JPH0320553Y2 - - Google Patents

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JPH0320553Y2
JPH0320553Y2 JP10368385U JP10368385U JPH0320553Y2 JP H0320553 Y2 JPH0320553 Y2 JP H0320553Y2 JP 10368385 U JP10368385 U JP 10368385U JP 10368385 U JP10368385 U JP 10368385U JP H0320553 Y2 JPH0320553 Y2 JP H0320553Y2
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JP
Japan
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gear
drive gear
driven gear
pump housing
type oil
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JP10368385U
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JPS6212786U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案は、潤滑油を圧送する内接ギヤ形オイル
ポンプに関するものである。
<従来の技術> 一般に自動車用エンジンでは、その各部に潤滑
油を供給するための手段として互いに噛合回転す
る外歯のドライブギヤおよび内歯のドリブンギヤ
をポンプハウジング内に組込んだ内接ギヤ形オイ
ルポンプを使用している。
かかる従来の内接ギヤ形オイルポンプにおいて
は、ポンプハウジングの材料としてアルミニウム
が使用され、またドライブギヤ、ドリブンギヤの
材料として、鉄系焼結金属が使用されていた。
<考案が解決しようとする問題点> しかしながら、アルミニウムと鉄系焼結金属と
では線膨張係数が異なるため、ドリブンギヤに対
してポンプハウジングが大きく熱変位し、ポンプ
ハウジングとドリブンギヤとの間に隙間(ボデイ
ークリアランス)が発生する。この結果、吸入ポ
ートと吐出ポート間のシール機能が低下し、さら
に潤滑油の粘性が低下するがため、前記ボデイー
クリアランスを介しての流体の洩れ流量が増大
し、エンジンの潤滑に必要な流量が確保できなく
なるという欠点があつた。
<問題点を解決するための手段> 本発明はかかる従来の欠点を解消するためにな
されたもので、ドライブギヤとドリブンギヤをガ
ラス入強化樹脂で成形し、これらギヤのガラスの
含有量はドライブギヤよりもドリブンギヤの方を
多くしたものである。
<実施例> 以下本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。第1図において、10は自動車用エンジンの
シリンダブロツク、11はクランク軸、12は前
記シリンダブロツク10に固定されたポンプハウ
ジングである。
このポンプハウジング12には蓋部材13が固
定され、この蓋部材13とポンプハウジング12
との間に形成されたギヤ室14に前記クランク軸
11に嵌着固定された外歯のドライブギヤ15並
びにこのドライブギヤ15に噛合する内歯のドリ
ブンギヤ16が収納されている。
ドライブギヤ15の一端にはジヤーナル部17
が形成され、このジヤーナル部17は前記ポンプ
ハウジング12に形成された軸受穴18に回転可
能に嵌合されている。またドリブンギヤ16は前
記軸受穴18と偏心してポンプハウジング12に
形成された支持穴19に回転可能に嵌合されてお
り、第2図に示すように両ギヤ15,16の噛合
点と反対側において前記ドライブギヤ15とドリ
ブンギヤ16との間に三ケ月状の空間20を形成
している。そして、三ケ月状の空間20は両ギヤ
15,16の歯先によつてシールされ、2分され
ている。前記ポンプハウジング12および蓋部材
13の対向する各面にはそれぞれ吸入ポート2
1,22および吐出ポート23,24が円周方向
に離間して形成されている。
かかる内接ギヤ形オイルポンプを構成する各構
成要素はそれぞれ線膨張係数の異なる異種材料に
て製作され、ポンプハウジング12ならびに蓋部
材13はアルミニウムから構成され、またドリブ
ンギヤ16とドライブギヤ15はガラス入強化樹
脂にて成形されている。ドリブンギヤ16はドラ
イブギヤ15に比べて線膨張係数が小さくなるよ
うに、ドリブンギヤ16のガラス含有量をドライ
ブギヤ15よりも少くしており、ドリブンギヤ1
6とドライブギヤ15の線膨張係数はポンプハウ
ジング12より大きい。
次に上記構成における内接ギヤ形オイルポンプ
の作用を説明する。クランク軸11によりドライ
ブギヤ15が回転されると、ドライブギヤ15と
ドリブンギヤ16との間のポンプ室に吸入ポート
21より油が吸入され、た吐出ポート23より吐
出される油はシリンダブロツク内を通つてエンジ
ン各部を潤滑し、オイルパンに還流される。
低温時には内接ギヤ形オイルポンプを構成する
各構成要素の熱膨張はなく、従つてドリブンギヤ
16とポンプハウジングの支承面12aとの間に
形成されるボデイークリアランスC1並びに三ケ
月状の空間20を2分するギヤ15,16間の歯
先クリアランスC2は小さい。この結果、各クリ
アランスC1,C2を介して吐出ポート23から
吸入ポート21へ流出する流体の洩れ流量は少な
く、エンジンの潤滑に必要な所要の吐出流量が確
保される。
その後、高温になると従来の場合、アルミニウ
ムからなるポンプハウジング12と鉄系焼結金属
からなるドリブンギヤ16の線膨張係数の差から
ボデイークリアランスC1が増加しようとする
が、本考案においては、ドライブギヤ15をドリ
ブンギヤ16よりガラス含有量の少ないガラス入
強化樹脂にて成形しているため、ドリブンギヤ1
6よりドライブギヤ15の方が膨張が大きく、こ
の膨張に伴い第2図矢印A方向にドリブンギヤ1
6に押圧力を付与する。これによりドリブンギヤ
16は第2図左方向(矢印B方向)に変位し、さ
らにドリブンギヤ16、ドライブギヤ15の線膨
張係数はポンプハウジング12より大きく、ポン
プハウジング12に比べてドリブンギヤ16、ド
ライブギヤ15の方が大きく膨張するため、ボデ
イークリアランスC1は低温時に比べて若干狭く
なる。またこのドリブンギヤ16の変位に伴い、
噛合点と反対側に位置するギヤ15,16の歯先
の間隔、すなわち歯先クリアランスC2も狭くな
る。
このように高温時においてドリブンギヤ16と
ドライブギヤ15の線膨張係数の差ならびにドリ
ブンギヤ16、ドライブギヤ15とポンプハウジ
ング12との線膨張係数の差に基づきボデイーク
リアランスならびに歯先クリアランスが狭く維持
されることになり、油の粘性の低下にもかかわら
ずこれらクリアランスからの流体の洩れが抑制さ
れ、エンジンの潤滑に必要な吐出流量が確保でき
る。又ドリブンギヤ16ならびにドライブギヤ1
5をガラス入強化樹脂にて成形することにより、
これらギヤの重量を軽減することができ、コスト
ダウンが図れる。
<考案の効果> 以上述べたように本考案においては、ドライブ
ギヤをドリブンギヤよりガラス含有量の少ないガ
ラス入強化樹脂にて成形したので、高温時にはド
ライブギヤの熱膨張によりドリブンギヤに押付力
を付与し、又ドライブギヤならびにドリブンギヤ
がポンプハウジングに比べて大きく膨張するため
ボデイークリアランスならびに歯先クリアランス
を狭くすることができる。この結果、これらクリ
アランスからの流体の洩れを抑制することがで
き、エンジンの潤滑に必要な所要の吐出流量を確
保することができる利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は
本考案の内接ギヤ形オイルポンプの断面図、第2
図は第1図の−線矢視断面図。 12……ポンプハウジング、13……蓋部材、
15……ドライブギヤ、16……ドリブンギヤ、
19……支持穴、21,22……吸入ポート、2
3,24……吐出ポート、C1……ボデイークリ
アランス、C2……歯先クリアランス。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ポンプハウジングの支持穴内に、この支持穴に
    対して偏心した軸線の回りに回転可能に軸承され
    たドライブギヤと、前記支持穴に回転可能に嵌合
    されかつ前記ドライブギヤに噛合する内歯のドリ
    ブンギヤを収納してなる内接ギヤ形オイルポンプ
    において、前記ドライブギヤとドリブンギヤをガ
    ラス入強化樹脂で成形し、これらギヤのガラスの
    含有量はドライブギヤよりもドリブンギヤの方を
    多くしたことを特徴とする内接ギヤ形オイルポン
    プ。
JP10368385U 1985-07-08 1985-07-08 Expired JPH0320553Y2 (ja)

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JP10368385U JPH0320553Y2 (ja) 1985-07-08 1985-07-08

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JP10368385U JPH0320553Y2 (ja) 1985-07-08 1985-07-08

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JPS6212786U JPS6212786U (ja) 1987-01-26
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JP2018123727A (ja) * 2017-01-31 2018-08-09 株式会社デンソー バルブタイミング調整装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015137055A1 (ja) * 2014-03-14 2015-09-17 アイシン精機株式会社 電動オイルポンプの取付構造
JP6331527B2 (ja) * 2014-03-14 2018-05-30 アイシン精機株式会社 電動オイルポンプの取付構造

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JPS6212786U (ja) 1987-01-26

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