JP2011099493A - 変速機の油圧回路の故障検知装置 - Google Patents

変速機の油圧回路の故障検知装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 変速機のオイルポンプの吐出容量およびロックアップクラッチの係合状態を制御するシフトソレノイドの故障を検知できるようにする。
【解決手段】 第1シフトソレノイド104のON/OFFに応じて作動してオイルポンプ28の吐出容量を制御する第1シフトバルブ101と、第1シフトソレノイド104および第2シフトソレノイド105のON/OFFに応じて作動してロックアップクラッチ57の係合状態を制御する第2シフトバルブ102,103とを備えるので、ロックアップクラッチ57の作動状態は第1、第2シフトソレノイド104,105の両方のON/OFFに応じて決定される。よって、判定が容易なロックアップクラッチ57の作動状態を判定し、それを第1シフトソレノイド104のON/OFFおよび第2シフトソレノイド105のON/OFFの組み合わせと比較することで、第1、第2シフトソレノイド104,105の故障を検知することができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、エンジンの駆動力で作動する可変吐出容量のオイルポンプと、エンジンおよび変速機間に配置されたトルクコンバータと、前記オイルポンプの吐出容量および前記トルクコンバータのロックアップクラッチの係合状態を制御する油圧回路と、前記油圧回路の故障を検知する故障検知手段とを備える変速機の油圧回路の故障検知装置に関する。
ベーンポンプの焼き付きやカジリに起因する内部リークの増大、シール部材の損傷、シャフトの折損等を回避するために、ベーンポンプの特定個所の温度を温度センサで検知し、温度が所定値以上になった場合に警報を発するものが、下記特許文献1により公知である。
特開2008−190400号公報
ところで、可変吐出容量のオイルポンプの作動不良の原因には、オイルポンプ自体の故障以外に、オイルポンプの吐出容量を制御する油圧回路の故障がある。変速機のオイルポンプの吐出容量とトルクコンバータのロックアップクラッチの係合状態とを同時に制御する従来の油圧回路は、第1シフトソレノイドの作動する第1シフトバルブでオイルポンプの吐出容量を制御し、第2シフトソレノイドで作動する第2シフトバルブでロックアップクラッチの係合状態を制御するようになっている。
この場合、第2シフトソレノイドのON/OFFに対応してロックアップクラッチの係合状態が正しく変化しているか否かを判定することで、第2シフトソレノイドの故障を検知することができる。具体的には、第2シフトソレノイドをON/OFFしてもロックアップクラッチが係合状態のまま、あるいは非係合状態のまま変化しなければ、第2シフトソレノイドが固着故障していると判定することができる。
一方、オイルポンプの吐出容量を制御する第1シフトソレノイドの故障を上述と同様の手法で検知しようとしても、オイルポンプの実際の吐出容量が全量であるか半量であるかを判定することが困難であるため、第1シフトソレノイドの固着故障を検知できないという問題がある。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、変速機のオイルポンプの吐出容量およびロックアップクラッチの係合状態を制御するシフトソレノイドの故障を検知できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、エンジンの駆動力で作動する可変吐出容量のオイルポンプと、エンジンおよび変速機間に配置されたトルクコンバータと、前記オイルポンプの吐出容量および前記トルクコンバータのロックアップクラッチの係合状態を制御する油圧回路と、前記油圧回路の故障を検知する故障検知手段とを備える変速機の油圧回路の故障検知装置において、前記油圧回路は、第1シフトソレノイドと、第2シフトソレノイドと、前記第1シフトソレノイドのON/OFFに応じて作動して前記オイルポンプの吐出容量を制御する第1シフトバルブと、前記第1シフトソレノイドおよび前記第2シフトソレノイドのON/OFFに応じて作動して前記ロックアップクラッチの係合状態を制御する第2シフトバルブとを備え、前記故障検知手段は、前記第1シフトソレノイドのON/OFFおよび前記第2シフトソレノイドのON/OFFの組み合わせと、前記ロックアップクラッチの作動状態とから前記第1、第2シフトソレノイドの故障を検知することを特徴とする変速機の油圧回路の故障検知装置が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記オイルポンプは、吸入ポートと複数の吐出ポートとを備え、前記第1シフトバルブは、前記複数の吐出ポートを前記吸入ポートから遮断する状態と、前記複数の吐出ポートの少なくとも一つを前記吸入ポートに連通させる状態とを切り換えることを特徴とする変速機の油圧回路の故障検知装置が提案される。
尚、実施の形態のオイルポンプシフトバルブ101は本発明の第1シフトバルブに対応し、実施の形態のロックアップクラッチシフトバルブ102およびソレノイドシフトバルブ103は本発明の第2シフトバルブに対応する。
請求項1の構成によれば、オイルポンプの吐出容量およびトルクコンバータのロックアップクラッチの係合状態を制御する油圧回路は、第1シフトソレノイドと、第2シフトソレノイドと、第1シフトソレノイドのON/OFFに応じて作動してオイルポンプの吐出容量を制御する第1シフトバルブと、第1シフトソレノイドおよび第2シフトソレノイドのON/OFFに応じて作動してロックアップクラッチの係合状態を制御する第2シフトバルブとを備えるので、ロックアップクラッチの作動状態は第1、第2シフトソレノイドの両方のON/OFFに応じて決定される。よって、作動状態の判定が容易なロックアップクラッチの作動状態を判定し、それを第1シフトソレノイドのON/OFFおよび第2シフトソレノイドのON/OFFの組み合わせと比較することで、第1、第2シフトソレノイドの故障を検知することができる。
また請求項2の構成によれば、第1シフトバルブでオイルポンプの複数の吐出ポートを吸入ポートから遮断することで吐出容量を増加させ、第1シフトバルブでオイルポンプの複数の吐出ポートの少なくとも一つを吸入ポートに連通させることで吐出容量を減少させることができる。
ベルト式無段変速機の縦断面図。 図1の要部拡大図。 変速機の油圧回路(モード1)を示す図。 変速機の油圧回路(モード2)を示す図。 変速機の油圧回路(モード3)を示す図。 変速機の油圧回路(モード4)を示す図。 変速機のモード表および故障検知手段を示す図。
以下、図1〜図7に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1および図2に示すように、車両用のベルト式無段変速機Tは、右ケーシング11、中間ケーシング12および左ケーシング13を備えており、中間ケーシング12および左ケーシング13にそれぞれボールベアリング14,15を介してメインシャフト16が支持され、右ケーシング11、中間ケーシング12および左ケーシング13にそれぞれローラベアリング17、ボールベアリング18およびローラベアリング19を介してカウンタシャフト20が支持され、右ケーシング11および中間ケーシング12にそれぞれアンギュラローラベアリング21,22を介してリダクションシャフト23が支持される。メインシャフト16の右端内周に左端外周を相対回転自在に嵌合するインプットシャフト24の右端は、右ケーシング11の開口部においてエンジンEのクランクシャフト25の左端に同軸に対向する。
右ケーシング11の内部には、インプットシャフト24の右端外周を囲むようにトルクコンバータ26が配置され、中間ケーシング12の内部には、インプットシャフト24およびメインシャフト16の嵌合部の外周を囲むように前後進切替機構27が配置されるとともに、前後進切替機構27の径方向外側に隣接するようにオイルポンプ28が配置される。
中間ケーシング12に内部において、メインシャフト16の外周に設けられたドライブプーリ29とカウンタシャフト20の外周に設けられたドリブンプーリ30とに、無端状の金属ベルト31が巻き掛けられる。ドライブプーリ29は固定側プーリ半体29aと、その固定側プーリ半体29aに対して接近・離間可能な可動側プーリ半体29bとを備え、油室32に作用する油圧により溝幅を制御可能である。同様に、ドリブンプーリ30は固定側プーリ半体30aと、その固定側プーリ半体30aに対して接近・離間可能な可動側プーリ半体30bとを備え、油室33に作用する油圧により溝幅を制御可能である。
右ケーシング11および中間ケーシング12にそれぞれアンギュラローラベアリング34,35を介してディファレンシャルギヤ36が支持される。カウンタシャフト20に設けた第1リダクションギヤ37がリダクションシャフト23に設けた第2リダクションギヤ38に噛合し、リダクションシャフト23に設けたファイナルドライブギヤ39がディファレンシャルギヤ36の外周に設けたファイナルドリブンギヤ40に噛合する。そしてディファレンシャルギヤ36から左右に延出する左右のドライブシャフト41,42が左右の車輪に接続される。
トルクコンバータ26はエンジンEのクランクシャフト25の左端にドライブプレート51およびトルクコンバータカバー52を介して接続されたポンプ53と、トランスミッションTのインプットシャフト24の右端に接続されたタービン54と、中間ケーシング12に一方向クラッチ55を介して支持されたステータ56と、ポンプ53およびタービン54を一体に結合可能なロックアップクラッチ57とを備える。
エンジンEのクランクシャフト25に接続されたポンプ53が回転すると、ポンプ53から押し出されたオイルがタービン54に流入し、タービン54にトルクを与えてトランスミッションTのインプットシャフト24を回転させた後、ステータ56を通過してポンプ53に還流することで、クランクシャフト25の回転が減速され、かつトルク増幅されてインプットシャフト24に伝達される。
ロックアップクラッチ57はトルクコンバータカバー52の内面に当接可能なクラッチピストン58を備えており、油圧でクラッチピストン58がトルクコンバータカバー52に当接するとロックアップクラッチ57が係合し、クランクシャフト25のトルクが直接インプットシャフト24に伝達される。
トルクコンバータ26のステータ56を一方向クラッチ55を介して支持する筒状のステータシャフト61は、その左端外周に板状のステータシャフトフランジ62の開口部62aが圧入により一体に結合されており、ステータシャフトフランジ62はボルト63…で中間ケーシング12に締結される。トルクコンバータ26のポンプ53と一体の筒状のポンプシャフト64がステータシャフト61の外周に嵌合しており、ポンプシャフト64の外周にスプライン結合された駆動スプロケット65がボールベアリング81を介してステータシャフトフランジ62に回転自在に支持される。
中間ケーシング12の内部に配置されたステータシャフトフランジ62の一端部にオイルポンプ28が固定されており、そのロータシャフト94にスプライン結合した従動スプロケット66と前記駆動スプロケット65とが無端チェーン67で接続される。従って、クランクシャフト25に接続されたトルクコンバータ26のポンプ53の回転は、ポンプシャフト64→駆動スプロケット65→無端チェーン67→従動スプロケット66→ロータシャフト94の経路でオイルポンプ28に伝達される。
シングルピニオン型の遊星歯車機構からなる前後進切替機構27は、リングギヤ71と、サンギヤ72と、プラネタリキャリヤ73と、複数のピニオン74…とを備え、リングギヤ71はクラッチアウター75を介してインプットシャフト24の左端に結合され、サンギヤ72はメインシャフト16の右端に結合され、ピニオン74…を支持するプラネタリキャリヤ73はサンギヤ72の外周にボールベアリング76を介して相対回転自在に支持される。サンギヤ72と一体のクラッチインナー77と前記クラッチアウター75とがフォワードクラッチ78を介して結合可能であり、またプラネタリキャリヤ73と中間ケーシング12とがリバースブレーキ79を介して結合可能である。
従って、フォワードクラッチ78およびリバースブレーキ79を共に係合解除するとインプットシャフト24およびメインシャフト16は切り離されるが、フォワードクラッチ78を係合すると、インプットシャフト24の回転がクラッチアウター75→フォワードクラッチ78→クラッチインナー77→サンギヤ72の経路でメインシャフト16に伝達され、メインシャフト16はインプットシャフト24と同一回転数で同一方向に回転する。
一方、リバースブレーキ79を係合するとプラネタリキャリヤ73が中間ケーシング12に回転不能に拘束されるため、インプットシャフト24の回転がクラッチアウター75→リングギヤ71→ピニオン74…→サンギヤ72の経路でメインシャフト16に伝達され、メインシャフト16はインプットシャフト24に対して増速されて逆方向に回転する。
しかして、エンジンEのクランクシャフト25の回転がトルクコンバータ26からインプットシャフト24および前後進切替機構27を介してメインシャフト16に伝達されると、メインシャフト16の回転がドライブプーリ29が、金属ベルト31およびドリブンプーリ30を介してカウンタシャフト20に伝達される。このとき、ドライブプーリ29の溝幅を広げてドリブンプーリ30の溝幅を狭めると、変速比がLOW側に連続的に変化し、逆にドライブプーリ29の溝幅を狭めてドリブンプーリ30の溝幅を広げると、変速比がOD側に連続的に変化する。
そしてカウンタシャフト20の回転は、第1リダクションギヤ37→第2リダクションギヤ38→リダクションシャフト23→ファイナルドライブギヤ39→ファイナルドリブンギヤ40→ディファレンシャルギヤ36→ドライブシャフト41,42の経路で左右の車輪に伝達される。
ベーンポンプよりなる可変吐出容量のオイルポンプ28の外郭は、ポンプケース84にポンプカバー85を重ね合わせてボルト86…で締結して構成される。ポンプケース84およびポンプカバー85の内部には一対のサイドプレート87,88に挟まれたカムリング89が配置されており、複数のベーン90を出没自在に備えたロータ91を回転自在に収納するカムリング89には、2個の吸入ポート95a,95bおよび2個の吐出ポート96a,96bが形成される(図3参照)。ロータ91を貫通するロータシャフト94はポンプケース84およびポンプカバー85に回転自在に支持される。
ポンプケース84に突設した嵌合部84aをステータシャフトフランジ62のポンプ取付部62bにインロー嵌合した状態で、ステータシャフトフランジ62を貫通する図示せぬボルトをポンプケース84に螺合することで、オイルポンプ28がステータシャフトフランジ62に固定される。ステータシャフトフランジ62のポンプ取付部62bの近傍に従動スプロケット66がボールベアリング93を介して回転自在に支持されており、駆動スプロケット65および従動スプロケット66に無端チェーン67が巻き掛けられる。
次に、図3に基づいてトルクコンバータ26のロックアップクラッチ57の係合状態およびオイルポンプ28の吐出容量を制御する油圧回路Cを説明する。
油圧回路Cは、オイルポンプ28の吐出容量を全量(ALL)および半量(HALF)に変更するオイルポンプシフトバルブ101と、ロックアップクラッチ57の係合および係合解除を制御するロックアップクラッチシフトバルブ102と、ロックアップクラッチシフトバルブ102の作動を制御するソレノイドシフトバルブ103と、オイルポンプシフトバルブ101およびソレノイドシフトバルブ103に接続された第1シフトソレノイド104と、ソレノイドシフトバルブ103に接続された第2シフトソレノイド105とを備える。第1シフトソレノイド104および第2シフトソレノイド105は共にノーマルオープン型であり、通電により閉弁する。
オイルポンプシフトバルブ101は、スプリング101aで左方向に付勢されたスプール101bを備える。スプール101bの左端にはライン圧PLを調圧したモジュレータ圧PMが常時供給されるとともに、スプール101bの右端には第1シフトソレノイド104を通過したモジュレータ圧PMが第1シフトソレノイド圧P1として供給される。
第1シフトソレノイド104が開弁してスプール101bの右端に第1シフトソレノイド圧P1が供給されると、図3および図5に示すようにスプール101bが左動し、オイルポンプ28の両方の吐出ポート96a,96bが吸入ポート95a,95bから遮断され、オイルポンプ28の吐出容量は全量となる。第1シフトソレノイド104が閉弁してスプール101bの右端に第1シフトソレノイド圧P1が供給されなくなると、図4および図6に示すようにモジュレータ圧PMによりスプール101bが右動し、オイルポンプ28の一方の吐出ポート96aだけが吸入ポート95a,95bに連通し、オイルポンプ28の吐出容量は半量となる。
ロックアップクラッチシフトバルブ102は、スプリング102aで右方向に付勢されたスプール102bを備える。スプール102bの右端には前記第1シフトソレノイド圧P1が供給され(図3および図5参照)、あるいは前記モジュレータ圧PMが供給される(図4参照)。またスプール102bの左端には第2シフトソレノイド105を通過したモジュレータ圧PMがソレノイドシフトバルブ103を経て第2シフトソレノイド圧P2として供給される(図5参照)。
スプール102bが左動すると既に制御されたロックアップクラッチ背圧PCがロックアップクラッチ57に供給され、ロックアップクラッチ57が係合する(図3および図4参照)。スプール102bが右動すると前記ロックアップクラッチ背圧PCが遮断され、ロックアップクラッチ57が係合解除する(図5および図6参照)。
ソレノイドシフトバルブ103は、スプリング103aで右方向に付勢されたスプール103bを備える。スプール103bの右端には前記第2シフトソレノイド圧P2が供給される(図4および図5参照)。またスプール102bの左端には前記第1シフトソレノイド圧P1が供給される(図3および図5参照)。
スプール103bが右動すると第1シフトソレノイド圧P1がソレノイドシフトバルブ103を経てロックアップクラッチシフトバルブ102のスプール102bの右端に供給されるとともに(図3および図5参照)、第2シフトソレノイド圧P2がソレノイドシフトバルブ103を経てロックアップクラッチシフトバルブ102のスプール102bの左端に供給される(図5参照)。またスプール103bが左動すると前記モジュレータ圧PMがソレノイドシフトバルブ103を経てロックアップクラッチシフトバルブ102のスプール102bの右端に供給される(図4参照)。
図7に示すように、オイルポンプ28およびロックアップクラッチ57の制御モードは、第1、第2シフトソレノイド104,105のON/OFFの組み合わせによりモード1〜モード4に分類され、モード表としてテーブルに記憶されている。第1、第2シフトソレノイド104,105の故障を検知するための故障検知手段106には、第1シフトソレノイド104をON/OFFする作動信号と、第2シフトソレノイド105をON/OFFする作動信号と、ロックアップクラッチ57の作動状態(係合あるいは非係合)とが入力され、それらの信号をテーブルに記憶されたモード1〜モード4とを比較することで、第1、第2シフトソレノイド104,105の故障判定信号を出力する。
次に、上記構成を備えた本発明の実施の形態の作用を、図7のモード表を参照して説明する。
先ず、図3に基づいて、ロックアップクラッチ57が係合してオイルポンプ28の吐出容量が全量となるモード1を説明する。
モード1では、第1シフトソレノイド104がOFFして開弁し、第2シフトソレノイド105がONして閉弁する。第1シフトソレノイド104の開弁によりオイルポンプシフトバルブ101のスプール101bの右端に第1シフトソレノイド圧P1が作用して該スプール101bが左動し、オイルポンプ28の吸入ポート95a,95bおよび吐出ポート96a,96bの連通が遮断されて吐出容量が全量となる。
また第1シフトソレノイド圧P1がソレノイドシフトバルブ103のスプール103bの左端に作用して該スプール103bが右動することで、第1シフトソレノイド圧P1がロックアップクラッチシフトバルブ102のスプール102bの右端に作用して該スプール102bが左動する。その結果、ロックアップクラッチ背圧PCがロックアップクラッチ57に供給されて該ロックアップクラッチ57が係合する。
次に、図4に基づいて、ロックアップクラッチ57が係合してオイルポンプ28の吐出容量が半量となるモード2を説明する。
モード2では、第1シフトソレノイド104がONして閉弁し、第2シフトソレノイド105がOFFして開弁する。オイルポンプシフトバルブ101のスプール101bは、その左端にモジュレータ圧PMが作用して右動し、オイルポンプ28の一方の吐出ポート96aだけが吸入ポート95a,95bに連通することで、オイルポンプ28の吐出容量が半量となる。
また第2シフトソレノイド圧P2がソレノイドシフトバルブ103のスプール103bの右端に作用して該スプール103bが左動することで、モジュレータ圧PMがロックアップクラッチシフトバルブ102のスプール102bの右端に作用して該スプール102bが左動する。その結果、ロックアップクラッチ背圧PCがロックアップクラッチ57に供給されて該ロックアップクラッチ57が係合する。
次に、図5に基づいて、ロックアップクラッチ57が係合解除してオイルポンプ28の吐出容量が全量となるモード3を説明する。
モード3では、第1シフトソレノイド104がOFFして開弁し、第2シフトソレノイド105がOFFして開弁する。第1シフトソレノイド104の開弁によりオイルポンプシフトバルブ101のスプール101bの右端に第1シフトソレノイド圧P1が作用して該スプール101bが左動し、オイルポンプ28の吸入ポート95a,95bおよび吐出ポート96a,96bの連通が遮断されて吐出容量が全量となる。
また第1シフトソレノイド圧P1がソレノイドシフトバルブ103のスプール103bの左端に作用し、第2シフトソレノイド圧P2がソレノイドシフトバルブ103のスプール103bの右端に作用することで、第1、第2シフトソレノイド圧P1,P2が拮抗するが、スプリング103aの弾発力でスプール103bが右動する。更に、第1シフトソレノイド圧P1がロックアップクラッチシフトバルブ102のスプール102bの右端に作用し、第2シフトソレノイド圧P2がロックアップクラッチシフトバルブ102のスプール102bの左端に作用することで、第1、第2シフトソレノイド圧P1,P2が拮抗するが、スプリング102aの弾発力でスプール102bが右動する。その結果、ロックアップクラッチ背圧PCが遮断されてロックアップクラッチ57が係合解除する。
次に、図6に基づいて、ロックアップクラッチ57が係合解除してオイルポンプ28の吐出容量が半量となるモード4を説明する。
モード4では、第1シフトソレノイド104がONして閉弁し、第2シフトソレノイド105がONして閉弁する。オイルポンプシフトバルブ101のスプール101bは、その左端にモジュレータ圧PMが作用して右動し、オイルポンプ28の一方の吐出ポート96aだけが吸入ポート95a,95bに連通することで、オイルポンプ28の吐出容量が半量となる。
またソレノイドシフトバルブ103のスプール103bの両端には油圧が作用しないが、スプリング103aの弾発力でスプール103bが右動することで、モジュレータ圧PMがソレノイドシフトバルブ103で遮断されてロックアップクラッチシフトバルブ102に伝達されなくる。その結果、ロックアップクラッチシフトバルブ102のスプール102bがスプリング102aの弾発力で右動し、ロックアップクラッチ背圧PCが遮断されてロックアップクラッチ57が係合解除する。
以上のように、第1シフトソレノイド104および第2シフトソレノイド105のON/OFFを切り換えることでロックアップクラッチ57の係合状態およびオイルポンプ28の吐出容量を4つのモードに切り換えることが可能であるが、第1、第2シフトソレノイド104,105が故障すると、それらに供給される制御信号に対してロックアップクラッチ57の係合状態あるいはオイルポンプ28の吐出容量が一致しなくなる。
例えば、モード1およびモード3では第1シフトソレノイド104をOFFすることでオイルポンプ28の吐出容量が全量になり、モード2およびモード4では第1シフトソレノイド104をONすることでオイルポンプ28の吐出容量が半量になるが、第1シフトソレノイド104がOFF故障して吐出容量が全量に固定されたり、第1シフトソレノイド104がON故障して吐出容量が半量に固定されたりしても、オイルポンプ28の実際の吐出容量が全量であるか半量であるかを精度良く判定することは難しいため、第1シフトソレノイド104の故障を判定することは困難であった。
そこで本実施の形態では、ロックアップクラッチ57が係合状態にあるか非係合状態にあるかを判定することが容易であることに鑑み、ロックアップクラッチ57の係合状態を第1シフトソレノイド104のON/OFFと第2シフトソレノイド105のON/OFFとのAND条件で制御することで、第1シフトソレノイド104および第2シフトソレノイド105の故障を判定できるようにしている。
例えば、図7に示すように、故障検知手段106に入力される第1シフトソレノイド104の作動信号がOFF(×)であり、第2シフトソレノイド105の作動信号がON(○)であれば、あるいは故障検知手段106に入力される第1シフトソレノイド104の作動信号がON(○)であり、第2シフトソレノイド105の作動信号がOFF(×)であれば、モード表に記憶されたモードはモード1あるいはモード2であってロックアップクラッチ57は係合するはずである。このとき、ロックアップクラッチ57の実際の作動状態を示す作動信号が非係合であって一致しなければ、第1シフトソレノイド104および第2シフトソレノイド105の少なくとも一方が故障していると判定することができる。
同様に、第1シフトソレノイド104の作動信号がOFF(×)であり、第2シフトソレノイド105の作動信号がOFF(×)であれば、あるいは第1シフトソレノイド104の作動信号がON(○)であり、第2シフトソレノイド105の作動信号がON(○)であれば、モード表に記憶されたモードはモード3あるいはモード4であってロックアップクラッチ57は係合しないはずであるが、それが係合していれば第1シフトソレノイド104あるいは第2シフトソレノイド105の少なくとも一方が故障していると判定することができる。
仮に、従来の如く、オイルポンプ28の吐出容量が第1シフトソレノイド104のON/OFFだけで決まり、ロックアップクラッチ57の係合状態が第2シフトソレノイド105のON/OFFだけで決まる場合には、ロックアップクラッチ57の係合状態を確認することで第2シフトソレノイド105の故障を判定することは可能になるが、オイルポンプ28の吐出容量の確認が難しいことから、第1シフトソレノイド104の故障を判定することは困難となる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、本発明の変速機は実施の形態のベルト式無段変速機Tに限定されず、任意の形式の変速機であっても良い。
26 トルクコンバータ
28 オイルポンプ
57 ロックアップクラッチ
95a 吸入ポート
95b 吸入ポート
96a 吐出ポート
96b 吐出ポート
101 オイルポンプシフトバルブ(第1シフトバルブ)
102 ロックアップクラッチシフトバルブ(第2シフトバルブ)
103 ソレノイドシフトバルブ(第2シフトバルブ)
104 第1シフトソレノイド
105 第2シフトソレノイド
106 故障検知手段
C 油圧回路
E エンジン
T 変速機

Claims (2)

  1. エンジン(E)の駆動力で作動する可変吐出容量のオイルポンプ(28)と、エンジン(E)および変速機(T)間に配置されたトルクコンバータ(26)と、前記オイルポンプ(28)の吐出容量および前記トルクコンバータ(26)のロックアップクラッチ(57)の係合状態を制御する油圧回路(C)と、前記油圧回路(C)の故障を検知する故障検知手段(106)とを備える変速機の油圧回路の故障検知装置において、
    前記油圧回路(C)は、
    第1シフトソレノイド(104)と、
    第2シフトソレノイド(105)と、
    前記第1シフトソレノイド(104)のON/OFFに応じて作動して前記オイルポンプ(28)の吐出容量を制御する第1シフトバルブ(101)と、
    前記第1シフトソレノイド(104)および前記第2シフトソレノイド(105)のON/OFFに応じて作動して前記ロックアップクラッチ(57)の係合状態を制御する第2シフトバルブ(102,103)と、
    を備え、
    前記故障検知手段(106)は、
    前記第1シフトソレノイド(104)のON/OFFおよび前記第2シフトソレノイド(105)のON/OFFの組み合わせと、前記ロックアップクラッチ(57)の作動状態とから前記第1、第2シフトソレノイド(104,105)の故障を検知することを特徴とする変速機の油圧回路の故障検知装置。
  2. 前記オイルポンプ(28)は、吸入ポート(95a,95b)と複数の吐出ポート(96a,96b)とを備え、前記第1シフトバルブは、前記複数の吐出ポート(96a,96b)を前記吸入ポート(95a,95b)から遮断する状態と、前記複数の吐出ポート(96a,96b)の少なくとも一つを前記吸入ポート(95a,95b)に連通させる状態とを切り換えることを特徴とする、請求項1に記載の変速機の油圧回路の故障検知装置。
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