JPH03217411A - 光学用樹脂製造用単量体組成物および光学用樹脂 - Google Patents

光学用樹脂製造用単量体組成物および光学用樹脂

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JPH03217411A
JPH03217411A JP1291590A JP1291590A JPH03217411A JP H03217411 A JPH03217411 A JP H03217411A JP 1291590 A JP1291590 A JP 1291590A JP 1291590 A JP1291590 A JP 1291590A JP H03217411 A JPH03217411 A JP H03217411A
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Mitsutoshi Aritomi
有富 充利
Yoko Sano
佐野 洋子
Seiichiro Hayakawa
誠一郎 早川
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の背景〕 く産業上の利用分野〉 本発明は高屈折率を有する光学用樹脂およびそれを与え
るジエチレン性不飽和単量体組成物に関する。更に詳細
には、軽量で、mlイ熱性、光学的均一性、注型重合成
形性等に優れ、且つ高屈折率を有する光学用樹脂に関す
る。
く従来の技術〉 高屈折率なプラスチック・レンズを与える樹脂に関する
技術が公開されている。なかでもジアクノレートまたは
シメタクリレート化合物のようなアクリル系の重合性化
合物は、容易にラジカル重合することができ、その重合
体は、透明性に優れたレンズを与えることが知られてい
る。
ハロゲン化芳香族含有アクリル化合物、例えば、臭素含
有ビスフェノール骨格を有するジアクリレートまたはジ
メタクリレート化合物は、高屈折率(nD−1、60以
上)を示す重合体を与えることが明らかにされている(
特開昭59 184210号公報、特開昭59−193915号公報
等)。しかしながら、これらの多くの化合物は、常温で
固体もしくは粘稠な高粘度の液状であるので、レンズ樹
脂を製造する際に用いられる注型重合を行なうには、大
きな支障となる。また、得られる樹脂の比重も大きいの
で、軽量化か要求されるレンズ樹脂としては著しく不利
である。既に公知のごとくかかる問題点に対しては、低
粘度てありかつその重合体か高屈折率を示すラジカル重
合性の芳香族系単量体、例えばスチレン等で上記のハロ
ケン化芳香族含有アクリル化合物を溶解せしめて注型作
業性を高めた後、ラジカル共重合を行なう方法が提案さ
れている。この方法により屈折率は維持されるもののラ
ジカル重合性の異なる官能基を有する化合物間の共重合
となるため、注型重合時の条件により部分的な重合度の
相異に基づく光学歪等の特性が低下する傾向があり、実
用に供し得るレンズ樹脂を得るには、極めて高度に重合
条件を制御する必要がある。また、比重の低減も不充分
である。
一方イオウ含有アクリル化合物、例えば、イオウ含有芳
香族系ジアクリレートまたはジメタクリレート化合物(
特開昭62−195357号等)は、比重が小さく軽量
な硬化物を与え、また高屈折率(no=1.60以上)
である等の優れた光学特性を有し、さらに極めて低粘度
の液状化合物であることか明らかにされている。それ故
に注型重合時の作業性か良好で、容易にラジカル重合す
ることにより高品質なレンズ樹脂を与えるものである。
しかしなから、得られたレンズ樹脂を高温(例えば13
0’C以上で数時間)中に放置することにより色相低F
1すなわち黄変か発生し易く、光学歪を除去するだめの
アニール処理、表面コーティング等の操作を行なう際に
注意する必要かある。上記イオウ含Fiアクリル化合物
より得られるレンズ樹脂の耐熱安定性の向上か望まれて
いる。
上記のように屈折率等の光学特性に優れ、軽量であり様
々な使用環境にも耐えることのできるプラスチック・レ
ンス樹脂を得るには、未た克服すべき課題か多く残され
ているのか現状であり、さらに注型作業性の点において
も一層の改良か望まれているところである。
〈発明か解決しようとする課題〉 本発明は、上記の問題点を解決し、高屈折率かつ軽量で
、光学的均一性および耐熱性に優れ、高温下でも色相低
下、光学歪等が生じない、光学特性に優れた光学用樹脂
およびそれを与える単量体組成物を提供することを目的
とするものである。
〔発明の概要〕
く課題を解決するための手段〉 本発明による単量体組成物は、下式〔I〕で示されるハ
ロケン化芳香族含有アクリル化合物50〜10重一%お
よび下式CII)で示されるイオウ含有アクリル化合物
50〜10重量%(重量%は両者の合計量を100重量
%とする)からなるアクリル化合物100重量部に対し
て、下式(III)および下式〔■〕で示されるラジカ
ル重合性化合物からなる群から選ばれたラジカル重合性
化合物を5〜30重量部の比率で含んでなる、常温で液
状のものである。
λ しri3 A (ここで、R およびR2はそれぞれ水素原子ま1 たはメチル基を示し、Xはフッ素を除くハロゲン原子を
示し、aは1〜10の数を示す。複数個存在するR1、
R2、Xおよびaは、それそれ同一でも異なってもよい
。) (ただし、 R1はそれぞれ水素原子またはメチル 基を示し、Xはフッ素を除くハロゲン原子を示し、3 R およびR4はそれぞれ炭素数1〜12の炭化水素基
を示し、pは0または1〜4の整数を示す。
複数個存在するR1〜R4、Xおよびpは、それぞれ同
一でも異なってもよい。
) (たたし、R1は水素原子またはメチル基を示腰Xはフ
ッ素を除くハロゲン原子を示し、qはOまたは1〜5の
整数を示し、mは1または2の整数を示す。) U (たたし、R1は水素原子またはメチル基を示し、mは
1または2の整数を示し、R5は炭素数1〜12のm価
の炭化水素基、またはエーテル基、チオエーテル基およ
びエステル基のいすれかの基を含有するm価の炭化水素
基を示す。) また、単量体組成物の使用にかかる、本発明による光学
用樹脂は、下式(Ia)で示される繰返し単位50〜9
0重量%および下式(IIa)で示される繰返し単位5
0〜10重量%(重量%は両者を合計量を100重量9
6とする)からなる繰返し単位100重量部に対して、
下式CIIIa)および下式CIVa)で示される繰返
し単位からなる群から選ばれる繰返し単位を5〜30重
量部の比率で含んでなる、人質的に不溶および不融て、
屈折率n。が1. 58以上であるものである。
(ここで、R1およびR2はそれそれ水素原子またはメ
チル基を示し、Xはフッ素を除くハロゲン原子を示し、
aは1〜10の数を示す。複数個存在するR1、R2、
Xおよびaは、それぞれ同一でも異なってもよい。) (たたし、R1はそれそ゜れ水素原子またはメチル基を
示し、又はフッ素を除( /%ロゲン原子を示し、R3
およびR4はそれぞれ炭素数1〜12の炭化水素基を示
し、pは0または1〜4の整数を示す。
複数個q在するR1〜R4、Xおよびpは、それぞれ同
一でも異なってもよい。) (ただし、R1は水素原子またはメチル基を示し、Xは
フッ素を除くノ\ロゲン原子を示し、qは0または1〜
5の整数を示し、mは1または2の整数を示す。) (たたし、R1は水素原子またはメチル基を示し、mは
1または2の整数を示し、R5は炭素数1〜12のm価
の炭化水素基、またはエーテル基、チオエーテル基およ
びエステル基のいずれかの基を含有するm価の炭化水素
基を示す。) く発明の効果〉 前記の目的か達成される。すなわち、本発明による光学
用樹脂は、高屈折率、すなわちno≧1.58を有し、
軽量性、耐熱性、光学的均一性に優れ、高温下でも、色
相低下、光学歪等が生じることがない。それを与える単
量体組成物は、常温で低粘度の液状であって、溶剤(た
とえばスチレン)を使用しなくても、それ自身で注型重
合か可能であり、注型作業性も優れている。
〔発明の具体的説明〕
く単量体〉 本発明による光学用樹脂は、前記の式(I)および式[
11]で示されるアクリル化合物と、前記の式(I[I
)若しくは式(IV)で示されるラジカル重合性化合物
と、を含んでなる、特定の単量体組成物の重合により形
成させることができる。
(イ)  ビス(メタ)アクリレート(1)この単量体
組成物に含まれる、式CI]で示されるハロゲン化芳香
族含有アクリル化合物はテトラハ口ビスフェノールAが
アルキレンエーテル結合を介して、アクリル酸またはメ
タクリル酸エステル化された構造を有するものである。
式CI)の化合物の具体例として、例えば、下記のもの
を挙げることができる。2,2,−ビス〔4− (β−
アクリロイルオキシエトキシ)−3,5−ジブロモフェ
ニル〕プロパン、2,2−ビス〔4− (β−メタクリ
口イルオキシエトキシ)3.5−ジブロモフェニル〕ブ
ロバン、2.2−ビス〔4− (β−アクリロイルオキ
シブロポキシ)3,5−ジブロモフエニル〕ブロバン、
2,2ビス〔4− (β−メタクリ口イルオキシブロポ
キシ)−3.5−ジブロモフエニル〕プロパン、2,2
−ビス〔4− (β−アクリロイルオキシエトキシエト
キシ)−3.5−ジブロモフエニル〕ブロバン、2,2
−ビス〔4− (β−メタクリ口イルオキシエトキシエ
トキシ)−3.5−ジブロモフエニル〕ブロバン等。こ
れらは、2種以上を併用することができる。
このハロゲン化芳香族含有のアクリル化合物は、例えば
、対応テトラハロゲノビスフェノールA1すなわち2,
2−ビス〔4−ヒドロキシ−3,5ジハロゲノフェニル
〕ブロバンのエチレンオキサイドおよび(または)プロ
ピレンオキサイドの付加化合物をアクリル酸またはメタ
クリル酸またはそれらの機能的誘導体を用いてエステル
化することにより製造することができる。
アクリル酸またはメタクリル酸の機能的誘導体は、水酸
基とエステル結合を生成することができる任意のもので
ありえて、具体的には、酸ハライド(たとえば、酸クロ
ライド)、酸無水物(混合無水物を含有する)、低級ア
ルキルエステル、その他がある。
(口)  ビス(メタ)アクリレート(II)この単量
体組成物に含まれる、式〔■〕で示されるイオウ含有ア
クリル化合物は、アクリル酸またはメタクリル酸をチオ
エーテル鎖で連結した構造を有するものであって、その
チオエーテル鎖中に炭化水素基の側鎖を有するベンゼン
誘導体の二価基が存在する。このベンゼン誘導体の二価
基は、水素原子かハロゲン原子(フッ素原子を除く)に
置換しているものでもよい。ベンゼン誘導体の二価基へ
のチオエーテル鎖の結合位置は、Om+、p−のいずれ
でもよいが、m一およびpか代表的である。
このイオウ含有アクリル化合物は、下式〔v〕で示され
るイオウ含有ポリオールをアクリル酸またはメタクリル
酸、またはそれらの誘導体によりエステル化することに
より、得られる。
(ただし、置換基の定義は式〔■〕の場合と同じである
。複数個存在するR3、R4、Xおよびpは、それぞれ
同一でも異なってもよい。)また、式[V]で示される
イオウ含有ボリオールは、公知の反応、例えば、エヌ・
カラシュ(N.Karasch )  :オーガニツク
・サルファ−やコンバウンズ(Organic Sul
fur Coa+pounds)第1巻、第11章、第
97〜111頁、米国特許第3,824,293号明初
1書等に記載されたもの、により合成することができる
すなわち、具体的には、下式[VI]で示されるポリハ
ロゲン化合物と水酸基含有脂肪族メルヵブタン化合物と
の反応によればよい。
(たたし、Xaは塩素原子または臭素原子を示し、それ
以外の置換基の定義は式〔■〕の場合と同じである。) 式(II)で示されるイオウ含有アクリル化合物の具体
例としては、例えば、下記のものを挙げることかできる
。p−ビス(β−アクリロイルオキシエチルチオ)キシ
リレン、p−ビス(β−メタクリロイルオキシエチルチ
オ)キシリレン、m−ビス(β−アクリロイルオキシエ
チルチオ)キシリレン、m−ビス(β−メタクリロイル
オキシェチルチオ)キシリレン、α,α′ −ビス(β
−アクυロイルオキシエチルチオ)  −2.  3,
  5.  6テトラクロ口ーp−キシリレン、α,α
′ −ビス(β−メタクリ口イルオキシエチルチオ)−
23.5.6−テトラク口ルーp−キンリレン等。
これらは単独または2種以上を併用することかできる。
(ハ) スチレン単量体(III) 式[III)で示されるラジカル重合性化合物の具体例
として、例えば下記のものを挙げることができる。スチ
レン、2−クロロスチレン、3,−クロロスチレン、4
−クロロスチレン、2 4−ジクロ口スチレン、3.4
−ジクロ口スチレン、3,5−ジクロ口スチレン、2,
  3. 4−}リクロ口スチレン、2,  3.  
5−}リクロロスチレン、2,3,6−トリクロロスチ
レン、3,4.5−}リクロ口スチレン、2−プロモス
チレン、3−プロモスチレン、4−プロモスチレン、2
.4−ジブロモスチレン、3,4−ジブロモスチレン、
3,5−ジブロモスチレン、2,3.4−トリブロモス
チレン、2,3.5−トリブロモスチレン、2,3.6
1リブロモスチレン、3,4.5−}リブロモスチレン
、ジビニルベンゼン、m−ジイソプロベニルベンゼン、
等。これらは2種以上を併用することができる。好まし
いのは、スチレン、4−クロロスチレン、ジブロモスチ
レン(各異性体を含む)、ジビニルベンゼンである。
(二)  (メタ)クリレート(IV)式(IV)で示
されるラジカル重合性単量体の具体的な例としては、メ
チルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルアク
リレート、エチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチ
ルアクリレート、2−ヒドロキンエチルメタクリレート
、プチルアクリレート、プチルメタクリレート、2−エ
チルへキシルアクリレート、2−エチルへキシルメタク
リレート、シクロへキシルアクリレート、シクロへキシ
ルメタクリレート、ペンジルアクリレート、ペンシルメ
タクリレート、エチレングリコールジアクリレート、エ
チレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコ
ールシアクリレート、ジエチレングリコールジメタクリ
レート、トリエチレングリコールジアクリレート、トリ
エチレングリコールジメタクリレート、ネオベンチルグ
リコールシアクリレート、ネオベンチルグリコールジメ
タクリレート等かある。これらは2種以上併用すること
ができる。好ましく使用される具体例としては、メチル
メタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート
、シクロへキシルメタクリレート、ペンジルメタクリレ
ート、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリエ
チレングリコールジメタクリレート等がある。
〈単量体組成物〉 本発明による単量体組成物は、式〔I〕で示されるハロ
ゲン化芳香族含有アクリル化合物50〜90重量%、好
ましくは60〜80重量%、および式[I1)で示され
るイオウ含有アクリル化合物50〜10重量%、好まし
くは40〜20重量%(重鼻%は式〔I〕および式〔■
〕のアクリル化合物の合計回基準)からなるアクリル化
合物100重量部に対して、式〔III〕および式(I
V)で示されるラジカル重合性化合物からなる群から選
ばれたラジカル重合性化合物を5〜30重量部、好まし
くは10〜20重量部、の比率で含んでなる、常温で液
状のものである。
この単量体組成物において、式CI)のアクリル化合物
が式〔I〕および式(II)のアクリル化合物の合計量
の50重量%未満てあると、単量体組成物の重合により
得られる光学用樹脂の耐熱安定性が劣る。90重量%を
越えると、単量体組成物自体の粘度が高くなり過ぎて、
注型重合の際に、注型への庄形作業が著しく困難となる
。また、そのような単量体組成物を重合しても、得られ
る光学用樹脂の比重か大きくなり、レンズを軽量化する
ことができなくなる。
ラジカル重合性化合物(式[II1]な式[IV)の化
合物)か、アクリル化合物100重量部(式CI)と式
(II)の化合物の合計量)に対して5重量部末満ては
、単量体組成物の粘度が高くなって、注形作業が著しく
困難となる。30重量部を越えると、重合して得られる
光学用樹脂の屈折率nQの低下および光学歪の発生が著
しくなる。
〈重合体〉 本発明による光学用樹脂は、前記単量体組成物の重合に
より形成させることかできる。
すなわち、特定の単量体組成物を重合させることにより
、式〔Ia〕で示される繰返し単位50〜90重量%、
好ましくは60〜80重量%、および式[IIa]で示
される繰返し単位50〜10重量%、好ましくは40〜
20重量%(重量%は式[Ia]および式(IIalの
繰返し単位合計量基準)からなる繰返し単位100重量
部に対して、式〔■a〕および式(IVa)で示される
繰返し単位からなる群から選ばれる繰返し単位5〜30
重量部、好ましくは10〜20重量部、の比率で含んで
なる、実質的に不溶および不融で、屈折率n,が1.5
8以上であり、しかも高光線透過率で光学歪か無い等の
光学特性、および耐熱性に優れた光学用樹脂を形成させ
ることができる。
重合は、一般的なラジカル重合開始剤により、ラジカル
重合法によって実施され、例えば、塊状重合法、懸濁重
合法、乳化重合法等の公知の技術によって行うことかで
きる。
また、一般的な光重合開始剤を使用する光重合法によっ
ても行うことかできる。
例えば、レンズ樹脂は、単量体組成物に過酸化物(ラジ
カル重合開始剤)および(または)光重合開始剤を混合
したものを、注形型の中に注入して、加熱および(また
は)紫外線照射をして、ラジカル重合より形成させる。
重合の際に使用されるラジカル重合開始剤は特に限定さ
れず、一般的な開始剤が使用可能である。
例えば、(イ)過酸化ベンゾイル、ジイソプロピルパー
オキシカーボネート、ラウロイルパーオキサイド、ター
シャリープチルバーオキシピパレート、ジクミルパーオ
キサイド等の過酸化物、(口)アゾビスイソブチロニト
リル等のアゾ化合物等を用いることかできる。
重合の際に使用される光重合開始剤は、特に限定されず
、一般的な光重合開始剤が使用可能であるが、下記の化
合物が好ましい。
例えばペンゾフェノン、ベンゾインエチルエ−テル、ベ
ンジル、アセトフェノン、アントラキノン、ジフエニル
サルファイト、チオカーバメート等である。
ラジカル重合開始剤および光重合開始剤は、単量体組成
物中の式(1)および式(II)で示されるアクリル化
合物の合計ffi100重量部に対して、0,01〜2
0重量部、好ましくは0.05〜10重量部、使用する
のか適当である。
なお、本発明による光学用樹脂は、直接に、最終の光学
用製品に形成することかできるか、光学用樹脂で素材を
作り、それを最終の光学用製品に加工してもよい。
例えば、光学用樹脂でレンズの形状以外の形状のレンズ
用素材を作り、それを加工して、最終製品のレンズ形状
の樹脂に形成させる。
く実験例〉 本発明を具体的に説明するために実験例を下記に示す。
実験例中の部及び%は、各々重量部および重量%を示す
実験例において、得られた諸物性は、下記の試験法によ
り測定したものである。
(1冫光線透過率: 厚さ3mraの試験片を用いて、
500nmの光線透過率を示す。
(2)光学歪; 東芝歪測定機(東芝硝子社製)にて測
定した。O:光学歪無し、×.光学歪あり。
(3)屈折率およびアッペ数: アッペ屈折計(アタゴ
社製)を用いて25℃にて測定した。
(4)耐熱性:  DMA試験機(デュポン社製)にて
測定し、tanδピーク温度を示す。
(5)耐熱安定性: 試験片をエアーオーブン中で13
0℃、5時間放置した後、色相の変化を目視により判定
した。O;変化無し、×:黄変あり。
実施例1 2.2−ビス〔4− (β−メタクリ口イルオキシエト
キシ)−3.5−ジブロモフエニル〕プロパン60部、
p−ビス(β−メタクリロイルオキシエチルチオ)キシ
リレン40部からなるアクリル化合物にトリエチレング
リコールジメタクリレ−ト20部を配合して得られる混
合物に対して1−ヒドロキシシク口へキシルフエニルケ
トン(「イルガキュア−184」チバガイギー社品)0
.  2部およびペンゾイルパーオキサイド0.2部を
加えて均一に攪拌混合した後、系を真空にして脱気して
窒素で常圧に戻した。この脱気操作を3回繰返した後、
0,3μmのフィルターを通して炉過をし、十分に脱泡
した。この液をガラス板とシリコーンゴムとで構成され
た直径5cITl厚さ5關の鋳型の中へ注入した。
次いで、出力80w/Cmの高圧水銀灯を用いて、高さ
40cmの距離よりガラス板面を通して10分間(ガラ
ス板両面各々5分間)紫外線を照射した。
得られた重合体を脱型し、エアーオーブン中100〜1
30℃の温度を2時間かけて徐々に昇温しでポストキュ
アーした。得られたレンズ樹脂の諸物性を第1表に示し
た。
実施例2および3 アクリル化合物およびラジカル重合性化合物の割合を第
1表に記載のごとく変更する以外は、実施例1と同様に
して、レンズ樹脂を得た。諸物性を第1表に示した。
実施例4および5 実施例1のトリエチレングリコールジメタクリレートを
スチレンに代え、アクリル化合物およびラジカル重合性
化合物の割合を第1表に記載のごとく変更する以外は、
実施例1と同様にして、レンズ樹脂を得た。諸物性を第
1表に示した。
比較例1 実施例1において、トリエチレングリコールジメタクリ
レートを用いない以外は、同様にしてレンズ樹脂を得た
。諸物性を第1表に示す。低粘度のラジカル重合性化合
物を含まないため、高粘度で注入作業か極めて困難であ
った。また、硬化物の比重も大きな値を示した。
比較例2 実施例1のトリエチレングリコールジメタクリレートを
スチレンに代え、アクリル化合物およびラジカル重合性
化合物の割合を第1表に記載のごとく変更し、それ以外
は、実施例1と同様にしてレンズ樹脂を得た。諸物性を
第1表に示した。耐熱安定性試験において黄変した。
比較例3および4 実施例1において、p−ビス(β−メタクリロイルオキ
シエチルチオ)キシリレンを使用せず、アクリル化合物
およびラジカル重合性化合物の割合を第1表に記載のご
とく変更する以外は、同様にしてレンズ樹脂を得た。諸
物性を第1表に示した。比較例3の場合には、屈折率の
低下が著しく、比較例4の場合には、硬化物の比重が大
きく、しかも光学歪が発生した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、下式〔 I 〕で示されるハロゲン化芳香族含有アク
    リル化合物50〜90重量%および下式〔II〕で示され
    るイオウ含有アクリル化合物50〜10重量%(重量%
    は両者の合計量を100重量%とする)からなるアクリ
    ル化合物100重量部に対して、下式〔III〕および下
    式〔IV〕で示されるラジカル重合性化合物からなる群か
    ら選ばれたラジカル重合性化合物を5〜30重量部の比
    率で含んでなる、常温で液状の単量体組成物。 ▲数式、化学式、表等があります▼〔 I 〕 (ここで、R^1およびR^2はそれぞれ水素原子また
    はメチル基を示し、Xはフッ素を除くハロゲン原子を示
    し、aは1〜10の数を示す。複数個存在するR^1、
    R^2、Xおよびaは、それぞれ同一でも異なってもよ
    い。) ▲数式、化学式、表等があります▼〔II〕 (ただし、R^1はそれぞれ水素原子またはメチル基を
    示し、Xはフッ素を除くハロゲン原子を示し、R^3お
    よびR^4はそれぞれ炭素数1〜12の炭化水素基を示
    し、pは0または1〜4の整数を示す。 複数個存在するR^1〜R^4、Xおよびpは、それぞ
    れ同一でも異なってもよい。) ▲数式、化学式、表等があります▼〔III〕 (ただし、R^1は水素原子またはメチル基を示し、X
    はフッ素を除くハロゲン原子を示し、qは0または1〜
    5の整数を示し、mは1または2の整数を示す。) ▲数式、化学式、表等があります▼〔IV〕 (ただし、R^1は水素原子またはメチル基を示し、m
    は1または2の整数を示し、R^5は炭素数1〜12の
    m価の炭化水素基、またはエーテル基、チオエーテル基
    およびエステル基のいずれかの基を含有するm価の炭化
    水素基を示す。) (たゞし、上式〔 I 〕〜〔IV〕において、記号は式間
    で独立に定めたものである。) 2、下式〔 I a〕で示される繰返し単位50〜90重
    塁%および下式〔IIa〕で示される繰返し単位50〜1
    0重量%(重量%は両者の合計量を100%とする)か
    らなる繰返し単位100重量部に対して、下式〔IIIa
    〕および下式〔IVa〕で示される繰返し単位からなる群
    から選ばれる繰返し単位を5〜30重量部の比率で含ん
    でなる、実質的に不溶および不融で、屈折率n_Dが1
    .58以上である光学用樹脂。 ▲数式、化学式、表等があります▼〔 I a〕 (ここで、R^1およびR^2はそれぞれ水素原子また
    はメチル基を示し、Xはフッ素を除くハロゲン原子を示
    し、aは1〜10の数を示す。複数個存在するR^1、
    R^2、Xおよびaは、それぞれ同一でも異なってもよ
    い。) ▲数式、化学式、表等があります▼〔IIa〕 (ただし、R^1はそれぞれ水素原子またはメチル基を
    示し、Xはフッ素を除くハロゲン原子を示し、R^3お
    よびR^4はそれぞれ炭素数1〜12の炭化水素基を示
    し、pは0または1〜4の整数を示す。 複数個存在するR^1〜R^4、Xおよびpは、それぞ
    れ同一でも異なってもよい。) ▲数式、化学式、表等があります▼〔IIIa〕 (ただし、R^1は水素原子またはメチル基を示し、X
    はフッ素を除くハロゲン原子を示し、qは0または1〜
    5の整数を示し、mは1または2の整数を示す。) ▲数式、化学式、表等があります▼〔IVa〕 (ただし、R^1は水素原子またはメチル基を示し、m
    は1または2の整数を示し、R^5は炭素数1〜12の
    m価の炭化水素基、またはエーテル基、チオエーテル基
    およびエステル基のいずれかの基を含有するm価の炭化
    水素基を示す。) (ただし、上式〔 I a〕〜〔IVa〕において、記号は
    式間で独立に定めたものである。)
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH09152510A (ja) * 1995-09-25 1997-06-10 Mitsubishi Chem Corp 低複屈折光学部材及びその製造方法
WO2002100911A1 (en) * 2001-05-31 2002-12-19 Doosan Corporation Electro-Materials Bg Resin compositions, and optical lens prepared thereby

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