JPH03218856A - サーマルヘッド - Google Patents

サーマルヘッド

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JPH03218856A
JPH03218856A JP16485190A JP16485190A JPH03218856A JP H03218856 A JPH03218856 A JP H03218856A JP 16485190 A JP16485190 A JP 16485190A JP 16485190 A JP16485190 A JP 16485190A JP H03218856 A JPH03218856 A JP H03218856A
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film
layer
heat
resin layer
bonding
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JP16485190A
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Takayuki Yamaguchi
隆行 山口
Masatoshi Ota
正俊 太田
Takashi Hattori
恭士 服部
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はプリンタやファクシミリなどに利用されるサー
マルヘッドに関するものである。
(従来の技術) サーマルヘッドの基板としては一般にはセラミック基板
の表面をガラス質のグレーズ層で被ったものが用いられ
ている。
サーマルヘッドで、例えばファクシミリのGIV規格に
対応させるなど、高速動作をさせたり消費電力を少なく
するためには,発熱抵抗体と基板の間に保温層として耐
熱樹脂層を設けることが1つの方法である。耐熱樹脂層
としてはポリイミド樹脂層、ポリアミド樹脂層、ポリア
ミドイミド樹脂層などが有望である。例えばポリイミド
層はガラス質のグレーズ層に比べると熱伝導率が約1/
10である。
保温層としてポリイミド層を設けたサーマルヘッドとし
て,第5図に示される構造のものが検討されている。1
はセラミック基板などの絶縁基板であり、その表面がポ
リイミド層2によって被われている。ポリイミド層2上
には抵抗体3が形成されており、抵抗体3上には共通電
極4と選択電極5が形成されている。電極4,5から露
出した部分の抵抗体が発熱体となる。6は保護膜である
7は支持板であり,発熱体が形成された絶縁基板1が支
持板7上に取りつけられ、支持板7上にはさらにプリン
ト配線基板8が取りつけられている。
プリント配線基板8上には馳動回路用半導体集積回路装
置(IC,LSI,VLSIなどト分類されることもあ
るが、それらを総称してICという。
以下でも同じ)9が実装され、駆動IC9と選択電極5
の間がワイヤ10aにより接続され,駆動IC9とプリ
ント配線基板8の配線との間がワイヤ10bで接続され
ている。共通電極4もまた、プリント配線基板8上の配
線とワイヤ(図示略)により接続されている。
第5図のサーマルヘッドでは、電極4,5にワイヤを接
続するボンディングパッド部分の下にポリイミド層2が
存在するため、ワイヤのボンディング時に電極膜が剥が
れるなど、ボンディング特性が悪くなることが知られて
いる。一般にワイヤボンディングでは接続される電極と
その下地にある程度以上の硬度が必要とされている。電
極4,5の下には抵抗体3が存在しているが、抵抗体3
は薄く、十分な硬度を確保することは困難である。
これは、昨今の低電力化の要求のために発熱体の抵抗値
が高抵抗化される傾向にあり、そのため抵抗体3の厚さ
は薄くせざるを得ないためである。
そのため、電極膜にメッキを施すことが行なわれている
が,あまり良い結果は得られていない。
そこで、ボンディング性能を改善するために、耐熱樹脂
層と抵抗体層の間の全面に下地層として無機絶縁膜を形
成することが考えられる。無機絶縁膜としてSiON膜
を用いるサーマルヘッドが提案されている(特開昭63
−297066号公報参照)。
(発明が解決しようとする課題) SiON膜はポリイミド樹脂層などの樹脂層への付着力
が弱く、樹脂層上の広い面積にわたってSiON膜を形
成するときはSiON膜の形成前に樹脂層に特殊な処理
を施すことが必要である。
上記の引例では表面改質処理と称し、例としてプラズマ
処理、スパッタエッチング処理、紫外線照射処理、オゾ
ンガス照射処理などがあげられている。
本発明はポリイミド樹脂層などの耐熱樹脂層を用いて熱
効率の良い特性を維持しながら、電極のボンデイングパ
ッドのボンデイング特性を向上させ、信頼性の高いサー
マルヘッドを提供することを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明では耐熱樹脂層と抵抗体層の間に全面にわたって
下地層を設けるときは、下地層としてSiAlON膜、
SiCeON膜又はこれらの積層膜を用いる。
また、本発明では、耐熱樹脂層を導電性支持基板上で選
択的に形成し,耐熱樹脂層の存在しない部分で導電体の
一部を支持基板と接続させて支持基板を共通電極として
用い,かつ、導電体が信号線と接続されるボンディング
部にも耐熱樹脂層を設けず、ボンディング部の導電体と
支持基板の間に無機絶縁膜を下地層として設ける。
(作用) 基板上にポリイミド樹脂層などの耐熱樹脂層を形成し、
その耐熱樹脂層の表面にSiARON膜やSiCeON
膜の下地層を形成する際、耐熱樹脂層の表面にプラズマ
処理のような特殊な表面改質処理を施さなくてもSiA
lONやSiCeONは耐熱樹脂層へ強く付着する。
SiAlON膜やSiCeON膜はSiON膜と同様に
硬質の無機絶縁膜であり、導電体のボンディング部のボ
ンディング性を向上させる。
ボンディング部に耐熱樹脂層を設けないことによっても
ボンディング部の硬度を確保することができる。その際
、支持基板が導電性であるときは無機絶縁膜の下地層が
ボンディング部の導電体と支持基板の間を絶縁する。
(実施例) 第1図一実施例を表わす。
11は基板であり、例えばセラミック基板、ガラス板、
金属板などを用いることができる。基板11上には耐熱
樹脂層としてポリイミド層12が形成されている。ポリ
イミド層12の厚さは数μm〜20μm程度である。ポ
リイミド層12上には下地層としてSiAlON膜13
が形成されている。SiAlON膜13はその上に形成
される薄い抵抗体の剛性を補い、ワイヤーボンディング
などのボンディング時に必要な堅さを維持するために、
2000人程度以上、好ましくは5000人以上の厚さ
が必要である。
SiAlON膜13上には抵抗体14が形成されている
。抵抗体14はTa−Si02などにてなり、その膜厚
は数100〜3000人程度、例えば500人である。
抵抗体14上には電極15,16が形成されている。電
極15は全ての発熱体17に接続される共通電極であり
、電極16は各発熱体17に接続されて発熱体17を個
別に選択する選択電極である。電極15.16としては
例えばAQ膜、又はNiCr上にAuを積層した膜など
を用い、その厚さは8000人〜1μm程度である。電
極15.16の間に抵抗体14が露出している部分17
が発熱体であり、発熱体17は図で紙面垂直方向に配列
されて形成されている。
18は保護膜であり、例えばSi,N.やシリコンーア
ルミナナイトライドなどを用いる。保護膜18は共通電
極15のボンデイングパッド部分及び選択電極16のボ
ンディングパッド部分を除いて電極15.16と発熱体
17を被う領域に形成されている。保護膜18の厚さは
1〜2μm程度である。
19は支持板であり、発熱体が形成された絶縁基板11
が支持板19上に取りつけられ、支持板19上にはさら
にプリント配線基板20が取りつけられている。プリン
ト配線基板20上には駆動IC21が実装され,廓動I
C21と選択電極16の間がワイヤ22aにより接続さ
れ、駆動IC21とプリント配線基板20の配線との間
がワイヤ22bで接続されている.共通電極15もまた
,プリント配線基板20上の配線とワイヤ(図示略)に
より接続されている。
上記の実施例における基板を製造する方法について示す
と、基板11上に塗布法やディップ法によりポリイミド
樹脂層12を塗布し、焼成し、その後ポリイミド樹脂層
12の表面をブラシ洗浄と有機溶剤により洗浄する。そ
の後、ポリイミド樹脂層12上に下地層としてSiAl
ON膜13をCVD法やスパッタリング法などにより形
成する。
実施例のサーマルヘッドのボンディング性能を調べるた
めに、基板11としてステンレス基板を用い,その上に
ポリイミド樹脂層12を約10μmの厚さに形成する。
第1の試料はポリイミド樹脂層12上に下地層13とし
てSiAflON膜を約5000人の厚さに形成したも
のであり、第2の試料はポリイミド樹脂層12上に下地
層13としてS i C e O N膜を約5000人
の厚さに形成したものである。それぞれの試料基板に一
般的な薄膜サーマルヘッドの製造プロセスによって発熱
体、電極及び保護膜を形成してサーマルヘッドの発熱基
板を形成した。下地層13を形成する前のポリイミド樹
脂層12の表面の前処理はブラシ洗浄と有機溶剤洗浄の
みを行なった。これらの2種類の試料基板を用いたサー
マルヘッドについてボンディング性と信頼性を評価する
と、従来のように基板としてセラミック基板の表面にグ
レーズ層を形成したものの場合と同等の特性を有するこ
とがわかった。
ポリイミド樹脂層12の表面を下地層13の形成前にア
ルゴンの逆スパッタリングなどの特殊な前処理を行なっ
た場合について、上記の2種類の試料基板を作成して同
様にボンディング性や信頼性を評価しても、これらの前
処理を施さないものとの有意差はみられなかった。
ステンレス基板上にポリイミド樹脂層を約10μmの厚
さに形成し、その上に形成する下地層のS i A Q
 O N膜の膜厚を変えてサーマルヘッドを形成し、ワ
イヤボンデイングによるボンデイング性能を調べた結果
を下表に示す。
下地層の膜厚を1000人、2000人、5000人と
変えた場合、1000人の下地層ではボンディングされ
たワイヤが剥がれる不良が発生する。2000人でもま
だ十分とは言えず、5000人になるとボンデイング性
は十分なものとなる。
この結果、下地層の膜厚は2000人より厚いことが必
要であり,好ましくは5000人以上である。
次に、本発明で用いる2種類の下地層S i A QO
N膜、SiCeON膜と、他の無機絶縁層との付着力を
比較した。付着力の目安として折曲げによる破壊テスト
を行なった。そのため、下地層を形成する耐熱樹脂層と
し・てポリイミド樹脂シートを用いた。ポリイミド樹脂
シートをブラシ洗浄と有機溶剤洗浄により洗浄した後,
その上に種々の下地層を約10000人の厚さに形成し
た。下地層の種類としてはSiAlON膜、SiCeO
N膜、Sin2膜、Ta20,膜、SiON膜の5種類
を選んだ。下地層が外側になるようにしてポリイミド樹
脂シートを折り曲げると、Sin2膜、Ta20,膜、
SiON膜の3種類の膜は90度折り曲げた時点で膜の
破壊が起こった。それに対し、本発明で用いるSiAl
ON膜とSiCeON膜では180度折り曲げても破壊
が起こらなかった。
これにより、本発明で用いる下地層の付着力が優れてい
ることがわかる。
本実施例では、下地層はSiAlON膜とS i C 
e O N膜の積層膜であってもよい。
第1図の実施例では基板11上の全面にポリイミド層1
2が形成されている。ポリイミド層12は発熱体17の
保温層としての役目を果たすので、発熱体17の下部に
は必要であるが、駆動IC21との間にボンデイングが
なされるボンデイング部やプリント配線基板20の駆動
用電源のための配線との間にボンデイングがなされる共
通電極のボンディング部においては、ポリイミド層12
は必要ではない。むしろ、ボンデイング部においてはポ
リイミド層12が存在しない方がボンデイングの信頼性
を高める上で好都合である。そこで、第1図の実施例に
おいて、ポリイミド層12を発熱体17の下部を含む領
域に選択的に形成し、特にボンディング部にはポリイミ
ド層12を形成しないようにすることが好ましい。
この場合、基板11としてはセラミックやガラスなどの
wA#ili体の他に、ステンレスやアルミニウムなど
の導電体である場合も含まれる。ポリイミド層12が存
在しない部分では下地層13が基板11を被っているの
で、基板11が導電体である場合には下地層13が抵抗
体14及び電極16と基板11との間の絶縁体として作
用する。
第2図は他の実施例を表わす。
第2図では基板30としてステンレスやアルミニウムな
どの導電性基板を用い,かつ基板30を共通電極の一部
に用いることにより,基板30上の共通電極幅を狭くし
てサーマルヘッド幅を狭くしている。
導電性基板30上で発熱体17が形成される領域を含む
部分にポリイミド層12が選択的に形成されている。ポ
リイミド層12は共通電極15が基板3oと接続される
部分、共通電極15がプリント配線基板(図示略)の配
線と接続される部分、及び選択電極16を駆動ICと接
続するボンディング部32の下部には形成されていない
。31は無機絶縁膜であり、ポリイミド層12上と、ポ
リイミド層12の設けられていない基板30上のうち共
通電極15が基板30と接続される部分及び共通電極1
5がプリント配線基板の配線と接続される部分を除く部
分を被うように、形成されている。無機絶縁膜31とし
ては、第1図の実施例におけるようにSiAΩONやS
iCeONが好ましいが、第2図の場合にはボンディン
グ部の下部にはポリイミド層が設けられていないので、
無機絶縁膜31としてSiONやS i O2、Si3
N.など種々のものを用いることができる。無機絶縁膜
31は例えば数1000人以上の厚さに形成する。
無機絶縁膜31上には、第1図の実施例と同じく,抵抗
体14が形成され、その上に共通電極15、選択電極1
6が形成され、発熱体17から電極15.16に及ぶ範
囲には保護膜18が形成されている。
第2図においてはポリイミド層12が選択的に形成され
ており、共通電極15が抵抗体14を経て導電性基板3
0と接続されているため、基板30が共通電極の一部と
して利用され、共通電極15の幅が狭くても基板30に
より十分な電流容量を得ることができる。
選択電極16のうち保護膜18から露出した部分32は
駐動ICとの間にワイヤボンデイング法やテープキャリ
ア法により接続がなされるボンディング部であり、ボン
デイング部32の下部にもポリイミド層12は形成され
ておらず、無機絶縁膜31により導電性基板30と抵抗
体14や選択電極16との間の絶縁が保たれている。
第2図の発熱基板も第1図と同様に支持板19上に接着
され、プリント配線基板20に搭載された駆動IC21
との間に接続がなされ、基板30の一部(共通電極取出
し部)とプリント配線基板20の通電用電源のための配
線との間もワイヤなどにより接続がなされる。
第1図や第2図の実施例では、発熱体17と耐熱樹脂層
であるポリイミド層12の間に無機絶縁膜13.31が
存在しているので、ポリイミド層12からガスが発生し
て発熱体17を劣化させることがない。
第3図はさらに他の実施例を表わす。
基板としてアルミニウム板33が用いられ、基板33が
共通電極15と接続される部分と、基板33の共通電極
取出し部(プリント配線基板の配線との間に接続がなさ
れる部分)を除いて、基板33の表面には絶縁層である
アルマイト層34が形成されている。アルマイト層34
の厚さは0.5〜2μm程度である。
基板33表面で発熱部17の下部を含む領域にはポリイ
ミド層12が選択的に形成されている。
基板33.34及びポリイミド層12上には発熱体14
が形成され,その上に共通電極15と選択電極16が形
成されて発熱体17が形成されている。18は保護膜で
あり、保護膜18から露出した選択電極16はボンディ
ング部32である。
第3図では無機#i!!縁膜を別に形成する必要がなく
、アルミニウム基板33の表面を部分的にアルマイトに
することにより無機絶縁膜の機能を果たしている。
次に、第4図により第3図の基板を形成する方法を説明
する。
(A)アルミニウム板33のうち、少なくとも共通電極
15と接続される部分と、共通電極取出し部にレジスト
パターン35を形成する。
(B)アルミニウム基板33を酸化してアルマイト層3
4を形成する。
その後,レジスト35を除去する。
アルミニウム基板の酸化方法としては,陽極酸化法を用
いることができる。陽極酸化でアルマイト層34を形成
したときは、封孔処理を行なう。
(C)発熱部が形成される領域にポリイミド層12を選
択的に形成する。すなわち、共通電極15と基板33と
が接続される部分、基板33の共通電極取出し部、及び
ボンディング部にはポリイミド層12を形成しない。
ポリイミド層12を選択的に形成する方法として、基板
33.34表面にポリイミド層を全面に塗布した後、写
真製版とエッチングによりパターン化を施してポリイミ
ド層12を部分的に残す。
ポリイミド層12をエッチングする方法は、ウエットエ
ッチングでもドライエッチングでもよいが、エッチング
された後のポリイミド層12のエッジが基板となす角度
が小さい方がポリイミド層12上に形成される電極のパ
ターン切れを防ぐ上で好都合であるため、エッチング条
件を選択するのが望ましく,一例としてウェットエッチ
ングでエツチンダ液にヒドラジンを用いる。これにより
、ポリイミド層12のエッジが基板となす角度を45度
以下にすることができる。
ポリイミド層l2を選択的に形成する他の方法として、
例えばスクリーン印刷法や、感光性ポリイミドを用いて
写真製版によりパターン化を施す方法などがあり、それ
らの方法によってポリイミド層12を形成してもよい。
なお、第2図におけるポリイミド層12の選択的形成も
同様に行なうことができる。
第3図では,ポリイミド層12及び基板33,34上に
抵抗体膜をスパッタリング法により全面に形成し、抵抗
体膜上に電極膜を全面に形成した後、写真製版とエッチ
ングによりパターン化を施して発熱体,電極を形成する
。このとき、抵抗体膜を形成する前に、抵抗体膜とポリ
イミド層12との付着力を向上させるために、逆スパッ
タリングを行なってポリイミド層12の表面を活性化さ
せておくのが好ましい。
第2図のようにボンディング部にはポリイミド層を形成
せず、基板3oとの間に無機絶縁膜31を形成した発熱
基板におけるボンディング部のワイヤボンディングと、
第5図のようにボンデイング部の下部にもポリイミド層
を形成した場合のワイヤボンディングとを比較し,両者
のボンディング強度を測定してみると、第2図の実施例
におけるワイヤボンディングの場合はワイヤを切断する
のに要する平均荷重は9.2gであり、最大で11g、
最小で6.4gであったのに対し、第5図におけるワイ
ヤボンディングの場合にはワイヤを切断する平均荷重は
4.1gと減少し、最大でも7.9g、最小のものでは
ほとんど荷重をかけることはできないという結果であっ
た。これにより、ボンディング部にポリイミド層を形成
しないことによりボンディングの信頼性が向上すること
がわかる。
耐熱樹脂層としては実施例に示したポリイミド樹脂層の
他にポリアミド樹脂層やポリアミドイミド樹脂層を用い
ることもできる。
(発明の効果) ポリイミド樹脂層などの耐熱樹脂層上に下地層を介して
発熱体や電極を形成したサーマルヘッドにあっては、下
地層としてSiAρON膜やSiCeON膜を用いたの
で、SiAI20N膜やSiC e O N膜を形成す
る際にその下の耐熱樹脂層にプラズマ処理などの特殊な
前処理を施さなくても下地層は耐熱樹脂層との間に十分
な付着力をもち、下地層上に形成される発熱体の劣化が
起きず、ボンディング部のボンディング性も優れたサー
マルヘッドを得ることができる。
また、本発明では、ボンディング部の下部に耐熱樹脂層
を設けないことによってもボンディングの信頼性が向上
する。
【図面の簡単な説明】
第1図は一実施例を示す断面図、第2図及び第3図はそ
れぞれ他の実施例を示す断面図、第4図は第3図の実施
例の基板の製造方法を示す工程断面図である。第5図は
従来のサーマルヘッドを示す断面図である。 11・・・・・・基板、12・・・・・・ポリイミド樹
脂層、l3・・・・・・SiAρON膜、14・・・・
・・抵抗体,15,16・・・・・電極、17・・・・
・・発熱体、30・・・・・・導電性基板、31・・・
・・・無機絶縁膜、32・・・・・ボンディング部、3
3・・・・・・アルミニウム基板,34・・・・・・ア
ルマイト層。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)支持基板上に耐熱樹脂層が形成され、この耐熱樹
    脂層上に下地層が形成され、この下地層上に多数の発熱
    体及びこれらの発熱体に接続された導電体が形成され、
    少なくとも前記発熱体上には保護膜が形成されているサ
    ーマルヘッドにおいて、前記下地層はSiAlON膜、
    SiCeON膜又はそれらの積層膜からなることを特徴
    とするサーマルヘッド。
  2. (2)導電性支持基板上に耐熱樹脂層が形成され、この
    耐熱樹脂層上に直接又は下地層を介して多数の発熱体及
    びこれらの発熱体に接続された導電体が形成され、少な
    くとも前記発熱体上には保護膜が形成されているサーマ
    ルヘッドにおいて、前記耐熱樹脂層は支持基板上で選択
    的に形成されており、耐熱樹脂層の存在しない部分で前
    記導電体の一部が支持基板と接続されて支持基板が共通
    電極として用いられ、かつ、前記導電体が信号線と接続
    されるボンディング部にも耐熱樹脂層は存在せず、ボン
    ディング部の導電体と支持基板の間には無機絶縁膜が下
    地層として形成されていることを特徴とするサーマルヘ
    ッド。
JP16485190A 1989-11-20 1990-06-22 サーマルヘッド Pending JPH03218856A (ja)

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