JPH03203748A - 加熱定着性トナー - Google Patents

加熱定着性トナー

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JPH03203748A
JPH03203748A JP1343251A JP34325189A JPH03203748A JP H03203748 A JPH03203748 A JP H03203748A JP 1343251 A JP1343251 A JP 1343251A JP 34325189 A JP34325189 A JP 34325189A JP H03203748 A JPH03203748 A JP H03203748A
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宏明 川上
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前田 清子
Shinji Doi
信治 土井
Takashige Kasuya
貴重 粕谷
Satoshi Matsunaga
聡 松永
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、電子写真、静電印刷、磁気記録等に用いられ
る現像剤において、特に加熱定着方法に適した加熱定着
性トナーに関する。
[従来の技術] 従来、トナー顕画像を記録材に定着する方法として、ヒ
ーター或は熱ローラー等により加熱溶融して定着させる
方法、加圧により定着させる方法、有機溶剤によりトナ
ーのバインダーを軟化或は溶解して定着させる方法等が
あるが、現在量も一般的な方法は加熱により溶融定着さ
せる方法である。
更に近年の複写作業の効率化、省エネルギー化、複写機
の小型高速高性能化に伴い、加熱定着方法に用いられる
トナーとしてはより低い温度で定着するトナーが要求さ
れている。
低温定着トナーに適した素材としては、低分子量のポリ
エステル樹脂が注目される。ポリエステル樹脂をトナー
用バインダーとして用いる試みは特公昭46−1268
0号(USP、3590000号)、特公昭52−25
420号(USP、3681106号)等多数提案され
ている。しかし、より低温での定着を目指し、樹脂の分
子仝を小さくすると溶融粘度が低下するため、定着器の
温調をトナーが十分に定着する温度に設定すると、トナ
ーが紙のみならず、加熱体上にも融着する、いわゆるオ
フセットが発生する。
ポリエステル系樹脂を主バインダーとするトナーにおけ
るオフセット防止に対しては、特公昭52−25420
号に代表される様に3価以上のポリオール、ポリアシッ
ドを混合してポリマーを非線状化し、その粘弾性を改良
して定着時のオフセット性改善をねらうものが提案され
ているが、充分な耐オフセット性をもたせるまで非線状
化を進めると、定着点が上昇してしまうため、より低温
定着を目的としたトナーには不都合である。
又特開昭59−9669号に提案されている様に、多価
金属化合物を混合し、金属イオンにより架橋構造をもた
せ、ポリマー顧問に相互作用を働かせ、その溶融粘弾性
を変化させオフセットを防止する試みもある。しかし多
価金属化合物は樹脂に比べ固有抵抗が低いためトナーの
帯電能力が低下する。このため、オフセット防止を多価
金属化合物による架橋のみに求めた場合、その添加量が
多くなり、トナーの現像性が悪化する傾向にある。この
様に低温定着性と耐オフセット性は相反する性能であり
、その両立は大変困難である。これを改良する手段とし
て、特開昭60−87958号、特開昭64−1575
5号に提案されている様に、低温定着を実現するための
低分子量ポリエステルと、耐オフセット性を実現するた
めの高分子量ポリエステルをブレンドする方法がある。
これにより従来のポリエステルと比較すれば耐オフセッ
ト性を保ちながら低温定着を実現することが可能となっ
た。
しかし、より低温定着を実現する場合、ブレンドする低
分子量ポリエステルをかなり低融点にしなくてはならず
、耐オフセツト性能が低下する。
これを補うに十分なまで高分子量化されたポリエステル
と、低分子量ポリエステルを混合した場合、着色剤等の
トナー内添成分が均一分散されにくく、良好な現像特性
が得られなかった。
又特開昭60−4947号に、線状ポリエステルと非線
状ポリエステル樹脂の混合物に有機金属化合物を加え、
架橋させたトナーが提案されている。しかしこの場合、
線状、非線状のいずれのポリエステル樹脂に対しても架
橋作用が働くため、特に非線状ポリエステルが高分子化
するため、より低温での定着を目指す場合には不充分で
ある。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は、以下の様なトナーを提供することにあ
る。
■より低い温度で充分定着し、低エネルギー化が可能で
、オフセットが防止され、且つ定着可能領域の広いトナ
ー。
■許容可能な塊状化温度を持ち、貯蔵及び使用に際して
ブロッキング等の起らないトナー。
■いかなる環境下のいかなる使用状況に際しても、トナ
ー担持体上或は感光体上に融着のしないトナー ■画像濃度が充分高く、鮮明で解像力のある地力ブリ等
のない画質の得られる現像特性の優れたトナー。
■製法が容易で製造効率が良く、安定した生産力く可能
で、且つコストの低いトナー。
[課題を解決するための手段及び作用]本発明者は鋭意
検討の結果、結着樹脂が、5mgにOH/8未満の酸価
を有する線状ポリエステル樹脂と、5〜60mgにO)
17gの酸価を有する非線状ポリエステル樹脂とを含有
し、該結着樹脂100重量部に対して、0.2〜lO重
量部の2価以上の有機金属化合物を含有し、且つ数平均
分子量Mnが1.OX103以下、重量平均分子量Mw
が2.5 X 103以下であり、Mw/Mnが3.0
以下、融点が60〜120℃の範囲である、低融点グラ
フト変性ポリオレフィン離型剤を含有してなることを特
徴とする加熱定着性トナーを用いることで前記の目的を
達成できることを見い出した。以下にその詳細を説明す
る。
本発明の第一の特徴は、結着樹脂が5Bに0873未満
の酸価を有する線状ポリエステル樹脂と、5〜60mg
KO)17gの酸価を有する非線状ポリエステル樹脂と
を含有し、該結着樹脂100重量部に対し、0.2〜l
O重量部の2価以上の有機金属化合物を含有することで
ある。本発明では線状ポリエステル樹脂と非線状ポリエ
ステル樹脂の混合時或は混合後に着色剤等のトナー内添
剤と2価以上の有機金属化合物を混合し、金属架橋を行
なわせる。
ここで低温定着を実現するためには線状ポリエステル樹
脂の酸価は、5 mgKOtl/g未満でなければなら
ない。酸価が5 mgKOH/g以上では金属架橋がお
こるため、線状ポリエステル樹脂が高分子量化してしま
い、有効に定着点を下げることが困難になる。また、耐
オフセット性をもたせるために非線状ポリエステル樹脂
の酸価は、5〜60mgK旧1/gでなければならない
。5mgにoH/g未満では、金属架橋が不充分となり
、満足するオフセット性が得られない。また、60mg
に087gを越える場合は非線状化が進みすぎ、低温定
着が困難となる場合や、未反応の酸価のために耐湿性が
悪化する場合もある。
このように混合後の非線状ポリエステル樹脂が、更に金
属架橋により非線状化を進めるため、混合前の非線状ポ
リエステルは、充分な耐オフセット性をもたせるまで、
架橋されている必要がない。よって、充分な耐オフセッ
ト性をもたせるまで架橋されていない非線状化ポリエス
テルと線状ポリエステルの混合物では、着色剤等の内添
剤を均一に混合分散することができる。
尚線状ポリエステル樹脂と非線状ポリエステル樹脂の混
合方法は溶液混合又は混練時混合が好ましい。また酸価
の測定はJIS K−0070に準じて行なう。
本発明の加熱定着用トナーの構成上のもう一つの特徴は
、上述の結着樹脂中に数平均分子量Mnが1.0 X 
103以下好ましくは400〜700、重量平均分子量
Mwが2.5X103以下好ましくは700〜1500
、Mw/Mn 3.0以下好ましくは2.0以下、融点
が60〜120℃、好まし、くは60〜100℃の範囲
である低融点グラフト変性ポリオレフィン離型剤を少な
くとも一種以上含有してなるトナーを使用することによ
り、より低消費電力、低温度でオフセットすることなく
トナーを記録材に加熱定着することができることである
本発明者等の鋭意研究の結果、前記低温定着を可能とす
る低温溶融の線状ポリエステル樹脂に対して、より低温
より離型性を示す離型剤が必要であり、離型剤が離型性
を示す温度は、離型剤の融点に相関があり、融点がより
低いもの程低温定着に有利であることが明らかとなった
。しかしながら低融点の離型剤を使用する場合、トナー
のブロッキング特性の悪化、二成分現像剤として使用す
る際のキャリアフィルミング等の悪影響が生じる。そこ
で本発明において含有する離型剤の少くとも一種の分子
量分布を数平均分子量Mnが1.0×103以下、重量
平均分子量Mwが2.5 XIO3以下、Mw/Mn3
.0以下と比較的シャープにすることにより、ブロッキ
ング特性を良化することができ、なおかつ、低温より離
型性を示し、オフセット現象を生じない好特性を得られ
ることが明らかとなった。
低温定着は、上述の如き低融点離型剤を組み合すことに
よりある程度達成可能であるが、線状ボッエステル樹脂
と非線状ポリエステル樹脂の混合樹脂中における離型剤
の分散を更に良好なものにするために低融点ポリオレフ
ィン離型剤をグラフト変性して上述の欠点を除外し現像
性が良好でしかも更なる低温定着性が達成できることを
見出した。
本発明において、低融点グラフト変性ポリオレフィン離
型剤の分子量分布は、GPC(ゲルパーミェーションク
ロマトグラフィ)によって次の条件で測定される。
(GPC測定条件)装 置 LC−GPC150G(ウ
ォーターズ社) カラム GM)16 (東洋ソーダ) [10cmカラ
ム温度 140℃ 5olv、  o−ジクロロベンゼン 以上の条件で測定し、試料の有する分子量分布は、ポリ
エチレン標準試料により作製された検出線の対数値とカ
ウント数との関係から算出した。
又、本発明において、上記離型剤の融点は、DSC−7
(Perkin−E1mer社製)示差走査型熱量計を
用いて、そのDSCの吸熱ピークを測定し、その最高融
解ピーク値とした。
前記グラフト変性ポリオレフィンとしては、不飽和脂肪
酸、スチレン話導体或は、不飽和脂肪酸エステルにより
グラフト変性されたポリオレフィンワックス等が挙げら
れる。
ポリオレフィンワックスとしては1−ブテン、l−ヘキ
セン、l−デセン、4−メチル−1−ペンテンなどのα
−オレフィンの単独重合体又は2種以上のα−オレフィ
ンの共重合体である。更にはポリオレフィンの酸化物も
含まれる。
グラフト変性ポリオレフィンを合成するために使用され
る不飽和脂肪酸或は不飽和脂肪酸エステルとしては、メ
タクリル酸及びメチルメタクリレート、エチルメタクリ
レート、プロピルメタクリレート、n−ブチルメタクリ
レート、インブチルメタクリレート、n−オクチルメタ
クリレート、2−エチルへキシルメタクリレート、ラウ
リルメタクリレート、ステアリルメタクリレート、ドデ
シルメタクリレート、フェニルメタクリレート、ジメチ
ルアミノエチルメタクリレート、ジエチルアミノエチル
メタクリレート、メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル
、2,2.2−1−リフルオロエチルメタクリレート、
メタクリル酸グリシジル等のメタクリレート類、アクリ
ル酸及びメチルアクリレート、エチルアクリレート、プ
ロピルアクリレート、nブチルアクリレート、イソブチ
ルアクリレート、n−オクチルアクリレート、ラウリル
アクリレート、ステアリルアクリレート、ドデシルアク
リレート、2−エチルへキシルアクリレート、フェニル
アクリレート、2−クロルエチルアクリレート、アクリ
ル酸−2−ヒドロキシエチル、シクロへキシルアクリレ
ート、ジメチルアミノエチルアクリレート、ジエチルア
ミノエチルアクリレート、ジブチルアミノエチルアクリ
レート、2エトキシアクリレート、1.4−ブタンジオ
ールジアクリレート、などのアクリレート類、マレイン
酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸及びモノエチ
ルマレート、ジエチルマレート、モノプロピルマレート
、ジプロピルマレート、モノブチルマレート、ジブチル
マレート、シー2エチルへキシルマレート、モノエチル
フマレート、ジエチルフマレート、ジブチルフマレート
、ジ−2エチルへキシルフマレート、モノエチルイタコ
ネート、ジエチルイタコネート、モノエチルシトラコネ
ート、ジェチルシトラコネートなどの不飽和二塩基酸エ
ステルなどをあげることができ、これらの1種或は2種
以上を同時に用いることができる。
また芳香族ビニル千ツマ−としてはスチレン、O−メチ
ルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン
、α−メチルスチレン、2.4ジメチルスチレン、p−
エチルスチレン、I’−n−ブチルスチレン、p−te
rt−ブチルスチレン、p−n−ドデシルスチレン、p
−フェニルスチレン、p−クロルスチレン等を挙げるこ
とができ、これらの1 fffi又は2 fffi以上
を同時に用いることができる。
グラフト変性する方法としては、従来公知の方法を用い
ることができる。例えば前記ポリオレフィンと、芳香族
ビニルモノマー及び不飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸エス
テルを溶液状態或は溶融状態で大気下又は加圧下でラジ
カル開始剤の存在下で加熱して反応させることによりグ
ラフト変性ポリオレフィンが得られる。芳香族ビニルモ
ノマー及び不飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸エステルによ
るグラフト化は、両者を同時に行なうことも良く、個々
に行なうことも良い。
グラフト化反応に用いる開始剤としては、例えばベンゾ
イルパーオキサイド、ジクロルベンゾイルパーオキサイ
ド、ジーtert−ブチルパーオキサイド、ラウロイル
パーオキサイド、tert−ブチルパーフェニルアセテ
ート、クミンパーピバレート、アゾビス−イソブチロニ
トリル、ジメチルアゾイソブチレート、ジクミルパーオ
キサイド等を挙げることができる。
ポリオレフィンに対するグラフト化剤の割合は、ポリオ
レフィン100重量部に対し0.1〜100重量部が好
ましく、より好ましくは1〜50重量部である。0.1
重量部未満ではグラフト化の効果がほとんど発揮されず
、又100重量部を超えるとポリオレフィンが木来持ち
あわせている有利な性質を失うことになる。
又芳香族ビニルモノマーと不飽和脂肪酸又は不飽和脂肪
酸エステルとのmu比としては95:5〜5:95が好
ましく、より好ましくは、80:20〜20 : 80
である。不飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸エステルが多い
場合は、ポリオレフィンの持っ離型効果が減少する傾向
にあり、芳香族ビニルモノマーが多い場合には、ポリオ
レフィンのトナー中への分散性があまり向上しない。
本発明に使用される低融点グラフト変性ポリオレフィン
離型剤の添加量としては、結着樹脂100重量部に対し
、0.1〜20重量部が好ましく、より好ましくは0.
5〜lO重量部である。0.1重量部より少ない場合に
は十分な離型効果は発揮し得す、又20重量部より多い
場合にはトナーのブロッキング性が低下し易い。
又、160℃における溶融粘度が1〜250cpsの範
囲にあることが好ましい。1 cps以下の場合にはト
ナーのブロッキングが発生し易くなり、250cps以
上ではトナー中からの変性ポリオレフィンの浸み出しが
起こりにくくなり、離型効果が発揮されにくい。本発明
の加熱定着性トナーにおいては一般的には低い定着設定
温度にする時程低い溶融粘度の離型性成分を用いること
が好ましい。
本発明で言うところの溶融粘度は、B型回転粘度計によ
る測定値を用いている。
本発明において使用される線状ポリエステル樹脂は、2
官能カルボン酸類及び、ジオールを常法により縮重合さ
せて製造することができる。
2官能カルボン酸類とは、2価のカルボン酸、2価のカ
ルボン酸の無水物及びそのエステル類等の話導体であり
、例えばテレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ジフ
ェニル−p−p−ジカルボン酸、ナフタレン−2,7−
ジカルボン酸、ナフタレン2.6−ジカルボン酸、ジフ
ェニルメタン−p’p’−ジカルボン酸、ベンゾフェノ
ン−4,4′−ジカルボン酸、1.2−ジフェノキシエ
タン−p−p−ジカルボン酸、マレイン酸、フマル酸、
グリタル酸、シクロヘキサンカルボン酸、コハク酸、マ
ロン酸、アジピン酸或はこれらの無水物やエステル化物
などが挙げられる。
又ジオール成分としては、エチレングリコール、ジエチ
レングリコール、トリエチレングリコール、1.2−プ
ロピレングリコール、1.3−プロピレングリコール、
1.4−ブタンジオール、シクロヘキサンジメタツール
、ネオペンチルグリコール、1.4−ブチンジオール等
のアルキレングリコール、ビスフェノールA1水添ビス
フエノールA1ポリオキシプロピレン(2,0)−2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオ
キシエチレン(2,0)−2,2−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)プロパン、2.2’−(1,4−フェニレ
ンビスオキシ)ビスエタノール、l、1′−ジメチル−
2,2’−(1,4−フェニレンビスオキシ)ビスエタ
ノール、1,1.1’、1’−テトラメチル−2,2’
−(1,4−フェニレンビスオキシ)ビスエタノールな
どが挙げられる。
又本発明において使用する非線状ポリエステル樹脂は、
3価以上のポリカルボン酸又は3価以上のポリオールの
少なくとも一種及び2官能カルボン酸類及びジオールを
常法により縮重合させて製造することができる。
3価以上のポリカルボン酸としては例えば、トリメリッ
ト酸、ピロメリット酸、シクロヘキサントリカルボン酸
類、2,5.7−ナフタレントリカルボン酸、1,2.
4−ナフタレントリカルボン酸、1,2.4−ブタント
リカルボン酸、1,2.5−ヘキサントリカルホン酸、
1,3−ジカルボキシル−2−メチレンカルボキシルプ
ロパン、1.3−ジカルボキシル−2−メチル−2−メ
チレンカルボキシルプロパン、テトラ(メチレンカルボ
キシル)メタン、1,2,7.8−オクタンテトラカル
ボン酸及びそれらの無水分、エステル化物等が使用でき
る。
又3価以上のポリオールとしては例えばソルビトール、
1,2,3.6−ヘキサンテトール、1.4−ソルビタ
ン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、
トリペンタエリスリトール、しよ糖、1゜2.4−メン
タトリオール、グリセリン、2−メチルプロパントリオ
ール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオール、ト
リメチロールエタン、トリメチロールプロパン、1,3
.5−トリヒドロキシメチルベンゼン等が使用できる。
又非線状ポリエステル樹脂に使用する2官能力ルボン酸
類及びジオールとしては前記の線状ポリエステル樹脂と
同じものを使用できる。
本発明のトナーに使用する有機金属化合物としては2価
以上の金属を含む有機性の塩類ないしは錯体類が挙げら
れる。有効な金属種としてはARBa、 Ca、 Cd
、 Go、 (:r、 Cu、 Fe、 Hg、 Mg
、 Mn、 NiPb、 Sn、 Sr、 Zn等の多
価性のものが挙げられる。
有機金属化合物としては上記金属のカルボン酸塩、アル
コキシレート、有機金属錯体、キレート化合物が有効で
、その例としては、酢酸亜鉛、酢酸マグネシウム、酢酸
カルシウム、酢酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシ
ウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニ
ウム、アルミニウムイソプロポキシド、アルミニウムア
セチルアセテート、鉄(I+)アセチルアセトナート、
3.5ジtert−ブチルステアリン酸クロム等があり
、特にアセチルアセトン金属錯体、サリチル酸系金属塩
が好ましい。その添加量は既述の如き悪影響をさける為
に、バインダー樹脂に対して10重量%を越えてはなら
ない。又0.2重量%未満では実質的な効果は消失する
又本発明のトナーの結着樹脂としては、本発明の性能を
損なわない範囲で他の公知のバインダー樹脂を混合使用
することもできる。例えばエポキシ樹脂、スチレンアク
リル共重合体、スチレンブタジェン共重合体などがある
本発明のトナーには、必要に応じて荷電制御剤、着色剤
、流動性改質剤を、添加しても良く荷電制御剤、流動性
改質剤はトナーと混合(外添)して用いても良い。この
荷電制御剤としては含金属染料、ニグロシンなとがあり
、着色剤としては従来より知られている染料・顔料が使
用可能であり、流動性改質剤としてはコロイダルシリカ
、脂肪酸金属塩などがある。
又、磁性トナーを得たい場合にはトナー中に磁性微粒子
を添加すればよい。磁性物質としては磁性を示すか、磁
化可能な材料であればよく、例えば鉄、マンガン、ニッ
ケル、コバルト、クロムなどの金属微粉末、各種フェラ
イト、マンガンなどの合金や化合物、その他の強磁性合
金マグネシウムなど従来より磁性材料として知られてい
るものが使用できる。
[実施例] 以下に本発明に使用する線状ポリエステル及び非線状ポ
リエステルの製造例を示す。
製造例1 成分の発生は殆どなくなった。この時点で系内の圧力を
常圧に戻し、約1時間攪拌を続は室温に冷却し、酸価3
の線状ポリエステルAを得た。
製造例2 上記処方に更に、ジブチル錫オキサイドを全酸成分に対
して0.05モル%添加し、210℃に保って攪拌羽根
を回転させながら、4時間後に、系内の水の流出が停止
したところで系内を5 mmm1(になるまで減圧した
ところ、ジアルコール成分が留出するとともに攪拌羽根
の回転負荷が次第に増大し、1.5時間後に急激に負荷
が上昇し始めた。ここで系内の圧力を50mmHgに変
更したところ、攪拌負荷の増大は緩慢となった。この操
作を、系内の圧力が300mm1gになるまで数回繰返
したところ、留出製造例1と同様の方法で上記モノマー
から酸価2の線状ポリエステル樹脂Bを得た。
製造例3 製造例1と同様の方法で上記モノマーから酸価3の線状
ポリエステル樹脂Cを得た。
製造例4 製造例1と同様の千ツマ−を用い、製造例1の系内圧力
の調整を行なわない方法で、酸価15の線状ポリエステ
ル樹脂りを得た。
製造例5 製造例7 製造例4と同様の方法で、上記千ツマ−から酸価35の
非線状ポリエステル樹脂Eを得た。
製造例6 製造例4と同様の方法で、上記モノマーから酸価40の
非線状ポリエステル樹脂Fを得た。
製造例4と同様の方法で、上記モノマーから酸価40の
非線状ポリエステル樹脂Gを得た。
製造例8 製造例5で用いたモノマーを製造例1の方法で重合し、
酸価3の非線状ポリエステル樹脂Hを得た。
製造例9 製造例5で酸価が70に達した時点で反応を終らせるこ
と以外は全て同様の方法で、非線状ポリエステル樹脂I
を得た。
以下実施例を説明するが、その際の定着、現。
像、ブロッキングに関しての評価は以下の様にして行っ
た。尚、実施例中の1部」は全て重量部である。
く定着〉 キャノン製複写機FC−5の定着ユニットを取り出し、
上下ローラー間の圧力を線圧で0.30kg/cm 。
ニップ巾3.0mm 、線速度60mm/sec、上ロ
ーラーの温度を100〜270℃に可変可能となるよう
に改造した別定着器Iを用意した。又同様にしてキャノ
ン製複写機NP−7550の改造別定着器11 (上下
ローラー間圧力2.5kg/cm、ニップ巾6.0II
1m 、線速度450mm/sec 、上ローラー温度
100〜270℃可変)を用意した。さらに第1図に示
す定着器I11を用意した。第1図の定着器について簡
単に説明する。
図中1は、装置に固定支持された、低熱容量線状加熱体
であって、厚み1.On++n 、巾10m+n、長手
長240mmのアルミナ基板2に抵抗材料3を巾1.0
+nmに塗工したもので、長手方向両端より通電される
。通電は、DClooVの周期20m5ecのパルス状
波形で検温素子4によりコントロールされた所望の温度
、エネルギー放出量に応じたパルスを、そのパルス巾を
変化させて与える。かかるパルス巾は、0.5m5ec
〜5 m5ecとなる。この様にエネルギー、温度制御
された加熱体1に当接して、図中矢印方向に定着フィル
ム5は移動する。この定着フィルムは、厚み20μmの
ポリイミドに画像当接面側にPTFEに導電材を添加し
た、離型層を10μmコートしたエンドレスフィルムで
ある。フィルム駆動は、駆動ローラー6と、従動ローラ
ー7による駆動とテンションにより矢印方向にシワなく
移動する。
8はシリコンゴム等の離型性の良いゴム弾性層を有する
加圧ローラーで、総圧4〜20kgでフィルムを介して
加熱体を加圧し、フィルムと圧接回転する。
転写材9上の未定着トナーlOは、人口ガイド11によ
り定着部に導かれ、上述の加熱により定着像を得るもの
である。
定着器の条件は、定着器工と同様である。
定着試験は各定着器の設定温度を可変させ、各設定温度
で未定着画像を通紙させ、定着性、オフセット性の評価
を行った。定着性については、定着画像上に50g/c
+n2の荷重をかけたシルボン紙で摺擦し、画像の濃度
低下率が7%以下となる温度を定着点とした。又オフセ
ット性については、画像の余白部、上下ローラ等の定着
部材の汚れ具合で判断した。
く現像性〉 正帯電性トナーの場合は、キャノン製複写機NP−48
35、負帯電性トナーの場合は、NP−4835の改造
機を用い、連続lO万枚の複写テストを行った。尚、非
磁性トナーの場合は、トナーとキャリアの比率T/c比
を8/100と設定した。又、使用したキャリアはスチ
レン−メチルメタクリレート−フッ素共重合体をフェラ
イト芯に被覆したものを使用した。
〈ブロッキング〉 トナーを50℃の雰囲気下に3日間放置し、ブロッキン
グの状態を目視で確認した。
実施例1 上記処方に更に、グラフト成分としてスチレン、ブチル
アクリレートを使用した数平均分子1Mn= 5.3 
X 102.、重量平均分子量Mw=8.OX102、
 Mw/ Mn= 1.5 、融点93℃であるグラフ
ト変性ポリエチレン離型剤4部を混合し、2軸混練押出
し機によって溶融混練した後、冷却し、粉砕分級して重
量平均粒径11μmの黒色微粉末を得た。次いで、該黒
色微粉末100部に対してアミノ変性シリコンオイル処
理シリカ微粉末0.4部外添し、正帯電性磁性トナーを
得た。
定着性に関しては、定着器Iを用いて評価を行った。定
着点は125℃であり高温オフセットは200℃から発
生し、定着可能温度領域は85℃あり、非常に優れたも
のであった。
現像性に関しても画像濃度1.35〜1.38を維持し
、カブリのない画像が安定して得られた。又ブロッキン
グに関しても問題なかった。
実施例2〜5.及び比較例1〜5 処方に関しては第1表、評価結果に関しては第2表にま
とめた。
尚、グラフト変性ポリオレフィン離型剤としては、実施
例1で用いたもの(これをWlとする)以外に、 スチレン、ブチレンアクリレート変性のポリエチレン離
型剤(Mn= 4.5 x 10’ 、 Mw= 5.
9 x102、 Mw/Mn= 1.3 、融点=80
℃)”’W2グラフト変性していないポリエチレン離型
剤(Mn=6.Ox 10’ 、 Mw=1.4 x 
103. Mw/Mn=2.3.融点=118℃)・・
・W3 を使用した。
又比較例4では、樹脂0100部に対しサリチル酸クロ
ム4部を加え、2@混練押出し機によって溶融混練し、
冷却、粉砕した樹脂G′を使用した。
[発明の効果コ 以上説明した通り、本発明のトナーは低温定着性に優れ
高品質の画像を提供できる上に製造効率も高く、安定し
て供給できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例で用いた定着器の概略図である
。 1:低熱容量線状加熱体 2:アルミナ基板 3:抵抗材料     4・検温素子 5:定着フィルム   6・駆動ローラー7:従動ロー
ラー   8・加圧ローラー9:転写機      1
0;未定着トナーll:入ロガイト

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)結着樹脂が5mgKOH/g未満の酸価を有する
    線状ポリエステル樹脂と、5〜60mgKOH/gの酸
    価を有する非線状ポリエステル樹脂とを含有し、該結着
    樹脂100重量部に対して、0.2〜10重量部の2価
    以上の有機金属化合物を含有し、且つ、数平均分子量M
    nが1.0×10^3以下、重量平均分子量Mwが2.
    5×10^3以下でMw/Mnが3.0以下、融点が6
    0〜120℃の低融点グラフト変性ポリオレフィン離型
    剤を少なくとも一種含有していることを特徴とする加熱
    定着性トナー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1996002869A1 (fr) * 1994-07-18 1996-02-01 Unitika Ltd. Resine polyester utilisee comme liant pour toner, procede pour produire la resine et toner obtenu avec celle-ci

Cited By (2)

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WO1996002869A1 (fr) * 1994-07-18 1996-02-01 Unitika Ltd. Resine polyester utilisee comme liant pour toner, procede pour produire la resine et toner obtenu avec celle-ci
US5789527A (en) * 1994-07-18 1998-08-04 Tomoegawa Paper Co., Ltd. Polyester resin for use in toner binder and process for producing the same

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