JP2769898B2 - 加熱定着性磁性トナー - Google Patents

加熱定着性磁性トナー

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、電子写真、静電印刷、磁気記録等に用いら
れる現像剤において、特に加熱定着方法に適した加熱定
着性トナーに関する。
[従来の技術] 従来、トナー顕画像を記録材に定着する方法として、
ヒーター或は熱ローラー等により加熱溶融して定着させ
る方法、加圧により定着させる方法、有機溶剤によりト
ナーのバインダーを軟化あるいは溶解して定着させる方
法等があるが、現在最も一般的な方法は加熱により溶融
定着させる方法である。
一方、近年の複写作業の効率化、省エネルギー化、複
写機の小型高速高性能化に伴い、加熱定着方法に用いら
れるトナーとしてはより低い温度で定着するトナーが要
求されている。
低温定着トナーに適した素材としては、低分子量のポ
リエステル樹脂が注目される。ポリエステル樹脂をトナ
ー用バインダーとして用いる試みは特公昭46-12680号公
報(USP.3590000号),特公昭52-25420号公報(USP.368
1106号)等多数提案されている。しかし、より低温での
定着を目指し、樹脂の分子量を小さくすると溶融粘度が
低下するため、定着器の温調をトナーが十分に定着する
温度に設定すると、トナーが紙のみならず、加熱体上に
も融着する、所謂オフセットが発生する。
ポリエステル系樹脂を主バインダーとするトナーにお
けるオフセット防止に対しては、特公昭52-25420号公報
に代表される様に3価以上のポリオール、ポリアシッド
を混合してポリマーを非線状化し、その粘弾性を改良し
て定着時のオフセット性改善をねらうものが提案されて
いるが、充分な耐オフセット性をもたせるまで非線状化
を進めると、定着点が上昇してしまうため、より低温定
着を目的としたトナーには不都合である。
又特開昭59-9669号公報に提案されている様に、多価
金属化合物を混合し、金属イオンにより架橋構造を持た
せ、ポリマー鎖間に相互作用を働かせ、その溶融粘弾性
を変化させオフセットを防止する試みもある。しかし多
価金属化合物は樹脂に比べ固有抵抗が低いためトナーの
帯電能力が低下する。このため、オフセット防止を多価
金属化合物による架橋のみに求めた場合、その添加量が
多くなり、トナーの現像性が悪化する傾向にある。この
様に低温定着性と耐オフセット性は相反する性能であ
り、その両立は大変困難である。これを改良する手段と
して、特開昭64-15755号公報に提案されている様に、低
温定着を実現するための低分子量ポリエステルと耐オフ
セット性を実現するための高分子量ポリエステルをブレ
ンドする方法がある。これにより従来のポリエステルと
比較すれば耐オフセット性を保ちながら低温定着を実現
することが可能となった。
しかし、より低温定着を実現する場合、ブレンドする
低分子量ポリエステルをかなり低融点にしなくてはなら
ず、このためガラス転移点が低下し、保存中或は、高温
環境下において、トナーがブロッキングするという好ま
しくない現象が起きる。更には低融点樹脂ゆえに、複写
機による連続使用、或は高温環境下での使用により、ト
ナー担持体上或は、感光体上に熱によるトナー融着を発
生するなど不都合な点も多かった。
又特開昭60-4947号公報に、線状ポリエステルと非線
状ポリエステル樹脂の混合物に有機金属化合物を加え、
架橋させたトナーが提案されている。しかしこの場合、
線状、非線状のいずれのポリエステル樹脂に対しても架
橋作用が働くため、特に非線状ポリエステルが高分子化
してしまい、より低温での定着を目指す場合には不充分
であった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は、より低い温度で充分定着し、低エネ
ルギー化が可能で、オフセットが充分に防止され、且
つ、定着可能領域の広いトナーを提供することにある。
更に本発明の目的は、許容可能な塊状化温度を持ち、貯
蔵及び使用に際してブロッキング等の起らないトナーを
提供することにある。更に本発明の目的は、いかなる環
境下のいかなる使用状況に際しても、トナー担持体上或
は感光体上に融着のしないトナーを提供することにあ
る。さらに本発明の目的は、画像濃度が充分高く、鮮明
で解像力のある地かぶり等のない画質の得られる現像特
性の優れたトナーを提供することにある。更に本発明の
目的は、製法が容易で製造効率が良く、安定した生産が
可能で、且つコストの低いトナーを提供することにあ
る。
[課題を解決するための手段及び作用] 本発明は、少なくとも結着樹脂と磁性体とを含有する
加熱定着性磁性トナーであり、該結着樹脂が5〜60mgKO
H/gの酸価を有する線状ポリエステル樹脂と、5mgKOH/g
未満の酸価を有する非線状ポリエステル樹脂とを有し、
該結着樹脂100重量部に対して、0.2〜10重量部の2価以
上の有機金属化合物を含有し、線状ポリエステル樹脂が
有機金属化合物により架橋されていることを特徴とする
加熱定着性磁性トナーに関するものである。
以下にその詳細を説明する。
本発明は、5〜60mgKOH/gの酸価を有する線状ポリエ
ステルと、5mgKOH/g未満の酸価を有する非線状ポリエス
テルの混合物に2価以上の有機金属化合物を添加し、線
状ポリエステルのみを架橋することに特徴がある。
低温定着と耐オフセットを両立するためには、低温定
着性をもつ線状ポリエステルに耐オフセット性をもつ非
線状ポリエステルをブレンドした樹脂を用いることが有
効であるが、特に低温定着を目指す場合、線状ポリエス
テルの分子量を下げ低融点化する手段がとられる。しか
しこの時、線状ポリエステル成分が原因でトナー担持体
上や感光体上にトナー融着したり、高温環境下でブロッ
キングする場合があり、これを防ぐために線状ポリエス
テルに5〜60mgKOH/gの酸価を持たせ、2価以上の有機
金属化合物を添加して、線状ポリエステルを架橋するこ
とを提案した。架橋作用により線状ポリエステルの分子
量が増加し、熱的強度が大きくなるため、融着やブロッ
キングを防ぐことができる。しかし、線状ポリエステル
の場合、架橋によってポリマー鎖の綱状化があまり進ま
ずに分子量が増加するため、非線状ポリエステルの架橋
と比べ、低温定着性を損なうことはない。
本発明においては、線状ポリエステルと非線状ポリエ
ステルをキシレン、トルエン等の溶剤に溶解、混合し、
溶剤を除去してブレンド樹脂を得た後、有機金属化合物
を加え溶融混練し架橋反応を行なわせる方法がある。又
は、線状ポリエステルと非線状ポリエステル及び有機金
属化合物をヘンシェルミキサー等で混合した後、溶融混
練し架橋反応を行なわせる方法もある。しかし線状ポリ
エステルと有機金属化合物を溶融混練し、架橋反応を行
なわせた後、非線状ポリエステルと混合する方法は好ま
しくない。理由は不明であるが、トナー化した際の現像
特性が劣るという現象が見られるためである。前記の様
に本発明においては線状ポリエステル及び非線状ポリエ
ステルが同時に存在する状態で架橋反応を行なわせるも
のであるが、本発明に使用する非線状ポリエステルは酸
価が5mgKOH/g未満であるため、有機金属化合物の存在下
でも実質的に架橋することはなく、分子量の増加がない
ため、低温定着性を損なうことはない。
本発明において使用される線状ポリエステルは、2官
能カルボン酸類及び、ジオールを常法により縮重合させ
て製造することができる。
2官能カルボン酸類とは、2価のカルボン酸、2価の
カルボン酸の無水物及びそのエステル類等の誘導体であ
り、例えばテレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ジ
フェニル−p・p'−ジカルボン酸、ナフタレン−2,7−
ジカルボン酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、ジフ
ェニルメタン−p・p'−ジカルボン酸、ベンゾフェノン
−4,4'−ジカルボン酸、1,2−ジフェノキシエタン−p
・p'−ジカルボン酸、マレイン酸、フマル酸、グリタル
酸、シクロヘキサンカルボン酸、コハク酸、マロン酸、
アジピン酸或はこれらの無水物やエステル化物などが挙
げられる。
又ジオール成分としては、エチレングリコール、ジエ
チレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プ
ロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4
−ブタンジオール、シクロヘキサンジメタノール、ネオ
ペンチルグリコール、1,4−ブテンジオール等のアルキ
レングリコール、ビスフェノールA、水添ビスフェノー
ルA、ポリオキシプロピレン(2,0)−2,2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシエチレン
(2,0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェノル)プロパ
ン、2,2'−(1,4−フェニレンビスオキシ)ビスエタノ
ール、1,1'−ジメチル−2,2'−(1,4−フェニレンビス
オキシ)ビスエタノール、1,1,1',1'−テトラメチル−
2,2'−(1,4−フェニレンビスオキシ)ビスエタノール
などが挙げられる。
また本発明において使用する非線状ポリエステルは、
3価以上のポリカルボン酸または3価以上のポリオール
の少なくとも一種及び2官能カルボン酸類及びジオール
を常法により縮重合させて製造することができる。
3価以上のポリカルボン酸としては例えば、トリメリ
ット酸、ピロメリット酸、シクロヘキサントリカルボン
酸類、2,5,7−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ナフ
タレントリカルボン酸、1,2,4−ブタントリカルボン
酸、1,2,5−ヘキサントリカルボン酸、1,3−ジカルボキ
シル−2−メチレンカルボキシルプロパン、1,3−ジカ
ルボキシル−2−メチル−2−メチレンカルボキシルプ
ロパン、テトラ(メチレンカルボキシル)メタン、1,2,
7,8−オクタンテトラカルボン酸及びそれらの無水物、
エステル化物等が使用できる。
又3価以上のポリオールとしては例えばソルビトー
ル、1,2,3,6−ヘキサンテトール、1,4−ソルビタン、ペ
ンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペ
ンタエリスリトール、しょ糖、1,2,4−メンタトリオー
ル、グリセリン、2−メチルプロパントリオール、2−
メチル−1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールエ
タン、トリメチロールプロパン、1,3,5−トリヒドロキ
シメチルベンゼン等が使用できる。
又非線状ポリエステルに使用する2官能カルボン酸類
及びジオールは前記のものを使用できる。
本発明に使用する線状ポリエステルは酸価が5〜60mg
KOH/gである。酸価が5mgKOH/g未満では実質的に架橋反
応が行なわれず、又酸価が60mgKOH/gを越える場合、架
橋が進み過ぎて、定着が悪化したり樹脂の環境特性が劣
ってしまう。非線状ポリエステルは酸価が5mgKOH/g未満
である。酸価が5mgKOH/g以上の場合、有機金属化合物の
存在により架橋反応が進行してしまうため、トナー化し
た際の定着温度が上昇するなどの不都合を生じる。尚酸
価はJISK-0070に準じて測定を行なう。
本発明のトナーに使用する有機金属化合物としては2
価以上の金属を含む有機性の塩類ないしは錯体類が挙げ
られる。有効な金属種としてはAl,Ba,Ca,Cd,Co,Cr,Cu,F
e,Hg,Mg,Mn,Ni,Pb,Sn,Sr,Zn等の多価性のものが挙げら
れる。有機金属化合物としては上記金属のカルボン酸
塩、アルコキシレート、有機金属錯体、キレート化合物
が有効で、その例としては、酢酸亜鉛、酢酸マグネシウ
ム、酢酸カルシウム、酢酸アルミニウム、ステアリン酸
マグネシクム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸
アルミニウム、アルミニウムイソプロポキシド、アルミ
ニウムアセチルアセテート、鉄(II)アセチルアセトナ
ート、3,5ジーtert−ブチルステアリン酸クロム等があ
り、特にアセチルアセトン金属錯体、サリチル酸系金属
塩が好ましい。その添加量は既述の如き悪影響をさける
為に、バインダー樹脂に対して10重量%を越えてはなら
ない。又0.2%以下では実質的な効果は消失する。
又本発明のトナーバインダーとしては、本発明の性能
を損なわない範囲で他の公知のバインダー樹脂を混合使
用することもできる。例えばエポキシ樹脂、スチレン−
アクリル共重合体、スチレンブタジエン共重合体などが
ある。
本発明のトナーには、必要に応じて荷電制御剤、着色
剤、流動性改質剤を添加しても良く、荷電制御剤、流動
性改質剤はトナーと混合(外添)して用いても良い。こ
の荷電制御剤としては含金属染料、ニグロシンなどがあ
り、着色剤としては従来より知られている染料・顔料が
使用可能であり、流動性改質剤としてはコロイダルシリ
カ、脂肪酸金属塩などがある。
又、本発明のトナーは磁性微粒子を含有する。磁性物
質としては磁性を示すか、磁化可能な材料であればよ
く、例えば鉄、マンガン、ニッケル、コバルト、クロム
などの金属微粉末、各種フェライト、マンガンなどの合
金や化合物、その他の強磁性合金マグネタイトなど従来
より磁性材料として知られているものが使用できる。
更に熱定着ロールに対する離型性をより完全にする為
の低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン等の
ポリオレフィン類をトナーに添加することもできる。
[実施例] 以下に本発明に使用する線状ポリエステル及び非線状
ポリエステルの製造例を示す。
〈製造例1〉 を四つ口フラスコに入れ、攪拌機,コンデンサー,温
度計,ガス導入管をセットし、マントルヒーター内に置
く。更に、ジブチル錫オキサイドを全酸成分に対して0.
05モル%添加し、210℃に保って加熱攪拌する。反応水
を除去しつつ、酸価を測定しながら反応を進め、酸価が
45になった時点で反応物を室温に冷却し、線状ポリエス
テル樹脂Aを得た。
〈製造例2〉 製造例1と同様の方法で上記モノマーから酸価35の線
状ポリエステル樹脂Bを得た。
〈製造例3〉 製造例1と同様の方法で上記モノマーから酸価40の線
状ポリエステル樹脂Cを得た。
〈製造例4〉 製造例1と同様の方法で系内の圧力を調節し、上記モ
ノマーから酸価3の線状ポリエステル樹脂Dを得た。
〈製造例5〉 製造例1と同様の方法で反応時間を調節し、上記モノ
マーから酸価70の線状ポリエステル樹脂Eを得た。
〈製造例6〉 製造例4と同様の方法で上記モノマーから酸価3の非
線状ポリエステル樹脂Fを得た。
〈製造例7〉 製造例4と同様の方法で、上記モノマーから酸価2の
非線状ポリエステル樹脂Gを得た。
〈製造例8〉 製造例4と同様の方法で、上記モノマーから酸価1の
非線状ポリエステル樹脂Hを得た。
〈製造例9〉 製造例1と同様の方法で、反応時間を調節し、製造例
7のモノマーから酸価10の非線状ポリエステル樹脂Iを
得た。
以下実施例を説明するが、その際の定着、融着、ブロ
ッキングに関しての評価は以下の様にして行った。
<定着> キヤノン製複写機FC-5の定着ユニットを取り出し、上
下ローラー間の圧力を線圧で0.30kg/cm,ニップ巾3.0mm,
線速度60mm/sec,上ローラーの温度を100〜270℃に可変
可能となるように改造した別定着器Aを用意した。また
同様にしてキヤノン製複写機NP-7550の改造別定着器B
(上下ローラー間圧力2.5kg/cm,ニップ巾6.0mm,線速度4
50mm/sec,上ローラー温度を100〜270℃(可変)を用意
した。さらに第1図に示す定着器Cを用意した。
第1図の定着器について簡単に説明する。
図中14は、装置に固定支持された、低熱容量線状加熱
体であって、厚み1.0mm、巾10mm、長手長240mmのアルミ
ナ基板15に抵抗材料16を巾1.0mmに塗工したもので、長
手方向両端より通電される。通電は、DC 100Vの周期20m
secのパルス状波形で検温素子17によりコントロールさ
れた所望の温度,エネルギー放出量に応じたパルスを、
そのパルス巾を変化させて与える。かかるパルス巾は、
0.5msec〜5msecとなる。この様にエネルギー,温度制御
された加熱体14に当接して、図中矢印方向に定着フィル
ム18は移動する。この定着フィルムは、厚み20μmのポ
リイミドに画像当接面側にPTFEに導電材を添加した、離
型層を10μmコートしたエンドレスフィルムである。フ
ィルム駆動は、駆動ローラー19と、従動ローラー20によ
る駆動とテンションにより矢印方向にシワなく移動す
る。
21はシリコンゴム等の離型性の良いゴム弾性層を有す
る加圧ローラーで、総圧5kgでフィルムを介して加熱体
を加圧し、フィルムと圧接回転する。
転写材22上の未定着トナー23は、入口ガイド24により
定着部に導かれ、上述の加熱により定着像を得るもので
ある。
定着器の条件は、定着器Aと同様である。
定着試験は各定着器の設定温度を可変させ、各設定温
度で未定着画像を通紙させ、定着性,オフセット性の評
価を行った。定着性については、定着画像上に50g/cm2
の荷重をかけたシルボン紙で摺擦し、画像の濃度低下率
が7%以下となる温度を定着点とした。又オフセット性
については、画像の余白部、上下ローラ等の定着部材の
汚れ具合で判断した。
<融着> 正帯電性トナーの場合は、キヤノン製複写機NP-554
0、負帯電性トナーの場合は、NP-5540の改造機を用い、
高温高湿環境下(32.5℃,90%)で連続5000枚の耐久を
行ない、トナー担持体上及び、ドラム上のトナー融着を
観察した。
<ブロッキング> トナーを50℃の雰囲気下に3日間放置し、ブロッキン
グの状態を目視で確認した。
実施例1 上記処方の混合物を、2軸式の押出機により溶融混練
した後、冷却し、粉砕分級し、平均粒径10.5μmの黒色
微粉末を得た。溶融混練工程において樹脂Aと鉄(II)
アセチルアセテートの架橋反応が発生していた。更に該
黒色微粉末100部に対し、アミノ変性シリコンオイル処
理シリカ微粉末を0.4部外添し正帯電性トナーを得た。
定着性に関しては、定着器Aを用いて評価を行った。
定着点は125℃であり高温オフセットは200℃から発生
し、定着可能温度領域は75℃あり、非常に優れたもので
あった。融着に関しても全く見られず、又ブロッキング
も問題なかった。
実施例2及び3,及び比較例1〜4 処方に関しては第1表、評価結果に関しては第2表に
まとめた。
[発明の効果] 本発明のトナーは、定着性、耐オフセット性に優れ、
定着温度範囲も広く、低エネルギー化が可能である。
又、本発明のトナーはブロッキング性、現像特性等に
も優れ、高品質の画像を安定して供給することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例で用いた定着器の概略図であ
る。
フロントページの続き (72)発明者 松永 聡 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 粕谷 貴重 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−212653(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 9/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも結着樹脂と磁性体とを含有する
    加熱定着性磁性トナーであり、該結着樹脂が5〜60mgKO
    H/gの酸価を有する線状ポリエステル樹脂と、5mgKOH/g
    未満の酸価を有する非線状ポリエステル樹脂とを有し、
    該結着樹脂100重量部に対して、0.2〜10重量部の2価以
    上の有機金属化合物を含有し、線状ポリエステル樹脂が
    有機金属化合物により架橋されていることを特徴とする
    加熱定着性磁性トナー。
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