JPH03185658A - 記録再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、テープ状の記録媒体例えば磁気テープを回転
ヘッドドラム（シリンダ）に巻きつけるように走行させ
て記録再生する装置に関する。更に詳述すると、本発明
は記録再生装置におけるテープ走行の安定化に関する技
術である。

（従来の技術） 従来のＶＴＲやＤＡＴ等のテープ走行の基本は、回転ヘ
ッドドラム２のリード（図示省略〉にテープ１を安定し
て沿うようにすることである。ところが、幾何学的条件
から求められたテープ走行系は理想的な走行系であるた
め、 ■テープ１に対しては何らの規制力も作用せず僅かな外
乱に対しテープ１が上下動し、テープ１のリードへの規
制が不十分になる。

■そして、回転ヘッドドラム２の入口、出口においてチ
ー１工ツジ位置でのテープ張力に差が出てテープ１とヘ
ッド２の接触が悪くなる。

■また、部品精度や組立精度のばらつき、経時変化、温
湿度等の環境変化などの影響を受ける。

そのため理想的な走行系を実現することは困難である。

これらの理由からフランジ付ポスト３．６や傾斜ボスト
４，５を採用し、フランジ（リミッタ）の高さやポスト
４．５の傾き角を調整することによって意識的にテープ
走行系を理想状態からはずし、テープをリードに強制的
に沿うように設けている。

また、順方向のテープ走行だけでなく逆方向のテープ走
行についてもテープ走行位置を一定に保つことが要求さ
れることかあるにの場合、テープ走行系を理想状態から
故意に外しているので順走行時と逆走行時ではテープの
挙動か全く逆になる。そこで、従来の多くのＶＨ３方式
のＶＴＲには、フランジ付き固定ポスト９をキャプスタ
ン軸よりカセット側に配置してテープをガイドしたり、
また一部においては逆走行時にのみキャプスタン軸と回
転ヘッドドラム２との間に傾斜ポスト１０が入り込むよ
うに構成している。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、テープの幅方向位置をポストのフランジ
で規制する場合、薄型テープを使用する場合にテープエ
ツジを傷つける問題があり、最近の体積記録密度の向上
の要求に対応できない。また、逆走行時にのみ傾斜ポス
トをテープ走行系に入り込ませる可動＃ｉ、斜ポストの
場合、スペースをとること、並びに部品点数が多く複雑
な可動機構を必要とすることからコスト高となる問題が
ある。

しかも、これらの工夫によっても、回転ヘッドドラム上
でのテープ走行及びヘッドに対する接触状況を十分に安
定化させることはできない。

本発明は、順走行時・逆走行時ともテープを傷めず、か
つ順走行中または逆走行中でも外乱などに因るテープの
上下変動（幅方向の位置変動）を規制して安定したテー
プ走行を実現すると共に安定したヘッドへの接触状態を
確保し得る記録再生装置を提供することを目的とする。

また、本発明は、リードを有さない回転ヘッドドラムや
フランジ（リミッタ−）を有さないテープガイド・ポス
トを組込んだテープ走行系にも対応可能な記録再生装置
を提供することを目的とする。

（課題を解決するための手段） かかる目的を達成するため、本発明は、回転へブトドラ
ムの両開に配置したｆ７に、’ＩＪポストを介してテー
プを前記回転ヘッドドラムに摺接させ、該回転へブトド
ラムに設けたヘッドにより記録再生する記録再生装置に
おいて、前記傾斜ポストのそれぞれに前記傾斜ポストの
傾斜角度を変更するための駆動機構を設け、上記＃斜ポ
ストの傾斜角度を変更させるようにしている。

また、本発明において、駆動機構は走行テープのテープ
幅方向の位置変動を検出するセンサの出力に基づいて制
御されることを特徴としている。

（作用） したかって、例えば傾斜ポストが第２図（Ａ）に示すよ
うな傾きで設置され、順走行時に下向きの力をテープに
かけて安定に走行させている場合、このままの状態で逆
走行させると、第２図（Ｂ）に示すようにテープテンシ
ョンとの関係でテープが傾斜ポスト上を矢印（上）方向
に移動してしまう。しかし、駆動機構の作動によって逆
走行時に傾斜ポストの＃ｉ、斜角度を第２図（Ｃ）に示
すようにθ゛変化せることによって、上述のテープの移
動を抑える。また、順走行位置と逆走行位置とにおいて
走行テープのテープ幅方向の位置変動を検出するセンサ
の出力に基づいて傾斜ポストの傾きを微動させることに
よって、テープを傾斜ポスト上で任意の方向即ちテープ
幅方向の変位を抑える方向に滑らせる。

（実施例） 以下、本発明の構成を図面に示す実施例に基づいて詳細
に説明する。

第１図（Ａ）、（Ｂ）に本発明の要部である傾斜ポスト
とその駆動機構の一実膝例を示す０本発明は、回転ヘッ
ドドラムの入口側と出口側に配置される傾斜ポスト４，
５の夫々に、傾斜ポスト４゜５の傾斜角度を変え得る駆
動機構（アクチエータ）を設け、順走行時と逆走行時の
テープの挙動の違いに対処するようにしたものである０
本実施例は特に薄型テープを安定走行させるため、リー
ドを有さない回転ヘッドドラムとフランジ（リミッタ−
）を有さないテープガイド・ポストを組込んだテープ走
行系に対応したものである。

傾斜ボスト４．５の＃斜角度としては順走行時用と逆走
行時用の少なくとも２種類の角度が設定されている。但
し、この時、ドラム上のへラドタッチに悪影響を及ぼさ
ないように留意する。この２つの設定角度（ポジション
）間の切替えは、例えばモード切替え時の電気信号（テ
ープ走行方向を決定する電気信号）を利用してアクチュ
エータを作動させるか、あるいは順走行時と逆走行時と
の間で生ずるテープ幅方向の位置変動を検出するセンサ
の出力を利用して、若しくはモード切替時の機械的アク
ションを利用して傾斜ボストを作動させることもできる
。更に好ましくは、傾斜ボスト４，５は、第４図に示す
ように、テープ走行系路の制御対象域の近く例えば傾斜
ボスト４．５の近傍にセンサ７．８を配置し、テープ１
のテープ幅方向変位（上下変動）を検出してその信号に
より前述のアクチュエータを駆動し、傾斜ボスト４゜５
の傾斜角度をテープの走行中のテープ幅方向変位によっ
て微動させるように設けられる。

傾斜ボスト４，５の＃斜角度を変更する駆動機構として
は、例えば第１図に示すように、ボイスコイルモータ１
５を使用することができる。ボイスコイルモータ１５は
磁石１４とボイスコイル１３及びコイル支持材１２によ
り構成され、本実施例ではボイスコイル１３を収容する
コイル支持材１２側をボスト４，５の下端に取付けて垂
下させている。また、ボスト４，５はその軸方向の中心
部分ａをシャフト１７で固定板１６に回転可能に取付け
られ、テープ１の走行方向と直交する面内で揺動し得る
ように設けられている。尚、傾斜ボスト４，５は順走行
位置あるいは逆走行位置においてテープ１の中心すと傾
斜ボスト４．５の傾斜中心ａとが一致するように配置す
ることが好ましい、このようにすることによりテープ経
路長の変化を最小限にし、テープ１の長さ方向のテープ
テンション変化を最小限にすることが可能である。

傾斜ボスト４，５を揺動自在に支持する固定板１６は、
ＶＴＲのベース等に固定されており、その下部に磁石１
４が取付けられている。一方、ボイスコイル１３は、コ
イル支持部材１２に収められてボスト４．５の下部に磁
石１４と平行に配置されている。勿論、磁石１４を傾斜
ボスト４，５側に取付け、ボイスコイル１３を固定板１
６側に固定しても良い。このボイスコイルモータ１５は
、ＶＴＲのモード切替え等によって所定の電気信号がボ
イスコイル１３に通電されたとき、あるいはセンサ７．
８からの検出雪見信号がボイスコイル１３に通電された
ときに、ボイスコイル１３に生ずる磁束と磁石１４との
間に生ずる反発力によって傾斜ボスト４，５を軸１７を
中心として所望角度だけ傾けさせる。

第３図に示す実施例は、傾斜ボスト４，５の傾きを変え
るためのアクチュエータとしてバイモルフ型圧電素子２
０を使用したものである。バイモルフ型圧電素子２０は
、例えば銅板２４の両側を圧電セラミックス２５．２６
で挾みつけ、両開の圧雪セラミックス２５．２６に一方
のＳ極を、真中の銅板２４に他方の電極を接続し、選択
的に通電することによって任意の面に変位を与えて撓ま
せるようにした公知の素子である。このバイモルフ型圧
電素子２０とボスト４，５とは板ばね２７を介して連結
されており、バイモルフ型圧電素子２０の先端の動き（
反り）をベース２３に揺動自在に支持されているボスト
４，５の下端に伝達してボスト４．５の傾きを変えるよ
うに設けられている。バイモルフ型圧電素子２０は下端
がベース２３に取付けられ、通電によって第３図（Ｂ）
に示す矢印方向に変位する。また、ボスト４，５はベア
リング２１を介してベース２３に回転自在に取付けられ
ているクランクシャフト２２に取付けられ、傾斜ボスト
４．５の軸方向中心ａが回転中心Ｃと一致するように設
けられている。

これらアクチュエータ１５．２０はあらかじめ定められ
た２つの傾斜基準位置に傾斜ボスト４゜５を位置させる
ことによって順走行時と逆走行時のテープ走行に対応さ
せるばかりでなく、各走行基準位置において更にテープ
エツジの位置変動を検出するセンサ７．８の出力に基づ
いて微小なテープ変動を抑制するようにフィードバック
制御することも可能である６例えば、第４図に示すよう
に、センサ７．８は回転ヘッドドラム２の出口と入口に
おけるテープ１の基準走行位置からのテープ幅方向変動
Ｉを検出するため、傾斜ポスト４゜５との間でテープ１
を挾むようにしてテープ１に沿って設置されている。こ
のセンサ７．８は特に限定されるものではなく、例えば
本実施例の場合発光素子と受光素子とを１つにまとめポ
スト上での反射を利用した反射型光センサ等が使用でき
る。

このセンサ７．８の検出信号は、所定の信号処理の後バ
イモルフ型圧電素子２０若しくはボイスコイルモータ１
５にフィードバックされ、ガイドポスト４．５を任意の
向きに任意の角度で傾斜させる。すると、ポスト４．５
に摺接するテープ１はテープテンションとの関係で上側
ないし下関に移動する。従って、前記センサの検出信号
をアクチュエータ例えばボイスコイルモータ１５あるい
はバイモルフ型圧型素子２０にフィードバックして常に
ボイスコイルモータ１５あるいはバイモルフ型圧電素子
２０を制御しながら傾斜ポスト４．５の傾斜の向き及び
角度を制御することにより、傾斜ポスト上でテープ１を
幅方向に移動させてテープ１の幅方向の位置を基準走行
位置に収めて安定に走行させることができる。

斯様に構成された中心回転型のポストは傾斜ポスト４．
５に用いて好適である。

以上のように構成されているので、次のように作動する
。テープ走行系において順走行時に下向きの力をテープ
にかけて安定に走行させている場合、傾斜ポスト４，５
が第２図（Ａ）に示すような傾きで設置されているとす
る。この状態で逆走行させると、第２図（Ｂ）に示すよ
うにテープテンションとの関係でテープ１は＃Ｊｆ＃４
ボスト４，５上を矢印（上）方向に移動してしまう、こ
れを防ぐために順走行時に第２図（Ａ）の状態にある傾
斜ポスト４．５の傾斜角度を、第２図＜　Ｃ）に示すよ
うにθ°変化させる。このようにして逆走行時に生ずる
テープ１の移動を防止する。この傾斜角度を変化させる
ためにボイスコイルモータ１５や圧型素子２０などのア
クチュエータに供給する通電量を制御する。

剥えは、テープ１の基準走行高さからの変化を検出する
センサ７．８を用いることによって、順走行時と逆走行
時に生じるテープ幅方向の位置変動を検出し、その信号
によりアクチュエータ１５（２０）を制御し、傾斜ポス
ト４．５の傾斜角度をＡｎ化する。このとき、傾斜ポス
ト４．５の傾き角は順走行時と逆走行時とで基準角度が
あらかじめ定められていることが好ましい。また、順走
行中や逆走行中に外乱によって生じる微小なテープ変動
も、この変動をセンサ７．８で検出して傾斜角度を微調
することにより、コントロールすることができる。

（発明の効果） 以上の説明より明らかなように、本発明の記録再生装置
は、傾斜ポストの傾き角を変えることによって、走行方
向の変更に伴って生ずるテープの傾斜ポスト上での移動
を抑制するようにしたので、テープを傷めずに安定走行
させることができる。

また、回転ヘッドドラムの入口から出口までのテープエ
ツジ位置での張力分布を均一にでき、へ・ソドへの接触
状態が良好になる。また、本発明によると、順走行中ま
たは逆走行中に絶えず傾斜ポストの傾き角をコントロー
ルすることができるので、テープ上下変動やテープテン
ション変動などの外乱に対し、走行方向に無関係にテー
プ上下方向の親制が可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に使用される傾斜ポストと駆動機構の一
例を示す図で、（Ａ）は正面図、＜８）は右側面図であ
る。第２図（Ａ）〜（Ｃ）は＃１ｆ４ポストの傾斜角と
テープの移動との関係を走行方向との関係で示す説明図
、第３図は傾斜ポストと駆動機構の他の実施例を示すも
ので、（Ａ）は正面図、（Ｂ）は右側面図である。第４
図は本発明を適用したテープ走行系の全体を示す概略図
である。第５図は従来のテープ走行系の全体概略図であ
る。 １・・・テープ、２・・・回転ヘッドドラム、４．５・
・・傾斜ポスト、７，８・・・センサ、５ ２０・・・駆動機構 （ボイスコイルモータ、 バイモルフ型圧電素子）

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）回転ヘッドドラムの両側に配置した傾斜ポストを
   介してテープを前記回転ヘッドドラムに摺接させ、該回
   転ヘッドドラムに設けたヘッドにより記録再生する記録
   再生装置において、前記傾斜ポストのそれぞれに前記傾
   斜ポストの傾斜角度を変更するための駆動機構を設け、
   上記傾斜ポストの傾斜角度を変更させることを特徴とす
   る記録再生装置。
2. （２）前記駆動機構は走行テープのテープ幅方向の位置
   変動を検出するセンサの出力に基づいて制御されること
   を特徴とする請求項１記載の記録再生装置。