JPH0318456Y2 - - Google Patents

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JPH0318456Y2
JPH0318456Y2 JP1986017327U JP1732786U JPH0318456Y2 JP H0318456 Y2 JPH0318456 Y2 JP H0318456Y2 JP 1986017327 U JP1986017327 U JP 1986017327U JP 1732786 U JP1732786 U JP 1732786U JP H0318456 Y2 JPH0318456 Y2 JP H0318456Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は線状物巻取装置の線状物端末保持装置
の改良に関する。
(従来の技術) 線状物巻取装置における線状物の端末保持装置
として、実開昭50−60325号(実公昭61−6967号)
公報に開示の技術がある。
すなわち、巻取ボビンのホイルリングの外周部
内端面にテーパー面が形成され、該テーパー面に
ボビン軸心と平行な軸心まわりに所定範囲にわた
つて回動自在な爪が取付けられ、該爪の先端部は
爪回動中心に対してボビンの回転方向前側に位置
し、爪重心は爪回動中心に対して爪先端部とは反
対側に位置し、爪先端部とテーパー面との間隙は
線状物保持空間に形成され、該間隙は、爪の回動
により線状物を保持可能とする距離から保持を解
除する距離まで変化するものである。
(考案が解決しようとする問題点) 引抜き装置から引き抜かれてきた鋼線のような
線状物を巻取るような場合には、引き抜かれた線
状物を熱処理したり冷却しながら巻取ることが行
なわれている。このような場合、線材径や材質に
よつて引き抜きや熱処理や冷却に要する時間が異
なるため、巻取り速度も異なつてくる。そうする
と、線状物の径や材質によつては巻取速度、すな
わちホイルリングの回転速度が遅くなることによ
り、爪に作用する遠心力が小さくなり、線状物端
末の保持力が小さくなつて確実な保持ができない
という問題があつた。
そこで、実公昭60−6057号公報で開示されてい
るように、前記間隙に続いて拡開角度の小さな所
謂第二間隙を形成した技術がある。
しかし、これでは線状物への喰込み力は大きく
なるけれども、平坦乃至平滑な面によるものであ
るから、保持力は差程強いものではなかつた。
本考案は上記問題点を、爪形状の改良のみで解
決する線状物端末保持装置を提供することを目的
とする。
(問題点を解決するための手段) 本考案が、従来技術の問題点を解決するために
講じる技術的手段の特徴とするところは、回転軸
1が平行とされると共に回転方向が逆とされた一
対のホイルリング2と、各ホイルリング2それぞ
れの内端面側に着脱自在に連結される巻取ボビン
3とを備え、前記巻取ボビン3のホイルリング2
の外周部内端面にテーパー面5が形成され、該テ
ーパー面5にボビン軸心と平行な軸心まわりに所
定範囲にわたつて回動自在な爪6が取付けられ、
該爪6の先端部8は爪回動中心Oに対してボビン
3の回転方向前側に位置し、爪重心9は爪回動中
心Oに対して爪先端部8とは反対側に位置し、爪
先端部8とテーパー面5との間隙12は線状物保
持空間に形成され、該間隙12は、爪6の回動に
より線状物4を保持可能とする距離から保持を解
除する距離まで変化しているものにおいて、爪先
端部8の内面11の基端側とテーパー面5との間
に、前記間隙12に連なると共に、該間隙12の
拡開角度γよりも小さな拡開角度θで漸次拡開す
る線状物保持用の第二間隙15が形成され、爪先
端部8の内面11に第二間隙15と連なるエツジ
13が形成され、更に、前記第二間隙15に鋸歯
状部16,18を設けた点にある。
(作用) 第二間隙15の拡開角度θが、間隙12の拡開
角度γよりも小さいことにより、線状物4を間隙
12を介して第二間隙15に挿入する際、爪先端
部8の内面11の先端とテーパー面5との間を小
さくすることなく、線状物4に作用する喰い込み
力を大きくすることができ、該第二間隙15に形
成した鋸歯状部16,18によつて保持力は大と
なる。
一対のボビン3の一方が満巻となつた際に、他
方の空ボビン3側のホイルリング2の爪6に線状
物4を保持させる。そうすると、両ボビン3の回
転方向は逆方向であるため、満巻ボビン3と空ボ
ビン3側の爪6との間で線状物4は引張力を受け
る。そうすると、空ボビン3側の線状物4を保持
する第二間隙15にはエツジ13が連なつている
ため、線状物4にはそのエツジ13により切欠き
が形成される。よつて線状物4はその切欠部分で
引張力によつて引き千切られることになる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づき説明す
る。
第11図及び第12図は、回転軸1が平行とさ
れると共に回転方向が逆とされた一対のホイルリ
ング2と、各ホイルリング2それぞれの内端面側
に着脱自在に連結される巻取ボビン3とを備え、
各ボビン3に交互に線状物4を巻取る装置であつ
て、各ホイルリング2の外周に、内端面に向かつ
て漸次径方向内方に傾斜するテーパ面5が形成さ
れた従来同様のもので、線状物4として引抜き装
置から引抜かれた鋼線を巻取るものである。そし
て、ホイルリング2のテーパ面5に、第1図乃至
第10図に示す爪6が取付けられたものである。
この爪6は、ホイルリング2の回転軸1に平行
な軸7中心に対して所定範囲回転自在に取付けら
れている。この爪6は、この爪回動中心Oに対し
てホイルリング回転方向(矢印H)後方側に爪重
心Gが位置されている。また、爪回転中心Oに対
してホイルリング回転方向前方側に爪先端部8が
位置されている。ここで、爪6の回転範囲は所定
範囲となるように規制されるが、この規制は、例
えば爪6を軸7に固定し、軸7をホイルリング2
に回転自在かつ抜け止めして挿入し、爪6とホイ
ルリング2及び軸7にキー溝9を設け、このキー
溝9にその回転方向幅がキー溝9幅よりも小さい
キー10を挿入することで行なう。
そして、爪先端部8の内面11とホイルリング
2のテーパ面5との間の間隙12は、爪6の先端
に向かうに従つて一定の拡開角度γで幅広となる
よう、爪先端部8は先端に向かつて漸次先細とさ
れている。ここで、爪先端部8の内面11の基端
縁は尖鋭とされることでエツジ13とされてい
る。
また、爪先端部8の内面11の基端側一部は、
第1図中P,Q,R,S点を通る平坦面14とな
るよう切欠かれ、この平坦面14とホイルリング
2のテーパ面5との間が、前記間隙12に連なる
と共に、前記拡開角度γよりも小さな拡開角度θ
で漸次拡開する線状物保持用の第二間隙15に
は、第13図から第15図に示す如く鋸歯状部1
6,18が形成してある。ここで、平坦面14の
一角であるP点が、前記エツジ13とされた基端
縁の端末とされることで、エツジ13は第二間隙
15に連なるものとされている。これにより、爪
6がホイルリング2の回転による遠心力を受ける
と、第二間隙15の幅は小さくなり、それと反対
方向に回転すると第二間隙15の幅は大きくなる
ものとされている。ここで、爪6の回転範囲は所
定範囲とされているが、この範囲は、爪6が回転
し過ぎて爪先端部8が爪回転中心Oに対してホイ
ルリング2回転方向後方側となつたり、第二間隙
15の幅が大きくなり過ぎたり、又は小さくなり
過ぎることで、線状物4の第二間隙15への挿入
や保持に支障をきたすことがないような範囲とし
て定める。
次に作用を説明する。
第11図は、一方のボビン3に線状物4が満巻
状となつた状態を示す。ここで線状物4は案内装
置(図示省略)を介して他方の空ボビン3の爪先
端部8の内面11とホイルリング2のテーパ面5
との間の第二間隙15に、第9図示のように挿入
される。この際、線状物4は爪6先端側の間隙1
2を通つてから第二間隙15に案内されるが、間
隙12の拡開角度γは従来のもの同様に線状物4
の挿入に支障なき大きさとされている。これによ
り、ホイルリング2の回転による爪6に作用する
遠心力によつて、爪6が回転して第二間隙15の
幅が小さくされた状態で線状物4は保持される。
この際、線状物4の保持力は前記遠心力と、線状
物4の第二間隙15への喰い込み力に基づく。こ
の喰い込み力は、第二間隙15の拡開角度θが間
隙12の拡開角度γよりも線状物4の径や性状に
応じて小さくされることで、線状物4を確実に保
持できるものとされている。すなわち、線状物4
の挿入のための間隙12の拡開角度γは挿入に支
障なきよう大きなものとされ、保持のための第二
間隙15の拡開角度θは十分な喰い込み力を生じ
ることができるよう小さなものとされている。こ
れにより、線状物4の径や性状により、鋼線引き
抜き装置や冷却装置の能力に制限されてホイルリ
ング回転速度が低下しても、遠心力の低下を喰い
込み力と鋸歯状部16,18の係合による摩擦力
で補える。
次に、両ホイルリング2と両ボビン3とが互い
に逆方向に回転して第12図の状態となると、線
状物4は引張力を受け、空ボビン側の線状物4の
保持状態が第9図の状態から第10図の状態とな
ることで、線状物4の満巻ボビン3側はエツジ1
3により切欠きを形成される。これにより、線状
物4はその切欠きを形成された部分でボビン回転
力により引き千切られることになり、空ボビン3
側では線状物4がその端末を保持されて巻取られ
ていくことになる。一方、満巻ボビン3側では、
ホイルリング2の回転が停止され、ホイルリング
2から満巻ボビン3が取外される。この際、ホイ
ルリング2の回転停止によつて爪6への遠心力の
作用は解除されている。よつて、爪6が遠心力の
作用による回転とは逆方向に回転されることで、
第二間隙15の幅が広がり、第二間隙15での線
状物4の保持力である遠心力と喰い込み力は解除
されて、ホイルリング2と満巻ボビン3との分離
に支障をきたすことはない。
第13図及び第14図は異なつた実施例に係
り、前記実施例との相違点は、前記実施例で平坦
面14であつた部分を鋸歯状の面16にすること
で第二間隙15を形成し、線状物4の保持力を大
きくした点である。
第15図乃至第17図はさらに異なつた実施例
に係り、上記実施例との相違点は、まず、爪先端
部8の内面11の基端側を、第15図中で上下端
位置のT,U,V,W点を通る平坦面17とし、
この平坦面17とホイルリング2のテーパ面5と
の間を第二間隙15とした点であり、やはり第二
間隙15の拡開角度θは間隙12の拡開角度γよ
り小さくされている。また、爪先端部8の内面1
1に、凹溝18を形成し、線状物4の保持力を大
きくしている。
(考案の効果) 本考案によれば、ホイルリングのテーパ面と爪
先端部の内面との間で形成される間隙が、線状物
を案内挿入する先端側では拡開角度が大きく、線
状物を保持する基端側では拡開角度が小さなもの
とされているため、先端側での線状物の案内挿入
の確実性を維持しつつ、基端側での線状物への喰
い込み力を大きくし、かつ鋸歯状部による摩擦力
によつてその保持力を大きくできる。これによ
り、線状物の径や性状によつてホイルリング回転
速度が低下して線状物保持のための遠心力が小さ
くなつても、確実な保持ができる。しかも、満巻
ボビンから空ボビンに線状物の巻取りを切換える
際、第二間隙に連なるエツジにより線状物に切欠
きを入れ、両ボビンの回転によつてその切欠部で
線状物を引き千切ることができ、その切断機構の
簡単化が図れることと相俟つて、線状物の巻取り
の切換作業の迅速確実化が図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第17図は本考案の実施例に係り、
第1図は爪の右側面図、第2図は第1図のA−A
線断面図、第3図は爪の正面図、第4図は第1図
のB−B線断面図、第5図は爪の左側面図、第6
図は爪の平面図、第7図は第5図のC−C線断面
図、第8図は第5図のD−D線断面図、第9図は
線状物保持状態での爪の左側面図、第10図は第
9図とは異なつた線状物保持状態での爪の左側面
図、第11図は巻取装置の構成説明図、第12図
は第11図とは異なつた状態での巻取装置の構成
説明図、第13図は本考案の異なつた実施例に係
る爪の右側面図、第14図は第13図のE−E線
断面図、第15図は本考案のさらに異なつた実施
例に係る爪の右側面図、第16図は同正面図、第
17図は第16図のF矢視図。 1……回転軸、2……ホイルリング、3……巻
取ボビン、4……線状物、5……テーパ面、6…
…爪、7……軸、8……爪先端部、11……内
面、12……間隙、13……エツジ、15……第
二間隙、O……回転中心、G……重心、γ……間
隙拡開角度、θ……第二間隙拡開角度。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 回転軸1が平行とされると共に回転方向が逆と
    された一対のホイルリング2と、各ホイルリング
    2それぞれの内端面側に着脱自在に連結される巻
    取ボビン3とを備え、各ボビン3に交互に線状物
    4を巻取る装置であつて、巻取ボビン3のホイル
    リング2の外周部内端面にテーパー面5が形成さ
    れ、該テーパー面5にボビン軸心と平行な軸心ま
    わりに所定範囲にわたつて回動自在な爪6が取付
    けられ、該爪6の先端部8は爪回動中心に対して
    ボビンの回転方向前側に位置し、爪重心Gは爪回
    動中心に対して爪先端部8とは反対側に位置し、
    爪先端部8とテーパー面5との間隙12は線状物
    保持空間に形成され、該間隙12は、爪6の回動
    により線状物4を保持可能とする距離から保持を
    解除する距離まで変化するものにおいて、 爪先端部8の内面11の基端側とテーパー面5
    との間に、前記間隙12に連なると共に、該間隙
    12の拡開角度γよりも小さな拡開角度θで漸次
    拡開する線状物保持用の第二間隙15が形成さ
    れ、爪先端部8の内面11に第二間隙15と連な
    るエツジ13が形成され、更に、前記第二間隙1
    5には鋸歯状部16,18が形成されていること
    を特徴とする線状物巻取装置の線状物端末保持装
    置。
JP1986017327U 1986-02-07 1986-02-07 Expired JPH0318456Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986017327U JPH0318456Y2 (ja) 1986-02-07 1986-02-07

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986017327U JPH0318456Y2 (ja) 1986-02-07 1986-02-07

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Publication Number Publication Date
JPS62132076U JPS62132076U (ja) 1987-08-20
JPH0318456Y2 true JPH0318456Y2 (ja) 1991-04-18

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ID=30809985

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JP1986017327U Expired JPH0318456Y2 (ja) 1986-02-07 1986-02-07

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS559581U (ja) * 1978-07-06 1980-01-22
JPS606057U (ja) * 1983-06-23 1985-01-17 東陶機器株式会社 複合ユニットの設置構造

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS559581U (ja) * 1978-07-06 1980-01-22
JPS606057U (ja) * 1983-06-23 1985-01-17 東陶機器株式会社 複合ユニットの設置構造

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JPS62132076U (ja) 1987-08-20

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