JPH0560058A - 斜板型液圧回転機 - Google Patents

斜板型液圧回転機

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Publication number
JPH0560058A
JPH0560058A JP3238667A JP23866791A JPH0560058A JP H0560058 A JPH0560058 A JP H0560058A JP 3238667 A JP3238667 A JP 3238667A JP 23866791 A JP23866791 A JP 23866791A JP H0560058 A JPH0560058 A JP H0560058A
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JP
Japan
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piston
swash plate
sliding contact
piston shoe
shoe
Prior art date
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Pending
Application number
JP3238667A
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English (en)
Inventor
Kenichi Kimura
健一 木村
Kazuyoshi Hatano
和好 波多野
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0560058A publication Critical patent/JPH0560058A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05BINDEXING SCHEME RELATING TO WIND, SPRING, WEIGHT, INERTIA OR LIKE MOTORS, TO MACHINES OR ENGINES FOR LIQUIDS COVERED BY SUBCLASSES F03B, F03D AND F03G
    • F05B2230/00Manufacture
    • F05B2230/40Heat treatment
    • F05B2230/41Hardening; Annealing
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05CINDEXING SCHEME RELATING TO MATERIALS, MATERIAL PROPERTIES OR MATERIAL CHARACTERISTICS FOR MACHINES, ENGINES OR PUMPS OTHER THAN NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES
    • F05C2201/00Metals
    • F05C2201/04Heavy metals
    • F05C2201/0433Iron group; Ferrous alloys, e.g. steel
    • F05C2201/0448Steel
    • F05C2201/0457Cemented steel
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05CINDEXING SCHEME RELATING TO MATERIALS, MATERIAL PROPERTIES OR MATERIAL CHARACTERISTICS FOR MACHINES, ENGINES OR PUMPS OTHER THAN NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES
    • F05C2253/00Other material characteristics; Treatment of material
    • F05C2253/12Coating

Landscapes

  • Reciprocating Pumps (AREA)
  • Hydraulic Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ピストンシューと斜板,ピストンとの摺接面
の摩耗を防止し、斜板型液圧回転機の寿命を延ばす。 【構成】 鉄系金属で形成されたピストンシュー31に
おいて、ピストン40の凹球面部40Aに揺動自在に連
結される球面継手部31Aと、斜板39の摺接面39A
に摺接するシールランド33が形成されたディスク部3
1Bとの表面に浸硫窒化処理を施す。これにより、なじ
み性のよい表面層35,37およびその内側に耐摩耗性
の高い窒化層36,38を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、斜板型液圧ポンプ,モ
ータ等に用いられる斜板型液圧回転機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、斜板型液圧回転機はシリンダ内
でピストンを往復動させるため、該ピストンの先端側に
摺動部材としてのピストンシューを揺動自在に設け、シ
リンダブロックの軸線に対して傾斜した斜板の上を該シ
リンダブロックと共にピストンシューが摺動するように
構成している。そこで、図5ないし図7に従来技術によ
るこの種の斜板型液圧モータを示す。
【0003】図中、1はケーシングを示し、該ケーシン
グ1は軸方向一側が閉塞した筒体状の本体ケーシング1
Aと、該本体ケーシング1Aの軸方向他側に固着された
リアケーシング1Bとからなっており、該本体ケーシン
グ1Aの軸方向一側内側には本体ケーシング1Aの軸線
に対して傾斜した摺接面2Aを有する鉄系金属により形
成された斜板2が固着されている。3は該斜板2と対向
するようにリアケーシング1Bの内面に固着された弁板
を示し、該弁板3には一対の眉形ポート4,5が形成さ
れており、該眉形ポート4,5はリアケーシング1Bに
形成した給排通路(図示せず)と連通している。
【0004】6は前記斜板2と弁板3を貫通した状態で
ケーシング1に軸受7,8を介して設けられた回転軸、
9は該回転軸6に嵌着されたシリンダブロックを示し、
該シリンダブロック9は前記弁板3と摺接しつつ回転す
るようになっている。10,10,…は前記斜板2に対
向してシリンダブロック9の軸方向に穿設された複数の
シリンダを示し、該各シリンダ10は連通路11,1
1,…を介して弁板3の眉形ポート4,5とそれぞれ連
通するようになっている。
【0005】12,12,…は前記シリンダ10,1
0,…内に摺動可能に設けられたピストンを示し、該各
ピストン12は先端側に凹球面部12Aが形成されてい
る。また、各ピストン12の軸方向には該凹球面部12
Aの底部中央に開口する油室13、該油室13に連通す
る小径油路14および該小径油路14に連通する大径油
路15がそれぞれ形成されている。
【0006】16,16,…は前記ピストン12の先端
側に揺動自在に連結された摺動部材としてのピストンシ
ューを示し、該各ピストンシュー16は鉄系金属により
形成され、ピストン12の凹球面部12Aに嵌合する球
面継手部16Aと、後述するシールランド18が斜板2
の摺接面2A上を摺動するディスク部16Bとが一体に
形成されている。そして、該ディスク部16Bの端面に
は中央に位置して円皿状の静圧ポケット17が凹設さ
れ、その外周側は前記斜板2と摺接する円環状の部分が
シールランド18となっている。また、ピストンシュー
16の軸方向には、前記静圧ポケット17に連通し、シ
リンダ10内の圧油を静圧ポケット17内に導くための
油通孔19が穿設されている。ここで、前記シールラン
ド18はディスク部16Bの端面側に銅合金を鋳込みや
焼結により一体化して形成されている。そして、上述の
如く形成される各ピストンシュー16は、シリンダブロ
ック9の回転に伴なって斜板2の摺接面2A上を摺動す
るように、ピストンシュー押え板20によって斜板2に
当接されている。
【0007】従来技術による斜板型液圧モータは、上述
の如く構成されるが、次にその作動について説明する。
【0008】図示しない液圧ポンプから吐出された圧油
はリアケーシング1Bに設けられた供給通路、弁板3の
一方の眉形ポート4、シリンダブロック9の連通路11
を順次介してシリンダ10内に供給される。これによ
り、シリンダ10内に供給された圧油の液圧はピストン
12をシリンダ10内から伸長させる方向に作用し、ピ
ストン12を軸方向に押動せしめる結果、ピストンシュ
ー16は斜板2に押付けられる。そして、斜板2はピス
トン12の軸線に対して傾斜しているから、ピストンシ
ュー16は摺接面2A上を摺動し、押付け力の反力によ
ってピストン12はシリンダブロック9を回転させ、該
シリンダブロック9と共に回転軸6が回転する。
【0009】上述の如くシリンダブロック9が回転して
各連通路11が一側の眉形ポート4と連通し、各シリン
ダ10内に圧油が供給されてピストン12がシリンダ1
0内から伸長する供給行程では、ピストン12が回転軸
6に回転力を与える。一方、シリンダブロック9の回転
に伴なって各連通路11が他側の眉形ポート5と連通
し、ピストン12がシリンダ10内に進入する排出行程
ではピストン12がシリンダ10内の油液を連通路1
1,眉形ポート5を順次介して排出通路側に排出するよ
うになる。
【0010】また、上述したモータ作動中、各ピストン
シュー16に設けた静圧ポケット17内には、シリンダ
10内の圧油がそれぞれ大径油路15,小径油路14,
油室13,油通孔19を順次介して導入されており、当
該圧油の液圧によって斜板2の摺接面2Aと各ピストン
シュー16との間には適正な油膜が形成され、両者間の
摩擦損失を低減するようになっている。
【0011】次に、図7に基づいて、ピストンの先端に
球面継手部を形成し、ピストンシューには該球面継手部
に揺動自在に連結する凹球面部を形成した他の従来技術
について説明する。
【0012】図中、21は前記シリンダ10内に摺動可
能に設けられたピストン(一本のみ図示)を示し、該ピ
ストン21は先端側に球面継手部21Aが形成されてい
る。また、ピストン21の軸方向には該球面継手部21
Aの底部中央に開口する油室22、該油室22に連通す
る小径油路23および該小径油路23に連通する大径油
路24がそれぞれ形成されている。
【0013】25は前記ピストン21の先端側に揺動自
在に連結された摺動部材としてのピストンシューを示
し、該各ピストンシュー25は銅合金により形成され、
ピストン21の球面継手部21Aに嵌合する凹球面部2
5Aと、ディスク部25Bとが一体に形成されている。
そして、該ディスク部25Bの端面には中央に位置して
円皿状の静圧ポケット26が凹設され、その外周側は前
記斜板2と摺接する円環状の部分はシールランド27と
なっている。また、ピストンシュー25の軸方向には、
前記静圧ポケット26に連通し、シリンダ10内の圧油
を静圧ポケット26内に導くための油通孔28が穿設さ
れている。
【0014】このように構成される他の従来技術におい
ても、各ピストンシュー25に設けた静圧ポケット26
内には、シリンダ10内の圧油がそれぞれ大径油路2
4,小径油路23,油室22,油通孔28を順次介して
導入されており、当該圧油の液圧によって斜板2の摺接
面2Aと各ピストンシュー25との間には適正な油膜が
形成され、両者間の摩擦損失を低減するようになってい
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術のように、ピストンシュー16のように鉄系金属
に銅合金を鋳込むことによりシールランド18を形成す
る場合には、鋳込み時に使用されるフラックスが銅合金
と置換されずに残り、シールランド18の表面にピンホ
ールが形成されることがある。そして、このピンホール
により斜板2の摺接面2Aとの間に摩耗が発生し、静圧
ポケット17内の圧油が洩れ、斜板2の摺接面2Aとピ
ストンシュー16とにガタが生じ、焼き付きを発生し易
くなり、斜板型液圧回転機の寿命を短くするという問題
がある。
【0016】また、ピストンシュー16のディスク部1
6B端面に銅合金を焼結することによりシールランド1
8を形成する場合では、溶着面に剥離が発生し易く、こ
の場合でも、シールランド18と摺接面2Aとの間に摩
耗が発生するという問題がある。
【0017】さらに、他の従来技術によるピストンシュ
ー25においては、ピストンシュー25は銅合金で形成
されているから、凹球面部25Aとピストン21の球面
継手部21Aとの間に摩耗が発生し、ピストン21とピ
ストンシュー25のガタが大きくなり、ピストン21と
ピストンシュー25との軸方向の引抜き力が低下し、斜
板2の摺接面2Aの摺動抵抗が大きくなり、斜板型液圧
回転機の効率を低下させるという問題がある。
【0018】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は摺動部材としてのピストンシュ
ーと斜板の摺接面との間、およびピストンシューとピス
トンとの間の摩耗を防止することができ、寿命や信頼性
を向上できるようにした斜板型液圧回転機を提供するこ
とを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明が採用する構成の特徴は、各摺動部材を
鉄系金属により形成し、該各摺動部材にはピストンおよ
び斜板との摺接部に、なじみ性の良い多孔質の硫化鉄に
よって形成された表面層と、該表面層の内側に形成さ
れ、耐摩耗性の高い窒化層とを設けたことにある。
【0020】
【作用】上記構成により、摺動部材の摺接部は表面層が
ピストンおよび斜板よりも軟らかく、内側の窒化層が高
い硬度を有するようになり、表面層は窒化層で内側から
バックアップされるように補強され、斜板およびピスト
ンとの摺接部位に適合した形状に変形できる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図3に基
づき説明する。なお、前述した従来技術の構成要素と同
一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略する
ものとする。
【0022】図中、31は本実施例による摺動部材とし
てのピストンシュー(1個のみ図示)を示し、該ピスト
ンシュー31は従来技術のピストンシュー16とほぼ同
様に鉄系金属により形成され、後述するピストン40の
凹球面部40Aに嵌合する球面継手部31Aと、ディス
ク部31Bとが一体に形成されている。そして、該ディ
スク部31Bの端面には中央に位置して円皿状の静圧ポ
ケット32が凹設され、その外周側は後述する斜板39
と摺接する円環状の部分はシールランド33となり、ピ
ストンシュー31の軸方向には、前記静圧ポケット32
に連通し、シリンダ10内の圧油を静圧ポケット32内
に導くための油通孔34が穿設されている。
【0023】35は球面継手部31Aの摺接部表面に浸
硫窒化処理を施すことにより形成された表面層を示し、
該表面層35は硫化鉄(FeS2+FeS)からなり、
ピストン40の凹球面部40Aに対してなじみ性の良い
多孔質構造に形成される。
【0024】36は球面継手部31Aの表面層35の内
側に位置して形成された窒化層を示し、該窒化層36は
球面継手部31Aに浸硫窒化処理を施すことにより耐摩
耗性の高い窒化層(γ´・Fe4N)となる。
【0025】37はシールランド33の摺接部表面に浸
硫窒化処理を施すことにより形成された表面層を示し、
該表面層37は硫化鉄(FeS2+FeS)からなり、
後述する斜板39の摺接面39Aに対してなじみ性の良
い多孔質構造に形成されている。
【0026】38は表面層37の内側に位置して形成さ
れた窒化層を示し、該窒化層38はシールランド33に
浸硫窒化処理を施すことにより形成され、耐摩耗性の高
い窒化層(γ´・Fe4N)として形成されている。
【0027】このように、ピストンシュー31に形成さ
れた表面層35,37および窒化層36,38の硬度は
図3に示すように、窒化層36,38では硬度が高くな
り、表面層35,37では硬度は低くなる。なお、図
1,図2中では、表面層35,37および窒化層36,
38を比較的厚肉に示しているが、実際には各層35〜
38の厚さは数μm単位の厚さとなる。
【0028】39は鉄系金属で形成された斜板を示し、
該斜板39は前述した従来技術の斜板2とほぼ同様に構
成されているものの、該斜板39はピストンシュー31
との摺接面39Aに軟窒化処理を施すことによって、そ
の表面層がε・Fe2-3N+γ´・Fe4N+Fe34
なって形成されている。
【0029】40はシリンダブロック9のシリンダ10
内を摺動するように設けられ、鉄系金属で形成されたピ
ストンを示し、該ピストン40は前述した従来技術のピ
ストン12と同様に先端側に形成された凹球面部40A
と、軸方向には該凹球面部40Aの底部中央に開口する
ように形成された油室41と、該油室41に連通する小
径油路42と、該小径油路42に連通する大径油路43
とから構成されているものの、該ピストン40は凹球面
部40A表面が斜板39の摺接面39Aと同様に軟窒化
処理され、その表面層はε・Fe2-3N+γ´・Fe4
+Fe34 となっている。
【0030】本実施例による斜板型液圧モータは上述の
如き構成を有するもので、その基本的作動については従
来技術によるものと格別差異はない。
【0031】然るに、本実施例では、ピストンシュー3
1の球面継手部31Aとシールランド33の摺動面に浸
硫窒化処理を施して、表面層35,37および窒化層3
6,38を形成するようにしたから、前記表面層35,
37の硬度は、鉄系金属で形成された斜板39の摺接面
39Aおよびピストン40の凹球面部40Aの軟窒化処
理を施した表面層よりも軟らくなり、斜板39の摺接面
39Aおよびピストン40の凹球面部40Aに対してな
じみ性を良くすることができる。さらに、窒化層36,
38は硬度が高く形成されているから、表面層35,3
7を窒化層36,38によって内側からバックアップす
るように補強でき、表面層35,37を摺接面39Aお
よび凹球面部40Aに対して適合され、耐摩耗性をより
向上できる。
【0032】従って、ピストンシュー31の球面継手部
31A,シールランド33とピストン40の凹球面部4
0A,斜板39の摺接面39Aとの間でかじりや焼き付
きが発生するのを確実に防止でき、両者の摺接部の摩耗
を抑えることができる。そして、斜板型液圧モータの寿
命を効果的に延ばすことができる。
【0033】また、表面層35,37および窒化層3
6,38は、浸硫窒化処理を行なうことにより形成して
いるから、従来技術のように鉄系金属で形成されたピス
トンシューの接触面に銅合金の鋳込みまたは焼結を行う
ことにより発生していた表面処理の不良をなくすことが
でき、接触面の摩耗の進行を抑えることができる。
【0034】さらに、鉄系金属でピストンシュー31を
形成することにより、シールランド33が形成されるデ
ィスク部31Bの剛性を高くすることができ、該ディス
ク部31Bの厚さを、従来技術のように銅合金を鋳込み
または焼結したものに比べて薄くすることも可能であ
り、斜板型液圧モータの全長を短く構成することができ
る。また、ピストンシュー31のコスト低減を図ること
ができる。
【0035】なお、前記実施例では、斜板型液圧回転機
を斜板型油圧モータとして用いた場合を例に挙げて説明
したが、本発明は斜板型油圧モータに限るものでなく、
斜板型油圧ポンプ等に用いてもよい。一方、斜板の傾転
角を可変とした容量可変式の液圧回転機としてもよい。
【0036】また、前記実施例ではピストンシュー31
に静圧ポケット32を設けた場合について説明したが、
静圧ポケットのないピストンシューに用いてもよい。
【0037】さらに、前記実施例では、ピストンシュー
31に球面継手部31Aを形成し、ピストン40の先端
側に該球面継手部31Aに連結される凹球面部40Aを
形成するものについて述べたが、本発明はこれに限ら
ず、図4に示す変形例の如く、鉄系金属で形成したピス
トンシュー25´には凹球面部25A´を形成し、ピス
トン21´の先端側には前記凹球面部25A´に連結す
る球面継手部21A´を形成するようにして、前記ピス
トンシュー25´の凹球面部25A´およびシールラン
ド27´の摺接面には、前記実施例と同様の浸硫窒化処
理を施して、表面層35´(37´),窒化層36´
(38´)を形成するようにしても、前記実施例と同様
の作用効果を得ることができる。
【0038】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明によれば、摺
動部材の斜板およびピストンとの摺接面に浸硫窒化処理
を施し、その表面にはなじみ性の高い多孔質の硫化鉄か
らなる表面層で形成し、その内側には耐摩耗性の高い窒
化層で形成するようにしたから、摺動部材が斜板および
ピストンに対して摺動するときにかじりや焼き付き等が
発生するのを確実に防止することができ、斜板型液圧回
転機の寿命を効果的に延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるピストンとピストンシュ
ーとの組付け状態を示す要部縦断面図である。
【図2】ピストンシューの拡大縦断面図である。
【図3】ピストンシューの表面を浸硫窒化処理した状態
を示す表面構造の説明図である。
【図4】本発明の変形例によるピストンとピストンシュ
ーとの組付け状態を示す要部縦断面図である。
【図5】従来技術による斜板型油圧モータの縦断面図で
ある。
【図6】図5中のピストンとピストンシューとの組付け
状態を示す要部縦断面図である。
【図7】他の従来技術によるピストンとピストンシュー
との組付け状態を示す要部縦断面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 6 回転軸 9 シリンダブロック 10 シリンダ 31,25´ ピストンシュー(摺動部材) 35,37,35´,37´ 表面層 36,38,36´,38´ 窒化層 39 斜板 39A 摺接面 40,21´ ピストン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 斜板が設けられたケーシングと、該ケー
    シングに回転軸を介して設けられ、前記斜板と対向して
    回転するシリンダブロックと、該シリンダブロックに穿
    設した複数のシリンダ内に摺動可能に設けられた複数の
    ピストンと、該各ピストンの先端側に揺動自在に設けら
    れ、前記シリンダブロックの回転に伴って前記斜板上を
    摺動する摺動部材とからなる斜板型液圧回転機におい
    て、前記各摺動部材を鉄系金属により形成し、該各摺動
    部材には前記ピストンおよび斜板との摺接部に、なじみ
    性の良い多孔質の硫化鉄によって形成された表面層と、
    該表面層の内側に形成され、耐摩耗性の高い窒化層とを
    設けたことを特徴とする斜板型液圧回転機。
JP3238667A 1991-08-26 1991-08-26 斜板型液圧回転機 Pending JPH0560058A (ja)

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JP3238667A JPH0560058A (ja) 1991-08-26 1991-08-26 斜板型液圧回転機

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001042652A1 (en) * 1999-12-07 2001-06-14 Samjoo Machinery Co., Ltd. Hydraulic pump
US6823768B2 (en) * 2001-11-22 2004-11-30 Sanden Corporation Nitrided surface layer on a swash plate boss

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