JPH0318005A - イグニッションコイル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、自動車用工冫ジン等の点火系に用いられる
イグニッションコイルに関する。

［従来の技術］ 鉄芯の周囲に形成されたコイルを収容するためＪのコイ
ルケースに、コイルの二次側出力端末が接続する高圧タ
ーミナルを内部に収容した筒状の樹脂製高電圧ターミナ
ル部を連結して、コイルケース内ヘボッティングを行っ
た後、さらに鉄芯の周囲等を被覆するための樹脂モール
ドを行うとともに、この樹脂モールドの一部を樹脂製高
電圧ターミナル部周囲に重ねた二重モールド形式のイグ
ニッションコイルは知られている。このような二重モー
ルド形式の場合、樹脂製高電圧ターミナル部と樹脂モー
ルドの境界部に微細な隙間が生じる。

したがって、この隙間に水等が侵入すると、樹脂製高電
圧ターミナル部から鉄芯側へ沿面放電が生じる可能性が
ある。このため、この隙間にシリコン樹脂等の絶縁材料
を塗布してシールすることが行なわれていた。

［発明が解決しようとする課題］ ところで、上記のようなシール方法によると、この不完
全な塗布部分から沿面放電する可能性が残存するので、
信頼性の点で問題が残った。

そこで、本発明の目的は、かかる沿面放電をより確実に
防止できるイグニッションコイルの提供を目的とする。

［課題を解決するための手段］ 上記課題を解決するため、本願にかかるイグニッション
コイルは、上記二重モールド形式のイグニッションコイ
ルにおいて、樹脂製高電圧ターミナル部と樹脂モールド
の境界部を溶着したことを特徴とする． ［発明の作用】 樹脂製高電圧ターミナル部と樹脂モールドの境界部を溶
着すると、この部分に形成された隙間が消滅する．その
結果、この隙間を通って樹脂製高電圧ターミナル部側か
ら鉄芯側へ流れる沿面放電が防止される． ［実施例］ 第１図乃至第３図に本発明の一実施例を示す。

第１図は二重モールド形式のイグニッションコイルの外
観を示し、第２図はその一部断面を拡大して示す図であ
る．このイグニッションコイルは、コイル部１、樹脂製
高電圧ターミナル部２、コア部３等からなり、コイル部
１及びコア部３の表面は熱可塑性の絶縁樹脂からなる樹
脂モールド４によって被覆されている。

コイル部１は樹脂モールド４と同様の熱可塑性絶縁材料
を用いて予め形成されたコイルケース（図では内部のた
め見えない）中に巻き線を収容してあり、コイルケース
に樹脂製高電圧ターミナル部２が係合等常法により連結
されている．このようにしてなるコイルケース内へは、
絶縁性樹脂がボッティングされ、さらにその後表面に樹
脂モールド４が被覆される。コイル部１の低電圧部には
、ターミナル部５が設けられている．樹脂製高電圧ター
ミナル部２はコイルケースと同様材料を用いて予め別体
に成形された筒状の部材であり、その底部にはコイル部
１の二次測高電圧出力端末と接続する高圧ターミナル６
が収容されている。樹脂製高電圧ターミナル部２は高圧
ターミナル６の周囲を略煙突状に囲むようにコイル部１
の外側方へ突出している。

コア部３は多数の鉄板を積層した鉄芯７からなり、その
周囲へ積層端面を覆うように、取付六８を残してコイル
部ｌと一体に樹脂モールド４が被覆されたものである。

樹脂モールド４はイグニッションコイル製造の最終工程
で行われ、ボッティングされたコイル部１及び樹脂製高
電圧ターミナル部２並びにコア部３の周囲に対する二次
モールドによって形成される。このとき、図示しないデ
ィストリビュー夕における放電防止用の張り出し部９も
一体に形成される． この樹脂モールド４による二重モールドにより、樹脂製
高電圧ターミナル部２にその基部周囲を囲む樹脂モール
ド４との間に境界線１０が形成される．但し、最終製品
においては、この境界線１０は第２図に示すように、樹
脂モールド４と樹脂製高電圧ターミナル部２が相互に溶
看した構造になっている。

第３図は境界！！１０を溶着するための工程を示し、二
次モールド終了時には、樹脂製高電圧ターミナル部２と
樹脂モールド４の間に隙間１１（誇張して示してある）
が形成されている。そこで、この隙間１１周囲の樹脂製
高電圧ターミナル部２及び樹脂モールド４に対して、タ
ングステン電極ｌ２から電子ビーム１３を照射する公知
の電子ビーム溶接を行うと、隙間１１周囲の樹脂が溶融
して相互に隙間なく密に溶着する。したがって、境界線
１０全体を溶着することにより、水等の侵入を防止でき
るので、境界ＩＩ　Ｉ　Ｏを通って樹脂製高電圧ターミ
ナル部２からコア部３へ流れる沿面放電をより確実に防
止できる． 本実施例では、境界線１０の溶着を電子ビーム溶接によ
り行うので、樹脂製高電圧ターミナル部２の基部周囲に
おけるように，−境界線１０が三次元的な曲面上に形成
されている線であっても、溶着作業を容易に行うことが
でき、しかも精細かつ確実な作業が可能になる。

なお、この溶着作業をレーザービーム溶接によって行う
こともでき、同様にかかる曲面状での溶看作業が可能に
なる。

［発明の効果］ 本発明は、樹脂製高電圧ターミナル部と樹脂モールドの
境界部に形成される間隙を溶着したので、従来の絶縁材
料塗布によるシールに比べて、より確実なシールが可能
になり、この境界部を通って高圧ターミナルから鉄芯側
へ流れる沿面放電をより確実に防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第ｌ図乃至第３図は実施例を示し、第１図はイグニッシ
ョンコイルの外観斜視図、第２図はそのＡ−Ａ線に沿う
拡大断面図、第３図は溶着工程を示す図である。 （符号の説明） １・・・コイル部、２・・・樹脂製高電圧ターミナル部
、３・・・コア部、４・・・樹脂モールド、６・・・高
圧ターミナル、７・・・鉄芯、１０・・・境界線、ｌ１
・・・隙間。 特　許出　願　人　東洋電装株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　鉄芯の周囲に形成されたコイル部と、このコイル部に
   連結されて高圧ターミナルを囲む樹脂製高電圧ターミナ
   ル部とを備えるとともに、これら鉄芯、コイル部及び樹
   脂製高電圧ターミナル部の周囲に樹脂モールドを被覆し
   てなる二重モールド形式のイグニッションコイルにおい
   て、前記樹脂製高電圧ターミナル部と樹脂モールドの境
   界部を溶着したことを特徴とするイグニッシヨンコイル
   。