JPH03162416A - ポリエーテル系共重合体およびその製造方法 - Google Patents

ポリエーテル系共重合体およびその製造方法

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JPH03162416A
JPH03162416A JP30275389A JP30275389A JPH03162416A JP H03162416 A JPH03162416 A JP H03162416A JP 30275389 A JP30275389 A JP 30275389A JP 30275389 A JP30275389 A JP 30275389A JP H03162416 A JPH03162416 A JP H03162416A
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polyether copolymer
benzene
copolymer
bis
dihalogenobenzonitrile
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Shigeru Matsuo
茂 松尾
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Idemitsu Kosan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野〕 本発明は新規なポリエーテル系共重合体およびその製造
方法に関し,さらに詳しくは、結晶性を有して充分な耐
熱性を示すとともに,耐溶剤性,機械的強度等に優れ、
たとえば電気・電子機器分野、機械分野等における素材
として有用なポリエーテル系共重合体と、それを簡単な
工程で効率良く得ることのできる製造方法とに関する.
[従来技術および発明が解決しようとする課題]近年、
エンジニアリング樹脂として種々の構造を有するプラス
チックが開発され、たとえば自動車分野、電気・電子分
野、精密機械分野,OA@器分野,光通信機器分野など
の広い分野において用いられている. しかし、その性能はすべての面で充分に満足し得るには
至っておらず,その上,要求性能が厳し〈なってきてい
るので、新しい素材の開発が望まれている. 一方、このエンジニアリング樹脂の1つであるポリエー
テル系共重合体は、特に耐熱性に優れた樹脂であり、こ
の樹脂についても種々の提案がなされている. たとえば、特開昭47− 14270号公報においては
、ジニトロベンゾニトリルとジハロゲノベンゾフェノン
と二価フェノールとをアルカリ金属化合物の存在下に反
応させる芳香族ポリエーテル系共重合体の製造方法が提
案されている. しかしながら、この方法によると,充分に高い分子量の
共重合体を得ることができず、得られる共重合体は耐熱
性や機械的強度が必ずしも充分であるとは言い難い. また、特開昭60− 235835号公報においては,
ジハロゲノベンゾニトリルと4,4゜−ジハロゲノベン
ゾフェノンと二価フェノールのアルカリ金属塩とを同時
に反応させることにより、 次式(a); で表わされる繰り返し単位と、次式(b)(b) で表わされる繰り返し単位からなり(ただし、上記式中
のArは二価の芳香族基である.)、前記式(a)で表
わされる繰り返し単位の組或比が0.5以上であるポリ
エーテル系共重合体を製造する方法が提案されている. しかしながら、このポリエーテル系共重合体は非晶買で
あるので、ガラス転移温度を超える温度領域においては
機械的強度を維持することができず、耐熱性が充分であ
るとは言い難い。
また、英国特許2203744においては、4.4′−
ビスフェノールと 1.4−ビス(4−ハロベンゾイル
)ベンゼンを反応させることにより、で表わされる繰り
返し単位からなるポリでーの製造法が提案されている。
このボリマーは融点が430℃であり、ボリでーの結晶
化核剤として使用可能であるが、融点が高く、通常の方
法では成形することができない. 本発明は前記の事情に鑑みてなされたものである. 本発明の目的は,結晶性を有して極めて優れた酎熱性を
示すとともに、通常の方法で成形可能であり,充分に高
分子量であって機械的強度等に優れ、新しい素材として
有用な新規なポリエーテル系共重合体と、このポリエー
テル系共重合体を効率良く得ることのできる製造方法と
を提供することにある. [課題を解決するための手段] 前記目的を達或するための、請求項lの発明は、次式(
I); で表わされる繰り返し単位および次式(■);(II) で表わされる繰り返し単位からなり、前記式CI)で表
わされる繰り返し単位のモル組或比[(1)/+(I)
 + (II) )]が0.1〜0.8であるとともに
、400℃における溶融粘度が1.000ポイズ以上で
あることを特徴とするポリエーテクレ系共重合体であり
、 前記ポリエーテル系共重合体は、ジハロゲノベンンニト
リルと4,4゜−ビス(4−ハロベンゾイル)ベンゼン
と4.4“−ビフェノールとを、アルカリ金属化合物の
存在下に中性極性溶媒中で反応させることを特徴とする
製造方法により製造することができる. 以下、本発明を詳しく説明する. 一ポリエーテル系共重合体一 請求項lに記載のポリエーテル系共重合体において重要
な点の一つは,前記式(I)で表わされる繰り返し単位
と前記式(II)で表わされる繰り返し単位とからなる
とともに,前記式(I)で表わされる繰り返し単位の組
威比がモル比[(I)/((r)+(II))]で0.
1〜0.8の範囲にあることである. 前記式(r)で表わされる繰り返し単位の組或比が0.
1未満であると、ポリエーテル系共重合体のガラス転移
温度が低くなって耐熱性が低下したり、融点が高くなっ
て戊形性の低下を招いたりする.一方、0.8を超える
と、ポリエーテル系共重合体の結晶性が失われて、耐熱
性、耐溶剤性が低下する. また、本発明のポリエーテル系共重合体においては、4
00℃における溶融粘度が1 .000ポイズ以上であ
ることが重要である. この溶融粘度が1 ,000ボイズ未満である低分子量
のポリエーテル系共重合体では、充分な耐熱性および機
械的強度を維持することができないからである. 本発明のポリエーテル系共重合体は、たとえば結晶融点
が330〜400℃程度であって、結晶性を有するとと
もに、充分に高分子量であり、充分な耐熱性を示す上に
、耐溶剤性、機械的強度に優れ、たとえば電気●電子機
器分野,機械分野等における新たな素材として好適に用
いることができる. 一ポリエーテル系共重合体の製造方法一請求項lに記載
のポリエーテル系共重合体は、詰求項2に記載の方法に
従って、ジハロゲノベンンニトリルと4,4゛−ビフェ
ノールと1,4゛−ビス(4−ハロヘンゾイル)ベンゼ
ンとをアルカリ金属化合物の存在下に中性極性溶媒中で
反応させることにより、製造することができる. 請求項2に記載の方法において、使用に供される前記ジ
ハロゲノベンゾニトリルの具体例としては、たとえば,
次式; (ただし、式中、Xはハロゲン原子である.)で表わさ
れる 2.6−ジハロゲノベンゾニトリルや、次式; X (ただし、式中、Xは前記と同じ意味である.)で表わ
される2.4−ジハロゲノベンゾニトリルなどが挙げら
れる. これらの中でも、好ましいのは2.6−ジクロ口ペンゾ
ニトリノレ、 2.6−ジフノレオ口ベンゾニトリル、
 2.4−シクロロベンゾニトリル、 2.4−ジフル
オロベンゾニトリルであり、特に好ましいのは2,6−
ジクロロベンゾニトリルである.前記4,トビフェノー
ルは下式で表わされる.前記1.4 ビス (4−ハロベンゾイル) ベンゼン は,次式: (ただし、Xは前記と同じ意味である.)で表わされる
化合物であり,本発明の方法においては、 1.4−ビ
ス(←クロロベンゾイル)ベンゼン,1.4−ビス(4
−フルオ口ベンゾイル)ベンゼン、1−(4−クロロベ
ンゾイル)−4−(4−フルオロベンゾイル)ベンゼン
を特に好適に使用することができる. 前記アルカリ金属化合物は,前記4.4′−ビフェノー
ルをアルカリ金属塩にすることのできるものであればよ
く、特に制限はないが,好ましいのはアルカリ金属炭酸
塩、アルカリ金属炭酸水素塩である. 前記アルカリ金属炭酸塩としては,たとえば炭酸リチウ
ム、炭酸ナトリウム,炭酸カリウム、炭酸ルビジウム,
炭酸セシウムなどが挙げられる.これらの中でも、好ま
しいのは炭酸ナトリウム、炭酸カリウムである. 前記アルカリ金属炭酸水素塩としては、たとえば炭酸水
素リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、
炭酸水素ルビジウム、炭酸水素セシウムなどが挙げられ
る. これらの中でも、好ましいのは炭酸水素ナトリウム、炭
酸水素カリウムである. 本発明の方法においては、上記各種のアルカリ金属化合
物の中でも、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムを特に好適
に使用することができる。
前記中性極性溶媒としては、たとえばN,N−ジメチル
ホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N,N
−ジメチルアセトアミド、N,N−ジエチルアセトアミ
ド、N,N−ジプロビルアセトアミド, N,N−ジメ
チル安息香酸アミド,N−メチル−2−ビロリドン、N
一エチル−2−ピロリドン、N−イソプロビル−2−ピ
ロリドン、N−イソブチルー2−ピロリドン、N−n−
プロビル−2−ビロリドン、N一n−ブチルー2−ピロ
リドン、N−シクロヘキシルー2ービロリドン、N−メ
チル−3−メチル−2−ピロリドン、N一エチル−3−
メチル−2−ピロリドン、N−メチル−3.4.5 −
 }リメチル−2−ピロリドン、N−メチル−2−ピペ
リドン、N一エチル−2−ビペリドン、Nイソプロビル
−2−ピペリドン、N−メチル−6−メチル−2−ビペ
リドン、N−メチル−3−エチルピペリドン、ジメチル
スルホキシド、ジエチルスルホキシド、1−メチル−1
−オキンスルホラン、■−エチル−1−才キソスルホラ
ン、1−フェニル−1一才キソスルホラン、N,N・−
ジメチルイミダゾリジノン、ジフェニルスルホンなどが
挙げられる. 前記ジハロゲノベンゾニトリルの使用割合は、ジハロゲ
ノベンゾニトリルと 1.4−ビス(トハロベンゾイル
)ベンゼンとの合計量に対するモル比で、前記ジハロゲ
ノベンゾニトリルが、0.1〜0.8の割合であり、前
記アルカリ金属化合物の使用割合は、前記4.4゜−ビ
フェノールの水酸基1個につき、通常1.01〜2.5
0当量,好ましくは1.02〜1.20当量の割合であ
る. 前記中性極性溶媒の使用量については、特に制限はない
が,通常、前記ジ/\ロゲノベンゾニトリルと、前記4
,4゜−ビフェノールと、前記アルカリ金属化合物との
合計100重量部当り,200〜2,000重量部の範
囲で選ばれる. 本発明の方法においては、 1.4−ビス(4−ハロベ
ンゾイル)ベンゼンとジハロゲノベンゾニトリルとの合
計量の. 4.4’−ビフェノールの使用量に対するモ
ル比は,0.99〜1.02.好ましくは1.00〜l
.01とする. 本発明のポリエーテル系共重合体を得るには、ジハロゲ
ノベンゾニトリルと, 4.4’−ビフェノールとを反
応させてオリゴマーを得てから,このオIJ コマーと
 1.4−ビス(4−ハロベンゾイル)ベンゼンとを反
応させるか、あるいはジハロゲノベンゾニトリルと4.
4゜−ビフェノールと 1.4−ビス(4−ハロベンゾ
イル)ベンゼンとを同時に仕込ンで反応を行なわせる. 前者の場合、たとえば,前記中性極性溶媒中に、前記ジ
ハロゲノベンゾニトリルと、前記4.4゜−ビフェノー
ルと,前記アルカリ金属化合物とを、同時に添加して,
前記ジハロゲノベンゾニトリルと前記4,4゜−ビフェ
ノールの反応を行なわせた後、さらに前記1,4゜−ビ
ス(4−ハロベンゾイル)ベンゼンを添加し、通常は1
50〜380℃、好ましくは180〜330℃の範囲の
温度において一連の反応を行なわせる.この一連の反応
時間は、通常、 0.1〜10時間であり、好ましくは
1時間〜5時間である. 後者の場合、つまりジハロゲノベンゾニトリルと4.4
゛−ビフェノールを 1.4−ビス(4−ハロベンゾイ
ル)ベンゼンと同時に仕込む場合、反応温度も上記と同
じでよいが、反応時間は通常0.5〜5時間、好ましく
は1〜3時間である. いづれの場合も、反応温度が150℃未満では、反応速
度が遅すぎて実用的ではないし、380℃を超えると、
副反応を招くことがある. 反応の終了後、得られるポリエーテル系共重合体を含有
する中性極性溶媒溶液から、公知の方法に従って,ポリ
エーテル系共重合体を分離,精製することにより、ポリ
エーテル系共重合体を得ることができる. このようにして請求項1に記載のポリエーテル系共重合
体を簡単な工程で効率良く製造することができる. [実施例] 次に、本発明を実施例に基づいてさらに具体的に説明す
る. (実施例1) トルエンを満たしたディーンスタルクトラップと攪拌装
置ならびにアルゴンガス吹込み管を備えた内容積300
mJ1の反応器に、 2.6−ジクロロベンゾニトリル
2,752 g (0.016モル)と4,4゜−ビフ
ェノール7,366 g (0.04モル)、炭酸カリ
ウム6,634 g (0.048モル)および溶媒の
N−メチルピロリドン80m lを入れ、アルゴンガス
を吹き込みながら,1時間かけて室温より195℃まで
昇温した。昇温後、少量のトルエンを加えて、生或する
水を共沸により除去した. ついで、195℃において30分間反応を行なった後、
これに 1.4−ビス(4−フルオロベンゾイル)ベン
ゼン7.736 g (0.024モル)をN−メチル
ピロリドン80mAに溶解した溶液を加えて、さらに、
1時間反応を行なった. 反応終了後、生或物をワーニング社製ブレンダーによっ
て粉砕し、水とメタノールで順次洗浄し、乾燥して、白
色粉末状の生或物15.7gを得た. この生或物について赤外線吸収スペクトル分析を行なっ
たところ、2,220 c m iの位置にニトリル基
による吸収が、1,650−1の位置にカルポニル基に
よる吸収が、1,240 cmlの位置にエーテル結合
による吸収がそれぞれ認められた.これらの結果および
元素分析の結果、この生或物は下記の化学構造を有する
ポリエーテル系共重合体であることが認められた。なお
収率は100%である. 共重合組戒(モル比) [ CI)/ (  (I)+  (n)).].=0
.4次に上記ポリエーテル系共重合体につき、400℃
における溶融粘度(ゼロ剪断粘度)を測定したところ、
第1表に示すように22,000ポイズであり、また熱
的性質については、ガラス転移温度が192℃、結晶融
点が352℃、熱分解開始温度が560℃(空気中、5
%重量減)であった.さらに、400℃において或形し
たプレスフィルムを用いて酎溶剤性を調べたところ、ア
セトン,エタノール、トルエン、キシレンに不溶であっ
た.また、耐薬品性についても、塩酸、硝酸、水酸化ナ
トリウムに対し侵されることはなりかた。
また、このプレスフィルムを、ライターの炎にさらした
後、炎を遠ざけると火は消え2溶融滴下することもなく
,難燃性であることが確認された. また,このポリエーテル系共重合体を射出或形して試験
片を得,これにつき引張強度、引張弾性率、伸びをAS
TM  D−638に準拠して測定した. 結果は以下の通りであった. 引張り強度    1,000 k g / c m2
引張り弾性率  33,000 k g / c m 
2伸   び          70 %(実施例2
) 実施例1において、 2,6−ジクロロベンゾニトリル
と 1,4−ビス(4−フルオロベンゾイル)ベンゼン
との使用比率を前者:後者= 0.45 : 0.55
としたほかは、実施例1と同様にして、下記化学構造を
有するポリエーテル系共重合体を得た.共重合組或(モ
ル比) [ CI) / { (1) + (II) l ] 
=0.45上記ポリエーテル系共重合体の物性の測定値
を第1表に示す. (実施例3) 実施例lにおいて、 2.6−ジクロロベンゾニトリル
と 1.4−ビス(4−フルオロヘンゾイル)ベンゼン
の使用比率を前者:後者= 0.35 : 0.65と
したほかは、実施例1と同様にして、下記化学構造を有
するポリエーテル系共重合体を得た.共重合組或(モル
比) [ (I) / ( (I) + (II) l ] 
=0.35上記ポリエーテル系共重合体の物性の測定値
を第1表に示す. (実施例4) 実施例lにおいて、 2,6−ジクロロベンゾニトリル
と 1.4−ビス(4−フルオロベンゾイル)ベンゼン
の使用比率を前者:後者= 0.7:0.3としたほか
は、実施例lと同様にして、下記化学構造を有するポリ
エーテル系共重合体を得た.共重合組Ilili,(モ
ル比) [ (I)/ { (I)+ (n))] =0.7上
記ポリエーテル系共重合体の物性の測定値を第1表に示
す. (実施例5) 実施例1と同じ反応器に、 2.6−ジクロロベンゾニ
トリル2,064 g (0.012モル)と, 4.
4’−ビフェノール7,366 g (0.04モル)
と、 1.4−ビス(4−フルオロベンゾイル)ベンゼ
ン9,025 g (0.028モル)と、無水炭酸カ
リウム6,081 g(0.044モル)と、溶媒のジ
フェニルスルホン80gとを入れ、190℃において4
5分間、ついで、250℃において20分間、さらに3
30℃において1時間反応させた. 反応終了後、生或物をアセトン中においてブレンダーで
粉砕し、アセトン、水、アセトンの順に洗浄して、白色
粉末状の共重合体16.4g (収率99%)を得た. ここで得られた共重合体の赤外線吸収スペクトルは実施
例lの共重合体と同様であり、この結果および元素分析
の結果より,この共重合体は下記の化学構造を有するポ
リエーテル系共重合体であることが認められた. 共重合組成(モル比) [ (I) / + (I) + (II) + 1 
=0.3この共重合体の400℃における溶融粘度は第
1表に示すように26,000ポイズであり、ガラス転
移温度は191 ’C!、融点378℃、熱分解開始温
度は561 ’Ciであった. また、この共重合体の耐溶剤性、耐薬品性、難燃性につ
いては,実施例lと同様であった。
(実施例6) 実施例5において、 2,6−ジクロロベンゾニトリル
と 1.4−ビス(4−フル才ロペンゾイル)ベンゼン
の使用比率を前者:後者= 0.2:0.8としたほか
は,実施例5と同様にして,下記化学構造を有するポリ
エーテル系共重合体を得た.共重合組威(モル比) [ (1)/ (  (r)+  (n)) ]  =
0.2上記ポリエーテル系共重合体の物性の測定値を第
1表に示す. (実施例7) ’Xm例5において、2,6−ジクロロベンゾニトリル
と 1.4−ビス(4−フルオロベンゾイル)ベンゼン
の使用比率を前者:後者= 0.15 : 0.85と
したほかは,実施例5と同様にして,下記化学構造を有
するポリエーテル系共重合体を得た.共重合組戊(モル
比) [ (I) / [ (I) + (II) ) ] 
=0.15上記ポリエーテル系共重合体の物性の測定値
を第1表に示す. (比較例l) 実施例5において、 2,6−ジクロロベンゾニトリル
を使用せず、4.4゛−ビフェノールと 1.4−ビス
(4−フルオロベンゾイル)ベンゼンを等モル量で用い
、かつ重合反応を190℃で45分間、250℃で20
分間,330℃で1時間,さらに370℃で1時間かけ
て行なったほかは、前記実施例1と同様に実施した. 得られた重合体は、下記の構造単位を有するものである
と認められた. この重合体は、第1表に示すように420℃における溶
融粘度が96,000ポイズと大きく、ガラス転移温度
が184℃,融点412℃、熱分解開始温度558℃で
あり、戒形の困難なものであった.第 1 表 零:420℃での測定値 [発明の効果] (1)請求項lの発明のポリエーテル系共重合体は、組
成比が特定の範囲にある特定の繰り返し単位からなると
ともに特定の溶融粘度を示すものであるので,充分に高
分子量であり、しかも結晶性を有して充分な耐熱性を示
す.そして、通常の方法で或形することが可能であり、
機械的強度や耐溶剤性等にも優れている.

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)次式( I ); ▲数式、化学式、表等があります▼ ( I ) で表わされる繰り返し単位および次式( I );▲数式
    、化学式、表等があります▼ (II) で表わされる繰り返し単位からなり、前記式( I )で
    表わされる繰り返し単位のモル組成比[( I )/{(
    I)+(II)}]が0.1〜0.8であるとともに、4
    00℃における溶融粘度が1,000ポイズ以上である
    ことを特徴とするポリエーテル系共重合体。(2)ジハ
    ロゲノベンゾニトリルと4,4′−ビス(4−ハロベン
    ゾイル)ベンゼンと4,4′−ビフェノールとを、アル
    カリ金属化合物の存在下に中性極性溶媒中で反応させる
    ことを特徴とする請求項1に記載のポリエーテル系共重
    合体の製造方法。
JP30275389A 1989-11-21 1989-11-21 ポリエーテル系共重合体およびその製造方法 Pending JPH03162416A (ja)

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