JPH031544B2 - - Google Patents

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JPH031544B2
JPH031544B2 JP57112137A JP11213782A JPH031544B2 JP H031544 B2 JPH031544 B2 JP H031544B2 JP 57112137 A JP57112137 A JP 57112137A JP 11213782 A JP11213782 A JP 11213782A JP H031544 B2 JPH031544 B2 JP H031544B2
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JP
Japan
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hydraulic
pressure
oil
pulley
downshift
Prior art date
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Application number
JP57112137A
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English (en)
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JPS591856A (ja
Inventor
Yoichi Hayakawa
Shoji Yokoyama
Yasunobu Ito
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin AW Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Aisin AW Co Ltd filed Critical Aisin AW Co Ltd
Priority to JP11213782A priority Critical patent/JPS591856A/ja
Publication of JPS591856A publication Critical patent/JPS591856A/ja
Publication of JPH031544B2 publication Critical patent/JPH031544B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/66Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings
    • F16H61/662Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings with endless flexible members
    • F16H61/66254Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings with endless flexible members controlling of shifting being influenced by a signal derived from the engine and the main coupling

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、Vベルト式無段変速機を用いた車両
用自動変速機を制御する油圧制御装置内に設けら
れ、車両走行条件に応じて前記Vベルト式無段変
速機の減速比を増減させるための制御方法および
制御装置に関する。 Vベルト式無段変速機は、トルクコンバータま
たはフルードカツプリングなど流体継手および前
進後進切換え機構と組み合せて自動車など車両用
無段自動変速機として使用される。この無段自動
変速機は、車速、入力プーリ回転数、スロツトル
開度など車両の走行条件を入力とし、Vベルト式
無段変速機および前進後進切換え機構の油圧サー
ボと流体継手への作動油とへの給排、および自動
変速機各所への潤滑油の供給を制御する油圧制御
装置により制御される。この油圧制御装置は、そ
れぞれ入力軸および出力軸に設けられ、油圧サー
ボにより実効径が可変にされる入力プーリおよび
出力プーリと、これら両プーリ間を伝動するVベ
ルトとからなるVベルト式無段変速機を、車両走
行条件に応じて制御する油圧制御装置であり、1
例をあげれば、オイルポンプの吐出油圧をスロツ
トル圧、車速または減速比などに関連した入力油
圧に応じて調圧しライン圧として出力するレギユ
レータ弁(調圧弁)と、供給されたライン圧をス
ロツトル開度に応じて調圧しスロツトル圧として
出力するスロツトル弁と、供給されたライン圧を
車速またやVベルト式無段変速機の減速比に応じ
て調圧し、車速または減速比に関連した油圧を出
力する減速比検出弁と、それぞれ対向して印加さ
れる2つの制御油圧により作動されるスプールを
備え、前記入力プーリの油圧サーボの前記ライン
圧の供給および該油圧サーボの排圧を司る減速比
制御弁とで構成され、電子制御式車両用無段自動
変速機においてはさらに車速、入力プーリ回転
数、スロツトル開度など車両運転条件に応じて出
力する電気制御回路より制御され前記減速比制御
弁の2つの制御油圧を調圧する2つの電磁ソレノ
イド弁とを備える。しかるに従来の減速比制御弁
は、スロツトル開度を急増させた場合の対策が十
分でなかつたため、車両の急加速または急坂路走
行などのため、アクセルペダルを急速に踏み込
み、減速比を増大させ出力トルクの急増を図る、
いわゆるキツクダウンを行つた場合、入力プーリ
の油圧サーボの油圧は零近くまで降圧してしま
い、Vベルトの張力が一時的に低下し、Vベルト
とプーリとの摩擦力の減少によりVベルトが滑
り、さらにキツクダウンシフト終了後アツプシフ
トに移行した時点でプーリがVベルトをつかむた
め、激しいシヨツクが発生するという現象が生じ
やすい欠点があつた。 本願第1および第2発明の目的は、上記のキツ
クダウンシフト時の衝撃が防止できる車両用無段
自動変速機の制御方法および制御装置の提供にあ
る。 本願第3および第4発明の目的は、上記第1発
明におけるキツクダウンシフト時の衝撃防止対策
を旋したとき生じやすいコーストダウンシフト時
のダウンシフトの遅れを防止し、急なコーストダ
ウンシフトによる停車時において、停車前に確実
にダウンシフトが完了でき、これにより急停車時
にダウンシフトが中途なため生ずる再発進時の出
カトルクの不足を確実に防止できる車両用無段自
動変速機の制御方法および制御装置の提供にあ
る。 本願第5および第6発明の目的は、入力プーリ
の油圧サーボの排圧速度をスロツトル開度に応じ
て変化させ、キツクダウンシフト時には入力プー
リの油圧サーボの排圧速度を遅くし、コーストダ
ウンシフト時には入力プーリの油圧サーボの排圧
速度を速くし、これにより前記キツクダウンシフ
ト時の衝撃が防止でき、且つコーストダウンシフ
ト時の再発進がスムーズにできる車両用無段自動
変速機の制御方法および制御装置の提供にある。 本願第1発明は、それぞれ入力軸および出力軸
に取付けられ、油圧サーボにより実効径が可変と
される入力プーリおよび出力プーリと、これら両
プーリ間を伝動するVベルトとからなるVベルト
式無段変速機を、車両走行条件に応じて自動変速
させる油圧制御装置において、 入力プーリの油圧サーボからの作動油の排出速
度をスロツトル開度に応じて制限してキツクダウ
ンシフト時に生ずる入力プーリの油圧サーボ内の
油圧の過降圧を防止し、これによりキツクダウン
時に生じるVベルトとプーリとの滑りを防止する
ことを構成とする。 本願第3および第5発明は、それぞれ入力軸お
よび出力軸に取付けられ、油圧サーボにより実効
径が可変とされる入力プーリおよび出力プーリ
と、これら両プーリ間を伝動するVベルトとから
なるVベルト式無段変速機を、車両走行条件に応
じて自動変速させる油圧制御装置において、 入力プーリの油圧サーボからの作動油の排出速
度を、キツクダウンシフト時は小さく、コースト
ダウンシフト時は大きくし、これによりキツクダ
ウンシフト時には入力プーリの油圧サーボの油圧
が過降圧することを防止してキツクダウン時にV
ベルトとプーリとの滑りを防ぎ、コーストダウン
シフト時には入力プーリの油圧の降圧速度を大き
くし、急停止時においてもダウンシフトの完了を
確実に行うことを構成とする。 つぎに本発明を図に示す実施例に基づき説明す
る。 第1図は車両用無段自動変速機を示す。 100はエンジンとの締結面100Aが開口し
フルードカツプリング、トルクコンバータなど流
体継手が収納される流体継手ルーム110と、エ
ンジンと反対側面が開口し、デイフアレンシヤル
ギアが収納されると共に該デイフアレンシヤルギ
アの一方の出力軸を支持するデイフアレンシヤル
ルーム120、同様にエンジンと反対側が開口
し、アイドラギアが収納されると共にアイドラギ
アの軸の一方を支持するアイドラギアルーム13
0を有するトルクコンバータケース、200はエ
ンジン側が開口しVベルト式無段変速機が収納さ
れるトランスミツシヨンルーム210、前記トル
クコンバータケースのデイフアレンシヤルルーム
の開口面を蓋すると共にデイフアレンシヤルの他
の一方の出力軸を支持するデイフアレンシヤルル
ーム220、および前記トルクコンバータケース
のアイドラギアルーム130のエンジン側と反対
側部を蓋するアイドラギアルーム230からな
り、前記トルクコンバータケースのエンジンと反
対側面100Bにボルトで締結されたトランスミ
ツシヨンケースであり、前記トルクコンバータケ
ースおよび後記する中間ケースと共に車両用自動
変速機の外殻(ケース)をなす。300は流体継
手とトランスミツシヨンとの間の伝動軸を軸支す
る中間ケースであり、本実施例ではトランスミツ
シヨンケース内に収納された状態でトルクコンバ
ータケースのエンジンと反対側面100Bにボル
トで締結されたセンターケースの構成を有する。
自動変速機は本実施例ではトルクコンバータケー
ス100内に配されエンジンの出力軸に連結され
る公知のフルードカツプリング400と、トラン
スミツシヨンケース200内に設けられたトラン
スミツシヨンからなる。トランスミツシヨンは、
軸心が中空とされ、該中空部511が油圧サーボ
の作動油、潤滑油の給排油路とされた入力軸51
0が前記フルードカツプリング400と同軸心を
有するよう配され、軸心が中空とされ、該中空部
511が油圧サーボの作動油などの給排油路とさ
れた出力軸550が前記入力軸510と平行して
配されたVベルト式無段変速機500、該Vベル
ト式無段変速機の入力軸510とフルードカツプ
リングの出力軸との間に配された遊星歯車変速機
構600、前記Vベルト式無段変速機500の入
力軸510および出力軸550と平行的に配置さ
れている出力軸710が車軸に連結されたデイフ
アレンシヤル700、および該デイフアレンシヤ
ル700の入力大歯車720と前記Vベルト式無
段変速機500の前記出力軸550のエンジンが
わ端部に備えられたVベルト式無段変速機の出力
ギア590との間に挿入されたアイドラギア80
0からなる。アイドラギア800は、前記出力軸
550と平行して一端は前記トルクコンバータケ
ースに軸支された他端はインナーケースとされた
センターケース300に軸支されて設けられたア
イドラギア軸801と、該アイドラギア軸に設け
られた入力歯車802および出力歯車803とか
らなる。 Vベルト式無段変速機500および遊星歯車変
速機構600は車速スロツトル開度など車両走行
条件に応じて油圧制御装置により減速比、前進、
後進など所定の制御がなされる。 100は、センターケースのエンジンがわ(フ
ルードカツプリングがわ)壁に締結され、内部に
は前記フルードカツプリング400と一体の中空
軸410で駆動されるオイルポンプが収納されて
いるオイルポンプカバーである。 フルードカツプリング400の出力軸420
は、センターケース300の中心に嵌着されたス
リーブ310にメタルベアリング320を介して
回転自在に支持され、エンジン側端にはロツクア
ツプクラツチ430のハブ440と、フルードカ
ツプリングのタービン450のハブ460とがス
プライン嵌合され、他端は段状に大径化されて該
大径部は遊星歯車変速機構600の入力軸601
となり、ベアリング330を介してセンターケー
ス300に支持されている。前記フルードカツプ
リングの出力軸420および遊星歯車変速機構の
入力軸601は中空に形成され、該中空部は油路
421が設けられると共に栓420が嵌着され、
さらに前記Vベルト式無段変速機の入力軸510
に固着されたスリーブ422のエンジンがわ端部
が回転自在に嵌め込まれている。 遊星歯車変速機構600は、前記フルードカツ
プリング400の出力軸420と一体の入力軸6
01に連結されると共に、多板クラツチ630を
介して後記するVベルト式無段変速機の固定フラ
ンジに連結されたキヤリヤ620、多板ブレーキ
650を介してセンターケース300に係合され
たリングギア660、Vベルト式無段変速機の入
力軸510と一体に形成されている遊星歯車変速
機構の出力軸610外周に設けられたサンギア6
70、前記キヤリア620に軸支され、サンギア
670とリングギア660とに歯合したプラネタ
リギア640、前記センターケース300壁に形
成され前記多板ブレーキ650を作動させる油圧
サーボ680、前記固定フランジ壁に形成され前
記多板クラツチ630を作動させる油圧サーボ6
90とからなる。 Vベルト式無段変速機500は、遊星歯車変速
機構600の出力軸610と一体の入力軸510
に一体に形成された固定フランジ520A、およ
び油圧サーボ530により前記固定フランジ52
0A方向に駆動される可動フランジ520Bから
なる入力プーリ520と、前記Vベルト式無段変
速機の出力軸550と一体に形成された固定フラ
ンジ560A、および該油圧サーボ570により
固定フランジ560A方向に駆動される可動フラ
ンジ560Bからなる出力プーリ560と、入力
プーリ520と出力プーリ560との間を伝動す
るVベルト580とからなる。 Vベルト式無段変速機の入力軸510は、遊星
歯車変速機構の出力軸610となつているエンジ
ンがわ端510Aがベアリング670を介して前
記遊星歯車変速機構の入力軸601に支持され、
該入力軸601およびベアリング330を介して
センターケース300に支持されており、他端5
10Bはベアリング350を介してトランスミツ
シヨンケースのエンジンと反対側壁250に支持
され、さらにその先端面510Cは前記側壁25
0に締結された蓋260にニードル(ローラー)
ベアリング270を介して当接されている。 Vベルト式無段変速機の入力軸510の軸心に
形成された中空部511には、エンジン側部に前
記スリーブ422が嵌着され、エンジン側部51
1Aはセンターケース300、油路301を介し
て前記油路421から供給された油圧を固定フラ
ンジ520Aの基部に形成された油路513を介
して油圧サーボ690に油圧を供給する油路とさ
れ、その反対側部511Bは、先端が前記トラン
スミツシヨンケースの側壁250の入力軸510
との対応部に形成された穴250Aを塞ぐよう蓋
着された蓋260のパイプ状突出部261と嵌合
され、該蓋260を含むトランスミツシヨンケー
ス200に形成され、全空間が油圧制御装置と連
絡する油路514から前記蓋260の突出部26
1を介して供給された圧油が油圧サーボ530へ
供給されるための油路として作用している。 出力ギア590は、中空の支軸591と一体に
形成され、該支軸591はエンジン側端591A
が一方の支点を形成するローラーベアリング59
2を介してトルクコンバータケースの側壁に支持
され、他端591Bはローラーベアリング593
を介してセンターケース300に支持され、さら
に出力ギア590のエンジンがわ側面590Aは
中間支点を形成するニードルベアリング594を
介して前記トルクコンバータケースの側壁に当接
され、該出力ギアの反対がわ側面590Bはニー
ドルベアリング595を介してセンターケース3
00の側面に当接され、さらに支軸591のトラ
ンスミツシヨンがわにはインナスプライン596
が形成されている。 Vベルト式無段変速機の出力軸550は、エン
ジンがわ端には前記出力ギアの支軸591に形成
されたインナスプライン596に嵌合するアウタ
スプライン550Aが形成され、スプライン嵌合
により出力ギアの支軸591を介してセンターケ
ース300に支持され、他端550Bは他方の支
点を形成するボールベアリング920を介してト
ランスミツシヨンケースのエンジン反対側壁25
0に支持されている。 このVベルト式無段変速機の出力軸550の軸
心に形成された油路551には中間部にセンシン
グバルブボデイ552が嵌着され、該バルブボデ
イ552のエンジン側部552Aはトランスミツ
シヨンケースに形成され油圧制御装置と連絡する
油路140から供給された油圧が前記油圧サーボ
570に導かれる油路とされ、前記バルブボデイ
552のエンジンと反対側部は、先端が前記トラ
ンスミツシヨンケースの側壁250の出力軸55
0との対応部に形成される穴250Bを塞ぐよう
蓋着された蓋553のパイプ状突出部554と嵌
合されトランスミツシヨンケースおよび該トラン
スミツシヨンケースに締結された蓋553に形成
され油圧制御装置から可動フランジ560Bの変
位位置を検出する減速比検出弁50により油圧が
調整される油路3となつている。減速比検出弁5
0は、検出棒51の図示右端に取付けられた係合
ピン51Aが可動フランジ560Bの内周に形成
された段部561に係合され、可動フランジ56
0Bの変位に伴うスプールの変位により油路3の
油圧を調整する。 第2図は第1図に示した車両用無段自動変速機
を制御する油圧制御装置を示す。21は油溜め、
20はエンジンにより駆動され、前記油溜め21
から吸入した作動油を油路1に吐出するオイルポ
ンプ、30は入力油圧に応じて油路1の油圧を調
整し、ライン圧とする調圧弁(レギユレータ弁)、
40は油路1から供給されたライン圧をスロツト
ル開度に応じて調圧し、油路2から第1スロツト
ル圧として出力し、油路3からオリフイス22を
介して供給された前記減速比検出弁50の出力す
る減速比圧をスロツトル開度が設定値1以上の
とき油路3aから第2スロツトル圧として出力す
るスロツトル弁、50は油路1とオリフイス23
を介して連絡する油路3の油圧をVベルト式無段
変速機の出力プーリの可動フランジ560Bの変
位量に応じて調圧する前記減速比検出弁、60は
油路1とオリフイス24を介して連絡するととも
に調圧弁30からの余剰油が排出される油路4の
油圧を調圧するとともに余剰油路を油路5から潤
滑油として無段自動変速機の潤滑必要部へ供給す
る第2調圧弁、65は運転席に設けられたシフト
レバーにより作動され、油路1のライン圧を運転
者の操作に応じて分配するマニユアル弁、70は
入力に応じて油路4の油圧を流体継手400に供
給し、ロツクアツプクラツチ430の係合および
解放を司るロツクアツプ制御機構、80は入力に
応じて油路1と大径のオリフイスを介して連絡す
る油路1aの油圧を油路1bから入力プーリの油
圧サーボ530へ出力するVベルト式無段変速機
500の減速比(トルク比)制御機構、86は出
力プーリの油圧サーボ530の排出油路(本実施
例では給排油路)1bに設けられたダウンシフト
制御機構、10はマニユアル弁65がLレンジに
シフトされたとき油路1に連絡する油路1cに設
けられ、ライン圧を調圧してローモジユレータ圧
として油路2に供給するローモジユレータ弁、1
2はオイルクーラー油路11に設けられたリリー
フ弁、25は油路1に設けられたリリーフ弁、2
6は遊星歯車変速機構300の多板ブレーキの油
圧サーボ680へのライン圧供給油路6に設けら
れたチエツク弁付流量制御弁、27は遊星歯車変
速機構300にの多板クラツチの油圧サーボ69
0へのライン圧供給油路7に設けられたチエツク
弁付流量制御弁である。13は低圧油を入力プー
リの油圧サーボ530へ供給する油路であり、前
記第2調圧弁60の余剰油を油路13に設けたオ
リフイス14およびチエツク15を介して油路1
bに供給し、油路1bから油路1cに供給してい
る。 ライン圧の調整は、上記調圧弁30、スロツト
ル弁40および、減速比検出弁50でなされる。 減速比検出弁50は、一端にVベルト式無段変
速機の出力プーリの可動フランジ560Bと係合
する係合ピン51Aが固着され、他端にスプリン
グ52が背設された検出棒51、該検出棒51と
スプリング53を介して直列的に配されランド5
4Aおよび54Bを有するスプール54、油路3
と連絡するポート55、ドレインポート56、ス
プール54に設けられポート55とランド54A
と54Bとの間の油室54aとを連絡する油路5
7とを有し、可動フランジ560Bの変位に応じ
て第3図に示すごとき油圧Piを油路3に発生させ
る。 スロツトル弁40は、運転席のアクセルペダル
にリンクされたスロツトルカム41に接触して変
位されるスロツトルプランジヤ42、該スロツト
ルプランジヤ42とスプリング43を介して直列
されたスプール44を備え、スロツトル開度の
増大に応じてプランジヤ42およびスプール44
は図示左方に変位される。プランジヤ42はスロ
ツトルカム41の回転角およびランド42aにフ
イードバツクされた油路2の油圧を受けスロツト
ル開度が設定値1以上(>1)となつた
とき油路3と油路3aとを連絡して油路3aに前
記減速比圧に等しい第2スロツトル圧を生ぜし
め、<1のとき、ドレインポート40aから
油路3aの油圧を排圧させ油路3aに第4図に示
す如く第2スロツトル圧Pjを発生させる。スプー
ル44はスプリング43を介してスロツトルカム
の動きが伝えられ該スロツトル開度とオリフイス
45を介してランド44aにフイードバツクされ
た油路2の油圧により変位され油路1と油路2の
連通面積を変化させて油路2に生ずるスロツトル
圧Pthを第5図および第6図の如く調圧する。 調圧弁30は、一方(図示左方)にスプリング
31が背設され、ランド32A、32B、32C
を備えたスプール32、前記スプール32に直列
して背設され、小径のランド33Aと大径のラン
ド33Bとを備えた第1のレギユレータプランジ
ヤ33、該プランジヤ33に当接して直列的に配
された第2のレギユレータプランジヤ34を有
し、油路1と連絡するポート34a,オリフイス
35を介してライン圧がフイードバツクされるポ
ート34bドレインポート34c、余剰油を油路
4に排出させるポート34d、ランドと弁壁との
間からの洩れ油を排出するドレインポート34
e、油路3からの減速比圧が入力される入力ポー
ト34f、油路2から第1スロツトル圧が入力さ
れる入力ポート34a、油路3aから第2スロツ
トル圧が入力される入力ポート34hとからな
る。 ローモジユレータ弁10はマニユアル弁70が
Lレンジに設定されたときスロツトル開度に依存
しない第7図に示すローモジユレータ圧Plowを
出力する。ここでローモジユレータ弁及びスロツ
トル弁はいずれも調圧の為の排圧油路を持たず、
スロツトル圧Pthが減速比制御機構80から常時
排圧されていることを利用して調圧する構成とし
ており、また、これらの両弁は並列的に配置され
ている。従つてLレンジでは油路2に、第8図の
ごときPlow及びPthのうち大きい方の油圧が発生
することになる。従つて第9図に示す如くマニユ
アル弁がLレンジに設定されている場合の低スロ
ツトル開度に於けるライン圧PLがDレンジの場
合より上昇する。 調圧弁30は、ポート34fから入力され第2
プランジヤ34に印加される減速比圧、ポート3
4aから入力され第1プランジヤ33のランド3
3Bに印加される第1スロツトル圧、ポート34
hから入力され第1プランジヤ33のランド33
Aに印加される第2スロツトル圧スプリング31
およびオリフイス35を介して油路1と連絡され
たポート34bからスプールのランド32Cにフ
イードバツクされるライン圧とによりスプール4
2が変位される。これにより調圧弁30は、油路
1に連絡するポート34a,油路4に連絡するポ
ート34dおよびドレインポート34cの開口面
積を調整して油路1の圧油の洩れ量を増減させ第
9図、第10図、および第11図に示すライン圧
PLを生じさせる。Lレンジでは強力なエンジン
ブレーキを得る為にダウンシフトさせる必要があ
る。Vベルト式無段変速機ではダウンシフト時に
は入力プーリの油圧サーボ530への油路を排圧
油路と連絡することにより、サーボ油室内の油を
排油して、ダウンシフトを実現する。しかし、強
力なエンジンブレーキを得る為にはプライマリシ
ーブを高回転で回すことになるが、その回転によ
り発生する遠心力による油圧で排油が防げられる
場合がある。従つて迅速なダウンシフトが必要な
場合には出力プーリの油圧サーボ570に加える
油圧を通常より高くする必要があり、特にスロツ
トル開度が低い場合には重要である。その為にL
レンジではローモジユレータ弁によつてスロツト
ル開度が小さい時のスロツトル圧Pthを増加さ
せ、ライン圧PL(ライン圧=出力がわプーリの油
圧サーボ供給圧)を増加させている。 マニユアル弁65は、運転席に設けられたシフ
トレバーで動かされ、P(パーク)、R(リバー
ス)、N(ニユートラル)、D(ドライブ)、L(ロ
ー)の各シフト位置に設定されるスプール66を
有し、各シフト位置に設定されたとき油路1、ま
たは油路2と、油路1c、油路6、油路7とを表
に示す如く連絡する。
【表】 表において〇は油路1との連絡、△は油路2
との連絡、−は油路の閉塞、×は排圧を示す。この
表に示す如くRレンジでは遊星歯車変速機構の
ブレーキ680にライン圧が供給され、Dレンジ
およびLレンジではクラツチ690に油路2のス
ロツトル圧(またはローモジユレータ圧)が供給
され前進後進の切り換えがなされる。 第2調圧弁60は一方にスプリング61が背設
されランド62A、62B、62Cを備えたスプ
ール62を有し、スプール62はスプリング61
のばね荷重とオリフイス63を介してランド62
Aに印加される油圧により変位して油路4と油路
5とおよびドレインポート60Aの流通抵抗を変
化させ油路4の油圧を調圧すると共に油路5から
潤滑必要部へ潤滑油を供給し余つた作動油はドレ
インポート60Aからドレインさせる。 油路13は、前記潤滑油路5と入力がわ油圧サ
ーボ530とをオリフイス14とチエツクボール
付チエツク弁15とを介して連絡する。チエツク
ボールは潤滑油路5→油圧サーボ530に連絡す
る魅路1b方向には作動油を通過させ、逆方向に
は作動油を通過させない様に配置されている。こ
れにより、入力プーリ530への作動油供給油路
1bに油圧が発生している場合にはチエツクボー
ルの作用により油路1bの油圧は油路13に流入
することなく油圧サーボ530に加えられ、油路
1bに油圧が発生していない場合には、油路13
からオリフイス14を介して作動油が流入して空
気が入るのを防ぐことが可能となる。なお、オリ
フイス14とチエツク弁15の位置を入れ替えて
も同様の効果が得られる。 減速比制御機構80は、減速比制御弁81、オ
リフイス82と83、アツプシフト用電磁ソレノ
イド弁84、及びダウンシフト用電磁ソレノイド
弁85からなる。 減速比制御弁81は第1のランド812Aと第
2のランド812Bと第3のランド812Cとを
有し、一方のランド812Cにスプリング811
が背設されたスプール812、それぞれオリフイ
ス82及び83を介して油路2からスロツトル圧
またはローモジユレータ圧が供給される両側端の
側端油室815及び816、ランド812Bとラ
ンド812Cとの間の中間油室810、油室81
5と油室810を連絡する油路2A、ライン圧が
供給される油路1と連絡すると共に、スプール8
12の移動に応じて開口面積が増減する入力ポー
ト817およびVベルト式無段変速機500の入
力プーリ520の油圧サーボ530に油路1bを
介して連絡する出力ポート818が設けられた調
圧油室819、スプール812の移動に応じて油
室819を排圧するドレインポート814、及び
スプール812の移動に応じて油室810および
油室815を排圧するドレインポート813を備
える。アツプシフト用電磁ソレノイド弁84とダ
ウンシフト用電磁ソレノイド弁85とは、それぞ
れ減速比制御弁81の油室815と油室816と
に取り付けられ、双方とも後記する電気制御回路
の出力で作動されそれぞれ油室815および油室
810と油室816とを排圧する。 ダウンシフト制御機構86は、油路1bに設け
た流量制限機構であるオリフイス87、ダウンシ
フト制御弁88、ダウンシフト制御用電磁および
ソレノイド弁89からなる。オリフイス87は、
油路1bに取付けられ、該油路1bを介して入力
プーリの油圧サーボ530に供給および排圧され
る作動油の流量を設定値に制限する。ダウンシフ
ト制御弁88のスプール882は一方から背設さ
れたスプリング881のばね荷重を受け、他方か
らオリフイス891を介して油路2に連絡する油
路2Aのソレノイド圧を受けて作動される。電磁
ソレノイド弁89は油路2aに取付けられ、電気
制御回路の出力で作動され前記油路2aの油圧を
ロウレベルとハイレベルとに切換える。 このダウンシフト制御機構86は、つぎのよう
に作動する。 車両の運転者が急加速しようとするときあるい
は登り坂路を走行しはじめるときなど、アクセル
ペダルを急速に踏み込み、これによりスロツトル
開度を急増させ、減速比を増大させて出力軸ト
ルクの増大を図るいわゆるキツクダウンシフト時
において、電磁ソレノイド弁89はOFFされダ
ウンシフト制御弁88のスプール882は図示下
方に設定されて油路1cとドレインポート883
との連絡を遮断する。 このとき入力プーリの油圧サーボ530の油圧
は油路1c→オリフイス87→油路1b→減速比
制御弁のドレインポート814の順に排圧される
ので降圧速度は制限され、該油圧サーボ530内
の油圧の過降圧によりVベルトの張力の低下は防
止され、プーリとVベルトとのスリツプの発生は
防止される。これにより第12図の如く、キツク
ダウンがなされたとき実線で示す従来のトルクT
の変化、油圧サーボ530の油圧P0の変化、減
速比Gの変化は本発明では破線で示す如く特性に
変化し、シヨツクは低減する。 しかるに上記の如くオリフイスを油路1bに設
けたときは該オリフイスの作用で急停車したとき
は該オリフイスのため減速比制御弁のドレインポ
ート814からの排圧速度が制限され、Vベルト
式無段変速機内でダウンシフトが完了する前に停
車してしまい自動車の再発進時に最大減速比によ
り大トルクが得られずスムーズな再発進が困難に
なる場合が生じやすい。 よつて上記オリフイス87に加えてダウンシフ
ト制御弁88を設け、ニユートラルまたはエンジ
ンブレーキのブレーキの状態で減速がなされる、
いわゆるコーストダウンシフト時においては、電
磁ソレノイド弁89がONされ、ダウンシフト制
御弁88のスプールは図示下方に設定されて油路
1cはドレインポート883に連絡する。このと
き油圧サーボ530の油圧は油路1c→ドレイン
ポート883の順で排圧され、排圧は急速になさ
れる。この降圧速度に増大により急停車したとき
でもVベルト式無段変速機のダウンシフトは最大
減速比まで確実に降下できる。 ロツクアツプ制御機構70は、ロツクアツプ制
御弁71と、オリフイス77と、該オリフイス7
7を介して前記油路4に連絡する油路4aの油圧
を制御する電磁ソレノイド弁76とからなる。ロ
ツクアツプ制御弁71は、一方(図示右方)にス
プリング72が背設され、同一径のランド73
A、73B、73Cを備えたスプール73および
該スプール73に直列して設けられ他方(図示左
方)にスプリング74が背設され前記スプール7
3のランドより大径のスリーブ75とを有し、一
方から油路4に連絡した入力ポート71Aを介し
てランド73Cに印加される油路4の油圧P4
と、スプリング72のばね荷重Fs1とを受け、
他方からはスリーブ75にソレノイド弁76によ
り制御される油路4aのソレノイド圧Psまたは
ポート71Bを介してランド73Aに印加される
ロツクアツプクラツチ430の解放がわ油路8の
油圧P8と前記スプリング74によるばね荷重
Fs2とを受けてスプール73が変位され、油路
4と前記解放がわ油路8またはロツクアツプクラ
ツチ430の係合がわ油路9との連絡を制御す
る。ソレノイド弁76が通電されてONとなつて
いるとき、油路4aの油圧は排圧されてスプール
73は図示左方に固定され、油路4と油路9とが
連絡し、作動油は油路9→ロツクアツプクラツチ
430→油路8→ドレインポート71Cの順で流
れ、ロツクアツプクラツチ430は係合状態にあ
る。ソレノイド弁76が非通電され弁口が閉じて
いる(OFF)ときは、油路4aの油圧は保持さ
れスプール73は図示右方に固定され、油路4は
油路8と連絡し、作動油は油路8→ロツクアツプ
クラツチ430→油路9→オイルクーラへの連絡
油路10の順で流れ、ロツクアツプクラツチ43
0は解放されている。 つぎにロツクアツプクラツチ制御機構70の作
用を説明する。 ロツクアツプクラツチ付自動変速機ではロツク
アツプクラツチ係合時にトルクコンバータ又はフ
リユイツドカツプリングのポンプ側とタービン側
との回転速度に差がある為にクラツチ係合による
シヨツクが発生し、フイーリング上好ましくない
場合がある。その為に従来ではロツクアツプクラ
ツチ係合時点の車速を高くすることにより、ロツ
クアツプクラツチ係合時のトルクコンバータ又は
フリユイツドカツプリングのポンプ側とタービン
側との回転速度のそが少ない状態でロツクアツプ
させて、クラツチ係合によるシヨツクが小さくな
る様にしている。しかしこの場合にはロツクアツ
プ車速が高くなり、低車速ではロツクアツプでき
ず、ロツクアツプクラツチの効果を十分に得るこ
とができない。本実施例では、ロツクアツプクラ
ツチ係合時にロツクアツプクラツチ係合圧とロツ
クアツプクラツチ解放圧とを調整して、ロツクア
ツプクラツチ係合のシヨツクを和らげることの可
能なロツクアツプクラツチ制御機構を提供してい
る。ソレノイド弁76がOFFでロツクアツプク
ラツチOFF、ソレノイドONでロツクアツプクラ
ツチONであるが、ロツクアツプクラツチOFF→
ロツクアツプクラツチONとする時にソレノイド
を単にOFF→ONとするのではなく、OFF→デユ
ーテイー増加→ONとすることによりロツクアツ
プクラツチの係合を調整する。ロツクアツプクラ
ツチOFF−ONの場合にソレノイド弁76に第1
3図に示す様に、ある一定の周期内でON時間が
しだいに増加していく様な信号を与えることによ
り、供給圧に対して第14図に示す様な圧力(ソ
レノイド圧)Psがソレノイド油路4aに発生す
る。このソレノイド圧Psによりバルブスプール
73がコントロールされ、ロツクアツプクラツチ
解放側油路8の解放圧P2、ロツクアツプクラツ
チ係合側油路9の供給圧P3はソレノイドデユー
テイーに対して第15図に示す様に変化する。こ
こで、デユーテイー0%(Ps=P1)〜d1%(Ps
=Ps1)の範囲では第16図のA〜Bの範囲にバ
ルブがコントロールされている。デユーテイー
d1%(Ps=Ps1)〜d21%(Ps=Ps21)の範囲で
は第16図のB〜Cの範囲にバルブがコントロー
ルされている。デユーテイーd21%(Ps=Ps21)
〜d22%(Ps=Ps22)の範囲では第16図C〜D
の範囲にバルブがコントロールされている。デユ
ーテイーd22%(Ps=Ps22)〜100%(Ps=0)
の範囲では第16図Dの状態となる。 第17図は第2図に示した油圧制御装置におけ
るロツクアツプクラツチ制御機構70の電磁ソレ
ノイド弁76、減速比制御機構80のアツプシフ
ト用電磁ソレノイド弁84およびダウンシフト用
電磁ソレノイド弁85、およびダウンシフト制御
機構86のダウンシフト制御用電磁ソレノイド弁
89を制御する電気制御回路90の構成を示す。
901はシフトレバーがP、R、N、Lのどの位
置にシフトされているかを検出するシフトバース
イツチ、902は入力プーリAの回転速度を検出
する回転速度センサ、903は車速センサ、90
4はエンジンのスロツトル開度を検出するスロツ
トルセンサ、905は回転速度センサ902の出
力を電圧に変換するスピード検出処理回路、90
6は車速センサ903の出力を電圧に変換する車
速検出回路、907はスロツトルセンサ904の
出力を電圧に変換するスロツトル開度検出処理回
路、908〜911は各センサの入力インターフ
エイス、912は中央処理装置(CPU)、913
は電磁ソレノイド弁76,84,85を制御する
プログラムおよび制御に必要なデータを格納して
あるリードオンメモリ(ROM)、914は入力
データおよび制御に必要なパラメータを一時的に
格納するランダムアクセスメモリ(RAM)、9
15はクロツク、916は出力インターフエイ
ス、917はソレノイド出力ドライバであり出力
インターフエイス916の出力をダウンシフト電
磁ソレノイド弁85、アツプシフト電磁ソレノイ
ド弁84ロツクアツプ制御用電磁ソレノイド弁7
6およびダウンシフト制御用電磁ソレノイド弁8
9の作動出力に変える。入力インターフエイス9
08〜911とCPU912、ROM913、
RAM914、出力インターフエイス916との
間はデータバス918とアドレスバス919とで
連絡されている。 つぎに電気制御回路91により制御されるロツ
クアツプ制御機構70減速比制御機構80および
ダウンシフト制御機構86の作動を第18図〜第
28図と共にする。 本実施例では電気制御回路90により、各スロ
ツトル開度において最良燃費となるよう入力が
わプーリ回転数Nを制御する例が示されている。 減速比制御機構80の制御は、第18図に示す
最良燃費入力プーリ回転数と、実際の入力プーリ
回転数とを比較することにより、入出力プーリ間
の変速比の増減を減速比制御機構80に設けた2
個の電磁ソレノイド弁84および85の作用によ
り行い、実際の入力プーリ回転数を最良燃費入力
プーリ回転数に一致させるようになされる。第1
9図は入力プーリ回転数制御の全体のフローチヤ
ートを示す。 スロツトルセンサ904によりスロツトルト開
度の読み込み912を行つた後、シフトレバー
スイツチ901によりシフトレバー位置の判別9
22を行う。判別の結果、シフトレバーがP位置
またはN位置の場合には、第20図に示すP位置
およびN位置処理930のサブルーチーにより電
磁ソレノイド弁84および85の双方をOFFし
(931)、PまたはN状態をRAM914に記憶
せしめる。(932)これにより入力プーリAの
ニユートラル状態が得られる。ロツクアツプコン
トロールは第13図に示す如く1周期K*におけ
るパルス巾がL*+nM*(n=1・2・3…)で表
わされ、しだいに巾が大きくなつていくパルスを
第16図に示すロツクアツプ制御機構70の電磁
ソレノイド弁76に加えることによりなされる。
このように電磁ソレノイド弁76をデユーテイー
コントロールすることにより、ロツクアツプ制御
弁71の図示左端油室78にデユーテイーに対応
して調整された油圧Psが生じる。第21図は第
12図で示した波形図の各パラメータK*、L*
M*により制御を行なう場合のプログラムフロー
チヤートを示す。ロツクアツプコントロール処理
中であるか否かのFLUGの判別941をし、処理
中であればその処理を継続し、処理中でなけれ
ば、シフトレバースイツチ901においてP位置
またはN位置からR位置への変化の有無の判別9
42およびN位置からD位置への変化の有無の判
別943を行ない、いずれかの変化が生じている
場合はそれに対応するK*、L*、M*の各パラメー
タの設定944または945をし、ロツクアツプ
コントロール処理を行なう状態であることを示す
FLUGをON状態にする955。いずれの変化も
生じていない場合にはリターンし、ロツクアツプ
コントロール処理はなされない。ロツクアツプコ
ントロールは1周期K*の終了を判別するパラメ
ータKが正の値か否かの判別946を、Kが正の
値でないときはKをK、LをL*−M*、MをL*
設定し947、Lが0以下か否かの判別948を
し、Lが0以下ならFLUGOFF949をしてリ
ターンする。この場合、LがL≦0であり、
FLUGをOFFするということは、全てのロツク
アツプコントロール処理が終了したことを示して
いる。判別946において1周期K*の終了を判
別するパラメータKが正の値のときは、K−1を
Kと設定し950、判別948においてL≦0で
ない場合と共に、1周期KにおけるON時間の終
了を判別するパラメータLがL=0か否かの判別
951を行なう。L=0のときはソレノイド弁7
4のOFF指令952を発し、Lが0以外のときはソ
レノイド弁74のON指令953を発したL−1を
Lと設定し954、リターンする。また同様のロ
ツクアツプコントロール処理は第17図の920
に示すプログラマブルタイマを用いても行なうこ
とが可能である。 ロツクアツプコントロール処理950のつぎに
は、入力プーリの回転速度センサ902により実
際の入力プーリ回転数Nの読み込み923を行
う。つぎにスロツトル開度が0か否かの判別9
24をし、=0のときは、第21図に示すサブ
ルーチンに従いあらかじめデータとしてROM9
13に格納してある第18図のスロツトル開度
に対応する最良燃費入力プーリ回転数N*の設定
960をするためスロツトル開度に対応した入力
プーリ回転数Nデータの格納アドレスのセツト9
61をし、セツトしたアドレスからN*のデータ
を読み出し962読み出したN*のデータをデー
タ格納用RAM914に一時格納する963。 つぎに実際の入力プーリ回転数Nと最良燃費入
力プーリ回転数N*との比較927を行う。N<
N*のときはアツプシフト電磁ソレノイド弁84
の作動指令928を発し、N>N*のときはダウ
ンシフト電磁ソレノイド弁85の作動指令929
を発し、N=N*のときは両電磁ソレノイド弁8
4および85のOFF指令920を発する。=
0でスロツトル全閉時には、エンジンブレーキの
必要性を判断するためシフトレバーがD位置に設
定されているか又はL位置に設定されているかの
判別926を行い、必要に応じてエンジンブレー
キ制御970または980を行う。D位置のエン
ジンブレーキ処理970は、第23図に示す如
く、車速センサ903により車速Vの読み込み9
71をし、その時点での加速度αを算出し97
2、つぎに該加速度αが車速に対して適当な加速
度Aであるか否かの判別973をする。α>Aの
ときはダウンシフトのコントロール974を行う
ためN*にNより大きい値を設定したのち、リタ
ーンし、α≦AのときはN*にスロツトル開度
に対応する最良燃費入力プーリ回転数N*の設定
975を行なつた後リターンする。車速と適当な
加速度Aとの関係は、各車両について実験または
計算により求められるものであり、第24図のグ
ラフに示す。 L位置のエンジンブレーキ処理980では、第
25図に示す様に、車速Vの読み込み981をし
た後車速Vと入力プーリ回転数Nからトルク比T
を次式から算出する演算を行う。982T=N/
V×k、ここでkはトランスミツシヨン内部の減
速歯車機構500の減速比、車両の最終減速比お
よびタイヤ半径等とから決定される定数である。
つぎに現在のトルク比Tがその車速Vに対して安
全かつ適正なエンジンブレーキが得られるトルク
比T*より大きいか否かの判別983を行い、T
<T*のときはダウンシフトがなされるようNに
Nより大きい値の設定984を行い、T≧T*
ときはN*にNと等しい値の設定985を行つて
リターンする。各車速に対して安全か適正なエン
ジンブレーキが得られるトルク比T*は、各車両
について実験または計算により求められるもので
あり、第26図のグラフに示す。 つぎに減速比制御機構80の作用およびダウン
シフト制御機構86の作用を第27図〜第33図
と共に説明する。 定速走行時(変速しない時) 減速比制御機構80においては、第27図Aに
示す如く電気制御回路90の出力により制御され
る電磁ソレノイド弁84および85はOFFされ
ている。これにより油室816の油圧Pdはライ
ン圧となり、油室815の油圧Puもスプール8
12が図示右側にあるときはライン圧となつてい
る。スプール812はスプリング811のばね荷
重による押圧力があるので図示左方に動かされる
スプール812が左方に移動され油室815は油
路2Aおよび油室810を介してドレインポート
813と連通しPuは排圧されるので、スプール
812は油室816の油圧Pdにより図示右方に
動かされる。スプール812が右方に移動される
ドレインポート813は閉ざされる。よつてスプ
ール812はこの場合、スプール812のランド
812Bのドレインポート813がわエツジにフ
ラツトな平面(テーパー面)812aを設けるこ
とにより、より安定した状態でスプール812を
第27図Aの如く中間位置の平衡点に保持するこ
とが可能となる。 第27図Aの如く中間位置の平衡点に保持され
た状態においては油路1aは閉じられており、入
力プーリ520の油圧サーボ530の油圧は、出
力側プーリ560の油圧サーボ570に加わつて
いるライン圧によりVベルト112を介して圧縮
される状態になり、結果的に油圧サーボ570の
油圧と平衡する。実際上は油路1bにおいても油
洩れがあるため、入力側プーリ520は徐々に拡
げられてトルク比Tが増加する方向に変化して行
う。従つて第26図Aに示すようにスプール81
2が平衡する位置においては、ドレインポート8
14を閉じ、油路1aはやや開いた状態となるよ
うスプール812のランド812Bのポート81
7がわエツジにフラツトな面(テーパー面)81
2bを設け、油路1bにおける油洩れを補うよう
にしている。さらにランド812Aのドレインポ
ート814がわエツジにフラツトな面(テーパー
面)812cを設けることで油路1bの油圧変化
の立ち上りなど変移をスムーズにできる。この場
合においてライン圧の洩れは、オリフイス82を
介してドレインポート813から排出される圧油
のみで洩れ箇所は1箇所のみである。前記フラツ
トな面812a,812b,812cの代わりに
第29図に示すようにボデイー側の各ポート部に
切り欠き(ノツチ部)812α,812β,81
2γを設けることによつても同様の効果が得られ
る。 ダウンシフト制御機構86においては、第29
図に示す如く電磁ソレノイド弁89はOFFされ、
油路2aの油圧は油路2の油圧と同等になつてお
り、ダウンシフト制御弁88のスプール882は
前述の如く図示下方に設定されドレインポート8
83を塞ぎ、油圧サーボ530に連絡する油路1
bの油圧を保持する。 アツプシフト時 減速比制御機構80においては、第27図Bに
示す如く電気制御回路90の出力によりアツプシ
フト電磁ソレノイド弁84がONされる。これに
より油室815が排圧されるため、スプール81
2は図示右方に動かされ、スプリング811は圧
縮されてスプール812は図示右端に設定され
る。この状態では油路1aのライン圧がポート8
18を介して油路1bに供給されるため油圧サー
ボ313の油圧は上昇し、入力プーリ520は閉
じられる方向に作動してトルク比Tは減少する。
従つてソレノイド弁84のON時間を必要に応じ
て制御することによつて所望のトルク比だけ減少
させアツプシフトを行う。 ダウンシフト制御機構86においては、第30
図に示す如く、電磁ソレノイド弁89はOFFし
ており、油路2aの油圧は油路2の油圧と同等に
なつており、ダウンシフト制御弁88のスプール
882は前述の如く図示下方に設定されてドレイ
ンポート883を塞ぎ、油圧サーボ830に連絡
する油路1bの油圧を保持する。 ダウンシフト時 減速比制御機構80においては、第27図Cに
示す如く電気制御回路90の出力によりソレノイ
ド弁85がONされ、油室816が排圧される。
スプール812はスプリング811によるばね荷
重と油室815のライン圧とにより急速に図示右
方に動かされ、油路1bはドレインポート813
と連通して排圧され、入力側プーリ520は迅速
に拡がる方向に作動してトルク比Tは増大する。
このようにソレノイド弁85のON時間を制御す
ることによりトルク比を増大させダウンシフトさ
せる。 このように入力(ドライブ側)プーリ520の
油圧サーボ530は、減速比制御弁81の出力油
圧が供給され、出力(ドリブン側)プーリ560
の油圧サーボ870にはライン圧が導かれてお
り、入力プーリ520の油圧サーボ530の油圧
をPi、出力プーリ560の油圧サーボ570の油
圧PoとするとPo/Piはトルク比Tに対して第2
8図のグラフに示すごとき特性を有し、たとえば
スロツトル開度=50%、トルク比T=1.5(図中
a点)で走行している状態からアクセルをゆるめ
て=30%とした場合Po/Piがそのまま維持さ
れるときはトルク比T=0.87の図中b点に示す運
転状態に移行し、逆にトルク比T=1.5の状態を
保つ場合には入力プーリを制御する減速比制御機
構80の出力によりPo/Piの値を増大させ図中
C点の値に変更する。このようにPo/Piの値を
必要に応じて制御することによりあらゆる負荷状
態に対応して任意のトルク比に設定できる。 ダウンシフト制御機構86においては、キツク
ダウン時には、第31図に示す如く電磁ソレノイ
ド弁89はOFFされ、油路2aの油圧は油路2
の油圧と同等になつており、ダウンシフト制御弁
88のスプール882は図示下方に設定されてド
レインポート883を塞ぎ、油圧サーボ530に
連絡する油路1cの油圧は減速比制御弁81によ
り制御される。このときには前述の如く油路1c
は油路1bを介してドレインポート814に連絡
しているのでオリフイス87による制限を受けな
がら油圧サーボ530の油圧を漸降する。コース
トダウン時には、第32図に示す如く電磁ソレノ
イド弁はONされ、油路2aの油圧は排圧され
る。これによりダウンシフト制御弁88のスプー
ル882はスプリング881のばね荷重により図
示上方に変位され油路1cはドレインポート88
3と連絡し、油圧サーボ530の圧油はオリフイ
スを介さず急激に排圧され、急激なダウンシフト
を可能にする。このとき減速比制御機構80にお
いては、第32図に示す如く、アツプシフト電磁
ソレノイド弁84はOFF、ダウンシフト電磁ソ
レノイド弁85はONとされ、油路1bとドレイ
ンポート814とが連絡していてもよく、また第
33図に示す如く電磁ソレノイド弁84および8
5が共にOFFし、油路1bとドレインポート8
14との連絡が遮断されていてもよい。第32図
に示す実施例においては油圧サーボ530の排油
速度はドレインポート883および814の両方
からなされるので一層増大し、第33図の如く電
磁ソレノイド弁84および85が共にOFFの作
動とするとON作動している電磁ソレノイド弁か
らの圧油の洩れが少なく、オイルポンプの必要容
量が低減できる効果がある。 第34図〜第37図は本願第3発明および第4
発明の他の実施例を示す。 本実施例では入力プーリの油圧サーボ530に
作動油を給排する油路1bにオリフイス87を挿
入することを廃止している。その代わりに、減速
比制御弁81のドレインポート814とダウンシ
フト制御弁に設けたインポート885とを油路1
dで連絡するとともにダウンシフト制御弁88に
設けたドレインポート886に排出油路1e連絡
し、該排出油路1eにオリフイス87を挿入して
いる。 本実施例のダウンシフト制御機構86は次のよ
うに作動する。 定速走行時(変速しない時) 第34図に示す如く、減速比制御機構80の2
つの電磁ソレノイド弁84および85は共に
OFFしており、減速比制御弁81のスプール8
12は中間位置に保たれ油路1bと油路1dとの
連絡は遮断されているので油路1bの油圧は一定
値に保持されている。またダウンシフト制御機構
86の電磁ソレノイド弁89はOFFされ、油路
2aの油圧と油路2と同等に保たれダウンシフト
制御弁88のスプール882は図示下方に設定さ
れインポート885はドレインポート886に連
絡している。 アツプシフト時 第35図に示す如く、減速比制御機構80のア
ツプシフト電磁ソレノイド弁84はONされ、ダ
ウンシフト電磁ソレノイド弁85はOFFされ、
減速比制御弁81のスプール812は図示右方に
設定されドレインポート814は塞がれ油圧サー
ボ530に連絡する油路1bの油圧の昇圧がなさ
れる。ダウンシフト制御機構86は前記定速走行
時と同じ状態にある。 キツクダウンシフト時 第36図に示す如く、減速比制御機構80にお
いてダウンシフト電磁ソレノイド弁85はON、
アツプシフト電磁ソレノイド弁84はOFFし、
減速比制御弁81のスプール812は図示左方に
設定され、油路1bと油路1dとが連絡する。ダ
ウンシフト制御機構80の電磁ソレノイド弁89
はOFFし、油路2aの油圧は油路2の油圧と同
等のレベルにあるのでダウンシフト制御弁88の
スプール882は図示下方に設定され、油路1d
と油路1eとが連絡する。これにより油圧サーボ
530の油圧は、油路1b→油路1d→油路1e
→オリフイス87の順に排出され、オリフイス8
7による制限を受け漸降する。 コーストダウンシフト時 第37図に示す如く、減速比制御機構80にお
いてダウンシフト電磁ソレノイド弁85はON、
アツプシフト電磁ソレノイド弁84はOFFし、
減速比制御弁81のスプール812は図示左方に
設定され、油路1bと油路1dとが連絡する。ダ
ウンシフト制御機構80の電磁ソレノイド弁89
はONし、油路2aの油圧は排圧されるのでダウ
ンシフト制御弁88のスプール882は図示上方
に設定され、油路1dはダウンシフト制御弁88
に設けられた第2のドレインポート884に連絡
する。これにより油圧サーボ530の油圧は油路
1b→油路1d→ドレインポート804の順に排
出され、急速に降圧する。 第38図は本願第5発明および第6発明の実施
例を示す。 本発明では、ダウンシフト制御弁88は、一方
(図示上方)から有効受圧面積A1の図示上端ラ
ンドに油路2のスロツトル圧Pthが印加され、他
方(図示下方)から油路1dの油圧PMおよび背
設されたスプリング881のばね荷重F3を受け
て変位されるスプール882を備え、スプール8
82の変位量に応じて油路1dとドレインポート
883との連絡および連絡の遮断を行う。 この実施例ではスプール882は、下記平衡式
に基づいて、ダウンシフト時の入力プーリからの
排圧のレベルをスロツトル開度に対してコント
ロールする。スロツトル圧Pthは第5図に示すよ
うな特性をもつているため、油路1dの油圧PM
はスロツトル開度が小さいときに低い油圧に、
スロツトル開度が大きいときには高い油圧に設
定される。 Pth×A1=PM×A2+Fs PM=(A1/A2)Pth−(Fs/A2) したがつてキツクダウン時には入力プーリからの
排圧レベルを高く保つことが可能となりベルトと
プーリとの間にすべりが生ずることなく滑らかな
ダウンシフトが実現できる。またコーストダウン
時には入力プーリからの排圧レベルが低くなるた
め、急速なダウンシフトが可能となる。また、油
路1dの油圧PMはスロツトル開度の大きさに
よつてそれに対応したレベルに設定されるため、
キツクダウンおよびコーストダウンの度合に適し
た排圧レベルに設定することが可能となり、常に
適正なダウンシフトが実現できる。 以上の如く本発明の車両用無段自動変速機の制
御方法および制御装置は、それぞれ入力軸および
出力軸に取付けられ、油圧サーボにより実効径が
可変とされる入力プーリおよび出力プーリと、こ
れら両プーリ間を伝動するVベルトとからなるV
ベルト式無段変速機を、車両走行条件に応じて自
動変速させる油圧制御装置において、 入力プーリの油圧サーボからの作動油の排出速
度を制限し、キツクダウンシフト時に生ずる入力
プーリの油圧サーボ内の油圧の過降圧を防止し、
これによりキツクダウン時に生じるVベルトとプ
ーリとの滑りを防止しているので、キツクダウン
シフト時の衝撃が防止できる。 また、入力プーリの油圧サーボからの作動油の
排出速度を、キツクダウンシフト時は小さく、コ
ーストダウンシフト時は大きくし、これによりキ
ツクダウンシフト時には入力プーリの油圧サーボ
の油圧が過降圧することを防止してキツクダウン
時にVベルトとプーリとの滑りを防止し、コース
トダウンシフト時には入力プーリの油圧の降圧速
度を大きくしているので、上記キツクダウンシフ
ト時の衝撃防止対策を施したとき、急なコースト
ダウンシフトによる停車時において、停車前に確
実にダウンシフトが完了できる。 さらにスロツトル圧と油圧サーボの排出油路の
油圧とに応じて入力プーリの油圧サーボの排圧速
度を調節することにより油路1dの油圧PMはス
ロツトル開度の大きさによつてそれに対応した
レベルに設定され、キツクダウンおよびコースト
ダウンの度合に適した排圧レベルに設定すること
が可能となる。これによりキツクダウン時には入
力プーリからの排圧レベルを高く保つことが可能
となりベルトとプーリとの間にすべりが生ずるこ
となく滑らかなダウンシフトが実現でき、またコ
ーストダウン時には入力プーリからの排圧レベル
が低くなるため、急速なダウンシフトができ、常
に適正なダウンシフトが実現できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は車両用無段自動変速機の断面図、第2
図はその油圧制御装置の回路図、第3図は減速比
制御弁の出力油圧特性を示すグラフ、第4図はス
ロツトル弁が出力する第2スロツトル圧特性を示
すグラフ、第5図および第6図はスロツトル弁が
出力する第1スロツトル圧特性を示すグラフ、第
7図はローモジユレータ弁が出力するローモジユ
レータ圧特性を示すグラフ、第8図は油路2に生
じる油圧特性を示すグラフ、第9図、第10図、
第11図は調圧弁が出力するライン圧特性を示す
グラフ、第12図はダウンシフト制御機構の作用
説明のためのグラフ、第13図はデユーテイー制
御波形図、第14図はソレノイド圧Psの特性を
示すグラフ、第15図はロツクアツプクラツチに
供給される解放圧P2および係合圧P3の特性を
示すグラフ、第16図A、B、C、Dはロツクア
ツプ制御機構の作動説明図、第17図は電気制御
回路のブロツク図、第18図は最良燃費入力プー
リ回転数を示すグラフ、第19図、第20図、第
21図、第22図、第23図、第25図は作動説
明のためのフローチヤート、第24図は車速と加
速度との特性グラフ、第26図は車速とトルク比
Tとの特性グラフ、第27図は減速比制御機構の
作動説明図、第28図はその作動説明のためのグ
ラフ、第29図〜第37図はダウンシフト制御機
構の作動説明のための油圧回路図、第38図は本
願第5および第6発明にかかる車両用無段自動変
速機の制御方法および制御装置の油圧回路図であ
る。 図中、30……調圧弁、40……スロツトル
弁、50……減速比検出弁、86……ダウンシフ
ト制御機構、87……オリフイス、88……ダウ
ンシフト制御弁、89……ダウンシフト制御用電
磁ソレノイド弁。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 それぞれ入力軸および出力軸に取付けられ、
    油圧サーボにより実効径が可変とされる入力プー
    リおよび出力プーリと、これら両プーリ間を伝動
    するVベルトとからなるVベルト式無段変速機
    を、車両走行条件に応じて自動変速させる油圧制
    御装置において、 入力プーリの油圧サーボからの作動油の排出速
    度をスロツトル開度に応じて制限してキツクダウ
    ンシフト時に生ずる入力プーリの油圧サーボ内の
    油圧の過降圧を防止し、これによりキツクダウン
    時に生じるVベルトとプーリとの滑りを防止する
    ことを特徴とする車両用無段自動変速機の制御方
    法。 2 それぞれ入力軸および出力軸に取付けられ、
    油圧サーボにより実効径が可変とされる入力プー
    リおよび出力プーリと、これら両プーリ間を伝動
    するVベルトとからなるVベルト式無段変速機
    を、車両走行条件に応じて自動変速させる油圧制
    御装置において、 入力プーリの油圧サーボへの作動油の排出路に
    スロツトル開度に応じて流量制限するダウンシフ
    ト制御機構を設けて入力プーリの油圧サーボから
    の作動油の排出速度を制限し、これによりキツク
    ダウン時に生じる前記入力プーリの油圧サーボ内
    の油圧の過降圧を防止してVベルトとプーリとの
    滑りを防止することを特徴とする車両用無段自動
    変速機の制御装置。 3 ダウンシフト制御機構は入力プーリの油圧サ
    ーボへの作動油の排出路に挿入したオリフイスで
    あることを特徴とする特許請求の範囲第2項記載
    の車両用無段自動変速機の制御装置。 4 それぞれ入力軸および出力軸に取付けられ、
    油圧サーボにより実効径が可変とされる入力プー
    リおよび出力プーリと、これら両プーリ間を伝動
    するVベルトとからなるVベルト式無段変速機
    を、車両走行条件に応じて自動変速させる油圧制
    御装置において、 入力プーリの油圧サーボからの作動油の排出速
    度を、キツクダウンシフト時は小さく、コースト
    ダウンシフト時は大きくし、これによりキツクダ
    ウンシフト時には入力プーリの油圧サーボの油圧
    が過降圧することを防止してキツクダウン時にV
    ベルトとプーリとの滑りを防ぎ、コーストダウン
    シフト時には入力プーリの油圧の降圧速度を大き
    くし、急停止時においてもダウンシフトの完了を
    確実に行うことを特徴とする車両用無段自動変速
    機の制御方法。 5 それぞれ入力軸および出力軸に取付けられ、
    油圧サーボにより実効径が可変とされる入力プー
    リおよび出力プーリと、これら両プーリ間を伝動
    するVベルトとからなるVベルト式無段変速機
    を、車両走行条件に応じて自動変速させる油圧制
    御装置において、 入力プーリの油圧サーボからの作動油の排出路
    に設けた流量制限機構と、コーストダウンシフト
    時に前記排出路を前記流量制限機構を介さず直接
    ドレインポートに連絡するダウンシフト制御弁と
    からなるダウンシフト制御機構を設け、これによ
    りキツクダウンシフト時には入力プーリの油圧サ
    ーボの油圧が過降圧することを防止してキツクダ
    ウン時にVベルトとプーリとの滑りを防ぎ、コー
    ストダウンシフト時には入力プーリの油圧の降圧
    速度を大きくし、急停止時においてもダウンシフ
    トの完了を確実に行うことを特徴とする車両用無
    段自動変速機の制御装置。 6 流量制限機構は入力プーリの油圧サーボへの
    作動油の排出路に挿入したオリフイスであること
    を特徴とする特許請求の範囲第5項記載の車両用
    無段自動変速機の制御装置。 7 流量制限機構は入力プーリの油圧サーボへの
    作動油の排出路に設けたチエツク弁付オリフイス
    とオリフイスとを並列してなる流量制御弁である
    ことを特徴とする特許請求の範囲第5項記載の車
    両用無段自動変速機の制御装置。 8 ダウンシフト制御弁は、一方から、ダウンシ
    フト制御用電磁ソレノイド弁により制御される電
    磁ソレノイド弁コントロール圧を受け、他方から
    はスプリングによるばね荷重を受けて変位される
    スプールを備え、前記電磁ソレノイド弁により制
    御されることを特徴とする特許請求の範囲第5項
    記載の車両用無段自動変速機の制御装置。 9 それぞれ入力軸および出力軸に取付けられ、
    油圧サーボにより実効径が可変とされる入力プー
    リおよび出力プーリと、これら両プーリ間を伝動
    するVベルトとからなるVベルト式無段変速機
    を、車両走行条件に応じて自動変速させる油圧制
    御装置において、 入力プーリの油圧サーボからの作動油の排出速
    度をスロツトル開度および前記入力プーリの油圧
    サーボ内の油圧に応じて制御し、これによりキツ
    クダウンシフト時には入力プーリの油圧サーボの
    油圧が過降圧することを防止してキツクダウン時
    にVベルトとプーリとの滑りを防ぎ、コーストダ
    ウンシフト時には入力プーリの油圧の降圧速度を
    大きくし、急停止時においてもダウンシフトの完
    了を確実に行うことを特徴とする車両用無段自動
    変速機の制御方法。 10 それぞれ入力軸および出力軸に取付けら
    れ、油圧サーボにより実効径が可変とされる入力
    プーリおよび出力プーリと、これら両プーリ間を
    伝動するVベルトとからなるVベルト式無段変速
    機を、車両走行条件に応じて自動変速させる油圧
    制御装置において、 一方からスロツトル圧が印加され、他方から入
    力プーリの油圧サーボの排出油圧および背設され
    たスプリングのばね荷重を受けて変位され、前記
    入力プーリの油圧サーボの排出油路とドレインポ
    ートとの連絡を調整するスプールを備えたダウン
    シフト弁を設けスロツトル圧と入力プーリの油圧
    サーボの排出油路の油圧とに応じて入力プーリの
    油圧サーボの排圧速度を調整することを特徴とす
    る車両用無段自動変速機の制御装置。 11 それぞれ入力軸および出力軸に取付けら
    れ、油圧サーボにより実効径が可変とされる入力
    プーリおよび出力プーリと、これら両プーリ間を
    伝動するVベルトとからなるVベルト式無段変速
    機を、車両走行条件に応じて自動変速させる油圧
    制御装置において、 圧力作動油源および前記出力プーリの油圧サー
    ボに連通する入力油路と、前記入力プーリの油圧
    サーボに連通する出力油路と、第1のドレインポ
    ートとを備え、かつ前記出力油路を前記入力油路
    と前記第1のドレインポートとに選択的に切換え
    る切換手段とを備えた減速比制御機構と、 スロツトル開度に応じた作動油圧が供給される
    第1の油路と、前記入力プーリの油圧サーボに連
    通する第2の油路と、第2のドレインポートとを
    備え、コーストダウンシフト時に前記第2の油路
    と前記第2のドレインポートとの間の接続を遮断
    から連通に切換える切換手段を備えたダウンシフ
    ト制御弁と、前記入力プーリの油圧サーボと第1
    のドレインポートとの間にキツクダウンシフト時
    に前記入力プーリの油圧サーボより排出される作
    動油の流量を制限する流量制限手段とからなるダ
    ウンシフト制御機構を備えたことを特徴とする車
    両用無段自動変速機の制御装置。
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