JPH0320378Y2 - - Google Patents

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JPH0320378Y2
JPH0320378Y2 JP1986182777U JP18277786U JPH0320378Y2 JP H0320378 Y2 JPH0320378 Y2 JP H0320378Y2 JP 1986182777 U JP1986182777 U JP 1986182777U JP 18277786 U JP18277786 U JP 18277786U JP H0320378 Y2 JPH0320378 Y2 JP H0320378Y2
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JP1986182777U
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は消火栓用鉄蓋の改良に関する。
(従来の技術) 従来の急勾配機械加工嵌め合せ型鉄蓋にありて
は、嵌め合わせ面が密着しているために、蓋及び
受枠のガタツキが発生せず、雨水及び土砂がこの
嵌め合わせ面より流入しない長所がある反面、開
蓋が非常に困難で挺子等により強力を加えなけれ
ばならず、開蓋技術及び力を必要とし緊急開蓋を
必要とする消火栓用鉄蓋には向かない欠点があつ
た。
また、実願昭55−101067号(実開昭56−30326
号)には、受枠の突縁部と蓋の周縁の傾斜角を5°
〜10°となすことが記載されているのみであつて、
受枠の内周面と蓋の周縁との隙間とを0.1mm〜0.2
mmとなし、蓋の底縁部と受枠の受面とを密着させ
ていないために、消火栓用鉄蓋として迅速に開蓋
する作用をなすことが困難であつた。
また実願昭58−187910号(実開昭60−96481号)
には、環状側壁の底面部を受枠の底面に載置して
いる構造について記載されている。
また、実公昭56−17581号公報には、蓋体の一
端部底面との受枠の一端平坦端部との間に間隔を
設け、かつ、蓋体の長孔に受枠の軸を挿通して蓋
体の上面を自動車の車輪が通過する際衝撃による
蓋体の破損を防ぐようにしたものであつて、前記
と同様に受枠内周面と蓋の周縁との間の隙間の幅
及び隙間の傾斜角度について開示されていない。
(考案が解決しようとする問題点) 本考案は受枠と蓋との嵌め合わせ面を急勾配と
なして、しかも開蓋するのに開蓋技術及び強力を
必要とせず、緊急開蓋を行うことのできる消火栓
用鉄蓋を提供しようとするものである。
(問題点を解決するための手段) 本考案は受枠1の側壁1aの内周面2と、受枠
1の開口部を閉開する蓋4の側壁4aの外周面5
との嵌め合わせ面5の傾斜角度を平行しかつそれ
ぞれ垂直軸に対して約10°円錐形に機械加工仕上
されており、受枠1の受面3と蓋4の底縁部7と
は水平に機械加工して密着されており、受枠1の
側壁1aの内周位置側に形成した蝶番棚部10に
あけた孔11に蝶番用連結金具12に挿通し、該
蝶番用連結金具12の円球部13を蓋4の一側下
面に設けた立設壁14の円弧状凹部14aに嵌め
込んでなることを特徴とする消火栓用鉄蓋の構造
である。
(作用) 本考案は前述したように、受枠と蓋とを急勾配
の垂直軸に対して約10°の嵌め合わせ面を形成す
ると共に、この嵌め合わせ面に0.1mm〜0.2mmの隙
間を設けたことにより、受枠と蓋との間にガタツ
キを発生せず、かつ前記0.1mm〜0.2mmの隙間より
土砂の流入は微少であり、受枠の受面と蓋の底縁
部とは、機械加工にて密着されているために、蓋
の閉開動作は僅かの人力で行うことができる。
(実施例) 1は四角形の受枠であつて、その側壁1aの四
隅角部の内周面は円弧状に面取りしてある。受枠
1の側壁1aの内周面には垂直軸に対して約10°
の傾斜角度で錐形に形成され、その下方部に水平
の受面3がL字形に機械加工により連設形成され
ている。4は受枠1の側壁1a内周面2に嵌め込
まれる蓋であつて、その側壁4aの外周面5は、
機械加工により仕上げられており、受枠1の側壁
1aの内周面2と隙間0.1mm〜0.2mmの間隔6を存
して傾斜内周面と相似形をなしている。そして蓋
4の底縁部7は水平に機械加工されていて、蓋4
を閉じた状態でその底縁部7は受枠1の受面3と
密着され、受枠1の上端面8と蓋4の上端面9と
はほぼ同じ平面となるように構成されている。1
0は蓋1の側壁1aの内周一側に形成された蝶番
棚部であり、この蝶番棚部に形成した孔11に蝶
番用連結金具12の中間部を挿通し、その上端部
に形成した円球部13を蓋4の一側下面に形成し
た立設壁14の円弧状凹部14aに嵌め込む。又
開蓋の際蝶番用連結金具12が蝶番棚部10の孔
11より抜け出さないように、この蝶番用連結金
具12の下端に突起15を設ける。16は蝶番用
連結金具12の側方において蝶番棚部10に設け
た円弧状面を持つ受枠開閉ガイド、17は蓋4の
立設壁14の側方に設けた受枠開閉ガイド16と
摺合する蓋開閉用ガイドであつて、蓋4を開蓋状
態から閉蓋に移り水平軸に対して約60°閉蓋した
状態で受枠用ガイド16の蓋開閉用ガイド17の
一部が係合をはじめ、更に閉蓋動作を進め、蓋4
が全部閉じた時、受枠の受面3に蓋4の底縁部7
が密着し、受枠開閉用ガイド16に蓋開閉用ガイ
ド17が嵌め合わされる。そして受枠1の側壁1
aの内周面2と蓋4の側壁4aの外周面5とは
0.1mm〜0.2mmの隙間を保持して安定する。
(効果) 本考案は前記したように受枠と蓋の嵌め合わせ
面を垂直軸に対し急勾配の約10°に機械加工した
ためにあたかも受枠と蓋とはあたかも楔結合を呈
し、蓋の上面を車輛が通行しても蓋が浮上するこ
とがないと共に受枠と蓋との嵌め合わせ面間に
0.1mm〜0.2mmの隙間を設けたことにより、この隙
間に土砂等の流入は微量であり、受枠の受面と蓋
の底縁部を平らに機械加工して密着したから蓋及
び受枠にガタツキを発生することがないことが実
験上確めることができ、しかも開蓋が安易で緊急
開蓋を必要とする消火栓用鉄蓋として有効適切で
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は開蓋して示す本考案の斜視図、第2図
は平面図、第3図は第2図−線の断面図、第
4図は受枠と蓋との嵌め合わせ部の拡大断面図、
第5図は分解して示す受枠と蓋との一部の拡大断
面図である。 1……受枠、2……受枠の内周面、3……受枠
の受面、4……蓋、5……蓋の外周面、6……隙
間、7……蓋の底縁部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 受枠1の側壁1aの内周面2と、受枠1の開口
    部を閉開する蓋4の側壁4aの外周面5との嵌め
    合わせ面5の傾斜角度を平行しかつそれぞれ垂直
    軸に対して約10°円錐形に機械加工仕上されてお
    り、受枠1の受面3と蓋4の底縁部7とは水平に
    機械加工して密着されており、受枠1の側壁1a
    の内周位置側に形成した蝶番棚部10にあけた孔
    11に蝶番用連結金具12に挿通し、該蝶番用連
    結金具12の円球部13を蓋4の一側下面に設け
    た立設壁14の円弧状凹部14aに嵌め込んでな
    ることを特徴とする消火栓用鉄蓋の構造。
JP1986182777U 1986-11-29 1986-11-29 Expired JPH0320378Y2 (ja)

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