JPS616345A - 異型ポリエステル混織編物 - Google Patents
異型ポリエステル混織編物Info
- Publication number
- JPS616345A JPS616345A JP59121931A JP12193184A JPS616345A JP S616345 A JPS616345 A JP S616345A JP 59121931 A JP59121931 A JP 59121931A JP 12193184 A JP12193184 A JP 12193184A JP S616345 A JPS616345 A JP S616345A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cross
- yarn
- woven
- section
- sectional shape
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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Landscapes
- Knitting Of Fabric (AREA)
- Artificial Filaments (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
- Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
- Woven Fabrics (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、異型ポリエステル混繊編物に関する。
(従来技術)
ポリエステル、特にポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレートの如きポリアルキレンチレフタ
レ−1−1及びこれらを主体とするポリエステル繊維は
種々の優れた特長を有しているため広く織編物に使用さ
れている。しかしながら、かかるポリエステル織編物は
、天然の絹繊維からなる織編物と比較して、その感触の
風合が必ずしも好まれているわけではなく、組織編物の
風合に近づける努力がなされている。例えば、特公昭5
5−22586号公報に記載されているように、収縮差
を有するフィラメント同志を混繊糸とせしめ、しかる後
織物とし、この織物を精練リラックスして織物を構成す
る糸の外観部に低収縮率のフィラメントを分布させ、ふ
くらみを持たせた後に、アルカリ処理を施す方法が知ら
れている。さらに、該織物に用いる原糸の断面を異型化
する方法、用いる繊維の1種を細デニールとするか、低
いヤング率のものを用いるとか、ウーリー加工糸を用い
るなどの応用が知られている。
ブチレンテレフタレートの如きポリアルキレンチレフタ
レ−1−1及びこれらを主体とするポリエステル繊維は
種々の優れた特長を有しているため広く織編物に使用さ
れている。しかしながら、かかるポリエステル織編物は
、天然の絹繊維からなる織編物と比較して、その感触の
風合が必ずしも好まれているわけではなく、組織編物の
風合に近づける努力がなされている。例えば、特公昭5
5−22586号公報に記載されているように、収縮差
を有するフィラメント同志を混繊糸とせしめ、しかる後
織物とし、この織物を精練リラックスして織物を構成す
る糸の外観部に低収縮率のフィラメントを分布させ、ふ
くらみを持たせた後に、アルカリ処理を施す方法が知ら
れている。さらに、該織物に用いる原糸の断面を異型化
する方法、用いる繊維の1種を細デニールとするか、低
いヤング率のものを用いるとか、ウーリー加工糸を用い
るなどの応用が知られている。
しかしながら、これらの方法によるものであっても、組
織編物のような独特のふくらみ9表面タッチ、光沢、ド
レープ性および反撥性などの特性が充分でないという欠
点を有している。
織編物のような独特のふくらみ9表面タッチ、光沢、ド
レープ性および反撥性などの特性が充分でないという欠
点を有している。
(発明の目的)
本発明の目的は、従来のこのような問題の解決の一助と
すべく特殊な異型断面糸を使用して、反撥性に富んだ、
ふくらみ、光沢2表面タッチがより天然繊維の織編物に
近づいた新規な風合を有する異型ポリエステル混繊編物
を提案することである。
すべく特殊な異型断面糸を使用して、反撥性に富んだ、
ふくらみ、光沢2表面タッチがより天然繊維の織編物に
近づいた新規な風合を有する異型ポリエステル混繊編物
を提案することである。
(発明の構成)
本発明は、糸長差の異なる2種以上のポリエステルフィ
ラメント混繊糸からなる織編物において、該ポリエステ
ルフィラメントの1種が異型断面形状を有し、該断面形
状はほぼ偏平であり、かつ該偏平断面の長軸を挾んで両
側に凹部を有し、該凹部間に在る短軸に対して非対称の
形状を有し、該短軸に平行な直線が該断面形状外郭線と
交わる2点間の長さが最大となる方の断面に中空部を有
すると共に、m雑軸の方向に沿って断面全体の面積が変
化する偏心中空マルチフィラメント糸であることを特徴
とする異型ポリエステル混繊編物である。
ラメント混繊糸からなる織編物において、該ポリエステ
ルフィラメントの1種が異型断面形状を有し、該断面形
状はほぼ偏平であり、かつ該偏平断面の長軸を挾んで両
側に凹部を有し、該凹部間に在る短軸に対して非対称の
形状を有し、該短軸に平行な直線が該断面形状外郭線と
交わる2点間の長さが最大となる方の断面に中空部を有
すると共に、m雑軸の方向に沿って断面全体の面積が変
化する偏心中空マルチフィラメント糸であることを特徴
とする異型ポリエステル混繊編物である。
本発明に使用する混繊糸は、収縮率差に起因する糸長差
を異にする2種以上のポリエステルフィラメント糸から
なるものであって、混繊する方法としては公知のものが
使用され、なかでも、インターレース交絡処理を施すも
のや、延伸時に混繊するものなどが例示される。
を異にする2種以上のポリエステルフィラメント糸から
なるものであって、混繊する方法としては公知のものが
使用され、なかでも、インターレース交絡処理を施すも
のや、延伸時に混繊するものなどが例示される。
これらの収縮率を異にするフィラメントは5、その収縮
差としては、例えば清水収縮率で測定して4%以上、4
0%以下のものが好ましく例示される。
差としては、例えば清水収縮率で測定して4%以上、4
0%以下のものが好ましく例示される。
又、これらの収縮率差が織編物となってからは、糸長差
として発現されるが、該糸長差で示せば、糸長の最大の
ものと、最小のものとの差(糸長差)が、糸長の最小の
ものに対して3%以上であることが好ましい。
として発現されるが、該糸長差で示せば、糸長の最大の
ものと、最小のものとの差(糸長差)が、糸長の最小の
ものに対して3%以上であることが好ましい。
又、本発明に使用する混繊糸を構成するポリエステルフ
ィラメントの1種が、以下のような偏心中空の断面形状
を有するものであることが重要である。その断面形状に
ついて図面により説明する。
ィラメントの1種が、以下のような偏心中空の断面形状
を有するものであることが重要である。その断面形状に
ついて図面により説明する。
第1図は、本発明に使用する異型断面のポリエステルフ
ィラメントの断面例を示す断面図、第2図(イ)は、第
1図に示す異型断面糸の側面図、第2図(0)は、第2
図(イ)の状態より90°右旋回させた場合の側面図で
ある。
ィラメントの断面例を示す断面図、第2図(イ)は、第
1図に示す異型断面糸の側面図、第2図(0)は、第2
図(イ)の状態より90°右旋回させた場合の側面図で
ある。
第1図に示すように、その断面形状は偏平であって、長
軸nを挾んで、その両側に凹部x、x′ を有している
。該凹部x、 x’ は長軸0を挾んで互に対向する1
対の凹部x、x′ が最適に例示される。
軸nを挾んで、その両側に凹部x、x′ を有している
。該凹部x、 x’ は長軸0を挾んで互に対向する1
対の凹部x、x′ が最適に例示される。
次に、該断面形状は、該凹部x、 x’を結ぶことによ
り求められる短軸Cに対して非対称であり、該短軸Cに
平行な直線が該断面形状外郭線と交わる2点間の長さl
が最大となる側の断面に中空部eが存在するものである
。
り求められる短軸Cに対して非対称であり、該短軸Cに
平行な直線が該断面形状外郭線と交わる2点間の長さl
が最大となる側の断面に中空部eが存在するものである
。
かかる断面形状を有するフィラメントは、例えば、第3
図の如き中空孔1と中実孔2とをスリット3で連結した
吐出孔を有する紡糸口金を用いて2500?1L /分
以上の引取速度で紡糸することによって得ることができ
る。
図の如き中空孔1と中実孔2とをスリット3で連結した
吐出孔を有する紡糸口金を用いて2500?1L /分
以上の引取速度で紡糸することによって得ることができ
る。
第3図は、本発明に使用する偏心中空マルチフィラメン
ト糸を紡糸する口金の吐出孔形状の例を示す平面図であ
る。
ト糸を紡糸する口金の吐出孔形状の例を示す平面図であ
る。
このような紡糸口金による場合は、中空孔1よりも中実
孔2から吐出される重合体流の流速が速くなる様に流速
差を付与すると共に、その流速差を容易に大きくするこ
とができるのである。
孔2から吐出される重合体流の流速が速くなる様に流速
差を付与すると共に、その流速差を容易に大きくするこ
とができるのである。
この様に、中空孔1を通過する重合体流の流速は中実孔
2を通過する重合体流よりも遅いため、紡糸時の紡糸張
力(ドラフト)、特に500以上の高ドラフト下では中
空孔1から吐出された重合体流に主に集中する。その結
果、中空孔1から吐出された重合体流が形成する中空部
分は、中空孔1が中実孔である場合よりも大きな剪断力
を受けて、中実である場合よりも極めて高い配向度とな
るのである。
2を通過する重合体流よりも遅いため、紡糸時の紡糸張
力(ドラフト)、特に500以上の高ドラフト下では中
空孔1から吐出された重合体流に主に集中する。その結
果、中空孔1から吐出された重合体流が形成する中空部
分は、中空孔1が中実孔である場合よりも大きな剪断力
を受けて、中実である場合よりも極めて高い配向度とな
るのである。
そして、前記断面形状を有するフィラメント断面のQ部
分の配向度がh部分の配向度よりも高いと共に、フィラ
メントの長手方向に第2図に示す様な太さ斑を有してい
る。
分の配向度がh部分の配向度よりも高いと共に、フィラ
メントの長手方向に第2図に示す様な太さ斑を有してい
る。
本発明に使用するマルチフィラメントを構成するフィラ
メントの前記のような長手方向の太さ斑は、第2図に示
す様に、長手方向に対してh部分の断面積が0部分の断
面積よりもより大巾に変化しつつ接合しているのである
。
メントの前記のような長手方向の太さ斑は、第2図に示
す様に、長手方向に対してh部分の断面積が0部分の断
面積よりもより大巾に変化しつつ接合しているのである
。
本発明に使用するフィラメントの断面形状の好ましい態
様としては、第1図(イ)に示す様な略まゆ形を呈する
もの、或いは第1図(01に示す様な略二等辺三角形を
呈するものが好ましい。特に、略二等辺三角形の断面形
状を有するフィラメントでは独特な光沢を呈することが
でき好ましい。
様としては、第1図(イ)に示す様な略まゆ形を呈する
もの、或いは第1図(01に示す様な略二等辺三角形を
呈するものが好ましい。特に、略二等辺三角形の断面形
状を有するフィラメントでは独特な光沢を呈することが
でき好ましい。
そして、かかる偏平中空フィラメントにおけるΩ部分の
中空率は2〜30%、特に好ましくは10〜15%であ
って、g部分の中空部eを含む断面積SQとh部分め断
面積shとの比(So /Sh )は1.2〜3、特に
1.5〜2であることが好ましい。
中空率は2〜30%、特に好ましくは10〜15%であ
って、g部分の中空部eを含む断面積SQとh部分め断
面積shとの比(So /Sh )は1.2〜3、特に
1.5〜2であることが好ましい。
但し、前記中空率及び断面積SQ及びshはフィラメン
ト断面の顕微鏡写真から求めたものである。
ト断面の顕微鏡写真から求めたものである。
ここで、紡糸引取速度が2500m /分未満であれば
得られるフィラメントの長手方向には太さ斑が存在する
ものの、フィラメントの断面方向の配向度差は不充分な
ものとなる。
得られるフィラメントの長手方向には太さ斑が存在する
ものの、フィラメントの断面方向の配向度差は不充分な
ものとなる。
かかる紡糸引取速度が2500〜4ooom /分程度
のものは、更に延伸し100℃以上の温度で熱セットを
施すことによって、得られるマルチフィラメントの力学
的特性を実用に供し得る程度までに高めることができる
。この様にしても本発明のマルチフィラメントでは依然
として断面方向及び長手方向に大きな収縮差を有してい
るため、熱処理によって充分な嵩高性を呈プことができ
る。
のものは、更に延伸し100℃以上の温度で熱セットを
施すことによって、得られるマルチフィラメントの力学
的特性を実用に供し得る程度までに高めることができる
。この様にしても本発明のマルチフィラメントでは依然
として断面方向及び長手方向に大きな収縮差を有してい
るため、熱処理によって充分な嵩高性を呈プことができ
る。
また、紡糸引取速度が4000 m/分以上、特に45
00〜6000m /分では、得られるマルチフィラメ
ントをそのまま実用に供し得るものであり、かかるマル
チフィラメントは熱処理によって充分な嵩高性を呈し得
ることは言うまでもない。
00〜6000m /分では、得られるマルチフィラメ
ントをそのまま実用に供し得るものであり、かかるマル
チフィラメントは熱処理によって充分な嵩高性を呈し得
ることは言うまでもない。
したがって、混繊に際しては、該異型断面のポリエステ
ルフィラメント糸を延伸・熱セットし【使用するもの、
熱処理のみ施して使用するもの、未延伸糸をそのまま混
繊用原糸として使用し、織編物としてから熱処理して嵩
高性を発現させるものなどの使用法がある。
ルフィラメント糸を延伸・熱セットし【使用するもの、
熱処理のみ施して使用するもの、未延伸糸をそのまま混
繊用原糸として使用し、織編物としてから熱処理して嵩
高性を発現させるものなどの使用法がある。
一方、該異型断面のポリエステルフィラメントと混繊す
る他のポリエステルフィラメント糸としては、公知のも
のが使用でき、断面形状について述べれば、通常使用さ
れている円型断面のもの、他の異型断面のものく公知の
もの)が例示される。
る他のポリエステルフィラメント糸としては、公知のも
のが使用でき、断面形状について述べれば、通常使用さ
れている円型断面のもの、他の異型断面のものく公知の
もの)が例示される。
又、混繊に供されるこれら2種以上の収縮、率差につい
ては、いずれのフィラメントが収縮率大であってもよい
が、より好ましくは、細デニールのものが収縮率が小で
あって、混繊糸として形成された後、熱処理して糸長差
を発現させた場合、該細デニールのものが、糸条、若し
くは織編物の表層部に配置されるものであることが好ま
しい。尚、本発明の織編物は、該混繊糸を用いて織編成
した後に、該織編物の生機を精練リラックス処理等の熱
処理を施し、充分に嵩高性を発現させること、又、必要
に応じてアルカリ処理を施すことは有効である。この場
合のアルカリ減量率は5〜30%、好ましくは10〜2
0%が適当である。
ては、いずれのフィラメントが収縮率大であってもよい
が、より好ましくは、細デニールのものが収縮率が小で
あって、混繊糸として形成された後、熱処理して糸長差
を発現させた場合、該細デニールのものが、糸条、若し
くは織編物の表層部に配置されるものであることが好ま
しい。尚、本発明の織編物は、該混繊糸を用いて織編成
した後に、該織編物の生機を精練リラックス処理等の熱
処理を施し、充分に嵩高性を発現させること、又、必要
に応じてアルカリ処理を施すことは有効である。この場
合のアルカリ減量率は5〜30%、好ましくは10〜2
0%が適当である。
(発明の作用)
本発明の織編物は、以上の構成を有するため、反撥性に
冨んだ、又、ふくらみ、光沢1表面タッチがより自然な
感覚に近づいた新規なポリエステル織編物とすることが
できる。
冨んだ、又、ふくらみ、光沢1表面タッチがより自然な
感覚に近づいた新規なポリエステル織編物とすることが
できる。
即ち、本発明の織編物に使用した混繊糸は、前記の偏心
中空のマルチフィラメント糸を用いたものであるため、
その異型断面形状により、その光沢は独特なものとなり
、従来の織編物では得られない不透明感を呈するもので
ある。
中空のマルチフィラメント糸を用いたものであるため、
その異型断面形状により、その光沢は独特なものとなり
、従来の織編物では得られない不透明感を呈するもので
ある。
又、該混繊糸が、その収縮差に起因する糸長差を有する
ため得られる織編物は嵩高となるが、該偏心中空マルチ
フィラメント糸は、糸軸方向に対して繊度の変化を有す
るような糸であるため、その嵩高性は通常の糸長差を有
する混繊糸に較べて著しく大となると共に、異デニール
混繊編物と同じような作用により織編物の反撥性を大と
することが出来る。特に、1本の糸軸方向に沿って繊度
の変化を有するため、織編物の嵩高性、および反Sa−
六I:111(−不の志面力ψ、渫1寸 丁誠拗鰻線m
の織編物のように、嵩高性や、反撥性1表面タッチは自
然な感じで付与することができる。
ため得られる織編物は嵩高となるが、該偏心中空マルチ
フィラメント糸は、糸軸方向に対して繊度の変化を有す
るような糸であるため、その嵩高性は通常の糸長差を有
する混繊糸に較べて著しく大となると共に、異デニール
混繊編物と同じような作用により織編物の反撥性を大と
することが出来る。特に、1本の糸軸方向に沿って繊度
の変化を有するため、織編物の嵩高性、および反Sa−
六I:111(−不の志面力ψ、渫1寸 丁誠拗鰻線m
の織編物のように、嵩高性や、反撥性1表面タッチは自
然な感じで付与することができる。
特に、第3図のような吐出孔から紡糸した偏心中空フィ
ラメントでは、中空部分を形成するポリエステル重合体
の流速より、中実部分を形成するポリエステル重合体の
流速が著しく大となり、この著しい流速差によって、中
空部分と中実部分の配向度差を著しく大とすることが出
来るので、該偏心中空フィラメント自体が、自己捲縮性
を有する糸となり嵩高性アップに寄与するが、さらに、
この偏心中空フィラメントは、糸軸方向に沿って繊度が
ランダムに変化するため、マルチフィラメント糸となっ
た場合は、その嵩高性は、さらに大となる。このような
偏心中空マルチフィラメント糸の混繊糸による織編物は
、それを構成する繊維自身の自己捲縮、さらにその繊維
の繊維軸方向に沿った繊度の変化、さらに、収縮率差に
起因する糸長差の3要素が複合されて、嵩高性、・反撥
性。
ラメントでは、中空部分を形成するポリエステル重合体
の流速より、中実部分を形成するポリエステル重合体の
流速が著しく大となり、この著しい流速差によって、中
空部分と中実部分の配向度差を著しく大とすることが出
来るので、該偏心中空フィラメント自体が、自己捲縮性
を有する糸となり嵩高性アップに寄与するが、さらに、
この偏心中空フィラメントは、糸軸方向に沿って繊度が
ランダムに変化するため、マルチフィラメント糸となっ
た場合は、その嵩高性は、さらに大となる。このような
偏心中空マルチフィラメント糸の混繊糸による織編物は
、それを構成する繊維自身の自己捲縮、さらにその繊維
の繊維軸方向に沿った繊度の変化、さらに、収縮率差に
起因する糸長差の3要素が複合されて、嵩高性、・反撥
性。
表面タッチなどに従来にないものが得られ、新規な風合
とすることができる。
とすることができる。
又、前記のように中空部分と中実部分の配向度の差が大
である偏心中空マルチフィラメント糸は、延伸を行って
も、中空部分と中実部分との配向度が同じにならないた
め、前記のような自己捲縮は、延伸糸にも発生し、その
特長を利用することができる。
である偏心中空マルチフィラメント糸は、延伸を行って
も、中空部分と中実部分との配向度が同じにならないた
め、前記のような自己捲縮は、延伸糸にも発生し、その
特長を利用することができる。
尚、本発明の織編物をアルカリ処理すれば、前記のよう
に偏心中空マルチフィラメント糸が不均一構造であるこ
とから、アルカリ減量の進行が、織編物の嵩高構造とも
相まって、ミクロ的にをま不均一に行われ、かつ、それ
が織編物のドレープ竹付与や、風合形成に好ましい結果
を与えるものである。
に偏心中空マルチフィラメント糸が不均一構造であるこ
とから、アルカリ減量の進行が、織編物の嵩高構造とも
相まって、ミクロ的にをま不均一に行われ、かつ、それ
が織編物のドレープ竹付与や、風合形成に好ましい結果
を与えるものである。
(実施例1)
潮水収縮率が14%であるポリエステルフィラメント糸
50デニール/24フイラメント(丸断面)と潮水収縮
率が8%の第1図(イ)に示すような断面形状を有する
ポリエステルフィラメント糸をインターレースノズルで
交絡を付与して混繊糸とし、該混繊糸を用いて平織に織
成し、温度98℃で精練リラックスと同時に熱処理を施
し、しかる後に減量率18%のアルカリ処理を行った。
50デニール/24フイラメント(丸断面)と潮水収縮
率が8%の第1図(イ)に示すような断面形状を有する
ポリエステルフィラメント糸をインターレースノズルで
交絡を付与して混繊糸とし、該混繊糸を用いて平織に織
成し、温度98℃で精練リラックスと同時に熱処理を施
し、しかる後に減量率18%のアルカリ処理を行った。
得られた織物は、反撥性、ドレープ性に優れ、ソフト感
、ドライ感に富み、ふくらみ、光沢共に富士絹織物と比
較して遜゛色がなかった。
、ドライ感に富み、ふくらみ、光沢共に富士絹織物と比
較して遜゛色がなかった。
第1図は、本発明に使用する異型断面ポリエステルフィ
ラメントの断面例を示す断面図、第2図は、第1図に示
す異型断面糸の側面図、第3図は、本発明に使用する異
型断面ポリエステルフィラメントを紡糸する口金の吐出
孔の形状を示す平面図である。 C・・・凹部に在る短軸 e・・・中空部 ■・・・外郭線と交わる2点間の最大長n・・・長軸 X、 X’・・・凹部 才 1 図 (イ) □ 才3図
ラメントの断面例を示す断面図、第2図は、第1図に示
す異型断面糸の側面図、第3図は、本発明に使用する異
型断面ポリエステルフィラメントを紡糸する口金の吐出
孔の形状を示す平面図である。 C・・・凹部に在る短軸 e・・・中空部 ■・・・外郭線と交わる2点間の最大長n・・・長軸 X、 X’・・・凹部 才 1 図 (イ) □ 才3図
Claims (1)
- 1、糸長差の異なる2種以上のポリエステルフィラメン
ト混繊糸からなる織編物において、該ポリエステルフィ
ラメントの1種が異型断面形状を有し、該断面形状はほ
ぼ偏平であり、かつ該偏平断面の長軸を挾んで両側に凹
部を有し、該凹部間に在る短軸に対して非対称の形状を
有し、該短軸に平行な直線が該断面形状外郭線と交わる
2点間の長さが最大となる方の断面に中空部を有すると
共に、繊維軸の方向に沿って断面全体の面積が変化する
偏心中空マルチフィラメント糸であることを特徴とする
異型ポリエステル混繊編物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59121931A JPS616345A (ja) | 1984-06-15 | 1984-06-15 | 異型ポリエステル混織編物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59121931A JPS616345A (ja) | 1984-06-15 | 1984-06-15 | 異型ポリエステル混織編物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS616345A true JPS616345A (ja) | 1986-01-13 |
JPH0313346B2 JPH0313346B2 (ja) | 1991-02-22 |
Family
ID=14823471
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59121931A Granted JPS616345A (ja) | 1984-06-15 | 1984-06-15 | 異型ポリエステル混織編物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS616345A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003301349A (ja) * | 2002-04-05 | 2003-10-24 | Toyobo Co Ltd | エアバッグ用基布およびそれを用いたエアバッグ |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0874140A (ja) * | 1994-08-31 | 1996-03-19 | Unitika Ltd | 軽量布帛の製造方法 |
JP7285865B2 (ja) | 2021-01-21 | 2023-06-02 | プライムプラネットエナジー&ソリューションズ株式会社 | 端子部品、二次電池および端子部品の製造方法 |
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JPS60259615A (ja) * | 1984-06-05 | 1985-12-21 | Teijin Ltd | 潜在嵩高性マルチフイラメント及びその製造法 |
-
1984
- 1984-06-15 JP JP59121931A patent/JPS616345A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60259615A (ja) * | 1984-06-05 | 1985-12-21 | Teijin Ltd | 潜在嵩高性マルチフイラメント及びその製造法 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003301349A (ja) * | 2002-04-05 | 2003-10-24 | Toyobo Co Ltd | エアバッグ用基布およびそれを用いたエアバッグ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0313346B2 (ja) | 1991-02-22 |
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