JPH03218634A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH03218634A
JPH03218634A JP12169390A JP12169390A JPH03218634A JP H03218634 A JPH03218634 A JP H03218634A JP 12169390 A JP12169390 A JP 12169390A JP 12169390 A JP12169390 A JP 12169390A JP H03218634 A JPH03218634 A JP H03218634A
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JP
Japan
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conductivity type
layer
type
cmos
base
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JP12169390A
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English (en)
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Toshihiko Mano
真野 敏彦
Toshio Okuni
大國 壽夫
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔概   要〕 本発明の第1の半導体装置は、同一半導体基板上にパイ
ボーラ素子とCMOS素子とが形成されるBi− CM
OS型半導体装置において、 バイポーラ素子におけるベース・コレクタ接合部の表面
領域上、又は上記ベース・コレクタ接合部の表面領域上
及びヘース・エミッタ接合部の表面領域上に熱酸化によ
るフィールド酸化膜が配設されるような構造としたため
、ベース・コレクタ間さらにはベース・エミッタ間の耐
圧劣化・リーク電流の増大をなくすことができる。この
ため、上記バイポーラ素子の高耐圧化が要求されるパワ
ーICに好適な高信顛性を有するBi−CMOS型半導
体装置が得られる。
また、Bi−CMOS型の半導体装置の製造方法におい
て、バイポーラ素子のベース・コレクタ接合、又ハベー
ス・コレクタ接合及びベース・エミノタ接合を形成した
後、これらの接合部の表面領域上に熱酸化によるフィー
ルド酸化膜を形成させるようにしたので前述した高耐圧
のバイポーラ素子を有する第1のBi−CMOS型半導
体装置の製造を可能とした。
また、本発明の第2の半導体装置は、同一の第1導電型
の半導体基板上に、バイポーラ素子とCMOS素子とが
形成され、そのCMOS素子の第2導電型チャネルのM
OS トランジスタと第1導電型チャネルのMOS ト
ランジスタは、それぞれ前記第2導電型の半導体基板上
に形成された第1導電型のウェル及び第2導電型のウェ
ル内に形成されているBi−CMOS型半導体装置にお
いて、上記半導体基板と同一導電型のCMOS素子のウ
ェルを、その一生面を除くその周囲が逆導電型の半導体
層により囲まれる構成としたので、上記半導体基板と同
一導電型のCMOS素子のウェルをゼロ電位に保ちつつ
、上記半導体基板及びアイソレーション層を任意の電位
に対応させたり、逆に半導体基板及びアイソレーション
層をゼロ電位に保ちつつ、CMOS素子の任意のウヱル
にパックゲートバイアイスを印加するなど、各種応用が
可能な便利なBi−CMOS型半導体装置が得られる。
また、Bi−CMOS半導体装置の製造方法において、
第1導電型の半導体基板上に、第2導電型の第1の埋込
み層と第2導電型の第2の埋込み層を分離して形成した
後、上記第1及び第2の埋込み層が形成されている半導
体基板上に、エピタキシャル成長により第2導電型のエ
ピタキシャル層を形成させる。さらに、そのエピタキシ
ャル層内の前記第2の埋込み層の上面に第1導電型のウ
ェル及び第2導電型のウェルを形成すると共に、同じく
エピタキシャル層内にバイポーラ素子とCMOS素子と
を電気的、に分離するための第1導電型のアイソレーシ
ョン領域及び上記第1の埋込み層に接続する上記バイポ
ーラ素子のコレクタの一部となる第2導電型のジンクコ
レクタ層を形成するようにしたので、前述した第2の半
導体装置を製造することが可能となった。
さらに、バイポーラ素子の第1導電型のベースと、第1
導電型のウェル内にCMOS素子の第2導電型チャネル
のIllOSトランジスタ用の第1導電型のチャネルス
トッパとを同時に形成すると共に、バイポーラ素子の第
2導電型のエミッタの形成と、第2導電型のウェル内に
CMOS素子の第1導電型チャネルのMOS  トラン
ジスタ用の第2導電型のチャネルストツパの形成とを同
時に行うようにしたため、従来よりも製造工程を増加す
ることな《、バイポーラ素子の高耐圧化と、cI4os
素子の微細化とを同時に実現できるようにした。
〔産業上の利用分野〕
本発明は、同一の半導体基板上にバイポーラ素子とCM
OS素子とが形成されるBi−CMOS型半導体装置お
よびその製造方法に係り、特に、パワー素子駆動用など
のパワーICとして用いられる高耐圧のバイポーラ素子
が必要とされるBi−CMOS型半導体装置およびその
製造方法に関する。
〔従来の技術〕
従来のこの種のBi−CMOS型半導体装置(Bi−C
MOSIC)としては、特開昭61− 269360号
公報に開示された構成がある。ここで、この従来のBi
−CMOS型半導体装置におけるバイポーラnpn ト
ランジスタの構造を模式的に表した概略構成図を第6図
に示す。
同図に示すように従来のBi−CMOS型半導体装置に
おいて、lはp一型シリコン基板、2は該基板1との間
にn゛型埋め込みコレクタ層3を介してエピタキシャル
成長させたn”型エピ層(n一型エピタキシャル層)で
あり、このn一型エピ層2はアイソレーシゴンp゛型層
4およびLOCOS法により形成されるフィールド酸化
膜5により周辺部から電気的に分離されて、バイポーラ
npn トランジスタ用の島領域となワている。また、
前記フィールド酸化膜5は、これがLOCOS法によっ
て形成されるために、その両端には、いわゆる、バーズ
ビークと呼ばれる嘴状の薄い突出部5aが形成されるこ
とになる。
また、6は前記n一型エピ層2での上記フィールド酸化
膜5によって分離される一方の側に、このフィールド酸
化膜5をマスクにして拡散形成されたp゛型不活性ベー
ス層、7は該ベース層6上に選択的に拡散形成されたn
゜型エミッタ層、8は前記ベース層6の周辺部でのバー
ズビーク5aによる耐圧劣化を避けるために、フィール
ド酸化膜5のバーズビーク5a部の近傍に沿って拡散形
成されたp型ウェルであり、さらに、9は上記n型エビ
層2での前記フィールド酸化膜5によって分割される他
方の側に、このフィールド酸化膜5をマスクにして拡散
形成されたn゛型コレクタ層である。尚、特に図示して
はいないが、前記各層の拡散形成後に、上記ベース・エ
ミッタ接合表面領域上に薄い酸化膜、およびPSG膜か
ら成る眉間絶縁膜が形成される。
ところで、一般に、この種のバイポーラnpn  トラ
ンジスタ、及びnチャネルおよびpチャネルの各MOS
FETからなるCMOSトランジスタの2つのトランジ
スタの組み合わせから成るBi−CMOS ICを製造
する場合、これらの両素子の共通する各部分を1つの工
程に組み入れることにより、製造工程数の減少化を計っ
ている。
第6図に、上記のような製造方法により製造されたBi
−CMOS ICの構成を示す。
同時に示すように、この従来例のBi−CMOS IC
の製造においては、前記バイポーラnpn トランジス
タ100側のn゛型エミッタ層7と、CMOS I−ラ
ンジスタ200側でのnチャネルMOSFET2 1 
0のn゛型ソース211a/ドレイン2 1 1’bの
各層とを同一工程によって、また、前記バイポーラnp
nトランジスタ100側のP゛型不活性ベース層6と、
CMOS トランジスタ200側でのpチャネルMOS
FET 2 2 0のpI型ソース221a/ドレイン
22lbの各層とを同一工程で形成するようにしている
.そして、この場合にもp゛型不活性ベース層6および
n゛型エミッタ層7の各形成は、第5図からも明らかな
ようにLOCOS法により形成されるフィールド酸化膜
5をマスクとして用いながら行うので上記フィールド酸
化膜5の形成後に行われるようになっている。
ところで、このように、バイポーラnpnトランジスタ
100のp゛型不活性ベース層6とPチャンネルMOS
FET2 1 0のp゜型ソース211a,p”型ドレ
イン2 1 l b,及びバイポーラnpn  トラン
ジスタ100のn゛型エミッタ層7とnチャンネルMO
SFET2 2 0のn4型ソース221a..n’型
ドレイン22lbとを同一工程で形成するようにすると
、バイポーラnpn  トランジスタ100で必要とさ
れる耐圧により、CMOS トランジスタ200のソー
ス/ドレインの各層の深さが決定される。
このため、CMOS トランジスタ200の微細化が難
しいという問題がある. また、pチャンネルMOSFETのp1型ソース221
a及びp1型ドレイン22lbの深さは、バイポーラn
pn トランジスタ100のP゛型不活性ベース層6の
膜厚により、nチャンネルMOSFET 220のn+
型ソース221a及びn9型ドレイン21lbの深さは
バイポーラnpn  トランジスタ100のn゛型エミ
ッタ層7の膜厚によりそれぞれ決定されるので、ソース
/ドレインの拡散形成工程の際の横方向の拡散により影
響を受けるnチャンネルMOSFET2 1 0とPチ
ャンネルMOSFET2 2 0のチャネル長が互いに
異なってしまい、素子(Bi−CMOS IC )を最
適設計するのが困難である等の各種問題もあった. このため、特に高耐圧を有するバイポーラトランジスタ
を有するBi−CMOS ICにおいては、第8図に示
す様に、バイポーラnpn トランジスタ100’,C
MOSトランジスタ200′のpチャンネルMOSFE
T2 1 0 ’及びnチャネルMOSFET 2 2
 0 ’を全て独立に形成するようにしている。
ところで、第7図及び第8図に示すように、従来のBi
−CMOS ICでは、pチャンネルMOSFET2 
10,210’が形成されるPウェル212,212′
はp゛型埋込み層213.213’上に、nチャネルM
OSFET2 2 0,  2 2 0 ’が形成され
るNウェル222,222’はn゛型埋込み層223,
223′上に、それぞれ形成されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
Bi−CMOS ICは、バイポーラnpn  トラン
ジスタのベース・コレクタ接合の表面近傍に高電界が加
えられると、酸化膜中にホットキャリアが注入され、こ
のホットキャリアの注入により酸化膜の帯電、あるいは
界面準位が形成される。この結果、ヘース・コレクタ間
の耐圧が劣化すると共に、その接合部でのリーク電流が
増大する等の素子特性の劣化がもたらされる。
また、ベース・コレクタ間に逆バイアス電圧が加わった
場合、接合表面領域での空乏層の幅は、他の接合部の空
乏層よりも狭くなるので、ベース・コレクタ間の耐圧は
、このため上記接合表面領域上での電界によって決定さ
れる。
上述したように、従来のBi−CMOS ICにおいて
は、これらの接合表面領域上の酸化膜が、バーズビーク
によって薄くなっている。このように酸化膜が薄い場合
には、酸化膜が厚い場合に比べ酸化膜に注入されるホッ
トキャリアの密度が大きくなって前記素子特性の劣化が
一層、助長され、特に、長期間に亘って動作させた場合
には、素子特性が著しく低下するようになり、信幀性上
、種々の問題点を生ずる.この問題点はまた、ベース・
エミッタ接合部についても全く同様にあてはまる。更に
バーズビークのN域は応力歪みが大きく欠陥も発生し易
い為、前記問題点が更に増長される。
また、前記第7図に示すDi−CMOS ICでは、バ
イポーラnpn  トランジスタl00′とCMOS 
}ランジスク200’ (Dpチャ7ネルMOS’ F
ET 2 1 0’とnチ中ンネルFET220’ と
を、全て独立に形成するため、バイポーラnpn トラ
ンジスタ100’を高耐圧化できている利点があるもの
の、製造工程数の増加並びに製造プロセスの複雑化をも
たらす。このため、歩留りが低下し、製造コストが高く
なってしまうという問題があった。
サラニ、上記CMOSトランジスタ2oo,2oo′の
Pウェル212,212’は、共にp一型シリコン基板
1上に形成されたp゛型埋込み層213,213′上に
形成されているため、Pウェル2l2,212’とp一
型シリコン基板lとは同電位になる。このためp〜型シ
リコン基板lを負電源に接続させると、バックゲートバ
イアス効果(s板バイアス効果)により、pチャンネル
MOSFETの210,210’閾値電圧v丁等の特性
が変動してしまう.このため、CMOS トランジスタ
200,200′のPウェル212,212’をゼロ電
位(アース状J!!)に保ちつつ、アイソレーシタンp
+型層4及びp゜型シリコン基板lを負電位とすること
ば構造的に不可能であった. 本発明は、Bi−CMOS型半導体装置において、バイ
ポーラ素子側での特にベース・コレクタ間、さらには、
ベース・エミッタ間の耐圧の向上、及び各接合部でのリ
ーク電流の減少等の素子特性の向上が可能で、高い信頼
性が得られる半導体装置およびその製造方法を提供する
ことを第1の目的とする。
また、本発明は、旧−CMOS型半導体装置において、
製造工程数を増加することなく、高耐圧のバイポーラ素
子とCMOS素子の微細化を同時に実現可能にすると共
に、CMOS素子のPウェル饅域又はNウェル領域をゼ
ロ電位(アース)に保ちつつ、半導体基板及びアイソレ
ーション層を任意の電位にすることが可能な半導体装置
及びその製造方法を提供することを第2の目的とする. 〔課題を解決するための手段〕 第1の半導体装置は、前記第1の目的を達成するために
、同一の半導体基板上にバイポーラ素子とCMOS素子
とが形成される半導体装置において、バイポーラ素子の
ベース・コレクタ接合部の表面領域上、又は上記ベース
・コレクタ接合部の表面頷域上及びベース・エミッタ接
合部の表面領域上に熱酸化によるフィールド酸化膜を配
設させたものであり、また、上記第1の半導体装置の製
造方法において、バイポーラ素子のベース・コレクタ接
合、又はベース・コレクタ接合及びベース・エミッタ接
合を形成した後、ベース・コレクタ接合部の表面領域上
、又は該ベース・コレクタ接合部の表面領域上及びベー
ス・エミッタ接合部の表面領域上熱酸化によるにフィー
ルド酸化膜を形成するようにしたものである。
第2の半導体装置は、前記第2の目的を達成すために、
第1導電型の同一の半導体基板上に、バイポーラ素子と
CMOS素子とが形成され、そのCMOS素子の第2導
電型チャネルのMOS トランジスタと第1導電型チャ
ネルのMOS トランジスタは、それぞれ、前記第1導
電型の半導体基板上に形成された第1導電型のウェル及
び第2導電型のウェル内に形成されている半導体装置に
おいて、前記第1導電型のウェルが、一主面を除くその
周囲を、第2導電型の半導体層に囲まれている構成とし
たものであり、前記第2導電型の半導体層は、例えば前
記第1導電型の半導体基板内に熱拡散もしくはイオン注
入後ドライブインすることにより形成された第2半導体
型の第1の半導体層とエピタキシャル成長により形成さ
れた第2の導電型の第2の半導体層から成り、前記第1
導電型のウェルは、上記第2の半導体層上に形成され、
その側面を前記第1の半導体層により囲まれている構成
であってもよい。
さらに、上記第2の半導体装置の製造方法において、前
記第1導電型の半導体基板上に、前記第2導電型の第1
の埋込み層と前記第2導電型の第2の埋込み層を分離し
て形成する第1の工程を行った後、前記第1及び第2の
埋込み層が形成されている前記半導体基板上に、エピタ
キシャル成長により前記第2導電型のエピタキシャル層
を形成する。さらに、該エピタキシャル層内の前記第2
の埋込み層の上面に前記第1導電型のウェル及び前記第
2導電型のウェルを形成すると共に、同じく前記エピタ
キシャル層内に前記バイポーラ素子と前記CMOS素子
とを電気的に分離するための前記第1導電型のアイソレ
ーション領域及び前記第1の埋込み層に接続する前記バ
イポーラ素子のコレク7の一部となる前記第2導電型の
ジンクコレクタ層を形成する第2の工程を行うようにし
たものである。
そして、好ましくは、前記第2の工程の後に、前記バイ
ポーラ素子の前記第1導電型のベースと、前記第1導電
型のウェル内に前記CIIIOS素子の第2導電型チャ
ネルのMOS トランジスタ用の前記第1導電型のチャ
ネルストツパとを同時に形成する第3の工程と、前記バ
イポーラ素子の前記第2導電型のエミッタの形成と、前
記第2導電型のウェル内に前記CMOS素子の第1導電
型チャネルのMOS トランジスタ用の前記第2導電型
のチャネルストツパとを同時に形成する第4の工程を行
うのが望ましい。
〔作   用〕
第1の半導体装置では、バイポーラ素子のベース・コレ
クタ接合部の表面領域上、又は該ベース・コレクタ接合
部の表面領域上及びベース・エミッタ接合部の表面領域
上に熱酸化によるフィールド酸化膜を配設させるように
したので、上記各接合部の表面領域上での耐圧の信頼性
が向上する。
すなわち、バイポーラ素子のベース・コレクタ接合、又
はベース・コレクタ接合及びベース・エミッタ接合を形
成した後に、ベース・コレクタ接合部の表面領域上、又
は上記ベース・コレクタ接合部の表面領域上及びベース
・エミッタの接合部の表面領域上にフィールド酸化膜を
形成することにより、上記各接合部の表面頷域上を十分
な厚さの膜厚を有するフィールド酸化膜で覆うことがで
き、上記各接合部の表面領域の耐圧の信頼性が向上する
また、第2の半導体装置では、CMOS素子における半
導体基板と同一の導電型を有するウェルの一主面を除く
その周囲を、そのウェルとは逆導電型の半導体層により
囲む構成としたので、上記ウェルと半導体基板とが電気
的に絶縁される。したがって、上記ウェルをゼロ電位に
保ちつつ、半導体基板を正,負の任意の電位に設定する
ことが可能となる。このため、例えば本装置をパワー素
子を駆動するドライバICに用いた場合、バイポーラ型
トランジスタのベース電流、または静電誘導トランジス
タ(SIT )のゲート電流を素早くオフさせるための
電位を有する電源に半導体基板及びアイソレーション層
を接続することが可能となると共に、半導体基板及びア
イソレーション層をゼロ電位に保ちつつ、任意のウェル
にバックゲートバイアスを印加させ、上記ウェル内のM
OSFETのソース、ドレインと基板とのPN接合の容
量を小さくして高速化を計ったり、閾値電圧やドレイン
電流の制御を行ったり等の各種効果を有する応用が可能
となる。
また、このような第2の半導体装置は、第1導電型の半
導体基板上に、第2導電型の第1の埋込み層と第2導電
型の第2の埋込み層を分離して形成する第1の工程を行
った後、前記第1及び第2の埋込み層が形成されている
前記半導体基板上に、エピタキシャル成長により前記第
2導電型のエピタキシャル層を形成した後、該エピタキ
シャル層内の前記第1の埋込み層の上面に前記第1導電
型のウェル及び前記第2導電型のウェルを形成すると共
に、同じく前記エピタキシャル層内に前記バイポーラ素
子と前記CMOS素子とを電気的に分離するための第1
導電型のアイソレーション領域及び前記第1の埋込み層
に接続する前記バイポーラ素子のコレクタの一部となる
前記第2導電型のジンクコレクタ層を形成する第2の工
程を行い、以後、通常の製造方法で、バイポーラ及びC
MOSトランジスタを形成することにより得られる。
また、上記第2の工程を行った後、前記バイポーラ素子
の第1導電型のベースと、前記第1導電型のウェル内に
前記CMOS素子の第2導電型チャネルのMOS トラ
ンジスタ用の第1導電型のチャネルストツパとを同時に
形成する第3の工程と、前記バイポーラ素子の第2導電
型のエミッタと、前記第2導電型のウェル内に前記CM
OS素子の第1導電型チャネルのMOS トランジスタ
用の第2導電型のチャネルストツパを同時に形成する第
4の工程を行うことにより、製造工程を従来よりも増加
することなく、バイポーラ素子のベース,エミッタ並び
にCMOS素子の各MOSトランジスタのソース,ドレ
インを、ぞれぞれ別工程で独立に形成できるので、バイ
ポーラ素子の高耐圧化並びにCMOS素子の微細化を同
時に実現できる。
〔実  施  例〕
以下、本発明の一実施例につき、第1図乃至第4図を参
照して詳細に説明する。
第1図は本発明の一実施例を適用したBi−CMOSI
Cの構成を模式的に示す断面構成図である。
同図において、l1はp一型シリコン基板であり、l2
、13は該基板1lとの間にn゛型埋め込みコレクタ層
14、及びn+型埋め込み層l5を介してエピタキシャ
ル成長させたn一型エビ4タキシャル層であって、上記
n一型エピタキシセル層12、l3は、アイソレーショ
ン用のp”型N16、およびLOCOS法により形成さ
れたフィールド酸化膜17によって周辺部から電気的に
分離され、それぞれバイポーラnρn トランジスタ1
0、及びCMOS トランジスタ40用の島領域を形成
している。18、l9は、それぞれCMOS トランジ
スタ40例の上記n一型エピタキシャル層13内に拡散
形成されたnチャネルMOSFET 4 0 a、及び
pチャネル阿OSFET4 0 bの各MOSFET用
のPウェル、Nウェルである。
また、20は前記バイポーラnpn トランジスタlO
側でのn1型埋め込みコレクタ層14上のn型エピタキ
シャル層12内に選択的に形成されたp型ベース層、2
1は上記p型ベース層20内に選択的に形成されたn+
型エミッタ層であって、これらのベース・コレクタ接合
部の表面領域、及びベース・エミッタ接合部の表面領域
は、十分な厚さ(例えば、5000人以上)を有する前
記フィールド酸化膜l7で覆われており、22はn゜型
埋め込みコレクタ層l4に接続されたn゜型ジンクコレ
クタ層である。また、23a,23bは、それぞれ前記
CMOS トランジスタ40側のn−型エピタキシャル
層13内に形成されたnチャネルMOSFET40aの
ソース,ドレイン層、さらに24.25はそのnチャネ
ルMOSFET 4 0 aのゲート酸化膜及びゲート
電極である。また、26a,26bは、それぞれ前記C
MOS トランジスタ40側のn一型エピタキシャル層
13内に形成されたpチャネルMOSFET4 0 b
のソース,ドレイン層、さらに27,28はそのpチャ
ンネルMOSFET 4 0 bのゲート酸化膜、ゲー
ト電極である。さらに、29はこれらの各部を覆うPS
G膜などの眉間絶縁膜、30は上記層間絶縁膜29に穿
設されたコンタクトホールを介して上記ソース層23a
,26a及び上記ドレイン層23b,26bに接続され
たアルミ等からなる配線である。尚、上記ゲート電極2
5,28は、,シリコン酸化膜115を介して、上記層
間絶縁膜29に覆われている。
また、上記側OSトランジスタlOのPウェル18の表
面側の両端には、チャネルストツパ(ガードリング)用
のp型層201,202が、またnウェル19の表面側
の両端にはチャネルストツパ(ガードリング)用のn型
層211,212が形成されている。
このように、本実施例のBi−CMOS ICは、CM
OSトランジスタ40のnチャンネルMOSFET4 
0 aが形成されているPウェルl8は、その側面の周
囲をn一型エピタキシャル層13に囲まれ、さらにその
底面をn゛型埋込み層15により囲まれている。したが
って、Pウェルl8と、p一型シリコン基板11並びに
アイソレーション用のp+型層16とを、別電位にする
ことが可能となる。したがって、Pウェルl8をOV(
ゼロ電位)に保ちつつ、アイソレーション用p ” 型
N 1 6 及ヒp型シリコン基板11を負電源に接続
することが可能となる。
このため、例えば、上記構成のBi−CMOS ICに
おいて、バイポーラnρn トランジスタ10を、第4
図(a)の回路図に示すようにSIT  (静電誘導ト
ランジスタ)50を駆動するドライバIC60のバイポ
ーラnpnトランジスタ6lとして用いることが可能と
なる。すなわち、前記第4図(ロ)の模式図に示すよう
に、アイソレーション用のp・型層16及びp一型シリ
コン基板1を負電源vitに接続させ、さらに、その負
電源Vttをバイポーラnpn トランジスタ6lのn
+型エミッタ層2lに接続させる。
また、上記バイポーラnpn トランジスタ6lのn゛
型ジンクコレクタ層21をパワー素子50のゲート端子
Gに接続させる。このような構成とすることにより、ア
イソレーションp゛型層16及びp−型シリコン基板1
1を!C内での最低電位に固定させながら、パワー素子
50のスイッチングをオフにする場合、上記バイポーラ
nρnトランジスタ61をオンにさせ、パワー素子50
のゲート電流を、負電源Vttに接続されたn“型エミ
ッタ層21を介して急速に引き抜くことが可能となる。
すなわち、パワー素子50の高速スイッチングが可能と
なる。
また、第5図に模式的に示すように、アイソレーション
p゛型層l6及びp”型シリコン基板11をゼロ電位に
保ちつつ、任意のnチャンネル肋SFETが形成された
Pウェル18にバックゲートバイアス用の負電源VIG
を印加して、任意のnチャンネルMOSFETのn゛型
ソース23a、ドレイン23bとp一型シリコン基板と
のPN接合容量を小さくして、高速化を計ったり、閾値
電圧やドレイン電流の制御を行ったりすることが可能と
なる.次に、上記第1図に示すBi−CMOS ICの
製造方法を説明する。
第2図(a)乃至第2図(n)は上記製造方法を製造工
程順に示したものである. まず、第2図(a)に示すように、p一型シリコン基板
11上に、.熱酸化を行い酸化膜101を形成した後、
フォトリソグラフィ法により上記酸化膜101に対して
コレクタ形成用のパターニングを行う.続けて、熱酸化
を行い約500人のバッファ酸化膜103を形成する。
次に約1〜IOXIO’Cal − 2の不純物濃度の
Asイオンを約百数+keVで加達させるイオン注入法
により、p一型シリコン碁板11内に、バイポーラnp
n トランジスタlO及びCMOS トランジスタ40
用のn゛型注入層14a,15aを形成する。
続いて、第2図伽)に示すように、1000゜C以上で
上記n゛型注入層14a.15aをドライブインさせ、
n゛型埋め込みコレクタ層l4、n゛型埋め込み層15
を形成する。さらに、上記n゛型埋め込みコレクタ層1
4及びn゛型埋め込み層15が形成されたp一型シリコ
ン基板11上に、エピタキシャル成長法により、約5〜
2 0 X 1 0 14Cl−”の不純物濃度のn一
型エピタキシャル層102を十数μIの厚さに形成する
。続けて、熱酸化を行い約1.0μmの膜厚のアイソレ
ーション用の酸化膜103を形成する.さらに続けて、
フォトリソグラフィ法により、上記酸化膜103の一部
をエッチングした後、その酸化膜103をマスクとして
B(ボロン)をn一型エピタキシャル層102内の一部
にデポジションしてp゛型層16aを選択形成する。
次に、第2図(C)に示すように熱酸化を行い、約50
0人の膜厚のバッファ酸化膜104を形成し、次にその
バッファ酸化膜104にフォトレジスト105を塗布し
た後、リソグラフィ法によりPウェル形成用のパターニ
ングを行い、上記フォトレジスト105をマスクとして
、バッファ酸化膜140を介しB(ボロン)をイオン注
入して、nチャンネルMOSFET 4 0 a用のp
型注入層18aを形成する。
続いて、第2図(d)に示すように、上記フォトレジス
ト105を除去した後、再びフォトリングラフィ法によ
りフォトレジスト106をバターニングし、そのフォト
レジスト106をマスクとしてP(リン)をイオン注入
し、CMOS トランジスタ40のpチャネルMOSF
ET4 0 b用のn型注入層19aを形成する。
次に、第2図(e)に示すように、上記フォトレジスト
106を除去した後、上記p゛型層16a、p型注入層
18a及びn型注入層19aを約1100〜1200℃
でドライブインさせる。そして、次に熱酸化により、上
記p゛型層16a,p型注入層l8a及びn型注入層1
9aが形成されているn型エピタキシャル層102上に
、約1μ膳の膜厚の酸化膜107を形成し、さらに続け
て、フォトリソグラフィ法により上記酸化膜107の一
部をエッチングした後、その酸化膜107をマスクとし
てPoCl3を拡散源としたデポジションを行いバイポ
ーラnpn  トランジスタ10側にn゛型注入層22
aを選択形成する。
さらに、第2図げ)に示すように、上記n゛型注入層2
2aをドライブインさせ、上記n゛型注入層22aを前
記n゛型埋め込みコレクタ層14に接続させてn゛型ジ
ンクコレクタ層22を形成すると共に、p型注入層18
a及びn型注入層19aも同時にドライブインさせて、
共にn゛型埋め込み層l5に接続するPウェル18、N
ウェルl9を形成する。さらに、p゛型層16aも同時
にドライブインさせて、そのp゛型層1 6 aヲp−
型シリコン基板11に接続させアイソレーションp゛型
層l6を形成する。このことにより、上記アイソレーシ
ョンp゛型層16により互いに電気的に絶縁されたn一
型エピタキシャル層12、13が形成される。続いて上
記酸化膜107、を除去した後、熱酸化により、約50
0人の膜厚のバッファ酸化膜lO8を形成する。次にパ
ッファ酸化膜108上にフォトレジスト109を塗布し
た後、露光、現像によりパターニングを行い、さらにそ
のパターニング後のフォトレジスト109をポストベー
クする。続いて、上記フォトレジストlO9をマスクと
して上記バッファ酸化膜108を介してB(ボロン)の
イオン注入を行いバイポーラnpn  トランジスタ1
0側にp型注入層20aを、CMOS トランジスタ4
0のPウェルl8の表面側両端にp型注入層20b、2
0cを選択形成する。
次に、第2図(6)に示すように上記フォトレジスト1
09を除去した後、上記p型注入層20a、20b及び
20cを約1000 〜1100゜Cでドライブインさ
せて、バイポーラnρn トランジスタlOのp型ベー
ス層20を形成すると共に、CMOS l−ランジスタ
40のPウェルl8の表面側の両端にチャネルストツパ
(ガードリング)用のp型層201、202を形成する
。さらに続いて、フォトリソグラフィ法によりフォトレ
ジスト110をパターニングした後、ポストベークを行
い、そのフォトレジスト110をマスクとしてP(リン
)のイオン注入を行い、バイポーラnpn  トランジ
スタ10のp型ベース層20内にn゛型エミッタ層21
を、CMOS トランジスタ40のnウェル19の表面
側の両端にn゛型層2lb、21cを選択形成する。
次に、第2図(ロ)に示すように、上記n゛型注入層2
1a、2lb、及び21cを約1000〜1100℃で
ドライブインさせ、バイポーラnpn  トランジスタ
10のp型ベース層の一部にn゛型エミッタ層2lを、
CMOS トランジスタ40のNウェル19の表面側の
両端にチャネルストツパ(ガートリング)用のn1型層
21L212を形成する。続いて、上記フォトレジスト
108及び上記バッファ酸化膜108を全面除去した後
、熱酸化により、表面に数百人の膜厚のパッド酸化膜1
11を形成する。
続いて、上記パッド酸化膜11.1上に窒化膜(Si.
N.:を約1400人の膜厚にデポジションさせた後、
フォトリソグラフィ法によりフィールド酸化膜形成用の
マスクとなる窒化膜112をパターン形成する。
このように、第2図げ)及び第2図(6)に示す製造工
程により、バイポーラnpn  トランジスタlOのp
型ベース層20とCMOS トランジスタ40のPウェ
ル18内に形成されるチャネルストツバ用のp型層20
1.202は、同一のマスクを用いて同一工程で同時に
形成される。また、第2図(→及び第2図(ハ)に示す
製造工程により、バイポーラnpnトランジスタ10の
n0型エミツタ層21と、側OSトランジスタ40のN
ウェルl9内のチャネルストツパ用のn3型層211.
212も、同一マスクを用いて同一工程で同時に形成さ
れる。したがって、バイポーラnpn トランジスタl
Oのp型ベース層20とn゛型エミツタ層21とを、そ
れぞれCMOS トランジスタ40のpチャンネルMO
SFET40aのn゜型ソース層23a/ドレイン層2
3b,nチャンネルMOSFET 4 0 bのp9型
ソース層23a/ドレイン層23bと、全く独立に形成
して、バイポーラnpnトランジスタlOの耐圧を確保
しつつ、CMOS トランジスタ4oを微細化すること
が、従来よりも製造工程数を増加することなく可能とな
る。
続いて、第2図(量)に示すように窒化膜112をマス
クにして数1000〜l100゜Cでの熱酸化(LOC
OS法)を行いバイポーラnpn  トランジスタ10
のp型べ−ス層20とn゛型エミッタ層2lとの接合部
(ベース・エミッタ接合部)の表面領域上、コレクタの
一部となるn一型エピタキシャル層12とp型ベース層
21との接合部(ベース・コレクタ接合部)の表面領域
上等に複数のフィールド酸化膜17を選択形成し、さら
にその後上記マスクに用いた窒化膜112を除去する。
このように、第2図(i)に示す各フィールド酸化[1
7の選択形成は、上述した第2図(ハ)に示すバイポー
ラnpn  トランジスタlOの上記ベース・コレクタ
接合、及び上記ベース・エミッタ接合が形成された後に
行われるために、ここでは、これらのベース・コレクタ
の接合部、及びベース・エミッタの接合部のそれぞれの
表面領域上を、このフィールド酸化膜l7で十分な厚さ
に覆うことができる。前述した従来の製造方法において
は、LOCOS法によってフィールド酸化膜を形成した
後、このフィールド酸化膜をマスクに用いて、各ベース
・コレクタ接合、およびベース・エミッタ接合を形成し
ているために、どうしても、これらの接合部の表面領域
上が、膜厚の非常に薄い各フィールド酸化膜のバーズビ
ークの部分のみに覆われるため耐圧劣化が生じていたが
、本発明では、上記各接合部の表面領域上を十分な厚さ
を有するフィールド酸化膜17で覆うことができるため
に、上記従来の欠点を解消できる。
さらに続いて、第2図(j)に示すように、約900〜
1000゜Cでの熱酸化によりCMOS l−ランジス
タ40のnチャネル.pチャネル各MOSFETのゲー
ト酸化膜24.27及びその他の酸化膜112を形成し
た後、フォトリングラフィ法により、フォトレジスト1
13をパターニングし、次にそのフォトレジスト113
をマスクとして、B(ボロン)のイオン注入を行い、C
MOSトランジスタ40のNウェルl9の表面近傍に、
nチャネルルMOSFETの閾値電圧を制御するための
pチャネルコントロール領域114を形成する。
続いて、第2図(財)に示すように上記フォトレジス}
113を除去した後、上記ゲート酸化膜24、27及び
複数のフィールド酸化膜17が形成されている表面全体
にポリシリコン(Po 1 y−Si)を約数千人の厚
さにデポジションした後、上記ポリシリコンをフォトリ
ソグラフィ法によりエッチングしてCMOS トランジ
スタ40のnチャネル、及びpチャネルの各MOSFE
T4 0 a ,  4 0 bのPo1y−Siゲー
ト25、28を選択形成する。
続いて、Pofy−Siゲー}25.28で覆われてい
ない酸化膜を除去した後、上記Po j! y−Siゲ
ートSi25、28を覆う酸化シリコン等から成る数百
人の膜厚の層間絶縁膜115を選択形成する。
次に、第2図(42)に示すようにフォトリソグラフィ
法によりCMOS トランジスタ40のn゛型ソース、
ドレインを形成するためのマスクとなるフォトレジスト
116をパターニングする。そして、上記フォトレジス
ト116をマスクとして、P(リン)をイオン注入して
、CMOS トランジスタ40のnチャネルMOsFE
T 4 0 aのn2型ソース、ドレイン層23a,2
3bを選択形成する。
次に、第2図(ホ)に示すように、上記フォトレジスト
116を除去した後、再びフォトリソグラフィを行い、
COMS トランジスタ40のpチャネルMO5FET
’4 0 aのソース、ドレイン形成用のマスクとなる
フォトレジスト117をパターン形成し、続いて上記フ
ォトレジスト117をマスクとしてB(ボロン)のイオ
ン注入を行い、CDMS トランジスタ40のpチャネ
ルMOSFET4 0 bのp′″型ソース、ドレイン
層26a,26bを選択形成する。
次に、第2図(n)に示すように、上記フォトレジスト
117を除去した後、表面全体を覆ってPSG29を約
8000人の膜厚にデポジションした後、N2雰囲気中
で約900〜1000℃でのアニール処理を行い、さら
に続けてフォトリソグラフィ法により上記PSG29を
選択的にエッチングして、パイボ−ラnpn  トラン
ジスタ10のnゝ型コレクタ層22、p゛型ベース層2
0、及びn゛型エミッタ層21、さらにCMOS トラ
ンジスタ40のnチャネルMOSFET40aのn4型
ソース、ドレイン23a.23b,及びpチャネルMO
SFET4 0 bのp゛型ソース、ドレイン26a,
26bに配線を接続するためにコンタクトホール30a
を形成する。
そして、最後に、第1図に示されているように、スパッ
タ法により、All!−Siを、表面全体に約数μmの
膜厚に形成した後、フォトリソグラフィ法によりAi!
−Siから成る配線30を形成する。そして、図示して
はいないが、続いて表面保護膜としてのPSG等から成
るパシベーション膜を表面全体を覆って形成する。
しかして、上述のようにして形成された本実施例による
Bi−CMOS ICに対し、従来と同様の性能試験を
行ったところ、従来のBi−CMOS ICの場合、特
に、高温逆バイアス試験などで、耐圧の低下、及びリー
ク電流の増加を生じ、かつ長時間に亘る動作が行われた
場合、特性劣化の問題が生じていたが、本実施例におい
ては上記各問題点に十分な改善がみられ、長時間動作さ
せても安定した特性を維持することができた。
その実験結果を第3図に示す。
同図のグラフには、高温逆バイアス試験(試験温度=1
25゜C,試験時間=1000時間.バイアス電圧・定
格電圧)を行ったときの、フィールド酸化膜17(7)
ll[に対するベース・コレクタ間耐圧及びベース・コ
レクタ間リーク電流の結果を示している。
ここで、 ■o:  初期ベース・コレクタ間耐圧V : 試験後
ベース・コレクタ間耐圧1,o:  初期ベース・コレ
クタ間リーク電流■L=  試験後ヘース・コレクタ間
リーク電流となっている。
同図に示すように、フィールド酸化膜17を約5000
人以上とすることにより、長時間使用を行ってもベース
・コレクタ間の耐圧の劣化及びベース・コレクタ間のリ
ーク電流の増大はほとんど生じないことが実験により確
認された。
尚、通常の使用時においてはp型ヘース層20とn゛型
エミッタ層21内に加えられる逆バイアス電圧は、せい
ぜい5■〜10■程度であり、この逆バイアス電圧はp
型ベース20とn一型エピタキシャル層2l内に加わる
逆バイアス電圧(例えば、30V,50V等)に比べて
低いことから、必ずしもその接合部の表面領域上をフィ
ールド酸化膜によって覆わなくてもよい。
また、上記実施例は、npn型のハイポーラトランジス
タとCMOS I−ランジスタから成るBi−CMOS
 ICであるが、本発明はpnp型のパイボーラトラン
シスタと側OSトランジスタから成るBi−CMOS 
ICにも、容易に適用することができる。
〔発明の効果〕
上述したように、請求項l乃至4記載の半導体装置によ
れば、同一の半導体基板上にパイボーラ素子とCMOS
素子とを形成する半導体装置(Bi−CMOS型半導体
装置)において、フィールド酸化膜を、ベース・コレク
タ接合部の表面領域上、又はへ一ス・コレクタ接合部の
表面領域上及びベース・エミッタ接合部の表面領域上に
配設するようにしたので、フィールド酸化膜をLOCO
S法によって形成した場合でも、各接合部の表面領域上
が十分な厚さを有するフィールド酸化膜によって覆われ
るように製造することができ、ヘース・コレクタ間の耐
圧、又はベース・コレクタ間の耐圧及びベース・エミッ
タ間の耐圧を高耐圧とすることが可能となると共に、上
記各接合でのリーク電流を低減することが可能となるな
ど素子特性を向上させることができる。さらに、上記フ
ィールド酸化膜の膜厚を5000人以上とすることによ
り、長時間使用しても安定した上記各種素子特性を維持
できるパワーICに好適なBi−CMOS型半導体装置
を製造することができる。
そして、上記Bi−CMOS型半導体装置は、請求項4
.5記載の製造方法により製造できる。
また、請求項6.7記載の半導体装置は、半導体基板と
同一導電型のウェルが、一生面を除く周囲を逆導電型の
半導体層により囲まれた構造となっているので、上記ウ
ェルをゼロ電位に保ったまま、上記半導体基板を任意の
正.負の電位に設定できるので、パワー素子の駆動用I
Cに用いた場合、バイポーラ型, CMOS型,又は静
電誘導型の各種トランジスタのスイッチング時のオフ時
間を高速にしたり、CMOS素子のアイソレーション及
び基板をゼロ電位に保ちつつ、任意のウェルにバッグゲ
ートバイアスを印加させて、そのウェル内のMOSFE
Tのソース,ドレインと基板とのPN接合容量を小さく
して、高速化を計ったり、闇値電圧やドレイン電流の制
御をできる等、用途に冨むという利点を有する。
また、上記Bi−CMOS型半導体装置は、請求項8.
9記載の製造方法により製造することができる。
そして、請求項9記載の製造方法によれば、パイボーラ
素子のベース,エミッタと. CMOS素子の各MOS
  トランジスタのソース,ドレインを従来よりも製造
工程を増加することなく、それぞれ別工程で製造できる
ので、工程数を増加させることなくバイポーラ素子の高
耐圧化とCMOS素子の微細化が同時に可能となり、高
性能のBi−CMOS型半導体装置を製造することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る一実施例のBi−CMOS IC
の構成を模式的に示す断面構成図、 第2図(a)乃至第2図(n)は本発明に係るBi−C
MOSICの製造方法を説明する製造工程図、第3図は
上記一実施例のBi−CMOS ICのフィールド酸化
膜の厚さと素子耐圧及びリーク電流との関係を示す図、 第4図(a)は上記実施例をパワー素子の駆動ICに適
用した例の回路図、 第4図ら)は上記回路を実現したICの断面構成図、第
5図は上記実施例の他の応用例を示す模式図、第6図は
従来のBi−CMOS ICにおけるバイポーラ素子部
の構成を示す拡大断面図である。 第7図は従来のBi−CMOS ICの一例を示す図、
第8図は従来のBi−CMOS ICの他の例を示す図
である。 10a・・・・バイポーラnpn トランジスタ、10
b 11  ・ l 2、 1 4 ・ 15 ・ 1 6 ・ 1 7 ・ 1 8 ・ l9 ・ 20 ・ 22・・ 23a, 24 25 ・ 23 ・CSOM l−ランジスタ、 ・p一型シリコン基板、 ・n一型エピタキシャル層、 ・n゛型埋め込みコレクタ層、 ・n゛型埋め込み層、 ・アイソレーションP9型層、 ・フィールド酸化膜、 ・nチャネルMOSFET用のPウェル、・pチャネル
MOSFET用のNウェル、・バイポーラnpn  ト
ランジスタのp型ベース層、 ・バイポーラnpn トランジスタ n゛型エミッタ層、 ・パイボーラnρn トランジスタ n+型ジンクコレクタ層、 b・・・nチャネルMOSFETの ソース、ドレイン層、 ’nチャネルMOSFET (7) ゲート酸化膜、 ・nチャネルMOSFETのゲート電極、26a、26
b・・・pチャネルMOSFETのソース、ドレイン層
、 27・・・・・pチャネルMOSFETのゲート酸化膜
、 28・・・・・pチャネルMOSFETのゲート電極、
29・・・・・層間絶縁膜、 30・・・・・配線.

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)同一の半導体基板上にバイポーラ素子とCMOS素
    子とが形成される半導体装置において、前記バイポーラ
    素子のベース・コレクタ接合部の表面領域にフィールド
    酸化膜が配設されていることを特徴とする半導体装置。 2)前記バイポーラ素子のベース・エミッタ接合部の表
    面領域上に第2のフィールド酸化膜が配設されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の半導体装置。 3)前記フィールド酸化膜の膜厚は5000Å以上であ
    ることを特徴とする請求項1または2記載の半導体装置
    。 4)同一の半導体基板上にバイポーラ素子とCMOS素
    子とが形成される半導体装置の製造方法において、前記
    バイポーラ素子のベース・コレクタ接合を形成した後、
    そのベース・コレクタ接合部の表面領域上にフィールド
    酸化膜を形成させるようにしたことを特徴とする半導体
    装置の製造方法。 5)前記バイポーラ素子のベース・エミッタ接合を形成
    した後、そのベース・エミッタ接合部の表面領域上にフ
    ィールド酸化膜を形成させるようにしたことを特徴とす
    る請求項4記載の半導体装置の製造方法。 6)第1導電型の同一の半導体基板上に、バイポーラ素
    子とCMOS素子とが形成され、そのCMOS素子の第
    2導電型チャネルのMOSトランジスタと第1導電型チ
    ャネルのMOSトランジスタは、それぞれ、前記第1導
    電型の半導体基板上に形成された第1導電型のウェル及
    び第2導電型のウェル内に形成されている半導体装置に
    おいて、 前記第1導電型のウェルは、一主面を除くその周囲を、
    前記第1導電型の半導体基板上に形成された第2導電型
    の半導体層に囲まれていることを特徴とする半導体装置
    。 7)前記第2導電型の半導体層は、前記第1導電型の半
    導体基板内に熱拡散もしくはイオン注入後ドライブイン
    することにより形成された第2導電型の第1の半導体層
    とエピタシャル成長により形成された第2導電型の第2
    の半導体層とから成り、前記第1導電型のウェルは、上
    記第2の半導体層上に形成され、その側面を前記第1の
    半導体層により囲まれていることを特徴とする請求項6
    記載の半導体装置。 8)同一の第1導電型の半導体基板上に、バイポーラ素
    子とCMOS素子とが形成されている半導体装置の製造
    方法において、 前記第1導電型の半導体基板上に、前記第2導電型の第
    1の埋込み層と前記第2導電型の第2の埋込み層を分離
    して形成する第1の工程と、前記第1及び第2の埋込み
    層が形成されている前記半導体基板上に、エピタキシャ
    ル成長によりより前記第2導電型のエピタキシャル層を
    形成する工程と、 該エピタキシャル層内の前記第2の埋込み層の上面に前
    記第1導電型のウェル及び前記第2導電型のウェルを形
    成すると共に、同じく前記エピタキシャル層内に前記バ
    イポーラ素子と前記CMOS素子とを電気的に分離する
    ための前記第1導電型のアイソレーション領域及び前記
    第1の埋込み層に接続する前記バイポーラ素子のコレク
    タの一部となる第2導電型のジンクコレクタ層を形成す
    る第2の工程と、 を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。 9)前記第2の工程の後に、 前記バイポーラ素子の前記第1導電型のベースと、前記
    第1導電型のウェル内に前記CMOS素子の第2導電型
    チャネルのMOSトランジスタ用の前記第1導電型のチ
    ャネルストッパとを同時に形成する第3の工程と、 前記バイポーラ素子の第2導電型のエミッタと、前記第
    2導電型のウェル内に前記CMOS素子の第1導電型チ
    ャネルのMOSトランジスタ用の前記第2導電型のチャ
    ネルストッパとを同時に形成する第4の工程と、 を有することを特徴とする請求項8記載の半導体装置の
    製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010109379A (ja) * 2009-12-25 2010-05-13 Mitsumi Electric Co Ltd Cmosデバイスの製造方法
JP2014187275A (ja) * 2013-03-25 2014-10-02 Seiko Epson Corp 半導体装置の製造方法

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