JPH0321676Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は簡易シヤワー室装置に関するものであ
る。従来の一般的な簡易シヤワー室は、ドアーを
具えたププラスチツク製のボツクス形式のもので
あるため、一旦室内に設置すると、ボツクスの状
態で室内スペースを占有してしまう課題がある。
また、実開昭49−102507号に示されているものも
あるが、これはその構成上、天井部が、後方から
前方に向つて低くなり、その分だけ、全体を背の
高い枠体で構成しなければならない課題がある。
本考案は、シヤワー使用時に、シヤワー室を容易
に構成できるようにし、使用後は、シヤワー室を
壁方向に折りたたんで室内を広く有効に使用でき
るようにすると共にシヤワー室屋根部を水平に構
成して背丈の面からも合理化したものである。

〔課題を解決するための手段〕

二ツのリンクを屈曲自在に連結して構成したト
グル支持リンクによつて、支柱枠上端に水平シヤ
ワー室屋根部材を支持させ、前記支柱枠下部に
は、受水底部を回動収納自在に設け、前記支柱
枠、水平屋根部材及び受水底部で構成される枠体
に防水シートを張設した構成である。

〔作用〕

枠体に張設した防水シートと受水底部及び水平
シヤワー室屋根部材によつてシヤワー室が構成さ
れると共に水平シヤワー室屋根部材は二ツのリン
クを屈曲自在に連結したトグル支持リンクによつ
て支持されているので、完全水平状態が維持で
き、その結果、背丈を特別に高く構成する必要が
なく、且つ前記支持リンクによつて折りたたみ自
在とすることができる。

〔実施例〕

符号１は壁体等に固定する支柱枠でこの支柱枠
１の底部に排水部２具えた回動収納自在の受水床
部３を設けると共に前記支柱枠１の上部には、二
ツのリンク１２，１２′を屈曲自在に連結して構
成したトグルリンク１３によつて支柱枠１の上部
に水平シヤワー室屋根部材４を設ける構成とす
る。前記受水底部３と前記水平シヤワー室屋根部
材４並びに前記支柱枠１で構成される枠体５に
は、防水シート６を張設し、該防水シート６の一
個所に防水チヤツク７を施して出入口部８を構成
する。前記屋根部材４自体にも、前記防水シート
６を張設してもよいが、屋根部材４が図示のよう
に折り曲げるように構成できれば、例えばプラス
チツク等の板体でもよい。符号９，９′は受水床
部３を支持する支持脚であり、一方の支持脚９は
支柱１に固定し、他方の支持脚９′は回動自在に
受水床部３の底部外側に固定した。脚９′は受水
底部３を支持する際には、回動しないようにそれ
自在ストツパー装置を具備されているものを使用
する。

シヤワー室の使用時には、受水底部３を回動さ
せて脚９′で支持させると共に屋根部材４を上方
に持ち上げると、防水シート６は張設状態とな
り、水平屋根部材４の形成と共に簡易シヤワー室
が構成される。シヤワー室への出入は、防水チヤ
ツク７を開閉すればよい。シヤワー１０は、温水
器と直結されており、通例の如く、コツク部１１
を回すだけで適温の温水を得ることができる。シ
ヤワー使用後、受水底部３を持ち上げ、天井枠４
を下げるだけで壁体方向に折りたたむことができ
る。なお、シヤワー使用中の排水は、排水部２か
ら行なわれる。

〔考案の効果〕

本考案は以上の通り、シヤワー使用時には容易
にシヤワー室を構成することができると共にシヤ
ワー不使用時には、壁方向に容易に折りたたむこ
とができるので、いわゆるマンシヨンルーム、或
は団地等で設置した場合、狭まい室を有効に使用
できる一大効果がある。特に本考案はシヤワー室
の屋根が水平状態を構成するので、全体の高さを
必要以上に高くする必要がなく、背丈の面からも
合理的な簡易シヤワー室を提供できる利点があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は使用時の斜視的説明図、第２図は不使
用時の斜視的説明図である。符号１……支柱、２
……排水部、３……受水床部、４……天井枠、５
……枠体、６……防水シート、７……防水チヤツ
ク、８……出入口部、９，９′……支持脚、１０
……シヤワー、１１……コツク部、１２，１２′
……リンク、１３……トグルリンク。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 二ツのリンクを屈曲自在に連結して構成したト
   グル支持リンクによつて、支柱枠上端に水平シヤ
   ワー室屋根部材を支持させ、前記支柱枠下部に
   は、受水底部を回動収納自在に設け、前記支柱
   枠、水平屋根部材及び受水底部で構成される枠体
   に防水シートを張設した簡易シヤワー室装置。