JPH0319542B2 - - Google Patents

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JPH0319542B2
JPH0319542B2 JP59240762A JP24076284A JPH0319542B2 JP H0319542 B2 JPH0319542 B2 JP H0319542B2 JP 59240762 A JP59240762 A JP 59240762A JP 24076284 A JP24076284 A JP 24076284A JP H0319542 B2 JPH0319542 B2 JP H0319542B2
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carrier
acid
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monomers
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Kunio Shigeta
Jiro Takahashi
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Konica Minolta Inc
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    • GPHYSICS
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Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本発明はトナーと樹脂被覆キヤリアとからなる
静電像現像剤(二成分現像剤)に関し、特にトナ
ーと樹脂被覆キヤリアの好適な組合せによりカブ
リの発生を抑制した上で画像濃度を上昇させるこ
とができ、かつ感光体のトナーフイルミングを防
止できる静電像現像剤に関する。 [従来技術] 電子写真法においては、光導電性要素よりなる
感光体に暗所にて均一な表面電荷を与えた後、画
像露光より静電像を形成し、この静電像を現像し
て可視像が形成される。 一般にかかる静電像を現像する方法は湿式現像
法と乾式現像法とに大別される。湿式現像法は絶
縁性有機液体中に各種の顔料や染料を微細粒子と
して分散して成る液体現像剤を用いて現像する方
法であり、また乾式現像法は、天然又は合成の樹
脂中にカーボンブラツク等の着色剤を分散含有し
て成るトナーと称する微粉末検電粉を使用する現
像方法である。この乾式現像方法には、前記トナ
ーのみを主成分とした現像剤を用いる所謂毛ブラ
シ法、インプレツシヨン法、パウダークラウド法
の外、鉄粉或いはガラスビーズ等よりなるキヤリ
アと前記トナーとの混合体を現像剤として用いる
所謂磁気ブラシ法、カスケード法がある。 これらの現像方法により、現像剤中に含有され
る電荷を有するトナー粒子等の検電粒子が静電像
に付着して可視像が形成される。この可視像は
熱、圧力、溶媒蒸気等によりそのまま感光体上に
或いは紙その他の像支持体に転写された後に定着
される。 本発明は、上記現像法のうち磁気ブラシ法及び
カスケード法に用いる現像剤、すなわちキヤリア
がトナーと共に攬拌されることによつてトナーに
所望の電荷を付与し、良好なトナー画像を形成す
る静電像現像剤に関するものである。 [発明が解決しようとする問題点] 一般に現像剤に用いられるキヤリアは導電性キ
ヤリアと絶縁性キヤリアとに大別される。 導電性キヤリアとしては、通常酸化された又は
未酸化の鉄粉が用いられるが、この鉄粉キヤリア
を成分とする現像剤においては、トナーに対する
摩擦帯電性が不安定であり、又現像剤により形成
される可視像にカブリが発生する欠点がある。す
なわち、現像剤の使用に伴ない鉄粉キヤリア粒子
の表面にトナー粒子が付着するためキヤリア粒子
の電気抵抗が増大してバイヤス電流が低下し、し
かも摩擦帯電性が不安定となり、この結果形成さ
れる可視像の画像濃度が低下し、カブリが増大す
る。従つて鉄粉キヤリアを含有する現像剤を用い
て電子複写装置により連続的に複写を行うと少数
回で現像剤が劣化するため現像剤を早期に交換す
ることが必要となり、良好な画像を続けて得られ
ない。 また絶縁性キヤリアとしては、一般に鉄、ニツ
ケル、フエライト等の強磁性体より成るキヤリア
芯材の表面を絶縁性樹脂により均一に被覆したキ
ヤリアが代表的なものである。この絶縁性キヤリ
アを用いた現像剤においては、キヤリア表面にト
ナー粒子が融着することが導電性キヤリアの場合
に比べ少なく、同時にトナーとキヤリアとの摩擦
帯電性を制御することができ耐久性が比較的優れ
る。しかしながら、この絶縁性キヤリアにおいて
は、共に用いられる特定のトナーとの摩擦により
所望の大きさ並びに極性の帯電状態が得られるこ
と(帯電性)が要求される。 すなわちトナーとキヤリアとからなる現像剤は
現像器内において、キヤリア粒子同志、トナー粒
子同志、キヤリア粒子とトナー粒子の間、キヤリ
ア粒子及び/又はトナー粒子と攬拌部材や器壁等
との間で摩擦されるが、キヤリアの被覆器がこの
摩擦により摩滅すると、トナーとの摩擦によつて
生ずる帯電特性の安定性が失われるようになり、
結局トナー粒子に所望の帯電状態を付与すること
ができない。またトナーが機械的衝撃あるいは圧
力等により砕けることによつて微細化し、その微
細粉がカブリの原因となり、また帯電特性が失わ
れるようになる。さらにキヤリアの被覆層の表面
にトナーが付着して被膜が形成されるとやはり帯
電特性が不安定となる。かかる場合には何れの場
合においても現像剤を早期に新しいものと交換す
る必要が生じる欠点がある。 従来かかる欠点を改良する技術の1つとして、
キヤリア芯材の表面を種々の熱可塑性樹脂あるい
は架橋樹脂によつて被覆する技術が知られてい
る。しかし当該技術においては、キヤリアのみ問
題として把えているため、耐摩擦性が不十分であ
り、耐久性に劣り摩擦帯電性が安定していないう
えに、画像濃度が低く、カブリの発生が多いとい
う欠点があることが判つた。 また種々のキヤリアを現像剤として用いた場合
にトナーの種類によつては、現像剤特性に問題が
あることが判明した。 そこで本発明の目的は、(1)定着性と帯電性を同
時に満足することができる、(2)画像濃度を高くす
ることができる、(3)耐久性が良好であり且つ高速
複写機に用いることができる、(4)負帯電性の強い
トナー材料を用いて正帯電性トナーを得ることが
できると共に帯電特性に優れている、(5)カブリの
発生が少ない、(6)感光体のトナーフイルミングの
少ない静電像現像剤を提供することにある。 [問題点を解決するための手段] 本発明者は鋭意検討を重ねた結果、静電像現像
剤としてフルオロ置換基を有するポリマーをキヤ
リアの被覆層に用いて特定のトナーと組合わせる
ことにより画像濃度を高め、製造上の難点さえも
克服した静電像現像剤を完成すると同時に、かか
る静電像現像剤がカブリを防止し、著しく良好な
定着性を有し、且つ感光体のトナーフイルミング
を防止できるということを見出し本発明を完成す
るに至つたものである。 即ち本発明にかかる静電像現像剤は、エーテル
化ビスフエノール単量体、ジカルボン酸単量体な
らびに三価以上の多価アルコール単量体および/
または三価以上の多価カルボン酸単量体を含む単
量体成分より得られる非線状共重合体であつて、
その側鎖に炭素数3〜22の脂肪族炭化水素基を有
するポリエステル樹脂をバインダーとするトナー
と、芯材の表面に下記一般式(1)又は(2)で示される
単量体成分を含む単量体成分より得られる重合
体、または該重合体を含む組成物を被覆してなる
キヤリアとからなることを特徴とする。 一般式(1) [式中、R1は水素原子またはメチル基を表わ
し、nは1、mは1又は2を表わす。] 一般式(2) [式中、R2は水素原子またはメチル基を表わ
し、pは1を表わし、qは2〜4の整数を表わ
す。] 更に本発明の好ましい実施態様としては、前記
一般式(1)又は(2)で示される単量体がメタクリル酸
−1,1−ジヒドロパーフルオロエチル又はメタ
クリル酸−1,1,3−トリヒドロパーフルオロ
−n−プロピルであることを挙げることができ
る。 以下本発明について詳説する。 本発明に用いられるキヤリアの被覆樹脂は、上
記一般式(1)又は(2)で示される単量体成分を含有し
てなる重合体であり、好ましくは単量体成分を50
重量%以上含有してなる重合体そのものであり、
また該重合体を含む組成物であつてもよい。ここ
でいう「重合体を含む」とは、他のモノマーを含
有する共重合体であつてもよいし、前記重合体又
は共重合体と他の成分を含むブレンドであつても
よいことを意味し、組成物中に本発明の重合体を
含んでいればよい。 本発明に用いられる単量体成分は上記一般式(1)
又は(2)で示されるものだけであつてもよいが、他
の成分を含有させて共重合体を得て、これを用い
ることもできる。 ここに用いられる他の成分としては、例えばア
クリル(メタクリル)酸、アクリル(メタクリ
ル)酸メチル、アクリル(メタクリル)酸エチ
ル、アクリル(メタクリル)酸ブチル、アクリル
(メタクリル)酸ベンジル、アクリル(メタクリ
ル)酸アミド、アクリル(メタクリル)酸シクロ
ヘキシル、アクリル(メタクリル)酸グリシジ
ル、アクリル(メタクリル)酸ヒドロキシエチ
ル、スチレン、酢酸ビニル、エチレン、プロピレ
ン、イソプレンなどを挙げることができる。 本発明に用いる重合体の具体例としては、下記
のものが挙げられるがこれらに限定されない。 本発明のキヤリアを被覆するのに用いられる組
成物は、上記重合体以外に他の物質を含有するこ
とができるが、その物質としては、例えば上記特
開昭53−97435号公報記載の化合物からなる重合
体又は共重合体が挙げられる。 本発明において、組成物中における本発明の重
合体含有量は30重量%以上が好ましく、更に、50
重量%以上がより好ましい。 本発明に用いられるキヤリアの製造において
は、上記組成物を有機溶媒に溶解して、被覆液を
調製し、例えばドライスプレー法によりキヤリア
芯材表面に塗布して、被覆層を形成した後、さら
に加熱又は放置によつて本発明に用いられるキヤ
リアを得る。 具体的には、例えば流動化ベツド装置におい
て、上昇する加圧ガス流によりキヤリア芯材を平
衡の高さまで上昇せしめ、次に前記芯材が再び落
下する時までに前記被覆液をスプレー塗布する。
この塗布をくり返し行い、あらかじめ被覆層を形
成せしめる。これは本発明特有の重合体、特に一
般式(2)の単量体から得られる重合体が溶媒溶解性
が高いものであることによつて可能となるもので
ある。凝集したキヤリアがあつた場合には篩分け
して、最終的に所望の膜厚を有する本発明のキヤ
リアを得ることができる。 上記製造において用いられる有機溶媒は、本発
明の重合体を主成分とする樹脂を溶解するもので
あれば任意であるが、例えば、アセトン、メチル
エチルケトン等のケトン類、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、ジメチルスルホキシドあるいは
これらの混合溶剤等が用いられる。 本発明におけるキヤリア芯材の材質としては、
砂、ガラス、金属等の従来キヤリア芯材として用
いられているものを使用することができるが、特
に磁場によつてその方向に強く磁化する物質、例
えばフエライト、マグネタイトをはじめとして、
鉄、コバルト、ニツケル等の強磁性を示す金属、
あるいはこれらの金属を含む合金または化合物、
強磁性元素を含まないが適当に熱処理することに
よつて強磁性を示すようになる合金、例えばマン
ガン−銅−アルミニウムもしくはマンガン−銅−
錫等のホイスラー合金とよばれる種類の合金また
は二酸化クロム等の好適なものとして挙げること
ができる。これらのキヤリア芯材の粒径は30〜
1000μm、好ましくは50〜500μmである。 また、本発明における被覆層の膜厚は0.05μm
〜20μm、特に0.1μm〜2μmが好ましい。 なお本発明のキヤリアは、共に用いられるトナ
ーに対し、通常の使用条件で、絶対値で5〜
40μC/gの電荷を与えるものであることが好ま
しい。 本発明においてバインダーを構成するポリエス
テル樹脂(非線状共重合体)の合成に用いられる
単量体成分は、(イ)共重合体の基本骨格を構成する
成分としての、エーテル化ビスフエノールを主体
とする二価のアルコール単量体および二価のカル
ボン酸単量体成分、(ロ)共重合体の非線状化、すな
わちブランチ化ないし網状化に関与する三価以上
の多価アルコール単量体および/または三価以上
の多価カルボン酸単量体成分、(ハ)共重合体の側
鎖、すなわち基本骨格に結合しているブランチ状
の原子鎖として炭素数3〜22の飽和もしくは不飽
和の炭化水素基を導入するため、当該炭化水素基
を有する二価のアルコール単量体および/または
当該炭化水素基を有する二価のカルボン酸単量体
成分、より構成され、必要に応じて他の単量体を
含むことができる。 上記(イ)のエーテル化ビスフエノールとしては、
ポリオキシプロピレン(2,2)−2,2−ビス
(4−ヒドロキシフエニル)プロパン、ポリオキ
シエチレン(2)−2,2−ビス(4−ヒドロキ
シフエニル)プロパン、ポリオキシプロピレン
(6)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフエニル)
プロパン、ポリオキシプロピレン(1,3)−2,
2−ビス(4−ヒドロキシフエニル)プロパン等
を例示することができる。その他の二価のアルコ
ール単量体としては、エチレングリコール、ジエ
チレングリコール、トリエチレングリコール、
1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピ
レングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオ
ペンチルグリコール、1,4−ブテンジオール等
のジオール類、1,4−ビス(ヒドロキシメチ
ル)シクロヘキサン、及びビスフエノールA、水
素添加ビスフエノールA等を例示することができ
る。 又、二価のカルボン酸単量体としては、マレイ
ン酸、フマール酸、メサコン酸、シトラコン酸、
イタコン酸、グルタコン酸、フタル酸、イソフタ
ル酸、テレフタル酸、シクロヘキサンジカルボン
酸、コハク酸、アジピン酸、セバチン酸、マロン
酸、これらの酸の無水物、低級アルキルエステル
とリノレイン酸の二量体、その他の二価の有機酸
単量体を例示することができる。これらの二価の
カルボン酸単量体の使用量は、酸成分全体に対
し、好ましくは10〜90モル%、より好ましくは20
〜60モル%含有される。 上記(ロ)の三価以上の多価アルコール単量体とし
ては、例えばソルビトール、1,2,3,6−ヘ
キサンテトロール、1,4−ソルビタン、ペンタ
エリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリ
ペンタエリスリトール、蔗糖、1,2,4−ブタ
ントリオール、1,2,5−ペンタトリオール、
グリセロール、2−メチルプロパントリオール、
2−メチル−1,2,4−ブタントリオール、ト
リメチロールエタン、トリメチロールプロパン、
1,3,5−トリヒドロキシメチルベンゼン、そ
の他を挙げることができる。これら多価アルコー
ルの使用量は、アルコール成分全体に対し、好ま
しくは5〜50モル%、より好ましくは10〜40モル
%である。使用量が50モル%を越えるとトナーの
定着性が不十分となり、使用量が5モル%未満で
は非オフセツト性が不十分となる。 又三価以上の多価カルボン酸単量体としては、
例えば1,2,4−ベンゼントリカルボン酸、
1,3,5−ベンゼントリカルボン酸、1,2,
4−シクロヘキサントリカルボン酸、2,5,7
−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ナフ
タレントリカルボン酸、1,2,4−ブタントリ
カルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカルボン
酸、1,3−ジカルボキシル−2−メチル−2−
メチレンカルボキシルプロパン、テトラ(メチレ
ンカルボキシル)メタン、1,2,7,8−オク
タンテトラカルボン酸、エンポール三量体酸、及
びこれらの酸の無水物、その他を挙げることがで
きる。これら多価カルボン酸単量体の使用量は、
酸成分全体に対し、好ましくは5〜50モル%、よ
り好ましくは10〜40モル%である。使用量が50モ
ル%を越えるとトナーの定着性が不十分となり、
使用量が5モル%未満では共重合体の非線状化が
不足してトナーの非オフセツト性が不十分とな
る。 上記(ハ)の炭素数3〜22の飽和もしくは不飽和の
炭化水素置換基を有する二価のアルコール単量体
ならびに二価のカルボン酸単量体としては上述し
た(イ)におけるものを用いることができ、なかんず
く、コハク酸、特にn−ドデセニルコハク酸、イ
ソドデセニルコハク酸、n−ドデシルコハク酸等
を好適なものとして例示することができる。これ
ら炭化水素置換基を有する二価のアルコール単量
体および二価のカルボン酸単量体の使用量は、両
者の合計で単量体成分全体に対し、好ましくは1
〜50モル%、より好ましくは10〜30モル%であ
る。使用量が50モル%を越えるとトナーの非凝集
性が不十分となり、使用量が1モル%未満ではト
ナーの低温定着性が不十分となる。 本発明に用いるトナーを製造するには、前記バ
インダー中に着色剤を含有せしめ、必要に応じ各
種添加剤を含有せしめ、ボールミル等により混合
し、混練、粉砕、分級の各工程を経て本発明のト
ナー得ることができる。 なお、上記以外の製造法、例えばスプレードラ
イ法、界面重縮合、懸濁重縮合あるいは溶液重縮
合等の方法によつても得ることができる。 上記方法により得られたトナーの粒径は1〜
50μmであり、好ましくは5〜30μmである。 トナーに含有される着色剤の具体例としては、
例えばカーボンブラツク、ニグロシン染料、アニ
リンブルー、カルコオイルブルー、クロームイエ
ロー、ウルトラマリンブルー、メチレンブルー、
ローズベンガル、フタロシアニンブルー、又はこ
れらの混合物を挙げることができる。 また必要に応じ添加される添加剤としては、オ
フセツト防止剤、荷電制御剤等が挙げられる。 本発明のトナーには疎水性シリカの微粉末を含
有せしめてもよい。該シリカ微粉末に関しては、
特開昭54−16219号、及び同54−16220号公報に記
載されているが、好ましい例としては日本アエロ
ジル社製の「アエロジルR972」、「アエロジル
R805」、「シリカD−17」等を挙げることができ
る。含有量はトナーに対して0.01〜10重量%であ
つて0.01重量%未満では目的とする効果が得られ
ず、10重量%を越えると、トナーとしての性能が
低下する。添加方法としては、いわゆる外部添加
法が好ましい。 本発明の現像剤は上記キヤリアとトナーを混合
することによつて得られ、その混合比はキヤリア
100重量部に対して0.3〜20重量部が好ましい。 [発明の効果] 本発明によれば、定着性と帯電特性を同時に満
足することができ、後述の実施例からも明らかな
ように、トナーとキヤリアの好適な組合せによつ
て、画像濃度を高くすることができると共に現像
剤の耐久性も良好であり、高速複写機に用いるこ
とが可能であり、さらにトナースペントを生じな
いという効果がある。また前述のポリエステル樹
脂をバインダーとするトナーのような負荷電性の
強いトナーを用い、それを正荷電性のトナーとし
て使用しようとした場合、例えば特開昭53−
97435号公報に記載のようなキヤリアを用いると、
被覆樹脂の摩擦帯電能力が小さいため、帯電量が
不足して、カブリやトナー飛散が発生したり又は
トナーが負に帯電してしまい、正帯電性トナーと
して使用できないという欠点がみられるが、本発
明のキヤリアを用いれば、上記の欠点がなく、好
適な帯電量を有する正帯電性トナーが得られると
いう効果があり、更に感光体のトナーフイルミン
グが少ないという効果がある。 [実施例] 以下、本発明の実施例を挙げるが、本発明の実
施態様はこれに限定されるものではない。 キヤリアの製造 例示重合体(1)〜(5)の各々15gをアセトン−メチ
ルエチルケトン(1:1)混合溶媒500mlに溶解
して被覆液を調製し、この被覆液によりキヤリア
芯材である球形鉄粉「DSP−135C」(同和鉄粉工
業社製)1Kgを流動化ベツド装置を用いて被覆
し、膜厚約2μmの本発明キヤリアを製造した。こ
れらを「キヤリアA」、「キヤリアB」、「キヤリア
C」、「キヤリアD」、「キヤリアE」、「キヤリア
F」、「キヤリアG」、「キヤリアH」とする。 トナーA ポリオキシプロピレン(2,2)−2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシフエニル)プロパン700gと、
フマル酸150gと、n−ドデセニル無水コハク酸
55.4gと、ハイドロキノン0.1gとを、温度計、
ステンレススチール製攬拌器、ガラス製窒素ガス
導入管及び流下式コンデンサを備えた容量1の
丸底フラスコ内に入れ、このフラスコをマントル
ヒーターにセツトし、窒素ガス導入管より窒素ガ
スを導入してフラスコ内を不活性雰囲気に保つた
状態で温度250℃に昇温せしめ、攬拌下において
反応を行つた。反応により生成する水が流出しな
くなつた時点で酸価を測定すると1.5であつた。 さらに1,2,4−ベンゼントリカルボン酸の
無水物65.4gを加えて約8時間に亘つて反応さ
せ、酸価が20になつた時点で反応を終了させた。
このようにして得られたポリエステル樹脂の環球
軟化点(JIS K 2531−1960の方法による。以下
において同じ。)は120℃であつた。 このポリエステル樹脂100重量部、カーボンブ
ラツク「リーガル660R」(キヤボツト社製)10重
量部、低分子量ポリプロピレン「ビスコール
660P」(三洋化成工業社製)3重量部をボールミ
ルにより混合し、混練、粉砕、分級の各工程を経
て、平均粒径10μmのトナーAを製造した。 トナーB トナーAの製造において使用したポリエステル
樹脂を用い、トナーAの製造と同様にして平均粒
径10μmのトナー粒子を製造し、これに疎水性シ
リカ微粉末「アエロジルR−972」を0.4重量%及
びステアリン酸亜鉛0.2重量%を混合して、トナ
ーBを製造した。 トナーC ポリオキシエチレン(2)−2,2−ビス(4
−ヒドロキシフエニル)プロパン650gと、フマ
ル酸120gと、イソドデセニル無水コハク酸55.4
gとを用い、トナーAの場合と同様の装置を用い
て温度220℃において反応せしめた。反応により
生成する水が流出しなくなつた時点で酸価を測定
すると1.5であつた。 さらに1,2,4−ベンゼントリカルボン酸の
無水物79gを加え温度200℃において反応させ、
環球軟化点が120℃に達した時点で反応を終了さ
せた。このポリエステル樹脂を用い、トナーAの
製造と同様にして平均粒径10μmのトナーCを製
造した。 トナーD トナーCの製造において使用したポリエステル
樹脂を用い、トナーBの製造と同様にして平均粒
径10μmのトナーDを製造した。 比較トナーa テレフタル酸332gと、ポリオキシプロピレン
(2,2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフエニ
ル)プロパン103gと、ペンタエリスリトール170
gとを用い、トナーAに係るポリエステル樹脂の
製造と同様にして反応させ、環球軟化点190℃の
ポリエステル樹脂を製造した。このポリエステル
樹脂を用い、トナーAの製造と同様にして平均粒
径10μmの比較トナーaを製造した。 比較トナーb 1,4−ブタンジオール180gと、テレフタル
酸307gと、ベンゼン−1,2,4−トリカルボ
ン酸38gとを用い、トナーAに係るポリエステル
樹脂の製造と同様にして反応させ、環球軟化点
124℃のポリエステル樹脂を製造した。このポリ
エステル樹脂を用い、トナーAの製造と同様にし
て平均粒径10μmの比較トナーbを製造した。 実施例及び比較例 本発明のキヤリアA〜H及びトナーA〜Dを表
1に示す組合せによりトナー濃度2%で混合して
合計12種の本発明に係る現像剤を調製した。 一方、比較のため、キヤリアAと比較トナーa
〜b、及び負帯電性コーテイングキヤリア「C−
1018」(Nuclear Metals社製)とトナーAとをト
ナー濃度2%で各々組合せて合計3種の比較用現
像剤を調製した。次にキヤリア発生物質としてア
ントアントロン系顔料を用い、キヤリア輸送物質
としてカルバゾール誘導体を用いてなる負帯電性
二層構造有機光導電性感光体を搭載した電子写真
複写機「U−Bix 3000」(小西六写真工業社製)
改造機を使用して、各々の現像剤について40000
枚までの連続複写を行い、現像剤の耐久性、テス
ト終了後の定着ローラ汚れ及びキヤリア表へのト
ナースペントについて調べた。結果を表1に示
す。
【表】
【表】 なお、表中「耐久性」はカブリが発生し、ある
いは定着不良、オフセツト現象により定着ローラ
が著しく汚れることにより画像品質が著しく低下
し始めたときの複写枚数を表わし、定着ローラ汚
れについて「〇」はローラ汚れがない、あるいは
非常に少ないこと、及び「×」は定着ローラ汚れ
が著しいことを表わす。上記表1から明らかなよ
うに、本発明に係る現像剤は比較の現像剤に比
べ、耐久性において優れ、定着ローラの汚れもな
く、またトナースペントが発生しないことが判
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 エーテル化ビスフエノール単量体、ジカルボ
    ン酸単量体ならびに三価以上の多価アルコール単
    量体および/または三価以上の多価カルボン酸単
    量体を含む単量体成分より得られる非線状共重合
    体であつて、その側鎖に炭素数3〜22の脂肪族炭
    化水素基を有するポリエステル樹脂をバインダー
    とするトナーと、芯材の表面に下記一般式(1)又は
    (2)で示される単量体成分を含む単量体成分より得
    られる重合体、または該重合体を含む組成物を被
    覆してなるキヤリアとからなる静電像現像剤。 一般式(1) [式中、R1水素原子またはメチル基を表わし、
    nは1、mは1又は2を表わす。] 一般式(2) [式中、R2は水素原子またはメチル基を表わ
    し、pは1を表わし、qは2〜4の整数を表わ
    す。]
JP59240762A 1984-11-16 1984-11-16 静電像現像剤 Granted JPS61120156A (ja)

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