JPH03194888A

JPH03194888A - 電磁調理機

Info

Publication number: JPH03194888A
Application number: JP1332777A
Authority: JP
Inventors: Yoshio Yoshida; 義雄吉田; Hiroyoshi Takigawa; 浩良瀧川; Nobuko Kakimoto; 柿本　暢子; Shinsuke Ise; 伸介伊勢
Original assignee: Mitsubishi Electric Corp
Current assignee: Mitsubishi Electric Corp
Priority date: 1989-12-25
Filing date: 1989-12-25
Publication date: 1991-08-26
Anticipated expiration: 2012-11-05
Also published as: JP2673319B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］周知のように、電気的な調理器具の中には、熱源に抵抗
値の高いニッケル・クローム鋼のような金属線等の発熱
を利用する電熱調理器の外に、電磁誘導作用のジュール
熱を利用して調理材料を調理する電磁調理機がある。電
磁調理機は調理機自体が発熱しないので、安全がっ清浄
に調理を実施できる特徴がある。

本発明は電磁誘導作用によって加熱される調理鍋を回転
させて、御飯や野菜等の調理材料を自動的に掻き混ぜな
がら調理する回転形の電磁調理機の改良に関するもので
ある。

［従来の技術］従来のこの種の電磁調理機として、例えば特開昭６３−
１７５３７５号公報に記載の装置の構成を第６図に示す
。

第６図において、１は調理機の本体、２は調理容器、３
はヒンジである。４は支持部材で、ビン４ａと第１及び
第２の支持レバー４ｂ及び４Ｃからなっている。５は断
熱材、６は誘導加熱コイル、７は調理鍋、８は駆動機構
、９はその回転軸である。また、１０は鍋蓋、１１は小
蓋、■２は調理鍋７のフランジ、１３はスリップリング
、１４は調理材料である。１５及び１６は回転速度及び
加熱温度あるいは加熱時間等の調節部である。誘導加熱
コイル６は断熱材５を介して調理鍋７の側面から底面に
かけて設けられ、内部の調理材料１４を回り中から加熱
するようになっている。

このような構成の従来の電磁調理機では、次のようにし
て炒め調理が行なわれる。調理鍋７に駆動機構８を介し
て回転を与えつつ、誘導加熱コイル６に通電させてその
外周部を加熱する。調理鍋７の加熱後、油を入れる。油
が万遍なく調理鍋７の内部に付着したところを見計らっ
て調理材料１４を入れ、手早く鍋ＭｌＯで調理鍋７の上
を覆う。続いて、調理鍋７の加熱状態を維持して駆動機
構８で回転を与えてやると、調理材料１４は調理鍋７の
中で加熱されつつ掻き混ぜられながら油で炒められ始め
る。頃合を見て小蓋１１を外して調味料を加えて、必要
に応じて支持部材４で調理鍋７を傾斜させて調理材料１
４が内側部に接触するようにする。

そして、このまま調理鍋７に加熱と回転を持続させるこ
とによって、自動的に調理材料１４の炒め料理が出来上
がるようになっている。

［発明が解決しようとする課題］従来の電磁調理機は上記のように、調理鍋７は事実上一
定速度で回転して均一に加熱されるので、調理材料１４
の調理鍋７との接触が行き渡らず調理の時間が長くなる
欠点がある。また、誘導加熱コイル６が断熱材５を介し
て調理鍋７の側面から底面にかけて設けられて内部の調
理材料１４を回り中から加熱するようになっている。し
たがって調理鍋７を傾斜させたときに、調理材料１４が
無い調理鍋７の上部付近も加熱して熱を放出するするこ
とになる。このため、電力が無駄になるばかりか、誘導
加熱コイル６が大形で構造も複雑になり製作費が高くな
る等の問題点があった。

本発明は上記のような従来装置の問題点を解消するため
になされたもので、定期的またはランダムに調理鍋の回
転を変化させ回転による攪拌加熱と停止等による集中加
熱を組み合わせて、安価かつ経済的で、適当に強火を必
要とする料理に適する電磁調理機を実現しようとするも
のである。

［課題を解決するための手段］本発明の第１の実施例では、調理鍋の回転位置を検出す
る位置検出器を設けた電磁調理機を構成したものである
。

［作　　用］調理鍋を調理容器の中に入れて傾斜してから、誘導加熱
コイルのスイッチを入れて調理が始められる。誘導加熱
コイルが通電されると、調理鍋が加熱されて油や調理材
料を投入する。そして、回転用モータが駆動されると、
調理鍋の回転によって内部の調味材料が掻き混ぜられな
がら加熱される。一方、位置検出器が調理鍋の特定され
た位置を検出して、調理鍋の回転が間欠的に一定時間停
止または減速される。この結果、調理鍋の中の調理材料
が回転による攪拌加熱と、間欠的な停止または減速によ
る強火で集中加熱されながら調理が進められる。

［発明の実施例］第１図は本発明実施例の構成説明図である。第１図で第
６図と同一または相当部分には同一符号が付されている
が、一部のものは構造が相違しているので、ここでやや
詳しく説明する。

第１図において、１は本体、２は調理容器、７は調理鍋
である。調理容器２の内面には、例えばセラミックスの
ように非磁性材で熱の伝導率の低い材料が用いられてい
る。また、調理鍋７には磁性材が使用され、特にマンガ
ンを含有した透磁率の高い鉄系の金属材料が適する。６
は調理容器２の内部に設けられた誘導加熱コイル、５は
断熱材である。８は回転用モータ、８１と８２はローラ
である。ローラ８１は回転用モータ８に取り付けられ、
ローラ８２はローラ８１と調理鍋７の外周に摩擦接触す
る。４１は本体１に取り付けられた支持台、４２は傾斜
用モータ、４３は出力軸、４４は歯車列、４５は傾斜軸
、４６はブラケットである。ブラケット４Ｂは調理容器
２の底面に固定され、図示されていないブレーキを備え
た傾斜軸４５に固定されている。１４は調理鍋７の中の
調理材料、１６は制御装置、１７はスイッチ、１８と１
９はリミットスイッチである。

２０は調理鍋７の位置を検出する位置検出器、７■は調
理鍋７のフランジ７２に設けられた切欠部である（第２
図）。位置検出器２０は、例えば発光素子２２と受光素
子２３からなり、これら発光素子２２と受光素子２３は
図示のように調理鍋７のフランジ７２を挟んで対向配置
されている。

このような構成の本発明装置を用いた調理動作を、チャ
ーハンの調理を例にとり説明する。

調理鍋７を調理容器２の上にセ・ノドしてから制御装置
１６のスイッチ１７を入れると、傾斜用モータ４２が駆
動され出力軸４３と歯車列４４及び傾斜軸４５を介して
調理鍋７を角θ傾斜させる。θの角範囲の両極限にはリ
ミットスイッチ１８と１９が働いて、調理容器２や本体
１等が衝突から保護される。ここで、スイッチを入れて
誘導加熱コイル６に２０〜５０ＫＨｚ程度の高周波の励
磁電流を流す。誘導加熱コイル６の励磁で磁束が発生し
、電磁誘導作用によって調理容器２を介して調理鍋７の
内部に交番的な渦電流が流れてジュール熱が発生する。

この結果、電磁誘導作用によって発生した熱が、調理鍋
７を急速に加熱し始める。そして、固転用モータ８を駆
動してローラ８１．８２により調理鍋７を回転させると
共に、適当量の食用油を調理鍋７に投入すると温められ
た調理鍋７によって油が加熱されて調理鍋７の内面に行
き渡たる。適当に油が行き渡ったときに調理鍋７の中に
肉や野菜類を入れと、投入された肉や野菜類が回転で掻
き混ぜられながら炒められる。

一方、調理鍋７が回転して位置検出器２０の位置に切欠
部７１が到達すると、発光素子２２から投射した光を受
光素子２３が受光する。この結果、制御装置１６により
回転用モータ８を介して調理鍋７の回転が停止し、調理
鍋７の最低部付近が集中的に高温になって強火を必要と
する肉と野菜類を加熱する。集中加熱が終わると、元の
回転数に復帰して再び回転による混ぜ合わせ加熱が行わ
れる。このときの調理動作のタイミングチャートが、第
３図の（Ａ）　、　（Ｂ）　、　（Ｃ）に示されている
。なお、第３図の（Ｄ）では検出周期Ｔが、（Ａ）の２
倍（２回転−行程）に設定されている。このような間欠
的な集中加熱により具が程よく炒められたところで、既
に炊上げられた御飯を投入する。その後、必要な調味料
や添加材料を投入して、更に間欠的な停止による集中加
熱と回転による攪拌加熱を循環的に継続すると御飯と具
が適当に炒められてチャーノ１ンが出来上がる。調理が
済んだら誘導加熱コイル６と制御装置１６のスイッチ１
７をオフにして、調理鍋７の回転と加熱を停止して水平
に戻される。その後、適当な余熱時間が経過した頃に、
出来上がったチャーハンが盛り付けられて食事が始めら
れることになる。

第４図は本発明の別の実施例の構成説明図で、第１図と
異なるところは誘導加熱コイル６の構造にある。誘導加
熱コイル６は詳細な図示は省略したが、心線６１を囲む
被覆とマイカのような耐熱材から作られている。心線６
１は例えば第５図（Ａ）に示されているように、矩形の
渦巻き形に巻かれて円弧状のコイル６０が形成されてい
る。また、（Ｂ）図では心線６１が、二面的に折り曲げ
られたコイル６０が形成されている。（Ｂ）図に示した
コイル８０で構成した誘導加熱コイル６は、傾斜した調
理鍋７の中で底と側面に沿って溜められる調理材料１４
の輪郭形状に近似することになる。そして、（Ａ）と（
Ｂ）はいずれも調理容器２の内側面に配置されて、傾斜
した調理鍋７の最低部付近を局部的に加熱して徐々に調
理鍋７の全体に輻射熱を伝達するようになっている。こ
の実施例によれば、調理材料１４が溜められた部分を重
点的に加熱するので、熱効率が良く、誘導加熱コイル６
が小形で製作費が安価に構成できる利点がある。

なお、上述の実施例では位置検出器２０により調理鍋７
の特定な位置で回転を停止させて集中加熱した場合を例
示して説明したが、タイマを利用して調理鍋７の回転を
停止または減速させてもよく、調理の進行状態を観察し
ながら手動操作でランダムに集中加熱するようにしても
よい、また、実施例では蓋のない調理鍋７の場合を挙げ
て説明したが、一部または全部を強化ガラスのような透
明材で構成された鍋蓋などを用いれば、調理状況を観察
できて極めて便利になる。

［発明の効果］本発明は、調理鍋の回転を制御して定期的またはランダ
ムに調理材料と加熱された調理鍋との接触時間を変化さ
せる電磁調理機を構成した。この結果、回転による攪拌
加熱と停止または減速による集中加熱が組み合わされて
、効率のよい炒め料理を行うことができる。特に、調理
鍋を誘導加熱するための誘導加熱コイルを傾斜した調理
鍋の最低部の側面及び側面と底面の対応する位置に設け
れば、傾斜して回転する調理鍋の中に投入された調理材
料の溜まる部分が最も高い温度に重点的に加熱されるの
で、−層熱効率を高くすることができる。

したがって、色合いのよい野菜は勿論のこと、味の良い
肉類等の調理を実施できる。

よって、本発明によれば、簡単な構成で早くかつ良質で
、しかも加熱効率が良く経済的な電磁調理機を提供する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明実施例の構成説明図、第２図は第１図の
一部の説明図、第３図は本発明の動作を示すタイミング
チャート、第４図は本発明の別の実施例の構成説明図、
第５図の（Ａ）　、　（Ｂ）は第４図の誘導加熱コイル
の説明図、第６図は従来装置の構成説明図である。第１図乃至第５図において、１は本体、２は調理容器、
５は断熱材、６は誘導加熱コイル、７は調理鍋、８は回
転用モータ、１４は調理材料、１Ｂは制御装置、１７は
スイッチ、１８と１９はリミットスイッチ、２０は位置
検出器、２２は発光素子、２３は受光素子、４１は支持
台、４２は傾斜用モータ、４３は出力軸、４４は歯車列
、４５は傾斜軸、４６はブラケット、６０はコイル、６
１は心線、７１は切欠部、７２はフランジ、８１と８２
はローラである。なお、図中の同一符号は同一または相当部品を示すもの
である。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）調理材料を収容する調理鍋と、該調理鍋を誘導加
熱する誘導加熱手段と、前記調理鍋を傾斜させる傾斜駆
動手段と、該傾斜駆動手段で傾斜した調理鍋を回転させ
る回転駆動手段とを備えた電磁調理機において、前記回転駆動手段を制御して調理鍋の回転を間欠的に停
止または減速して前記誘導加熱手段により前記調味材料
を集中的に加熱することを特徴とする電磁調理機。
（２）前記誘導加熱手段における誘導加熱コイルを前記
傾斜駆動手段で傾斜した調理鍋の最低部の側面に対応す
る位置に設け、この調理鍋の最低部の側面付近を局部的
に加熱することを特徴とする請求項（１）記載の電磁調
理機。
（３）前記誘導加熱手段における誘導加熱コイルを前記
傾斜駆動手段で傾斜した調理鍋の最低部の側面と底面に
対応する位置に設け、この調理鍋の最低部の側面と底面
付近を局部的に加熱することを特徴とする請求項（１）
記載の電磁調理機。