JPH03185220A - 並列2気筒4サイクルエンジン - Google Patents

並列2気筒4サイクルエンジン

Info

Publication number
JPH03185220A
JPH03185220A JP32398789A JP32398789A JPH03185220A JP H03185220 A JPH03185220 A JP H03185220A JP 32398789 A JP32398789 A JP 32398789A JP 32398789 A JP32398789 A JP 32398789A JP H03185220 A JPH03185220 A JP H03185220A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crankshaft
parallel
phase difference
cylinders
engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP32398789A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2870654B2 (ja
Inventor
Kenichi Kajiwara
謙一 梶原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP32398789A priority Critical patent/JP2870654B2/ja
Publication of JPH03185220A publication Critical patent/JPH03185220A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2870654B2 publication Critical patent/JP2870654B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、2つの気筒の往復運動部分がクランク軸に発
生させるトルク変動を少なくした並列2気筒エンジンに
関するものである。
(発明の背景) 並列2気筒レシプロエンジンにおいては、ピストン、コ
ンロッド、クランク軸などの往復運動部分の慣性力の平
衡をとることにより振動を軽減している。このため従来
の2気筒エンジンでは、例えば4サイクルエンジンの場
合には、各気筒のクランク角の位相差が180°あるい
は360°となるように設定している。また2サイクル
エンジンではこのクランク角の位相差を180°に設定
している。
しかしこのようにクランク角位相差を設定した従来のエ
ンジンにおいては、特に高速運転時にクランク軸のトル
ク変動が大きくなることが解った。このトルク変動は変
速機などの伝動系における歯車騒音を発生させ、また伝
動系全体の騒音を増加させる大きな原因ともなる。
(発明の目的) 本発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、ク
ランク軸のトルク変動を減少し、特に高速でのエンジン
振動を減らして騒音を防止するようにした並列2気筒エ
ンジンを提供することを目的とする。
(発明の構成) 本発明によればこの目的は、並列に配置された2つの気
筒のクランク角の位相差をほぼ90度に設定したことを
特徴とする並列2気筒エンジンにより達成される。
ここに往復運動部分の慣性力のバランスをとるためにク
ランク軸のクランクウェブ(カウンタウェイト)のほか
に、このクランク軸と同期して回転するバランサ軸を設
けてちよい。
(原理) ここでこの発明の原理を第1図に基づき説明する。
単気筒エンジンにおける往復運動部分の慣性カニは、3
次以上の高次の慣性力を省けば次式で表わされる。
ここにWはピストン1およびコンロッド2のピストン側
に置き換えられた等価質量(Kg)、ωはクランク軸3
の角速度(rad/5ec)、  ρはコンロッド長さ
℃に対するクランク径rの比r / 12、である。
従ってこの慣性カニがクランク軸3に発生する慣性トル
クτ1は、 τ I : ■ ( sinθ十旦 1n 2θ) × ( sinθ+旦Sin 2θ) 1  ・ + −sxn 2θ十−工匹−sin 3θ)4 ここに括弧内の第1項と第3項とは、ρが通常0.31
〜0.25程度であるから、第2項に比べて十分に小さ
くなり、これを省くことができる。従って、 2気筒の場合、他の気筒のクランク角が上記の気筒に対
して位相角β遅れているものとすれば、この気筒による
慣性トルクで2は、 従って総慣性トルクτ、は、 τ、=τ1 十て2 十 1n 2(θ+β) ) この総慣性トルクで、を最小にする位相差βは、であり
、この時総慣性トルクで、はほぼOになる。このことか
ら2つの気筒のクランク角は、π/2rad(ラジアン
)すなわちほぼ90°の位相差とすればクランク軸のト
ルク変動はほぼOになることが解る。
なお前記慣性トルクで、の計算においては、ρが小さい
ことを利用して一部の項を省略し、計算を簡単にしてい
るが、本発明はこの省略をせずに厳密な計算を行って総
慣性トルつて、がほぼOになる位相角βを求めてもよい
のは勿論である。
(実施例) 第2図は本発明の一実施例の側断面図、第3図はそのI
I −II線線間開断面図ある。
これらの図において、符号10はシリンダボデー、12
は上下割りのクランクケースである。
クランク軸14はこのクランクケース12の割り面間の
3つの軸受に回転自在に保持されている。
ここに2つの気筒に対するクランクビン16(16a、
16b)は、前記した演算の結果求めた総慣性トルクで
、をほぼOとする位相差βすなわちほぼ90’の位相差
を6つ。クランク軸14の気筒間の位置には、スプロケ
ット18が形成され、このスプロケット18には図示し
ない頭上カム軸を駆動するタイミングチェーン20が巻
き掛けられている。このカム軸により吸気弁22及び排
気弁24が所定のタイミングで開閉される。各気筒のピ
ストン26、(26a、26b)はそれぞれコンロッド
28 (28a、28b)により各クランクビン16a
、16bに連結されている。
30(30a、30b)は点火栓でありその着火部は燃
焼室の中央付近に臨む。またクランク軸14には両気筒
間の位置に出力取出し用の歯車32が形成されている。
34はバランサ軸であり、クランク軸14に近接して平
行に軸支されている。このバランサ軸34は歯車36.
38によりクランク軸14と同速で逆方向に回転する。
バランサ軸34には各気筒のクランクウェブ間に臨む釣
合錘34a、34bが一体に形成され、ピストン26と
コンロッド28との往復運動部分による慣性力をクラン
ク軸14に設けたクランクウェブと共働して打消すよう
にその重量と取付は位相とが設定されている。
従ってこの実施例によれば、往復運動部分の慣性力はク
ランク軸14のクランクウェブとバランサ軸34とによ
り打消される一方、この慣性力がクランク軸14に発生
するトルク変動は、クランク角の位相差βを90度にす
ることにより軽減される。
第4図はこの実施例による効果を示すための図であり、
位相差βや点火タイミングの位相差が異なる種々の仕様
のエンジンに対して、クランク軸14のトルク変動を縦
軸に、クランク角を横軸にして示したちのである。なお
この図に用いたデータは、スロットル弁の開度nを0す
なわち全開位置にして求めたちのである。η=0のデー
タを用いた理由は、スロットル弁の全開位置(η:1)
でのデータは燃焼圧によるトルク変動の山が表われるの
に対して、図示のη=Oの時にはこの燃焼圧の影響が隠
れてエンジンの運動部分の慣性力の影響が顕著に表われ
るようになり、本発明の効果が明確になるからである。
仕様A、Bは本発明による実施例の場合であり、クラン
ク角位相差βを90’にすると共に点火タイミングをそ
れぞれ90”、450°にしたものである。仕様C,D
、Eはそれぞれクランク角の位相差βを180’ 、3
60’にした従来のエンジンによる場合であり、これら
の結果から本発明による仕様A、Bの場合のトルク変動
は、従来のエンジンである仕様C−Hの場合に比べて著
しく減少し、この効果は特に高速域で顕著である。
以上の実施例においては、バランサ軸34を設けて、ク
ランク軸14のクランクウェブとバランサ軸の釣合錘と
で慣性力のバランスをとるようにしているが、本発明は
クランク軸のトルク変動を減少するものであるから、バ
ランス軸34の有無に関係なく適用できるものである。
(発明の効果) 本発明は以上のように、並列配置された2つの気筒のク
ランク角位相差βをほぼ90’にしたものであるから、
往復運動部分がクランク軸に発生するトルク変動を小さ
くすることができる。このため伝動系の歯車などに発生
する騒音を良好に軽減することが可能になる。この場合
バランサ軸を設ければ、慣性力による振動も一層確実に
軽減することができ、エンジンの振動は一層減少する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の原理説明図、第2図は本発明の一実施
例の側断面図、第3図はそのII −II線線間開断面
図第4図は本発明の効果を示すためのトルク変動を示す
図である。 14・・・クランク軸、 26・・・ピストン、 34・・・バランサ軸、 β・・・クランク角の位相差、

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)並列に配置された2つの気筒のクランク角の位相
    差をほぼ90度に設定したことを特徴とする並列2気筒
    エンジン。
  2. (2)請求項(1)の並列2気筒エンジンにおいて、各
    気筒の往復運動部分による慣性力を減少する釣合錘を有
    するバランス軸を設けたことを特徴とする並列2気筒エ
    ンジン。
JP32398789A 1989-12-15 1989-12-15 並列2気筒4サイクルエンジン Expired - Fee Related JP2870654B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32398789A JP2870654B2 (ja) 1989-12-15 1989-12-15 並列2気筒4サイクルエンジン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32398789A JP2870654B2 (ja) 1989-12-15 1989-12-15 並列2気筒4サイクルエンジン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03185220A true JPH03185220A (ja) 1991-08-13
JP2870654B2 JP2870654B2 (ja) 1999-03-17

Family

ID=18160858

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32398789A Expired - Fee Related JP2870654B2 (ja) 1989-12-15 1989-12-15 並列2気筒4サイクルエンジン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2870654B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002188401A (ja) * 2000-12-18 2002-07-05 Toyo Kuki Seisakusho:Kk エアモータ、及び同エアモータを具備するエアホイスト
JP2010150948A (ja) * 2008-12-24 2010-07-08 Kawasaki Heavy Ind Ltd インラインエンジン
WO2011067159A1 (de) 2009-12-03 2011-06-09 Avl List Gmbh Brennkraftmaschine mit einem zylinderkopf und einem zylinderblock
WO2011067153A1 (de) 2009-12-03 2011-06-09 Avl List Gmbh Brennkraftmaschine mit einem zylinderkopf und einem zylinderblock
JP2014095405A (ja) * 2012-11-08 2014-05-22 Honda Motor Co Ltd 並列二気筒内燃機関のバランサ装置
CN108361177A (zh) * 2018-03-06 2018-08-03 西安交通大学 一种双列立式往复压缩机惯性力矩平衡机构
JP2019124137A (ja) * 2018-01-12 2019-07-25 トヨタ自動車株式会社 内燃機関

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002188401A (ja) * 2000-12-18 2002-07-05 Toyo Kuki Seisakusho:Kk エアモータ、及び同エアモータを具備するエアホイスト
JP4550267B2 (ja) * 2000-12-18 2010-09-22 株式会社東洋空機製作所 エアホイスト
JP2010150948A (ja) * 2008-12-24 2010-07-08 Kawasaki Heavy Ind Ltd インラインエンジン
WO2011067159A1 (de) 2009-12-03 2011-06-09 Avl List Gmbh Brennkraftmaschine mit einem zylinderkopf und einem zylinderblock
WO2011067153A1 (de) 2009-12-03 2011-06-09 Avl List Gmbh Brennkraftmaschine mit einem zylinderkopf und einem zylinderblock
AT507480B1 (de) * 2009-12-03 2011-07-15 Avl List Gmbh Brennkraftmaschine mit einem zylinderkopf und einem zylinderblock
US8667943B2 (en) 2009-12-03 2014-03-11 Avl List Gmbh Internal combustion engine having a cylinder head and a cylinder block
JP2014095405A (ja) * 2012-11-08 2014-05-22 Honda Motor Co Ltd 並列二気筒内燃機関のバランサ装置
JP2019124137A (ja) * 2018-01-12 2019-07-25 トヨタ自動車株式会社 内燃機関
CN108361177A (zh) * 2018-03-06 2018-08-03 西安交通大学 一种双列立式往复压缩机惯性力矩平衡机构

Also Published As

Publication number Publication date
JP2870654B2 (ja) 1999-03-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5535643A (en) Anti-rattle engine balancer which drives associated oil pump
JPS6131332B2 (ja)
US5044333A (en) Balancing arrangement for internal combustion engine
JPH03185220A (ja) 並列2気筒4サイクルエンジン
US7100548B2 (en) V-type 8-cylinder four cycle internal combustion engine
JPS58128546A (ja) 直列4気筒エンジン用フライホイ−ル
US6655340B2 (en) Engine with balancer for second order pitching couple
JPS5881250A (ja) V型多気筒内燃機関におけるバランシング構造
JPS6121445A (ja) 一次の質量平衡を備えた内燃機関
JP4383574B2 (ja) 4サイクルv型8気筒エンジン用バランス装置
JPH0259335B2 (ja)
JP2000249191A (ja) 往復動内燃機関におけるマスバランスおよび/またはモーメントバランスのための装置
JPH09166126A (ja) 並列多気筒エンジンのクランク構造
JPH0774661B2 (ja) V形8気筒機関のバランサ−装置
JPS5942174B2 (ja) 直列4気筒4サイクルエンジンのバランサ装置
JP3955161B2 (ja) サブチェーン付きエンジン
JPS6237509A (ja) 多気筒内燃機関のクランク軸
JPS5837343A (ja) 直列3気筒エンジンの釣合装置
JP2998472B2 (ja) 2サイクル4気筒エンジンの振動低減装置
JPH0681899A (ja) 2サイクル4気筒エンジンの振動低減装置
KR100391408B1 (ko) 3기통 엔진의 불평형 관성 우력 저감 구조
JPS60146934A (ja) 水平対向形3気筒エンジン
JPS60172748A (ja) 多気筒往復動機関における2軸バランサ−装置
JPS6334336B2 (ja)
JP2007285495A (ja) 内燃機関

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees