JPH03215390A - 化合物結晶のエピタキシャル成長におけるドーピング方法 - Google Patents

化合物結晶のエピタキシャル成長におけるドーピング方法

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JPH03215390A JP839990A JP839990A JPH03215390A JP H03215390 A JPH03215390 A JP H03215390A JP 839990 A JP839990 A JP 839990A JP 839990 A JP839990 A JP 839990A JP H03215390 A JPH03215390 A JP H03215390A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は化合物結晶のエビタキシ中ル成長方法及びその
ドーピング方法に係り、特に半導体の薄膜結晶育成技術
として単分子オーダの膜厚制御性を有する化合物結晶の
エピタキシャル成長方法、及び上記単分子オーダの膜厚
制御性に加えてドーパント不純物の厳密な制御性を有す
る化合物結晶のエピタキシャル成長におけるドーピング
方法に関するものである. 〔従来の技術〕 従来、例えば半導体の薄膜結晶育成技術とじては、分子
線エビタキシー(Molecular Beam Ep
itaxy、以下MBEという)や有機金属気相エピタ
キシャル成長法(Metal Organic−Che
mical VaporDeposition、以下M
O−CVDという)などが一般に用いられており、特に
化合物半導体にあっては、これらの方法は半導体デバイ
スの作製に多用されてきた. 上記MO−CVDは、構造が比較的簡易で安価な装置で
よいこと、成長速度が太き《成長時間の短いことなど量
産性に優れているなどの理由で汎用されているが、単分
子層オーダで成長膜厚を制御することはできなかった. このMO−CVDによるドーピング技術は、基板結晶上
に、半導体の構成元素の化合物ガスと、ドーパントの化
合物ガスとを、同時に導入して行っている. また、上記MBEは原料を加熱蒸発させ分子線を制御し
つつ、その蒸気を基板結晶上に蒸着する方法を用いてお
り、結晶膜厚が極めて薄く、かつ組成、プロファイル及
び結晶成長速度を充分制御することができるので、成長
膜厚の制御性は上記MO−CVDに比べて優れている. 上記MBEにおけるドーピング方法は、基板結晶上に、
原料となる構成元素の蒸気と共に、ドーパント元素の蒸
気を同時に蒸着して行っている.このMBEで良質の結
晶を得るためには、例えばGaAsの場合、結晶成長温
度を500〜600℃の高温に設定する必要があり、温
度が高いため、npnやpnpといった急峻な不純物プ
ロファイルを作製する場合に不純物が再分布することが
問題となる.さらにMBEは、蒸着法に基づいているの
で、成長膜の化学量論的組成からのずれや、オーバル欠
陥などの表面欠陥密度が高いという問題があった. これらの不都合があるため、近年、単分子層オーダの膜
厚制御性を有する分子層エビタキシー(Molecul
ar Layer Epitaxy,以下MLEという
)が注目されている. このMLEは、■−V族化合物の結晶成長の場合には、
基板結晶上に■族化合物ガスとV族化合物ガスとを交互
に導入し、結晶を単分子層ずつ成長させる方法である. この技術は、例えば、西澤潤一他の論文r J.Nis
hiZawa.  H. Abe  and T. K
urabayashiH  J.Electroche
m. Soc. 132(1985) 1197〜12
00Jに報告されている. 上記MLEは、化合物ガスの吸着及び表面反応を利用し
、例えば■−V族結晶の場合、■族化合物ガスとV族化
合物ガスとの1回ずつの導入で単分子膜成長層を得てい
る. このようにMLEは、化合物ガスの単分子層吸着を利用
しているため、導入ガスの圧力が変化してもある圧力範
囲で常に単分子層ずつのオーダで成長させることができ
る. さらに、このMLEは、Ga^3の結晶成長において、
アルキルガリウムであるトリメチルガリウム(TMG)
及びヒ素の水素化合物であるアルシン(Ashs)を用
いていたが、上記TMGの代わりに、アルキルガリウム
であるトリエチルガリウム(TEG)を用いることで高
純度GaAs成長層をより低温成長で得ることができる
. この技術は、例えば、西澤潤一他の論文r J,Nis
hizawa, H.Abe+ T. Kurabay
ashi & N.Sakurai;J.Vac. S
ci. Technol. A4(3).(1986)
706 〜710 Jに報告されている. また、上記GaAsのMLEによるドーピング方法は、
T E G , AsHsの化合物ガスに加えて、ドー
パントの化合物ガスを、基板結晶表面に別々に順次導入
して行っている.これにより、低温でハイドーブ結晶を
はじめとする不純物制御された高純度結晶を得ることが
できる. さらに、MLEは、低温下で結晶膜を成長させるため、
不純物の再分布が非常に少なく、急峻な不純物プロファ
イルを実現することができる.この技術は、例えば、西
澤潤一他の論文r J.Nishizawa. N. 
Abe and T. Kurabayash曹J. 
E1ec−trochem.  Soc.  Vol.
136,Na  2  pp.478  〜484(1
989)に報告されている. 〔発明が解決しようとする課題〕 ところで、例えば高速半導体デバイスを得るためには、
さらに高濃度な不純物密度の成長膜を得ることや、より
低温での結晶成長を実現することが必要となってくる. 従って、前記分子層エピタヰシ+ル成長におけるドーピ
ング方法をより一層改良してい《ことが望まれる. 上述のような課題に鑑み、本発明の目的は、分子層エビ
タキシーの基本概念に基づき、高純度の結晶を低温成長
で得ることができる化合物結晶のエピタキシャル成長方
法、及び低温で厳密に不純物制御された高濃度な不純物
密度の成長膜を単分子層オーダで得ることができる化合
物結晶のエピタキシャル成長におけるドーピング方法を
提供することにある. 〔課題を解決するための手段〕 上記目的は、本発明の化合物結晶のエピタキシャル成長
方法によれば、真空中で加熱された基板結晶上に、■族
及び■族元素等の化合物の結晶成分ガスと、これと化学
反応するh等の反応ガスとを所定の順序で別個に導入す
ることにより達成される. また、本発明の化合物結晶のエピタキシャル成長におけ
るドーピング方法によれば、真空中で加熱された基板結
晶上に、■族及び■族元素等の化合物の結晶成分ガスと
Si+ Ge,  S + Se, Te, Zn,C
d, Mg等のドーパントの化合物ガスとを所定の順序
で別個に導入して単結晶を成長させる化合物結晶のエピ
タキシャル成長におけるドーピング方法において、上記
結晶成分ガス及びドーパントの化合物ガスを導入した後
、これと化学反応するHt等の反応ガスを導入すること
により達成される.〔作 用〕 上記構成によれば、真空中で加熱された基板結晶上に、
GaAs等の結晶成長成分を含むガスに加え反応ガスを
所定の順序で別個に導入することにより、上記基板結晶
上で成分ガスと反応ガスとを低温で化学反応させること
により、高純度の結晶を低温成長で得ることができる. また、真空中で加熱された基板結晶上に、成分ガスとド
ーパントの化合物ガスとを所定の順序で別個に導入する
ドーピング方法において、上記成分ガス及びドーパント
ガスに加えて反応ガスを供給し、低温で化学反応させる
ことにより、低温で厳密に不純物制御された結晶を得る
ことができる.結晶成分ガスを真空中で加熱された基板
上に交互に導入すると表面吸着、あるいは堆積と表面反
応を伴った結晶化が順次起こり、半導体単結晶が単分子
層ずつ成長していく. 例えばGaAsの結晶成長では、結晶成分ガスはGaの
原料ガスとしては、TMG(}リメチルガリウム),T
EG(}リエチルガリウム) , DMGaCl(ジメ
チルガリウムクロライド) . D EGaCl (ジ
エチルガリウムクロライド)あるいはGaCIs (三
塩化ガリウム)が用いられる. また、A$の原料ガスとしてはAsHs (アルシン)
.TMAs(}リメチルヒ素),TEAs(}リエチル
ヒ素)あるいは八SC13 (三塩化ヒ素)が用いられ
る. AIGaAsの成長では、上記のGa及び^Sの原料ガ
スに加えてAIの原料として、TMA(トリメチルアル
ミニウム),TEA(}リエチルアルミニウム》TIB
A(}リイソブチルアルミニウム),DMASH(ジメ
チルアルミニウムハイドライド).DBAIH (ジエ
チルアルミニウムハイドライド).DMAICI(ジメ
チルアルミニウムクロライド),DEAICI(ジエチ
ルアルミニウムクロライド)或いは^lch  (三塩
化アルミニウム)が用いられる.上記のGa, As及
びAlの原料ガスを導入後、これと化学反応する反応ガ
スを送り込むことにより、メチル基,エチル基などのア
ルキル基やCI, Hなどの表面吸着物の官能基を表面
反応により取り去ることができる. これによってアルキル基からのC(カーボン)の汚染や
上記CIの結晶中への混入を防ぐことができる. また、上記Hを取り除《ことにより原料とする物質の原
子が表面に露出することになり、次に供給される原料ガ
スが効率良く表面吸着するので厳密な単分子層成長の制
御が可能になる.上記GaAsや^IGaAsの結晶成
長法におけるドービ?グ方法では、ドーパントを含む化
合物ガスについても所定の時間だけ導入される.すなわ
ち、成分ガスとドーパントの化合物ガスとが所定の順序
で別個に導入される. ドーパントの化合物ガスはn形不純物の化合物としては
、DMSe(ジメチルセレン),DESe(ジエチルセ
レン),DMS (ジメチル硫黄).DBS (ジエチ
ル硫黄),DMTe(ジメチルテルル),DETe(ジ
エチルテルル)などの■族有機金属やH■S(硫化水素
) , HtSe (セレン化水素)などの■族水素化
合物及びSiHa, SitHi , SiJ* +S
i(CHi)4などの■族化合物がある.また、p形不
純物の化合物としては、DMZn(ジメチル亜鉛),D
EZn(ジエチル亜鉛).DMCd(ジメチルカドミウ
ム).DECd(ジエチルカドミウム),Bi−CPM
g(ビスーシクロベンタジエニルマグネシウム) , 
GeHa及びTMGなどのメチル基からのC(カーボン
)などがある.これらのガスを基板結晶上に導入し、効
率よくドナー及びアクセプタとして結晶中に取り込ませ
るためには、これらのガスを導入後に結晶表面で元素と
結合して残っている官能基を取り去る必要がある。この
ため、ドーパントの化合物を導入した後に反応ガスを導
入して、表面反応により官能基を取り去ることで純粋な
元素のドーピングが可能になる. また、分子層ずつ成長する過程でドーピングを行うので
ドーパントが入る結晶のサイトを制御できるので完全性
の高いドープされた結晶を得ることが1きる. 〔實施例〕 以下、本発明のエピタキシャル結晶成長方法の好適な実
施例を半導体のエピタキシャル結晶成長を例にとって添
付図面に基づいて詳細に説明する.第1図は分子層エビ
タキシーにおいて、従来行われてきたドーピング方法に
関するタイムチャートであり、(T E G−Ashs
)系のGaAsの分子層エビタキシーの例を示すもので
ある. すなわち、基板結晶上にTEGと^sr3とをそれぞれ
所定の圧力で所定の時間だけ交互に導入する結晶成長方
法において、ドーパントを含む化合物ガスを以下の(a
)〜(d)のガス導入モードのうちの何れか一つを選ん
で導入する. (H)のモードは八srsの排気時に同期させてドーパ
ントの化合物ガスを導入する場合、(b)のモードはT
EG導入時に同期させてドーパントの化合物ガスを導入
する場合、(C)のモードはTEG排気時に同期させて
ドーパントの化合物ガスを導入する場合、(d)のモー
ドは八sHzの導入時に同期させてドーパントの化合物
ガスを導入する場合である.第2図は本発明によるノン
ドープのGaAs分子層エピタキシャル結晶成長の実施
例を示すものである. 結晶成分ガスには、Gaの原料ガスとしてTEGあるい
はTMGを用い、Asの原料ガスとしてAsHsを用い
る. また、これと化学反応する反応ガスとしては、B8を用
いる. これらのガスは、図示されているようなガス導入手順で
真空中で加熱された基板結晶上に導入される. このように上記基板結晶上にGaの有機金属ガスを導入
した後に、反応ガスであるH8を導入することにより、
表面吸着層を形成していたGa  (C*Hs)*(0
くx≦3)あるいはGa  (CHs),+( 0 <
 x≦3)中のCtHsやCH2がhと反応して脱離す
るため、上記基板結晶上にC(カーボン)の混入のない
エピタキシャル結晶成長膜を形成することができ、また
低温における結晶成長を実現することができる. Gaの原料ガスとしては他にD MGaCl,  D 
EGaC1及びGaC1sがあるが、これらのガスを導
入した後に反応ガスH2を導入することにより、上述し
たと同様に高純度のGaAs結晶を低温成長で得ること
ができる. また、Asの原料ガスとしては他にTMAs,TEAs
及び^scl3などの有機金属ガスや塩化物を用いる場
合には、これらのガスを導入した後に反応ガスLを導入
することにより、上述したと同様に高純度のGaAs結
晶を低温成長で得ることができる.次に、第3図は本発
明によるノンドーブのAI.Ga,−, As成長の実
施例を示すものである.結晶成分ガスには、Gaの原料
ガスとしてTEGあるいはTMGを用い、またAIの原
料ガスとしてはTUBAあるいはTEAを用い、さらに
^Sの原料ガスとしてはAsH3を用いる. 図示されている(i) 〜(iii)はAlg Ga+
=*^S成長のガス導入手順を表すものである.いずれ
の場合にも、Ga及びAIの有機金属ガスを導入した後
に反応ガスであるH重を導入することにより、高純度の
Alll Gat−x^S結晶を低温成長で得ることが
できる. 上記結晶成分ガスの他にGaの原料ガスとしてDMGa
Cl,  D EGaCl及びGaC1.を用い、AI
の原料ガスとしてTMA,DMAIH,DEAIH,D
MAICI,DEAICI及びAICIsを用いた場合
にも同様に、これらのガスを導入した後に反応ガスであ
るhを導入することにより、高純度のAlll Gat
−x^S結晶を低温成長で得ることができる. また、^Sの原料ガスとしてTMAs,TEAs及び^
SC13などの有機金属ガスや塩化物を用いる場合には
、これらのガスを導入した後に反応ガスであるH2を導
入することにより、高純度のAIX Ga+−x^S結
晶を低温成長で得ることができる。
第2図及び第3図で示した例は、GaAs及びAI.G
a.−. Asの結晶成長方法であるが、この他に、G
aP, InP+ AIAs, InAs, InSb
, InxGa+−x As,Alg Gal−x P
 , Iロ^s, P.−,等の分子層エピタキシャル
結晶成長においても同様の方法を適用することができる
. さらに、第4図(A)は本発明よるGaAsの分子層エ
ピタキシャル結晶成長におけるドーピング方法の実施例
を示すものである. 図示されているように、結晶成分ガスのTEGあるいは
TMGと、ASH3とを真空中で加熱された基板結晶上
に交互に導入して結晶成長を行うに際して、ドーパント
の化合物ガスをTEG (或いはTMG)の排気時に同
期させて導入するドーピング方法において(第1図のC
モードに相当する)、反応ガスを以下の(cl )〜(
C3)のモードにより導入するものである. (c1)はドーパントの化合物ガス導入後に反応ガスを
導入する場合、 (c2)はドーパントの化合物ガス導入直前に反応ガス
を導入する場合、 (c3)はドーパントの化合物ガス導入中に同期させて
反応ガスを導入する場合である.ドーパントの化合物ガ
スとして、n形ドーパントの化合物ではD MS, D
 BS. D MSe.  D ESe,  DMTe
,DETeなどの■族有機金属化合物や、nts及びH
zSeなどの■族水素化物、またはSiHa+Ss*H
i.Si3H.などの■族水素化物や、Si(CHs)
4などの■族有機金属化合物等が用いられる. また、P形ドーパントの化合物としては、DMCd, 
 DECd, Bi−CPMgなどの■族脊機金属化合
物や、GeHaなどの■族水素化物あるいはTMOなど
のメチル基からのC(カーボン)などが用いられる. n形.P形のドーパントの化合物は共に、大別して有機
金属化合物と水素化物とに分類することができる. また、反応ガスとしてH.に代えて、他にTEG(また
はTMG)やAsHsなどの結晶成分ガスを導入しても
良いし、又は、上記TEG (あるいはTMG)の排気
時に同期させて導入するドーパントの化合物ガスと異な
る種類のドーパントの化合物ガスを導入しても良い. 例えば 下記(1) . (2)は共に、上記第4図(
A)に示した(C1)モードに相当する. (1)  (TEG−Si.H. −TEG−AsHs
)(2)  ( T E G −Sins − D E
Se−AsHs)上記TEG (あるいはTMG)の排
気時に同期させて導入するドーパントの化合物ガスとし
てはSiJaを用いる. 上記(1)は反応ガスとして結晶成分ガスであるTEG
を用いた場合、(2)は反応ガスとしてドーパントの化
合物ガスであるDESeを用いた場合を示している. またさらに、第4図(B)は、ドーパントの化金物ガス
をAsHsの排気時に同期させて導入するドーピング方
法において(第1図のAモードに相当する)、反応ガス
を以下の(al )〜(a3)のモードにより導入する
. (a1)はドーパントの化合物ガス導入後に反応ガスを
導入する場合、 (a2)はドーパントの化合物ガス導入直前に反応ガス
を導入する場合、 (a3)はドーパントの化合物ガス導入中に同期させて
化合物ガスを導入する場合である.ドーパントの化合物
ガスには、上記■族有機金属化合物,■族水素化物,■
族水素化物.■族有機金属化合物,■族有機金属化合物
及びTMGなどが用いられる. また、反応ガスとしてH,に代えて、他にTEG(また
はTMG)やAsHsなどの結晶成分ガスを導入しても
良いし、又は、上記Ashsの排気時に同期させて導入
するドーパントの化合物ガスと異なる種類のドーパント
の化合物ガスを導入しても良い.例えば下記(3) .
 (4) . (5)は第4図(B)に示した(a1)
モードに相当する. (3)  ( T E G −AsHz − D ES
e−AsHx)(4)  (TEG  ASH3  D
ESe  Hz)(5)  ( T E G −AsH
s − D ESe−HtSe)上記AsHsの排気時
に同期させて導入するドーパントの化合物ガスとしてD
ESeを用いる.上記(3)は反応ガスとして結晶成分
ガスの^sexを用いた場合、(4)は反応ガスとして
Hzを用いた場合、(5)は反応ガスとしてドーパント
の化合物ガスのH zseを用いた場合を示すものであ
る.上記(5)の例では、Seの有機金属化合物とSe
の水素化物とが表面反応するため、このSeのドーピン
グ密度を室温でれ≧2 X 1 0 ”ell−’の高
密度にすることができる. また、上記(3)及び(4)の例では、吸着したDES
e(もしくはSeの化合物)のエチル基が、反応ガスA
sHxもしくはH8と反応して脱離する.このため結晶
成長膜中へのC(カーボン)の混入を少なくすることが
できる.さらに、ドーパント化合物と反応ガスとの水素
化物が低温で反応するため、結晶成長温度を低温化する
ことが可能である.従って、ドーパントが再分布しない
ので、高純度の成長膜を得ることができる. 以上例を挙げて説明してきたように、反応ガスには、基
板結晶上に先行して導入されたガスと異なるタイプのガ
スを選ぶことが必要である.すなわち、先行する導入ガ
スが塩化物や有機金属化合物であれば、反応ガスとして
水素化物を導入して、M−CI.やM  (CHs)−
  (Mは金属元素)中のCI, CHsなどを水素還
元し取り去る.また、先行する導入ガスが水素化物であ
れば、有機金属ガス等を反応ガスどして選定し、表面吸
着率を極めて高くすることができる. 本発明によるGaAs分子層エピタキシャル結晶成長に
おけるドーピング方法のドーパントの化合物ガスと反応
ガスとの組合わせの例を、下記第1表に示す. 以上のような本発明のエピタキシャル結晶成長における
ドーピング方法は、GaAsの他にAIX Ga+−w
As, GaP. InP+ AIAs, InAs+
 InSb, Inll Gat−x As+AI4 
Ga+−x P , InAsy P+−y等の分子層
エピタキシャル結晶成長においても適応できる. このように本発明は、LSIや超高速ICに必要な能動
層を作製するのに極めて適した技術である. 〔発明の効果〕 以上述べたように、本発明の化合物結晶のエピタキシャ
ル結晶成長方法は、真空中で加熱された基板結晶上に複
数の結晶成分ガスを所定の順序で別個に導入して単結晶
薄膜を成長させる化合物結晶のエピタキシャル結晶成長
において、上記基板結晶上に結晶成分ガスの他に反応ガ
スを所定の順序で導入することにより、高純度の結晶を
低温成長で得ることができる. また、本、発明の化合物結晶のエピタキシャル結晶成長
におけるドーピング方法は、真空中で加熱された基板結
晶上に結晶成分ガス及びドーパント化合物ガスの他に反
応ガスを所定の順序で導入することにより、低温成長で
厳密に不純物制御された結晶を得ることができ、さらに
高濃度に不純物添加された結晶を得ることができる.
【図面の簡単な説明】
第1図は分子層エビタキシーにおけるドーパント化合物
ガスのガス導入方法に関するタイムチャートを示すグラ
フ、 第2図は反応ガスとしてH2を用いた場合のノンドープ
GaAsの分子層エビタキシーにおけるガス導入方法を
示すグラフ、 第3図は反応ガスとしてH2を用いた場合のノンドープ
Alll Ga+−x Asの分子層エビタキシーにお
けるガス導入方法を示すグラフ、 第4図(A)はGaAsの分子層エビタキシーにおける
Cモードによるドーピング方法を示すグラフ、第4図(
B)はGaAsの分子層エビタキシーにおけるAモード
によるドーピング方法を示すグラフである. 平成 3年 4月19日

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)真空中で加熱された基板結晶上に、化合物の結晶
    成分ガスと、これと化学反応する反応ガスとを所定の順
    序で別個に導入するようにしたことを特徴とする、化合
    物結晶のエピタキシャル成長方法。
  2. (2)前記結晶成分ガスが、III族及びV族元素を含有
    することを特徴とする、請求項1に記載の化合物結晶の
    エピタキシャル成長方法。
  3. (3)前記反応ガスがH_2であることを特徴とする、
    請求項1または請求項2に記載の化合物結晶のエピタキ
    シャル成長方法。
  4. (4)真空中で加熱された基板結晶上に、化合物の結晶
    成分ガスとドーパントの化合物ガスとを所定の順序で別
    個に導入して単結晶を成長させる化合物結晶のエピタキ
    シャル成長におけるドーピング方法において、上記結晶
    成分ガス及びドーパントの化合物ガスを導入した後、こ
    れと化学反応する反応ガスを導入するようにしたことを
    特徴とする、化合物結晶のエピタキシャル成長における
    ドーピング方法。
  5. (5)前記反応ガスがH_2であることを特徴とする、
    請求項4に記載の化合物結晶のエピタキシャル成長にお
    けるドーピング方法。
  6. (6)前記反応ガスが、前記基板結晶上に先行して導入
    した結晶成分ガスと異なる種類の結晶成分ガスであるこ
    とを特徴とする、請求項4に記載の化合物結晶のエピタ
    キシャル成長におけるドーピング方法。
  7. (7)前記反応ガスが、前記基板結晶上に先行して導入
    したドーパントの化合物ガスと異なる種類のドーパント
    の化合物ガスであることを特徴とする、請求項4に記載
    の化合物結晶のエピタキシャル成長におけるドーピング
    方法。
  8. (8)前記結晶成分ガスが、III族とV族の元素を含む
    ことを特徴とする、請求項4乃至請求項7の何れかに記
    載の化合物結晶のエピタキシャル成長におけるドーピン
    グ方法。
  9. (9)前記ドーパントの化合物ガスがSi、Ge、S、
    Se、Te、Zn、Cd、Mgの化合物ガスであること
    を特徴とする、請求項4乃至請求項8の何れかに記載の
    化合物結晶のエピタキシャル成長におけるドーピング方
    法。
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