JPH08247046A - オイルポンプ - Google Patents
オイルポンプInfo
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- JPH08247046A JPH08247046A JP5233995A JP5233995A JPH08247046A JP H08247046 A JPH08247046 A JP H08247046A JP 5233995 A JP5233995 A JP 5233995A JP 5233995 A JP5233995 A JP 5233995A JP H08247046 A JPH08247046 A JP H08247046A
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- hole
- oil pump
- gear
- coupling hole
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C2/00—Rotary-piston machines or pumps
- F04C2/08—Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing
- F04C2/10—Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth-equivalents, e.g. rollers, than the inner member
- F04C2/102—Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth-equivalents, e.g. rollers, than the inner member the two members rotating simultaneously around their respective axes
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- Engineering & Computer Science (AREA)
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】内側歯車の駆動軸との結合がいわゆる二面幅形
状で行われているオイルポンプにおいて、その駆動軸と
これを内嵌する内側歯車の結合穴との磨耗が低減された
低コストで簡単な構造を提供する。 【構成】内接歯車式オイルポンプの内側歯車２に、一端
が駆動軸４との結合穴２２に連続し、他端が反対側の端
面に至る貫通穴２３を形成した。この貫通穴２３の内周
面に前記雌ねじ２３ａを形成した。この貫通穴２３内に
遊嵌される棒材６を、ハウジング３から延設した。これ
により、両歯車１，２とハウジング３との隙間に入った
油が貫通穴２３から結合穴２２に向かい易くなるため、
駆動軸４と結合穴２２との隙間へ入り込む油の量が多く
なる。
状で行われているオイルポンプにおいて、その駆動軸と
これを内嵌する内側歯車の結合穴との磨耗が低減された
低コストで簡単な構造を提供する。 【構成】内接歯車式オイルポンプの内側歯車２に、一端
が駆動軸４との結合穴２２に連続し、他端が反対側の端
面に至る貫通穴２３を形成した。この貫通穴２３の内周
面に前記雌ねじ２３ａを形成した。この貫通穴２３内に
遊嵌される棒材６を、ハウジング３から延設した。これ
により、両歯車１，２とハウジング３との隙間に入った
油が貫通穴２３から結合穴２２に向かい易くなるため、
駆動軸４と結合穴２２との隙間へ入り込む油の量が多く
なる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車エンジン
の潤滑油循環用として装着される内接歯車式オイルポン
プに関し、特に駆動軸が内側歯車に対して二面幅形状で
結合されている場合（すなわち、駆動軸が軸方向に延び
る一組の平行面を有し、前記内側歯車の結合穴が前記平
行面を受ける平行な受け面を有している場合）に生じ
る、当該駆動軸の磨耗を低減できるようにしたものであ
る。
の潤滑油循環用として装着される内接歯車式オイルポン
プに関し、特に駆動軸が内側歯車に対して二面幅形状で
結合されている場合（すなわち、駆動軸が軸方向に延び
る一組の平行面を有し、前記内側歯車の結合穴が前記平
行面を受ける平行な受け面を有している場合）に生じ
る、当該駆動軸の磨耗を低減できるようにしたものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】内接歯車式オイルポンプは、図６および
そのＢ−Ｂ線断面図に相当する図７に示すように、ハウ
ジング３に回転自在に内嵌された外側歯車１と、この外
側歯車１の内歯１１に噛み合う外歯２１を有し、駆動軸
４が固定された内側歯車２とを備えたものである。そし
て、外側歯車１より歯数の少ない内側歯車２を、その外
歯２１を外側歯車１の内歯１１に噛み合わせながら回転
させることにより、外側歯車２をハウジング３に対して
回転させて、吸入ポート５２および吐出ポート５１と連
通する両歯車間の隙間を変化させることによって、吸入
ポート５２から供給される油が吐出ポート５１に押し出
されるようになっている。
そのＢ−Ｂ線断面図に相当する図７に示すように、ハウ
ジング３に回転自在に内嵌された外側歯車１と、この外
側歯車１の内歯１１に噛み合う外歯２１を有し、駆動軸
４が固定された内側歯車２とを備えたものである。そし
て、外側歯車１より歯数の少ない内側歯車２を、その外
歯２１を外側歯車１の内歯１１に噛み合わせながら回転
させることにより、外側歯車２をハウジング３に対して
回転させて、吸入ポート５２および吐出ポート５１と連
通する両歯車間の隙間を変化させることによって、吸入
ポート５２から供給される油が吐出ポート５１に押し出
されるようになっている。
【０００３】このようなオイルポンプの内側歯車２の駆
動軸４との結合が、この場合のように、いわゆる二面幅
形状で行われている場合には、駆動軸４と内側歯車２の
結合穴２２との間に隙間があるため、この隙間に潤滑油
が存在していないと、一体に回転する際に駆動軸４と結
合穴２２との間に磨耗が生じ易い。従来は、この磨耗に
対し、強制的に前記隙間に潤滑油を供給する回路を設け
る等の積極的な対策がなされていなく、吐出ポートから
両歯車とハウジングとの隙間を通って内側歯車の駆動軸
側の端面に回り込み、ここから駆動軸と結合穴との隙間
に入り込む油によって当該隙間が潤滑されるのを期待し
ている。
動軸４との結合が、この場合のように、いわゆる二面幅
形状で行われている場合には、駆動軸４と内側歯車２の
結合穴２２との間に隙間があるため、この隙間に潤滑油
が存在していないと、一体に回転する際に駆動軸４と結
合穴２２との間に磨耗が生じ易い。従来は、この磨耗に
対し、強制的に前記隙間に潤滑油を供給する回路を設け
る等の積極的な対策がなされていなく、吐出ポートから
両歯車とハウジングとの隙間を通って内側歯車の駆動軸
側の端面に回り込み、ここから駆動軸と結合穴との隙間
に入り込む油によって当該隙間が潤滑されるのを期待し
ている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ままでは、駆動軸と結合穴との隙間が確実には潤滑され
ない。すなわち、例えば低温時には油の粘度が高くなっ
て内側歯車の駆動軸側の端面に回り込む油の量が少なく
なる。また、ポンプの容積効率を高くするためには両歯
車とハウジングとの隙間を小さく設定する必要がある
が、これに伴って内側歯車の前記端面に回り込む油の量
は少なくなる。
ままでは、駆動軸と結合穴との隙間が確実には潤滑され
ない。すなわち、例えば低温時には油の粘度が高くなっ
て内側歯車の駆動軸側の端面に回り込む油の量が少なく
なる。また、ポンプの容積効率を高くするためには両歯
車とハウジングとの隙間を小さく設定する必要がある
が、これに伴って内側歯車の前記端面に回り込む油の量
は少なくなる。
【０００５】さらに、強制的に前記隙間に潤滑油を供給
する回路を設けるためには、例えば駆動軸内に油路穴を
形成し、ハウジング内に吐出ポートと油路穴とを接続す
る油路を形成することが考えられるが、そのためには、
シールリングやこれを嵌める溝の加工、および鋳抜きや
ドリル加工による油路形成が必要となり、コストが高く
なるとともに、構造が大がかりになるという問題点があ
る。
する回路を設けるためには、例えば駆動軸内に油路穴を
形成し、ハウジング内に吐出ポートと油路穴とを接続す
る油路を形成することが考えられるが、そのためには、
シールリングやこれを嵌める溝の加工、および鋳抜きや
ドリル加工による油路形成が必要となり、コストが高く
なるとともに、構造が大がかりになるという問題点があ
る。
【０００６】本発明は、このような従来技術の問題点を
解決することを目的とするものであり、内側歯車の駆動
軸との結合がいわゆる二面幅形状で行われているオイル
ポンプにおいて、その駆動軸とこれを内嵌する内側歯車
の結合穴との磨耗が低減された低コストで簡単な構造を
提供することを目的とする。
解決することを目的とするものであり、内側歯車の駆動
軸との結合がいわゆる二面幅形状で行われているオイル
ポンプにおいて、その駆動軸とこれを内嵌する内側歯車
の結合穴との磨耗が低減された低コストで簡単な構造を
提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１の発明は、内歯を有する外側歯車がハウジ
ングに回転自在に内嵌され、この外側歯車の内歯に噛み
合う外歯を有する内側歯車が前記ハウジングに回転自在
に支持され、この内側歯車は駆動軸に対して一体に回転
可能に結合されるとともに、前記駆動軸は内側歯車との
結合部分に軸方向に延びる一組の平行面を有し、前記内
側歯車の一方の端面側に、前記平行面を受ける平行な受
け面を備えた駆動軸との結合穴を有するオイルポンプに
おいて、前記内側歯車は、一端が前記結合穴に連続し、
他端が当該内側歯車の他方の端面に至る貫通穴を有する
ことを特徴とするオイルポンプを提供する。
に、請求項１の発明は、内歯を有する外側歯車がハウジ
ングに回転自在に内嵌され、この外側歯車の内歯に噛み
合う外歯を有する内側歯車が前記ハウジングに回転自在
に支持され、この内側歯車は駆動軸に対して一体に回転
可能に結合されるとともに、前記駆動軸は内側歯車との
結合部分に軸方向に延びる一組の平行面を有し、前記内
側歯車の一方の端面側に、前記平行面を受ける平行な受
け面を備えた駆動軸との結合穴を有するオイルポンプに
おいて、前記内側歯車は、一端が前記結合穴に連続し、
他端が当該内側歯車の他方の端面に至る貫通穴を有する
ことを特徴とするオイルポンプを提供する。
【０００８】請求項２の発明は、請求項１記載のオイル
ポンプにおいて、前記駆動軸の前記平行面を有する部分
の軸方向に連続する角部を、軸方向に直角な断面形状で
曲線状に形成したことを特徴とするものである。請求項
３の発明は、請求項１および２に記載のオイルポンプに
おいて、前記貫通穴の内周面に雌ねじを設けたことを特
徴とするものである。
ポンプにおいて、前記駆動軸の前記平行面を有する部分
の軸方向に連続する角部を、軸方向に直角な断面形状で
曲線状に形成したことを特徴とするものである。請求項
３の発明は、請求項１および２に記載のオイルポンプに
おいて、前記貫通穴の内周面に雌ねじを設けたことを特
徴とするものである。
【０００９】請求項４の発明は、請求項１から３に記載
のオイルポンプにおいて、前記貫通穴に遊嵌される棒材
をハウジングから延設したことを特徴とするものであ
る。請求項５の発明は、内歯を有する外側歯車がハウジ
ングに回転自在に内嵌され、この外側歯車の内歯に噛み
合う外歯を有する内側歯車が前記ハウジングに回転自在
に支持され、この内側歯車は駆動軸に対して一体に回転
可能に結合されるとともに、前記駆動軸は内側歯車との
結合部分に軸方向に延びる一組の平行面を有し、前記内
側歯車の一方の端面側に、前記平行面を受ける平行な受
け面を備えた駆動軸との結合穴を有するオイルポンプに
おいて、駆動軸の前記平行面を有する部分の軸方向に連
続する角部を、軸方向に直角な断面形状で曲線状に形成
したことを特徴とするオイルポンプを提供するものであ
る。
のオイルポンプにおいて、前記貫通穴に遊嵌される棒材
をハウジングから延設したことを特徴とするものであ
る。請求項５の発明は、内歯を有する外側歯車がハウジ
ングに回転自在に内嵌され、この外側歯車の内歯に噛み
合う外歯を有する内側歯車が前記ハウジングに回転自在
に支持され、この内側歯車は駆動軸に対して一体に回転
可能に結合されるとともに、前記駆動軸は内側歯車との
結合部分に軸方向に延びる一組の平行面を有し、前記内
側歯車の一方の端面側に、前記平行面を受ける平行な受
け面を備えた駆動軸との結合穴を有するオイルポンプに
おいて、駆動軸の前記平行面を有する部分の軸方向に連
続する角部を、軸方向に直角な断面形状で曲線状に形成
したことを特徴とするオイルポンプを提供するものであ
る。
【００１０】
【作用】請求項１の構造によれば、吐出ポートから両歯
車とハウジングとの隙間に入った油が貫通穴に向かい、
ここから結合穴に向かう流れが生じるため、駆動軸と結
合穴との隙間へ入り込む油量が従来より多くなる。請求
項２の構造によれば、請求項１の作用に加えて、駆動軸
と内側歯車が一体に回転する際に、駆動軸の結合穴に対
する当たりが緩和される。
車とハウジングとの隙間に入った油が貫通穴に向かい、
ここから結合穴に向かう流れが生じるため、駆動軸と結
合穴との隙間へ入り込む油量が従来より多くなる。請求
項２の構造によれば、請求項１の作用に加えて、駆動軸
と内側歯車が一体に回転する際に、駆動軸の結合穴に対
する当たりが緩和される。
【００１１】請求項３の構造によれば、請求項１および
２の作用に加えて、雌ねじの向きを、駆動軸の回転に伴
って貫通穴から結合穴に向かう油の流れが生じるように
する（すなわち、駆動軸の回転方向と同じ向きに、例え
ば、回転方向が内側歯車の一方の端面側から見たときで
右回りの場合に右ねじとする）ことによって、駆動軸の
回転に伴って生じる前記油の流れにより、吐出ポートか
ら両歯車とハウジングとの隙間に入った油が貫通穴から
結合穴に向かい易くなるため、駆動軸と結合穴との隙間
に入り込む油量がさらに多くなる。
２の作用に加えて、雌ねじの向きを、駆動軸の回転に伴
って貫通穴から結合穴に向かう油の流れが生じるように
する（すなわち、駆動軸の回転方向と同じ向きに、例え
ば、回転方向が内側歯車の一方の端面側から見たときで
右回りの場合に右ねじとする）ことによって、駆動軸の
回転に伴って生じる前記油の流れにより、吐出ポートか
ら両歯車とハウジングとの隙間に入った油が貫通穴から
結合穴に向かい易くなるため、駆動軸と結合穴との隙間
に入り込む油量がさらに多くなる。
【００１２】また、駆動軸の回転速度が大きいほど駆動
軸と結合穴との間には磨耗が生じやすいが、駆動軸の回
転速度が大きいほど雌ねじの螺旋に沿った油の流速が大
きくなって前記隙間に入り込む油の量が多くなるため、
想定される磨耗度合いに応じた適切な潤滑がなされる。
請求項４の構造によれば、請求項１から３の前記作用に
加えて、棒材の断面積分だけ貫通穴における油の流路の
断面積が小さくなるため、貫通穴を流れる油の流速が大
きくなる。これにより、駆動軸と結合穴との隙間に入り
込む油量がさらに多くなる。
軸と結合穴との間には磨耗が生じやすいが、駆動軸の回
転速度が大きいほど雌ねじの螺旋に沿った油の流速が大
きくなって前記隙間に入り込む油の量が多くなるため、
想定される磨耗度合いに応じた適切な潤滑がなされる。
請求項４の構造によれば、請求項１から３の前記作用に
加えて、棒材の断面積分だけ貫通穴における油の流路の
断面積が小さくなるため、貫通穴を流れる油の流速が大
きくなる。これにより、駆動軸と結合穴との隙間に入り
込む油量がさらに多くなる。
【００１３】請求項５の構造によれば、駆動軸と内側歯
車が一体に回転する際に、駆動軸の結合穴に対する当た
りが緩和される。
車が一体に回転する際に、駆動軸の結合穴に対する当た
りが緩和される。
【００１４】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１は、本発明の第一〜第四実施例に相当するオ
イルポンプの正面図であり、図２は、第一実施例のオイ
ルポンプを示す図１のＡ−Ａ線断面図である。なお、図
１は、最も手前に配置されている部材（後述のカバー３
２）が省略して描かれている。
する。図１は、本発明の第一〜第四実施例に相当するオ
イルポンプの正面図であり、図２は、第一実施例のオイ
ルポンプを示す図１のＡ−Ａ線断面図である。なお、図
１は、最も手前に配置されている部材（後述のカバー３
２）が省略して描かれている。
【００１５】これらの図に示すように、第一実施例のオ
イルポンプは、トロコイド型の内接歯車式オイルポンプ
であり、内歯１１を有する外側歯車１、およびこの内歯
１１に噛み合う外歯２１（歯数が内歯１１より少ない）
を有する内側歯車２が、ボディ３１とカバー３２とから
なるハウジング３内に偏心配置されている。また、内側
歯車２の両端面には、外歯２１の歯底円より小さい径の
軸部２ａ，２ｂが突出形成してあり、駆動軸４が結合さ
れる側の軸部２ａはカバー３２に形成された軸受穴３２
ａに回転可能に支持され、反対側の軸部２ｂは、ボディ
３１に形成された軸受穴３１ａに回転可能に支持されて
いる。また、外側歯車１は、ボディ３１に形成された軸
受穴３１ｂに回転可能に支持されている。
イルポンプは、トロコイド型の内接歯車式オイルポンプ
であり、内歯１１を有する外側歯車１、およびこの内歯
１１に噛み合う外歯２１（歯数が内歯１１より少ない）
を有する内側歯車２が、ボディ３１とカバー３２とから
なるハウジング３内に偏心配置されている。また、内側
歯車２の両端面には、外歯２１の歯底円より小さい径の
軸部２ａ，２ｂが突出形成してあり、駆動軸４が結合さ
れる側の軸部２ａはカバー３２に形成された軸受穴３２
ａに回転可能に支持され、反対側の軸部２ｂは、ボディ
３１に形成された軸受穴３１ａに回転可能に支持されて
いる。また、外側歯車１は、ボディ３１に形成された軸
受穴３１ｂに回転可能に支持されている。
【００１６】そして、このポンプは、駆動軸４の回転に
より内側歯車２の外歯２１が外側歯車１の内歯１１に噛
み合いながら回転し、これに伴って外側歯車１がハウジ
ング３に対して回転することで、吸入ポート５１および
吐出ポート５２と連通する両歯車間の隙間が変化して、
吸入ポート５１から供給される油を吐出ポート５２に押
し出すようになっている。
より内側歯車２の外歯２１が外側歯車１の内歯１１に噛
み合いながら回転し、これに伴って外側歯車１がハウジ
ング３に対して回転することで、吸入ポート５１および
吐出ポート５２と連通する両歯車間の隙間が変化して、
吸入ポート５１から供給される油を吐出ポート５２に押
し出すようになっている。
【００１７】また、駆動軸４と内側歯車２とはいわゆる
二面幅形状で結合されており、駆動軸４は軸方向全体に
延びる一組の平行面４１，４２を一組有し、内側歯車２
の駆動軸４との結合穴２２には、これら平行面４１，４
２を受ける各受け面２２ａ，２２ｂがある。そして、駆
動軸４の二面幅（平行面４１，４２間の距離）は、結合
穴２２の二面幅（受け面２２ａ，２２ｂ間の距離）より
僅かに小さく形成されている。また、駆動軸４の軸方向
に連続する四つの角部４３ａ〜４３ｄは、軸方向に直角
な断面形状で曲線状に形成してある。
二面幅形状で結合されており、駆動軸４は軸方向全体に
延びる一組の平行面４１，４２を一組有し、内側歯車２
の駆動軸４との結合穴２２には、これら平行面４１，４
２を受ける各受け面２２ａ，２２ｂがある。そして、駆
動軸４の二面幅（平行面４１，４２間の距離）は、結合
穴２２の二面幅（受け面２２ａ，２２ｂ間の距離）より
僅かに小さく形成されている。また、駆動軸４の軸方向
に連続する四つの角部４３ａ〜４３ｄは、軸方向に直角
な断面形状で曲線状に形成してある。
【００１８】また、図２に示すように、この内側歯車２
には、一端が軸部２ａ側の結合穴２２に連続し、他端が
軸部２ｂの端面に至る貫通穴２３が形成されている。こ
の貫通穴２３は、軸に直角な断面形状が結合穴２２と同
じであって、軸方向に平行に延びている。すなわち、内
側歯車２の回転中心に沿って両端面間を貫通する所定断
面の穴を形成することにより、貫通穴２３が結合穴２２
に連続した状態で形成され、前記穴の駆動軸４が内嵌さ
れている部分が結合穴２２に相当し、これより軸部２ｂ
側の部分が貫通穴２３に相当する。
には、一端が軸部２ａ側の結合穴２２に連続し、他端が
軸部２ｂの端面に至る貫通穴２３が形成されている。こ
の貫通穴２３は、軸に直角な断面形状が結合穴２２と同
じであって、軸方向に平行に延びている。すなわち、内
側歯車２の回転中心に沿って両端面間を貫通する所定断
面の穴を形成することにより、貫通穴２３が結合穴２２
に連続した状態で形成され、前記穴の駆動軸４が内嵌さ
れている部分が結合穴２２に相当し、これより軸部２ｂ
側の部分が貫通穴２３に相当する。
【００１９】したがって、ポンプの駆動により、吐出ポ
ート５１から両歯車１，２とハウジング３との隙間に入
った油が貫通穴２３に向かい、ここから結合穴２２に向
かう流れが生じるため、駆動軸４と結合穴２２との隙間
へ入り込む油量が従来より多くなる。また、駆動軸４と
内側歯車２が一体に回転する際に駆動軸４が結合穴２２
内で動いても、駆動軸４の角部４３ａ〜４３ｄが曲線状
に形成されているため、駆動軸４の結合穴２２に対する
当たりが緩和される。これにより、駆動軸４と結合穴２
２との磨耗が低減される。
ート５１から両歯車１，２とハウジング３との隙間に入
った油が貫通穴２３に向かい、ここから結合穴２２に向
かう流れが生じるため、駆動軸４と結合穴２２との隙間
へ入り込む油量が従来より多くなる。また、駆動軸４と
内側歯車２が一体に回転する際に駆動軸４が結合穴２２
内で動いても、駆動軸４の角部４３ａ〜４３ｄが曲線状
に形成されているため、駆動軸４の結合穴２２に対する
当たりが緩和される。これにより、駆動軸４と結合穴２
２との磨耗が低減される。
【００２０】図３は、第二実施例のオイルポンプを示す
図１のＡ−Ａ線断面図である。この例のオイルポンプは
前記第一実施例とほぼ同じであるが、内側歯車２の貫通
穴２３の内周面に雌ねじ２３ａが形成してあり、この雌
ねじ２３ａの向きを、内側歯車２の軸部２ａ側から見た
駆動軸４の回転方向（右回り）と同じ右ねじにしてあ
る。
図１のＡ−Ａ線断面図である。この例のオイルポンプは
前記第一実施例とほぼ同じであるが、内側歯車２の貫通
穴２３の内周面に雌ねじ２３ａが形成してあり、この雌
ねじ２３ａの向きを、内側歯車２の軸部２ａ側から見た
駆動軸４の回転方向（右回り）と同じ右ねじにしてあ
る。
【００２１】これにより、駆動軸４の回転に伴って貫通
穴２３から結合穴２２に向かう油の流れが生じるため、
吐出ポート５１から両歯車１，２とハウジング３との隙
間に入った油が、この流れに沿って貫通穴２３から結合
穴２２に向かい易くなる。そのため、駆動軸４と結合穴
２２との隙間に入り込む油がさらに多くなって、駆動軸
４と結合穴２２との磨耗がよりいっそう低減される。
穴２３から結合穴２２に向かう油の流れが生じるため、
吐出ポート５１から両歯車１，２とハウジング３との隙
間に入った油が、この流れに沿って貫通穴２３から結合
穴２２に向かい易くなる。そのため、駆動軸４と結合穴
２２との隙間に入り込む油がさらに多くなって、駆動軸
４と結合穴２２との磨耗がよりいっそう低減される。
【００２２】また、駆動軸４の回転速度が大きいほど駆
動軸４と結合穴２２との間には磨耗が生じやすいが、駆
動軸４の回転速度が大きいほど、雌ねじ２３ａの螺旋に
沿った油の流速が大きくなって駆動軸４と結合穴２２と
の隙間に入り込む油の量が多くなるため、想定される磨
耗度合いに応じた適切な潤滑がなされる。図４は、第三
実施例のオイルポンプを示す図１のＡ−Ａ線断面図であ
る。
動軸４と結合穴２２との間には磨耗が生じやすいが、駆
動軸４の回転速度が大きいほど、雌ねじ２３ａの螺旋に
沿った油の流速が大きくなって駆動軸４と結合穴２２と
の隙間に入り込む油の量が多くなるため、想定される磨
耗度合いに応じた適切な潤滑がなされる。図４は、第三
実施例のオイルポンプを示す図１のＡ−Ａ線断面図であ
る。
【００２３】この例のオイルポンプは前記第一実施例と
ほぼ同じであるが、ボディ３１の前記軸受穴３１ａの端
面３１ｃから垂直に、軸方向に延びる円柱状の棒材６を
延設し、これを内側歯車２の貫通穴２３内に配置した。
この棒材６の直径は結合穴２２の二面幅の１／２程度で
あり、棒材６は貫通穴２３内に遊嵌されている。これに
より、棒材６の断面積分だけ貫通穴２３における油の流
路の断面積が小さくなるため、貫通穴２３を流れる油の
流速がより大きくなって、駆動軸４と結合穴２２との隙
間へ入り込む油の量が多くなる。そのため、駆動軸４と
結合穴２２との磨耗がよりいっそう低減される。
ほぼ同じであるが、ボディ３１の前記軸受穴３１ａの端
面３１ｃから垂直に、軸方向に延びる円柱状の棒材６を
延設し、これを内側歯車２の貫通穴２３内に配置した。
この棒材６の直径は結合穴２２の二面幅の１／２程度で
あり、棒材６は貫通穴２３内に遊嵌されている。これに
より、棒材６の断面積分だけ貫通穴２３における油の流
路の断面積が小さくなるため、貫通穴２３を流れる油の
流速がより大きくなって、駆動軸４と結合穴２２との隙
間へ入り込む油の量が多くなる。そのため、駆動軸４と
結合穴２２との磨耗がよりいっそう低減される。
【００２４】図５は、第四実施例のオイルポンプを示す
図１のＡ−Ａ線断面図である。この例のオイルポンプは
前記第二実施例と第三実施例との組み合わせであり、内
側歯車２の貫通穴２３の内周面に前記雌ねじ２３ａが形
成してあるとともに、この貫通穴２３内に前記棒材６が
遊嵌されている。したがって、雌ねじ２３ａにより、駆
動軸４の回転に伴って貫通穴２３から結合穴２２に向か
う油の流れが生じるため、吐出ポート５１から両歯車
１，２とハウジング３との隙間に入った油が、この流れ
に沿って貫通穴２３から結合穴２２に向かい易くなる。
これとともに、棒材６の断面積分だけ貫通穴２３におけ
る油の流路の断面積が小さくなるため、貫通穴２３を流
れる油の流速がより大きくなって、駆動軸４と結合穴２
２との隙間へ入り込む油の量がさらに多くなって、駆動
軸４と結合穴２２との磨耗がよりいっそう低減される。
また、前述のように、駆動軸４の回転速度が大きいほど
駆動軸４と結合穴２２との間には磨耗が生じやすいが、
駆動軸４の回転速度が大きいほど、雌ねじ２３ａの螺旋
に沿った油の流速が大きくなって駆動軸４と結合穴２２
との隙間に入り込む油の量が多くなるため、想定される
磨耗度合いに応じた適切な潤滑がなされる。
図１のＡ−Ａ線断面図である。この例のオイルポンプは
前記第二実施例と第三実施例との組み合わせであり、内
側歯車２の貫通穴２３の内周面に前記雌ねじ２３ａが形
成してあるとともに、この貫通穴２３内に前記棒材６が
遊嵌されている。したがって、雌ねじ２３ａにより、駆
動軸４の回転に伴って貫通穴２３から結合穴２２に向か
う油の流れが生じるため、吐出ポート５１から両歯車
１，２とハウジング３との隙間に入った油が、この流れ
に沿って貫通穴２３から結合穴２２に向かい易くなる。
これとともに、棒材６の断面積分だけ貫通穴２３におけ
る油の流路の断面積が小さくなるため、貫通穴２３を流
れる油の流速がより大きくなって、駆動軸４と結合穴２
２との隙間へ入り込む油の量がさらに多くなって、駆動
軸４と結合穴２２との磨耗がよりいっそう低減される。
また、前述のように、駆動軸４の回転速度が大きいほど
駆動軸４と結合穴２２との間には磨耗が生じやすいが、
駆動軸４の回転速度が大きいほど、雌ねじ２３ａの螺旋
に沿った油の流速が大きくなって駆動軸４と結合穴２２
との隙間に入り込む油の量が多くなるため、想定される
磨耗度合いに応じた適切な潤滑がなされる。
【００２５】このように、第一〜第四実施例のオイルポ
ンプによれば、低コストで簡単な構造で、駆動軸４と内
側歯車２の結合穴２２との磨耗が低減される。なお、内
側歯車２に貫通穴２３を設けないで、駆動軸２の四つの
角部４３ａ〜４３ｄを曲線状に形成することだけでも、
駆動軸４の結合穴２２に対する当たりが緩和されること
によって、駆動軸４と結合穴２２との磨耗が従来より低
減される。また、前記実施例では、貫通穴２３を結合穴
２２と同じ断面形状で連続させているが、貫通穴２３の
断面を結合穴２２より小さく形成して駆動軸４の突き当
て部を設ければ、突き当て部に接触するまで駆動軸４を
挿入すればよいため、駆動軸４の挿入作業が簡便にな
る。
ンプによれば、低コストで簡単な構造で、駆動軸４と内
側歯車２の結合穴２２との磨耗が低減される。なお、内
側歯車２に貫通穴２３を設けないで、駆動軸２の四つの
角部４３ａ〜４３ｄを曲線状に形成することだけでも、
駆動軸４の結合穴２２に対する当たりが緩和されること
によって、駆動軸４と結合穴２２との磨耗が従来より低
減される。また、前記実施例では、貫通穴２３を結合穴
２２と同じ断面形状で連続させているが、貫通穴２３の
断面を結合穴２２より小さく形成して駆動軸４の突き当
て部を設ければ、突き当て部に接触するまで駆動軸４を
挿入すればよいため、駆動軸４の挿入作業が簡便にな
る。
【００２６】
【発明の効果】以上説明したように、請求項１〜５に係
るオイルポンプによれば、内側歯車の駆動軸との結合が
いわゆる二面幅形状で行われているオイルポンプの駆動
軸と、これを内嵌する内側歯車の結合穴との磨耗が、低
コストで簡単な構造で低減される。
るオイルポンプによれば、内側歯車の駆動軸との結合が
いわゆる二面幅形状で行われているオイルポンプの駆動
軸と、これを内嵌する内側歯車の結合穴との磨耗が、低
コストで簡単な構造で低減される。
【００２７】特に、請求項２〜４によれば、磨耗低減の
効果が請求項１および５よりさらに高いものとなる。
効果が請求項１および５よりさらに高いものとなる。
【図１】本発明の第一〜第四実施例に相当するオイルポ
ンプの正面図である。
ンプの正面図である。
【図２】第一実施例のオイルポンプを示す図１のＡ−Ａ
線断面図である。
線断面図である。
【図３】第二実施例のオイルポンプを示す図１のＡ−Ａ
線断面図である。
線断面図である。
【図４】第三実施例のオイルポンプを示す図１のＡ−Ａ
線断面図である。
線断面図である。
【図５】第四実施例のオイルポンプを示す図１のＡ−Ａ
線断面図である。
線断面図である。
【図６】従来のオイルポンプを示す正面図である。
【図７】図６のＢ−Ｂ線断面図である。
１ 外側歯車 １１ 内歯 ２ 内側歯車 ２１ 外歯 ２２ 結合穴 ２２ａ，２２ｂ 受け面 ２３ 貫通穴 ２３ａ 雌ねじ ３ ハウジング ３１ ボディ（ハウジング） ３２ カバー（ハウジング） ４ 駆動軸 ４１ 平行面 ４２ 平行面 ４３ａ〜４３ｄ 角部 ６ 棒材
Claims (5)
- 【請求項１】 内歯を有する外側歯車がハウジングに回
転自在に内嵌され、この外側歯車の内歯に噛み合う外歯
を有する内側歯車が前記ハウジングに回転自在に支持さ
れ、この内側歯車は駆動軸に対して一体に回転可能に結
合されるとともに、前記駆動軸は内側歯車との結合部分
に軸方向に延びる一組の平行面を有し、前記内側歯車の
一方の端面側に、前記平行面を受ける平行な受け面を備
えた駆動軸との結合穴を有するオイルポンプにおいて、 前記内側歯車は、一端が前記結合穴に連続し、他端が当
該内側歯車の他方の端面に至る貫通穴を有することを特
徴とするオイルポンプ。 - 【請求項２】 前記駆動軸の前記平行面を有する部分の
軸方向に連続する角部を、軸方向に直角な断面形状で曲
線状に形成したことを特徴とする請求項１記載のオイル
ポンプ。 - 【請求項３】 前記貫通穴の内周面に雌ねじを設けたこ
とを特徴とする請求項１または２に記載のオイルポン
プ。 - 【請求項４】 前記貫通穴に遊嵌される棒材をハウジン
グから延設したことを特徴とする請求項１から３のいず
れか一つに記載のオイルポンプ。 - 【請求項５】 内歯を有する外側歯車がハウジングに回
転自在に内嵌され、この外側歯車の内歯に噛み合う外歯
を有する内側歯車が前記ハウジングに回転自在に支持さ
れ、この内側歯車は駆動軸に対して一体に回転可能に結
合されるとともに、前記駆動軸は内側歯車との結合部分
に軸方向に延びる一組の平行面を有し、前記内側歯車の
一方の端面側に、前記平行面を受ける平行な受け面を備
えた駆動軸との結合穴を有するオイルポンプにおいて、 駆動軸の前記平行面を有する部分の軸方向に連続する角
部を、軸方向に直角な断面形状で曲線状に形成したこと
を特徴とするオイルポンプ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5233995A JPH08247046A (ja) | 1995-03-13 | 1995-03-13 | オイルポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5233995A JPH08247046A (ja) | 1995-03-13 | 1995-03-13 | オイルポンプ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08247046A true JPH08247046A (ja) | 1996-09-24 |
Family
ID=12912048
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5233995A Pending JPH08247046A (ja) | 1995-03-13 | 1995-03-13 | オイルポンプ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08247046A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2016117316A1 (ja) * | 2015-01-23 | 2016-07-28 | 株式会社デンソー | 燃料ポンプ及びその製造方法 |
| JP2018127918A (ja) * | 2017-02-07 | 2018-08-16 | 株式会社ジェイテクト | 電動ポンプ |
-
1995
- 1995-03-13 JP JP5233995A patent/JPH08247046A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2016117316A1 (ja) * | 2015-01-23 | 2016-07-28 | 株式会社デンソー | 燃料ポンプ及びその製造方法 |
| JP2016136008A (ja) * | 2015-01-23 | 2016-07-28 | 株式会社デンソー | 燃料ポンプ及びその製造方法 |
| CN107208628A (zh) * | 2015-01-23 | 2017-09-26 | 株式会社电装 | 燃料泵及其制造方法 |
| JP2018127918A (ja) * | 2017-02-07 | 2018-08-16 | 株式会社ジェイテクト | 電動ポンプ |
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