JPH1089241A - 斜板式液圧回転機 - Google Patents
斜板式液圧回転機Info
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- JPH1089241A JPH1089241A JP8266772A JP26677296A JPH1089241A JP H1089241 A JPH1089241 A JP H1089241A JP 8266772 A JP8266772 A JP 8266772A JP 26677296 A JP26677296 A JP 26677296A JP H1089241 A JPH1089241 A JP H1089241A
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- shoe
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- pedestal portion
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 シュー本体の台座部に対する摺動部材の取付
方法を簡素化し、静圧ポケット内の圧油が摺動部材とシ
ュー本体との間に漏洩するのを防止する。 【解決手段】 シュー本体11の台座部11Aには他側
面11A1 に開口するように凹部12を形成し、凹部1
2の内壁面には周方向に沿って環状の切込み部13を形
成する。そして、摺動部材15をプレス機等を用いて凹
部12に向け加圧成形することにより摺動部材15を塑
性流動(塑性変形)させ、この摺動部材15を凹部12
と共に切込み部13内を隙間なく埋めるようにして台座
部11Aに接合させる。これにより摺動部材15の裏面
側には切込み部13と対応する環状突起部15Cを形成
し、摺動部材15を環状突起部15Aと切込み部13と
を介して台座部11Aに抜止め状態で一体的に結合固着
させる。
方法を簡素化し、静圧ポケット内の圧油が摺動部材とシ
ュー本体との間に漏洩するのを防止する。 【解決手段】 シュー本体11の台座部11Aには他側
面11A1 に開口するように凹部12を形成し、凹部1
2の内壁面には周方向に沿って環状の切込み部13を形
成する。そして、摺動部材15をプレス機等を用いて凹
部12に向け加圧成形することにより摺動部材15を塑
性流動(塑性変形)させ、この摺動部材15を凹部12
と共に切込み部13内を隙間なく埋めるようにして台座
部11Aに接合させる。これにより摺動部材15の裏面
側には切込み部13と対応する環状突起部15Cを形成
し、摺動部材15を環状突起部15Aと切込み部13と
を介して台座部11Aに抜止め状態で一体的に結合固着
させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、斜板型の液圧ポン
プや液圧モータ等に好適に用いられる斜板式液圧回転機
に関する。
プや液圧モータ等に好適に用いられる斜板式液圧回転機
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、斜板が設けられたケーシング
と、該ケーシング内に回転軸を介して設けられ、前記斜
板と対向して回転するシリンダブロックと、該シリンダ
ブロックに穿設した各シリンダ内に摺動可能に挿嵌され
た複数のピストンと、該各ピストンの先端側に揺動自在
に設けられ、前記シリンダブロックの回転に伴って前記
斜板上を摺動するシューとからなる斜板式液圧回転機
は、例えば実開平2−132867号公報等により知ら
れている。
と、該ケーシング内に回転軸を介して設けられ、前記斜
板と対向して回転するシリンダブロックと、該シリンダ
ブロックに穿設した各シリンダ内に摺動可能に挿嵌され
た複数のピストンと、該各ピストンの先端側に揺動自在
に設けられ、前記シリンダブロックの回転に伴って前記
斜板上を摺動するシューとからなる斜板式液圧回転機
は、例えば実開平2−132867号公報等により知ら
れている。
【0003】そして、この種の従来技術による液圧回転
機を、例えば油圧モータとして用いる場合には、外部か
らの圧油をケーシング側に設けた給排ポート等を介して
各シリンダの油圧室内に順次供給する。この結果、各ピ
ストンは各シリンダ内から順次伸長すると共に、該各ピ
ストンの先端側に設けたシューが順次斜板に押付けられ
る。そして、このときに各シリンダに作用する該各ピス
トンを介した斜板からの反力を利用することにより、シ
リンダブロックと共に回転軸に回転力を与え、これをモ
ータ出力として取出すようにしている。
機を、例えば油圧モータとして用いる場合には、外部か
らの圧油をケーシング側に設けた給排ポート等を介して
各シリンダの油圧室内に順次供給する。この結果、各ピ
ストンは各シリンダ内から順次伸長すると共に、該各ピ
ストンの先端側に設けたシューが順次斜板に押付けられ
る。そして、このときに各シリンダに作用する該各ピス
トンを介した斜板からの反力を利用することにより、シ
リンダブロックと共に回転軸に回転力を与え、これをモ
ータ出力として取出すようにしている。
【0004】一方、斜板型の油圧ポンプとして用いる場
合には、回転軸をシリンダブロックと共に回転源となる
エンジンやモータ等によって回転駆動し、シリンダブロ
ックの各シリンダ内で各ピストンを往復動させることに
より、給排ポートを介して各シリンダ内に吸込んだ油液
を順次圧油として外部に吐出させるようにしている。
合には、回転軸をシリンダブロックと共に回転源となる
エンジンやモータ等によって回転駆動し、シリンダブロ
ックの各シリンダ内で各ピストンを往復動させることに
より、給排ポートを介して各シリンダ内に吸込んだ油液
を順次圧油として外部に吐出させるようにしている。
【0005】ここで、前記シューは、板状の台座部の一
側が継手部となって前記ピストンの先端側に揺動可能に
連結されたシュー本体と、前記台座部の他側に設けられ
前記斜板に対する摺接面が形成された平板状の摺動部材
とからなり、該摺動部材は台座部の外周端部を摺動部材
の外周側に向けてかしめることにより台座部にカシメ固
定されている。
側が継手部となって前記ピストンの先端側に揺動可能に
連結されたシュー本体と、前記台座部の他側に設けられ
前記斜板に対する摺接面が形成された平板状の摺動部材
とからなり、該摺動部材は台座部の外周端部を摺動部材
の外周側に向けてかしめることにより台座部にカシメ固
定されている。
【0006】また、シューには摺動部材の摺接面側に開
口する油路が形成され、該油路はピストン側の給油孔を
介してシリンダ内と連通している。そして、モータ(ま
たはポンプ)の運転時には、シリンダ内からの圧油の一
部が前記油路を介してシューの摺接面側に供給され、該
シューの摺接面側を潤滑状態に保持するようにしてい
る。
口する油路が形成され、該油路はピストン側の給油孔を
介してシリンダ内と連通している。そして、モータ(ま
たはポンプ)の運転時には、シリンダ内からの圧油の一
部が前記油路を介してシューの摺接面側に供給され、該
シューの摺接面側を潤滑状態に保持するようにしてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による斜板式液圧回転機では、摺動部材の外周側
をシュー本体の外周端部でカシメ固定すべく、前記摺動
部材の外周面側をその厚さ方向に向けて傾斜したテーパ
面として形成している。このため、摺動部材の製作時に
は、例えば該テーパ面を切削加工する必要が生じ、この
ような加工に時間や手間等がかかり、製作コスト等が高
くなるという問題がある。
来技術による斜板式液圧回転機では、摺動部材の外周側
をシュー本体の外周端部でカシメ固定すべく、前記摺動
部材の外周面側をその厚さ方向に向けて傾斜したテーパ
面として形成している。このため、摺動部材の製作時に
は、例えば該テーパ面を切削加工する必要が生じ、この
ような加工に時間や手間等がかかり、製作コスト等が高
くなるという問題がある。
【0008】また、摺動部材をシュー本体に対してカシ
メにより固定する構成であるから、摺動部材の寸法誤差
等によりシュー本体の台座部と摺動部材との接合部間に
微小な隙間が形成されることがある。そして、該接合部
にこのような隙間が形成されると、油圧モータ等の作動
時にシリンダ側から油路内へと供給される圧油の一部が
前記隙間内に浸入(漏洩)し易くなる。
メにより固定する構成であるから、摺動部材の寸法誤差
等によりシュー本体の台座部と摺動部材との接合部間に
微小な隙間が形成されることがある。そして、該接合部
にこのような隙間が形成されると、油圧モータ等の作動
時にシリンダ側から油路内へと供給される圧油の一部が
前記隙間内に浸入(漏洩)し易くなる。
【0009】この結果、シュー本体と摺動部材との接合
面に圧油の圧力が作用し、接合が不十分になる上に、摺
動部材と斜板との摺動面間に潤滑用の油液を十分に供給
できなくなり、摺動面に焼付き等が発生し易くなって、
装置の信頼性や耐久性等が低下してしまうという問題が
ある。
面に圧油の圧力が作用し、接合が不十分になる上に、摺
動部材と斜板との摺動面間に潤滑用の油液を十分に供給
できなくなり、摺動面に焼付き等が発生し易くなって、
装置の信頼性や耐久性等が低下してしまうという問題が
ある。
【0010】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は、摺動部材を予め単純な形状に
形成したままで、該摺動部材をシュー本体に対して容易
に結合固着することができ、製作時の作業性を向上でき
ると共に、信頼性や耐久性を高めることができるように
した斜板式液圧回転機を提供することを目的としてい
る。
されたもので、本発明は、摺動部材を予め単純な形状に
形成したままで、該摺動部材をシュー本体に対して容易
に結合固着することができ、製作時の作業性を向上でき
ると共に、信頼性や耐久性を高めることができるように
した斜板式液圧回転機を提供することを目的としてい
る。
【0011】また、本発明の他の目的は、シリンダ側か
らシューの摺接面に向けて供給する圧油の一部がシュー
本体と摺動部材との間に漏洩するのを防止でき、摺動部
材の摺接面側を潤滑状態に保持することにより信頼性や
寿命等を大幅に向上できるようにした斜板式液圧回転機
を提供することにある。
らシューの摺接面に向けて供給する圧油の一部がシュー
本体と摺動部材との間に漏洩するのを防止でき、摺動部
材の摺接面側を潤滑状態に保持することにより信頼性や
寿命等を大幅に向上できるようにした斜板式液圧回転機
を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、斜板が設けられたケーシングと、該ケ
ーシング内に回転軸を介して設けられ、前記斜板と対向
して回転するシリンダブロックと、該シリンダブロック
に穿設した各シリンダ内に摺動可能に挿嵌された複数の
ピストンと、該各ピストンの先端側に揺動自在に設けら
れ、前記シリンダブロックの回転に伴って前記斜板上を
摺動するシューとからなる斜板式液圧回転機に適用され
る。
ために本発明は、斜板が設けられたケーシングと、該ケ
ーシング内に回転軸を介して設けられ、前記斜板と対向
して回転するシリンダブロックと、該シリンダブロック
に穿設した各シリンダ内に摺動可能に挿嵌された複数の
ピストンと、該各ピストンの先端側に揺動自在に設けら
れ、前記シリンダブロックの回転に伴って前記斜板上を
摺動するシューとからなる斜板式液圧回転機に適用され
る。
【0013】そして、請求項1に記載の発明が採用する
構成の特徴は、前記シューは、板状をなす台座部の一側
に継手部が一体形成され該継手部により前記ピストンの
先端側に揺動可能に連結されるシュー本体と、該シュー
本体よりも軟質の材料からなり前記台座部の他側に前記
斜板に対する摺接面を形成するため該シュー本体の台座
部に塑性流動により結合固着された摺動部材とから構成
したことにある。
構成の特徴は、前記シューは、板状をなす台座部の一側
に継手部が一体形成され該継手部により前記ピストンの
先端側に揺動可能に連結されるシュー本体と、該シュー
本体よりも軟質の材料からなり前記台座部の他側に前記
斜板に対する摺接面を形成するため該シュー本体の台座
部に塑性流動により結合固着された摺動部材とから構成
したことにある。
【0014】上記構成によれば、シュー本体の台座部に
摺動部材を取付けるときには、前記シュー本体よりも軟
質の材料からなる摺動部材をプレス機等を用いて加圧成
形することにより、該摺動部材を塑性流動させてシュー
本体に容易に結合固着することができる。そして、この
ときに摺動部材の表面を斜板に対する摺接面として形成
でき、この摺動部材の塑性流動により該摺動部材とシュ
ー本体との結合部(接合部)間に隙間等が形成されるの
を防止できる。
摺動部材を取付けるときには、前記シュー本体よりも軟
質の材料からなる摺動部材をプレス機等を用いて加圧成
形することにより、該摺動部材を塑性流動させてシュー
本体に容易に結合固着することができる。そして、この
ときに摺動部材の表面を斜板に対する摺接面として形成
でき、この摺動部材の塑性流動により該摺動部材とシュ
ー本体との結合部(接合部)間に隙間等が形成されるの
を防止できる。
【0015】また、請求項2に記載の発明では、前記シ
ュー本体の台座部には、該台座部の他側面に開口する浅
底の凹部と、該凹部の周壁部に沿って延びるように形成
した切込み部とを設け、前記摺動部材は、前記台座部の
他側から前記凹部内に向けて加圧され、前記凹部と共に
切込み部を埋めるように塑性変形することにより前記シ
ュー本体の台座部に一体化される構成としている。
ュー本体の台座部には、該台座部の他側面に開口する浅
底の凹部と、該凹部の周壁部に沿って延びるように形成
した切込み部とを設け、前記摺動部材は、前記台座部の
他側から前記凹部内に向けて加圧され、前記凹部と共に
切込み部を埋めるように塑性変形することにより前記シ
ュー本体の台座部に一体化される構成としている。
【0016】これにより、シュー本体の台座部に摺動部
材を一体化するときには、まずシュー本体をダイス等に
より固定し、次に摺動部材をシュー本体の他側面に開口
した凹部内に配置する。そして、最後に該摺動部材をポ
ンチ等を介して台座部の他側から前記凹部側に向けてプ
レスにより加圧する。
材を一体化するときには、まずシュー本体をダイス等に
より固定し、次に摺動部材をシュー本体の他側面に開口
した凹部内に配置する。そして、最後に該摺動部材をポ
ンチ等を介して台座部の他側から前記凹部側に向けてプ
レスにより加圧する。
【0017】この結果、前記摺動部材を凹部と共に該凹
部の周壁部に形成された切込み部を埋めるようにして容
易に塑性変形させることができ、これにより該摺動部材
を前記切込み部を介して凹部内に抜止め状態で確実に一
体化できる。また、摺動部材とシュー本体の凹部との結
合部の隙間等を前記摺動部材の塑性変形により確実にな
くすことができ、該結合部を液密にシールすることがで
きる。
部の周壁部に形成された切込み部を埋めるようにして容
易に塑性変形させることができ、これにより該摺動部材
を前記切込み部を介して凹部内に抜止め状態で確実に一
体化できる。また、摺動部材とシュー本体の凹部との結
合部の隙間等を前記摺動部材の塑性変形により確実にな
くすことができ、該結合部を液密にシールすることがで
きる。
【0018】さらに、請求項3に記載の発明では、前記
シュー本体の台座部に、該台座部の他側面から突出した
凸部と、該凸部の周壁部に沿って形成した切込み部とを
設け、前記摺動部材は、前記台座部の他側から前記凸部
に向けて加圧され、前記凸部の周囲で切込み部を埋める
ように塑性変形することにより前記シュー本体の台座部
に一体化される構成としている。
シュー本体の台座部に、該台座部の他側面から突出した
凸部と、該凸部の周壁部に沿って形成した切込み部とを
設け、前記摺動部材は、前記台座部の他側から前記凸部
に向けて加圧され、前記凸部の周囲で切込み部を埋める
ように塑性変形することにより前記シュー本体の台座部
に一体化される構成としている。
【0019】この場合についても、前記請求項2の発明
と同様にして前記摺動部材を塑性変形することにより、
摺動部材をシュー本体の台座部に設けた凸部の周囲で切
込み部を埋めるようにして該台座部に一体化することが
できると共に、摺動部材と凸部との結合部を液密にシー
ルすることができる。
と同様にして前記摺動部材を塑性変形することにより、
摺動部材をシュー本体の台座部に設けた凸部の周囲で切
込み部を埋めるようにして該台座部に一体化することが
できると共に、摺動部材と凸部との結合部を液密にシー
ルすることができる。
【0020】さらにまた、請求項4に記載の発明では、
前記摺動部材の摺接面側に前記斜板との間に圧油を収容
する静圧ポケットを設け、前記シュー本体には、該静圧
ポケットを前記シリンダ内と連通させるように油路を設
ける構成としている。
前記摺動部材の摺接面側に前記斜板との間に圧油を収容
する静圧ポケットを設け、前記シュー本体には、該静圧
ポケットを前記シリンダ内と連通させるように油路を設
ける構成としている。
【0021】これにより、シリンダ内の圧油をシュー本
体に形成した油路を介して摺動部材の摺接面側に形成し
た静圧ポケット内に導くことができ、静圧ポケット内に
圧油による油圧反力を発生できると共に、摺動部材の摺
接面側を潤滑状態に保持することができる。そして、前
記請求項1〜3で述べたように、摺動部材とシュー本体
との間を液密にシールできるから、静圧ポケット内の圧
油の一部が摺動部材とシュー本体との間に浸入(漏洩)
してしまうのを防止できる。
体に形成した油路を介して摺動部材の摺接面側に形成し
た静圧ポケット内に導くことができ、静圧ポケット内に
圧油による油圧反力を発生できると共に、摺動部材の摺
接面側を潤滑状態に保持することができる。そして、前
記請求項1〜3で述べたように、摺動部材とシュー本体
との間を液密にシールできるから、静圧ポケット内の圧
油の一部が摺動部材とシュー本体との間に浸入(漏洩)
してしまうのを防止できる。
【0022】一方、請求項5に記載の発明では、前記摺
動部材は予め環状体として形成され、その内周側には前
記シュー本体と斜板との間で前記静圧ポケットを形成す
る構成としている。
動部材は予め環状体として形成され、その内周側には前
記シュー本体と斜板との間で前記静圧ポケットを形成す
る構成としている。
【0023】この結果、摺動部材を予め環状体として形
成することにより、該摺動部材の内周側に斜板と台座部
との間で前記静圧ポケットを容易に形成することができ
る。
成することにより、該摺動部材の内周側に斜板と台座部
との間で前記静圧ポケットを容易に形成することができ
る。
【0024】また、請求項6に記載の発明では、前記シ
ュー本体の台座部と摺動部材との間に、前記油路を径方
向外側から取囲むようにリング状に形成され、前記摺動
部材の塑性変形により該摺動部材と台座部との間をシー
ルするリング状シール部を設けている。
ュー本体の台座部と摺動部材との間に、前記油路を径方
向外側から取囲むようにリング状に形成され、前記摺動
部材の塑性変形により該摺動部材と台座部との間をシー
ルするリング状シール部を設けている。
【0025】この結果、前記油路を径方向外側から取囲
んだリング状シール部は摺動部材が塑性変形することに
より、摺動部材と台座部との間を確実にシールするか
ら、前記静圧ポケット内の圧油の一部が前記油路から摺
動部材と台座部との間に漏洩するのを確実に防止するこ
とができる。
んだリング状シール部は摺動部材が塑性変形することに
より、摺動部材と台座部との間を確実にシールするか
ら、前記静圧ポケット内の圧油の一部が前記油路から摺
動部材と台座部との間に漏洩するのを確実に防止するこ
とができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づき説明する。
図面に基づき説明する。
【0027】ここで、図1ないし図5は本発明の第1の
実施例による斜板式液圧回転機を斜板型油圧モータに適
用した場合を例に挙げて示している。
実施例による斜板式液圧回転機を斜板型油圧モータに適
用した場合を例に挙げて示している。
【0028】図において、1は当該油圧モータの外殻を
なすケーシングを示し、該ケーシング1は軸方向一端側
に閉塞部2Aを有する筒状のケーシング本体2と、該ケ
ーシング本体2の開口端側を閉塞するリアケーシング3
とからなっている。そして、該ケーシング1内にはその
軸方向に回転軸4が挿通され、該回転軸4は閉塞部2A
側とリアケーシング3側との間で回転可能に支持されて
いる。
なすケーシングを示し、該ケーシング1は軸方向一端側
に閉塞部2Aを有する筒状のケーシング本体2と、該ケ
ーシング本体2の開口端側を閉塞するリアケーシング3
とからなっている。そして、該ケーシング1内にはその
軸方向に回転軸4が挿通され、該回転軸4は閉塞部2A
側とリアケーシング3側との間で回転可能に支持されて
いる。
【0029】また、前記リアケーシング3の内側面には
弁板5が固着され、該弁板5にはリアケーシング3に設
けた後述の給排通路18,19と常時連通するように一
対の給排ポート5A,5Aが穿設されている。さらに、
前記閉塞部2Aの内側面には後述の斜板17が設けられ
ている。
弁板5が固着され、該弁板5にはリアケーシング3に設
けた後述の給排通路18,19と常時連通するように一
対の給排ポート5A,5Aが穿設されている。さらに、
前記閉塞部2Aの内側面には後述の斜板17が設けられ
ている。
【0030】6はケーシング1内で回転軸4と一体に回
転する筒体状のシリンダブロックを示し、該シリンダブ
ロック6はその内周側に回転軸4がスプライン結合さ
れ、該回転軸4の軸方向で斜板17と対向するようにし
て配設される。また、該シリンダブロック6には、回転
軸4の周囲に位置して軸方向に複数のシリンダ7,7,
…(2個のみ図示)が穿設され、該各シリンダ7のボト
ム側にはそれぞれ各シリンダポート7Aが形成されてい
る。そして、該シリンダブロック6は、各シリンダポー
ト7A側の端面が弁板5に摺接し、シリンダ7を各シリ
ンダポート7Aを介して各給排ポート5Aに連通させて
いる。
転する筒体状のシリンダブロックを示し、該シリンダブ
ロック6はその内周側に回転軸4がスプライン結合さ
れ、該回転軸4の軸方向で斜板17と対向するようにし
て配設される。また、該シリンダブロック6には、回転
軸4の周囲に位置して軸方向に複数のシリンダ7,7,
…(2個のみ図示)が穿設され、該各シリンダ7のボト
ム側にはそれぞれ各シリンダポート7Aが形成されてい
る。そして、該シリンダブロック6は、各シリンダポー
ト7A側の端面が弁板5に摺接し、シリンダ7を各シリ
ンダポート7Aを介して各給排ポート5Aに連通させて
いる。
【0031】8,8,…は各シリンダ7内に摺動可能に
挿嵌されたピストン(2個のみ図示)を示し、該各ピス
トン8は内部が中空に形成され、各シリンダ7内に各油
圧室9を画成している。また、各ピストン8は、各シリ
ンダ7から突出した突出端側が各球状凹部8Aとして形
成され、該各球状凹部8A内には後述する各シュー10
の継手部11Bが揺動可能に連結されている。そして、
該各球状凹部8Aの底側には各油圧室9内に連通する各
給油孔8Bが形成されている。
挿嵌されたピストン(2個のみ図示)を示し、該各ピス
トン8は内部が中空に形成され、各シリンダ7内に各油
圧室9を画成している。また、各ピストン8は、各シリ
ンダ7から突出した突出端側が各球状凹部8Aとして形
成され、該各球状凹部8A内には後述する各シュー10
の継手部11Bが揺動可能に連結されている。そして、
該各球状凹部8Aの底側には各油圧室9内に連通する各
給油孔8Bが形成されている。
【0032】10,10,…は各ピストン8に揺動自在
に設けられたシューを示し、該各シュー10は図2ない
し図3に示す如く、段付円板状をなす台座部11Aの一
側に略球形状の継手部11Bが一体形成されたシュー本
体11と、該シュー本体11の他側に一体に設けられた
後述の摺動部材15とから構成され、該シュー本体11
は、例えばS45C(機械構造用炭素鋼材)またはSC
M415(クロムモリブデン鋼材)等からなる硬質の金
属材料から一体形成されている。
に設けられたシューを示し、該各シュー10は図2ない
し図3に示す如く、段付円板状をなす台座部11Aの一
側に略球形状の継手部11Bが一体形成されたシュー本
体11と、該シュー本体11の他側に一体に設けられた
後述の摺動部材15とから構成され、該シュー本体11
は、例えばS45C(機械構造用炭素鋼材)またはSC
M415(クロムモリブデン鋼材)等からなる硬質の金
属材料から一体形成されている。
【0033】ここで、前記シュー本体11のうち台座部
11Aには円形状をなす浅底の凹部12が他側面11A
1 に開口するように形成され、さらに該凹部12の内側
壁面(周壁部)には、その周方向に沿って環状に延びる
ように断面略三角形状をなした切込み部13が形成され
ている。また、前記継手部11Bは図2中の上側端面が
平坦面11B1 として形成されている。
11Aには円形状をなす浅底の凹部12が他側面11A
1 に開口するように形成され、さらに該凹部12の内側
壁面(周壁部)には、その周方向に沿って環状に延びる
ように断面略三角形状をなした切込み部13が形成され
ている。また、前記継手部11Bは図2中の上側端面が
平坦面11B1 として形成されている。
【0034】そして、シュー本体11は継手部11Bが
ピストン8の球状凹部8A内に抜止め状態で嵌合され、
ピストン8の先端側に揺動可能に連結されている。ま
た、該シュー本体11には油路14が摺動部材15に向
け軸方向に貫通して形成され、該油路14はピストン8
の給油孔8Bを介して油圧室9に連通している。
ピストン8の球状凹部8A内に抜止め状態で嵌合され、
ピストン8の先端側に揺動可能に連結されている。ま
た、該シュー本体11には油路14が摺動部材15に向
け軸方向に貫通して形成され、該油路14はピストン8
の給油孔8Bを介して油圧室9に連通している。
【0035】15はシュー本体11の台座部11A側に
一体に設けられた摺動部材を示し、該摺動部材15は図
2および図3に示す如く、例えば銅合金等の軟質の金属
材料から段付の円板状に形成され、その表面側は斜板1
7に対する摺接面15Aとなっている。また、該摺接面
15Aの中央には斜板17との間で静圧ポケット15B
が形成され、該静圧ポケット15B内には油路14が開
口している。そして、静圧ポケット15Bは油圧室9か
らの圧油がピストン8の給油孔8Bおよび油路14等を
介して供給されることにより、油圧室9からの圧力でピ
ストン8が斜板17側に押圧されるときの油圧反力をシ
ュー10に与えると共に、前記摺接面15A側を潤滑状
態に保持するようになっている。
一体に設けられた摺動部材を示し、該摺動部材15は図
2および図3に示す如く、例えば銅合金等の軟質の金属
材料から段付の円板状に形成され、その表面側は斜板1
7に対する摺接面15Aとなっている。また、該摺接面
15Aの中央には斜板17との間で静圧ポケット15B
が形成され、該静圧ポケット15B内には油路14が開
口している。そして、静圧ポケット15Bは油圧室9か
らの圧油がピストン8の給油孔8Bおよび油路14等を
介して供給されることにより、油圧室9からの圧力でピ
ストン8が斜板17側に押圧されるときの油圧反力をシ
ュー10に与えると共に、前記摺接面15A側を潤滑状
態に保持するようになっている。
【0036】ここで、摺動部材15はその裏面側が後述
の如く塑性流動することにより、シュー本体11の凹部
12と共に切込み部13内を隙間なく埋めるように前記
台座部11Aの他側面11A1 に接合され、摺動部材1
5と台座部11Aとの接合部を液密にシールしている。
そして、摺動部材15の裏面側外周には、前記切込み部
13に対応して断面略三角形状をなす環状突起部15C
が形成され、該摺動部材15は切込み部13と環状突起
部15Cとを介して凹部12内に抜止め状態で結合固着
されている。
の如く塑性流動することにより、シュー本体11の凹部
12と共に切込み部13内を隙間なく埋めるように前記
台座部11Aの他側面11A1 に接合され、摺動部材1
5と台座部11Aとの接合部を液密にシールしている。
そして、摺動部材15の裏面側外周には、前記切込み部
13に対応して断面略三角形状をなす環状突起部15C
が形成され、該摺動部材15は切込み部13と環状突起
部15Cとを介して凹部12内に抜止め状態で結合固着
されている。
【0037】16はシュー押えとなる環状の押え板で、
該押え板16はシリンダブロック6の回転に伴って各シ
ュー10が斜板17上を摺動するように、各シュー10
の摺動部材15側を斜板17上に向けて押付けるもので
ある。
該押え板16はシリンダブロック6の回転に伴って各シ
ュー10が斜板17上を摺動するように、各シュー10
の摺動部材15側を斜板17上に向けて押付けるもので
ある。
【0038】17はケーシング1の閉塞部2A側に設け
られた斜板を示し、該斜板17はその表面側に前記摺動
部材15の摺接面15Aが摺接し、前記各シリンダ7内
で各ピストン8をそれぞれシュー10を介して往復動さ
せるものである。そして、斜板17は傾転機構(図示せ
ず)等で傾転操作されることにより斜板17の傾斜角が
可変に制御され、各ピストン8の往復動ストロークを一
定の範囲内で自由に調整できる構成になっている。
られた斜板を示し、該斜板17はその表面側に前記摺動
部材15の摺接面15Aが摺接し、前記各シリンダ7内
で各ピストン8をそれぞれシュー10を介して往復動さ
せるものである。そして、斜板17は傾転機構(図示せ
ず)等で傾転操作されることにより斜板17の傾斜角が
可変に制御され、各ピストン8の往復動ストロークを一
定の範囲内で自由に調整できる構成になっている。
【0039】なお、18,19はリアケーシング3に形
成された給排通路を示し、該給排通路18,19は、シ
リンダブロック6の回転時に弁板5の各給排ポート5A
および各シリンダ7のシリンダポート7Aを介して各油
圧室9内と間欠的に連通し、例えば給排通路18は外部
からの圧油を順次各油圧室9内に供給し、給排通路19
は各油圧室9内の圧油を外部に順次排出させるものであ
る。
成された給排通路を示し、該給排通路18,19は、シ
リンダブロック6の回転時に弁板5の各給排ポート5A
および各シリンダ7のシリンダポート7Aを介して各油
圧室9内と間欠的に連通し、例えば給排通路18は外部
からの圧油を順次各油圧室9内に供給し、給排通路19
は各油圧室9内の圧油を外部に順次排出させるものであ
る。
【0040】本実施例による斜板型油圧モータは上述の
如く構成を有するもので、次にその作動について説明す
る。
如く構成を有するもので、次にその作動について説明す
る。
【0041】まず、油圧ポンプ(図示せず)から吐出さ
れた圧油が、リアケーシング3の給排通路18,19の
うち供給側通路に導かれると、この圧油は該供給側通路
に連通する弁板5の給排ポート5Aを介して各シリンダ
ポート7Aから各シリンダ7内の各油圧室9内へと順次
供給される。
れた圧油が、リアケーシング3の給排通路18,19の
うち供給側通路に導かれると、この圧油は該供給側通路
に連通する弁板5の給排ポート5Aを介して各シリンダ
ポート7Aから各シリンダ7内の各油圧室9内へと順次
供給される。
【0042】この結果、各ピストン8は各シリンダ7か
ら伸長(突出)し、各シュー10の摺動部材15は斜板
17上に順次押付けられる。そして、該斜板17は各ピ
ストン8の軸線に対して傾斜しているから、各シュー1
0の摺動部材15は斜板17上を摺動し、該摺接面15
Aの斜板17への押付け力の反力によってシリンダブロ
ック6を回転させ、該シリンダブロック6と一体となっ
た回転軸4を回転させる。また、このときに摺動部材1
5の静圧ポケット15B内には、油圧室9からの圧油の
一部がピストン8の給油孔8Bおよび油路14等を介し
て供給され、油圧室9からの圧力でピストン8が斜板1
7側に押圧されるときの油圧反力をシュー10に与える
と共に、前記摺接面15A側を潤滑状態に保持し、摺接
面15Aと斜板17との間の摺動抵抗を小さくしてい
る。
ら伸長(突出)し、各シュー10の摺動部材15は斜板
17上に順次押付けられる。そして、該斜板17は各ピ
ストン8の軸線に対して傾斜しているから、各シュー1
0の摺動部材15は斜板17上を摺動し、該摺接面15
Aの斜板17への押付け力の反力によってシリンダブロ
ック6を回転させ、該シリンダブロック6と一体となっ
た回転軸4を回転させる。また、このときに摺動部材1
5の静圧ポケット15B内には、油圧室9からの圧油の
一部がピストン8の給油孔8Bおよび油路14等を介し
て供給され、油圧室9からの圧力でピストン8が斜板1
7側に押圧されるときの油圧反力をシュー10に与える
と共に、前記摺接面15A側を潤滑状態に保持し、摺接
面15Aと斜板17との間の摺動抵抗を小さくしてい
る。
【0043】このように、油圧モータの回転中は、斜板
17に各シュー10を案内させつつ各シリンダ7内を各
ピストン8が往復動し、シリンダブロック6、回転軸4
を回転させ、モータ作用を行うものである。また、傾転
機構等を介して斜板17の傾転角と共に各ピストン8の
ストロークを変化させることにより、当該油圧モータの
回転速度や回転トルク等を調整する。
17に各シュー10を案内させつつ各シリンダ7内を各
ピストン8が往復動し、シリンダブロック6、回転軸4
を回転させ、モータ作用を行うものである。また、傾転
機構等を介して斜板17の傾転角と共に各ピストン8の
ストロークを変化させることにより、当該油圧モータの
回転速度や回転トルク等を調整する。
【0044】次に、摺動部材15をシュー本体11の台
座部11Aに結合するための固着方法について図4およ
び図5を参照して説明する。
座部11Aに結合するための固着方法について図4およ
び図5を参照して説明する。
【0045】まず、図4に示す準備工程では、ダイス2
0とポンチ21とからなるプレス機を用意する。ここ
で、該ダイス20には有底穴からなる段付の取付穴20
Aが設けられ、ポンチ21の下端側には押圧面21Aが
平坦面として形成されている。
0とポンチ21とからなるプレス機を用意する。ここ
で、該ダイス20には有底穴からなる段付の取付穴20
Aが設けられ、ポンチ21の下端側には押圧面21Aが
平坦面として形成されている。
【0046】そして、ダイス20の取付穴20A内には
シュー本体11が台座部11Aを上向きにし、継手部1
1Bを下向きにした状態で位置決めされ、シュー本体1
1の継手部11Bは平坦面11B1 を介して取付穴20
Aの底面20A1 に面接触(当接)させる。また、該シ
ュー本体11の凹部12内には摺動部材15の素材22
が載置され、該素材22は銅合金等の材料から摺動部材
15よりも厚肉で小径の円形状に形成されている。
シュー本体11が台座部11Aを上向きにし、継手部1
1Bを下向きにした状態で位置決めされ、シュー本体1
1の継手部11Bは平坦面11B1 を介して取付穴20
Aの底面20A1 に面接触(当接)させる。また、該シ
ュー本体11の凹部12内には摺動部材15の素材22
が載置され、該素材22は銅合金等の材料から摺動部材
15よりも厚肉で小径の円形状に形成されている。
【0047】次に、図5に示す加圧成形工程では、ポン
チ21を下向きに駆動し、押圧面21Aで素材22を凹
部12内へと下向きに加圧する。この結果、シュー本体
11よりも軟質な素材22は凹部12と共にその周囲の
切込み部13を埋めるようにして、ポンチ21の押圧面
21Aと台座部11Aの他側面11A1 との間で塑性流
動(塑性変形)する。そして、これにより台座部11A
上には素材22からなる摺動部材15が結合、固着さ
れ、該摺動部材15には切込み部13に対応して環状突
起部15Cが形成されると共に、前記押圧面21Aに対
向して摺接面15Aが形成される。
チ21を下向きに駆動し、押圧面21Aで素材22を凹
部12内へと下向きに加圧する。この結果、シュー本体
11よりも軟質な素材22は凹部12と共にその周囲の
切込み部13を埋めるようにして、ポンチ21の押圧面
21Aと台座部11Aの他側面11A1 との間で塑性流
動(塑性変形)する。そして、これにより台座部11A
上には素材22からなる摺動部材15が結合、固着さ
れ、該摺動部材15には切込み部13に対応して環状突
起部15Cが形成されると共に、前記押圧面21Aに対
向して摺接面15Aが形成される。
【0048】また、このときシュー本体11にはポンチ
21からの荷重が大きく作用するものの、平坦面11B
1 と底面20A1 とを広く面接触させているから、平坦
面11B1 に作用する底面20A1 からの面圧を小さく
できる上に、該シュー本体11全体を硬質な金属材料等
により形成しているから、これによりポンチ21からの
荷重によってシュー本体11が変形したり損傷したりす
るのを確実に防止することができる。
21からの荷重が大きく作用するものの、平坦面11B
1 と底面20A1 とを広く面接触させているから、平坦
面11B1 に作用する底面20A1 からの面圧を小さく
できる上に、該シュー本体11全体を硬質な金属材料等
により形成しているから、これによりポンチ21からの
荷重によってシュー本体11が変形したり損傷したりす
るのを確実に防止することができる。
【0049】次に、その後の仕上げ工程(図示せず)で
は、旋盤等を用いて前記摺動部材15の摺接面15Aを
図2に示すように切削加工し、該摺接面15Aの中央に
静圧ポケット15Bを形成する。また、シュー本体11
および摺動部材15には、ドリル等を用いて油路14を
形成する。
は、旋盤等を用いて前記摺動部材15の摺接面15Aを
図2に示すように切削加工し、該摺接面15Aの中央に
静圧ポケット15Bを形成する。また、シュー本体11
および摺動部材15には、ドリル等を用いて油路14を
形成する。
【0050】かくして本実施例では、ダイス20とポン
チ21とからなるプレス機等を用いることにより、摺動
部材15の素材22を塑性流動させてシュー本体11の
凹部12側に摺動部材15を一体に設けたから、該摺動
部材15の裏面側を凹部12と共に切込み部13に対応
した形状に塑性変形させることができ、これにより摺動
部材15の環状突起部15Cを切込み部13内に埋込む
ようにして、摺動部材15を台座部11Aに抜止め状態
で一体的に結合固着することができる。
チ21とからなるプレス機等を用いることにより、摺動
部材15の素材22を塑性流動させてシュー本体11の
凹部12側に摺動部材15を一体に設けたから、該摺動
部材15の裏面側を凹部12と共に切込み部13に対応
した形状に塑性変形させることができ、これにより摺動
部材15の環状突起部15Cを切込み部13内に埋込む
ようにして、摺動部材15を台座部11Aに抜止め状態
で一体的に結合固着することができる。
【0051】従って本実施例では、摺動部材15の塑性
変形を利用してシュー本体11の凹部12および切込み
部13内に摺動部材15の一部を環状突起部15Cと共
に埋込むことにより、シュー本体11の台座部11Aに
摺動部材15を容易に結合固着することができ、摺動部
材15の製作時には従来技術で述べたように摺動部材1
5の外周端面に特別な加工を施す工程、シュー本体11
の外周側をかしめる工程等を省略でき、全体の作業効率
等を向上でき、製作コスト等を大幅に低減することがで
きる。
変形を利用してシュー本体11の凹部12および切込み
部13内に摺動部材15の一部を環状突起部15Cと共
に埋込むことにより、シュー本体11の台座部11Aに
摺動部材15を容易に結合固着することができ、摺動部
材15の製作時には従来技術で述べたように摺動部材1
5の外周端面に特別な加工を施す工程、シュー本体11
の外周側をかしめる工程等を省略でき、全体の作業効率
等を向上でき、製作コスト等を大幅に低減することがで
きる。
【0052】また、シュー本体11の切込み部13を含
めた凹部12内を摺動部材15により隙間なく埋めるこ
とができるから、静圧ポケット15B内の圧油の一部が
油路14から摺動部材15と凹部12との間に漏洩する
のを防止できる。これにより摺動部材15の摺接面15
Aと斜板17との間の潤滑状態を良好に維持することが
でき、摺動部材15に焼付き等が生じるのを防止し、該
摺動部材15の寿命等を延ばして耐久性等を確実に高め
ることができる。そして、当該油圧モータの耐久性や寿
命等を延ばして装置の信頼性等を大幅に向上することが
できる。
めた凹部12内を摺動部材15により隙間なく埋めるこ
とができるから、静圧ポケット15B内の圧油の一部が
油路14から摺動部材15と凹部12との間に漏洩する
のを防止できる。これにより摺動部材15の摺接面15
Aと斜板17との間の潤滑状態を良好に維持することが
でき、摺動部材15に焼付き等が生じるのを防止し、該
摺動部材15の寿命等を延ばして耐久性等を確実に高め
ることができる。そして、当該油圧モータの耐久性や寿
命等を延ばして装置の信頼性等を大幅に向上することが
できる。
【0053】次に、図6および図7は本発明の第2の実
施例を示し、本実施例では前記第1の実施例と同一の構
成要素には同一の符号を付し、その説明を省略するもの
とする。しかし、本実施例の特徴は、銅合金からなる摺
動部材31の素材32を加圧成形するポンチ21の押圧
面21A側に、静圧ポケット31B用の凸状突起部33
を一体形成することにより、図7に示す加圧成形工程で
摺動部材31に静圧ポケット31Bを同時に形成するよ
うにしたことにある。
施例を示し、本実施例では前記第1の実施例と同一の構
成要素には同一の符号を付し、その説明を省略するもの
とする。しかし、本実施例の特徴は、銅合金からなる摺
動部材31の素材32を加圧成形するポンチ21の押圧
面21A側に、静圧ポケット31B用の凸状突起部33
を一体形成することにより、図7に示す加圧成形工程で
摺動部材31に静圧ポケット31Bを同時に形成するよ
うにしたことにある。
【0054】ここで、前記摺動部材31は前記第1の実
施例で述べた摺動部材15とほぼ同様に形成され、摺接
面31A、静圧ポケット31Bおよび環状突起部31C
等を有しているものの、該摺動部材31の静圧ポケット
31Bは凸状突起部33により図7に示す加圧成形工程
で形成されている。そして、該凸状突起部33は静圧ポ
ケット31Bと対応するように薄肉の円板状をなし、ポ
ンチ21の押圧面21A中央に一体形成されている。
施例で述べた摺動部材15とほぼ同様に形成され、摺接
面31A、静圧ポケット31Bおよび環状突起部31C
等を有しているものの、該摺動部材31の静圧ポケット
31Bは凸状突起部33により図7に示す加圧成形工程
で形成されている。そして、該凸状突起部33は静圧ポ
ケット31Bと対応するように薄肉の円板状をなし、ポ
ンチ21の押圧面21A中央に一体形成されている。
【0055】かくして、このように構成される本実施例
でも、図6に示す準備工程および図7に示す加圧成形工
程等を前記第1の実施例の場合と同様にして順次行うこ
とにより、摺動部材31をシュー本体11の凹部12内
に容易に結合固着することができ、前記第1の実施例と
ほぼ同様の作用効果を得ることができる。
でも、図6に示す準備工程および図7に示す加圧成形工
程等を前記第1の実施例の場合と同様にして順次行うこ
とにより、摺動部材31をシュー本体11の凹部12内
に容易に結合固着することができ、前記第1の実施例と
ほぼ同様の作用効果を得ることができる。
【0056】特に本実施例では、ポンチ21の押圧面2
1Aに凸状突起部33を一体形成したから、加圧成形工
程では摺動部材31の塑性流動を利用することにより、
摺接面31A側を押圧面21Aに合わせた形状に容易に
塑性変形させることができ、該摺接面31A側に静圧ポ
ケット31Bをこの加圧成形工程で同時に形成すること
ができる。
1Aに凸状突起部33を一体形成したから、加圧成形工
程では摺動部材31の塑性流動を利用することにより、
摺接面31A側を押圧面21Aに合わせた形状に容易に
塑性変形させることができ、該摺接面31A側に静圧ポ
ケット31Bをこの加圧成形工程で同時に形成すること
ができる。
【0057】次に、図8ないし図10は本発明の第3の
実施例を示し、本実施例では前記第1の実施例と同一の
構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略するも
のとする。しかし、本実施例の特徴は、摺動部材41の
素材42を環状体として形成し、該素材42を塑性流動
させることにより、摺動部材41の内周側にシュー本体
11の凹部12と斜板17との間で静圧ポケット41B
を形成する構成としたことにある。
実施例を示し、本実施例では前記第1の実施例と同一の
構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略するも
のとする。しかし、本実施例の特徴は、摺動部材41の
素材42を環状体として形成し、該素材42を塑性流動
させることにより、摺動部材41の内周側にシュー本体
11の凹部12と斜板17との間で静圧ポケット41B
を形成する構成としたことにある。
【0058】ここで、前記摺動部材41は、前記第1の
実施例で述べた摺動部材15とほぼ同様に形成され、摺
接面41A、静圧ポケット41Bおよび環状突起部41
Cを有しているものの、該摺動部材41はリング状をな
す環状体として形成され、該摺動部材41の内壁面と凹
部12の底面との間で斜板17と共に前記静圧ポケット
41Bを画成している。また、摺動部材41は図9およ
び図10に示す如く、ダイス20、ポンチ43およびピ
ン44等からなるプレス装置を用いて素材42を塑性加
工することにより形成されている。
実施例で述べた摺動部材15とほぼ同様に形成され、摺
接面41A、静圧ポケット41Bおよび環状突起部41
Cを有しているものの、該摺動部材41はリング状をな
す環状体として形成され、該摺動部材41の内壁面と凹
部12の底面との間で斜板17と共に前記静圧ポケット
41Bを画成している。また、摺動部材41は図9およ
び図10に示す如く、ダイス20、ポンチ43およびピ
ン44等からなるプレス装置を用いて素材42を塑性加
工することにより形成されている。
【0059】ここで、前記素材42は前記第1の実施例
で述べた素材22とほぼ同様に形成されているものの、
該素材42は短軸筒状体として形成されている。また、
ポンチ43は前記第1の実施例で述べたポンチ21とほ
ぼ同様に形成され、加圧面43Aを有しているものの、
該ポンチ43は円筒状に形成され、その内周側にはスプ
リング45等を介してピン44が上下に昇降可能に設け
られている。また、該ピン44は円柱体として形成さ
れ、静圧ポケット41Bと対応した外径を有している。
で述べた素材22とほぼ同様に形成されているものの、
該素材42は短軸筒状体として形成されている。また、
ポンチ43は前記第1の実施例で述べたポンチ21とほ
ぼ同様に形成され、加圧面43Aを有しているものの、
該ポンチ43は円筒状に形成され、その内周側にはスプ
リング45等を介してピン44が上下に昇降可能に設け
られている。また、該ピン44は円柱体として形成さ
れ、静圧ポケット41Bと対応した外径を有している。
【0060】そして、図9に示す準備工程では、ポンチ
43を素材42の上側で保持すると共に、ピン44を素
材42の内周側に挿通させるようにポンチ43から下向
きに降下させ、該ピン44をスプリング45等を介して
凹部12の底面に弾性的に強く当接(押圧)させる。ま
た、図10に示す加圧成形工程では、ポンチ43を下向
きに降下させ、加圧面43Aで素材42を凹部12内に
向けて下向きに加圧する。
43を素材42の上側で保持すると共に、ピン44を素
材42の内周側に挿通させるようにポンチ43から下向
きに降下させ、該ピン44をスプリング45等を介して
凹部12の底面に弾性的に強く当接(押圧)させる。ま
た、図10に示す加圧成形工程では、ポンチ43を下向
きに降下させ、加圧面43Aで素材42を凹部12内に
向けて下向きに加圧する。
【0061】かくして、このように構成される本実施例
でも、図9に示す準備工程および図10に示す加圧成形
工程等を前記第2の実施例の場合と同様にして順次行う
ことにより、摺動部材41を環状突起部41Cおよび切
込み部13を介してシュー本体11の凹部12内に容易
に結合固着することができる上に、摺動部材41の内周
側にはピン44を介して静圧ポケット41Bを容易に形
成することができ、前記第2の実施例とほぼ同様の作用
効果を得ることができる。
でも、図9に示す準備工程および図10に示す加圧成形
工程等を前記第2の実施例の場合と同様にして順次行う
ことにより、摺動部材41を環状突起部41Cおよび切
込み部13を介してシュー本体11の凹部12内に容易
に結合固着することができる上に、摺動部材41の内周
側にはピン44を介して静圧ポケット41Bを容易に形
成することができ、前記第2の実施例とほぼ同様の作用
効果を得ることができる。
【0062】特に本実施例では、摺動部材41の素材4
2を環状体として形成したから、加圧成形工程でのポン
チ43による加圧力を小さくしても、シュー本体11の
台座部11Aに摺動部材41を強固に結合固着でき、作
業性を向上できる上に、静圧ポケット41Bを高精度に
形成することができ、該静圧ポケット41Bを含めた摺
動部材41の寸法精度をさらに向上させることができ
る。
2を環状体として形成したから、加圧成形工程でのポン
チ43による加圧力を小さくしても、シュー本体11の
台座部11Aに摺動部材41を強固に結合固着でき、作
業性を向上できる上に、静圧ポケット41Bを高精度に
形成することができ、該静圧ポケット41Bを含めた摺
動部材41の寸法精度をさらに向上させることができ
る。
【0063】次に、図11ないし図12は本発明の第4
の実施例を示し、本実施例では前記第1の実施例と同一
の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する
ものとする。しかし、本実施例の特徴は、シュー本体1
1の台座部11Aに前記第1の実施例で述べた凹部12
に替えて凸部51を設け、台座部11Aには該凸部51
と共に該凸部51の周囲に設けた切込み部52を介して
摺動部材54を一体化して設けると共に、台座部11A
と摺動部材54との間には、油路14を径方向外側から
取囲むようにリング溝53と環状突起部54Cからなる
リング状シール部を設けたことにある。
の実施例を示し、本実施例では前記第1の実施例と同一
の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する
ものとする。しかし、本実施例の特徴は、シュー本体1
1の台座部11Aに前記第1の実施例で述べた凹部12
に替えて凸部51を設け、台座部11Aには該凸部51
と共に該凸部51の周囲に設けた切込み部52を介して
摺動部材54を一体化して設けると共に、台座部11A
と摺動部材54との間には、油路14を径方向外側から
取囲むようにリング溝53と環状突起部54Cからなる
リング状シール部を設けたことにある。
【0064】ここで、前記凸部51は台座部11Aの他
側面11A1 中央に円板状をなして突出形成され、その
外周面には周方向に沿って断面略三角形状をなした環状
の切込み部52が形成されている。また、凸部51の表
面には、油路14側を軸心として前記切込み部52とほ
ぼ同様のリング溝53が形成されている。
側面11A1 中央に円板状をなして突出形成され、その
外周面には周方向に沿って断面略三角形状をなした環状
の切込み部52が形成されている。また、凸部51の表
面には、油路14側を軸心として前記切込み部52とほ
ぼ同様のリング溝53が形成されている。
【0065】また、前記摺動部材54は、前記第3の実
施例で述べた摺動部材41とほぼ同様に環状体として形
成され、摺接面54A、静圧ポケット54Bおよび環状
突起部54C等を有しているものの、該摺動部材54に
は前記リング溝53に対応して他の環状突起部54Dが
形成されている。そして、摺動部材54は環状突起部5
4C,54Dをそれぞれ切込み部52内およびリング溝
53内に隙間なく埋込むようにして台座部11A側に一
体的に結合固着されている。
施例で述べた摺動部材41とほぼ同様に環状体として形
成され、摺接面54A、静圧ポケット54Bおよび環状
突起部54C等を有しているものの、該摺動部材54に
は前記リング溝53に対応して他の環状突起部54Dが
形成されている。そして、摺動部材54は環状突起部5
4C,54Dをそれぞれ切込み部52内およびリング溝
53内に隙間なく埋込むようにして台座部11A側に一
体的に結合固着されている。
【0066】ここで、前記リング溝53は、環状突起部
54Dと共に油路14の径方向外側で摺動部材54と台
座部11Aとの接合部を液密にシールするリング状シー
ル部を構成するものである。
54Dと共に油路14の径方向外側で摺動部材54と台
座部11Aとの接合部を液密にシールするリング状シー
ル部を構成するものである。
【0067】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第3の実施例で述べた素材42とほぼ同様の
素材(図示せず)をプレス機等を用いて塑性流動させる
ことにより、摺動部材54を環状突起部54Cおよび切
込み部52を介して凸部51に確実に結合固着すること
ができると共に、摺動部材54の内周側に凸部51と斜
板17との間で静圧ポケット54Bを形成することがで
き、前記第3の実施例とほぼ同様の作用効果を得ること
ができる。
でも、前記第3の実施例で述べた素材42とほぼ同様の
素材(図示せず)をプレス機等を用いて塑性流動させる
ことにより、摺動部材54を環状突起部54Cおよび切
込み部52を介して凸部51に確実に結合固着すること
ができると共に、摺動部材54の内周側に凸部51と斜
板17との間で静圧ポケット54Bを形成することがで
き、前記第3の実施例とほぼ同様の作用効果を得ること
ができる。
【0068】特に本実施例では、シュー本体11の台座
部11Aと摺動部材54との接合部に、油路14(静圧
ポケット54B)を径方向外側から取囲むようにしてリ
ング状シール部(リング溝53、環状突起部54D)を
形成したから、静圧ポケット54B内の圧油の一部が前
記台座部11Aと摺動部材54との接合部に浸入して接
合強度を低下させたりするのを前記リング状シール部で
より確実に防止できる上に、前記摺接面54A側の潤滑
状態を一層良好に維持することができる。
部11Aと摺動部材54との接合部に、油路14(静圧
ポケット54B)を径方向外側から取囲むようにしてリ
ング状シール部(リング溝53、環状突起部54D)を
形成したから、静圧ポケット54B内の圧油の一部が前
記台座部11Aと摺動部材54との接合部に浸入して接
合強度を低下させたりするのを前記リング状シール部で
より確実に防止できる上に、前記摺接面54A側の潤滑
状態を一層良好に維持することができる。
【0069】なお、前記第1の実施例では、凹部12の
底面全体を平坦面として形成したが、これに替えて、例
えば図2に二点鎖線で示すようにリング溝61を凹部1
2側に設け、該リング溝61を前記第4の実施例で述べ
たリング溝53とほぼ同様に形成することにより、リン
グ溝61と摺動部材15との間でリング状シール部を構
成するようにしてもよい。また、前記第2および第3の
実施例でもこのようなリング状シール部を凹部12と摺
動部材15(31)との間に設けてもよい。
底面全体を平坦面として形成したが、これに替えて、例
えば図2に二点鎖線で示すようにリング溝61を凹部1
2側に設け、該リング溝61を前記第4の実施例で述べ
たリング溝53とほぼ同様に形成することにより、リン
グ溝61と摺動部材15との間でリング状シール部を構
成するようにしてもよい。また、前記第2および第3の
実施例でもこのようなリング状シール部を凹部12と摺
動部材15(31)との間に設けてもよい。
【0070】また、前記第4の実施例では、凸部51と
摺動部材54との間にリング状シール部を1個のみ設け
るものとして述べたが、これに替えて油路14を同心軸
としてこのようなリング状シール部を複数個設けてもよ
い。また、前記第1〜3の実施例についてもリング状シ
ール部を複数個設けてもよい。
摺動部材54との間にリング状シール部を1個のみ設け
るものとして述べたが、これに替えて油路14を同心軸
としてこのようなリング状シール部を複数個設けてもよ
い。また、前記第1〜3の実施例についてもリング状シ
ール部を複数個設けてもよい。
【0071】さらに、前記第4の実施例では、前記第1
または2の実施例と同様の方法により静圧ポケット54
Bを形成してもよい。
または2の実施例と同様の方法により静圧ポケット54
Bを形成してもよい。
【0072】さらにまた、前記各実施例では、シュー本
体11の継手部11Bを略球形状に形成し、ピストン8
の突出端側をこれに対応させて球状凹部8Aとして形成
するものとして述べたが、これに替えて、例えばピスト
ンの突出端側に略球形状をなす凸部を設け、シュー本体
の継手部をこれに対応させて球状凹部として形成する構
成としてもよい。
体11の継手部11Bを略球形状に形成し、ピストン8
の突出端側をこれに対応させて球状凹部8Aとして形成
するものとして述べたが、これに替えて、例えばピスト
ンの突出端側に略球形状をなす凸部を設け、シュー本体
の継手部をこれに対応させて球状凹部として形成する構
成としてもよい。
【0073】また、前記各実施例では、斜板型液圧モー
タを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限るもので
はなく、例えば斜板型液圧ポンプ等にも適用できるもの
である。
タを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限るもので
はなく、例えば斜板型液圧ポンプ等にも適用できるもの
である。
【0074】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、シュー本体の一部をなす板状の台座部に、該シュ
ー本体よりも軟質の材料からなる摺動部材を塑性流動に
より結合固着したから、従来技術で述べたように摺動部
材の外周面側等に特別な加工を施す必要をなくすことが
でき、該摺動部材を台座部側に容易に一体化して設ける
ことができ、摺動部材の製作時における全体の作業効率
等を向上でき、製作コスト等を大幅に低減することがで
きる。
れば、シュー本体の一部をなす板状の台座部に、該シュ
ー本体よりも軟質の材料からなる摺動部材を塑性流動に
より結合固着したから、従来技術で述べたように摺動部
材の外周面側等に特別な加工を施す必要をなくすことが
でき、該摺動部材を台座部側に容易に一体化して設ける
ことができ、摺動部材の製作時における全体の作業効率
等を向上でき、製作コスト等を大幅に低減することがで
きる。
【0075】また、摺動部材とシュー本体との接合部に
隙間等が形成されるのを防止でき、これにより従来技術
で述べたようにシリンダ内からの圧油の一部をシュー本
体に設けた油路を介して摺動部材の摺接面側に供給する
場合でも、この圧油が油路から前記摺動部材とシュー本
体との間に浸入するのを防止でき、前記摺動面側の潤滑
状態を良好に維持することができ、摺動部材の耐久性等
を確実に向上できると共に、当該油圧モータの耐久性や
寿命等を延ばして装置の信頼性等を大幅に向上すること
ができる。
隙間等が形成されるのを防止でき、これにより従来技術
で述べたようにシリンダ内からの圧油の一部をシュー本
体に設けた油路を介して摺動部材の摺接面側に供給する
場合でも、この圧油が油路から前記摺動部材とシュー本
体との間に浸入するのを防止でき、前記摺動面側の潤滑
状態を良好に維持することができ、摺動部材の耐久性等
を確実に向上できると共に、当該油圧モータの耐久性や
寿命等を延ばして装置の信頼性等を大幅に向上すること
ができる。
【0076】また、請求項2の発明では、摺動部材を前
記台座部の他側から該台座部の凹部内に向けて加圧する
ことにより、該摺動部材を凹部と共に該凹部に設けた切
込み部を埋めるように塑性変形させて前記台座部に一体
化したから、該摺動部材をプレス機等を用いることによ
り前記切込み部を介して台座部側に強固に結合固着して
設けることができ、該摺動部材の固着強度を確実に高め
ることができる。
記台座部の他側から該台座部の凹部内に向けて加圧する
ことにより、該摺動部材を凹部と共に該凹部に設けた切
込み部を埋めるように塑性変形させて前記台座部に一体
化したから、該摺動部材をプレス機等を用いることによ
り前記切込み部を介して台座部側に強固に結合固着して
設けることができ、該摺動部材の固着強度を確実に高め
ることができる。
【0077】さらに、請求項3の発明では、摺動部材を
前記台座部の他側から該台座部の凸部に向けて加圧する
ことにより、該摺動部材を凸部と共に該凸部に設けた切
込み部を埋めるように塑性変形させて前記台座部に一体
化したから、これによっても摺動部材を前記切込み部を
介して台座部側に強固に結合固着させることができ、前
記請求項2に記載の発明とほぼ同様の効果を得ることが
できる。
前記台座部の他側から該台座部の凸部に向けて加圧する
ことにより、該摺動部材を凸部と共に該凸部に設けた切
込み部を埋めるように塑性変形させて前記台座部に一体
化したから、これによっても摺動部材を前記切込み部を
介して台座部側に強固に結合固着させることができ、前
記請求項2に記載の発明とほぼ同様の効果を得ることが
できる。
【0078】さらにまた、請求項4の発明では、前記摺
動部材の摺接面側に前記斜板との間に圧油を収容する静
圧ポケットを設け、前記シュー本体には、該静圧ポケッ
トを前記シリンダ内と連通させるように油路を設けたか
ら、請求項1の発明でも述べたように静圧ポケット内の
圧油が油路から摺動部材と凹部との間へと漏洩すること
なく、該圧油により前記摺動部材の摺接面側を潤滑状態
に維持することができ、これにより摺動部材の耐久性を
確実に向上でき、寿命等を大幅に延ばすことができる。
動部材の摺接面側に前記斜板との間に圧油を収容する静
圧ポケットを設け、前記シュー本体には、該静圧ポケッ
トを前記シリンダ内と連通させるように油路を設けたか
ら、請求項1の発明でも述べたように静圧ポケット内の
圧油が油路から摺動部材と凹部との間へと漏洩すること
なく、該圧油により前記摺動部材の摺接面側を潤滑状態
に維持することができ、これにより摺動部材の耐久性を
確実に向上でき、寿命等を大幅に延ばすことができる。
【0079】一方、請求項5に記載の発明では、前記摺
動部材を環状体として形成することにより、該摺動部材
の内周側に前記シュー本体と斜板との間で前記静圧ポケ
ットを形成したから、プレス時の加圧力を小さくして
も、シュー本体の台座部側に摺動部材を強固に結合固着
でき、作業性を向上できる上に、静圧ポケットを高精度
に形成でき、該静圧ポケットを含めた摺動部材全体の寸
法精度を確実に向上させることができる。
動部材を環状体として形成することにより、該摺動部材
の内周側に前記シュー本体と斜板との間で前記静圧ポケ
ットを形成したから、プレス時の加圧力を小さくして
も、シュー本体の台座部側に摺動部材を強固に結合固着
でき、作業性を向上できる上に、静圧ポケットを高精度
に形成でき、該静圧ポケットを含めた摺動部材全体の寸
法精度を確実に向上させることができる。
【0080】また、請求項6に記載の発明では、前記油
路を径方向外側から取囲むように前記シュー本体の台座
部と摺動部材との間にリング状シール部を設け、該リン
グ状シール部を介して該摺動部材と台座部との間をシー
ルしたから、静圧ポケット内の圧油の一部が前記台座部
と摺動部材との間に浸入して結合強度が低下したりする
のを防止できると共に、このときの圧油が外部に漏洩す
るのをさらに確実に防止でき、前記摺接面側の潤滑状態
を一層良好に維持することができる。
路を径方向外側から取囲むように前記シュー本体の台座
部と摺動部材との間にリング状シール部を設け、該リン
グ状シール部を介して該摺動部材と台座部との間をシー
ルしたから、静圧ポケット内の圧油の一部が前記台座部
と摺動部材との間に浸入して結合強度が低下したりする
のを防止できると共に、このときの圧油が外部に漏洩す
るのをさらに確実に防止でき、前記摺接面側の潤滑状態
を一層良好に維持することができる。
【図1】本発明の第1の実施例による斜板型油圧モータ
を示す縦断面図である。
を示す縦断面図である。
【図2】図1中のシューを拡大して示す断面図である。
【図3】図2中の要部を拡大して示す断面図である。
【図4】第1の実施例に用いる摺動部材をプレス機によ
りシュー本体に取付けるための準備工程を示す断面図で
ある。
りシュー本体に取付けるための準備工程を示す断面図で
ある。
【図5】図4による準備工程に続いて摺動部材をプレス
機によりシュー本体に取付けるための加圧成形工程を示
す断面図である。
機によりシュー本体に取付けるための加圧成形工程を示
す断面図である。
【図6】第2の実施例に用いる摺動部材をプレス機によ
りシュー本体に取付けるための準備工程を示す断面図で
ある。
りシュー本体に取付けるための準備工程を示す断面図で
ある。
【図7】図6による準備工程に続いて摺動部材をプレス
機によりシュー本体に取付けるための加圧成形工程を示
す断面図である。
機によりシュー本体に取付けるための加圧成形工程を示
す断面図である。
【図8】本発明の第3の実施例によるシューを示す断面
図である。
図である。
【図9】第3の実施例に用いる摺動部材をプレス機によ
りシュー本体に取付けるための準備工程を示す断面図で
ある。
りシュー本体に取付けるための準備工程を示す断面図で
ある。
【図10】図9による準備工程に続いて摺動部材をプレ
ス機によりシュー本体に取付けるための加圧成形工程を
示す断面図である。
ス機によりシュー本体に取付けるための加圧成形工程を
示す断面図である。
【図11】本発明の第4の実施例によるシューを示す断
面図である。
面図である。
【図12】図11中のシューの要部を拡大して示す断面
図である。
図である。
1 ケーシング 4 回転軸 6 シリンダブロック 7 シリンダ 8 ピストン 10 シュー 11 シュー本体 11A 台座部 11B 継手部 11A1 他側面 12 凹部 13,52 切込み部 14 油路 15,31,41,54 摺動部材 15A,31A,41A,54A 摺接面 15B,31B,41B,54B 静圧ポケット 17 斜板 51 凸部 53,61 リング溝(リング状シール部) 54D 環状突起部(リング状シール部)
Claims (6)
- 【請求項1】 斜板が設けられたケーシングと、該ケー
シング内に回転軸を介して設けられ、前記斜板と対向し
て回転するシリンダブロックと、該シリンダブロックに
穿設した各シリンダ内に摺動可能に挿嵌された複数のピ
ストンと、該各ピストンの先端側に揺動自在に設けら
れ、前記シリンダブロックの回転に伴って前記斜板上を
摺動するシューとからなる斜板式液圧回転機において、 前記シューは、板状をなす台座部の一側に継手部が一体
形成され該継手部により前記ピストンの先端側に揺動可
能に連結されるシュー本体と、該シュー本体よりも軟質
の材料からなり前記台座部の他側に前記斜板に対する摺
接面を形成するため該シュー本体の台座部に塑性流動に
より結合固着された摺動部材とから構成したことを特徴
とする斜板式液圧回転機。 - 【請求項2】前記シュー本体の台座部には、該台座部の
他側面に開口する浅底の凹部と、該凹部の周壁部に沿っ
て延びるように形成した切込み部とを設け、前記摺動部
材は、前記台座部の他側から前記凹部内に向けて加圧さ
れ、前記凹部と共に切込み部を埋めるように塑性変形す
ることにより前記シュー本体の台座部に一体化される構
成としてなる請求項1に記載の斜板式液圧回転機。 - 【請求項3】 前記シュー本体の台座部には、該台座部
の他側面から突出した凸部と、該凸部の周壁部に沿って
形成した切込み部とを設け、前記摺動部材は、前記台座
部の他側から前記凸部に向けて加圧され、前記凸部の周
囲で切込み部を埋めるように塑性変形することにより前
記シュー本体の台座部に一体化される構成としてなる請
求項1に記載の斜板式液圧回転機。 - 【請求項4】 前記摺動部材の摺接面側には前記斜板と
の間に圧油を収容する静圧ポケットを設け、前記シュー
本体には、該静圧ポケットを前記シリンダ内と連通させ
るように油路を設ける構成としてなる請求項1,2また
は3に記載の斜板式液圧回転機。 - 【請求項5】 前記摺動部材は予め環状体として形成さ
れ、その内周側には前記シュー本体と斜板との間で前記
静圧ポケットを形成する構成としてなる請求項1,2,
3または4に記載の斜板式液圧回転機。 - 【請求項6】 前記シュー本体の台座部と摺動部材との
間には、前記油路を径方向外側から取囲むようにリング
状に形成され、前記摺動部材の塑性変形により該摺動部
材と台座部との間をシールするリング状シール部を設け
てなる請求項4または5に記載の斜板式液圧回転機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8266772A JPH1089241A (ja) | 1996-09-17 | 1996-09-17 | 斜板式液圧回転機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8266772A JPH1089241A (ja) | 1996-09-17 | 1996-09-17 | 斜板式液圧回転機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1089241A true JPH1089241A (ja) | 1998-04-07 |
Family
ID=17435491
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8266772A Pending JPH1089241A (ja) | 1996-09-17 | 1996-09-17 | 斜板式液圧回転機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1089241A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010133320A (ja) * | 2008-12-04 | 2010-06-17 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | 斜板式液圧回転機 |
CN104736846A (zh) * | 2012-10-15 | 2015-06-24 | 日立建机株式会社 | 液压旋转机 |
WO2016031074A1 (ja) * | 2014-08-29 | 2016-03-03 | 株式会社小松製作所 | 金属部材の製造装置 |
KR20160045858A (ko) | 2013-10-16 | 2016-04-27 | 가부시키가이샤 고마쓰 세이사쿠쇼 | 슬라이딩 부품, 슬라이딩 부품의 제조 방법 및 슬라이딩 부품의 제조 장치 |
WO2016166843A1 (ja) * | 2015-04-15 | 2016-10-20 | 株式会社小松製作所 | 金属部材の製造方法 |
WO2016166842A1 (ja) * | 2015-04-15 | 2016-10-20 | 株式会社小松製作所 | 金属部材の製造方法 |
WO2016166840A1 (ja) * | 2015-04-15 | 2016-10-20 | 株式会社小松製作所 | 金属部材の製造方法 |
KR20170124599A (ko) | 2015-04-15 | 2017-11-10 | 가부시키가이샤 고마쓰 세이사쿠쇼 | 금속 부재의 제조 방법 |
US10436192B2 (en) | 2015-04-15 | 2019-10-08 | Komatsu Ltd. | Sliding component and method for producing the same |
-
1996
- 1996-09-17 JP JP8266772A patent/JPH1089241A/ja active Pending
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