JPH03199755A - 車両用無段変速機の油圧制御装置 - Google Patents

車両用無段変速機の油圧制御装置

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JPH03199755A
JPH03199755A JP1335974A JP33597489A JPH03199755A JP H03199755 A JPH03199755 A JP H03199755A JP 1335974 A JP1335974 A JP 1335974A JP 33597489 A JP33597489 A JP 33597489A JP H03199755 A JPH03199755 A JP H03199755A
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spool valve
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throttle
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正美 菅谷
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/66Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings
    • F16H61/662Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings with endless flexible members
    • F16H61/66254Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings with endless flexible members controlling of shifting being influenced by a signal derived from the engine and the main coupling
    • F16H61/66259Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings with endless flexible members controlling of shifting being influenced by a signal derived from the engine and the main coupling using electrical or electronical sensing or control means

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、車両用無段変速機の変速比を制御するための
油圧制御装置に関するものである。
従来の技術 無段変速機を備えた車両において、要求出力に基づく減
速方向の推力と人力軸回転速度に基づく増速方向の推力
とに基づいて中立位置からの移動量が変化させられるこ
とによりその無段変速機の変速比を制御するスプール弁
子を有する変速制御弁を備えた油圧制御装置が知られて
いる。たとえば、特開昭61−197849号公報に記
載されたものがそれである。
上記従来の油圧制御装置の変速制御弁では、スロットル
開度に対応した大きさの推力をスプール弁子に付勢する
ために介挿されたスプリングのばね定数が2段階に変化
するように構成されており、低スロツトル開度では高ス
ロットル開度の場合に比較してスプール弁子が入力軸回
転速度圧(ピトー圧)によって敏感に移動させられるよ
うにして、急ブレーキ操作時における変速比が速やかに
減速側へ変化させられるようになっている。
発明が解決すべき課題 ところで、上記従来の油圧制御装置では、スロットル開
度に基づいて、変速制御弁のスプール弁子を付勢するば
ね定数を変化させることにより無段変速機の変速比の制
御応答性を高めている。しかし、高車速走行時において
アクセルペダルを離した場合のように、高車速且つ低ス
ロツトル開度状態となると、上記変速制御弁の特性に起
因して変速比の制御応答性が過敏となるとともに、高車
速では変速比が最小値側へ変化させられ且つ無段変速機
はその変速比が最小値側に接近するほど変速応答性が高
められることと相俟って、車両の運転性が阻害される欠
点があった。無段変速機には、その伝動部材の周速に関
連して、変速比が最大値側に接近するほど変速応答性が
低く、最小値に接近するほど変速応答性が高くなる特性
があるため、変速比が小さく制御される高車速領域では
、むしろ油圧制御系の変速応答性を積極的に低くすべき
なのである。
本発明は以上の事情を背景として為されたものであり、
その目的とするところは、車速に拘わらず変速比の制御
応答性が好適に得られる車両用無段変速機の油圧制御装
置を提供することにある。
課題を解決するための手段 かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところ
は、無段変速機を備えた車両において、要求出力に基づ
く減速方向の推力と入力軸回転速度に基づく増速方向の
推力とに基づいて中立位置からの移動量が変化させられ
ることによりその無段変速機の変速比を制御するスプー
ル弁子を有する変速制御弁を備えた油圧制御装置であっ
て、(a)前記車両の走行速度に関連して大きさが変化
させられる制御油圧を発生させる制御油圧発生手段と、
(b)前記スプール弁子に付与される推力に対するその
スプール弁子の移動量を変化させるためのゲイン変更ス
プリングと、(C)前記制御油圧に基づいて前記ゲイン
変更スプリングの付勢力を前記スプール弁子に作用させ
ることにより、高車速となる程そのスプール弁子に付与
される推力に対するそのスプール弁子の移動量を少なく
するゲイン変更手段とを含むことにある。
作用および発明の効果 このようにすれば、ゲイン変更手段によって、制御油圧
に基づいてゲイン変更スプリングの付勢力が前記スプー
ル弁子に作用させられることにより、高車速となる程ス
プール弁子に付与される推力に対するそのスプール弁子
の移動量が少なくされる。一般に、無段変速機において
は、伝動部材の周速に関連して低車速はど変速比の最大
値側領域が用いられ且つ高車速はど変速比の最小値側領
域が用いられることから、本来的に変速比の制御応答性
が敏感となり易い変速比の最小値側領域において上記の
ようにスプール弁子の感度が小さくされることにより、
車速変化範囲全体にわたって好適な変速応答性が得られ
るのである。
実施例 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第2図において、エンジン10の動力は、ロックアツプ
クラッチ付流体継手12、ベルト式無段変速機(以下、
CVTという)14、前後進切換装216、減速ギヤ装
置18、および差動歯車装置20を経て駆動軸22に連
結された駆動輪24へ伝達されるようになっている。
流体継手12は、エンジン10のクランク軸26と接続
されているポンプ羽根車28と、CVT14の入力軸3
0に固定されポンプ羽根車28からのオイルにより回転
させられるタービン羽根車32と、ダンパ34を介して
入力軸30に固定されたロックアツプクラッチ36と、
後述の保合側油路292に接続された係合側油室33お
よび後述の解放側油路294に接続された解放側油室3
5とを備えている。流体継手12内は常時作動油で満た
されており、たとえば車速Vが所定値以上となると、或
いはポンプ羽根車28とタービン羽根車32との回転速
度差が所定値以下になると、保合側油室33へ作動油が
供給されるとともに解放側油室35から作動油が流出さ
れることにより、ロックアツプクラッチ36が係合して
、クランク軸26と入力軸30とが直結状態にされる。
反対に、上記車速■が所定値を下回り或いは上記回転速
度差が所定値を上回ると、解放側油室35へ作動油が供
給されるとともに保合側油室33から作動油が流出され
ることにより、ロックアツプクラッチ36が解放される
CVT14は、その入力軸30および出力軸38にそれ
ぞれ設けられた略同径の可変プーリ40および42と、
それら可変プーリ40および42に巻き掛けられた伝動
ベルト44とを備えている。
可変プーリ40および42は、入力軸30および出力軸
38にそれぞれ固定された固定回転体46および48と
、入力軸30および出力軸38にそれぞれ軸方向の移動
可能かつ軸回りの相対回転不能に設けられた可動回転体
50および52とから威り、可動回転体50および52
が油圧アクチュエータとして機能する一次側油圧シリン
ダ54および二次側油圧シリンダ56によって移動させ
られることにより■溝幅すなわち伝動ベルト44の掛り
径(有効径)が変更されて、CVT14の変速比r (
=入力軸30の回転速度N、7/出力軸38の回転速度
N。ut )が変更されるようになっている。可変プー
リ40および42は略同径であるため、上記油圧シリン
ダ54および56は同様の受圧面積を備えている。通常
、油圧シリンダ54および56のうちの従動側に位置す
るものの圧力は伝動ベルト44の張力を制御するために
制御される。
前後進切換装置16は、よく知られたダブルビニオン型
遊星歯車機構であって、その出力軸58に固定されたキ
ャリヤ60により回転可能に支持され且つ互いに噛み合
う一対の遊星ギヤ62および64と、前後進切換装置1
6の入力軸(CVT14の出力軸)38に固定され且つ
内周側の遊星ギヤ62と噛み合うサンギヤ66と、外周
側の遊星ギヤ64と噛み合うリングギヤ68と、リング
ギヤ68の回転を停止するための後進用ブレーキ70と
、上記キャリヤ60と前後進切換装置16の入力軸38
とを連結する前進用クラッチ72とを備えている。後進
用ブレーキ70および前進用クラッチ72は油圧により
作動させられる形式の摩擦係合装置であって、それらが
共に係合しない状態では前後進切換装置16が中立状態
とされて動力伝達が遮断される。しかし、前進用クラッ
チ72が係合させられると、CVT14の出力軸38と
前後進切換装置16の出力軸58とが直結されて車両前
進方向の動力が伝達される。また、後進用ブレーキ70
が係合させられると、CVT 14の出力軸38と前後
進切換装置16の出力軸58との間で回転方向が反転さ
れるので、車両後進方向の動力が伝達される。上記のよ
うに、前後進切換装置16は、後述のシフトレバ−25
2がNレンジに操作されたときに中立状態にされるもの
であるから、CVT14とともにエンジン10から駆動
輪24へ至る動力伝達経路に直列に回動され且つ動力伝
達経路を解放するクラッチ装置として機能するものであ
る。
なお、前記CVT14の固定回転体46および48の外
周部には、油が満たされるように内周側に開いた環状溝
74および76を形式するための環状部材78および8
0が設けられており、それら環状溝74および76内に
は、入力軸30および出力軸38の回転速度を表す人力
軸回転速度圧P Hunおよび出力軸回転速度圧P N
outを発生させるためのピトー管82および84がそ
れぞれ差し入れられている。第3図および第4図は上記
ピトー管82および84の出力圧特性例を示しており、
入力軸回転速度圧P Minおよび出力軸回転速度圧P
 Maulは入力軸30および出力軸38の回転速度の
上昇とともに高くなるようになっている。
また、前記減速ギヤ装置18の軸には、車速圧Pvを発
生させるための車速検出用ポンプ86が連結されており
、車両速度に対応した速度で回転駆動されるようになっ
ている。第1a図に示すように、車速検出用ポンプ86
の吐出油は絞り88および90を介して還流させられる
ようになっている。第5図はその車速検出用ポンプ86
の出力圧特性例を示しており、車速圧Pvは車速Vの上
昇とともに高くなるようになっている。
第1図には、車両用動力伝達装置を制御するための第2
図の油圧制御回路89が詳しく示されている。
オイルポンプ92は本油圧制御回路の油圧源を構成する
ものであって、前記流体継手12のポンプ羽根車28と
ともに一体的に連結されることにより、クランク軸26
によって回転駆動されるようになっている。オイルポン
プ92は図示しないオイルタンク内へ還流した作動油を
ストレーナ94を介して吸入するとともに、戻し油路9
6を介して戻された作動油を吸入して第1ライン油路9
8へ圧送する。本実施例では、第1ライン油路98内の
作動油がオーバーフロー(リリーフ)型式の第1調圧弁
158によって戻し油路96およびクラッチ圧油路10
0へ漏出させられることにより、第1ライン油路98内
の第1ライン油圧Pj2゜が調圧されるようになってい
る。なお、第1ライン油路98には、オイルポンプ92
からの吐出量が過大となったときにリリーフさせるリリ
ーフ弁99が設けられている。
先ず、第1スロットル圧P、1、第2スロツトル圧Pい
2、変速比圧Pr、クラッチ圧P eLを発生させるた
めの信号圧発生機構を説明する。
第1スロツトル圧Ptkl は、エンジン10の出力ト
ルクに対応した大きさの信号であって、第1スロツトル
検知弁102によって発生させられる。
第1スロツトル検知弁102は、図示しないスロットル
弁とともに回転させられるカム104と、このカム10
4のカム面に係合し、このカム104の回動角度と関連
して軸方向へ駆動されるプランジャ106と、スプリン
グ108を介してプランジャ106から付与される開弁
方向の推力と、フィードバック圧である第1スロツトル
圧Pい。
とスプリング110とによる閉弁方向の推力とが平衡し
た位置に位置させられることにより第1ライン油圧Pf
、を減圧し、エンジン10の出力トルクに対応した大き
さの第1スロツトル圧PLhlを発生させるスプール弁
子112とを備えている。
第6図は上記第1スロツトル圧P L+s+ とスロッ
トル弁の実際の開度θいとの関係を示すものであり、前
記カム104のカム曲線は、エンジン10の出力トルク
に対応した大きさの第1スロツトル圧Pthlが発生さ
せられるようにエンジン10の出力を考慮して形成され
ている。上記第1スロツトル圧Pthlは第1スロツト
ル圧油路113により導かれる。
第2スロツトル圧Pい2は、エンジン10に設けられた
スロットル弁の実際の開度θい或いは図示しないアクセ
ルペダル操作量に対応した大きさの信号であって、第2
スロツトル検知弁114によって発生させられる。第2
スロツトル検知弁114は、図示しないスロットル弁と
ともに回転させられるカム116と、このカム116の
カム面に係合し、このカム116の回動角度と関連して
軸方向へ駆動されるプランジャ118と、スプリング1
20を介してプランジャ118から付与される開弁方向
の推力と、フィードバック圧である第2スロツトル圧P
い2とスプリング122とによる閉弁方向の推力とが平
衡した位置に位置させられることにより第1ライン油圧
pHを減圧し、スロットル弁開度θいに対応した大きさ
の第2スロツトル圧Pい2を発生させるスプール弁子1
24とを備えている。第7図は上記第2スロツトル圧p
 thtとスロットル弁の実際の開度θ1.との関係を
示すものであり、前記カム116のカム曲線は、好適な
燃費および走行性が得られる変速比制御を可能とするた
めの第2スロツトル圧Pい2が発生させられるように形
成されている。上記第2スロツトル圧Pthlは第2ス
ロツトル圧油路126により導かれる。
変速比圧P、は、CVTの変速比γを表す信号であって
、変速比検知弁130により発生させられる。この変速
比検知弁130は、CVT14の入力側可動回転体50
に摺接してその軸線方向の変位量に等しい変位量だけ軸
線方向へ移動させられる検知棒132と、この検知棒1
32の位置に対応して付勢力を伝達するスプリング13
4と、このスプリング134からの閉弁方向の推力を受
ける一方、第1ライン油圧Pffi、から開弁方向の推
力を受けて両者の推力が平衡した位置に位置させられる
ことにより、ドレンへの排出流量を変化させるスプール
弁子136とを備えている。したがって、たとえば変速
比γが小さくなってCVT14の入力側の固定回転体4
6に対して可動回転体50が接近(V溝幅縮小)すると
、上記検知棒132が押し込まれる。このため、第1ラ
イン油路98からオリフィス138を通して供給され且
つスプール弁子136によりドレンへ排出される作動油
の流量が減少させられるので、オリフィス138よりも
下流側の作動油圧が音められる。この作動油圧が変速比
圧Prであり、第8図に示すように、変速比Tの減少(
増速側への変化)とともに増大させられるようになって
いる。そして、変速比検知弁130の出力ポートに接続
されて変速比圧P、を導く変速比圧油路140にはリミ
ツト弁142が設けられている。これにより、変速比圧
P7は、第2ライン油圧Pf2を伝動ベルト44の張力
制御のための理想曲線に近い折れ線特性とするために、
第1スロツトル圧Pthlの大きさに応じて制限される
ようになっている。リコット弁142は、第1スロツト
ル圧P thlが作用させられることにより閉弁方向の
推力を発生するプランジャ144と、閉弁方向の推力を
発生するスプリング146と、それら閉弁方向の推力を
受ける一方、変速比圧P、から開弁方向の推力を受けて
両者の推力が平衡した位置に位置させられるスプール弁
子148とを備え、上記開弁方向の推力が閉弁方向の推
力を上まわると変速比圧油路140内の作動油をドレン
ポート150へ流出させてそれ以上の圧力上昇を制限す
るように構成されている。したがって、変速比圧P7の
制限値は、第1スロツトル圧Pい、が高いほど高くされ
る。
次に、第1ライン油圧PI1. 、第2ライン油圧Pf
f、、第3ライン油圧Pf3、およびクラッチ油圧P 
clの調圧機構について説明する。
第1調圧弁158は、スプール弁子160、スプリング
シート162、リターンスプリング164、およびプラ
ンジャ166をそれぞれ備えている。スプール弁子16
0は、第1ライン油路98に連通するポート170aと
、戻し油路96に連通ずるポート170bまたはクラッ
チ圧油路100に連通するポート170cとの間を開閉
するものであり、その第1ランド172の端面にフィー
ドバック圧としての第1ライン油圧PLを絞り174を
介して作用させるための室176が設けられており、こ
の第1ライン油圧Pf+ によりスプール弁子160が
開弁方向へ付勢されるようになっている。スプール弁子
160と同軸に設けられたプランジャ166の第1ラン
ド178と第2ランド180との間には第1スロツトル
圧P tklが導かれる室182が設けられており、ま
た、第1ランド178の端面側には第2ライン油圧P1
2が導かれる室184が設けられている。リターンスプ
リング164の付勢力は、スプリングシート162を介
してスプール弁子160に閉弁方向に付与されているの
で、スプール弁子160の第1ランド172の受圧面積
をA5、プランジャ166の第1ランド178の断面積
をA3、第2ランド180の断面積をA4、リターンス
プリング164の付勢力をWとすると、スプール弁子1
60は次式(1)が成立する位置において平衡させられ
、第1ライン油圧pHが調圧される。なお、スプール弁
子160の第1ランド172と第2ランド173との間
の室186はドレンへ解放されて大気圧とされている。
pz、= (Pl、  ・A3+ Pth+(A4As)十W) 
/A+・(1) 上式(1)から明らかなように、第1ライン油圧Pl、
は、第2ライン油圧Pf、に応じてそれよりも所定圧高
く制御される一方、第1スロツトル圧P thl の変
化に応じて上記第2ライン油圧P12の特性が上下に平
行移動させられる。これにより、−次側油圧シリンダ5
4および二次側油圧シリンダ56が同様の受圧面積を備
えたものでも、変速範囲が充分に得られるだけでなく、
充分な変速応容性が得られるとともに、第1ライン油圧
PR4が必要かつ充分な値に制御されることにより、動
力損失が軽減される。なお、上記室】84に入力側油圧
シリンダ圧P8.が作用させられていないのは、急増速
時などにおいて第1ライン油圧PI!rが発散的に最大
値まで上昇させられないようにするためである。
次に、第2ライン油圧Pj22を発生させる第2調圧弁
190の構成を説明する。第2調圧弁190は、第1ラ
イン油路98と第2ライン油路192との間を開閉する
スプール弁子194、スプリングシート196、リター
ンスプリング198、プランジャ200を備えている。
スプール弁子194の軸端には、順に径が大きい第1ラ
ンド202、第2ランド204、第3ランド206が順
次形成されている。第2ランド204と第3ランド20
6との間には第2ライン油圧Plzがフィードバック圧
として絞り210を通して導入される室212が設けら
れており、スプール弁子194が第2ライン油圧P1!
2により閉弁方向へ付勢されるようになっている。また
、スプール弁子194の第1ランド202の端面側には
、絞り214を介して変速比圧P、が導かれる室216
が設けられており、スプール弁子194が変速比圧P。
により閉弁方向へ付勢されるようになっている。
また、スプール弁子194の第1ランド202と第2ラ
ンド204との間には、前記出力軸回転速度圧P No
utが導かれる室218が設けられており、スプール弁
子194が出力軸回転速度圧P Noutにより閉弁方
向へ付勢されるようになっている。他方、第2調圧弁1
90内においてはリターンスプリング198の開弁方向
の付勢力がスプリングシート196を介してスプール弁
子194に付与されている。また、プランジャ200の
端面側には第1スロツトル圧Pい、を作用させるための
室208が設けられて、スプール弁子194がこの第1
スロツトル圧P Lhlにより開弁方向へ付勢されるよ
うになっている。
したがって、第1ランド202の受圧面積をA5、第2
ランド204の断面積をA6、第3ランド2O6の断面
積をA1、プランジャ200の受圧面積をA8、リター
ンスプリング198の付勢力をWとすると、スプール弁
子194は次式(2)が成立する位置において平衡させ
られる。すなわち、スプール弁子194が弐(2)にし
たがって移動させられることにより、第1ライン油圧P
f、が減圧されて第2ライン油圧Pjl!、が発生させ
られるのである。第2ライン油路192は比較的閉じら
れた系であるので、第2調圧弁190は、相対的に高い
油圧である第1ライン油圧Pff、を減圧することによ
り第2ライン油圧P之2を第9図に示すように発生させ
るのである。
PI!、2=  ((As−Pth+ +W  As 
・P。
(A&   As)  PH−−L )/(Ih−八、
)・ ・ ・ ・(2) 上式(2)から明らかなように、変速比圧P1がり壽ッ
ト弁142によって制限されることにより、第2ライン
油圧Pf2の特性が伝動ヘルド44を挟圧するための理
想曲線に近似される一方、第1スロツトル圧P Lhl
の変化に応じて上記第2ライン油圧Pltの特性が上下
に平行移動させられる。
また、出力軸回転速度圧P Houtの変化に応じても
第2ライン油圧Pf2が増減する。このように、出力軸
回転速度圧P Haulが大きくなると第2ライン油圧
Pjl’、の特性が減少方向へ移動させられるので、二
次側油圧シリンダ56内に発生する遠心油圧によるベル
ト挟圧力の増加が好適に補償される。なお、前記第2調
圧弁190から流出する作動油を導(油路322は後述
のオイルクーラ314の入力側に接続されており、第2
ライン油圧P1tはそれが最低となってもクーラ圧より
小さくならないようになっている。これにより、遠心油
圧補償のために第2ライン油圧P12が最低とされても
二次側油圧シリンダ56内に気体空洞ができないように
されている。
第3調圧弁220は、前後進切換装置16の後進用ブレ
ーキ70および前進用クラッチ72を作動させるために
最適な第3ライン油圧Pl、を発生させるものである。
この第3調圧弁220は、第1ライン油路98と第3ラ
イン油路221との間を開閉するスプール弁子222、
スプリングシート224、リターンスプリング226、
およびプランジャ228を備えている。スプール弁子2
22の第1ランド230と第2ランド232との間には
第3ライン油圧PR1がフィードバック圧として絞り2
34を通して導入される室236が設けられており、ス
プール弁子222が第3ライン油圧Plsにより閉弁方
向へ付勢されるようになっている。また、スプール弁子
222の第1ランド230側には、絞り238を介して
変速比圧P、が導かれる室240が設けられており、ス
プール弁子222が変速比圧P、により閉弁方向へ付勢
されるようになっている。第3調圧弁220内において
はリターンスプリング226の開弁方向付勢力がスプリ
ングシート224を介してスプール弁子222に付与さ
れている。また、プランジャ228の端面には第1スロ
ツトル圧P tb+を作用させるための室242が設け
られており、スプール弁子222がこの第1スロツトル
圧P th+により開弁方向へ付勢されるようになって
いる。
また、プランジャ228の第1ランド244とそれより
大径の第2ランド246との間には、シフトレバ−25
2がR(リバース)レンジに操作されたときにマニュア
ルバルブ250から出力されるRレンジ圧(=第3ライ
ン油圧Pffi3)ヲ!<ための室248が設けられて
いる。このため、第3ライン油圧P13は、前記(1)
式と同様な式から、変速比圧P、およびスロットル圧P
いに基づいて第10図に示す特性に従って最適な値に調
圧されるのである。この最適な値とは、前進用クラッチ
72或いは後進用ブレーキ70において滑りが発生する
ことなく確実にトルクを伝達できるようにするために必
要かつ充分な値である。また、後進時においては、上記
室24B内へ第3ライン油圧P1.が導かれるため、ス
プール弁子222を開弁方向へ付勢する力が増加させら
れて第3ライン油圧Pf、が倍程度の値に大幅に高めら
れる。すなわち、第10図の特性が上方へ平行移動した
状態となる。これにより、前進用クラッチ72および後
進用ブレーキ70において、前進時および後進時にそれ
ぞれ適したトルク容量が得られる。
上記のように調圧された第3ライン油圧Plxはマニュ
アルバルブ250に供給されている。マニュアルバルブ
250は、車両のシフトレバ−252に機械的に連結さ
れて移動させられるスプール弁子254を備えており、
L(ロー)、D(ドライブ)レンジのような前進レンジ
へ操作されている状態では、第3ライン油圧Pisと等
しいDLレンジ圧を出力ポート256から前進用クラッ
チ72へ供給すると同時に後進用ブレーキ70からドレ
ンへの排油を許容する。反対に、Rレンジへ操作されて
いる状態では第3ライン油圧PR。
と等しいRレンジ圧を出力ポート258から後進用ブレ
ーキ70へ供給すると同時に前進用クラッチ72からの
排油を許容し、Nにュートラル)レンジへ操作されてい
る状態では、前進用クラッチ72および後進用ブレーキ
70からの排油を共に許容する。また、上記マニュアル
バルブ250は、シフトレバ−252がり、R,P (
パーキング)レンジへ操作されたときにPRLレンジ圧
を出力する出力ポート260を備えている。なお、アキ
ュムレータ262および264は、緩やかに油圧を立ち
上げて摩擦係合を滑らかに進行させるために、前進用ク
ラッチ72および後進用ブレーキ70にそれぞれ接続さ
れている。また、シフトタイミング弁266は、第1c
図のシフトタイミング弁266の中心線の左側に示すよ
うに当初は絞り268を開いて流量を大きくしているが
、前進用クラッチ72の油圧シリンダ内油圧の高まりに
応じて絞り268を閉じることより、中心線の右側に示
すように過渡的な流入流量を調節する。
前記第1調圧弁158のボート170aからクラッチ圧
油路100に流出させられた作動油は、クラッチ圧調圧
弁270により流体継手12のロックアツプクラッチ3
6を作動させるために通した圧力のロックアツプクラッ
チ油圧P clに調圧されるようになっている。すなわ
ち、上記クラッチ圧調圧弁270は、フィードバック圧
としてクラッチ油圧P clを受けて開弁方向に付勢さ
れるスプール弁子272と、このスプール弁子272を
閉弁方向に付勢するスプリング274と、第1スロツト
ル圧PLhlが供給される室276と、その室276の
第1スロツトル圧Pい、を受けてスプール弁子272を
閉弁方向に付勢するプランジャ278とを備えており、
スプール弁子272が上記フィードバック圧に基づく開
弁方向の推力とスプリング274およびプランジャ27
8からの閉弁方向の推力とが平衡するように作動させら
れてクラッチ圧油路100内の作動油を流出させること
により、エンジン10の出力トルクに対応したクラッチ
油圧Pctが発生させられる。上記クラッチ圧油路10
0内の作動油は絞り280などを介して潤滑油としてC
VT14や前後進切換装置16などの各部へ供給される
。また、クラッチ圧調圧弁270から流出させられた作
動油は戻し油路96へ戻される。
上記のようにして調圧されたクラッチ油圧PcLは、ロ
ックアツプ制御弁290により流体継手12の係合側油
路292および解放側油路294へ択一的に供給され、
ロックアツプクラッチ36が保合状態または解放状態と
されるようになっている。すなわち、ロックアツプ制御
弁290は、クラッチ圧油路100を上記係合側油路2
92および解放側油路294と択一的に接続するスプー
ル弁子296と、スプール弁子296を解放側へ付勢す
るスプリング298と、マニュアルバルブ250の出力
ボート260からPRLレンジ圧(−第3ライン油圧P
13)が導入され、その他のレンジではドレンされる室
300と、そのPRLレンジ圧を受けてスプール弁子2
96を解放側へ付勢するプランジャ302と、スプール
弁子296とプランジャ302との間に設けられて第1
信号圧P sozを受ける室304と、DLレンジ圧を
受けてスプール弁子296を係合側へ付勢する室306
とを備えている。上記第1信号圧P3゜、Iは、ノーマ
ルクローズ型の第1電磁弁308がオフ状態であるとき
に絞り310より下流側がDLレンジ圧(=第3ライン
油圧Pl、)と同じ圧とされることにより発生させられ
る。この第1電磁弁308がオン状態であるときには、
絞り310より下流側がドレンされて第1信号圧P3゜
1.が消滅させられる。
このため、DLレンジ圧が発生させられている状態にお
いては、第1電磁弁308がオン状態となると、第1信
号圧P6゜3.が発生させられないので、スプール弁子
296が保合側へ位置させられる。これにより、クラッ
チ油圧P eLはロックアツプ制御弁290および係合
側油路292を介して係合側油室33へ供給されると同
時に、解放側油室35内の作動油が解放側油路294お
よびロックアツプ制御弁290を通してドレンされる。
反対に、第1電磁弁308がオフ状態となると、第1信
号圧P、。、が発生させられるので、スプール弁子29
6が解放側へ位置させられる。これにより、クラッチ油
圧P clはロックアツプ制御弁290および解放側油
路294を介して解放側油室35へ供給されると同時に
、保合側油室33内の作動油が保合側油路292、ロッ
クアツプ制御弁290、絞り312、およびオイルクー
ラ314を通してドレンされる。
そして、PRLレンジ圧が発生させられている状態にお
いては、優先的にスプール弁子296が解放側へ位置さ
せられるので、ロックアツプクラッチ36が解放状態に
維持される。これにより、たとえ第1電磁弁308がオ
ン側においてスティックしたとき或いは電気回路の故障
で第1電磁弁308が常時通電状態となったときでも、
シフトレバ−252がLレンジへ操作されるとロックア
ツプクラッチ36が解放されるので、車両の再発進が可
能となる。
上記絞り312とオイルクーラ314との間には、オイ
ルクーラ314の入力圧を一定に維持するためのターラ
圧制御井316が設けられている。
このターラ圧制御弁316では、ドレンへ解放するため
のスプール弁子318と、このスプール弁子318を閉
弁方向へ付勢するスプリング320とが設けられており
、ターラ圧による開弁方向の推力がスプリング320の
閉弁方向の推力を上回ると、オイルクーラ314の入力
側の作動油がドレンへ解放されるようになっている。
次に、変速制御に関連する切換弁328、第1変速制御
井330、第2変速制御弁332、およびそれらに付帯
する弁について説明する。
切換弁328は、第1変速制御弁330の出力油路であ
る第1−次側油路334および第に次側油路336を一
次側油圧シリンダ54および二次側油圧シリンダ56に
それぞれ接続する走行位置と第2変速制御弁332の出
力油路である第2−次側油路338および第2二次側油
路340を一次側油圧シリンダ54および二次側油圧シ
リンダ56にそれぞれ接続するニュートラル位置とに位
置させられるスプール弁子342と、スプール弁子34
2をそのニュートラル位置に向かつて付勢するスプリン
グ344と、DLレンジ圧を受けてスプール弁子342
をその走行位置に向かつて付勢するプランジャ346と
、プランジャ346とスプール弁子342との間に設け
られてこのスプール弁子342を走行位置に向かつて付
勢するためのRレンジ圧を受は入れる室348とを備え
ている。これにより、シフトレバ−252がD、L、R
レンジへ操作されているときには第1変速制御弁330
が有効化され、Nレンジへ操作されているときには第2
変速制御弁332が有効化される。第1c図の切換弁3
28における中心線の左側はニュートラル位置のスプー
ル弁子342を示しており、中心線の右側は走行位置(
D、  Lレンジ位置)を示している。
第1変速制御弁330は、第16図にも詳しく示すよう
に、減速側位置に位置させられたときには、第1−次側
油路334をドレン油路335に接続すると同時に第に
次側油路336を第1ライン油路98に接続し、増速側
位置に位置させられたときには、第1−次側油路334
を第1ライン油路98に接続すると同時に第に次側油路
336を第2ライン油路192に接続するスプール弁子
350と、スプール弁子350を増速側(図の下側)へ
向かつて付勢する上側中立スプリング352と、スプー
ル弁子350を減速側へ向かって付勢する下側中立スプ
リング354と、ゲイン変更スプリング360の端部を
受けるためのばね受部356を一体的に備え、第1信号
圧P5゜、が作用したときにはリターンスプリング35
8の付勢力に抗してスプール弁子350から離隔する方
向へ移動させられるが、第1信号圧P sot+が作用
していないときにはリターンスプリング358の付勢力
に従ってスプール弁子350側へ移動させられることに
よりゲイン変更スプリング360をスプール弁子350
とばね受部356との間で挟むことによりその付勢作動
を有効化するピストン362と、スプール弁子350の
下側中立スプリング354側(小径部側)端部に設けら
れて第2スロツトル圧Pい2および修正変速比圧P、゛
のいずれか高い方の油圧を受は入れる室364と、スプ
ール弁子350の上側中立スプリング352側(大径部
側)端部に設けられて入力軸回転速度圧P M4.、を
受は入れる室366と、スプール弁子350の大径部と
小径部との間に設けられて車速圧P VLiMを受は入
れる室368とを備えている。
第1図の第1変速制御弁330における中心線の左側は
増速側位置のスプール弁子350を示しており、中心線
の右側は減速側位置のスプール弁子350を示している
。なお、スプール弁子350のランドには、スプール弁
子350の開度を滑らかに変化させるためのV字形ノツ
チ369が形成されている。
上記第1変速制御弁330に供給される第2スロツトル
圧P Lk2は、絞り370を通り且つアキュムレータ
372により立上がりが緩和されたものである。アキュ
ムレータ372は、大径部および小径部を有する段付ピ
ストン371と、段付ピストン371の大径部端面倒に
設けられて上記絞り370の第1変速制御弁330側に
接続された蓄圧室373と、段付ピストン371の小径
部外周側に設けられて上記絞り370の第2スロツトル
検知弁114側に接続された背圧室375と、段付ピス
トン371を蓄圧室373側に付勢するスプリング37
7とを備えている。上記背圧室375には絞り370を
通らない第2スロットル圧Pい2が供給されているので
、第21に示すように、第2スロツトル圧P thZの
立上がり幅のうちの所定の割合の値から緩和が開始され
る。第21図において、斜めの実線の部分はアキュムレ
ータ372により立上がりが緩和された部分を示し、上
側に示す実線は、アクセルペダルの踏込量が大きくて立
上がり幅が大きい場合を示しており、下側に示す実線は
、アクセルペダルの踏込量がそれ程大きくなく、立上が
り幅が小さい場合を示している。このようにアキュムレ
ータ372により立上がりが緩和された第2スロツトル
圧Pい2により、急加速操作時でも変速比Tの変化が緩
やかとされてエンジン10の回転上昇に消費されるトル
クの割合が少なくなり且つ車両の駆動力として消費され
る割合が多くされ、車両の加速感が好適とされる。
また、上記修正変速比圧P、°は、PRLレンジ圧を元
圧とする減圧弁374により、第11図に示すように、
変速比Tが予め定めされた一定の値T0よりも減速側領
域において変速比圧P、の増大に伴って増大させられる
とともに、変速比γが上記一定の値γ。よりも増速側領
域において上昇が制限されるものである。減圧弁374
は、フィードバック圧として修正変速比圧Pr °を受
けて閉弁方向の推力を受けるスプール弁子376と、ス
プール弁子376に開弁方向の推力を付与するスプリン
グ378と、スプール弁子376との間にスプリング3
78を挟持し、変速比圧P、の増大とともにスプリング
378の付勢力を高めるが、所定の位置においてバルブ
ボデーに当接することによりスプール弁子376側へ移
動不能となるプランジャ380とを備えている。第11
図の実線に示す平坦な部分は、プランジャ380の移動
が停止させられている状態であり、このようにプランジ
ャ380をバルブボデーに当接させる大きさの変速比圧
P、に対応する変速比Tが上記一定の値γ。である。
オア弁382は、上記第2スロツトル圧Pth□と修正
変速比圧P、°との差圧により移動させられて低い側の
圧力が供給されているボートを閉じるボール弁子384
を備えており、第2スロツトル圧Pい2および修正変速
比圧Pr °のうちの高い側の油圧を第1変速制御弁3
30の室364に供給する。すなわち、修正変速比圧P
1 “は変速比γに応じて変化する一方、第2スロット
ル圧P7.2はスロットル弁開度θいに応じて変化する
ので、第2スロツトル圧Pい2が小さい領域では、第2
2図の第2スロツトル圧Pい2の上側に位置する部分の
修正変速比圧Pr ゛が第2スロツトル圧P thzに
替えて第1変速制御弁330に供給されるのである。本
実施例では、上記オア弁382は、第2スロツトル圧P
い2および修正変速比圧P1 “のうちの高い側の油圧
を選択する圧力選択手段として機能しているのである。
また、前記車速圧P Vlimは、絞り386を通り且
つリミツト弁388により最大値が第2スロツトル圧P
い2に応じて制限されたものである。り衾ット弁388
は、車速圧P VLillを受けて開弁方向の推力を受
けるスプール弁子390と、スプール弁子390に閉弁
方向の推力を付与するスプリング392と、第2スロツ
トル圧p thzを受けてスプール弁子390に閉弁方
向の推力を付与するプランジャ394とを備え、上記車
速圧P VLisに基づく開弁方向の推力が上記スプリ
ング392および第2ストツロル圧Pい2に基づく閉弁
方向の推力を上回ると、絞り386よりも下流側の作動
油をドレンさせて圧力上昇を制限する。第12図は、こ
のリミツト弁388の出力特性を示している。本実施例
では、車速圧Pvを発生する車速検出用ポンプ86、上
記リミツト弁388および絞り386が、スロットル開
度θいに対応した値において上記車速圧Pvの上昇が制
限された車速圧P V(rmを発生させる車速圧発生手
段を構成している。
このため、第1変速制御弁330においては、たとえば
り、L、またはRレンジでの走行中にアクセルペダルが
踏み込まれて第2ストツロル圧p thzが高められた
場合には、スプール弁子350を減速側へ移動させる方
向の推力が高められるとともに、エンジン10の回転速
度、入力軸30の回転速度、および入力軸回転速度圧P
Minが高められる。このようにして入力軸回転速度圧
P8,7が高められると、スプール弁子350を増速側
へ移動させる方向の推力が高められる。また、上記のよ
うにアクセルペダルが踏み込まれるとエンジン10の出
力トルクが高くされるので、その出力トルクの増加量に
対応して車両の速度が高くなり、スプール弁子350を
増速側へ移動させる方向の推力が順次高められる。スプ
ール弁子350は減速方向および増速方向の推力が平衡
する位置に位置決めされて変速比γが制御され、入力軸
回転速度N i Plが高められるので、第13図の最
大変速比T m。
付近に示すように、低車速領域では車速Vの上昇に伴っ
て入力軸30の回転速度N i nが徐々に高められる
。そして、第12図に示されるように、車速圧P Vl
imの上昇が本実施例の要求出力圧である第2スロツト
ル圧Pい2の大きさに対応した値で制限されると、それ
以後は、車速Vの増大に伴って入力軸回転速度圧PNi
、、が上昇しようとするとスプール弁子350を増速方
向へ移動させる推力が増加させられるので、第13図に
示す実線の平坦部に示すように、入力軸回転速度圧P 
Minが一定に維持されるように変速比γが変化させら
れる。
このような第1変速制御弁330の制御作動により、入
力軸30の回転速度N i hが燃費率および運転性を
考慮した最適曲線に沿って制御される。すなわち、上記
第1変速制御弁330は、実質的には、第2スロツトル
圧P tk2および車速圧P Vlilllに基づいて
定まる目標入力軸回転速度(燃費率および運転性を考慮
した最適値) Ni、’と実際の入力軸回転速度N i
 nを表す入力軸回転速度圧P Minとの差が解消さ
れるように変速比γをフィードバック制御するように構
成されているのである。
ここで、上記第13図に示す第1変速制御弁330の制
御特性においては、車速Vに対する入力軸回転速度N 
i nの変化を示す特性が全く平坦ではなく、変速比T
が最大値T IIlmXとなる付近に示されるように、
スロットル弁開度θいが一定であるときには、車速圧P
 Vliカの上昇、すなわち車速■の増加に伴って入力
軸30の回転速度N i nが増加するように制御され
るようになっている。これにより、スロットル弁開度θ
いが一定であるときには入力軸回転速度N i nの変
化のない特性を用いる場合に比較して、低車速付近のエ
ンジン回転速度が比較的低くされて騒音が抑制されると
ともに、車速■の増大とともにエンジン回転速度が上昇
して運転性が好適となる利点がある。
LまたはRレンジが選択されているときには、減圧弁3
74に元圧が供給されて修正変速比圧P。
が発生させられるとともに、この修正変速比圧P。
と第2スロツトル圧Pい2とのいずれか高い方の油圧が
第1変速制御弁330の室364に供給される。すなわ
ち、スロットル弁開度θいが小さい領域では、変速比γ
が最大値付近である場合を除いて修正変速比圧P、  
“が上記室364に供給される。このため、第14図に
示すように、スロットル弁開度θいが小さく且つ変速比
γが最大値付近である領域が空白となるようにした特性
が得られる。これにより、LまたはRレンジ走行におけ
るエンジンブレーキ作用が充分に得られるようになる。
また、前記第1変速制御弁330において、ロックアツ
プクラッチ36を解放させるための第1信号圧P so
t+が供給されている状態ではピストン362がスプリ
ング358の付勢力に抗して移動させられているので、
ゲイン変更スプリング360の端部がばね受部356ま
たはスプール弁子350から離れており、第15図の実
線に示す特性に従ってスプール弁子350が移動させら
れる。
しかし、上記第1信号圧P5゜、が供給されていない状
態ではピストン362がスプリング358の付勢力に従
って移動させられて、ゲイン変更スプリング360が有
効状態とされる。このゲイン変更スプリング360は、
スプール弁子350が中立位置から減速側へ向かって移
動した領域においてだけ圧縮されることにより、スプー
ル弁子350を増速側へ向かって付勢するので、中立位
置よりも減速側の領域において第15図の1点鎖線に示
す特性に従ってスプール弁子350が移動させラレる。
CVT14の一般的性質として、伝動へルト44の周速
(′、車速または入力軸回転速度N、7)が低い程変速
応答時間が長くなり、また実際の変速比γが減速側であ
る程変速時間が長くなるのであるが、上記伝動ベルト4
4の周速の影響が最も大きい。このため、本実施例では
、伝動ベルト44の周速が低い低車速領域を、通常30
h/h程度以下の車速領域でロックアツプクラッチ36
のオフ状態とするために発生させられる第1信号圧P 
5ellを利用して判別しているのである。すなわち、
ロックアツプクラッチ36がオフ状態とされる低車速領
域では第15図の実線に示す特性でスプール弁子350
が駆動されるのに対して、ロックアツプクラッチ36が
オン状態とされる高車速領域では第15図の1点鎖線に
示す特性でスプール弁子350が駆動されるので、高車
速領域における変速制御のゲインが小さくされる。これ
により、変速制御応答が鈍感な領域である低車速領域に
おいて好適なゲインが得られるとともに、そのままでは
敏感すぎる高車速領域においては低車速領域のゲインよ
りも低いゲインとされ、低車速領域および高車速領域を
含む全域にわたって変速制御応答が好適に維持されてい
るのである。なお、上記高車速領域においては、スプー
ル弁子350の減速側においてのみゲインが小さくされ
ているが、増速側においては本来的に応答性が低い領域
であるから、減速側においてのみゲインが小さくされて
もそれほど問題はない。
なお、ドレン油路335には、第2電磁弁410の作動
に関連して発生させられる第2信号圧P sol□によ
り開閉制御されるドレン阻止弁400が設けられている
。このドレン阻止弁400は、エンジン10の過回転防
止、ABS制御制御台ける過剰なエンジンブレーキ作用
の防止、変速比γが最大に至る前に車両停止したときの
一次側油圧シリンダ54の閉込などを目的として設けら
れたものである。このドレン阻止弁400は、ドレン油
路335とドレンとの間を開閉するスプール弁子402
と、このスプール弁子402を開弁方向へ付勢するスプ
リング404と、スプール弁子402に常時作用させて
それを閉弁方向へ付勢するための第3ライン油圧P13
を受は入れる室406と、スプール弁子402に作用さ
せてそれを開弁方向へ付勢するための第2信号圧P 5
altを受は入れる室408とを備えている。第2電磁
弁410は、そのオン状態では絞り412よりも下流側
を開閉して第2信号圧P 5oftを解消することによ
りドレン阻止弁400を閉じさせるが、そのオフ状態で
は絞り412よりも上流側の第3ライン油圧P42゜と
等しい第2信号圧P 161□を発生させてドレン阻止
弁400を開放させる。
前記第2変速制御弁332は、第17図にも詳しく示す
ように、減速側位置に位置させられたときには、第2−
次側油路338をドレンボート418に接続すると同時
に第2二次側油路340を第1ライン油路98に接続し
、増速側位置に位置させられたときには、第2−次側油
路338を第1ライン油路98に接続すると同時に第2
二次側油路340を第2ライン油路192に接続するス
プール弁子420と、スプール弁子420を増速側(図
の下側)へ向かつて付勢する上側中立スプリング422
と、スプール弁子420を減速側C図の上側)へ向かつ
て付勢する下側中立スプリング424と、上側中立スプ
リング422とスプール弁子420との間に介挿された
プランジャ426と、スプール弁子420の下側中立ス
プリング424側端部に設けられて出力軸回転速度圧P
9゜uLを受は入れる室428と、プランジャ426の
上側中立スプリング422側に設けられて車速圧P。
を受は入れる室430と、プランジャ426の大径部(
スプール弁子420側)と小径部(上側中立スプリング
422側)との間に設けられてDLレンジ圧を受は入れ
る室432とを備えている。
なお、スプール弁子420のランドにも、スプール弁子
420の開度を滑らかに変化させるための■字形ノツチ
434が形成されている。
このため、惰行走行のように、シフトレバ−252がN
レンジに操作されることにより前後進切換装置16がニ
ュートラル状態(動力非伝達状態)とされているときに
は、上記第2変速制扉弁332において、車速圧Pvに
基づく増速側へ向かう推力と出力軸回転速度圧PNo、
tに基づく減速側へ向かう推力とが平衡するようにスプ
ール弁子420が位置決めされることによりCVT14
の変速比Tが制御され、前後進切換装置16の入力軸で
あるCVT14の出力軸38と前後進切換装置16の出
力軸58との回転速度差が解消されるようになっている
。しかし、シフトレバ−252がD或いはLレンジへ操
作されている状態では、DLレンジ圧が室432に供給
されてプランジャ426およびスプール弁子420が増
速側へ強制的に位置させられる。これにより、車速圧P
vおよび出力軸回転速度圧P Noutの作用に拘わら
ずスプール弁子420の移動が阻止されて、不要時にお
けるスプール弁子420の摺動に起因して作動油内に摺
動粉が発生することが抑制されるとともに、減速側位置
におけるスプール弁子420の固着を防止して、減速側
位置においてD或いはLレンジへ操作されたときのエン
ジン10の過回転が好適に防止されるようになっている
なお、二次側油圧シリンダ56と第2ライン油路192
との間には、一方向弁436および絞り438を並列に
備えたバイパス油路440が設けられている。この一方
向弁436は、第2ライン油路192から二次側油圧シ
リンダ56へ向かう方向の流通を許容するがそれと反対
方向の流通を阻止するものである。
第2図に戻って、エンジン10には、エンジン回転速度
N、を検出して電子制御装置450へ供給するエンジン
回転速度センサ444、およびスロットル弁開度θth
を検出して電子制御装置450へ供給するスロットルセ
ンサ446がそれぞれ設けられている。また、差動歯車
装置20には、車速Vを検出して電子制御装置450へ
供給する車速センサ448が設けられている。電子制御
装置450はCPU452、ROM454、RAM45
6、および図示しないインターフェース回路を含む所謂
マイクロコンピュータである。CPU452は、RAM
456の記憶機能を利用しつつ予めROM454に記憶
されたプログラムに従って入力信号を処理し、第1電磁
弁30Bおよび第2電磁弁410を駆動するための信号
を出力する。
たとえば、ロックアツプクラッチ制御ルーチンでは、予
めROM454に記憶された線図から車速■およびスロ
ットル開度θいに基づいてロックアツプクラッチ36の
保合或いは解放が判定され、ロックアツプクラッチ36
の係合と判定されたときには第1電磁弁30Bをオン状
態とするための駆動信号が出力されるが、ロックアツプ
クラッチ36の解放と判定されたときには第1電磁弁3
08をオフ状態とするための駆動信号が出力される。
また、急減速変速阻止ルーチンでは、実際のエンジン回
転速度N、が予め記憶された過回転判断基準値を超えた
か否かが判定され、超えたと判定された場合にはドレン
油路335を閉じるために第2電磁弁410をオン状態
とする駆動信号が出力される。これによりエンジン10
の過回転が防止される。また、駆動輪が停止したとき、
換言すれば車速■が零になったときのCVT14の変速
比γがその最大値T□8に到達しているか否かが判断さ
れ、変速比Tが最大値T ma+cに到達していないと
判定された場合にはドレン油路335を閉じるために第
2電磁弁410をオン状態とする駆動信号が出力される
。これにより、車両が急停止したときに切換弁328、
第1変速制御弁330、ドレン油路335を順に経て一
次側油圧シリンダ54内の作動油が流出することが防止
される。また、車両がABS制御装置を搭載している場
合には、ABS制御制御台ける過剰なエンジンブレーキ
作用により駆動輪24の回転速度の回復が阻害されない
ように、ABS制御制御台るか否かが判断され、ABS
制御制御台ると判定された場合には、それ以上の減速側
への変速を阻止するために第2電磁弁410をオン状態
とする駆動信号が出力される。
上述のように、本実施例においては、低車速走行状態で
は第1制御油圧P3゜、が発生させられて、ゲイン変更
手段を構成するピストン362およびスプリング358
によりゲイン変更スプリング360の付勢力がスプール
弁子350に作用させられない状態とされることから、
油圧制御系の変速制御応答性が高くされる。これに対し
、高車速走行状態では第1制御油圧P 5oilが解消
されて、ピストン362がスプリング358の付勢力に
従って移動させられて、ゲイン変更スプリング360の
付勢力がスプール弁子350に作用させられることから
、油圧制御系の変速制御応答性が低くされる。また、C
VT14では、−aに、伝動ベルト44の周速に起因し
て変速比rが最大値γ+amxに近づくほど変速応答性
が低く、逆に変速比Tが最小値r minに近づくほど
変速応答性が高くなる特性を本来的に備えている。この
ことから、高車速走行によって変速比の制御応答性が敏
感となり易い変速比の最小値側領域において、上記のよ
うにスプール弁子350の感度が小さくされることによ
り、車速変化範囲全体にわたって好適な変速応答性が得
られるのである。
次に、本発明の他の実施例を説明する。なお、以下の説
明において前述の実施例と共通する部分には同一の符号
を付して説明を省略する。
前記第1変速制御弁330に替えて、第18図に示す第
1変速制御弁460が用いられてもよい。
この第1変速制御弁460は、シリンダボア462内に
摺動可能に嵌合された可動スリーブ464と、この可動
スリーブ464を一端側(図の下側)に向かつて付勢す
るスプリング466と、可動スリーブ464内に摺動可
能に嵌合され且つ上側中立スプリング468および下側
中立スプリング470により中立位置に保持されるスプ
ール弁子472と、スプール弁子472を減速方向側へ
移動させる推力を発生させるために第2スロツトル圧P
い2および修正変速比圧Pr ゛のいずれか高い圧を受
は入れる室474と、スプール弁子472を増速方向側
へ移動させる推力を発生させるために入力軸回転速度圧
PNi、を受は入れる室476と、スプール弁子472
を減速方向側へ移動させる推力を発生させ且つ可動スリ
ーブ464をスプリング466の付勢力に抗して移動さ
せる推力を発生させるために車速圧P VLillを受
は入れる室478と、可動スリーブ464のスプール弁
子472に対する所定以上の相対移動を阻止するための
ストッパ480と、上記室476内に設けられてスプー
ル弁子472が減速側へ所定以上移動したときにそのス
プール弁子472に接触してゲインを変更するゲイン変
更スプリング482とを備えている。
本実施例の第1変速制御弁460においては、第16図
に示す第1変速制御弁330と同様に、基本的には第1
9図の実線に沿ってスプール弁子472の変速制御作動
が行われるが、車速圧P VLimの上昇に伴って可動
スリーブ464がスプリング466の付勢力に抗して移
動させられてスプール弁子472の中立点が減速側にず
らされ、高車速となるほどスプール弁子472が早期に
ゲイン変更スプリング482に当接する。このため、第
19図の1点鎖線に示すように、ある程度の車速ではス
プール弁子472が大幅に減速側へ移動させられたとき
にゲイン変更スプリング482によりゲインが減少させ
られるが、中程度の車速ではスプール弁子472が中立
点付近から減速側全体の範囲でゲイン変更スプリング4
82によりゲインが減少させられ、さらに高車速ではス
プール弁子472が中立点付近の増速側位置から減速側
全体の範囲でゲイン変更スプリング482によりゲイン
が減少させられるのである。本実施例では、上記車速圧
P Vlisが第1変速制御弁330のゲインを変更す
るための制御油圧として機能している。
第20図は、前述の第16図の第1変速制御弁330に
替え得る第1変速制御弁490を示している。この第1
変速制御弁490は、非使用時においてスプール弁子4
92の動きを阻止する機能を備えており、NPレンジ圧
を発生させるための信号リレー弁494とともに用いら
れる。第1変速制御弁490は、減速側位置に位置させ
られたときには、第1−次側油路334をドレン油路3
35に接続すると同時に第に次側油路336を第1ライ
ン油路98に接続し、増速側位置に位置させられたとき
には、第1−次側油路334を第1ライン油路98に接
続すると同時に第に次側油路336を第2ライン油路1
92に接続するスプール弁子492と、スプール弁子4
92を増速側(図の下側)へ向かつて付勢する上側中立
スプリング496と、スプール弁子492を減速側へ向
かつて付勢する下側中立スプリング498と、スプール
弁子492の下側中立スプリング498側端部に設けら
れて第2スロツトル圧p tbzおよび修正変速比圧P
r “のいずれか高い方の油圧を受は入れる室500と
、スプール弁子492の上側中立スプリング496側端
部に設けられて入力軸回転速度圧P Ninを受は入れ
る室502と、スプール弁子492の大径部504とそ
れよりも小径のスプール弁部506との間に設けられて
車速圧P Vli+++を受は入れる室508と、スプ
ール弁子492の大径部504と、その上側中立スプリ
ング496側に形成され且つそれよりも小径の小径端部
510との間に設けられてNPレンジ圧を受は入れる室
512とを備えている。
本実施例のマニュアルバルブ250からは、シフトレバ
−252がNまたはPレンジへ操作されていることを表
すNPレンジ圧が発生させられるようには構成されてい
ないので、Rレンジ圧およびDLレンジ圧からNPレン
ジ圧を発生させるための信号リレー弁494が設けられ
ている。信号リレー弁494は、第1変速制御弁490
の室512を第3ライン油路221に連通させる連通位
置とドレンポート514に開放させる開放位置とに位置
させられるスプール弁子516と、スプール弁子516
を開放位置に向かつて付勢するスプリング518と、ス
プール弁子516の比較的小径の第1ランド520の端
面にRレンジ圧を作用させるために設けられた室522
と、スプール弁子516の第1ランド520と第2ラン
ド524との間に設けられてDLレンジ圧を受は入れる
室526とを備えている。このため、Rレンジ圧および
DLレンジ圧の少なくとも一方が供給されている場合に
は、信号リレー弁494のスプール弁子516は第20
図に示す位置に位置させられるので、室512内が大気
圧とされて第1変速制御弁490の作動が許容される。
しかし、Rレンジ圧およびDLレンジ圧が共に供給され
ない場合には、第3ライン圧PfiがNPレンジ圧とし
て室512に供給されるので、第1変速制御弁490の
スプール弁子492が増速側位置に固定され、その変速
制御作動が阻止されるのである。
本実施例によれば、第2変速制御弁332だけでなく、
第1変速制御弁490も不要の状態における変速作動に
よる摺動が阻止されるので、油圧制御装置の信頼性が一
層高められる。
以上、本発明の一実施例を図面に基づいて説明したが、
本発明はその他の態様においても適用される。
たとえば、前述の実施例では、車速検出のために車速検
出用ポンプ86が用いられていたが、出力軸38の回転
速度に対応した大きさの車速圧Pvを出力するよく知ら
れたガバナ弁が用いられてもよい。
また、前述の実施例では、スロットル弁とともに回動す
るカム104および116に回動角度に基づいて作動す
る第1スロツトル検知弁102および第2スロツトル検
知弁114から第1スロツトル圧PLhlおよび第2ス
ロツトル圧Pい2が発生させられていたが、上記カム1
04および116に替えて、アクセルペダルと作動的に
連結されてそのアクセルペダルの操作量に対応して回動
するカムが用いられてもよいのである。要するに、要求
出力に対応した油圧信号が発生させられればよいのであ
る。
また、前述の実施例では、第1変速制御弁330および
第2変速制御弁332のうちの一方の作動を有効化する
ために切換弁328が用いられていたが、DLレンジ圧
に基づいて第2変速制御弁332のスプール弁子420
を中立位置にロックしてその作動を無効としつつ第1変
速制御弁330の作動を許容し、Nレンジ圧に基づいて
第1変速制御弁330のスプール弁子350を中立位置
にロックしてその作動を無効としつつ第2変速制御弁3
32の作動を許容するような油室およびピストンを設け
てもよいのである。
また、前述の第16図或いは第18図の実施例では、第
1信号圧P、。、或いは車速圧PVLinに基づいて比
較的高車速領域においてゲインが変更されているが、入
力軸回転速度圧P Ni++に基づいてゲインが変更さ
れるように構成されてもよいのである。上記入力軸回転
速度圧PNi。は、第1変速制御弁330のゲイン変更
が低スロツトル開度θいにおいては車速Vに関連してい
るので、ゲインを変更するための制御油圧として機能す
るのである。
なお、上述したのはあくまでも本発明の一実施例であり
、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更
が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
第1a図、第1b図、および第1c図は、第2図の実施
例の油圧制御回路を詳しく示す図である。 第2図は、本発明の一実施例を含む車両用動力伝達装置
の構成を説明するブロック線図である。第3図は第2図
のピトー管により発生させられる入力軸回転速度圧の変
化特性を示す図である。第4図は第2図のピトー管によ
り発生させられる出力軸回転速度圧の変化特性を示す図
である。第5図は第1a図の車速検出用ポンプにより発
生させられる車速圧の変化特性を示す図である。第6図
は第1b図の第1スロツトル検知弁により発生させられ
る第1スロツトル圧の変化特性を示す図である。第7図
は第1b図の第2スロツトル検知弁により発生させられ
る第2スロツトル圧の変化特性を示す図である。第8図
は第1a図の変速比検知弁およびリミ・ノド弁により発
生させられる変速比圧の変化特性を示す図である。第9
図は第1a図の第2調圧弁により発生させられる第2ラ
イン油圧の変化特性を示す図である。第10図は第1b
図の第3調圧弁により発生させられる第3ライン油圧の
変化特性を示す図である。第11図は第1b図の減圧弁
により発生させられる修正変速比圧の変化特性を示す図
である。第12図は第1c図のリミツト弁により修正さ
せられる車速圧の変化特性を示す図である。第13図は
第1b図の第1変速制御弁の変速比制御作動により得ら
れる特性を示す図である。第14図は第1b図の第2変
速制御弁の変速比制御作動により得られる特性を示す図
である。第15図は第16図の第1変速制御弁の特性を
示す図である。第16図および第17図は第1b図の第
1変速制御弁および第2変速制御弁をそれぞれ拡大して
説明する図である。第18図は、本発明の他の実施例に
おける第1変速制御弁を説明する図である。第19図は
第18図の第1変速制御弁の特性を示す図ある。第20
図は、本発明の他の実施例における第1変速制御弁など
の構成を説明する図である。第21図は、アキュムレー
タの第2スロットル圧緩和作用を説明する図である。第
22図は、第1b図のオア弁の油圧選択作動を説明する
図である。 嬉3図 入力牛由同転埋1度M、(八p、m) 14 : 08 30 50 60 ベルト式無段変速機(無段変速機) :第1電磁弁(制御油圧発生手段) :第1変速制御弁(変速制御弁) ニスブール弁子 ニゲイン変更スプリング 第4図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 無段変速機を備えた車両において、要求出力に基づく減
    速方向の推力と入力軸回転速度に基づく増速方向の推力
    とに基づいて中立位置からの移動量が変化させられるこ
    とにより該無段変速機の変速比を制御するスプール弁子
    を有する変速制御弁を備えた油圧制御装置であって、 前記車両の走行速度に関連して大きさが変化させられる
    制御油圧を発生させる制御油圧発生手段と、 前記スプール弁子に付与される推力に対する該スプール
    弁子の移動量を変化させるためのゲイン変更スプリング
    と、 前記制御油圧に基づいて前記ゲイン変更スプリングの付
    勢力を前記スプール弁子に作用させることにより、高車
    速となる程該スプール弁子に付与される推力に対する該
    スプール弁子の移動量を少なくするゲイン変更手段と を含むことを特徴とする車両用無段変速機の油圧制御装
    置。
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