JPH03219143A

JPH03219143A - 気泡発生浴槽の据付け支持構造

Info

Publication number: JPH03219143A
Application number: JP2015364A
Authority: JP
Inventors: Mitsuaki Hashida; 橋田　光明
Original assignee: Toto Ltd
Current assignee: Toto Ltd
Priority date: 1990-01-25
Filing date: 1990-01-25
Publication date: 1991-09-26

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野この発明は、気泡発生浴槽の据付は支持構造に関するも
のである。

（ロ）従来の技術従来、浴槽の備付けの構造としては、例えば、特開昭４
８−６８３６０や特開昭５１−７００６９や特開昭５２
−１２５０６５等のように、浴槽の底部や浴室床面等に
工夫をこらし、埋め込み式としたり、備付は作業を簡略
化する構造としており、その目的はもっばら保温効果の
増大をはかりあるいは防水性、耐震性を高めることであ
り、最終的には燃費の節約を行えるようにしている。

（ハ）発明が解決しようとする課題従って、特に、気泡発生浴槽のように泡と共に噴流を浴
湯中に噴出するものにおいては、従来の技術の浴槽据え
付は構造をそのまま通用することができない欠点があっ
た。

なぜならば、第１０図に示すように、集合住宅１０１に
設けた気泡発生浴槽１０２はモータポンプ１０３により
高噴出圧の噴流を浴槽内に行うものであるために、高圧
の噴流が浴湯に入る時に大きな騒音を生起し、しかも、
かかる騒音は浴槽自体の共振を生起し、騒音を増幅する
ことになる。

かかる騒音、振動は、集合住宅１０１において、壁面１
０４を介して階下に不快な騒音振動として伝わり、また
深夜での操作は近所に多大な迷惑をかけるおそれがあっ
た。

このように、気泡発生浴槽１０２では、保温や燃費節約
等の要求よりも如何に噴流に伴う騒音からの振動を防止
するかということが浴槽備付けの構造において要求され
る。

従来の上記技術では、かかる特殊な騒音振動を生起する
気泡発生浴槽１０２には適用できず、その防振効果を有
益に得ることができない欠点があった。

更には、かかる気泡発生浴槽１０２は、単にその据付け
の底部からのみならず、その周辺部、例えば浴槽リム１
０５からの振動伝達による騒音も考慮されなければなら
ず、かかる点を解消する技術はなかった。

（ニ）課題を解決するための手段この発明は、浴槽本体の前後壁及び側壁に設けた噴流ノ
ズルより気泡混じりの浴湯を噴出可能に構成した気泡発
生浴槽において、同浴槽本体の開口周縁部に張出し状に
突設したリムと、浴槽本体周辺部との間に防振部材を充
填介設すると共に、浴槽本体の外底面と浴室床面との間
に防振機構を介設してなる気泡発生浴槽の据付は支持構
造を提供せんとするものである。

（ホ）作用・効果この発明では、所定のモータポンプによって浴槽内の浴
湯を循環させながら、浴槽本体の前後壁及び側壁に設け
た噴流ノズルより気泡混じりの浴湯を噴出することによ
り、噴流圧による人体への指圧効果或いは気泡による超
音波作用によって人体の疲労を解消し、あるいは人体の
汚れを除去することができるものであり、かがる気泡発
生浴槽の作動によって生じる騒音は浴槽本体の振動を生
起し、浴槽本体と建物との直接的な接触個所である浴槽
底部と浴室床面とに振動が伝わらんとすると共に、浴槽
本体のリムとその周辺部との接触個所からも振動が伝わ
らんとする。

ここにおいて、浴槽本体の周縁部のリムと、その周辺部
との間に防振部材が充填されているので、振動は、この
防振部材によって浴槽本体の周辺部、例えば、浴室の壁
面や、リムの下方の壁面に直接に伝わらないことになり
、浴槽本体の外底面と床面との間に介設した防振機構と
相まって気泡発生浴槽から発生する振動を可及的に周辺
部、床面等に伝わるのを防止することができる効果があ
る。

（へ）実施例この発明の実施例を図面に基づき詳説すれば次の通りで
ある。

即ち、第１図は気泡発生浴槽Ａの全体図を示しているも
のであり、浴室Ｒ中には、浴槽本体１が設置されており
同浴槽本体１の前後壁には費用噴流ノズル２、足用噴流
ノズル３がそれぞれ２個づつ設けられており、又側壁に
は膝用噴流ノズル４が左右１個ずつ設けられている。各
噴流ノズル２゜３．４には浴槽本体１を囲繞した噴流パ
イプ５が連通連設されており、同噴流パイプ５はポンプ
部６に接続されている。又浴槽本体１の側壁下部には吸
水孔７が設けられており、吸水孔７とポンプ部６との吸
入側との間には吸水パイプ８が介設されている。ポンプ
部６はモータ９により作動されるように構成されており
、かかるポンプ部６、モータ９の周辺には制御部１０が
配設されている。

また、浴槽本体１のリムＬの所要個所には、空気取り込
み機構を内蔵した操作盤１２が設けられており、同空気
取り込み機構は浴槽本体の外周を囲繞した空気吸入パイ
プ１３に連通連設されており、空気吸入パイプ１３から
は、更に、各噴流ノズルの一部に空気送りのための技パ
イプ１４が延設されており、ポンプからノズルを介して
の浴湯の噴出に伴うエゼクト効果により、空気がノズル
に吸入されるように構成されている。

このように、浴槽本体１は気泡噴流のための機構が設け
られており、特にモータ９はインバータ１５により回転
数の制御が行われてポンプ部６の吐出圧が自由に変えら
れ、制御部１０との組合せにより各種噴流形態の気泡発
生浴槽を提供できるように構成されているものであり、
具体的には、浴槽本体１内に貯留された浴湯はインバー
タ１５により制御されたモータ９によりポンプ部６に吸
水パイプ８を介して吸入され、噴流パイプ５を介して各
噴流ノズル２，３．４より噴出されることにより、浴槽
本体１内とポンプ部６とを循環するように構成されてい
る。

そして、かかる浴湯の噴流に伴い、空気は空気吸入パイ
プ１３よりノズル２に引き込まれて気泡となり、浴湯と
共に浴槽本体１内へ噴出されていくものである。

かかる機能を果たす気泡発生浴槽Ａでは、浴室Ｒ内に載
置固定されていると共にモータ９、ポンプ部６、制御部
１０等は屋外装置ａとして浴室Ｒ外に設置されている。

従って、浴室Ｒと屋外Ｈとの間に設置された外壁Ｗには
、浴槽本体１と屋外装置ａとの間に介設した噴流パイプ
５及び吸水パイプ８が挿貫されている。

また、浴槽本体１の開口周縁部には、張出し状にリムＬ
が突設されており、同リムＬのうち浴槽本体１の一例の
リムは、浴室Ｒの外壁Ｗ内面に対向し、他側のリムＬの
下方には、浴槽本体１の外周側面をカバーする状態にカ
バー板１７が設けられている。

このように構成された気泡発生浴槽Ａにおいて、浴槽本
体１の開口周縁部に張出し状に突設したリムＬと、浴槽
本体１周辺部、例えば、外壁Ｗの内側面等との間に防振
部材Ｃを充填介設すると共に、浴槽本体１の外底面１６
と浴室の床面ｒとの間に防振機構Ｍを介設したことに要
旨がある。

即ち、浴槽本体ｌの開口周縁部にはリムＬが一定幅員で
張出し状に突設されており、前述の通り、リムＬ上に操
作盤１２が配設されている。

かかるリムＬのうち、浴槽本体１の一例に対応した外壁
Ｗの内側面との間には、一定の間隙が形成されており、
この間隙には、防振部材Ｃが充填されている。

また、外壁Ｗの内側面に対応した浴槽本体１の周側面以
外の側面には、カバー板１７が設けられて、浴槽本体１
の周面を隠すようにしている。

かかるカバー板１７は、リムＬの下方において浴室Ｒの
床面ｒ上に立設されており、同カバー板１７の上端とリ
ムＬの下方との間には、間隙が設けられ、同間隙中には
同じく防振部材Ｃが充填されている。

防振部材Ｃとしては、シリコン系補充材を使用しており
、充填材としての使用のしやすさに加えて、振動を可及
的に伝えないものである。

また、浴槽本体１の外底面１６には脚部ｍを突設し、同
脚部ｍには防振機構Ｍが装着されて浴室Ｒの床面ｒ上に
載置されている。

防振機構Ｍとしては、セメント系バネルト１の下面に一
体にゴム等からなる複数の弾性脚部材Ｍ−２を設けて構
成したものである。

セメント系パネルＭ−１は、例えば、コンクリートパネ
ルや繊維強化セメントパネル等があげられ、気泡発生浴
槽Ａの重量や振動に耐えられる圧縮強度を保持している
ものであり、モルタルとの固着性を良好にし、浴槽本体
ｌの脚部ｍを強固に固定でき、しかも、排水による腐食
を防止し、また重量による変形も少なく、荷重を均一に
分散できるようにしている。その組成は、セメント１０
０重量部に対して砂等の骨材を１００乃至１５０重量部
、更にゴム等からなる弾性粒３０重量部、水５０重量部
等を混練して構成している。

また、弾性脚部材ト２は、浴槽本体ｌの微振動及び横揺
れ振動を前記のセメント系パネルト１を介して吸収する
ものであり、例えば天然生ゴム、ブチルゴム、ＥＰＴ、
ＳＢＲ等を主成分とするゴム系弾性体を使用でき、ゴム
硬度４０乃至６０度を使用する。

その形状は第４．５図に示すように、略正方形のセメン
ト系パネルトｌの下面に細帯状の弾性脚部材ト２を放射
状に多数固設したり、或いは円盤状の弾性脚部材ト２を
セメント系バネルト１の下面に一定間隔で基盤の目状に
設けたり、或いは帯状と円盤状の各弾性脚部材ト２を適
当に組み合わせて設けたり、その他種々の構成の仕方が
考えられる。また、セメント系パネルト１には所要の溝
或いは孔が設けられており、かかる溝或いは孔Ｍ−３は
上面に向かって開口した形状に構成している。

以上のように構成された防振板Ｍは第２図に示すように
、浴槽本体１の脚部ｍ下方に敷設されて、浴室Ｒの床面
ｒ上に気泡発生浴槽Ａを配設することができるようにし
ている。即ち、防振板Ｍは脚部ｍの幅員Ｗよりもやや広
めの略方形状に構成されて各脚部ｍの各端部に位置する
ように床面ｒ上に敷設され、その上に浴槽本体１を載置
し、脚部ｍの両端部を防振ｉＭが支持する状態とするこ
とにより、浴槽本体１の据え付けが完了するようにして
いる。

また、防振板Ｍの上面、例えば、セメント系パネルト１
の両面には必要に応じて脚部ｍの幅員が嵌まるだけの凹
部ト４を設けておくことも可能であり、このように構成
することによって浴槽本体１の載置安定化を計ることが
可能となる共に、浴槽本体ｌの備付は作業が容易となる
。

また必要によっては、防振板Ｍと脚部ｍとの間或いはそ
のコーナ一部分にモルタル等を介設することにより脚部
ｍと防振板Ｍとの固着を強固にすることができる。

また、第７図及び第８図は、浴槽本体１と外壁Ｗ及びカ
バー板１７における他の防振構造を示しており、即ち、
浴槽本体１のリムＬと、外壁Ｗとに一定の間隔Ｓを設け
、その間隔Ｓにモルタルとめ木２０を介在させ、しかも
、外壁Ｗの内側面には、モルタル２１を介してタイル２
２が貼設されており、同タイル２２と浴槽本体１のリム
Ｌとの間に、モルタルとめ木２０を配設している。

そして、タイル２２と浴槽本体ｌのリムＬとの間に、モ
ルタルとめ木２０を覆うように防振用シール材２３を充
填している。

また、浴槽本体１の他側方においては、第８図に示すよ
うに、カバー板１７の上面１７ａに一定の間隔Ｓ゛を介
して浴槽本体１のリムＬを配設し、しかも、同カバー板
１７の上面１７ａに貼設したタイル２２゛の外側縁と、
リムＬの外側縁とにシール材２３を介して接着している
。

本実施例においては、外壁Ｗ及びカバー板１７との間に
一定の間隔ｓ、ｓ’を設けて、浴槽本体１のリムＬを配
設し、しかも、その間隔Ｓ、Ｓ′に防振用シール材２３
を介在させている為に、浴槽本体１を振動させて、外壁
Ｗ及びカバー板１７への防振を行うようにしている。

また、第６図においては、外壁Ｗに設けた点検口２４に
、噴流バイブ５と吸水パイプ８とを挿通して、浴槽本体
ｌと屋外Ｈの屋外装置とを接続している。

更に、かかる点検口２４には、第９図に示すように、点
検口カバー２５を取付けており、同カバー２５は上下２
枚のカバー片２５ａ　、　２５ｂよりなり、各カバー片
２５ａ　、　２５ｂには、上下に長尺の各挿通孔２６を
設けている。

しかも、挿通孔２６には、補助カバー２７を取付けて挿
通孔２６を閉塞している。

そして、本実施例では、点検口カバー２５の周縁部、各
種通孔２６及び補助カバー２７の周縁部にそれぞれ防振
用シール材２３を充填することにより、同シール材２３
によって点検口２４における振動を防止することができ
る。

更には、噴流パイプ５と吸水バイブ８との中途部にジャ
バラ状のバイブを介設させることによって、各パイプ５
．８からによる振動の伝達を防止することもできる。

なお、２８は屋外装置ａに設けた防振用のゴム脚部を示
し、同屋外装置ａの防振をも行っている。

この発明の実施例は、上記のように構成されているもの
であり、気泡発生の操作をすると各ノズルより噴出する
気泡噴流により、振動が浴槽本体１内で生起する。

かかる振動は、浴槽本体１の全体に及んで各部に接触す
る他の部材に及んで浴室Ｒの床面ｒや壁面に伝わらんと
する。

この場合、浴槽本体１が接触する部分としては、まず床
面ｒがあり、次いで、浴槽本体１の周縁のリムＬと外壁
Ｗ或いは浴槽本体１の周側面のカバー板１７との接触部
がある。

リムＬとカバー板Ｉ７との間で、リムＬ下面とカバー板
１７との上端との間に充填された防振部材Ｃにより振動
の伝達が防止される。

また、リムＬと外壁Ｗの内側面との間では、防振部材Ｃ
により振動伝達が防止される。

また、浴槽本体１の外底面Ｉ６と床面ｒとの間では、防
振機構Ｍが介設されて床面ｒへの振動が防止されるもの
である。

このように、浴槽本体１に生じる振動は、防振部材Ｃと
防振機構Ｍとによって完全に伝達が防止されて騒音を伝
えなくなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明構造を使用した気泡発生浴槽の斜視図
、第２図は、本発明の要部の断面側面図、第３図は、同
正面図、第４図は、本発明構造に使用する防振機構を示
す斜視図、第５図は、同底面を示す説明図、第６図は、
全体側面図、第７図〜第８図は、他の実施例を示す断面
図、第９図は、点検ロカハーの正面図、第１０図は、集
合住宅における振動状態を示す説明図。９：モータ１２：操作盤１４：技パイプ１６：外底面ｍ：ｌ１１部Ｍ：防振機構ト２：弾性脚部材Ｍ−４：凹部Ｃ：防振部材ｌＯ：制御部１３：空気吸入パイプ１５：インバータ１７：カバー板ｒ：床面Ｍ−１＝パネルト３：溝孔Ｗ：幅員Ｌ：リム図面中、：気泡発生浴槽：・浴室：外壁：浴槽本体：足用噴流ノズル：噴流パイプ：吸水孔ａ：屋外装置Ｈ：屋外：費用噴流ノズル：膝用噴流ノズル：ポンプ部：吸水パイプ

Claims

【特許請求の範囲】

１、浴槽本体の前後壁及び側壁に設けた噴流ノズルより
気泡混じりの浴湯を噴出可能に構成した気泡発生浴槽に
おいて、同浴槽本体の開口周縁部に張出し状に突設した
リムと、浴槽本体周辺部との間に防振部材を充填介設す
ると共に、浴槽本体の外底面と浴室床面との間に防振機
構を介設してなる気泡発生浴槽の据付け支持構造。