JP2544064Y2 - オイルポンプ - Google Patents

オイルポンプ

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JP2544064Y2
JP2544064Y2 JP1989117500U JP11750089U JP2544064Y2 JP 2544064 Y2 JP2544064 Y2 JP 2544064Y2 JP 1989117500 U JP1989117500 U JP 1989117500U JP 11750089 U JP11750089 U JP 11750089U JP 2544064 Y2 JP2544064 Y2 JP 2544064Y2
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JP
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oil
oil seal
gap
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inner gear
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靖 渡辺
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株式会社ユニシアジェックス
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、オイルポンプに関し、特に車輌用エンジン
の潤滑用ポンプとして好適なオイルポンプに関する。
[従来の技術] 従来のこの種のオイルポンプとしては、例えば、実開
昭61-171885号公報に開示されているものがある。この
ものは、オイルポンプの吐出室から漏洩する潤滑用オイ
ルをドライブギア(インナギア)とハウジングとの間の
インロー部隙間を経させてオイルシール室に導き、クラ
ンク軸のハウジング貫通部に設けられたオイルシールを
封止状態のまま潤滑すると共に、ハウジングに形成され
たドレン孔からこの潤滑用オイルをオイルシール室の内
圧と外圧との差圧を利用して例えばクランク室に排出す
るように構成されている。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、このような従来のオイルポンプにおい
ては、吐出室において加圧された潤滑用オイルの一部が
漏洩し、インナギアのハウジングとの間のサイド隙間お
よび軸方向のインロー部隙間を経てオイルシール室に導
かれるものの、吐出圧が上昇したり長期使用による摩耗
のために上述の隙間が広がったりすると、オイルシール
室に導かれる油量が増大し、オイルシール室内の圧力が
上昇する結果、オイルシールからのオイル漏れやオイル
シールが抜出すという問題があった。
本考案の目的は、上述したような従来の課題に着目
し、その解決を図るべく、潤滑用オイルが過剰にオイル
シール室に供給されるのを抑制し、安定したオイル封止
状態を保つようにすると共に、オイルシールの脱落を防
止することのできるオイルポンプを提供することにあ
る。
[課題を解決するための手段] かかる目的を達成するために、本考案は、ハウジング
(1)及びポンプカバー(2)により形成されたポンプ
室空間には、クランク軸(4)が嵌合されると共に、該
クランク軸(4)によって駆動されるインナギア(5)
と該インナギア(5)に偏心して噛合するアウタギア
(6)とが互いに回転自在に収められており、前記イン
ナギア(5)の側面に向けて突出形成される軸受部
(7)を前記ハウジング(1)に形成して、前記軸受部
(7)には前記インナギア(5)に形成されたインロー
部(8)が嵌合していると共に、前記軸受部(7)の先
端に位置する陥凹部にオイルシール(9)を圧入固着し
てあり、このオイルシール(9)と前記インロー部
(8)との間に位置するように、前記軸受部(7)には
仕切部材(20)が突設され、前記軸受部(7)とインロ
ー部(8)及び該インロー部(8)と仕切部材(20)に
よって隙間(13)を形成すると共に、前記仕切部材(2
0)とクランク軸(4)により隙間(21)を形成し、該
隙間(21)は、前記インナギア(5)のクランク軸
(4)への嵌合い隙間(22)よりクランク軸(4)の半
径方向に対して狭く形成されており、且つ前記ハウジン
グの軸受部(7)と前記クランク軸(4)とでオイルシ
ール室(11)を形成し、該オイルシール室(11)は前記
オイルシール(9)により閉塞されて、前記隙間(13)
及び(21)により、前記ポンプ室空間に形成された吐出
室(10)から前記オイルシール室(11)に至るオイルの
漏洩経路を形成したことを特徴とする。
[作用] 本考案によれば、ポンプの吐出室から漏洩しオイルシ
ール室に導かれるオイルは、オイルの漏洩経路に臨ませ
て設けられた環状の仕切部材によりその流量の増大が制
限されるので、オイルシール室内の油圧が高められるの
を防止することができ、オイルシールからの漏れやオイ
ルシールの抜けが防止される。
[実施例] 以下に、図面を参照して本考案の実施例を具体的に説
明する。
第1図は本考案の一実施例を示す。ここで、1はオイ
ルポンプのハウジング、2はハウジング1に皿ねじ3な
どで固定されたポンプカバーであり、ハウジング1とポ
ンプカバー2とで形成されたポンプ室空間にクランク軸
4に嵌合され、クランク軸4によって駆動されるインナ
ギア5と、これと偏心して一部が噛合するアウナギア6
とが互いに回転自在に収められている。7はインナギア
5の側面に向けてハウジング1の側から突出形成された
軸受部であって、インナギア5に形成されたインロー部
8がわずかな隙間13を保ちつつ嵌合されている。この隙
間13が後述する吐出室10からのオイルの漏洩経路とな
る。
9はオイルシールであって、ハウジング1の軸受部
(7)の先端に位置する陥凹部にその外周部が圧入固着
され、インナギア5のインロー部8と軸受部7との間の
隙間13を通って吐出室10から漏れてくるオイルが外部へ
漏れるのを防止すべく、内周がクランク軸4と摺接して
いる。11はオイルシール室で、前述のハウジング1の軸
受部7の先端に位置する陥凹部がオイルシール9によっ
て閉塞されて形成される空間である。また、12はオイル
シール室11に導かれたオイルを、不図示のオイルパンに
戻すためにハウジング1の径方向に穿設したドレン孔で
ある。しかして、本例では、このように構成したオイル
ポンプにおいて、軸受部7のオイルシール室11に接する
内周面からクランク軸4に向けてその周囲を取囲むよう
に環状に仕切部材20を突設して、この仕切部材20を、オ
イルシール9とインロー部8との間に位置させている。
しかしてここで、仕切部材20の内周面とクランク軸4
との間に形成される隙間21を、クランク軸4に嵌合固定
されているインナギア5のクランク軸4との間に形成さ
れる嵌合いの隙間22より好ましくは小さく形成しておく
とよい。
このように構成したオイルポンプにおいては、吐出室
10内の加圧されたオイルがインナギア5のインロー部8
と軸受部7との間の隙間13、すなわち漏洩経路を通って
オイルシール室11に導かれようとするが、仕切部材20と
クランク軸4との間の隙間21がインナギア5のクランク
軸4への嵌合い隙間22より狭く形成されているので、仕
切部材20によって、オイルシール室11に導かれるオイル
が阻まれると共に、その流入量が隙間21によって制限さ
れ、オイルの大半が隙間22を通ってカバー2側に導かれ
る。
更にこの場合、吐出室10からオイルがオイルシール室
11に導かれる過程において、隙間13および21が曲折して
介在することにより、流通抵抗が高められるので、オイ
ルシール室11への導入油量が制限され、ポンプ効率を向
上させる効果が期待できる。かくして、オイルシール室
11に導かれる適切な油量のオイルにより、オイルシール
9とクランク軸4との摺接部の適度の潤滑が行なわれ、
また、オイルシール室11に過大に、オイルが供給される
ことがなく、従来のようにオイルシール9からの漏れや
オイルシール9の脱落の生じる虞をなくすことができ
る。オイルシール9を潤滑したオイルはオイルシール室
11からドレン孔12を介して不図示のオイルパンに戻され
る。
なお、仕切部材20を設けるにあたっては、ハウジング
1に軸受部7を形成する際、軸受部7に連続して仕切部
材20を切削加工してもよいし、一応、軸受部7を連続し
た円筒状に切削加工したあとで仕切部材20を軸受部7に
圧入嵌合するようにしてもよい。また、環状仕切部材20
の内径を縮少し、対応するクランク軸4の外周に環状溝
を設けて、仕切部材20の内径部をこの溝内に入り込ませ
るようにしてもよい。さらに、仕切部材20をクランク軸
4に固着し、ハウジング1と仕切部材20との間の隙間
を、前述のインナギア5とクランク軸4との間の嵌合い
隙間22より小さくすることも可能である。
[考案の効果] 以上説明してきたように、本考案によれば、そのオイ
ルの漏洩経路には、仕切部材(20)が介在することとな
って、オイルシール室(11)内の圧力の上昇を制限させ
ることができ、オイル漏れ等の防止と共にポンプ効率の
向上を図ることができる。
また、本願考案のオイルの漏洩経路は、軸受部とイン
ロー部及び該インロー部(8)と仕切り部材(20)によ
って形成された隙間(13)と、仕切部材(20)とクラン
ク軸(4)により形成された隙間(21)とで構成してい
るため、必然的に曲折した油経路となって、オイルの流
通抵抗を高めることとなり、このために、オイルシール
室(11)への導入油量が制限され、ポンプ効率を更に向
上させる効果が期待できる。
更に、本願考案は、オイルの漏洩経路を構成する隙間
(21)を、インナギア(5)のクランク軸(4)への嵌
合い隙間(22)より、クランク軸(4)の半径方向に対
して狭く形成した結果、漏洩経路を経て隙間(13)に流
れ来ったオイルが、隙間21側より嵌め合い隙間(22)側
により多く導かれることとなり、この点からも、ポンプ
効率の向上を望むことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す側断面図である。 1……ハウジング、2……カバー、4……クランク軸、
5……インナギア、6……アウタギア、7……軸受部、
8……インロー部、9……オイルシール、10……吐出
室、11……オイルシール室、12……ドレン孔、13……隙
間(漏洩経路)、20……仕切部材。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジング(1)及びポンプカバー(2)
    により形成されたポンプ室空間には、クランク軸(4)
    が嵌合されると共に、該クランク軸(4)によって駆動
    されるインナギア(5)と該インナギア(5)に偏心し
    て噛合するアウタギア(6)とが互いに回転自在に収め
    られており、前記インナギア(5)の側面に向けて突出
    形成される軸受部(7)を前記ハウジング(1)に形成
    して、前記軸受部(7)には前記インナギア(5)に形
    成されたインロー部(8)が嵌合していると共に、前記
    軸受部(7)の先端に位置する陥凹部にオイルシール
    (9)を圧入固着してあり、このオイルシール(9)と
    前記インロー部(8)との間に位置するように、前記軸
    受部(7)には仕切部材(20)が突設され、前記軸受部
    (7)とインロー部(8)及び該インロー部(8)と仕
    切部材(20)によって隙間(13)を形成すると共に、前
    記仕切部材(20)とクランク軸(4)により隙間(21)
    を形成し、該隙間(21)は、前記インナギア(5)のク
    ランク軸(4)への嵌合い隙間(22)よりクランク軸
    (4)の半径方向に対して狭く形成されており、且つ前
    記ハウジングの軸受部(7)と前記クランク軸(4)と
    でオイルシール室(11)を形成し、該オイルシール室
    (11)は前記オイルシール(9)により閉塞されて、前
    記隙間(13)及び(21)により、前記ポンプ室空間に形
    成された吐出室(10)から前記オイルシール室(11)に
    至るオイルの漏洩経路を形成したことを特徴とするオイ
    ルポンプ。
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