JPH03156176A - 斜板型液圧回転機 - Google Patents

斜板型液圧回転機

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JPH03156176A
JPH03156176A JP1294485A JP29448589A JPH03156176A JP H03156176 A JPH03156176 A JP H03156176A JP 1294485 A JP1294485 A JP 1294485A JP 29448589 A JP29448589 A JP 29448589A JP H03156176 A JPH03156176 A JP H03156176A
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健一 木村
Haruo Kokubu
国分 晴雄
Hitoshi Sato
均 佐藤
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、斜板ポンプ、モータ等の斜板型液圧回転機に
関する。
[従来の技術] 一般に、斜板型液圧回転機は例えば実開昭63−134
176号公報に示すように、シリンダ内でピストンを往
復動させるため、該ピストンの先端側にシューを揺動自
在に設け、シリンダブロックの軸線に対して傾斜した斜
板の上を該シリンダブロックの回転と共にシューが摺動
するように構成している。そこで、第4図ないし第6図
に従来技術によるこの種の斜板型液圧モータを示す。
図において、1はケーシングで、該ケーシング1は軸方
向−側が閉塞した筒体状の本体ケーシングIAと、該本
体ケーシングIAの軸方向他側に固着されたリアケーシ
ングIBとからなっており、該本体ケーシングIAの軸
方向−側内側には本体ケーシングIAの軸線に対して傾
斜した摺接面2Aを有する斜板2が固着されている。3
は該斜板2と対向するようにリアケーシングIBの内面
に固着された弁板で、該弁板3には一対の層形ボート4
.5が形成されており、該眉形ボート4.5はリアケー
シングIBに形成した給排通路(図示せず)と連通して
いる。
6は前記斜板2と弁板3を貫通した状態でケーシング1
に軸受7,8を介して設けられた回転軸、9は該回転軸
6に嵌着されたシリンダブロックで、該シリンダブロッ
ク9は前記弁板3と摺接しつつ回転するようになってい
る。10,10゜・・・は前記斜板2に対向してシリン
ダブロック9の軸方向に穿設された複数のシリンダで、
該各シリンダ10は連通路11,11.・・・を介して
弁板3の層形ボート4,5とそれぞれ連通ずるようにな
っている。
12.12.・・・は前記シリンダ10.to、・・・
内に摺動可能に設けられたピストンで、該各ピストン1
2は先端側に凹球面部12Aが形成されている。また、
各ピストン12の軸方向には該凹球面部12Aの底部中
央に開口する油室13、該油室13に連通ずる小径油路
14及び該小径油路14に連通ずる大径油路15がそれ
ぞれ形成されている。
16.16.・・・は前記ピストン12の先端側に揺動
自在に連結されたシューで、該各シュー16はピストン
12の凹球面部12Aに嵌合する球面継手部16Aと、
後述するシールランド18が斜板2の摺接面2A上を摺
動するディスク部16Bとから一体に形成されている。
そして、該シュー16のディスク部16B平坦面には中
央に位置して置皿状の静圧ポケット17が凹設され、そ
の外周側は斜板2と摺接する円環状のシールランド18
になっており、該静圧ポケット17に連通してシュー1
6の軸方向にはシリンダ10内の圧油を静圧ポケット1
7内に導(ための油通孔19が穿設されている。そして
、上述の如(形成されるシュー16は、シリンダブロッ
ク9の回転に伴なって斜板2の摺接面2A上を摺動する
ように、シュー押え板20によって斜板2に当接されて
いる。
従来技術は上述の如(構成されるが、次にその作動にっ
て説明する。
図示しない液圧ポンプから吐出された圧油はリアケーシ
ングIBに設けられた供給通路、弁板3の一方の層形ボ
ート4、シリンダブロック9の連通路11を順次介して
シリンダ10内に供給される。シリンダ10内の圧油の
液圧はピストン12をシリンダ10内から伸長させる方
向に作用し、ピストン12を軸方向に押動せしめる結果
、シュー16は斜板2に押付けられる。斜板2はピスト
ン12の軸線に対して傾斜しているから、シュー16は
摺接面2A上を摺動し、押付は力の反力によってピスト
ン12はシリンダブロック9を回転させ、該シリンダブ
ロック9と共に回転軸6が回転する。
上述の如くシリンダブロック9が回転して各連通路11
が一側の層形ボート4と連通し、各シリンダ10内に圧
油が供給されてピストン12がシリンダ10内から伸長
する供給行程では、ピストン12が回転軸6に回転力を
与える。一方、シリンダブロック9の回転に伴なって各
連通路11が他側の層形ボート5と連通し、ピストン1
2がシリンダ10内に進入する排出行程ではピストン1
2がシリンダ10内の油液を連通路11.層形ボート5
を順次介して排出通路側に排出するようになっている。
また、上述したモータ作用中、シュー16に設けた静圧
ポケット17内には、シリンダ10内の圧油が大径油路
15.小径油路14.油室13゜油通孔19を順次介し
て導入されており、当該圧油の液圧によって斜板2の摺
接面2Aとシュー16との間には適正な油膜が形成され
、両者間の摩擦損失を低減するようになっている。
〔発明が解決しようとする課題J ところで、従来技術によればシュー16が斜板2上を円
滑に摺動するように、平坦なシールランド18を高精度
に加工しであるが、高圧の圧油が作用するとピストン1
2の押付力によりシュー16は、斜板2に第5図に示す
シールランド18の内周部1.8 Aが特に高い接触面
圧になるような状態で押し付けられる。
ところで、液圧モータの運転中は静圧ポケット17には
圧油が供給されてピストン12による押何カを打消す方
向の離反力をシュー16に作用させると共に、シュー1
6は斜板2上を高速で摺動しているためシュー16と斜
板2との間に適正な油膜が形成されるから、前述の如(
シールランド18の内周部18Aの接触面圧が高くなっ
てもシュー16は円滑に摺動することができ、液圧モー
タの機械効率が低下することはない。
これに対し、停止している液圧モータが始動する場合に
はシュー16は斜板2上を摺動していないため、シール
ランド18の内周部18Aの接触面圧が高いと、シュー
16と斜板2との間に適正な油膜が形成されず、シュー
16と斜板2との摩擦力が著しく増大する。そして、液
圧モータの始動時におけるシュー16と斜板2との間の
摩擦損失はモータ全体の損失の約40%を占めているた
め始動時には負荷及び制止摩擦に抗する大きな始動トル
クが必要であるのにも拘わらず、当該摩擦損失によって
出力トルクが著しく低下してしまうという問題がある。
ここで、第6図に液圧モータの始動時における入口圧力
と出力トルクとの関係を示す。図中のOA線は液圧モー
タ理論出力トルク(機械効率100%)を示し、このO
A線に近い程始動トルク効率が高いことになる。図は液
圧モータの位相を変えながら複数回の測定を行なった結
果を示すもので、シュー16と斜板2の摩擦力が大きい
ために出力トルクの値が小さく、かつそのバラツキも大
きくなっている。
ところで、液圧モータを用いた機械、装置にあっては、
一般に運転時の出力トルクよりも始動時の出力トルクの
方が大きいから、始動時の出力トルクが小さいと当該機
械、装置を始動できないことになる。このため、容量の
大きい液圧モータを使用したり或いは液圧モータの液圧
を高くする必要があり、装置全体の大型化、装置の強度
向上を図らなければならないという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので
、始動時における出力トルク効率の高い斜板型液圧回転
機を提供することを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
上述した目的を達成するために、本発明が採用する構成
の特徴は、シューには斜板と摺接するシールランド側に
シリンダ内から圧油が供給される静圧ポケットを設け、
該静圧ポケットとシールランドとの間には、該静圧ポケ
ットの周縁を囲む浅底の補助静圧ポケットを設けたこと
にある。
〔作用〕
このように構成することにより、液圧モータを始動する
際に高圧の圧油が作用しても、シューと斜板との接触面
圧が特に高くなる部分を補助静圧ポケットにより、取り
除いであるため、シールランド内周側の接触面圧が高く
なるのを防止でき、シューと斜板との間に適正な油膜を
形成することができる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を第1図ないし第3図に基づき詳
述する。なお、前述した従来技術の構成要素と同一の構
成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
然るに、第1図及び第2図は第1の実施例を示す。図に
おいて、21はシューを示し、該シュー21は球面継手
部21Aとディスク部21Bとから一体に形成されてい
る。22は前記シュー21のディスク部21B平坦面中
央に凹設された置皿状の静圧ポケットで、該静圧ポケッ
ト22の外周側は斜板2の摺接面2A上を摺動するシー
ルランド23になっている。
24は前記静圧ポケット22とシールランド23との間
に位置して該静圧ポケット22の周縁を囲むようにディ
スク部21Bに形成された浅底の補助静圧ポケットを示
す。ここで、該補助静圧ポケット24は、例えば100
0〜5000mmの大きな曲率半径を有する凹球面状に
形成されており、その大きさは径方向寸法aがa=1〜
2mmで、深さ方向寸法すがb = 0.001〜0.
003mm程度が望ましく、この程度の補助静圧ポケッ
ト24であれば静圧ポケット22とシールランド23の
各面積比を実質上変化させることはない。
本実施例は上述の如(構成されており、実施例に示すシ
ュー21を用いた液圧モータの作動自体は従来技術によ
るものと実質的に異なるところはない。然るに、本実施
例によれば、静圧ポケット22の外周側に該静圧ポケッ
ト22を囲むように補助静圧ポケット24を設けたから
、当該液圧モータを始動する際に高圧の圧油が作用して
も、補助静圧ポケット24によりシールランド24内周
側の接触面圧の上昇を防止できると共に、シュー21と
斜板2との間に適正な油膜を形成することができる。
か(して、シュー21と斜板2との間の摩擦損失を減少
でき、液圧モータの始動時における出力トルクの増大を
実現できる。本実施例によるシューを用いだ液圧モータ
の始動時における入口圧力と出力トルクとの関係を第2
図に示すが、従来技術と比較して出力トルクの値が大き
くなっており、しかもそのバラツキは小さくなっている
次に、第3図は本発明の第2の実施例を示すもので、そ
の特徴はシュー31の静圧ポケット32とシールランド
33との間に位置して平板円環状の補助静圧ポケット3
4を、浅底に形成したことにあり、該補助静圧ポケット
34の大きさは第1実施例の補助静圧ポケット24とほ
ぼ同様に径方向寸法aをa=1〜2mm、深さ方向寸法
すをb=0.001〜0.003mm程度とするのが望
ましい。そして、第2実施例のように構成しても第1実
施例と同様にシールランド33の突出部の接触面圧を低
減できる。
なお、第1及び第2実施例の補助静圧ポケット24.3
4は前述した大きさの微小空間からなっており、これに
よって静圧ポケット22 (32)とシールランド23
 (33)の面積比が変ることはないからシュー21(
31)が斜板2から浮上がって圧油の湯量が増大すると
いう問題はない。
〔発明の効果〕
本発明は以上詳述した如(であって、液圧モータを始動
する際に高圧の圧油が作用しても、シールランドと静圧
ポケットの間に位置する補助静圧ポケットに液圧を作用
させることにより、シールランド内周側の接触面圧を低
減すると共に、シューと斜板との間に適正な油膜が形成
できるようにしたから、シューと斜板との間の摩擦損失
を低減でき、斜板型液圧回転機の始動時における出力ト
ルクの効率を向上させることができる。従って、また出
力トルクの効率を向上できる分、斜板型液圧回転機の容
量を小さくすることができ、該液圧回転機を用いる装置
全体のコンパクト化を実現できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例に係るシューの縦断面図
、第2図は第1実施例のシューを用いた液圧モータの始
動時における入口圧力と出力トルクとの関係を示す線図
、第3図は第2の実施例に係るシューの縦断面図、第4
図ないし第6図は従来技術に係り、第4図は斜板型液圧
モータ断面図、第5図は第4図に示すシューの拡大断面
図、第6図は従来技術によるシューを用いだ液圧モータ
の始動時における入口圧力と出力トルクとの関係を示す
線図である。 1・・・ケーシング、2・・・斜板、6・・・回転軸、
9・・・シリンダブロック、10・・・シリンダ、12
・・・ピストン、21.31・・・シュー 22.32
・・・静圧ポケット、23.33・・・シールランド、
24.34・・・補助静圧ポケット。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 斜板が設けられたケーシングと、該ケーシングに回転軸
    を介して設けられ、前記斜板と対向して回転するシリン
    ダブロックと、該シリンダブロックに穿設した複数のシ
    リンダ内に摺動可能に設けられたピストンと、該ピスト
    ンの先端側に揺動自在に設けられ、前記シリンダブロッ
    クの回転に伴なって前記斜板上を摺動するシューとから
    なる斜板型液圧回転機において、前記シューには前記斜
    板と摺接するシールランド側に前記シリンダ内から圧油
    が供給される静圧ポケットを設け、該静圧ポケットとシ
    ールランドとの間には該静圧ポケットの周縁を囲む浅底
    の補助静圧ポケットを設けたことを特徴とする斜板型液
    圧回転機。
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