JPH032212A - 樹脂組成物、塗料、舖装材及び舖装構造体 - Google Patents

樹脂組成物、塗料、舖装材及び舖装構造体

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JPH032212A
JPH032212A JP13571989A JP13571989A JPH032212A JP H032212 A JPH032212 A JP H032212A JP 13571989 A JP13571989 A JP 13571989A JP 13571989 A JP13571989 A JP 13571989A JP H032212 A JPH032212 A JP H032212A
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asphalt
resin
acid
paving
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修也 辻
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、歴青系材料適合樹脂組成物に関し、更に詳し
くは、アスファルト等の歴青系材料に対する接着力の向
上した常温硬化可能な樹脂組成物、塗料、舗装材及びそ
の舗装構造体に関する。
〔従来の技術〕
従来歴青系材料に対して接着性の良い材料としては、エ
ポキシ樹脂やウレタン樹脂のアスファルト変性樹脂等が
よく知られている。
アスファルトエポキシ樹脂は、高機能の舗装材として、
1965年頃より、床版との接着性、曲げ疲労に対する
抵抗性などに優れる点に着目して、長大橋の橋面舗装に
用いられている。このアスファルト変性エポキシ樹脂は
、主剤のエポキシ樹脂A液と、アミン等硬化剤と石油ア
スファルトの混合物B液の2液型を混合する形で通常用
いられる。
混合時の温度は100〜180 ’Cで、加熱によって
硬化が進む。
アスファルト変性ウレタン樹脂もエポキシと同様の考え
方で生産し、使用されている。アスファルト変性ウレタ
ン樹脂はその伸び特性を利用して道路継目のシーリング
材等に用いられている。
しかしいずれの材料もアスファルトとの混合物であるた
め、製造時にアスファルトを熱溶融させる工程が必要で
ある為色調が黒色に限定される。
又、硬化時間が常温の場合、長くなる等の諸々の欠点が
ある。
一方、アスファルトを混入せずに、エポキシ樹脂やウレ
タン樹脂等の熱硬化性樹脂を単独で使用する場合基本的
に次の様な問題がある。
1、 これらの樹脂は無溶剤タイプの為、非常に粘度が
高い。従って、無溶剤タイプのものを塗料として使用す
ることは困難である。
2、 これらは、粘度を下げるためにキシレン等の溶剤
に溶かして使用した場合には、接着性に劣る。公知の様
にアスファルトはその主成分がnベンタン不溶分のアス
ファルトン、可溶分のレジン、オイルの三成分から成立
しているが、個々の組成については複雑多岐で、生産地
によって大巾に異なる。いずれにしても、炭素と水素が
主成分であるが、その中にパラフィン・ワックスの様な
離型材の役割を果す物質が存在する。従って何等かの方
法でこの成分を除去してやる必要がある。
3、又、これらの樹脂は、ラジカル硬化型樹脂ではない
為、非常に性能発現までの時間がかかる。
特にアスファルト材料は屋外現場での、土木建設作業を
中心とした用途が多いので、硬化途中で降雨等になれば
、種々問題が生ずる。これらの問題を解決するため、不
飽和ポリエステルやビニルエステル樹脂等の重合性モノ
マー架橋型熱硬化性樹脂の利用が考えられるが、これら
の樹脂にアスファルトが混入した場合硬化に悪影響を及
ぼす組成物しか得られないという問題がある。
更にアスファルト舗装材やアスファルト防水シートの様
な歴青材料は、前記樹脂を塗布すると、−a的に重合性
モノマーとして使用されているスチレンによってカット
バック現象を発生し、界面が水あめ状となり、接着性が
著しく劣るという問題がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明者等は前記した課題に鑑み重合性モノマー架橋型
熱硬化性樹脂と歴青系材料との接着性を向上すべく、鋭
意研究の結果本発明を完成するに至った。
〔課題を解決するための手段] 即ち、本発明は、 (イ)重合性モノマー架橋型熱硬化性樹脂、(ロ)下記
式で算出されるα値が、60以下の重合性七ツマ− α=100−(β/アx100) とからなる歴青系材料適合樹脂組成物を提供するもので
あり、更には、それを用いた塗料、舗装材、舗装構造体
を提供するものである。
〔構 成〕
本発明で使用する歴青系材料とは“二硫化炭素に溶ける
炭化水素の混合物で、常温で固体または半固体状のもの
をいい、代表的物質としてはJISK 2207に規定
する石油アスファルトである。
本発明で使用する重合性モノマー(ロ)とは、不飽和ポ
リエステル樹脂やビニルエステル樹脂等の重合性モノマ
ー架橋型熱硬化性樹脂の溶剤となり、分子鎖中に不飽和
結合を有し、樹脂中の不飽和結合と共重合し、三次元架
橋するものを上杵する。
本発明で使用する重合性モノマー(ロ)は、前記式で規
定されるJIS K−2207に規定のアスファルトの
重合性上ツマ−への溶解度、即ちα値で類別される。こ
の中には各種ビニルモノマー、アリルモノマー、アクリ
ル酸エステル等が含まれるが後述する様にこれらはアス
ファルトを溶解する性質が各々違い、最高は、100%
溶解(α=100)するものから、最低は、0%の溶解
度(α=0)のものまで巾広く存在する。
本発明で使用するα値(アスファルト溶解度)60以下
の重合性上ツマ−(ロ)は、重合性モノマー単独でもよ
いし、2種類以上の重合性モノマーを組み合わせα値を
60以下にしたものでもよい。
本発明で使用する重合性モノマー(ロ)をα値で分類す
るとα値が95以上のもの(Aグループ、Aと称す)、
α値が5より大きく95より小さいもの(Bグループ、
Bと称す)、α値が5以下のもの(Cグループ、Cと称
す)の三種類に分けられる。
重合性モノマーは、これらの中から選択され、好ましく
はB、Cの単独、AとB、AとC,BとC,AとBとC
の組合せのもので、α値が60以下のものである。
具体例をあげれば、Aグループ(95≦α)の重合性モ
ノマーとは、スチレン、メチルアクリレート、酢酸ビニ
ル、エチルアクリレート、ビニルトルエン、αメチルス
チレン、メチルアクリレート、n−ブチルアクリレート
、イソブチルアクリレート、エチルアクリレート等が挙
げられる。
Bグループ(5くαく95)の重合性上ツマ−とは、2
−エチルへキシルメタクリレート(α=60)、2−エ
チルへキシルアクリレート(α−75)、ラウリルメタ
クリレート(α=48)、シクロへキシルメタクリレー
ト(α−67)、n−ブチルメタクリレート(α=93
)等が挙げられる。
Cグループの重合性モノマー(α≦5)とは、ジアリル
フタレート、ジアリルイソフタレート、トリアリルイソ
シアヌレート、ジアリルテトラブロムフタレート等のア
リルモノマー類;アクリルニトリル、グリシジルメタク
リレート、n−メチロールアクリルアミド−ブチルエー
テル、n−メチロールアクリルアミド、アクリルアミド
等の硬質モノマー類;2−ヒドロキシエチルメタクリレ
ート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシプ
ロピルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレ
ート、フェノキシエチルアクリレート、1.6−ヘキサ
ンジオールジアクリレート、トリメチロールプロパント
リアクリレート等のアクリル酸エステルモノマーなどの
単官能性モノマー及び多官能性モノマーが挙げられる。
本発明で使用する重合性モノマー架橋型熱硬化性樹脂(
イ)としては、硬化反応がラジカル重合である樹脂で例
えば不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、ア
リル樹脂が挙げられる。
重合性モノマー架橋型熱硬化性不飽和ポリエステル樹脂
(イ)としては、α、β−不飽和二塩基酸又はその酸無
水物と、芳香族飽和二塩基酸又はその酸無水物と、グリ
コール類の重縮合によって製造され、場合によって酸成
分として脂肪族或いは脂環族飽和二塩基酸を併用して製
造されたものである。この不飽和ポリエステル樹脂30
〜80重量部を、該架橋用重合性モノマー(ロ)として
α、β−不飽和単量体70〜20重量部に溶解して得ら
れるものが挙げられる。また、重合性モノマー架橋型熱
硬化性ビニルエステル樹脂(イ)としては、不飽和ポリ
エステルの末端をビニル変性したものと架橋用重合性モ
ノマー(ロ)からなるもの、及び再ボキシ骨格(エポキ
シ樹脂)の末端をビニル変性したエポキシビニルエステ
ル樹脂(イ)と架橋用重合性モノマー(ロ)からなるも
のが挙げられる。これらには必要により硬化触媒、硬化
促進剤のほか、増粘剤、充填剤、低収縮化剤等を添加す
るが、特に硬化触媒、硬化促進剤の添加は硬化を速くす
る点で好ましい。
上記α、β−不飽和二塩基酸又はその酸無水物としては
、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸
、シトラコン酸、クロルマレイン酸、及びこれらのエス
テル等があり、芳香族飽和二塩基酸又はその酸無水物と
しては、フタル酸、無水フタル酸、イソフタル酸、テレ
フタル酸、ニトロフタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸
、エンドメチレンテトラヒドロ無水フタル酸、ハロゲン
化無水フタル酸及びこれらのエステル等があり、脂肪族
或いは指環族飽和二塩基酸としては、シュウ酸、マロン
酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸
、グルタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸及びこれらの
エステル等があり、それぞれ単独或いは併用して使用さ
れる。グリコール類としては、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピ
レングリコール、1.3−ブタンジオール、1.4−ブ
タンジオール、2−メチルプロパン−1,3−ジオール
、ネオペンチルグリコール、トリエチレングリコール、
テトラエチレングリコール、■、5−ベンタンジオール
、1.6−ヘキサンジオール、ビスフェノールA、水素
化ビスフェノールA、エチレングリコールカーボネート
、2,2−ジー(4−ヒドロキシプロポキンジフェニル
)プロパン等が挙げられ、単独或いは併用して使用され
るが、その他にエチレンオキサイド、プロピレンオキサ
イド等の酸化物も同様に使用できる。また、グリコール
類と酸成分の一部としてポリエチレンテレフタレート等
の重縮金物も使用できる。さらにグリコールと酸より合
成される不飽和アルキッド樹脂の末端カルボキシル基と
グリシジル基を有する反応性モノマーを反応させて得ら
れる樹脂も使用できる。グリシジル基を有する反応性モ
ノマーの代表的なものとしてグリシジルアクリレート、
グリシジルメタクリレート等がある。
上記した重合性モノマー架橋型熱硬化性エポキシビニル
エステル樹脂とは、さらに詳細にハ、ヒスフェノールタ
イプのエポキシ樹脂単独又はビスフェノールタイプのエ
ポキシとノボラ・ツクタイプのエポキシ樹脂とを混合し
た樹脂であって、その平均エポキシ当量が250から4
50の範囲にあるエポキシ樹脂と不飽和−塩基酸とをエ
ステル化触媒の存在下で反応して得られるエポキシビニ
ルエステルを、重合禁止剤とともに重合性ビニルモノマ
ーに溶解して得られた樹脂をいう。
ここで、上記ビスフェノールタイプのエポキシ樹脂とし
て代表的なものを挙げれば、エピクロルヒドリンとビス
フェノールA若しくはビスフェノールFとの反応により
得られる実質的に1分子中に2個以上のエポキシ基を有
するグリシジルエーテル型のエポキシ樹脂、メチルエピ
クロヒドリンとビスフェノールA若しくはビスフェノー
ルFとの反応により得られるジメチルグリシジルエーテ
ル型のエポキシ樹脂あるいはビスフェノールへのアルキ
レンオキサイド付加物とエビクロルシトリン若しくは、
メチルエピクロルシトリンとから得られるエポキシ樹脂
などである。また、前記ノボラックタイプのエポキシ樹
脂として代表的なものには、フェノールノボラック又は
タレゾールノボラックと、エビクロルシトリン又はメチ
ルエピクロルヒドリンとの反応により得られるエポキシ
樹脂などがある。
他方、上記不飽和−塩基酸として代表的なものには、ア
クリル酸、メタクリル酸、桂皮酸、クロトン酸、モノメ
チルマレート、モノプロピルマレート、モノブチルマレ
ート、ソルビン酸あるいはモノ(2−エチルヘキシル)
マレートなどがある。
なお、これらの−塩基酸は単独でも、2種以上の混合に
おいてでも使用できるのは勿論である。
これらのエポキシ樹脂と不飽和−塩基酸との反応は、6
0〜140°C1好ましくは80〜120°Cの温度に
おいてエステル化触媒を用いて行われる。かかるエステ
ル化触媒としては、トリエチルアミン、N、N−ジメチ
ルベンジルアミン、N、Nジメチルアニリン若しくはジ
アザビシクロオクタンなどの如き三級アミン;あるいは
ジエチルアミン塩酸塩、ジメチル酢酸塩、若しくはジメ
チルアミン硫酸塩などの如き、公知の触媒がそのまま使
用できる。
また、これらに併用される重合性上ツマ−(ロ)の濃度
は、特に制限を設けるものではないが、作業性や含浸性
及び硬化物の性能上がらは10〜60重量%が好ましい
さらに上記重合性モノマー架橋型熱硬化性エポキシビニ
ルエステル樹脂組成物を製造する際には、4し ゲル掻を防止する目的や、生成樹脂の保存安定性あるい
は硬化性の調整の目的で重合禁止剤を使用することが推
奨されてる。ここで、使用される上記重合禁止剤として
代表的なものを挙げれば、ハイドキノン、p−t−ブチ
ルカテコール若しくはモノ−む−ブチルハイドノキノン
などのハイドツキノン類;ハイドロキノンモノメチルエ
ーテル若しくはジ−t−ブチル−p−クレゾールなどの
フェノール類:p−ヘンゾキノン、ナフトキノン若しく
はP−トルキノンなどのキノン類:あるいはナフテン酸
銅の如き銅塩などである。
上記架橋用重合性モノマーと被架橋ポリマー混合物の合
計に占める架橋用重合性モノマーの割合は30〜60重
量%が好ましく、これら架橋用重合性モノマーと被架橋
ポリマー混合物の好ましい粘度は、0.5〜20ボイズ
で、より好ましくは0.5〜5ボイズの範囲である。粘
度が高い場合には後述する他の成分との混練が難しくな
り、低い場合には配合成分の分離を生じ易くなる。
重合性モノマー架橋型熱硬化性樹脂組成物には、その硬
化を速めるために硬化剤を含有することも好ましく、こ
れには有機過酸化物が挙げられる。
具体的にはジアシルパーオキサイド系、パーオキシエス
テル系、ハイドロパーオキサイド系、ジアルキルパーオ
キサイド系、ケトンパーオキサイド系、パーオキシケタ
ール系、アルキルパーエステル系、バーカーボネート光
等公知のものが使用され、混線条件、養生温度等で適宜
選択される。
添加量は通常使用されている量であり、好ましくは重合
性モノマー架橋型熱硬化性樹脂組成物100重量部に対
して0.01〜4重量部である。
上記硬化剤は組合わせて使用されても良い。
また硬化促進剤、すなわち硬化剤の有機過酸化物をレド
ックス反応によって分解し、活性ラジカルの発生を容易
にする作用のある物質は、例えばコバルト系、バナジウ
ム系、マンガン系等の金属石鹸類、第3級アミン類、第
4級アンモニウム塩、メルカプタン類等がある。
本発明の組成物には、硬化収縮を低減する目的で、低収
縮化剤を添加することができる。
低収縮化剤としては、熱可塑性樹脂で、具体例としては
、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、ブチ
ルメタクリレート、メチルアクリレート、エチルアクリ
レートなどのアクリル酸又はメタクリル酸の低級アルキ
ルエステル類、スチレン、塩化ビニル、酢酸ビニルなど
の単Mlt体の単独重合体又は共重合体類、前記ビニル
単量体の少なくとも11と、ラウリルメタクリレート、
イソビニルメタクリレート、アクリルアミド、メタクリ
ルアミド、ヒドロキシルアルキルアクリレート又はメタ
クリレート、アクリロニトリル、メタクリレートリル、
アクリル酸、メタクリル酸、セチルステアリルメタクリ
レートよりなる単量体の少なくとも1種の共重合体など
の他、セルロースアセテートブチレート及びセルロース
アセテートプロピオネート、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、等がある。
本発明の組成物を塗料として用いるには、前記添加剤以
外に充填剤、骨材、顔料、着色剤、染料等を添加して用
いられる。
本発明の組成物を舗装材とするには、一般に骨材その他
の充填剤と混合した配合物として施工に用いられる。
本発明で使用される骨材とは、シリカを主成分とする砂
、砂利、砕石その他これに類似する材料をいう。粒径の
大きさは5mmふるいを重量で85%以上通過する細粒
の細骨材と、5+n+++ふるいに重量で85%以上と
どまる粗粒の粗骨材があるが、細粒と粗粒の混合物が好
ましい。
骨材には天然骨材と、人工骨材がある。前者として川砂
利・川砂、山砂利・山砂、海砂利・海砂がある。後者は
、岩石、粘土、産業副産物等を原料としこれを加工した
ものであって、砕石・砕砂、珪砂、スラグ砕石・砕砂、
人工軽量骨材等がある。
また、骨材の一部に充填剤として用いられる微粉粉末を
併用しても良い。この充填剤としては、クレー、アルミ
ナ粉、珪石粉、タルク、硫酸/Nツリウムシリカパウダ
ー、ガラス粉、ガラスピーズ、マイカ、水酸化アルミニ
ウム、セルロース系、寒水石、天理石膏など公知のもの
が挙げられる。
本発明の組成物には、強度向上、ひび割れ防止、導電性
附勢、その他の機能を付与するために、各種繊維を混入
することができる。具体的には金属繊維、ガラス繊維、
有機繊維、石綿繊維、炭素繊維、アラミド繊維等がある
本発明の組成物中に、耐候性を向上させる目的で、公知
慣用の紫外線吸収剤を添加することができる。
また本発明の組成物中に、下地に対する接着性の安定化
や充填剤との接着強度の耐久性を向上させる目的で公知
慣用のシランカップリング剤を添加することができる。
塗料や舗装材料として用いる時、配合物に探度性を付与
するために、充填剤としてアスベストやカビオライド、
アエロジルの様なシリカパウダーなどを添加することも
出来る。
充填剤としては、前記の外に着色顔料や染料を用いるこ
とも出来、例えば、酸化チタン、硫酸バリウム、カーボ
ンブラック、クロムパーミツホン、ベンガラ、群青、コ
バルトブルー、フタロシアニンブルー、フタロシアニン
グリーン等が用いられる。一般には本発明の組成物10
0重量部に対し、これらの充填剤0〜900重量部を配
合して塗工に供する。
本発明の組成物、硬化剤、促進剤その油添加剤、骨材そ
の他の充填剤を混合した配合物は塗料(床材、壁材)、
舗装材、プライマーなどとしてアスファルト、コンクリ
ート、銅板等の舗装面、床面、または壁面の被覆に用い
られる。好ましくはアスファルト等の歴青材料である。
このとき施工に際しては、施工面が歴青材料でない場合
必要に応じて舗装面、床面、壁面等の下地にプライマー
処理を施工した後、その上にこの配合物を施工すること
が好ましい。
又本組成物は、アスファルト混合物との適合性に優れて
いるので、アスファルト駆体に塗工する場合は、そのま
まプライマーとして使用し、上塗りは他の材料を用いる
組合せも可能である。
施工方法としては、スプレ一方式、金ゴテ仕上げ、刷毛
塗り、ローラーコーティング等の方法を用いることがで
きる。
骨材をあらかじめ混合する舗装材等の配合物においては
骨材の種類と量は塗工の目的に応じて選択される。スプ
レー、刷毛塗り、ローラーコーティングなどの塗工方法
によれば比較的薄い塗膜即ち0.2〜lll1mの塗膜
を塗工することができるが、この様な目的に対する配合
に際しては骨材量や充填剤量は、本発明の組成物100
重量部に対し30〜100重量部が好ましい。
より厚い塗膜即ち1〜50mn+の塗膜を施工する場合
には金ゴテ仕上げが好ましく、骨材量、充填剤量は本発
明の組成物100重量部に対し100〜900重量部が
好ましい。この場合滑らかな塗膜表面を目的とする場合
には骨材量100重量部に近いことが好ましく、塗膜厚
みの厚い場合には経済的観点から骨材量900重量部に
近い量が好ましい。しかし900重量部以上添加すると
、粘度が高くなり過ぎ施工性の面から問題になるととも
に、硬化性も悪くなるので好ましくない。
〔効 果) この様にして得られる、本発明の樹脂組成物は歴青系材
料との接着性に優れかつ、硬化時間が短く施工性に優れ
ているので、種々の用途がある。
輪立ち掘れ等のアスファルト舗装面の変形流動問題の発
生している道路舗装面補修用舗装材料として利用出来る
。特にアスファルトの様に熱を用いて合材を製造するこ
となく、常温で簡単に製造出来しかも、剛性材料である
ため変形を起こしにくい。又硬化が速いので、交通規制
等の時間が短時間ですむ。
また本発明を塗料として、アスファルト舗装材等の上に
道路標示等のマーク塗布を実施する場合、現状ホットメ
ルト型のトラフィックペイント等が使用されているが、
これも常温で、短時間に、自由な色調のものを塗布出来
、耐摩耗性に優れたエメリー等の骨材と併用することで
、耐久性に優れた道路上の標示材となる。
また塗料としてタールエポキシ樹脂やアスファルト塗料
等の防腐塗料の上にも、それをはがすことなく直接塗布
出来る。
又、屋上防水材としては、アスファルトシート材が非常
に多く使用されているが、これらの上にもプライマーと
しであるいは被覆防水材としていずれにも利用出来る。
実施例 次に実施例について詳細に説明する。
(a)  重合性モノマー架橋型熱硬化性樹脂組成物の
調製。
公知の合成法で重合性モノマー架橋型熱硬化性樹脂を合
成し、下記に示すA−Bを得た。以下にその具体的製造
法を示す。
■ A樹脂の調製 プロピレングリコール3.15モル、オルソフタル酸1
.5モル、フマル酸1.5モル、トルハイドロキ/75
0ppmを200〜205°Cで加熱縮合し、酸価26
になった時点で反応を終了させて重合性モノマー架橋型
熱硬化性樹脂として不飽和ポリエステルを合成した。
■ B樹脂の調製 重合性モノマー架橋型熱硬化性エポキシビニルエステル
樹脂組成物としてB樹脂を次のようにして調製した。
ビスフェノールAとエピクロルヒドリンとの反応により
得られたエポキシ当量189のエビクロン(大日本イン
キ化学工業■製)485g、メクツ’JJI、[215
G、ハイドロキノン0.35g及びトリエチルアミン2
.1gを加えて、110°Cまで昇温しで6時間反応を
続け、酸価6重合性モノマー架橋型熱硬化性樹脂として
のビニルエステル樹脂を得た。
重合性モノマー架橋型熱硬化性樹脂A、Bへの重合性モ
ノマーのシレニングは、重合性モノマーの沸点以下の温
度で実施例および比較例の配合組成で実施した。
(b)  α値の測定 重合性モノマーに溶解するアスファルト溶解度測定試験
は次の様に実施した。
すなわちJIS K 2207−1980石油アスファ
ルトの5.6三塩化工タン可溶分試験を参考にして、三
塩化エタンの代替として各種重合性モノマー類を、また
アスファルトはJIS K 2207ストレートアスフ
アルト40〜60を用い、他は全てJIS K 220
7と同一で実施した。そして次の算出式よりα値(溶解
度)を求めた。
α=100−((β/r)X100) (C)  アスファルト合材の作製法 ■ 密粒度アスコン(13mm) (社)日本道路協会のアスファルト舗装要綱の密粒度ア
スコン配合(アスファルト量5.5%)で、同要綱のホ
イールトラッキング試験方法で用いる器具、装置−式を
用いて、300X300X50(mm)の試験体を作製
した。
■ ブースアスファルト 同上の要綱に基き、密粒度アスコンと同様の製造方法で
作製した。尚使用したアスファルトはセミプローンアス
ファルト、アスファルト量は9.5%であった。
(2)接着性試験法 樹脂とアスファルトとの接着性は次の様に実施した。す
なわちアスファルトはアスコン合材の形とし、その上に
重合性モノマー架橋型熱硬化性樹脂組成物とガラスチョ
ツプドストランドマットでFRPライニング層を作製す
る。
接着性試験は阪神高速道路公団のコンクリートの補修用
樹脂(塗り材)試験方法の「2−C一体性試験建研式、
単軸引張り試験」に準拠し行った。
尚、接着力の測定個所は一試験体6ケ所(n=6)とし
、その平均値を接着力として評価し、その採取データー
の精度を評価するため、変動率を算出した。
実施例−1〜34 比較例1〜11 ステンレス容器中で110°Cに加熱し溶融させた前記
樹脂A、Bに重合性モノマーとして表−1〜4に示すス
チレン、N−門へ門−BE、 HPMA、 GMA 、
 2−IIEMA、2−EHMA等を表中の割合で添加
し、金属攪拌棒で急速に撹拌させ架橋型熱硬化性樹脂と
重合性モノマーを一体にし樹脂組成物を作成する。
次に密粒アスコン、ブースアスファルトの上に450g
/m”ガラスマットをのせ、前記樹脂を含浸脱泡させて
FRP層を作成した。尚樹脂には硬化促進剤として6%
ナフテン酸コバルトを0.4%、硬化剤としてメチルエ
チルケトンパーオキサイド(MEKPOと称す、商品名
パーメックW、日本油脂)を1.5%添加して行った。
硬化後の接着性試験は、前記した方法で実施した。
実施例1〜5、比較例1〜3の結果を基にして、重合性
七ツマーα値(アスファルト溶解度)と歴青材料への接
着力との関係を第1図に示した。この図より明らかにα
値60より大きくなると接着力が急激に低下することが
わかる。
実施例−35 道路マーキング用塗料(道路標示材)として次の様な配
合物を作成 上記配合物を約20°Cにおいて密粒アスコン路面に厚
さが約2mII+になる様に塗工機を用いて、塗工した
とき約15分で硬化した。接着力試験を初期と6ケ月後
実施したところ、表−5の様な数値であった。
比較例−12 実施例−35の配合中、使用する樹脂組成物のみを比較
例−3を用いて同様の配合組成物を作成。
接着力は表−5の数値をしめした。6ケ月後屋外暴露で
、自然剥離していた。
表−5 実施例−36 床材として次の様な配合物を製造した。
気硬化型ウレタンプライマーを施したコンクリート床上
に30mn+厚みに塗布した。配合物の作業性は良好で
あり、可使時間は約30分であったが、この時間内に十
分作業が可能であった。硬化時間約60分で硬化し、J
IS A 1182により測定した圧縮強度450kg
/cm” 、 JIS A 1184によッテ測定した
曲げ強度180 kg/m2の耐久性のあるモルタル床
を作ることが出来た。
実施例−37 常温舗装材としての性能を評価するため、次の様な試験
を実施した。
この配合物を5°Cにおいて金ゴテを用いて一液湿上記
配合物の物性データーを表−6に示した。尚試験は(社
)日本道路協会“アスファルト舗装要網”に基いて実施
した。
比較例−13 アスファルト系常温舗装材料として(社)日本道路協会
”簡易舗装要綱°”の常温混合物の標準配合、アスファ
ルト乳剤混合物の密粒型で行った。
試験結果を表−6に示した。
表−6 4、
【図面の簡単な説明】
第1図は、 重合性上ツマ−のα値と歴青系材料 への樹脂組成物の接着力との関係を示すものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、(イ)重合性モノマー架橋型熱硬化性樹脂、(ロ)
    下記式で算出されるα値が、60以下の重合性モノマー α=100−〔β/γ×100〕 α:重合性モノマーに溶解するアスファルトの重量% β:JISK2207に規定のアスファルトの重合性モ
    ノマーに対する不溶分の重量(g) γ:JISK2207に規定のアスファルト試料の重量
    (g) とからなる歴青系材料適合樹脂組成物 2、重合性モノマーが、(A)α値が95以上のもの、
    (B)α値が5〜95のもの、(C)α値が5以下のも
    のから選ばれ、かつ(A)と(B)(A)と(C)、(
    B)と(C)、(A)と(B)と(C)の組合せか、(
    B)又は(C)の単独であることを特徴とする請求項1
    の樹脂組成物。 3、請求項1、2の樹脂組成物を特徴とする塗料。 4、請求項1、2の樹脂組成物と骨材とからなる舗装材
    。 5、歴青系材料からなる基盤上にクレーム4の舗装材を
    設けたことを特徴とする舗装構造体。
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