JP2998193B2 - 浴室ユニット内に設けた気泡発生浴槽 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （イ） 産業上の利用分野 本発明は、気泡発生浴槽の循環ポンプ防振構造に関す
るものである。

（ロ） 従来の技術 従来、浴室ユニット内に設けた気泡発生浴槽の一実施
例として、次のようなものがある。

すなわち、上記気泡発生浴槽は、浴室ユニットの床パ
ン上にそれぞれ載置した浴槽本体と循環ポンプとの間に
浴湯循環流路を介設し、同浴湯循環流路に空気取入部を
連通連結して、浴槽本体内へ気泡混じりの浴湯を噴出可
能としている。

（ハ） 発明が解決しようとする課題 ところが、上記気泡発生浴槽の場合、振動源となる循
環ポンプを床パン上に載置しているために、気泡発生浴
槽を使用した際に、同循環ポンプから発生する振動が直
接床パンに伝わり、同床パンから浴室ユニットを設置し
た建物躯体の床版や壁を伝って階下や隣室に振動が伝播
するために、階下や隣室の住人から苦情が出るという問
題があった。

（ニ） 課題を解決するための手段 そこで、本発明では、浴槽本体と循環ポンプとの間に
浴湯循環流路を介設し、同浴湯循環流路に空気取入部を
連通連結して、浴槽本体内へ気泡混じりの浴湯を噴出可
能とした浴室ユニット内に設けた気泡発生浴槽におい
て、浴室ユニットの内部に横長手状のカウンターを形成
し、同カウンターの側壁部を構成する浴室ユニットの側
壁内面にポンプ支持台の基端を片持ち支持し、同ポンプ
支持台上に循環ポンプを載置したことを特徴とする浴室
ユニット内に設けた気泡発生浴槽を提供せんとするもの
である。

また、循環ポンプの下面にポンプ脚部を兼用する複数
個の防振部を設け、同防振部を介してポンプ支持台上に
循環ポンプを載置したこと、ポンプ支持台上に防振部を
嵌合構造により嵌合して、循環ポンプの位置決めを可能
としたこと、及び、浴室ユニットの側壁内面にポンプ振
動防止アームを片持ち支持し、同アームの先端に循環ポ
ンプの上端部を防振具を介して連結したこと等にも特徴
を有する。

（ホ） 作用・効果 本発明によれば、以下のような作用効果が生起され
る。

本発明では、循環ポンプを作動させて、浴槽本体内の
浴湯を浴湯循環流路を介して強制循環させ、その際、空
気取入部より取入れた空気をエジェクタ効果により浴湯
中に混入して、浴槽本体内に気泡混じりの浴湯を噴出さ
せることができると共に、循環ポンプと浴室ユニットの
床パンとの間に上下方向に一定の間隔を保っているため
に、同床パン上を流れる浴湯等が循環ポンプにかかるの
を防止することができ、同循環ポンプの防水性や防錆性
を良好に確保できる。

この際、循環ポンプは、浴室ユニットの側壁内面に片
持ち支持したポンプ支持台上に載置しているために、浴
室ユニットの床パンには直接振動が伝わらず、階下や隣
室への振動伝播を防止することができる。

特に、浴室ユニットの内部に横長手状のカウンターを
形成し、同カウンターの内部に循環ポンプを配設してい
るため、カウンターの内部空間を有効に利用することが
できる。

しかも、カウンターの側壁部を構成する浴室ユニット
の側壁内面にポンプ支持台の基端を片持ち支持し、同ポ
ンプ支持台上に循環ポンプを載置しているため、カウン
ターの浴室ユニット側壁からの張り出し量を可及的に小
さくすることができ、洗い場の面積を広くすることがで
きる。

すなわち、浴室ユニットの側壁内面にポンプ支持台の
基端を片持ち支持する場合には、ポンプ支持台によって
循環ポンプの重量を支持するためにポンプ支持台の基端
部の強度を確保する必要があり、そのためには、ポンプ
支持台の基端部を補強する必要がある。

そして、ポンプ支持台の基端部の補強のために、ポン
プ支持台の基端部に補強板を取付けたり、基端部の高さ
を高くする等、ポンプ支持台の基端部に補強部を形成す
る必要があるが、かかる補強部と循環ポンプとの干渉を
回避するため、循環ポンプと浴室ユニットの側壁との間
に間隙を形成し、その間隙内に補強部を形成することに
なる。

従って、ポンプ支持台の基端をカウンターの後壁部
（カウンターの長手方向に沿った浴室ユニットの側壁
部）で片持ち支持させると、補強部を形成するための間
隙の分だけカウンターが浴室ユニット側壁から張り出す
こととなるが、本発明のように、ポンプ支持台の基端を
カウンターの側壁部（カウンターの長手方向の端面に位
置する浴室ユニットの側壁部）で片持ち支持させると、
カウンターの側壁側に、補強部を形成するための間隙を
形成することができ、カウンターを浴室ユニット側壁か
ら余分に張り出させる必要がなくな、これによって、カ
ウンターの浴室ユニット側壁からの張り出し量を可及的
に小さくすることができ、洗い場の面積を広くすること
ができる。

循環ポンプの下面にポンプ脚部を兼用する複数個の防
振部を設け、同防振部を介してポンプ支持台上に循環ポ
ンプを載置することにより、防振部により循環ポンプの
振動を吸収して、階下や隣室への振動伝播を確実に防止
することができる。

ポンプ支持台上に防振部を嵌合構造により嵌合して、
循環ポンプの位置決めを可能とすることにより、循環ポ
ンプの防振と共に位置決めを容易にし、循環ポンプの設
置作業能率を向上させることができる。

循環ポンプの上端部を、浴室ユニットの側壁内面に片
持ち支持したポンプ振動防止アームの先端に防振具を介
して連結することにより、循環ポンプの振動を確実に防
止して、階下や隣室への振動伝播をより確実に防止する
ことができる。

（ヘ） 実施例 以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説明す
る。

第１図は、本発明に係る循環ポンプ防振構造を具備す
る気泡発生浴槽（Ｂ）を内蔵した浴室ユニット（Ａ）の
断面平面図、第２図〜第５図は、それぞれ浴室ユニット
（Ａ）の断面側面図である。

まず、浴室ユニット（Ａ）について、第１図〜第５図
を参照しながら説明し、続いて、同浴室ユニット（Ａ）
内に設けた気泡発生浴槽（Ｂ）について、第６図及び第
７図を参照しながら説明し、最後に、本発明に係る循環
ポンプ防振構造ついて、第７図〜第13図を参照しながら
説明する。

〔１〕浴室ユニットの説明 浴室ユニット（Ａ）は、第１図〜第５図に示すよう
に、前後左右側壁（１）（２）（３）（４）と天井壁
（５）と床パン（６）とにより内部にバスルーム（７）
を形成し、同バスルーム（７）内に気泡発生浴槽（Ｂ）
や洗場（９）等を設置している。

また、側壁を構成する部材は、あらかじめ工場等で製
造されて、浴室ユニット（Ａ）の仮設現場で組立て施工
されるものであり、例えば、前後左右側壁（１）（２）
（３）（４）は、所要大きさの方形パネルボードの内面
に陶磁器タイル（10）を接着すると共に、各側壁（１）
（２）（３）（４）を金属製のフレーム枠体（図示せ
ず）により連結しながら床パン（６）の立上り部（6a）
上に立設し、しかも、天井壁（５）にて上方を隠蔽して
バスルーム（７）を形成するように構成している。

また、前側壁（１）には、第４図に示すように、扉フ
レーム（14）を取付けており、同扉フレーム（14）に扉
（15）を開閉自在に取付けている。

また、床パン（６）の下面には、第２図に示すよう
に、支持脚体（16）を垂設し、同支持脚体（16）により
建築床板（Ｆ）上に一定の空間（17）を開けて浴室ユニ
ット（Ａ）を支持している。

また、第１図に示すように、前後左右側壁（１）
（２）（３）（４）の外側面には、建物の間仕切り壁
（18）、或は、建物の側壁（Ｗ）が一定の空間（12）を
開けて位置するように、浴室ユニット（Ａ）を設置して
いる。（18a）は間仕切り壁支持材である。

上記のように構成した浴室ユニット（Ａ）の内部に
は、第１図に示すように、扉（15）から入って床パン
（６）の左側半部の位置に気泡発生浴槽（Ｂ）の浴槽本
体（８）を設置すると共に、床パン（６）の右側半部の
位置を洗場（９）とし、第３図に示すように、同洗場
（９）の正面に位置する後側壁（２）の内面に、鏡（1
9）を設けた化粧棚（20）を張設している。

そして、化粧棚（20）は、第５図に示すように、合成
樹脂により浴室ユニット（Ａ）の後側壁（２）の一部と
して一体成形している。

また、第２図及び第３図に示すように、後側壁（２）
の鏡（19）の直上方位置には照明灯（13）を取付けてい
る。

また、第３図に示すように、鏡（19）の直下方には、
後側壁（２）に沿って細長手状のカウンター（22）を設
置しており、同カウンター（22）は、第１図に示すよう
に、一端を後述する気泡発生浴槽（Ｂ）の浴槽本体
（８）の縁部（8a）に連続させて、同カウンター（22）
と浴槽本体（８）とを、平面視略Ｌ字状に配置し、第２
図及び第３図に示すように、同カウンター（22）の天板
部（22a）の上面と浴槽本体（８）の縁部（8a）の上面
とを面一にしている。

また、第３図に示すように、カウンター（22）の前垂
れ部（22b）には、カラン（23）とシャワーホース（2
4）と給湯調節ハンドル（25）と給水調節ハンドル（2
6）を取付けている。

また、カウンター（22）の前垂れ部（22b）の下端縁
と洗場（９）の床面との間には一定幅の間隙（27）を形
成して、カウンター（22）内に浸入する水は間隙（27）
より洗場（９）に設けた排水口（28）（第１図参照）を
通して排水管（29）より外部へ排水可能としている。

また、第１図〜第３図に示すように、後側壁（２）の
浴槽本体（８）の直上方位置には、浴槽用の給湯・給水
金具（30）を設けており、同金具（30）は、別途設ける
給湯機（図示せず）に連通連結して、お湯張り等に利用
可能としている。

また、第２図及び第３図中、（31）は換気口、（32）
はシャワーヘッド、（33）（34）はシャワーヘッド係止
具、第３図及び第５図中、（35）はタオル掛け具であ
る。

また、第２図〜第４図中、（36）は浴槽エプロンであ
り、同浴槽エプロン（36）とカウンター（22）により、
後述する気泡発生浴槽（Ａ）の吸水配管（49）と送水配
管（50）を隠蔽している。

次に、浴室ユニット（Ａ）内に設けた気泡発生浴槽
（Ｂ）について、第６図及び第７図を参照しながら説明
する。

〔２〕気泡発生浴槽の説明 気泡発生浴槽（Ｂ）は、第６図の機能部ブロック図に
示すように、浴槽機能部（39）と混合機能部（40）と循
環機能部（41）と吸気機能部（42）と制御機能部（43）
とから構成している。

以下、各機能部について説明する。

（浴槽機能部） 浴槽機能部（39）は、第７図に示すように、浴槽本体
（８）を上面開口の箱型に形成すると共に、周縁に一定
幅を有する鍔状の縁部（8a）を形成し、同浴槽本体
（８）の洗場（９）側に位置する左側壁の底部に近い位
置に浴湯吸入口（44）を設け、同浴槽本体（８）の底部
に浴湯排水孔（45）（第１図参照）を設けている。

（混合機能部） 混合機能部（40）は、第７図に示すように、浴槽本体
（８）の前壁と後壁に、それぞれ二個づつ背側用の噴出
ノズル（46）（46）と足側用の噴出ノズル（47）（47）
を取付けて構成しており、各ノズル（46）（46）（47）
（47）に、後述する循環機能部（41）の送水配管（50）
を連通連結すると共に、後述する吸気機能部（42）の送
気配管（52）を連通連結している。

そして、各ノズル（46）（46）（47）（47）内におい
て、送水配管（50）を通して送出される浴湯中に送気配
管（52）を通して送出される空気をエジェクタ効果を利
用して吸入、さらには混合して、各ノズル（46）（46）
（47）（47）より気泡混じりの浴湯を浴槽本体（８）内
へ噴出可能としている。

（循環機能部） 循環機能部（41）は、第７図に示すように、循環ポン
プ（Ｐ）と浴槽本体（８）との間に、吸水配管（49）と
送水配管（50）とからなる浴湯循環流路（Ｒ）を介設し
て構成しており、吸水配管（49）の一端は、浴槽本体
（８）の浴湯吸入口（44）に連通連結し、また、送水配
管（50）の一端は、浴槽本体（８）に取付けた各ノズル
（46）（46）（47）（47）に連通連結している。

また、循環ポンプ（Ｐ）は、第７図に示すように、モ
ーター（Ｍ）により駆動可能とし、カウンター（22）の
天板部（22a）の右側部下方において、右側壁（３）の
下部に片持ち支持したポンプ支持台（69）上に載置し
て、洗場（９）の床面との間に一定の間隔を開けてい
る。

（吸気機能部） 吸気機能部（42）は、第７図に示すように、浴室ユニ
ット（Ａ）の左側壁（４）で浴槽本体（８）の近傍に取
付けた空気取入部（51）と送気配管（52）とから構成し
ている。

また、空気取入部（51）は、第７図に示すように、左
側壁（４）に空気量調節部（53）を貫通状態に取付け、
同空気量調節部（53）に空気取入管（54）の中途部を、
バスルーム（７）の外方において連通連結して構成して
おり、同空気取入管（54）は、一端を左側壁（４）の下
部に貫通させて浴槽本体（８）の縁部（8a）の下方に開
口し、同開口端（54c）より空気を吸入可能とすると共
に、他端を左側壁（４）の下部に貫通させて送気配管
（52）に接続して、空気量調節部（53）により調節した
量の空気を各噴出ノズル（46）（46）（47）（47）に供
給可能としている。

（制御機能部） 制御機能部（43）は、第６図に示すように、電源（5
6）に制御部（57）を絶縁トランス等を具備する安全装
置（58）を介して接続し、同制御部（57）の入力側に、
操作パネル部（59）と、循環ポンプ（Ｐ）に取付けて浴
槽本体（８）内の水位を検出する浴槽水位センサ（60）
と、循環ポンプ（Ｐ）に取付けて浴湯の温度を検出する
浴湯温度センサ（61）を接続する一方、制御部（57）の
出力側に循環ポンプ（Ｐ）を駆動するモーター（Ｍ）を
接続している。

また、制御部（57）と安全装置（58）は、第１図及び
第２図に示すように、コントロールボックス（Ｃ）内に
収容して、同コントロールボックス（Ｃ）を、浴室ユニ
ット（Ａ）の前側壁（１）の外側面上部に支持フレーム
（62）を介して取付けている。

また、操作パネル部（59）は、第７図に示すように、
右側壁（４）に、空気取入部（51）の空気量調節ハンド
ル（53b）の近傍に位置させて取付けて、気泡発生浴槽
（Ａ）の操作を行なえるようにしている。

次に、本発明に係る循環ポンプ防振構造について、第
７図〜第13図を参照しながら説明する。

〔３〕本発明に係る循環ポンプ防振構造の説明 循環ポンプ（Ｐ）は、第７図に示すように、右側壁
（３）の下部に片持ち支持したポンプ支持台（69）上に
載置しており、ポンプ支持台（69）は、第８図及び第９
図に示すように、右側壁（３）に固設した支持板（69
a）に右側方へ向けて延伸する左右一対の支持アーム（6
9b）（69b）の基端を固定ボルト（69f）により固定し、
両アーム（69b）（69b）上に載置板（69c）を取付けて
構成し、同載置板（69c）上に循環ポンプ（Ｐ）を載置
している。（69g）は補強板である。

また、循環ポンプ（Ｐ）の下面の前後左右側部には、
第８図及び第９図に示すように、それぞれポンプ脚部を
兼用する防振部（80）を取付けており、同防振部（80）
は、循環ポンプ（Ｐ）の下面に取付けた取付部（80a）
と、同取付部（80a）の下端に取付けた防振ゴム（80b）
とから構成している。

そして、防振ゴム（80b）は、第10図に示すように、
下面に位置決め用突部（80c）を形成しており、同突部
（80c）をポンプ支持台（69）の載置板（69c）に形成し
た位置決め孔（69d）に嵌合させて、循環ポンプ（Ｐ）
の位置決めを容易に行なえるようにしている。

また、第11図は、他の実施例としての循環ポンプ位置
決め構造を示しており、ポンプ支持台（69）の載置板
（69c）に位置決め用凹部（69e）を形成し、同凹部（69
e）に防振ゴム（80b）の下端部を嵌合させて、循環ポン
プ（Ｐ）の位置決めを容易に行なえるようにしている。

また、本実施例では、循環ポンプ（Ｐ）の位置決めを
容易にするための嵌合構造として、防振部（80）側を凸
部とし、ポンプ支持台（69）側を凹部としているが、凹
凸部をそれぞれ反対に形成した嵌合構造とすることもで
きる。

また、第12図に示すように、右側壁（３）の内面に、
ポンプ防振アーム（81）を片持ち支持し、同アーム（8
1）の先端に、循環ポンプ（Ｐ）上に一体的に取付けた
モーター（Ｍ）の上端取付部（84）を、防振具（82）を
介して連結ボルト（83）により連結することもできる。

そして、防振具（82）は、第13図に示すように、筒状
の上下側防振体（82a）（82b）により形成して、両防振
体（82a）（82b）によりポンプ防振アーム（81）の先端
上下面を挾持することにより、循環ポンプ（Ｐ）の上下
左右方向の振動を防止できるようにすることができる。

本発明の実施例は、上記のように構成しているもので
あり、本実施例によれば、以下のような作用効果が生起
される。

すなわち、本実施例では、循環ポンプ（Ｐ）を作動さ
せて、浴槽本体（８）内の浴湯を浴湯循環流路（Ｒ）を
介して強制循環させ、その際、空気取入部（51）より取
入れた空気をエジェクタ効果により浴湯中に混入して、
浴槽本体（８）内に気泡混じりの浴湯を噴出させること
ができる。

この際、循環ポンプ（Ｐ）は、浴室ユニット（Ａ）の
左側壁（３）の内面に片持ち支持したポンプ支持台（6
9）上に載置しているために、浴室ユニット（Ａ）の床
パン（６）には直接振動が伝わらず、階下や隣室への振
動伝播を防止することができる。

しかも、循環ポンプ（Ｐ）の下面にポンプ脚部を兼用
する四個の防振部（80）を設け、同防振部（80）を介し
てポンプ支持台（69）上に循環ポンプ（Ｐ）を載置して
いるために、防振部（80）により循環ポンプ（Ｐ）の振
動を吸収して、階下や隣室への振動伝播を確実に防止す
ることができる。

特に、浴室ユニットの内部に横長手状のカウンターを
形成し、同カウンターの内部に循環ポンプを配設してい
るため、カウンターの内部空間を有効に利用することが
できる。

しかも、カウンターの側壁部を構成する浴室ユニット
の側壁内面にポンプ支持台の基端を片持ち支持し、同ポ
ンプ支持台上に循環ポンプを載置しているため、カウン
ターの浴室ユニット側壁からの張り出し量を可及的に小
さくすることができ、洗い場の面積を広くすることがで
きる。

また、ポンプ支持台（69）上に防振部（80）を嵌合構
造により嵌合して、循環ポンプ（Ｐ）の位置決めを可能
としているために、循環ポンプ（Ｐ）の防振と共に位置
決めを容易にし、循環ポンプ（Ｐ）の設置作業能率を向
上させることができる。

また、循環ポンプ（Ｐ）上に一体的に取付けたモータ
ー（Ｍ）の上端部を、浴室ユニット（Ａ）の左側壁
（３）の内面に片持ち支持したポンプ防振アーム（81）
の先端に、防振具（82）を介して連結することにより、
循環ポンプ（Ｐ）の振動を確実に防止して、階下や隣室
への振動伝播をより確実に防止することもできる。

また、循環ポンプ（Ｐ）は、ポンプ支持台（69）上に
載置して、洗場（９）との間に一定の間隔を形成してい
るために、洗場（９）を流れる浴湯等が循環ポンプ
（Ｐ）にかからず、同循環ポンプ（Ｐ）の防水性や防錆
性等を良好に確保できる。

また、本実施例では、防振部（80）や防振具（82）と
して防振ゴムを使用したが、他にスプリグやダッシュポ
ット等の防振機能を有するものを使用することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明に係る循環ポンプ防振構造を具備する
浴室ユニットの断面平面図。 第２図は、同浴室ユニットの断面左側面図。 第３図は、同浴室ユニットの断面正面図。 第４図は、同浴室ユニットの断面背面図。 第５図は、同浴室ユニットの断面右側面図。 第６図は、同浴室ユニットの機能部ブロック図。 第７図は、浴槽本体と循環ポンプとの間に介設した配管
の斜視説明図。 第８図は、循環ポンプ防振構造を示す側面図。 第９図は、同循環ポンプ防振構造を示す断面背面図。 第10図は、防振部の拡大側面図。 第11図は、他の実施例としての防振部の拡大側面図。 第12図は、他の実施例としての循環ポンプ防振構造を示
す側面図。 第13図は、防振具の拡大断面図。 （Ａ）：浴室ユニット （Ｂ）：気泡発生浴槽 （Ｐ）：循環ポンプ （Ｒ）：浴湯循環流路 （６）：床パン （８）：浴槽本体 （16）：支持脚体 （50）：送水配管 （51）：空気取入部 （53）：空気量調節部 （54）：空気取入管 （69）：ポンプ支持台 （80）：防振部 （82）：防振具

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋 章郎 神奈川県茅ケ崎市本村２丁目８番１号 東陶機器株式会社茅ケ崎工場内 (56)参考文献 実開 平３−51078（ＪＰ，Ｕ) 実開 平２−114041（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) A61H 23/00 520 A47K 3/10

Claims (4)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】浴槽本体（８）と循環ポンプ（Ｐ）との間
   に浴湯循環流路を介設し、同浴湯循環流路（Ｒ）に空気
   取入部（51）を連通連結して、浴槽本体（８）内へ気泡
   混じりの浴湯を噴出可能とした浴室ユニット内に設けた
   気泡発生浴槽において、 浴室ユニット（Ａ）の内部に横長手状のカウンター（2
   2）を形成し、同カウンター（22）の側壁部を構成し、
   かつ、カウンター（22）の長手方向の端面に位置する浴
   室ユニット（Ａ）の側壁内面にポンプ支持台（69）の基
   端を片持ち支持し、同ポンプ支持台（69）上に循環ポン
   プ（Ｐ）を載置したことを特徴とする浴室ユニット内に
   設けた気泡発生浴槽。
2. 【請求項２】循環ポンプ（Ｐ）の下面にポンプ脚部を兼
   用する複数個の防振部（80）を設け、同防振部（80）を
   介してポンプ支持台（69）上に循環ポンプ（Ｐ）を載置
   したことを特徴とする請求項１記載の浴室ユニット内に
   設けた気泡発生浴槽。
3. 【請求項３】ポンプ支持台（69）上に防振部（80）を嵌
   合構造により嵌合して、循環ポンプ（Ｐ）の位置決めを
   可能としたことを特徴とする請求項２記載の浴室ユニッ
   ト内に設けた気泡発生浴槽。
4. 【請求項４】浴室ユニット（Ａ）の側壁内面にポンプ振
   動防止アーム（81）を片持ち支持し、同アーム（81）の
   先端に循環ポンプ（Ｐ）の上端部を防振具（82）を介し
   て連結したことを特徴とする請求項１〜３のいずれかに
   記載の浴室ユニット内に設けた気泡発生浴槽。