JPH0771534A - 2サイクル3気筒エンジンの振動低減装置 - Google Patents
2サイクル3気筒エンジンの振動低減装置Info
- Publication number
- JPH0771534A JPH0771534A JP21880593A JP21880593A JPH0771534A JP H0771534 A JPH0771534 A JP H0771534A JP 21880593 A JP21880593 A JP 21880593A JP 21880593 A JP21880593 A JP 21880593A JP H0771534 A JPH0771534 A JP H0771534A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylinder
- crankshaft
- engine
- cycle
- shaft
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/02—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
- F02B2075/022—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
- F02B2075/025—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle two
Landscapes
- Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 2サイクル3気筒エンジンにおいてピッチン
グおよびヨーイングに基づくエンジンの振動を抑制す
る。 【構成】 2サイクル3気筒エンジンにおいて、クラン
クシャフト7の軸線に平行に、それと逆方向に同一速度
で回転するシャフト5を機関本体に取付け、該シャフト
5上に機関本体重心から1番および3番気筒側にほぼ等
距離隔てて夫々アンバランス質量15、16を取付け
る。1番気筒側のアンバランス質量15を,点火順序が
1−3−2気筒の場合はクランクシャフト7に対する1
番気筒のクランクシャフトピン17aの方向から、シャ
フト5の回転方向と同方向に210度、点火順序が1−
2−3気筒の場合には150度隔てた方向に取付け、3
番気筒側のアンバランス質量16をこれに対し180度
隔てて取り付ける。
グおよびヨーイングに基づくエンジンの振動を抑制す
る。 【構成】 2サイクル3気筒エンジンにおいて、クラン
クシャフト7の軸線に平行に、それと逆方向に同一速度
で回転するシャフト5を機関本体に取付け、該シャフト
5上に機関本体重心から1番および3番気筒側にほぼ等
距離隔てて夫々アンバランス質量15、16を取付け
る。1番気筒側のアンバランス質量15を,点火順序が
1−3−2気筒の場合はクランクシャフト7に対する1
番気筒のクランクシャフトピン17aの方向から、シャ
フト5の回転方向と同方向に210度、点火順序が1−
2−3気筒の場合には150度隔てた方向に取付け、3
番気筒側のアンバランス質量16をこれに対し180度
隔てて取り付ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は2サイクル3気筒エンジ
ンの振動低減装置に関する。
ンの振動低減装置に関する。
【0002】
【従来の技術】単気筒2サイクルエンジンにおいてピス
トンの慣性によりピストンの移動方向に生ずるエンジン
本体の振動を低減するためにクランクシャフトにより駆
動されるバランスシャフトを取付けたエンジンが公知で
ある(特開昭62−135616号公報参照)。
トンの慣性によりピストンの移動方向に生ずるエンジン
本体の振動を低減するためにクランクシャフトにより駆
動されるバランスシャフトを取付けたエンジンが公知で
ある(特開昭62−135616号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら2サイク
ルエンジンを多気筒にするとエンジン本体の重心を通り
かつエンジン本体の長手方向軸線に直交する横方向軸線
回りの振動、即ちピッチングによる振動が生じると共
に、エンジン本体の重心を通る垂直軸線回りの振動、即
ちヨーイングによる振動が生じるが上述の単気筒2サイ
クルエンジンにおいて用いられているバランスシャフト
を使用してもこれらピッチングやヨーイングによる振動
の発生を阻止することはできない。
ルエンジンを多気筒にするとエンジン本体の重心を通り
かつエンジン本体の長手方向軸線に直交する横方向軸線
回りの振動、即ちピッチングによる振動が生じると共
に、エンジン本体の重心を通る垂直軸線回りの振動、即
ちヨーイングによる振動が生じるが上述の単気筒2サイ
クルエンジンにおいて用いられているバランスシャフト
を使用してもこれらピッチングやヨーイングによる振動
の発生を阻止することはできない。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明によれば、2サイクル3気筒エンジンにおい
て、クランクシャフトの軸線と平行な軸線回りでクラン
クシャフトと逆方向に同一速度で回転するシャフトを機
関本体上に取付け、該シャフト上に機関本体の重心から
1番気筒側および3番気筒側にほぼ等距離隔てて夫々ア
ンバランス質量を取付け、上記シャフトに対する1番気
筒側のアンバランス質量の取付け方向を,点火順序が1
−3−2気筒の場合にはクランクシャフトに対する1番
気筒のクランクシャフトピンの方向から、シャフトの回
転方向と同方向に210度、点火順序が1−2−3気筒
の場合にはシャフトの回転方向と同方向に150度隔て
た方向にすると共に上記シャフトに対する3番気筒側の
アンバランス質量の取付け方向を1番気筒側のアンバラ
ンス質量の取付け方向から180度隔てた方向とした2
サイクル3気筒エンジンの振動低減装置が提供される。
めに本発明によれば、2サイクル3気筒エンジンにおい
て、クランクシャフトの軸線と平行な軸線回りでクラン
クシャフトと逆方向に同一速度で回転するシャフトを機
関本体上に取付け、該シャフト上に機関本体の重心から
1番気筒側および3番気筒側にほぼ等距離隔てて夫々ア
ンバランス質量を取付け、上記シャフトに対する1番気
筒側のアンバランス質量の取付け方向を,点火順序が1
−3−2気筒の場合にはクランクシャフトに対する1番
気筒のクランクシャフトピンの方向から、シャフトの回
転方向と同方向に210度、点火順序が1−2−3気筒
の場合にはシャフトの回転方向と同方向に150度隔て
た方向にすると共に上記シャフトに対する3番気筒側の
アンバランス質量の取付け方向を1番気筒側のアンバラ
ンス質量の取付け方向から180度隔てた方向とした2
サイクル3気筒エンジンの振動低減装置が提供される。
【0005】
【作用】クランクシャフトと反対方向に同一速度で回転
するシャフトに取り付けられたアンバランス質量の遠心
力がピストンの慣性力およびクランクシャフトのカウン
タウェイトの遠心力による重心回りの偶力を打ち消す方
向に作用しエンジンのピッチングおよびヨーイングの発
生が共に低減される。
するシャフトに取り付けられたアンバランス質量の遠心
力がピストンの慣性力およびクランクシャフトのカウン
タウェイトの遠心力による重心回りの偶力を打ち消す方
向に作用しエンジンのピッチングおよびヨーイングの発
生が共に低減される。
【0006】
【実施例】図1から図3に点火順序が1−3−2である
3気筒2サイクルエンジンを示す。このエンジンは3個
のピストン1(図1)を具えた直列3気筒エンジンであ
って給気弁2および排気弁3(図1)を具備しており、
シリンダヘッド4には給気弁2を駆動するためのカムシ
ャフト5と、排気弁3を駆動するためのカムシャフト6
とが取付けられている。このカムシャフト5,6はクラ
ンクシャフト7の軸線と平行をなして隣接配置されてお
り、これらカムシャフト5,6の一端部には互いに噛合
する歯車8,9が夫々取付けられている。
3気筒2サイクルエンジンを示す。このエンジンは3個
のピストン1(図1)を具えた直列3気筒エンジンであ
って給気弁2および排気弁3(図1)を具備しており、
シリンダヘッド4には給気弁2を駆動するためのカムシ
ャフト5と、排気弁3を駆動するためのカムシャフト6
とが取付けられている。このカムシャフト5,6はクラ
ンクシャフト7の軸線と平行をなして隣接配置されてお
り、これらカムシャフト5,6の一端部には互いに噛合
する歯車8,9が夫々取付けられている。
【0007】歯車9の反対側のカムシャフト6の端部に
はタイミングプーリ10が取付けられ、クランクシャフ
ト7の端部には駆動プーリ11が取付けられる。タイミ
ングプーリ10はタイミングプーリ10、駆動プーリ1
1およびアイドルプーリ12等にかけられたタイミング
ベルト13によってクランクシャフト7と同一方向に同
一速度で回転せしめられる。従ってカムシャフト6もク
ランクシャフト7と同一方向に同一速度で回転せしめら
れることになる。一方、カムシャフト5は歯車8,9を
介してカムシャフト6によりカムシャフト6と反対方向
に同一速度で回転せしめられ、斯くしてカムシャフト5
はクランクシャフト7と反対方向に同一速度で回転せし
められることになる。
はタイミングプーリ10が取付けられ、クランクシャフ
ト7の端部には駆動プーリ11が取付けられる。タイミ
ングプーリ10はタイミングプーリ10、駆動プーリ1
1およびアイドルプーリ12等にかけられたタイミング
ベルト13によってクランクシャフト7と同一方向に同
一速度で回転せしめられる。従ってカムシャフト6もク
ランクシャフト7と同一方向に同一速度で回転せしめら
れることになる。一方、カムシャフト5は歯車8,9を
介してカムシャフト6によりカムシャフト6と反対方向
に同一速度で回転せしめられ、斯くしてカムシャフト5
はクランクシャフト7と反対方向に同一速度で回転せし
められることになる。
【0008】図3(A) を参照するとカムシャフト5には
1番気筒用カム14aと、2番気筒用カム14bと、3
番気筒用カム14cとが形成されている。更に1番気筒
用カム14aに隣接してアンバランス質量15がカムシ
ャフト5に一体形成され、3番気筒用カム14cに隣接
してアンバランス質量16がカムシャフト5に一体形成
されている。これらアンバランス質量15,16は図3
(B) および (C)に示されるように同一のセクタ形状をな
しており、カムシャフト5に対するアンバランス質量1
5の取付け方向はカムシャフト5に対するアンバランス
質量16の取付け方向に対して180度隔てられてい
る。また、こらのアンバランス質量15,16は共に同
じ質量を有し、更に各アンバランス質量15,16はエ
ンジン本体の重心Gを通る横方向軸線yから等しい距離
を隔てて配置されている。
1番気筒用カム14aと、2番気筒用カム14bと、3
番気筒用カム14cとが形成されている。更に1番気筒
用カム14aに隣接してアンバランス質量15がカムシ
ャフト5に一体形成され、3番気筒用カム14cに隣接
してアンバランス質量16がカムシャフト5に一体形成
されている。これらアンバランス質量15,16は図3
(B) および (C)に示されるように同一のセクタ形状をな
しており、カムシャフト5に対するアンバランス質量1
5の取付け方向はカムシャフト5に対するアンバランス
質量16の取付け方向に対して180度隔てられてい
る。また、こらのアンバランス質量15,16は共に同
じ質量を有し、更に各アンバランス質量15,16はエ
ンジン本体の重心Gを通る横方向軸線yから等しい距離
を隔てて配置されている。
【0009】エンジンの運転が開始されると横方向軸線
y回りのピッチングおよびエンジン本体の重心Gを通る
垂直軸線x回りのヨーイングが発生する。次にこれにつ
いて図4を参照して説明する。図4はカムシャフト5、
クランクシャフト7およびアンバランス質量15,16
を図解的に示しており、図4において17aは1番気筒
用クランクシャフトピンを、17bは2番気筒用クラン
クシャフトピンを、17cは3番気筒用クランクシャフ
トピンを夫々示している。また、18はクランクシャフ
ト7の軸線に対して各クランクシャフトピン17a,1
7b,17cと夫々反対側に設けられたカウンタウェイ
トを示している。また図4においてクランクシャフト7
の回転方向をRで、カムシャフト5の回転方向をrで示
している。
y回りのピッチングおよびエンジン本体の重心Gを通る
垂直軸線x回りのヨーイングが発生する。次にこれにつ
いて図4を参照して説明する。図4はカムシャフト5、
クランクシャフト7およびアンバランス質量15,16
を図解的に示しており、図4において17aは1番気筒
用クランクシャフトピンを、17bは2番気筒用クラン
クシャフトピンを、17cは3番気筒用クランクシャフ
トピンを夫々示している。また、18はクランクシャフ
ト7の軸線に対して各クランクシャフトピン17a,1
7b,17cと夫々反対側に設けられたカウンタウェイ
トを示している。また図4においてクランクシャフト7
の回転方向をRで、カムシャフト5の回転方向をrで示
している。
【0010】クランクシャフト7が回転し図4(A) のよ
うに1番気筒のピストンが上死点に近づくとピストンの
上昇速度が急激に減速されるためにエンジン本体には図
4(A) においてFで示されるようなピストン上昇方向の
慣性力が生じる。これに対してクランクシャフト7が1
20度回転し図4(B) のように3番気筒のピストンが上
死点に近づくと同じようにエンジン本体には図4(B) に
おいてFで示されるようなピストン上昇方向の慣性力が
生ずる。これらの慣性力Fによってエンジン本体には横
方向軸線y回りの偶力My 、即ちピッチングを生ずる。
この場合、2番気筒は横方向軸線y上にあり、2番気筒
によるピッチングは生じない。従ってピッチングMy の
発生に対しては1番気筒および3番気筒によって生ずる
ピッチングを抑制することが必要となる。
うに1番気筒のピストンが上死点に近づくとピストンの
上昇速度が急激に減速されるためにエンジン本体には図
4(A) においてFで示されるようなピストン上昇方向の
慣性力が生じる。これに対してクランクシャフト7が1
20度回転し図4(B) のように3番気筒のピストンが上
死点に近づくと同じようにエンジン本体には図4(B) に
おいてFで示されるようなピストン上昇方向の慣性力が
生ずる。これらの慣性力Fによってエンジン本体には横
方向軸線y回りの偶力My 、即ちピッチングを生ずる。
この場合、2番気筒は横方向軸線y上にあり、2番気筒
によるピッチングは生じない。従ってピッチングMy の
発生に対しては1番気筒および3番気筒によって生ずる
ピッチングを抑制することが必要となる。
【0011】一方、クランクシャフト7の回転にともな
いカウンタウェイト18の遠心力によりエンジン本体に
は図4(A) および(B) においてTで示されるような力が
作用する。これらの力Tによってエンジン本体には垂直
軸線x回りの偶力Mx 、即ちヨーイングを生ずる。この
場合にも2番気筒は垂直軸線x上にあり、2番気筒によ
るヨーイングは生じない。従ってヨーイングMx の発生
を抑制するためには1番気筒および3番気筒によって生
ずるヨーイングを抑制することが必要となる。
いカウンタウェイト18の遠心力によりエンジン本体に
は図4(A) および(B) においてTで示されるような力が
作用する。これらの力Tによってエンジン本体には垂直
軸線x回りの偶力Mx 、即ちヨーイングを生ずる。この
場合にも2番気筒は垂直軸線x上にあり、2番気筒によ
るヨーイングは生じない。従ってヨーイングMx の発生
を抑制するためには1番気筒および3番気筒によって生
ずるヨーイングを抑制することが必要となる。
【0012】ところで図4(A) に示されるように1番気
筒が上死点にあるときには慣性力Fと力Tとを一つにま
とめて表すと、例えばF=2Tの場合、それらの合力W
の方向は慣性力Fに対してクランクシャフト7の回転方
向とは逆に30度をなす方向となり、この合力Wによっ
て重心G回りに偶力が発生することになる。この偶力を
打ち消すためには図4(A) において破線W′で示すよう
な力を与えてやればよく、従ってこの破線W′で示すよ
うな力が生ずるように各アンバランス質量15,16の
取付け方向を定めてやればよいことになる。この場合、
この破線W′で示すような力を生じさせるためにはカム
シャフト5に対する1番気筒側のアンバランス質量15
の取付け方向をクランクシャフト7に対する1番気筒の
クランクシャフトピン17aの方向からカムシャフト5
の回転方向と同方向に210度隔てた方向とし、カムシ
ャフト5に対する3番気筒側のアンバランス質量16の
取付け方向をクランクシャフト7に対する1番気筒のク
ランクシャフトピン17aの方向からカムシャフト5の
回転方向と同方向に30度隔てた方向とすればよいこと
になる。
筒が上死点にあるときには慣性力Fと力Tとを一つにま
とめて表すと、例えばF=2Tの場合、それらの合力W
の方向は慣性力Fに対してクランクシャフト7の回転方
向とは逆に30度をなす方向となり、この合力Wによっ
て重心G回りに偶力が発生することになる。この偶力を
打ち消すためには図4(A) において破線W′で示すよう
な力を与えてやればよく、従ってこの破線W′で示すよ
うな力が生ずるように各アンバランス質量15,16の
取付け方向を定めてやればよいことになる。この場合、
この破線W′で示すような力を生じさせるためにはカム
シャフト5に対する1番気筒側のアンバランス質量15
の取付け方向をクランクシャフト7に対する1番気筒の
クランクシャフトピン17aの方向からカムシャフト5
の回転方向と同方向に210度隔てた方向とし、カムシ
ャフト5に対する3番気筒側のアンバランス質量16の
取付け方向をクランクシャフト7に対する1番気筒のク
ランクシャフトピン17aの方向からカムシャフト5の
回転方向と同方向に30度隔てた方向とすればよいこと
になる。
【0013】このような方向に各アンバランス質量1
5,16を取付けるとカムシャフト5の回転による遠心
力によってW′の方向に力が生じ重心G回りの偶力を抑
制できる。
5,16を取付けるとカムシャフト5の回転による遠心
力によってW′の方向に力が生じ重心G回りの偶力を抑
制できる。
【0014】図4(B) は図4(A) に対してクランクシャ
フト7がその回転方向Rに120度回転したところを示
しており、このとき図4(B) からわかるように合力Wの
方向はクランクシャフト7の回転方向Rと反対方向に1
20度回転する。従ってこのとき合力Wによって重心G
回りに生ずる偶力を打ち消すためにはアンバランス質量
15,16をクランクシャフト7と反対方向に120度
回転しなければならないことになる。言い換えるとピッ
チングおよびヨーイングの発生を阻止するためにはバラ
ンスシャフト5をクランクシャフト7と反対方向に同一
速度で回転させなければならないことになる。
フト7がその回転方向Rに120度回転したところを示
しており、このとき図4(B) からわかるように合力Wの
方向はクランクシャフト7の回転方向Rと反対方向に1
20度回転する。従ってこのとき合力Wによって重心G
回りに生ずる偶力を打ち消すためにはアンバランス質量
15,16をクランクシャフト7と反対方向に120度
回転しなければならないことになる。言い換えるとピッ
チングおよびヨーイングの発生を阻止するためにはバラ
ンスシャフト5をクランクシャフト7と反対方向に同一
速度で回転させなければならないことになる。
【0015】動弁付き2サイクルエンジンでは動弁を駆
動するカムシャフトが丁度クランクシャフトと反対方向
に同一速度で回転するのでバランスシャフトとして用い
ることができ図1から図3が点火順序が1−3−2の場
合の実施例の構造を示したものである。
動するカムシャフトが丁度クランクシャフトと反対方向
に同一速度で回転するのでバランスシャフトとして用い
ることができ図1から図3が点火順序が1−3−2の場
合の実施例の構造を示したものである。
【0016】なお、これまで本発明を点火順序が1−3
−2である2サイクル3気筒エンジンに基づいて説明し
たが本発明は点火順序が1−2−3である2サイクル3
気筒エンジンにも同様に適用しうる。図5から図7に点
火順序が1−2−3の場合の実施例の構造を、図8に作
用原理を示す。点火順序が1−2−3の場合の相違点
は、1番気筒のクランクシャフトピン17aに対する2
番気筒、3番気筒のクランクシャフトピン17b,17
cの相対位置が異なることにより、カムシャフト5に対
する1番気筒側のアンバランス質量15の取付け方向を
クランクシャフト7に対する1番気筒のクランクシャフ
トピン17aの方向からカムシャフト5の回転方向と同
方向に150度隔てた方向とし、カムシャフト5に対す
る3番気筒側のアンバランス質量16の取付け方向をク
ランクシャフト7に対する1番気筒のクランクシャフト
ピン17aの方向からカムシャフト5の回転方向と同方
向に330度隔てた方向とすることである。
−2である2サイクル3気筒エンジンに基づいて説明し
たが本発明は点火順序が1−2−3である2サイクル3
気筒エンジンにも同様に適用しうる。図5から図7に点
火順序が1−2−3の場合の実施例の構造を、図8に作
用原理を示す。点火順序が1−2−3の場合の相違点
は、1番気筒のクランクシャフトピン17aに対する2
番気筒、3番気筒のクランクシャフトピン17b,17
cの相対位置が異なることにより、カムシャフト5に対
する1番気筒側のアンバランス質量15の取付け方向を
クランクシャフト7に対する1番気筒のクランクシャフ
トピン17aの方向からカムシャフト5の回転方向と同
方向に150度隔てた方向とし、カムシャフト5に対す
る3番気筒側のアンバランス質量16の取付け方向をク
ランクシャフト7に対する1番気筒のクランクシャフト
ピン17aの方向からカムシャフト5の回転方向と同方
向に330度隔てた方向とすることである。
【0017】
【発明の効果】2サイクル4気筒エンジンにおいてピッ
チングおよびヨーイングに基づくエンジン本体の振動の
発生を抑制することができる。
チングおよびヨーイングに基づくエンジン本体の振動の
発生を抑制することができる。
【図1】エンジン本体の正面図である。(点火順序1−
3−2の場合)
3−2の場合)
【図2】クランクシャフトとカムシャフトの側面図であ
る。(点火順序1−3−2の場合)
る。(点火順序1−3−2の場合)
【図3】カムシャフトを示す図であって、 (A)は平面
図、 (B)はB−B線に沿ってみた断面図、 (C)はC−C
線に沿ってみた断面図である。(点火順序1−3−2の
場合)
図、 (B)はB−B線に沿ってみた断面図、 (C)はC−C
線に沿ってみた断面図である。(点火順序1−3−2の
場合)
【図4】ピッチングおよびヨーイングの発生およびその
抑制方法を説明するための図である。(点火順序1−3
−2の場合)
抑制方法を説明するための図である。(点火順序1−3
−2の場合)
【図5】エンジン本体の正面図である。(点火順序1−
2−3の場合)
2−3の場合)
【図6】クランクシャフトとカムシャフトの側面図であ
る。(点火順序1−2−3の場合)
る。(点火順序1−2−3の場合)
【図7】カムシャフトを示す図であって、 (A)は平面
図、 (B)はB−B線に沿ってみた断面図、 (C)はC−C
線に沿ってみた断面図である。(点火順序1−2−3の
場合)
図、 (B)はB−B線に沿ってみた断面図、 (C)はC−C
線に沿ってみた断面図である。(点火順序1−2−3の
場合)
【図8】ピッチングおよびヨーイングの発生およびその
抑制方法を説明するための図である。(点火順序1−2
−3の場合)
抑制方法を説明するための図である。(点火順序1−2
−3の場合)
5,6…カムシャフト 7…クランクシャフト 15,16…アンバランス質量
Claims (1)
- 【請求項1】 2サイクル3気筒エンジンにおいて、ク
ランクシャフトの軸線と平行な軸線回りでクランクシャ
フトと逆方向に同一速度で回転するシャフトを機関本体
上に取付け、該シャフト上に機関本体の重心から1番気
筒側および3番気筒側にほぼ等距離隔てて夫々アンバラ
ンス質量を取付け、上記シャフトに対する1番気筒側の
アンバランス質量の取付け方向を,点火順序が1−3−
2気筒の場合にはクランクシャフトに対する1番気筒の
クランクシャフトピンの方向から、シャフトの回転方向
と同方向に210度、点火順序が1−2−3気筒の場合
にはシャフトの回転方向と同方向に150度隔てた方向
にすると共に上記シャフトに対する3番気筒側のアンバ
ランス質量の取付け方向を1番気筒側のアンバランス質
量の取付け方向から180度隔てた方向とした2サイク
ル3気筒エンジンの振動低減装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21880593A JPH0771534A (ja) | 1993-09-02 | 1993-09-02 | 2サイクル3気筒エンジンの振動低減装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21880593A JPH0771534A (ja) | 1993-09-02 | 1993-09-02 | 2サイクル3気筒エンジンの振動低減装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0771534A true JPH0771534A (ja) | 1995-03-17 |
Family
ID=16725632
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21880593A Pending JPH0771534A (ja) | 1993-09-02 | 1993-09-02 | 2サイクル3気筒エンジンの振動低減装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0771534A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9193250B2 (en) | 2012-12-26 | 2015-11-24 | Hyundai Motor Company | Engine mounting structure for reducing vibration |
JP2019152110A (ja) * | 2018-03-01 | 2019-09-12 | 本田技研工業株式会社 | 内燃機関のカムシャフト構造 |
JP2023067536A (ja) * | 2021-11-01 | 2023-05-16 | ダイハツ工業株式会社 | 内燃機関 |
-
1993
- 1993-09-02 JP JP21880593A patent/JPH0771534A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9193250B2 (en) | 2012-12-26 | 2015-11-24 | Hyundai Motor Company | Engine mounting structure for reducing vibration |
JP2019152110A (ja) * | 2018-03-01 | 2019-09-12 | 本田技研工業株式会社 | 内燃機関のカムシャフト構造 |
JP2023067536A (ja) * | 2021-11-01 | 2023-05-16 | ダイハツ工業株式会社 | 内燃機関 |
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