JPH03157510A - 有頭ねじおよびワッシャ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、複数の部材を固着するためのボルト、ビス等
の有頭ねじおよび有頭ねじに適用するワッシャに関する
ものである。

〔従来の技術〕

ねじ頭部が当接する被締結部材の表面が傾斜している場
合には、ねじ頭部の一部分のみの圧接により締め付ける
ことになる関係上、締結が不充分であるばかりでなく、
ねじおよび被締結部材を損傷し易い欠陥がある。

この対策として、従来は例えば傾斜面を有するくさび形
のワクジャを使用してねじ頭部の座面を全周において圧
接させるようにしている。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記従来技術によれば、被締結部材の表面の傾斜角度に
対して正確に合致する傾斜角度を有するワッシャを必要
とするため、専用のワッシャを格別に用意しなければな
らず、かつ傾斜角度が一致するワッシャを使用する場合
においても、傾斜方向を一致させた適切な位相関係のも
とにワッシャを挾持するのが困難であるから、作業性が
低くしかも熟練を必要とする欠点があり、なおワッシャ
が少し旋回した位相ずれの状態のもとに締結が行われた
場合には、くさび形ワッシャの使用意義がなくなるので
ある。

そこで本発明の目的は、任意の傾斜角度に適応する有頭
ねじおよびワッシャを提供することにあり、他の目的は
挟持方向を選定することなく使用することができるワッ
シャを提供することにある。

〔課題を解決するだめの手段〕

本発明は、上記目的を達成するため、有頭ねじの頭部に
おける座・面を球面状に形成すると共に、これに対する
ワッシャにおける受面をねじ頭部の球状面に一致する凹
球面状に形成し、また平坦な座面を有する有頭ねじある
いは皿形座面を有する有頭ねじに適用するためには、片
側に球面を形成したワッシャと、このワッシャにおける
球面に一致する凹球面を片側に形成したワッシャとを、
それら球面と凹球面とが対接する状態に重合したまま、
そのいずれか一方のワッシャにおける受面を有頭ねじの
座面に対応する平坦面または皿形凹面に形成し、このよ
うな２枚１組のワッシャにより傾斜面対応のワッシャと
するのである。

〔作　用〕

ねじの軸線が被締結部材表面に垂直ではない場合におい
ても、球面と凹球面との摺動によりねじの頭部全周にわ
たり安定的に圧接して確実な締め付は作用を発揮し、し
かも任意の傾斜角に対応するのである。

まだ球面ワッシャと凹球面ワッシャの組み合わせ型ワッ
シャを使用すると、ワッシャ部分において傾斜分を補償
するから、これにより有頭ねじおよび被締結部材として
従来品をそのまま使用するに拘わらず傾斜面を有する部
材の締結に適応させることができる。

〔実施例〕

以下、本発明を図面に示す実施例について詳細に説明す
る。

第１図の実施例は、情報処理機器あるいは通信機器等の
プラスチックケース内にプリント基板、取付板等の部材
を締着する場合を示すものであって、ボス１を突設した
グラスチックケース２からなる被締結部材Ａに、そのボ
スＩにおいてプリント基板３からなる被締結部材Ｂを傾
斜状態に有頭ねじＣにより締結するに当り、ボス１はプ
ラスチック成型の都合上、例えば成形上の基準面となる
ケース２に垂直に設けることが多く、従って成形上の基
準面に対し傾斜状態にあるボス１の受面４はボスｌに設
けられるねじ受入孔５とは垂直関係ではなく傾斜してお
り、このボス１の受面４上に被締結部材Ｂを載置した後
、ワンシャＤを介設した状態のもとに有頭ねじＣを螺装
して被締結部材ＡとＢとを締結する０ 上記有頭ねじＣについては、ねじ軸部６および頭部７か
らなり、特にその頭部７についてねじ軸部寄りの座面８
を球面状に形成した半球状頭部にするほか、上端中央に
十字状穴からなる駆動工具係合部９を刻設し、これに対
するワッシャＤについては、中央貫通孔１０と同一軸線
関係のもとに前記有頭ねじＣにおける球面状の座面８に
一致する凹球面状の受面１１を形成し、これにより図示
のように被締結部材Ｂが傾斜している場合においても、
ワッシャＤの受面１１と有頭ねじＣの座面８との滑動に
より自動的に心合わせが行われ、頭部７が全周にわたり
圧接する安定的締め付けが実現するのである。

有頭ねじＣにおける駆動工具係合部９については、第２
図のように六角凸状に形成してもよい。

第３図の実施例は、頭部７における座面８が平坦な通常
多用されている有頭ねじＣを適用する場合であって、中
央貫通孔ｌＯおよび凹球面状の受面１１がある前記実施
例におけると同様のワッシャＤ１と、このワッシャＤｌ
における受面１１に一致する球面状の座面１２．中央貫
通孔１３．平坦な受面１４があるワッシャＤ２とを、そ
れらの受面１１と座面１２とが対接する状態に重合した
まま、有頭ねじＣの螺合に先だって介装し、これにより
両ワッシャ１）＋とＤ２との摺動によりワッシャＤ２の
受面１４をボス１におけるねじ受入孔５と垂直関係に保
つことができるようにしてなるのである。

まだ第４図の実施例は、皿形頭部７がある有頭ねじＣに
適応する場合であって、第３図の実施例におけるワッシ
ャＤ２の受面１４を皿形凹面に形成したことが異なるだ
けであり、他の部分については同一符号を付して説明は
省略する。

なお本発明は、情報処理機器あるいは通信機器における
部材の締結に限らず、あらゆる部材の締結に適用するこ
とができること当然である。

〔効　果〕

以上説明したように、本発明によれば、有頭ねじの頭部
に球面状の座面を設けだから、これにより著しく簡単な
構成のもとに、凹球面状の受面を有するワッシャとの協
働のもとに被締結部材の傾斜分を容易かつ確実に補償し
て安定的に締結することができる効果があり、しかもく
さび形のワッシャの使用に比較して挟着方向を顧慮する
必要がないから、締結作業を容易かつ能率的に実施する
ことができる。

また凹球面と球面との対接による傾斜分補償機能を有す
る２枚１組のワッシャの使用により、球面状の座面を有
する特殊ねじを使用することなく、従来使用されている
有頭ねじの使用に拘わらず傾斜面を有する被締結部材の
締着に適応させることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明を例示するものであって、第１図は一実施
例における締結状態を示す縦断側面図、第２図は他の実
施例を示す有頭ねじだけの側面図、また第３図および第
４図はそれぞれ更に他の実施例を各別に示す縦断側面図
である。 ６・・・ねじ軸部 ７・φ・頭部 ８・・・座面 ９・・・駆動工具係合部 １０・・・中央貫通孔 １１台−・受面 １２　・ １３　　φ Ｄ＋　・ Ｄ２・ 座面 中央貫通孔 ワッシャ ワッシャ 第１図 第　２　図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、駆動工具係合部（９）と球面状の座面（８）とがあ
   る頭部（７）およびねじ軸部（６）を具備してなる有頭
   ねじ。 ２、中央貫通孔（１０）と同一軸線関係のもとに有頭ね
   じ頭部における球面状座面（８）に対応する凹球面状の
   受面（１１）を形成してなるワッシャ。 ３、重合状態の２枚のワッシャ（Ｄ＿１）および（Ｄ＿
   ２）からなるワッシャであって、ワッシャ（Ｄ＿１）に
   は中央貫通孔（１０）と凹球面状の受面（１１）とを設
   け、またワッシャ（Ｄ＿２）には前記ワッシャ（Ｄ＿１
   ）における受面（１１）に一致する球面状の座面（１２
   ）と中央貫通孔（１３）とを設け、両ワッシャ（Ｄ＿１
   ）と（Ｄ＿２）とをそれらの凹球面状受面（１１）と球
   面状座面（１２）とを対接させるようにしてなるワッシ
   ャ。