JP2699653B2 - 車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置 - Google Patents
車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置Info
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Description
に関するものである。
行レンジに操作されたときに動力伝達状態とされ且つシ
フト操作装置がニュートラルレンジに操作されたときに
は動力伝達遮断状態とされる動力断接手段が出力側に備
えられている一方、有効径が可変の一対の可変プーリに
巻き掛けられて動力を伝達する伝動ベルトが備えられて
おり、可変プーリの有効径が入力側油圧シリンダおよび
出力側油圧シリンダにより変化させられて変速比が変化
させられるようになっている。このベルト式無段変速機
の油圧制御装置では、通常、車両の走行に際して燃費お
よび運転性が得られるように予め定められた関係に沿っ
てエンジンが作動するように、たとえばスロットル弁開
度および車速に基づいて変速比が制御されるようになっ
ている。また、惰行走行に際しては、上記関係のうちで
スロットル弁開度が最小値であるときの関係に沿って入
力軸回転速度が変化するように、変速制御弁装置を作動
させて前記ベルト式無段変速機の変速比が調節されるこ
とにより、車速の低下に伴って変速比が最減速側の値に
変化させられる。通常、その惰行走行において用いられ
る関係は、シフト操作装置が再び走行レンジへ操作され
て動力断接手段が係合させられたときに発生する再係合
ショックを緩和するために、その動力断接手段の入力側
回転体と出力側回転体との回転が同期するように決定さ
れている。
圧制御装置では、ニュートラルレンジで惰行走行してい
るときには、動力断接手段の解放に伴ってエンジンがア
イドル回転となり、第23図に示すように、極低車速とな
るまで変速比が比較的増速側の値となる。たとえば特開
昭63−116933号公報に記載されている変速線図のスロッ
トル弁開度が零%であるときの関係にも示されている。
このため、車両の急制動操作が行われた直後に再加速を
するためにシフト操作装置がニュートラルレンジから走
行レンジへ操作されて動力断接手段が係合させられたと
きには、ベルト式無段変速機は動力断接手段を介して駆
動輪と連結された状態となるため、変速比がただちに最
減速側の値とはならず、再発進時の車両の駆動力が充分
に得られない場合があった。すなわち、ニュートラルレ
ンジでの惰行走行において急制動操作により車両が停止
させられたままの状態では、ベルト式無段変速機は流体
継手を介してエンジンにより回転駆動されてその変速比
が最減速側の値に向かって変化させられるのであるが、
変速比が最減速側の値へ到達する前に走行レンジへ操作
される場合があるのである。
ると、一定車速以下となるとベルト式無段変速機の変速
比を最減速側の値(変速比の最大値)へ向かって変化さ
せる技術(特開昭60−231062号公報)や、ライン圧を最
大としてベルト式無段変速機の変速比を最減速側の値
(変速比の最大値)へ向かって変化させる技術(特開昭
62−139730号公報)が提案されている。しかし、そのよ
うな技術によれば、単に、ベルト式無段変速機の変速比
を最減速側の値(変速比の最大値)へ向かって変化させ
るだけであるので、中立(N)レンジでの停車中では、
伝動ベルトの挟圧力が最大の状態で可変プーリが回転さ
せられるため、停車中の騒音が大きくなるとともに伝動
ベルトの耐久性が損なわれる可能性があるという不都合
があった。
り、その目的とするところは、ニュートラルレンジでの
惰行走行における急制動操作直後に走行レンジへ操作さ
れても、充分な駆動力が得られるとともに、ニュートラ
ルレンジでの停車中では伝動ベルトの騒音が抑制されて
その耐久性が高められる車両用ベルト式無段変速機の油
圧制御装置を提供することにある。
は、シフト操作装置が走行レンジに操作されたときに動
力伝達状態とされ且つそのシフト操作装置がニュートラ
ルレンジに操作されたときには動力伝達遮断状態とされ
る動力断接手段を出力側に備え、伝道ベルトが巻き掛け
られた可変プーリの有効径が一次側油圧シリンダおよび
二次側油圧シリンダにより変化させられる車両用ベルト
式無段変速機において、前記二次側油圧シリンダにスロ
ットル弁開度および前記ベルト式無段変速機の変速比に
基づいて定められる通常の張力制御圧を作用させる形式
の油圧制御装置であって、(a)前記シフト操作装置の
操作位置を検出するための操作位置センサと、(b)車
両の速度を検出するための車速センサと、(c)前記ベ
ルト式無段変速機の変速比を検出するための変速比検出
手段と、(d)前記シフト操作装置がニュートラルレン
ジであり、前記車速が予め定められた判断基準値以下で
あり、しかも前記変速比が予め定められた判断基準値以
下である場合には、前記二次側油圧シリンダに作用させ
られる張力制御圧を前記通常の張力制御圧よりも高い値
に補正するが、前記変速比が前記予め定められた判断基
準値を上まわると、その二次側油圧シリンダに作用させ
られる張力制御圧を前記通常の張力制御圧よりも低い値
に補正する張力制御圧補正手段とを、含むことにある。
ンジであり、車速が予め定められた判断基準値以下であ
り、しかも変速比が予め定められた判断基準値以下であ
る場合には、ニュートラルレンジでの惰行走行において
極低車速且つ変速比が未だ最減速側の値に接近していな
い状態であるので、元圧制御手段により、二次側油圧シ
リンダに作用させられる油圧が一次側油圧シリンダに対
して高められるように変速制御弁装置の元圧が調節され
る。このように、二次側油圧シリンダに作用させられる
油圧が一次側油圧シリンダに対して高められるよう変速
制御弁装置の元圧が調節される結果、変速比の最減速側
への変速速度が高められて、予め変速比が速やかに最減
速側の値とされるので、ニュートラルレンジでの惰行走
行における急制動操作直後に走行レンジへ操作されるこ
とによる再発進時においても充分な駆動力が得られるの
である。また、シフト操作装置がニュートラルレンジで
あり且つ車速が予め定められた判断基準値以下である
が、変速比が予め定められた判断基準値よりも上まわる
走行の場合は、二次側油圧シリンダに作用させられる張
力制御圧が前記通常の張力制御圧よりも低い値に補正さ
れることから、伝動ベルトに対する挟圧力が低くされる
ので、ニュートラルレンジでの停車状態における伝動ベ
ルトの騒音が抑制されるとともに、その伝動ベルトの耐
久性が高められるのである。
する。
クラッチ付流体継手12、ベルト式無段変速機(以下、CV
Tという)14、前後進切換装置16、中間ギヤ装置18、お
よび差動歯車装置20を経て駆動軸22に連結された駆動輪
24へ伝達されるようになっている。
ているポンプ羽根車28と、CVT14の入力軸30に固定され
ポンプ羽根車28からのオイルにより回転させられるター
ビン羽根車32と、ダンパ34を介して入力軸30に固定され
たロックアップクラッチ36と、後述の係合側油路322に
接続された係合側油室33および後述の解放側油路324に
接続された解放側油室35とを備えている。流体継手12内
は常時作動油で満たされており、たとえば車速が所定値
以上となったとき、或いはポンプ羽根車28とタービン羽
根車32との回転速度差が所定値以下になると係合側油室
33へ作動油が供給されるとともに解放側油室35から作動
油が流出されることにより、ロックアップクラッチ36が
係合して、クランク軸26と入力軸30とが直結状態とされ
る。反対に、上記車速が所定値以下になったとき、或い
はエンジン回転速度が所定値以下になると、解放側油室
35へ作動油が供給されるとともに係合側油室33から作動
油が流出されることにより、ロックアップクラッチ36が
解放される。
けられた同径の可変プーリ40および42と、それら可変プ
ーリ40および42に巻き掛けられた伝動ベルト44とを備え
ている。可変プーリ40および42は、入力軸30および出力
軸38にそれぞれ固定された固定回転体46および48と、入
力軸30および出力軸38にそれぞれ軸方向の移動可能かつ
軸回りの相対回転不能に設けられた可動回転体50および
52とから成り、可動回転体50および52が油圧アクチュエ
ータとして機能する一次側油圧シリンダ54および二次側
油圧シリンダ56によって移動させられることによりV溝
幅すなわち伝動ベルト44の掛り径(有効径)が変更され
て、CVT14の変速比γ(=入力軸30の回転速度Nin/出力
軸38の回転速度Nout)が変更されるようになっている。
可変プーリ40および42は同径であるため、上記油圧シリ
ンダ54および56は同様の受圧面積を備えている。通常、
油圧シリンダ54および56のうちの従動側に位置するもの
の圧力は伝動ベルト44の張力と関連させられる。
遊星歯車機構であって、その出力軸58に固定されたキャ
リヤ60により回転可能に支持され且つ互いに噛み合う一
対の遊星ギヤ62および64と、前後進切換装置16の入力軸
(CVT14の出力軸)38に固定され且つ内周側の遊星ギヤ6
2と噛み合うサンギヤ66と、外周側の遊星ギヤ64と噛み
合うリングギヤ68と、リングギヤ68の回転を停止するた
めの後進用ブレーキ70と、上記キャリヤ60と前後進切換
装置16の入力軸38とを連結する前進用クラッチ72とを備
えている。後進用ブレーキ70および前進用クラッチ72は
油圧により作動させられる形式の摩擦係合装置であっ
て、それらが共に係合しない状態では前後進切換装置16
が中立状態とされて動力伝達が遮断される。しかし、前
進用クラッチ72が係合させられると、CVT14の出力軸38
と前後進切換装置16の出力軸58とが直結されて車両前進
方向の動力が伝達される。また、後進用ブレーキ70が係
合させられると、CVT14の出力軸38と前後進切換装置16
の出力軸58との間で回転方向が反転されるので、車両後
進方向の動力が伝達される。
図の油圧制御回路を詳しく示している。オイルポンプ74
は本油圧制御回路の油圧源を構成するものであって、流
体継手12のポンプ羽根車28とともに一体的に連結される
ことにより、クランク軸26によって常時回転駆動される
ようになっている。オイルポンプ74は図示しないオイル
タンク内へ還流した作動油をストレーナ76を介して吸入
し、また、戻し油路78を介して戻された作動油を吸入し
て第1ライン油路80へ圧送する。本実施例では、第1ラ
イン油路80内の作動油がオーバーフロー(リリーフ)型
式の第1調圧弁100によって戻し油路78およびロックア
ップクラッチ圧油路92へ漏出させられることにより、第
1ライン油路80内の第1ライン油圧Pl1が調圧されるよ
うになっている。また、減圧弁型式の第2調圧弁102に
よって第1ライン油圧Pl1が減圧されることにより第2
ライン油路82内の第2ライン油圧Pl2が調圧されるよう
になっている。この第2ライン油圧Pl2は、前記伝動ベ
ルト44の張力を制御するために調圧されるから、本実施
例の張力制御圧に対応する。
すように、第2調圧弁102は、第1ライン油路80と第2
ライン油路82との間を開閉するスプール弁子110、スプ
リングシート112、リターンスプリング114、プランジャ
116を備えている。スプール弁子110の軸端には、順に径
が大きい第1ランド118、第2ランド120、第3ランド12
2が順次形成されている。第2ランド120と第3ランド12
2との間には第2ライン油圧Pl2がフィードバック圧とし
て絞り124を通して導入される室126が設けられており、
スプール弁子110が第2ライン油圧Pl2により閉弁方向へ
付勢されるようになっている。また、スプール弁子110
の第1ランド118の端面側には、絞り128を介して後述の
変速比圧Prが導かれる室130が設けられており、スプー
ル弁子110が変速比圧Prにより閉弁方向へ付勢されるよ
うになっている。第2調圧弁102内においてはリターン
スプリング114の開弁方向の付勢力がスプリングシート1
12を介してスプール弁子110に付与されている。また、
プランジャ116にはランド117とそれよりやや大径のラン
ド119とが形成されており、そのランド117の端面側には
後述のスロットル圧Pthを作用させるための室132が設け
られて、スプール弁子110がこのスロットル圧Pthにより
開弁方向へ付勢されるようになっている。
ンド120の断面の面積をA2、第3ランド122の断面の面積
をA3、プランジャ116のランド117の受圧面積をA4、リタ
ーンスプリング114の付勢力をWとすると、スプール弁
子110は次式(1)が成立する位置において基本的に平
衡させられる。すなわち、スプール弁子110が式(1)
にしたがって移動させられることにより、ポート134aに
導かれている第1ライン油路80内の作動油がポート134b
を介して第2ライン油路82へ流入させられる状態と、ポ
ート134bに導かれている第2ライン油路82内の作動油が
ドレンに連通するドレンポート134cへ流される状態とが
繰り返されて、第2ライン油圧Pl2が発生させられるの
である。上記第2ライン油路82は比較的閉じられた系で
あるので、第2調圧弁102は上記のように相対的に高い
油圧である第1ライン油圧Pl1を減圧することにより第
2ライン油圧Pl2を第8図に示すように発生させるので
ある。
ンド120との間には、後述の第1リレー弁380を通して信
号圧PsolLが導入される室136が設けられており、スプー
ル弁子110がその信号圧PsolLにより閉弁方向へ付勢され
ると、その大きさに応じて第2ライン油圧Pl2が減圧さ
れるようになっている。また、前記プランジャ116のラ
ンド117とランド119との間には、上記第1リレー弁380
および後述の第2リレー弁440、絞り135を介して制御圧
PsolLを作用させて第2ライン油圧Pl2を昇圧させるため
の昇圧用油室133が設けられており、第2ライン油圧Pl2
が上記信号圧PsolLに応じて増圧されるようになってい
る。上記の場合における第2ライン油圧Pl2の特性につ
いては後で詳述する。
子140、スプリングシート142、リターンスプリング14
4、第1プランジャ146、およびその第1プランジャ146
の第2ランド155と同径の第2プランジャ148をそれぞれ
備えている。スプール弁子140は、第1ライン油路80に
連通するポート150aとドレンポート150bまたは150cとの
間を開閉するものであり、その第1ランド152の端面に
フィードバック圧としての第1ライン油圧Pl1を絞り151
を介して作用させるための室153が設けられており、こ
の第1ライン油圧Pl1によりスプール弁子140が開弁方向
へ付勢されるようになっている。スプール弁子140と同
軸に設けられた第1プランジャ146の第1ランド154と第
2ランド155との間にはスロットル圧Pthを導くための室
156が設けられており、また、第2ランド155と第2プラ
ンジャ148との間には一次側油圧シリンダ54内の油圧Pin
を分岐油路305を介して導くための室157が設けられてお
り、さらに第2プランジャ148の端面には第2ライン油
圧Pl2を導くための室158が設けられている。前記リター
ンスプリング144の付勢力は、スプリングシート142を介
してスプール弁子140に閉弁方向に付与されているの
で、スプール弁子140の第1ランド152の受圧面積をA5、
第1プランジャ146の第1ランド154の断面積をA6、第2
ランド155および第2プランジャ148の断面積をA7、リタ
ーンスプリング144の付勢力をWとすると、スプール弁
子140は次式(2)が成立する位置において平衡させら
れ、第1ライン油圧Pl1が調圧される。
…(2) 上記第1調圧弁100において、一次側油圧シリンダ54
内油圧Pinが第2ライン油圧Pl2(定常状態ではPl2=二
次側油圧シリンダ56内油圧Pout)よりも高い場合には、
第1プランジャ146と第2プランジャ148との間が離間し
て上記一次側油圧シリンダ54内油圧Pinによる推力がス
プール弁子140の閉弁方向に作用するが、一次側油圧シ
リンダ54内油圧Pinが第2ライン油圧Pl2よりも低い場合
には、第1プランジャ146と第2プランジャ148とが当接
することから、上記第2プランジャ148の端面に作用し
ている第2ライン油圧Pl2による推力がスプール弁子140
の閉弁方向に作用する。すなわち、一次側油圧シリンダ
54内油圧Pinと第2ライン油圧Pl2とを受ける第2プラン
ジャ148がそれらの油圧のうちの高い方の油圧に基づく
作用力をスプール弁子140の閉弁方向に作用させるので
ある。なお、スプール弁子140の第1ランド152と第2ラ
ンド159との間に設けられた室160はドレンへ開放されて
いる。
ける実際のスロットル弁開度θthを表すものであり、ス
ロットル弁開度検知弁180によって発生させられる。ま
た、変速比圧PrはCVT14の実際の変速比を表すものであ
り、変速比検知弁182によって発生させられる。スロッ
トル弁開度検知弁180は、図示しないスロットル弁とと
もに回転させられるカム184と、このカム184のカム面に
係合し、このカム184の回動角度と関連して軸方向へ駆
動されるプランジャ186と、スプリング188を介して付与
されるプランジャ186からの推力と第1ライン油圧Pl1に
よる推力とが平衡した位置に位置させられることにより
第1ライン油圧Pl1を減圧し、実際のスロットル弁開度
θthに対応したスロットル圧Pthを発生させるスプール
弁子190とを備えている。第6図は上記スロットル圧Pth
と実際のスロットル弁開度θthとの関係を示すものであ
り、スロットル圧Pthは油路84を通して第1調圧弁100、
第2調圧弁102、第3調圧弁220、およびロックアップク
ラッチ圧調圧弁310にそれぞれ供給される。
50に摺接してその軸線方向の変位量に等しい変位量だけ
軸線方向へ移動させられる検知棒192と、この検知棒192
の位置に対応して付勢力を伝達するスプリング194と、
このスプリング194からの付勢力を受ける一方、第2ラ
イン油圧Pl2を受けて両者の推力が平衡した位置に位置
させられることにより、ドレンへの排出流量を変化させ
るスプール弁子198とを備えている。したがって、たと
えば変速比γが小さくなってCVT14の入力側の固定回転
体46に対して可動回転体50が接近(V溝幅縮小)する
と、上記検知棒192が押し込まれる。このため、第2ラ
イン油路82からオリフィス196を通して供給され且つス
プール弁子198によりドレンへ排出される作動油の流量
が減少させられるので、オリフィス196よりも下流側の
作動油圧が高められる。この作動油圧が変速比圧Prであ
り、第7図に示すように、変速比γの減少(増速側への
変化)とともに増大させられる。そして、このようにし
て発生させられた変速比圧Prは、油路86を通して第2調
圧弁102および第3調圧弁220へそれぞれ供給される。
して第2ライン油路82から供給される第2ライン油圧Pl
2の作動油の逃がし量を変化させることにより変速比圧P
rを発生させるものであるから、変速比圧Prは第2ライ
ン油圧Pl2以上の値となることが制限されている一方、
前記(1)式に従って作動する第2調圧弁102では、変
速比圧Prの増加に伴って第2ライン油圧Pl2を減少させ
る。このため、変速比圧Prが所定値まで増加して第2ラ
イン油圧Pl2と等しくなると、それ以降は両者ともに飽
和して一定となる。第8図は、第2調圧弁102におい
て、上記の変速比圧Prに関連して前記(1)式に従って
調圧される基本出力圧(第2ライン油圧Pl2の最大値)P
mecの出力特性を示している。すなわち、変速比γに関
連して低圧側ライン油圧に求められる第9図に示す伝動
ベルト44の張力を最適値とするための最適制御圧、すな
わち理想圧Poptを示す曲線に比較的近似した特性が弁機
構のみによって得られるのである。上記第2調圧弁102
の弁機構により得られる第8図の基本油圧Pmecは、第2
調圧弁102のスプール弁子110やプランジャ116の受圧面
積等に関連して機械的に定まる値であり、急変速時にお
いても充分な挟圧力が得られるように理想圧Poptより高
く設定されている。
レーキ70および前進用クラッチ72を作動させるための最
適な第3ライン油圧Pl3を発生させるものである。この
第3調圧弁220は、第1ライン油路80と第3ライン油路8
8との間を開閉するスプール弁子222、スプリングシート
224、リターンスプリング226、およびプランジャ228を
備えている。スプール弁子222の第1ランド230と第2ラ
ンド232との間には第3ライン油圧Pl3がフィードバック
圧として絞り234を通して導入される室236が設けられて
おり、スプール弁子222が第3ライン油圧Pl3により閉弁
方向へ付勢されるようになっている。また、スプール弁
子222の第1ランド230側には変速比圧Prが導かれる室24
0が設けられており、スプール弁子222が変速比圧Prによ
り閉弁方向へ付勢されるようになっている。第3調圧弁
220内においてはリターンスプリング226の開弁方向付勢
力がスプリングシート224を介してスプール弁子222に付
与されている。また、プランジャ228の端面にスロット
ル圧Pthを作用させるための室242が設けられており、ス
プール弁子222がこのスロットル圧Pthにより開弁方向へ
付勢されるようになっている。また、プランジャ228の
第1ランド244とそれより小径の第2ランド246との間に
は、後進時のみに第3ライン油圧Pl3を導くための室248
が設けられている。このため、第3ライン油圧Pl3は、
前記(1)式と同様な式から、変速比圧Prおよびスロッ
トル圧Pthに基づいて最適な値に調圧されるのである。
この最適な値とは、前進用クラッチ72或いは後進用ブレ
ーキ70において滑りが発生することなく確実にトルクを
伝達できるようにするために必要かつ充分な値である。
また、後進時においては、上記室248内へ第3ライン油
圧Pl3が導かれるため、スプール弁子222を開弁方向へ付
勢する力が増加させられて第3ライン油圧Pl3が高めら
れる。これにより、前進用クラッチ72および後進用ブレ
ーキ70において、前進時および後進時にそれぞれ適した
トルク容量が得られる。
ュアルバルブ250によって前進用クラッチ72或いは後進
用ブレーキ70へ選択的に供給されるようになっている。
すなわち、マニュアルバルブ250は、車両のシフトレバ
ー252の操作と関連して移動させられるスプール弁子254
を備えており、L(ロー)、S(セカンド)、D(ドラ
イブ)レンジのような前進レンジへ操作されている状態
では、第3ライン油圧Pl3を専ら出力ポート258から出力
して前進用クラッチ72へ供給すると同時に後進用ブレー
キ70からドレンへの排油を許容する。反対に、R(リバ
ース)レンジへ操作されている状態では第3ライン油圧
Pl3を出力ポート256からリバースインヒビット弁420の
ポート442aおよび422bへ供給し、更に、そのリバースイ
ンヒビット弁420を通して後進用ブレーキ70へ供給する
と同時に前進用クラッチ72からの排油を許容し、N(ニ
ュートラル)、P(パーキング)レンジへ操作されてい
る状態では、前進用クラッチ72および後進用ブレーキ70
からの排油を共に許容する。なお、アキュムレータ342
および340は、緩やかに油圧を立ち上げて摩擦係合を滑
らかに進行させるためのものであり、前進用クラッチ72
および後進用ブレーキ70にそれぞれ接続されている。ま
た、シフトタイミング弁210は、前進用クラッチ72の油
圧シリンダ内油圧の高まりに応じて絞り212を閉じるこ
とより、過渡的な流入流量を調節する。
l1および第2調圧弁102により調圧された第2ライン油
圧Pl2は、CVT14の変速比γを調節するために、変速制御
弁装置260により一次側油圧シリンダ54および二次側油
圧シリンダ56の一方および他方へ供給されている。上記
変速制御弁装置260は変速方向切換弁262および流量制御
弁264から構成されている。なお、それら変速方向切換
弁262および流量制御弁264を駆動するための第4ライン
油圧Pl4は第4調圧弁170により第1ライン油圧Pl1に基
づいて発生させられ、第4ライン油路370により導かれ
るようになっている。
ン油路370との間を開閉するスプール弁子171と、そのス
プール弁子171を開弁方向に付勢するスプリング172とを
備えている。上記スプール弁子171の第1ランド173と第
2ランド174との間には、フィードバック圧として作用
させるために第4ライン油圧Pl4を導入する室176が設け
られる一方、スプール弁子171のスプリング172側端部に
当接するプランジャ175の端面側には、開弁方向に作用
させる後述の信号圧PsolLを導入する室177が設けられ、
スプール弁子171の非スプリング172側の端面は大気に開
放されている。このように構成された第4調圧弁170で
は、スプール弁子171が、第4ライン油圧Pl4に対応した
フィードバック圧に基づく閉弁方向の付勢力と、スプリ
ング172による開弁方向の付勢力および信号圧PsolLに基
づく開弁方向の付勢力とが平衡するように作動させられ
る結果、第4ライン油圧Pl4が後述の信号圧PsolLの大き
さに対応した値に調圧される。
第1電磁弁266によって制御されるスプール弁であっ
て、ドレンに連通するドレンポート278aと、第1接続油
路270、第1絞り271を備えた第2接続油路272、および
第3接続油路274にそれぞれ連通するポート278b、278
d、および278fと、第1ライン油圧Pl1が絞り276を通し
て供給されるポート278cと、第1ライン油圧Pl1が供給
されるポート278eと、第2ライン油圧Pl2が供給される
ポート278gと、移動ストロークの一端(図の上端)であ
る減速側位置(オン側位置)と移動ストロークの他端
(図の下端)である増速側位置(オフ側位置)との間に
おいて摺動可能に配置されたスプール弁子280と、この
スプール弁子280を増速側位置に向かって付勢するスプ
リング282とを備えている。変速方向切換弁子として機
能する上記スプール弁子280には、4つのランド279a,27
9b,279c,279dが設けられている。上記スプール弁子280
のスプリング282側の端面は大気に開放されている。し
かし、スプール弁子280の下端側の端面には、第1電磁
弁266のオン状態、すなわち閉状態では第4調圧弁170に
より調圧された第4ライン油圧Pl4が作用させられる
が、第1電磁弁266のオフ状態、すなわち開状態では絞
り284よりも下流側が排圧されて第4ライン油圧Pl4が作
用させられない状態となる。第1電磁弁266が図のON側
に示す状態となると、変速方向切換弁262も図のON側に
示す位置となり、第1電磁弁266が図のOFF側に示す状態
となると、変速方向切換弁262も図のOFF側に示す位置と
なるのである。このため、第1電磁弁266がオン状態で
ある期間は、スプール弁子280が減速側位置に位置させ
られてドレンポート278aとポート278bとの間、ポート27
8eとポート278fとの間がそれぞれ開かれるとともに、ポ
ート278bと278cとの間、ポート278dと278eとの間、およ
びポート278fと278gとの間がそれぞれ閉じられるが、第
1電磁弁266がオフ状態である期間はスプール弁子280が
増速側位置に位置させられて上記と逆の切換状態とな
る。
と同軸に配設されてそれに当接可能なプランジャ281
と、リニヤ弁390により発生させられる信号圧PsolLを油
路285を介して受け入れてスプール弁子280が減速側位置
に向かう方向の推力を発生させる減速用油室283とが設
けられている。この信号圧PsolLは、第1電磁弁266およ
び第2電磁弁268のソレノイドS1およびS2の故障時にお
いて変速方向切換弁262を減速側へ切り換えるためにも
用いられる。
るスプール弁であって、本実施例では変速速度制御弁と
して機能する。流量制御弁264は、一次側油圧シリンダ5
4に一次側油路300を介して連通し且つ第2接続油路272
に連通するポート286aと、第1接続油路270および第3
接続油路274にそれぞれ連通するポート286bおよび286d
と、二次側油路302を介して二次側油圧シリンダ56に連
通するポート286cと、移動ストロークの一端(図の上
端)である増速変速モードにおける流量非抑制側位置と
移動ストロークの他端(図の下端)である増速変速モー
ドにおける流量抑制側位置との間において摺動可能に配
設されたスプール弁子288と、このスプール弁子288を上
記流量抑制側位置に向かって付勢するスプリング290と
を備えている。流量制御弁子として機能する上記スプー
ル弁子288には、各ポート間を開閉するための3つのラ
ンド287a,287b,287cが設けられている。変速方向切換弁
262と同様に上記スプール弁子288のスプリング290側の
端面は大気に開放されているため油圧が作用されていな
い。しかし、スプール弁子288の下端側の端面には、第
2電磁弁268のオン状態、すなわち閉状態では第4調圧
弁170により調圧された第4ライン油圧Pl4が作用させら
れ、オフ状態、すなわち開状態では絞り292よりも下流
側が排圧されて第4ライン油圧Pl4が作用させられない
状態となる。第2電磁弁268が図のON側に示す状態とな
ると、流量制御弁264は図のON側に示す作動位置とな
り、第2電磁弁268が図のOFF側に示す状態となると、流
量制御弁264は図のOFF側に示す作動位置となるのであ
る。このため、第2電磁弁268がオン状態(デューティ
比が100%)である期間は、スプール弁子288が前記流量
非抑制側位置に位置させられてポート286aとポート286b
との間、ポート286cとポート286dとの間がそれぞれ開か
れるが、第2電磁弁268がオフ状態(デューティ比が0
%)である期間はスプール弁子288が前記流量抑制側位
置に位置させられて上記と逆の切換状態となる。
296およびチェック弁298を備えたバイパス油路295を介
して第2ライン油路82と接続されている。そのチェック
弁298は、二次側油圧シリンダ56内を相対的に高圧側と
する減速変速のときやエンジンブレーキ走行時におい
て、二次側油圧シリンダ56へ第1ライン油圧Pl1が供給
されたとき、二次側油圧シリンダ56内の作動油が第2ラ
イン油路82へ大量に流出して二次側油圧シリンダ56内油
圧Pout(=Pl1)が低下しないようにするとともに、緩
やかな減速変速のときに第2ライン油圧Pl2から二次側
油圧シリンダ56内へ作動油が供給されるようにするため
のものである。また、絞り296およびチェック弁298によ
り、流量制御弁264のデューティ駆動に同期して二次側
油圧シリンダ内油圧Poutに生じる脈動が好適に緩和され
る。すなわち、二次側油圧シリンダ内油圧Poutの脈動に
おいてスパイク状の上ピークは絞り296により逃がさ
れ、Poutの下ピークはチェック弁298を通して補填され
るからである。なお、チェック弁298は、平面状の座面
を備えた弁座299と、その座面に当接する平面状の当接
面を備えた弁子301と、その弁子301を弁座299に向かっ
て付勢するスプリング303とを備え、0.2kg/cm2程度の圧
力差で開かれるようになっている。また、一次側油路30
0において、第2接続油路272の合流点と分岐油路305の
分岐点との間には、第2絞り273が設けられている。こ
こで、絞り273は、急減速変速時の速度を決定するもの
であり、急減速変速時に伝動ベルト44のすべりが発生し
ない範囲で最大速度となるように設定される。また、前
記絞り271および絞り296は緩増速時の速度を決定するも
のであり、前記絞り276は急増速変速時の速度を決定す
るものである。
第2電磁弁268の作動状態に拘わらず、CVT14の変速比γ
が減速方向へ変化させられる。たとえば、上記第2電磁
弁268がオン状態であるときには、第1ライン油路80内
の作動油は、ポート278e、ポート278f、第3接続油路27
4、ポート286d、ポート286c、二次側油路302を通して二
次側油圧シリンダ56へ流入させられる一方、一次側油圧
シリンダ54内の作動油は、一次側油路300、ポート286
a、ポート286b、第1接続油路270、ポート278b、ドレン
ポート278aを通してドレンへ排出される。これにより、
第11図の(イ)に示すように変速比γは減速方向へ急速
に変化させられる。
磁弁268がオフ状態とされたときには、第2ライン油路8
2内の作動油はバイパス油路295において並列に設けられ
た絞り296およびチェック弁298を通して二次側油圧シリ
ンダ56内へ供給されるとともに、一次側油圧シリンダ54
内の作動油はそのピストンの摺動部分などに積極的に或
いは必然的に形成された僅かな隙間を通して徐々に排出
される。これにより、第11図の(ハ)に示すように変速
比γは減速方向へ緩やかに変化させられる。
電磁弁268がデューティ駆動されるときには、上記
(イ)と(ハ)の中間的な変速状態となるため、第2電
磁弁268のデューティ比に応じた速度で変速比γが減速
側へ変化させられる。第11図の(ロ)はこの状態を示し
ている。
電磁弁268の作動状態に拘わらず、CVT14の変速比γは増
速方向(変速比γの減少方向)へ変化させられる。たと
えば、第1電磁弁266がオフである状態であるときに第
2電磁弁268がオン状態とされると、第1ライン油路70
内の作動油は、絞り276、ポート278c、ポート278b、第
1接続油路270、ポート286b、ポート286a、一次側油路3
00を通して一次側油圧シリンダ54内へ流入させられると
ともに、ポート278e、ポート278d、第2接続油路272、
一次側油路300を通して一次側油圧シリンダ54へ流入さ
せられる一方、二次側油圧シリンダ56内の作動油は、二
次側油路302、ポート286c、ポート286d、第3接続油路2
74、ポート278f、ポート278gを通して第2ライン油路82
へ排出される。これにより、第11図の(ヘ)に示すよう
に変速比γが速やかに増速方向へ変化させられる。
第2電磁弁268がオフ状態とされると、第1接続油路270
が流量制御弁264によって閉じられるので、第1ライン
油路80内の作動油は専ら第1絞り271を備えた第2接続
油路272を通して一次側油圧シリンダ54へ供給されると
ともに、二次側油圧シリンダ56内の作動油は絞り296を
通して第2ライン油路82へ徐々に排出される。このた
め、上記第1絞り271および絞り296の作用により、第11
図の(ニ)に示すように変速比γが緩やかに増速方向へ
変化させられる。
電磁弁268がデューティ駆動されたときには、上記
(ヘ)と(ニ)の中間的な変速状態となるため、第2電
磁弁268のデューティ比に応じた速度で変速比γが増速
側へ変化させられる。第11図の(ホ)はこの状態を示し
ている。
走行時(駆動トルクTが正の時)には第12図に示すよう
な油圧値が望まれ、また、エンジンブレーキ走行時(駆
動トルクTが負の時)には第13図に示すような油圧値が
望まれる。第12図および第13図は、いずれも入力軸30が
一定の軸トルクで回転させられている状態で、変速比γ
を全範囲内で変化させたときに必要とされる油圧値を示
したものである。本実施例では、一次側油圧シリンダ54
と二次側油圧シリンダ56の受圧面積が等しいので、第12
図の正駆動走行時には一次側油圧シリンダ54内の油圧P
in>二次側油圧シリンダ56内の油圧Pout、第13図のエン
ジンブレーキ走行時にはPout>Pinであり、いずれも駆
動側油圧シリンダ内油圧>被駆動側油圧シリンダ内油圧
となる。正駆動走行時における上記Pinは駆動側の油圧
シリンダの推力を発生させるものであるので、その油圧
シリンダに目標とする変速比γを得るための推力が発生
し得るように、また動力損失を少なくするために、第1
ライン油圧Pl1は上記Pinに必要且つ充分な余裕油圧αを
加えた値に調圧されることが望まれる。しかし、上記第
12図および第13図に示す第1ライン油圧Pl1を一方の油
圧シリンダ内油圧に基づいて調圧することは不可能であ
り、このため、本実施例では、前記第1調圧弁100には
第2プランジャ148が設けられ、Pinおよび第2ライン油
圧Pl2のうちの何れか高い油圧に基づく付勢力が第1調
圧弁100のスプール弁子140へ伝達されるようになってい
る。これにより、たとえば第14図に示すような、Pinを
示す曲線とPoutを示す曲線とが交差する無負荷走行時に
おいては、第1ライン油圧Pl1がPinおよび第2ライン油
圧Pl2の何れか高い油圧値に余裕値αを加えた値に制御
される。これにより、第1ライン油圧Pl1は必要かつ充
分な値に制御され、動力損失が可及的に小さくされてい
る。因に、第14図の破線に示す第1ライン油圧Pl1′は
第2プランジャ148が設けられていない場合のものであ
り、変速比γが小さい範囲では不要に大きな余裕油圧が
発生させられている。
いて所望の速度で変速比γを変化させて所望の変速比γ
を得るに足る必要かつ充分な値であり、(2)式から明
らかなように、スロットル圧Pthに関連して第1ライン
油圧Pl1が高められている。前記第1調圧弁100の各部の
受圧面積およびリターンスプリング144の付勢力がその
ように設定されているのである。このとき、第1調圧弁
100により調圧される第1ライン油圧Pl1は、第15図に示
すように、PinもしくはPoutとスロットル圧Pthとにした
がって増加するが、スロットル圧Pthに対応した最大値
において飽和させられるようになっている。これによ
り、変速比γが最小値となって一次側可変プーリ40のV
溝幅の減少が機械的に阻止された状態で一次側油圧シリ
ンダ54内の油圧Pinが増大しても、それよりも常に余裕
値αだけ高く制御される第1ライン油圧Pl1の過昇圧が
防止されるようになっている。
出させられた作動油は、ロックアップクラッチ圧油路92
に導かれ、ロックアップクラッチ圧調圧弁310により流
体継手12のロックアップクラッチ36を作動させるために
適した圧力のロックアップクラッチ油圧Pc1に調圧され
るようになっている。すなわち、上記ロックアップクラ
ッチ圧調圧弁310は、フィードバック圧としてロックア
ップクラッチ油圧Pc1を受けて開弁方向に付勢されるス
プール弁子312と、このスプール弁子312を閉弁方向に付
勢するスプリング314と、スロットル圧Pthが供給される
室316と、その室316の油圧を受けてスプール弁子312を
閉弁方向に付勢するプランジャ317とを備えており、ス
プール弁子312が上記フィードバック圧に基づく推力と
スプリング314の推力とが平衡するように作動させられ
てロックアップクラッチ圧油路92内の作動油を流出させ
ることにより、スロットル圧Pthに応じて高くなるロッ
クアップクラッチ油圧Pc1を発生させる。これにより、
エンジン10の実際の出力トルクに応じた必要且つ充分な
係合力でロックアップクラッチ36が係合させられる。上
記ロックアップクラッチ圧調圧弁310から流出させられ
た作動油は、絞り318および潤滑油路94を通してトラン
スミッションの各部の潤滑のために送出されるととも
に、戻し油路78に還流させられる。
下流側をドレンに排圧し且つオン状態において前記第4
ライン油路370の第4ライン油圧Pl4と同じ圧力の信号圧
Psol3を発生させる。第4電磁弁346はそのオフ状態にお
いて絞り344よりも下流側をドレンに排圧し且つそのオ
ン状態において第4ライン油圧Pl4と同じ圧力の信号圧P
sol4を発生させる。リニヤ弁390は、減圧弁形式の弁機
構を有しており、第16図に詳しく示すように、第4ライ
ン油圧Pl4を元圧として調圧することにより出力信号圧P
solLを発生させるためにバルブボデー397のシリンダボ
ア398内に摺動可能に嵌め入れられたスプール弁子391
と、電子制御装置460から供給される駆動電流(制御信
号値)IsolLによって励磁されるリニヤソレノイド392
と、このリニヤソレノイド392の励磁状態に関連してス
プール弁子391を昇圧側へ付勢するコア393と、スプール
弁子391を降圧側へ付勢するスプリング394と、スプール
弁子391を降圧側へ付勢するために前記出力信号圧PsolL
が導かれるフィードバック油室395とを備えている。上
記スプール弁子391は、コア393から付与される昇圧側へ
の付勢力とスプリング394から付与される降圧側への付
勢力とが平衡する位置へ移動するように作動させられる
ことにより、第17図に示す出力特性に従い、電子制御装
置460から供給される駆動電流IsolLに基づいて出力信号
圧PsolLを変化させる。このようにして第4ライン油圧P
l4を元圧として調圧された信号圧PsolLは、リニヤ弁390
の出力ポート396から第1リレー弁380のポート382bへ供
給される。
組み合わせにより後述のロックアップクラッチの係合お
よび急解放制御、アキュムレータの背圧制御、Nレンジ
のライン油圧ダウン制御、高車速時のライン油圧ダウン
制御、リバースインヒビット制御など複数種類の制御が
実行されるようになっている。また、上記信号圧PsolL
は、第1電磁弁266および第2電磁弁268のソレノイド故
障時において変速方向切換弁262を減速側へ切り換える
ためにも使用されるようになっている。
連するロックアップクラッチ制御弁320およびロックア
ップクラッチ急解放弁400について説明する。このロッ
クアップクラッチ制御弁320は、ロックアップクラッチ
油圧Pc1に調圧された油路92内の作動油を、流体継手12
の係合側油路322および解放側油路324へ択一的に供給し
てロックアップクラッチ36を係合状態または解放状態と
するものであり、また、ロックアップクラッチ急解放弁
400はロックアップクラッチ36の解放時に流出する作動
油をオイルクーラ339を通さずにドレンさせることによ
り速やかにロックアップクラッチ36を解放させるもので
ある。
のスプール弁であって、ロックアップクラッチ36を係合
させるとき(図のオン側)はロックアップクラッチ油圧
Pc1が供給されるポート321cとポート321d、ポート321b
とドレンポート321a、ポート321eとポート321fを連通さ
せ、ロックアップクラッチ36を解放させるとき(図のオ
フ側)はポート321cとポート321b、ポート321dとポート
321e、ポート321fとドレンポート321gを連通させるスプ
ール弁子326と、スプール弁子326を解放側(オフ側)へ
付勢するスプリング328とを備えている。スプール弁子3
26の下端面側(非スプリング328側)には、第3電磁弁3
30がオン状態のときに発生させられる信号圧Psol3が導
入される室332が配設されている。
式のスプール弁であって、絞り401を介してクラッチ圧
油路92と連通するポート402a、解放側油路324と連通す
るポート402b、ロックアップクラッチ制御弁320のポー
ト321bと連通するポート402c、ロックアップクラッチ制
御弁320のポート321fと連通するポート402d、係合側油
路322と連通するポート402e、ロックアップクラッチ制
御弁320のポート321dと連通するポート402fと、通常時
(図のオフ側)は上記ポート402bとポート402c、ポート
402eとポート402fを連通させ、急解放時(図のオン側)
は上記ポート402aとポート402b、ポート402dとポート40
2eを連通させるスプール弁子406と、このスプール弁子4
06を急解放側位置へ向かって付勢するスプリング408と
を備えている。上記スプール弁子406の下端側の室410
は、第4電磁弁346がオン状態であるときに発生させら
れる信号圧Psol4が導かれるようになっている。図に示
すように、第3電磁弁330のオン側およびオフ側位置と
ロックアップクラッチ制御弁320のオン側およびオフ側
位置とは作動的に対応させられており、また、第4電磁
弁346のオン側およびオフ側位置とロックアップクラッ
チ急解放弁400のオン側およびオフ側位置とは作動的に
対応させられている。
第3電磁弁330がオン状態とされると、スプール弁子326
が図のオン側に示す位置とされてロックアップクラッチ
36を係合させるための第3油路が形成されるので、ロッ
クアップクラッチ圧油路92内の作動油がポート321c、ポ
ート321d、ポート402f、ポート402e、および係合側油路
322を通って流体継手12へ供給され、流体継手12から流
出する作動油は解放側油路324、ポート402b、ポート402
c、ポート321bを経て、ポート321aからドレンされる。
これにより、ロックアップクラッチ36が係合させられ
る。
電磁弁330がオフ状態とされると、ロックアップクラッ
チ36を解放させるための第1油路が形成されるので、ロ
ックアップクラッチ圧油路92内の作動油がポート321c、
ポート321b、ポート402c、ポート402b、および解放側油
路324を通って流体継手12へ供給され、流体継手12から
流出する作動油は係合側油路322、ポート402e、ポート4
02f、ポート321d、ポート402e、およびオイルクーラ339
を経てドレンされる。これにより、第1の解放モードと
されて、ロックアップクラッチ36が解放させられる。
弁346がオン状態とされると、ロックアップクラッチ36
を解放させるための第4油路が形成されるので、この第
2の解放モードでは、ロックアップクラッチ圧油92内の
作動油がポート402a、ポート402b、および解放側油路32
4を通って流体継手12へ供給され、流体継手12から流出
する作動油は係合側油路322、ポート402e、ポート402
d、ポート321f、ポート321e、およびオイルクーラ339を
経てドレンされ、ロックアップクラッチ36が解放させら
れるのである。これにより、たとえロックアップクラッ
チ制御弁320のスプール弁子326がオン側に固着したり或
いはロックアップクラッチ急解放弁400のスプール弁子4
06がオフ側に固着して、解放を目的として前記第1の解
放モード或いは前記第2の解放モードの一方のモードを
選択しても、ロックアップクラッチ36が係合状態に維持
される場合には、他方のモードに切り換えることにより
エンジンストールが防止され且つ車両の再発進が可能と
なる。また、ロックアップクラッチ制御弁320のスプー
ル弁子326がオフ側に固着したり或いはロックアップク
ラッチ急解放弁400のスプール弁子406がオン側に固着し
て、解放を目的として前記第1の解放モード或いは上記
第2の解放モードの一方のモードを選択しても、ロック
アップクラッチ36の急解放状態に維持される場合には、
他方のモードに切り換えることによりオイルクーラ339
を経て作動油をドレンさせることができ、オイルの過熱
が好適に防止され得る。
時において車両急制動の場合のように急な解放を要する
場合には、第3電磁弁330がオフ状態とされているとき
に第4電磁弁346がオン状態とされる。これにより、ロ
ックアップクラッチ36を急解放させるための第2油路が
形成されるので、ロックアップクラッチ圧油路92内の作
動油は専らポート402aからポート402bおよび解放側油路
324を経て流体継手12に流入し、流体継手12から流出す
る作動油は係合側油路322、ポート402e、ポート402d、
ポート321fを経てポート321gからドレンされる。これに
より、流通抵抗の大きいオイルクーラ339を経ないでド
レンされるので、速やかにロックアップクラッチ36が解
放される。第18図は、上記ロックアップクラッチ36のモ
ードと第3電磁弁330および第4電磁弁346の作動状態と
の関係を示している。
を経て図示しないオイルタンクへ還流させられる作動油
は、オイルクーラ339の上流側に設けられたクーラ油圧
制御弁338によってリリーフされることにより一定値以
下に調圧されるようになっている。また、バイパス油路
334は、ロックアップクラッチ36の係合中においても作
動油をオイルクーラ339にて冷却するために作動油の一
部をオイルクーラ339へ導くものである。絞り336および
337は、ロックアップクラッチ36の係合中にオイルクー
ラ339へ導く作動油の割合を設定するためのものであ
る。
ン油圧ダウン制御、高車速時のライン油圧ダウン制御、
リバースインヒビット制御などに関連する第1リレー弁
380および第2リレー弁440について説明する。第1リレ
ー弁380は、第2リレー弁440のポート442cと連通するポ
ート382a、信号圧PsolLが供給されるポート382b、第2
調圧弁102の室136およびリバースインヒビット弁420の
室435と連通するポート382c、およびドレンポート382d
と、図のオン側状態においてポート382aとポート382b、
ポート382cとドレンポート382dを連通させ、図のオフ側
状態においてポート328aをドレンさせるとともにポート
382bとポート382cを連通させるスプール弁子384と、そ
のスプール弁子384をオフ側状態に向かって付勢するス
プリング386とを備え、スプール弁子384の非スプリング
側に設けられた室388に信号圧Psol4が作用されないとき
にはスプール弁子384がオフ側に示す位置とされて信号
圧PsolLが第2調圧弁102の室136およびリバースインヒ
ビット弁420の室435へ供給されるが、室388に信号圧P
sol4が作用されたときにはスプール弁384がオン側に示
す位置とされて信号圧PsolLが第2リレー弁440のポート
442cへ供給される。図中において、第1リレー弁380に
おいて示されているオンおよびオフ状態は、第4電磁弁
346のオンおよびオフ状態と対応している。
を介して連通し且つ互いに常時連通しているポート442b
および442c、第4調圧弁170と連通しているポート442
d、ドレンポート442eと、図のオン側状態においてポー
ト442dをドレンポート442eと連通させ、図のオフ側状態
においてポート442dとドレンポート442eとの間を遮断す
るスプール弁子444と、そのスプール弁子444をオフ側状
態に向かって付勢するスプリング446とを備え、スプー
ル弁子444の非スプリング側に設けられた室448に信号圧
Psol3が作用されないときにはスプール弁子444がオフ側
に示す位置とされ、室448に信号圧Psol3が作用されたと
きにはスプール弁子444がオン側に示す位置とされる。
これにより、ポート442cおよび442bを通して第2調圧弁
102の室133へ供給されている信号圧PsolLが、スプール
弁子444がオンからオフ位置へ切換えられることにより
分岐されて第4調圧弁170の室177にも供給される。図中
において、第2リレー弁440において示されているオン
およびオフ状態は、第3電磁弁330のオンおよびオフ状
態と対応している。
れぞれ設けられたアキュムレータ342および340の背圧制
御を説明する。前記リニヤ弁390の駆動により出力され
る信号圧PsolLは、第17図に示すようにその駆動電流I
solLに対応して変化させられ、背圧制御のために第1リ
レー弁380がオン状態とされ且つ第2リレー弁440がオフ
状態とされると、油路348を介して第4調圧弁170へ供給
される。
Dシフト或いはN→Rシフト時のシフトショック(係合
ショック)を軽減するために行うもので、クラッチ係合
時に油圧シリンダ内油圧の上昇を所定時間抑制してショ
ックを緩和する。そこで前進用クラッチ72用のアキュム
レータ324の背圧ポート366および後進用ブレーキ70用の
アキュムレータ340の背圧ポート368に供給されている第
4ライン油圧Pl4を第4調圧弁170によりを変化させ、ア
キュムレータ342、340による緩和作用を制御する。
PsolLに対応した圧に調圧される。すなわち、N→Dシ
フトおよびN→Rシフト時において第1リレー弁380お
よび第2リレー弁440を通して信号圧PsolLが第4調圧弁
170の室177へ供給されている間は、第4ライン油圧Pl4
はリニヤ弁390の駆動電流IsolLに対応した値に制御され
るので、シフトショック(係合ショック)を軽減するた
めに適した背圧を発生させるようにリニヤ弁390が駆動
される。また、前進用クラッチ72内の油圧が第3ライン
油圧Pl3まで上昇することにより、第4調圧弁170へ供給
されている信号圧PsolLが第2リレー弁440により遮断さ
れて室177内が大気に開放されると、第4ライン油圧Pl4
は、スプリング172の開弁方向の付勢力に対応して比較
的低い4kg/cm2程度の一定の圧力に制御される。この一
定の圧力に調圧された第4ライン油圧Pl4は、専ら変速
方向切換弁262および流量制御弁264の駆動油圧(パイロ
ット油圧)として利用される。したがって、本実施例で
は、上記第4調圧弁170が変速方向切換弁262および流量
制御弁264を駆動するための弁駆動油圧を発生させる弁
駆動油圧発生装置として機能している。
の低下制御に関連した部分を説明する。低圧側油圧シリ
ンダ内の遠心油圧により伝動ベルト44に過負荷が加えら
れることを防止するために、高車速状態において第4電
磁弁346および第1リレー弁380がオフ状態とされ且つリ
ニヤ弁390がオン状態とされると、第3電磁弁330および
第2リレー弁440の作動状態に関わらず、CVT14の出力軸
38が高速回転時において主として二次側油圧シリンダ56
へ供給する第2ライン油圧Pl2が低下させられる。すな
わち、第1リレー弁380のポート382bおよび382cを通し
て信号圧PsolL(=Pl4)が第2調圧弁102の室136へ供給
されると、次式(3)に従って第2ライン油圧Pl2が調
圧され、通常の第2ライン油圧に比較して低くされる。
これにより、二次側油圧シリンダ56内の遠心油圧の影響
が解消されて伝動ベルト44の耐久性が高められる。この
ような第2ライン油圧Pl2の低下制御は、後述のリバー
ス禁止制御や、シフトレバー252がNレンジへ操作され
たときにおいても実行される。なお、第4電磁弁346が
オン状態とされるか或いはリニヤ弁390がオフ状態とさ
れれば、第2ライン油圧Pl2は前記(1)式に従って通
常通り制御される。
(A3−A2) ……(3) 前進走行中においてリバースを禁止するために設けら
れたリバースインヒビット弁420は、マニュアルバルブ2
50がRレンジにあるときにその出力ポート256から第3
ライン油圧Pl3が供給されるポート422aおよび422b、後
進用ブレーキ70の油圧シリンダと油路423を介して連通
するポート422c、およびドレンポート422dと、移動スト
ロークの上端である第1位置(非阻止位置)と下端であ
る第2位置(阻止位置)との間で摺動可能に配設された
スプール弁子424と、このスプール弁子424を第1位置に
向かって開弁方向に付勢するスプリング426と、上記ス
プール弁子424の下端に当接し且つそれよりも小径のプ
ランジャ428とを備えている。上記スプール弁子424には
その上端部から小径の第1ランド430、それより大径の
第2ランド432、およびそれと同径の第3ランド434が形
成されており、上記第1ランド430の端面側に設けられ
た室435にはオフ状態の第1リレー弁380を通して信号圧
PsolLが供給されるようになっている。第1位置にある
スプール弁子424の第1ランド430と第2ランド432との
間に位置する室436と、同じく第1位置にあるスプール
弁子424の第2ランド432と第3ランド434との間に位置
する室437には、Rレンジに操作されたときだけマニュ
アルバルブ250から第3ライン油圧Pl3が作用されるよう
になっている一方、上記スプール弁子424とプランジャ4
28との間の室438には後進用ブレーキ70内の油圧が作用
されるとともに上記プランジャ428の端面に設けられた
室439には第3ライン油圧Pl3が常時供給されている。な
お、このプランジャ428の第3ライン油圧Pl3が作用する
受圧面積は、前記スプール弁子424の第1ランド430およ
び第2ランド432が室436内の油圧を受ける受圧面積差と
略同等されている。
0は、スプリング426の付勢力と、後進用ブレーキ70内の
油圧および第3ライン油圧Pl3に基づく開弁方向の推力
よりも信号圧PsolLおよび第3ライン油圧Pl3に基づく閉
弁方向の推力が上まわると、スプール弁子434がスプリ
ング426の付勢力に抗して移動させられてポート422bと
ポート422cとの間が遮断されてポート422cとドレンポー
ト422dとの間が連通させられるので、後進用ブレーキ70
がドレンへ開放され、前後進切換装置16の後進ギヤ段の
成立が阻止される。すなわち、第4電磁弁346がオフ状
態であるときにリニヤ弁390がオン状態とされて信号圧P
solLが発生させられると、シフトレバー252がRレンジ
へ操作されていることを条件として前後進切換装置16の
後進ギヤ段の成立が阻止されるのである。しかし、上記
リバースインヒビット弁420は、上記第4電磁弁346がオ
ン状態とされること、リニヤ弁390がオフ状態とされる
こと、シフトレバー252がRレンジ以外のレンジへ操作
されることのいずれか1つが行われると、スプール弁子
434がスプリング426の付勢力に従って移動させられて後
進用ブレーキ70がマニュアルバルブ250のポート256と連
通させられる。したがって、後述の電子制御装置460に
よって第4電磁弁346がオフ状態且つリニヤ弁390がオン
状態とされている状態でシフトレバー252がDレンジか
らNレンジを通り越してRレンジへ誤作動された場合に
は、後進用ブレーキ70の係合が阻止されて前後進切換装
置16がニュートラル状態に維持される。
がオフ状態であるときには、信号圧PsolLが第1リレー
弁380を通して第2調圧弁102の室136へ供給されるの
で、第2ライン油圧Pl2が信号圧PsolLに応じて所定圧低
下させられる。これにより、Nレンジでは、伝動ベルト
44に対する挟圧力がすべりを発生しない範囲で可及的に
低くされ、ベルトの騒音レベルが低下させられるのに加
えて、伝動ベルト44の耐久性が高められる。
状態である場合には第2リレー弁440すなわち第3電磁
弁330の作動状態に拘わらず、信号圧PsolLが第1リレー
弁380および第2リレー弁440を通して第2調圧弁102の
室133へ供給されるので、第2ライン油圧Pl2は次式
(4)にしたがいリニヤ弁390から出力される信号圧P
solLに基づいて所定圧高められる。これにより、急制動
時などの急減速変速時、シフトレバー252のDレンジか
らLレンジへの操作による急減速変速時、シフトレバー
252のNレンジからDまたはRレンジへの操作によるア
キュムレータ背圧制御時において、第2ライン油圧Pl2
が高められる。したがって、上記のようなCVT14の伝動
ベルト44の滑りが発生するおそれがある状態において
は、伝動ベルト44の張力(伝動ベルト44に対する挟圧
力)が一時的に高められてトルク伝達容量が大きくされ
る。
(A3−A2) ……(4) 第19図は、上述の第3電磁弁330、第4電磁弁346、リ
ニヤ弁390の作動の組合わせとそれによって得られる作
動モードとをそれぞれ示している。
における第1電磁弁266、第2電磁弁268、第3電磁弁33
0、第4電磁弁346、リニヤ弁390を選択的に駆動するこ
とにより、CVT14の変速比γ、流体継手12のロックアッ
プクラッチ36の係合状態、第2ライン油圧Pl2の上昇あ
るいは低下などを制御する。電子制御装置460は、CPU、
RAM、ROM等から成る所謂マイクロコンピュータを備えて
おり、それには、駆動輪24の回転速度を検出する車速セ
ンサ462、CVT14の入力軸30および出力軸38の回転速度を
それぞれ検出する入力軸回転センサ464および出力軸回
転センサ466、エンジン10の吸気配管に設けられたスロ
ットル弁の開度を検出するスロットル弁開度センサ46
8、シフトレバー252の操作位置を検出するための操作位
置センサ470、ブレーキペダルの操作を検出するための
ブレーキスイッチ472、エンジン10の回転速度Neを検出
するためのエンジン回転センサ474から、車速SPDを表す
信号、入力軸回転速度Ninを表す信号、出力軸回転速度N
outを表す信号、スロットル弁開度θthを表す信号、シ
フトレバー252の操作位置Psを表す信号、ブレーキ操作
を表す信号、エンジン回転速度Neを表す信号がそれぞれ
供給される。電子制御装置460内のCPUはRAMの一時記憶
機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラムに従
って入力信号を処理し、前記第1電磁弁266、第2電磁
弁268、第3電磁弁330、第4電磁弁346、リニヤ弁390を
駆動するための信号を出力する。
期処理が実行され、その後図示しないメインルーチンが
実行されることにより、各センサからの入力信号等が逐
次読み込まれる一方、その読み込まれた信号に基づいて
入力軸30の回転速度Nin、出力軸38の回転速度Nout、CVT
14の変速比γ、車速SPD等が繰り返し算出され、且つ入
力信号条件に従って、ロックアップクラッチ36のロック
アップクラッチ係合制御および急解放制御、CVT14の変
速制御、アキュムレータ背圧制御、リバース禁止制御、
第2ライン油圧低下制御、第2ライン油圧上昇制御、ソ
レノイドフェイル制御などが順次あるいは選択的に実行
される。
圧上昇制御の主要構成を示す機能ブロック線図である。
図において、CVT14の出力側には、前記前進用クラッチ7
2に対応する動力断接手段478が設けられている。元圧制
御手段すなわち張力制御圧補正手段480は、操作位置セ
ンサ470により検出されたシフトレバー252の操作位置が
ニュートラルレンジであり、車速センサ462により検出
された車速SPDが予め定められた判断基準値以下であ
り、しかも変速比検出手段482により検出された変速比
γが予め定められた判断基準値以下である場合には、二
次側油圧シリンダ56に作用させられる油圧Poutを一次側
油圧シリンダ54に作用させられる油圧Pinに対して高め
るように変速制御弁装置260の元圧、すなわち第2ライ
ン油圧Pl2および第1ライン油圧Pl1を調節するように構
成されている。なお、上記変速比検出手段482は、入力
軸回転センサ464および出力軸回転センサ466に対応して
いる。
第20図および第21図のフローチャートに従って説明す
る。この第20図は変速制御ルーチンを示し、第21図は前
記元圧制御手段すなわち張力制御圧補正手段480に対応
する油圧制御ルーチンを示している。
がニュートラルレンジへ操作されているか否かが操作位
置センサ470からの信号に基づいて判断される。このス
テップSS1の判断が否定された場合には、ステップSS2に
おいて、ドライブレンジ、セカンドレンジ、ローレン
ジ、またはリバースレンジにおける変速制御が実施され
る。たとえば、特開昭58−184347号公報、特開昭60−27
8533号公報などに記載されているように、燃費および運
転性が得られるように予めレンジ毎に記憶された関係、
たとえばスロットル弁開度θthをパラメータとする車速
SPDと目標入力軸回転速度Nin°との関係から実際のスロ
ットル弁開度θthおよび車速SPDとに基づいて目標入力
軸回転速度Nin°が決定され、実際の入力軸回転速度Nin
がその目標入力軸回転速度Nin°と一致するように変速
比γが調節される。この変速比γのフィードバック制御
では、制御偏差ΔNin(=Nin°−Nin)の大きさに応じ
て第11図に示す変速モードが選択されるのである。
されていると判断された場合には、ステップSS3におい
て、車速度SPDが予め定められた判断基準値SPDCN1以下
であるか否かが判断される。この判断基準値SPDCN1は、
車両のエンジンブレーキによるショックが問題とならな
い範囲の車速であって、たとえば10km/h程度の程度の値
である。上記ステップSS3の判断が肯定された場合には
低車速状態であるので、ステップSS4において流量制御
弁264を駆動する第2電磁弁268の駆動デューティ比が10
0%とされ、且つステップSS5において変速方向切換弁26
2が減速変速(第1電磁弁266のオン状態)状態とされる
ことにより、第11図のイに示す急減速変速モードとされ
る。これにより、変速比γが速やかに最減速側の値へ向
かって変化させられる。
は高車速状態であるので、ステップSS6において、CVT14
の出力軸回転速度Noutが前後進切換装置16の出力軸58の
回転速度NPCS以上であるか否か、換言すればNoutがNPCS
に到達して前進用クラッチ72における入力側および出力
側の回転速度差が解消されたか否か判断される。この前
後進切換装置16の出力軸58の回転速度NPCSは、車速セン
サ462からの信号と中間ギヤ装置18および差動歯車装置2
0の減速比とから算出される。上記ステップSS6の判断が
否定された場合には、ステップSS7において次式(5)
から第2電磁弁268の駆動デューティ比DUTYが算出さ
れ、ステップSS8において変速方向切換弁262が増速変速
(アップシフト)状態とされることにより、CVT14の出
力軸回転速度Noutが高められる。反対に、上記ステップ
SS6の判断が肯定された場合には、ステップSS9におて次
式(6)から第2電磁弁268の駆動デューティ比DUTYが
算出され、ステップSS5において変速方向切換弁262が減
速変速(ダウンシフト)状態とされることにより、CVT1
4の出力軸回転速度Noutが低められる。これにより、N
レンジにおける惰行走行では、前進用クラッチ72の係合
時のショックを抑制するために、その前進用クラッチ72
における入力側および出力側の回転が同期するように変
速比γが制御される。
てニュートラルレンジに操作されているか否かが判断さ
れる。このステップSP1の判断が否定される場合には、
ステップSP2においてドライブレンジ、セカンドレン
ジ、ローレンジ、またはリバースレンジにおけるライン
油圧制御が実施される。たとえば、先ず、通常のベルト
張力制御圧としての最適制御圧Poptが、予め記憶された
次式(7)からCVT14の入力トルクTin(=エンジン10の
出力トルク)および一次側可変プーリ40の有効径D
in(=伝動ベルト44の掛り径)に従って決定される。上
記入力トルクTinは、予め記憶された関係からエンジン
回転速度Neおよびスロットル弁開度θthに基づいて算出
され、また、上記Dinは、予め記憶された関係から実際
の変速比γに基づいて算出される。すなわち、上記通常
のベルト張力制御圧は、次式(7)からスロットル弁開
度θthおよび変速比γに基づいて算出されるのである。
なお、次式(7)の右辺第2項は遠心油圧の補正項であ
り、右辺第3項は余裕値である。また、次式(7)のC1
およびC2は定数である。
mec′が予め記憶された次式(8)からスロットル圧Pth
および変速比圧Prに基づいて算出される。この変速比圧
Prは、予め記憶された関係から前記一次側可変プーリ40
の有効径Dinに基づいて算出されるとともに、上記スロ
ットル圧Pthは、予め記憶された関係からスロットル弁
開度θthに基づいて算出される。なお、上記変速比圧Pr
の算出値は最適圧力Poptを超えないように制限されてい
る。また、次式(8)のC5、C6およびC7は定数である。
うに予め記憶された制御式(9)から、(7)および
(8)式にて算出された最適圧力Poptおよび基本油圧P
mec′の制御偏差などに基づいてリニヤ弁390の出力信号
圧PsolLが決定されて出力されるのである。なお、C8は
定数である。
ジに操作されていると判断された場合には、ステップSP
3において、車速SPDが予め定められた判断基準値SPDCN2
以下であるか否かが判断される。この判断基準値SPDCN2
は、車両が停止状態であるか否かを判断するためのもの
であり、たとえば2〜3km/h程度の値である。
両が停止状態ではない場合には、上記ステップSP3の判
断が否定されるので、ステップSP4においてたとえば第1
9図のFモードに示すように第4電磁弁346がオン状態と
されて第2ライン油圧アップモードが選択されるが、ス
テップSP5においてリニヤ弁390の出力信号圧PsolLの内
容が「0」にセットされるので、第2ライン油圧Pl2は
第2調圧弁102の基本圧Pmecと等しくされる。これによ
り、同期制御において変速比γが最減速側の値γmaxへ
確実に変化できるようにされている。
止状態となると、上記ステップSP3の判断が肯定される
ので、ステップSP6において実際の変速比γが予め定め
られた判断基準値γC1以下であるか否かが判断される。
この判断基準値γC1は、変速比γが最減速側へ略到達し
ているか否かを判断するためのものであり、最大変速比
γmaxより僅かに小さい値に設定されている。上記ステ
ップSP6の判断が否定された場合には、変速比γが最減
速側へ略到達している状態であるので、ステップSP7に
おいてたとえば第19図に示すBモードが選択されるとと
もに、ステップSP8においてリニヤ弁390の出力信号圧P
solLが最大値(オン状態)とされて、二次側油圧シリン
ダ56に作用される張力制御圧が前記通常の張力制御圧
(最適制御圧Popt)よりも低い値に補正され、伝動ベル
ト44により発生させられる騒音が可及的に小さくされる
とともに、伝動ベルト44の耐久性が高められる。
は、車両停止に拘わらず変速比γが未だ最減速側へ略到
達していない状態であるので、ステップSP9において第1
9図のFモードに示す油圧アップモードが選択されると
ともに、ステップSP10において、その枠内に示す予め記
憶された関係から実際の変速比γに従ってリニヤ弁390
の出力信号圧PsolLが決定される。この関係は、変速比
γが必要かつ充分な速度で速やかに最大値γmaxへ変化
するように決定されたものであり、変速比γが小さい値
となる程出力信号圧PsolLが大きい値となるように決定
されている。
おいて出力信号圧PsolLが大きい値とされると、第2ラ
イン油圧Pl2はその出力信号PsolLに応じて基本出力圧P
mecから昇圧させられることから、その第2ライン油圧P
l2を基準として第1調圧弁100において調圧される第1
ライン油圧Pl1も昇圧させられるのである。このときの
車両状態は、ニュートラルレンジの惰行走行で車両が停
止状態にあって変速比γが未だ最大値γmaxに到達しな
いために、前述のステップSS4およびSS5により急減速変
速モードが選択されて、二次側油圧シリンダ56には第1
ライン油圧Pl1が作用させられる一方、一次側油圧シリ
ンダ54は大気に開放されている状態であるから、上記の
ように第1ライン油圧Pl1が通常の調圧値から更に昇圧
されることにより、変速比γが速やかにγmaxへ向かっ
て変化させられる。
がニュートラルレンジに操作されており、車速SPDが予
め定められた判断基準値SPDCN2以下であり、しかも変速
比γが予め定められた判断基準値γC1以下である場合に
は、ニュートラルレンジでの惰行走行において極低車速
且つ変速比γが未だ最減速側の値γmaxに接近していな
状態であるので、張力制御圧補正手段480に含まれるSP9
乃至SP10により、二次側油圧シリンダ56に作用させられ
る張力制御圧が前記通常の張力制御圧よりも高い値に補
正される。すなわち、その張力制御圧が一次側油圧シリ
ンダ54に対して高められるように変速制御弁装置260の
元圧、すなわち第1ライン油圧Pl1が調節される。この
ため、二次側油圧シリンダ56に作用させられる油圧が一
次側油圧シリンダ54に対して高められるように変速制御
弁装置260の元圧が調節される結果、変速比γの最減速
側への変速速度が高められて、惰行停止時において予め
変速比γが速やかに最減速側の値γmaxとされるので、
ニュートラルレンジでの惰行走行における急制動操作直
後にシフトレバー252が走行レンジへ操作されることに
よる再発進時においても充分な駆動力が得られるのであ
る。
説明において前述の実施例と共通する部分には同一の符
号を付して説明を省略する。
において、前記第21図の油圧制御ルーチンのステップSP
10に替えてステップSP11が用いられている点において異
なっている。このステップSP11では、ステップSP8と同
様にリニヤ弁390の出力信号圧PsolLがその最大値とされ
る。このようにリニヤ弁390の出力信号圧PsolLがその最
大値とされると、前述の実施例と同様に、第2ライン油
圧Pl2は出力信号圧PsolLに応じて基本出力圧Pmecから昇
圧させられるとともに第1ライン油圧Pl1も昇圧させら
れることから、予め変速比γが速やかに最減速側の値γ
maxとされているので、ニュートラルレンジでの惰行走
行における急制動操作直後に走行レンジへ操作される場
合でも、再発進時の駆動力が充分に得られるのである。
が、本発明はその他の態様においても適用される。
油圧シリンダ54および二次側油圧シリンダ56のうち、駆
動側の油圧シリンダに第1ライン油圧Pl1が作用され、
従動側の油圧シリンダに第2ライン油圧Pl2が作用され
ていたが、共通のライン油圧Plが常時従動側油圧シリン
ダに作用させられる形式の油圧回路であってもよいので
ある。要するに、ニュートラルレンジ惰行走行停止状態
において二次側油圧シリンダ56に作用させられる油圧が
一次側油圧シリンダ54に対して相対的に高められるよう
に変速制御弁装置の元圧が調節されればよいのである。
り、本発明はその主旨を逸脱しない範囲において種々変
更が加えられ得るものである。
て、第2図の電子制御装置の機能を説明するブロック線
図である。第2図は本発明の一実施例の油圧制御装置が
備えられた車両用自動変速機を示す骨子図である。第3
図は第2図の装置を作動させるための油圧制御装置を詳
細に示す回路図である、第4図は第3図の第2調圧弁を
詳しく示す図である。第5図は第3図の第1調圧弁を詳
しく示す図である。第6図は第3図のスロットル弁開度
検知弁の出力特性を示す図である。第7図は第3図の変
速比検知弁の出力特性を示す図である。第8図は第4図
の第2調圧弁の出力特性を示す図である。第9図は第2
ライン油圧の理想特性を示す図である。第10図は、第3
図の変速制御弁装置を詳しく説明する図である。第11図
は、第3図の変速制御弁装置における第1電磁弁および
第2電磁弁の作動状態と第2図のCVTのシフト状態との
関係を説明する図である。第12図、第13図、第14図は、
第2図のCVTの変速比と各部の油圧値との関係を説明す
る図であって、第12図は正トルク走行状態、第13図はエ
ンジンブレーキ走行状態、第14図は無負荷走行状態をそ
れぞれ示す図である。第15図は、第5図の第1調圧弁に
おける一次側油圧シリンダ内油圧または第2ライン油圧
に対する出力特性を示す図である。第16図は、第3図の
リニヤ弁の構成を詳しく説明する図である。第17図は、
第3図のリニヤ弁の出力特性を示す図である。第18図
は、第3図の油圧回路において第3電磁弁および第4電
磁弁の作動の組合わせとロックアップクラッチの作動状
態との対応関係を示す図である。第19図は、第3図の油
圧回路において第3電磁弁、第4電磁弁、およびリニヤ
弁の作動状態の組合わせと各制御モードとの対応関係を
示す図である。第20図および第21図は、第2図の電子制
御装置の作動を説明するフローチャートであって、第20
図は変速制御ルーチン、第21図は油圧制御ルーチンをそ
れぞれ示している。第22図は、本発明の他の実施例にお
ける第21図に相当する図である。第23図は、ニュートラ
ルレンジにおける車両の惰行走行時における車速とエン
ジン回転速度との関係を示す図である。 14:CVT(車両用ベルト式無段変速機) 40,42:可変プーリ 44:伝動ベルト 54:一次側油圧シリンダ 56:二次側油圧シリンダ 252:シフトレバー(シフト操作装置) 260:変速制御弁装置 462:車速センサ 470:操作位置センサ 478:動力断接手段 482:変速比検出手段 480:元圧制御手段
Claims (1)
- 【請求項1】シフト操作装置が走行レンジに操作された
ときに動力伝達状態とされ且つ該シフト操作装置がニュ
ートラルレンジに操作されたときには動力伝達遮断状態
とされる動力断接手段を出力側に備え、伝道ベルトが巻
き掛けられた可変プーリの有効径が一次側油圧シリンダ
および二次側油圧シリンダにより変化させられる車両用
ベルト式無段変速機において、前記二次側油圧シリンダ
にスロットル弁開度および前記ベルト式無段変速機の変
速比に基づいて定められる通常の張力制御圧を作用させ
る形式の油圧制御装置であって、 前記シフト操作装置の操作位置を検出するための操作位
置センサと、 車両の速度を検出するための車速センサと、 前記ベルト式無段変速機の変速比を検出するための変速
比検出手段と、 前記シフト操作装置がニュートラルレンジであり、前記
車速が予め定められた判断基準値以下であり、しかも前
記変速比が予め定められた判断基準値以下である場合に
は、前記二次側油圧シリンダに作用させられる張力制御
圧を前記通常の張力制御圧よりも高い値に補正するが、
前記変速比が前記予め定められた判断基準値を上まわる
と、その二次側油圧シリンダに作用させられる張力制御
圧を前記通常の張力制御圧よりも低い値に補正する張力
制御圧補正手段と を、含むことを特徴とする車両用ベルト式無段変速機の
油圧制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2339098A JP2699653B2 (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | 車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2339098A JP2699653B2 (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | 車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04203668A JPH04203668A (ja) | 1992-07-24 |
JP2699653B2 true JP2699653B2 (ja) | 1998-01-19 |
Family
ID=18324243
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2339098A Expired - Lifetime JP2699653B2 (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | 車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2699653B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013128598A1 (ja) * | 2012-02-29 | 2013-09-06 | トヨタ自動車株式会社 | 車両の制御装置 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60231062A (ja) * | 1984-05-02 | 1985-11-16 | Nissan Motor Co Ltd | 無段変速機の制御装置 |
JPS62139730A (ja) * | 1985-12-16 | 1987-06-23 | Fuji Heavy Ind Ltd | 無段変速機の制御装置 |
JPS6364832A (ja) * | 1986-09-03 | 1988-03-23 | Fuji Heavy Ind Ltd | 4輪駆動車の切換制御装置 |
-
1990
- 1990-11-30 JP JP2339098A patent/JP2699653B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04203668A (ja) | 1992-07-24 |
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