JPH03213773A - 無段変速機の油圧制御装置 - Google Patents

無段変速機の油圧制御装置

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JPH03213773A
JPH03213773A JP871790A JP871790A JPH03213773A JP H03213773 A JPH03213773 A JP H03213773A JP 871790 A JP871790 A JP 871790A JP 871790 A JP871790 A JP 871790A JP H03213773 A JPH03213773 A JP H03213773A
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pressure
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、車両用のベルト式無段変速機においてプライ
マリシリンダとセカンダリシリンダ、前後進切換装置、
トルクコンバータ等に所定の油圧を供給する油圧制御装
置に関し、詳しくは、オイルポンプ油量の可変制御に関
する。
〔従来の技術〕
一般に、無段変速機を備えた車両は、エンジンにより駆
動されるオイルポンプを有して油圧源を具備しており、
このポンプ吐出圧を調圧してセカンダリ圧を発生し、セ
カンダリ圧によりプライマリ圧、潤滑圧、各種作動圧を
得るように油圧制御装置が構成されている。ここで、セ
カンダリ圧は広い範囲で制御され、急激なアップシフト
およびダウンシフト時には一度に多量の油量が必要にな
ることから、高圧高吐出量型のオイルポンプが使用され
ている。ところで、変速比が一定の定常走行時には、使
用油量が少ないことで制御弁で多量のオイルがドレンさ
れ、二のため高圧高吐出量のオイルポンプではポンプ負
荷か大きくなり、燃費等に悪影響を及はしている。二の
ことから、オイルポンプ油量を可変に制御して使用油量
か少ない場合のポンプ損失を低減することが考えられて
いる。
そこで従来、上記無段変速機のオイルポンプ油量の可変
制御に関しては、例えば特開昭61−215853号公
報の先行技術がある。ここで、エンジンにより駆動され
る第1.第2の油圧ポンプを有し、第2の油圧ポンプの
吐出側はチェック弁を介して第1の油圧ポンプの吐出側
に連通ずると共に、電磁切換弁を介して油圧タンクに還
流させる。そしてエンジンの低回転時、速度比が急速に
変化するような場合は、コントローラにより電磁切換弁
を閉して第2の油圧ポンプも負荷運転し、これ以外では
電磁切換弁を開いてオイルを還流することて無負荷運転
することが示されている。
〔発明か解決しようとする課題〕
ところで、上記先行技術のものにあっては、2つの油圧
ポンプを有するため、取付場所、駆動系等か複雑化する
。また、無段変速機の側の作動油不足のみを検出して制
御しているため、充分なオイル管理ができない。即ち、
無段変速機の駆動系にはトルクコンバータ、ロックアツ
プクラッチ。
前後進切換装置等のオイルを使用する他の装置も配置さ
れており、油圧制御系ではこれらも含めて油圧制御され
る。従って、必要油量は無段変速機とトルクコンバータ
等のすべてのものを加味して求め、これに対しオイルポ
ンプ油量を不足しないように制御する必要がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、その目的
とするところは、オイルポンプの個数を少なくし、オイ
ルポンプ油量を最適に可変制御することが可能な無段変
速機の油圧制御装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明の無段変速機の油圧制
御装置は、無段変速機にトルクコンバータ、油圧式前後
進切換装置を組合わせた駆動系において、オイルポンプ
装置は、オイルポンプに少なくとも複数の吐出口を有し
、1つを除く他の吐出口をチェック弁とソレノイド弁と
により、負荷と無負荷運転可能に連設し、制御ユニット
は、上記無段変速機とトルクコンバータ等の必要油量。
ポンプ全体油量の算出手段と、上記両油量を比較して負
荷運転する吐出口を選択する手段と、選択信号を上記ソ
レノイド弁に出力する手段とを備えるものである。
〔作   用〕
上記構成に基づき、エンジン運転時にオイルポンプが常
に回転駆動して吐出油圧が生じ、この吐出油圧か無段変
速機、トルクコンバータ等の油圧制御系に導かれて各種
制御を行うようになる。この場合に制御ユニットでは、
無段変速機の変速制御のみならすトルクコンバータ等の
必要油量が算出され、更にエンジン回転数等に応じたポ
ンプ全体油量が算出され、これらの関係でオイルポンプ
の複数の吐出口は選択的に負荷運転されて、ポンプ油量
は必要油量に常に略一致した適正なものに制御されるよ
うになる。
〔実 施 例〕
以下、本発明の実施例を図面に基ついて説明する。
第2図において、ロックアツプトルコン付無段変速機の
駆動系の概略について述べる。符号1はエンジンであり
、クランク軸2がトルクコンバータ装置3 前後進切換
装置4.無段変速機5およびディファレンシャル装置6
に順次伝動構成される。
トルクコンバータ装置3は、クランク軸2がドライブプ
レートIOを介してコンバータカバーIIおよびトルク
コンバータ12のポンプインペラ12aに連結する。ト
ルクコンバータ12のタービンランナ12bはタービン
軸13に連結し、ステータ12cはワンウェイクラッチ
14により案内されている。タービンランナ12bと一
体的なロックアツプクラッチ15は、ドライブプレート
10に係合または解放可能に設置され、エンジン動力を
トルクコンバータ12またはロックアツプクラッチ15
を介して伝達する。
前後進切換装置4は、ダブルピニオン式プラネタリギヤ
16を有し、サンギヤ16aにタービン軸13が人力し
、キャリア16bからプライマリ軸20へ出力する。そ
してサンギヤIf(aとキャリア16bとの間にフォワ
ードクラッチ17を、リングギヤ16cとケースとの間
にリバースブレーキ18を有し、フオワードクラッチ1
7の係合てプラネタリギヤ16を一体化してタービン軸
13とプライマリ軸20とを直結する。また、リバース
ブレーキ18の係合でプライマリ軸20に逆転した動力
を出力し、フォワードクラッチ17とリバースブレーキ
18の解放でプラネタリギヤJ6をフリーにする。
無段変速機5は、プライマリ軸20に油圧シリンダ21
を有するプーリ間隔可変式のプライマリプーリ22が、
セカンダリ軸23にも同様に油圧シリンダ24を有する
セカンダリプーリ25が設けられ、プライマリプーリ2
2とセカンダリプーリ25との間に駆動ヘルド26か巻
付けられる。ここで、プライマリシリンダ21の方か受
圧面積が大きく設定され、そのプライマリ圧により駆動
ベルト26のプライマリプーリ22.セカンダリプーリ
25に対する巻付は径の比率を変えて無段変速するよう
になっている。
ディファレンンヤル装置6は、セカンダリ軸23に一対
のりダクンヨンギャ27を介して出力軸28が連結し、
二の出力軸28のドライブギヤ29がファイナルギヤ3
0に噛合う。そしてファイナルギヤ30の差動装置31
が、車軸32を介して左右の車輪33に連結している。
一方、無段変速機制御用の油圧源を得るため、トルクコ
ンバータ12に隣接してオイルポンプ34が配設され、
このオイルポンプ34がポンプドライブ軸35によりコ
ンバータカバー11に連結して、常にエンジン動力によ
り駆動するようになっている。
第1図において、油圧制御系について述べる。
先ず、無段変速機の油圧制御系について述べると、オイ
ルパン50と連通するオイルポンプ装置46からの油路
5Iがセカンダリ圧制御弁52に連通して所定のセカン
ダリ圧Psか生じており、このセカンダリ圧Psが油路
53によりセカンダリシリンダ24に常に供給される。
セカンダリ圧Psは油路55を介してプライマリ圧制御
弁56に導かれ、油路57によりプライマリシリンダ2
1に給排油してプライマリ圧Ppか生じるように構成さ
れる。
オイルポンプ装置46のオイルポンプ34は、ロラヘー
ン式で吸入、吐出口を複数組有する可変容量型であり、
吸入、吐出口が例えば3組設けられる場合について述べ
る。この場合は、カムリング36が三角形状の油圧室3
6aを有し、この油圧室36aの内部中心にドライブ軸
35と連結するロータ37を具備し、ロータ37の周囲
にベーン38が多数設けられる。また油圧室36aの3
ケ所の膨出部において、ロータ回転方向の進み側に吸入
口39a 、 39b39cが遅れ側に吐出口40a 
、 40b 、 40cか設けられ、1組当りの略2倍
の吐出油量の約2倍または3倍以内の油量を可変するこ
とが可能になっている。
そして各吸入口39a 、 39b 、 39cは油路
41を介してオイルパン50に連通し、1つの吐出口4
0aは油路51に連通して常に負荷運転する。一方、他
のの吐出口40b 、 40cは油路42a 、 42
bによりチェック弁43a 、 43bを介して油路5
】に連通し、同時にソレノイド弁44a  44bを介
してオイルパン50側に連通しており、負荷と無負荷の
運転が選択可能になっている。
セカンダリ圧制御弁52は、比例電磁リリーフ弁であり
、比例゛/レノイド52aに制御ユニット90によりソ
レノイド電AIsか供給される。すると、ソレノイド電
流Isによる電磁力、セカンダリ圧Psの油圧反力およ
びスプリング力をスプール上に対向して作用し、これら
がバランスするように調圧する。即ち、ソレノイド電流
Isにより設定圧を可変にし、ソレノイド電流Isに対
し1対1の比例関係でセカンダリ圧Psを制御するもの
である。
プライマリ圧制御弁56は、比例電磁リリーフ弁てあり
、セカンダリ圧制御弁52と同様に、比例ソレノイドソ
レノイド56aに制御ユニット90によりソレノイド電
AIpが供給される。すると、ソレノイド電流1pによ
る電磁力、プライマリ圧Ppの油圧反力およびスプリン
グ力をスプール上に対向して作用し、ソレノイド電AI
pにより設定圧を可変にして、ソレノイド電流1pに対
し1対1の比例関係でプライマリ圧Ppを制御するもの
である。 ここて、セカンダリ圧制御弁52のドレン側
油路58の油圧は比較的高く、潤滑のみならずトルクコ
ンバータ、前後進切換用の作動圧、 ni制御圧にも使
用可能である。そこで潤滑圧油路5Bは、4圧リリーフ
弁59に連通して所定の潤滑圧P1をりしており、潤滑
圧油路58から分岐する油路6oがラエツク弁61を介
してノスル62に連通してベルト2に給油するようにな
っている。
次いて、トルクコンバータ等の油圧制御系にていて述べ
る。
潤滑圧油路58は、ロックアツプ制御弁63の2−′:
の入力端と一方の制御側に連通し、潤滑圧を元几とする
ロックアツプ制御用ソレノイド弁64の制宿圧Pcの油
路65か、ロックアツプ制御弁63の他方の制御側に連
通ずる。そしてロックアツプ制御弁63の一方の出口側
の油路66は、ロックアツプクラッチ15のリリース室
15aに連通し、他方の出ロ側ノアFh路B7ハ、リリ
ーフ弁68を有してトルクコンバータ12およびロック
アツプクラッチ15のアプライ室15bに連通ずる。ま
た、トルクコンバータ12の作動時に油路67と連通す
るトレン側油路69はオイルクーラ70に連通し、ソレ
ノイド弁64の制御圧油路65は更に油圧リリーフ弁5
9に連通して、ロックアツプ時に制御圧Pcか生しると
油圧リリーフ弁59の設定圧を低目に設定している。
一方、セカンダリ圧油路51.潤滑圧油路58は、セフ
ティロック弁71.油路72.73.マニュアル弁74
、油路75.76を介してフォワードクラッチ17゜リ
バースブレーキI8に連通している。セフティロック弁
71の制御側には、潤滑圧を元圧とするソレノイド弁7
7の制御圧PSLか油路78を介して導かれ、強制的に
油路72または13をドレンするようになっている。マ
ニュアル弁74は、各シフト操作に応じて油路を切換え
るものであり、パーキング(P)。
ニュートラル(N)レンジでは油路75.76を共にド
レンし、Dレンジては油路72と75との連通てフォワ
ードクラッチ17に潤滑圧PLを供給する。
方、Rレンジては油路73と76との連通てリバースブ
レーキ18に高いセカンダリ圧Psを供給してトルク容
量を増し、リンクギヤ側に作用する人、出力トルクの両
方の反力に対して係合固定することか可能になっている
上記フォワードクラッチ17への油路75の途中には、
オリフィス80とチェック弁81とを平行配置した油路
82を介してアキュムレータ83が連通し、フォワード
クラッチ17への給油時に徐々に係合するようにアキュ
ムレータ作用する。また、リバースブレーキ18への油
路76にも同様のオリフィスgoとチェック弁81とを
有する油路84を介してアキュムレータ85が連通し、
同様にアキュムレータ作用している。
更に、油圧リリーフ弁59のドレン側は、オリフィス8
Bを有する油路87を介してオイルポンプ34の吸入側
に連通すると共に、オイルクーラ弁88を有する油路8
9を介してオイルクーラ7oに連通ずる。
そしてトルクコンバータ12か不作動のロックアツプ時
に、油圧リリーフ弁59からドレンする多量のオイルを
オイルクーラ7oに導いて冷却することが可能になって
いる。
なおソレノイド弁64には、制御ユニット9oがらトル
クコンバータ12の人、出力回転数の比等によるロック
アツプ信号が人力する。またソレノイド弁77には、誤
ったシフト操作時の動力伝達遮断信号が入力する。
第3図において、制御ユニット9oてのオイルポンプ制
御系について述べる。
先ず、無段変速機5側の必要油量について述べると、セ
カンダリシリンダ24には常にオイルが供給されており
、変速制御の際にアップシフト時はプライマリシリンダ
21に給排油されることから、このプライマリシリンダ
21への給排油状態がら必要油量を求めれば良い。また
、ダウンシフト時はセカンダリシリンダ24に給油され
ることから、セカンダリシリンダ24への給油状態から
必要油量を求めればよい。プライマリシリンダ2Iへの
給排油は、変速制御系の変速速度di/dt 、目標変
速比変化速度dis/dtにより行われ、流量に換算す
る場合にプライマリ圧Pp、セカンダリ圧Psが用いら
れる。そこで、変速制御系の変速速度di/dt 、 
目標変速比変化速度dis/di、プライマリ圧Pp、
セカンダリ圧Psが人力する無段変速機必要油量算出部
95を有し、これらの入力信号、シリンダ受圧面積等に
より必要油量Qcを算出する。セカンダリシリンダ24
への給油量も同様に算出される。
次いて、トルクコンバータ12等の必要油量について述
べると、ロックアツプ信号、シフト位置信号、潤滑圧セ
ンサ91の潤滑圧P1が入力するトルクコンバータ側必
要油量算出部96を有する。そしてロックアツプの有無
に応じた油量2前後進切換用のクラッチまたはブレーキ
に要する油量、潤滑圧P1による各潤滑油量、オイルク
ーラ油量等により必要油量Q、を算出する。
一方、オイルポンプ34ての発生油量は、エンジン回転
数Ne、吐出圧Ps、油温T。により求まるため、エン
ジン回転数Ne、吐出圧Psと油温センサ92の油温T
。とが人力するポンプ油量算出部97を有する。そして
エンジン回転数Ne、吐出圧P。、油温T。によりポン
プ側の合計油量Qnを算出するのであり、この場合に3
組の吐出口への油量かQl、Q2 、Q3の場合は、Q
n −QlQ2+Q3になる。
そしてこれら浦ff1Qc 、QL 、Qnは演算部9
8に人力し、合計必要油量QC+QLとポンプ油量Qn
とが比較される。ここで、ポンプ油量Qnに関しては、
第4図のように1つの吐出口40aの場合のQl、2つ
の吐出口40a 、 40bの場合のQ。
十Q2.3つの吐出口40a 、 40b 、 40c
の場合のQl +02 +Q3の特性が設定されており
、合計必要油量Q1=Qe+Qtが点C1ては吐出口4
0aのみで足りる。また、点C2では2つの吐出口40
a、 、 40bで給油し、点C9では3つの吐出口4
0a 、 40b 、 40cで給油すれば良いことが
判断される。そしてこの選択信号が、出力部99を介し
てソレノイド弁44a 、 44bに出力するようにな
っている。
次いで、かかる構成の無段変速機の油圧制御装置の作用
について述べる。
先ず、エンジンlの運転により、トルクコンバータ】2
のコンバータカバー11.  ドライブ軸35を介して
オイルポンプ34が回転駆動する。そしてこのオイルポ
ンプ34てロータ37と共にベーン38が出入りして回
転することにより、3ケ所の吸入口39a。
39b 、 39cからオイルが吸入され、ベーン38
により加圧して3ケ所の吐出口40a 、 40b 、
 40cから吐出される。そして1つの吐出口40aか
らの吐出油圧は、油路51を介してそのままセカンダリ
圧制御弁52に導かれ、これらに対し他の2つの吐出口
40b 、 40cからの吐出油圧は、無段変速機5.
トルクコンバータ12等の必要油量に応じて選択的に供
給される。
上記オイルポンプ装置46により、油路51に供給され
たポンプ吐出油圧はセカンダリ圧制御弁52に導かれて
調圧され、所定の高いセカンダリ圧Psか生じる。また
、セカンダリ圧制御弁52のドレン側の油路58の油圧
は、油圧リリーフ弁59に導かれて一定の潤滑圧P1が
生し、この潤滑圧P1か各ソレノイド弁64.77に供
給されて制御圧Pcを生しることが可能になっている。
更に、セカンダリ圧Psは常にセカンダリシリンダ54
に供給されて、伝達トルクに応じ必要最小限のプーリ押
付力を付与しており、このセカンダリ圧Psはプライマ
リ圧制御弁56.マニュアル弁74に導かれる。潤滑圧
P1はベルト26の潤滑に使用されると共に、ロックア
ツプ制御弁63の制御側と給油側、マニュアル弁74に
導かれている。
そこで、停車と発進時には、プライマリ圧制御弁56に
よりセカンダリ圧Psが最も減圧されてプライマリシリ
ンダ21のプライマリ圧Ppは最低レベルに制御される
ため、無段変速機5においてベルト26が最もセカンダ
リプーリ25の方に移行した最大変速比の低速段になる
。このとき、ソレノイド弁64にはロックアツプ・オフ
信号が入力して制御圧Pcが生じないように制御される
ため、ロックアツプ制御弁63は潤滑圧P1により一方
に動作して、図示のように潤滑圧P1を油路66に導く
ようになる。そこで潤滑圧P1は、油路66によりロッ
クアツプクラッチ15のリリース室15aに入ってロッ
クアツプクラッチ15をオフし、トルクコンバータ12
.油路67、69およびオイルクーラ70を介してオイ
ルパン50に戻るように循環し、これによりトルクコン
バータ12か作動状態になっている。
なお、セフティロック弁71は、正常時に潤滑圧P1と
セカンダリ圧Psとを油路72.73に導いている。
ここでP、Hのレンジでは、マニュアル弁74により前
後進切換装置4のフォワードクラッチ17とリバースブ
レーキ18とが共にドルンして解放する。
このためプラネタリギヤ16はフリーになり、エンジン
1から無段変速機5への動力伝達が遮断されている。
そこでDレンジにシフトすると、油路72の潤滑圧Pj
!が油路75を介してフォワードクラッチ17に供給さ
れ、この時アキュムレータ83が容積を増大して油圧の
立上りを緩やかに制御するのであり、このためフォワー
ドクラッチ17は、滑らかにサンギヤleaとキャリヤ
16bとを係合して前進位置になる。これによりエンジ
ン動力は、トルクコンバータ12.タービン軸13を介
してプライマリ軸2oに入力し、プライマリプーリ22
.セカンダリプーリ25とベルト26とにより変動動力
がセカンダリ軸23に出力し、これがディファレンシャ
ル装置6を介して車輪33に伝達して走行する。
そして発進後に、各運転および走行条件によりプライマ
リ圧制御弁56がプライマリ圧Ppを増大すると、ベル
ト26がプライマリプーリ22の巻付は径が大きくなる
方に移行してアップシフトし、逆にプライマリ圧Ppを
減じることでダウンシフトするのであり、こうして変速
制御される。またセカンダリ圧制御弁52では、変速比
、エンジントルク、トルクコンバータ12のトルク比等
によりセカンダリ圧Psを可変に制御する。
上記変速開始後にトルクコンバータ12がカップリング
領域に入ると、ソレノイド弁64にロックアツプ・オン
信号が入力して制御圧Pcが生じ、ロックアツプ制御弁
63を、油路67に潤滑圧P1を導くように切換動作す
る。このため潤滑圧PIlは、トルクコンバータ12を
介してロックアツプクラッチ15のアプライ室15bに
作用し、ロックアツプクラッチ15を係合してロックア
ツプ状態になる。従ってこの場合は、エンジン動力かロ
ックアツプクラッチ15を介して効率良く伝達すること
になる。
一方、上記制御圧Pcは油圧リリーフ弁59に導かれて
、設定圧を減じることで、多量のオイルが油圧リリーフ
弁59からオイルクーラ弁88を介してオイルクーラ7
0に流れて冷却される。
次いでRレンジにシフトすると、マニュアル弁74によ
りセカンダリ圧Psか油路73.78によりリバースブ
レーキ18に供給され、前後進切換装置4のプラネタリ
ギヤ16のリングギヤ18cを強固にケース側に固定す
る。このため、キャリヤ16bを介してプライマリ軸2
0には逆転した動力が出力して後進位置なり、無段変速
機5以降が逆転して後進走行する。なお、この場合もリ
バースブレーキ18へのセカンダリ圧Psはアキュムレ
ータ85により立上りが緩やかになり、切換ショックが
生じないように滑らかに係合する。
一方、上述の変速制御、ロックアツプ、前後進切換等の
各制御の場合に、制御ユニット90の各算出部95ない
し97ては、無段変速機5とトルクコンバータ12等の
必要油量Qc、Qt、およびポンプ油IQnが算出され
、演算部98では両者が比較判断されている。そこてア
イドリングの停車時に、必要油量QC,QLは少ないか
、エンジン回転数Neによりポンプ油量Qnも少ない場
合は、第4図のマツプに基づき出力部99によりオイル
ポンプ装置46の2つのソレノイド弁44a 、 44
bが閉じる。
このため、3つの吐出口40a 、 40b 、 40
cの吐出油圧がチェック弁43a 、 43bを介して
供給される。
次いで、発進時のエンジン回転数Neの上昇によりポン
プ油量Qnが増すと、例えばソレノイド弁44bが開い
て吐出口40cの吐出油圧は還流されて無負荷になり、
2つの吐出口40a 、 40bにより給油される。一
方、変速開始して変速制御系の変速速度di/dt等に
よりプライマリシリンダ21に多量に給油されると油量
Qcか増大し、ダウンシフト時に排油されると油量Qc
か減じることになり、更にロックアツプされると油量Q
、か減じる。そこで、これらの必要油量QC,QLとエ
ンジン回転数Neとに応じたポンプ油量Qnとの関係で
、ソレノイド弁44a 、 44bの一方または両方が
閉して給油される。ここで特に、オーバドライブの定常
走行では、必要油量QC,,Qtが最も少なくポンプ油
!Qnか多い二とて、1つの吐出口40aのみて給油す
ることも可能になる。
こうして、オイルポンプ34の3組の吐出口40a。
40b 、 40cの吐出油圧が選択使用され、無段変
速機5とトルクコンバータ12等の必要油量を、ポンプ
油量との関係で過不足すること無く満すように最適制御
される。
以上、本発明の実施例について述べたが、2組の吸入、
吐出口を有する場合、複数個のオイルポンプを有する場
合にも適用し得る。
〔発明の効果〕
以上述べてきたように、本発明によれば、無段変速機の
油圧制御系のオイルポンプ装置において、無段変速機の
みならずトルクコンバータ等の駆動系全体の必要油量を
求め、これと全体のポンプ油量とを比較してポンプ油量
を可変に制御するので、ポンプ油量を最も最適化し、ポ
ンプ負荷も効果的に低減し得る。
さらに、オイルポンプに複数組の吸入、吐出口を設け、
トルクコンバータに隣接配置したものでは、ポンプ個数
か減し、取′付スペース、駆動系が簡素化して好ましい
また、必要油量、ポンプ油量の算出には変速制御系の信
号を用いることで、制御も容易化する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の無段変速機の油圧制御装置の実施例を
示す回路図、 第2図は無段変速機の駆動系を示すスケルトン図、 第3図は電子制御系のブロック図、 第4図は必要油量とポンプ油量との関係を示す図である
。 4・・前後進切換装置、5・・・無段変速機、12・・
・トルクコンバータ、34・・・オイルポンプ、39a
 、 39b 。 39cm・・吸入口、40a 、 40b 、 40c
 ・・・吐出口、43a。 43b・・・チェック弁、44a 、 44b−・・ソ
レノイド弁、46・・・オイルポンプ装置

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 無段変速機にトルクコンバータ,油圧式前後進切換装置
    を組合わせた駆動系において、 オイルポンプ装置は、オイルポンプに少なくとも複数の
    吐出口を有し、1つを除く他の吐出口をチェック弁とソ
    レノイド弁とにより、負荷と無負荷運転可能に連設し、 制御ユニットは、上記無段変速機とトルクコンバータ等
    の必要油量,ポンプ全体油量の算出手段と、上記両油量
    を比較して負荷運転する吐出口を選択する手段と、選択
    信号を上記ソレノイド弁に出力する手段とを備えること
    を特徴とする無段変速機の油圧制御装置。
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