JPH03153523A - 薄片状活性アルミナ担体、その製造方法及びそれを用いた複合顔料 - Google Patents

薄片状活性アルミナ担体、その製造方法及びそれを用いた複合顔料

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JPH03153523A
JPH03153523A JP29438889A JP29438889A JPH03153523A JP H03153523 A JPH03153523 A JP H03153523A JP 29438889 A JP29438889 A JP 29438889A JP 29438889 A JP29438889 A JP 29438889A JP H03153523 A JPH03153523 A JP H03153523A
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carrier
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、新規な活性アルミナ担体に関し、更に詳細に
は高い色素吸着性を有し、顔料担体として有用性が高い
薄片状活性アルミナ担体及びその製造方法、並びに該薄
片状活性アルミナ担体に有機色素を包蔵せしめてなる、
明度、彩度、耐水性、耐溶剤性、耐候性及び安全性が高
く、かつ良好な伸展性(のび、すべり)を有し、使用感
に優れた顔料に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕有機顔
料は、無機顔料に比べて色の鮮明さと種類の豊富さにお
いて優れてはいるものの、耐水性、耐溶剤性、耐候性、
耐熱性などの安定性において劣るものが多い。一方、無
機顔料にあっては、これらの安定性に優れたものが多い
反面、一般に色調が鈍く、色の種類にも制限がある等の
欠点を有している。そこでこのような有機系、無機系の
顔料それぞれの優れた性質を併有した顔料を得るためそ
の複合化が試みられている。
例えば、酸化チタンや硫酸バリウム等の無機粉体の表面
を有機色素で被覆し、これを不溶化して隠蔽力、耐候性
の向上をはかる方法や、粘土鉱物、シラスバルーン、そ
の他の活性無機粉体に有機色素をイオン交換または、吸
着作用等で包蔵せしめて顔料を得る方法が知られている
しかし、この無機粉体を有機色素でコーティングする方
法は、波面した有機色素が剥離しやすく、また、有機色
素が表面に露出しているために耐水性、耐溶剤性、耐候
性などの向上には自ら限度があり、有機顔料の持つ欠点
を充分にカバーすることができないという問題点があっ
た。また、無機粉体内に有機色素を包蔵させる方法は、
有機色素の鮮明さが犠牲となることが多い上、有機色素
の閉じ込めが不完全な場合には、耐水性、耐溶剤性及び
耐候性が悪くなるという欠点があった。
そこで、本発明者らは、このような技術的困難を解決す
べく種々検討を行い、色素の吸着力に優れ、該吸着色素
の色調に何ら影響を与えず、かつ、安定な顔料の担体と
して必要な性質を満たす多孔性アルミナを見出して先に
特許出願した(特願昭60−20555号)。このもの
は顔料としての安定性が高く、色調も鮮明なものであっ
たが、今般化粧品として使用する際の使用感の官能試験
を行った結果、のび、すべりなどの伸展性の因子が不充
分であり、化粧品としての使用に濃度的限界のあること
が判明した。
従来、アルミナは■アルミニウム塩の水溶液をアンモニ
ア又はアルカリによって中和する、■アルミン酸す) 
IJウムの過飽和溶液から析出させたり、アルミン酸す
) IJウムを二酸化炭素、炭酸水素ナトリウムあるい
は酸により加水分解する、■アルミニウムアマルガムを
加水分解する、■アルミニウムのアルキル化物又はアル
コキシドを加水分解する等の方法で得られたアルミニウ
ムの水酸化物(又はアルミナ永和物)を脱水することに
よって製造されている。
しかしながら、これらの方法によって得られた従来のア
ルミナは、形状が微粉状、球状、粒状のみであるために
、伸展性が充分でなく、使用感に問題を有するものであ
った。
一方、特開昭51−100995号公報には金属アルミ
ニウムをアルカリ性、中性、酸性の各水溶液中で反応さ
せて、それぞれ微粉状、板状、ゲル状の水和アルミニウ
ムを得る方法が開示されている。しかし、この方法で得
られるアルミナはいずれも、比表面積が、30m’/g
以下であるため担体としての性能に劣るだけでなく、そ
の粒径も極めて微細であるため伸展性が悪く、きしみ等
の官能性にも劣るという間頚を有していた。
従って、顔料の担体として優れた特徴を有し、かつ化粧
品として使用した際に、良好な使用感が得られる、新規
な活性アルミナ担体の開発が望まれていた。
〔課題を解決するための手段〕
斯かる実情において、本発明者らは、種々検討した結果
、特定の平均粒径、アスペクト比及び比表面積を有する
薄片状金属アルミニウムをアルカリ処理した後、乾燥及
び/又は焼成すれば、活性の高い薄片状活性アルミナ担
体が得られ、また該担体に有機色素を包蔵せしめた後、
水熱処理を行えば官能性に優れ、かつ耐水性、耐溶剤性
の大幅に改良された複合顔料が得られることを見出し、
本発明を完成した。
すなわち、本発明は平均粒径が0.1〜50μmで、ア
スペクト比が10〜100であり、かつ比表面積が30
〜350m″/gである薄片状活性アルミナ担体及びそ
の製造方法、並びに該担体を用いた複合顔料を提供する
ものである。
本発明において、平均粒径は、粉末の懸濁液を超音波分
散させレーザ回折式粒度分布測定装置によって測定した
値である。アスペクト比は、走査型電子顕微鏡により、
視野中の粒子群についてその最大径と厚さの最大値を測
定して比を計算し、それを20視野について平均して得
られる値である。また、比表面積は、N2吸着によるB
、  B、 T、法によって得られた値である。懸濁液
のpl+は5重量%水性懸濁液を25℃で測定した時の
値である。
本発明において、薄片状とは、板状、葉状、盤状、鱗片
状、フレーク状等、幅方向に比較して厚さ方向の薄い形
状一般をいう。
また、本発明における活性アルミナとは、単に比表面積
が大きいだけでなく、水熱反応によって少なくとも一部
が水和アルミナになることのできるものであり、例えば
、無定型、χ−1ρ−,グーアルミナ、ベーマイト等を
いう。更にはこれらの表面に固体酸点を形成させ、吸着
性を高めたアルミナをも包含する。
本発明の薄片状活性アルミナ担体の平均粒径は0.1〜
50μmであることが必要であり、特に1〜20μmで
あることが好ましい。平均粒径が50μmを超えると、
化粧品として使用した際、皮膚への付着性(つき)に欠
け、また、平均粒径が、0.1μmより小さくなると伸
展性が悪くなる。
本発明の薄片状活性アルミナ担体は、アスペクト比が】
O〜100の薄片状であることが必要である。アスペク
ト比が10未満のものは、顔料とした時に良好な伸展性
を示さない。アスペクト比は大きいほど、顔料とした場
合の伸展性が向上するが、100以上のものを調製する
ことは技術上困難である。
その比表面積は、有機色素を充分に吸着せしめるために
30〜350m”/gであることが必要であり、特に2
00〜350m’/gであることが好ましい。比表面積
が30m’/g未満であると有機色素の吸着が充分でな
くなり、また350m’/gを超えるものを調製するこ
とは技術上困難である。
また、本発明の薄片状活性アルミナ担体は、特に固体酸
点を持たなくても有機色素を吸着するが、懸濁液のpH
が3゜0〜5.0である固体酸点を持つものは更に有機
色素の吸着性が高い。
斯かる本発明の薄片状活性アルミナ担体は、比表面積が
2m’/g〜20m’/g、アスペクト比が10〜10
0で、かつ平均粒径0.1〜50μmの薄片状金属アル
ミニウムをpH7,1〜11.0でアルカリ処理した後
、乾燥及び/又は焼成するか、あるいは、この方法で得
た薄片状活性アルミナ担体を更に酸処理した後、乾燥及
び/又は焼成することによって製造される。
本発明製造方法は、原料となる薄片状金属アルミニウム
の形状をほぼ保持したままの薄片状活性アルミナ担体が
得られるため、原料の金属アルミニウムの形状を制御す
れば、得られる薄片状活性アルミナ担体の形状も容易に
制御することができる。
本発明において、出発原料である薄片状金属アルミニウ
ムは、アルミニウムをアトマイズ粉にしたものまたはア
ルミチップを、ステアリン酸等の潤滑剤及びミネラルス
ピリットと共に、ボールミルで一定の粒径になるまで粉
砕した後、湿式振動篩により分級し、次いで濾過したも
のを用いることができる。
これらの薄片状の金属アルミニウムをアルカリ水溶液中
にて攪拌しながら処理する。使用するアルカリとしては
アルカリ金属、アルカリ土類金属の水酸化物、アルカリ
金属炭酸塩、アンモニア、アミン、尿素が挙げられるが
、特にアンモニア、尿素、モノエタノールアミン等のア
ミンが好ましい。また、アルカリ水溶液のpHは、急激
な反応を抑制するために7.1〜11.0であることが
必要であり、特に9.0〜1O30であることが好まし
い。また、反応温度は、急激な反応を抑制するために4
0〜100℃、特に70〜90℃であることが好ましい
。更に、アルカリ処理反応の際、薄片状活性アルミナ担
体の凝集防止の目的で界面活性剤を添加すると好ましい
結果が得られる。添加する界面活性剤としては、陰イオ
ン性界面活性剤が好ましく、特にポリカルボン酸型高分
子界面活性剤が好ましい。
斯かるアルカリ処理を行った後、濾過して乾燥する。更
に、これに焼成処理を施せば、より色素の吸着力を増加
させることができる。焼成温度は、150〜800℃で
あることが好ましく、特に400〜600℃で10分〜
2時間の焼成のとき最も優れた特性の薄片状活性アルミ
ナ担体が得られる。
懸濁液のpHが3.0〜5.0である固体酸点を有する
本発明の薄片状活性アルミナ担体を製造するには、上述
で得た薄片状活性アルミナの懸濁液を塩酸、硫酸、硝酸
等の鉱酸や、M酸、クエン酸等の有機酸を用いて処理し
た後、乾煙及び/又は焼成すればよい。
これらの有機酸による酸処理は、平衡時の21(が2〜
5.5になるような条件で行うことが好ましい。
pHが2未満であるとアルミナが溶解するため担体粒子
の溶解が生じる場合があり、また5、5を超えると、そ
の後の賦活が困難となって色素の吸着力が損なわれ易い
ため好ましくない。
斯かる酸処理の後、濾過し、乾煙して得られたものを、
焼成すれば色素の吸着力の更に大きな薄片状活性アルミ
ナ担体が得られる。ここで、焼成温度は、150〜80
0℃であることが好ましく、350〜600℃で109
〜2時間の焼成が特に好ましい。
以上の様にして得られた本発明の薄片状活性アルミナ担
体に有機色素を吸着させることにより包蔵せしめれば、
色が鮮明で安定な複合顔料を得ることが出来る。
薄片状活性アルミナ担体に包蔵せしめる有機色素として
は酸性染料、天然色素、油溶性染料、建染染料等が挙げ
られ、いずれの色素での着色も可能であるが、酸性染料
、天然色素が特に好ましい。
酸性染料としては、赤色2号、赤色3号、赤色202号
、赤色204号、赤色105号、赤色106号、黄色4
号、黄色5号、緑色3号、青色1号、青色2号、赤色2
27号、赤色230号、赤色231号、赤色232号、
だいだい色205号、だいだい色207号、黄色202
号、黄色203号、緑色201号、緑色204号、緑色
205号、赤色202号、青色205号、褐色201号
、赤色410号、赤色502号、赤色503号、赤色5
04号、赤色506号、だいだい色402号、黄色40
2号、黄色403号、黄色406号、黄色407号、緑
色402号、紫色401号、黒色401号等が挙げられ
、必要に応じてこれらを混合して用いることもできる。
天然色素としては、ラッカイン酸、カルミン酸、ケルメ
ス酸、アリザリン、シコニン、γルヵニン、エキツクロ
ームなどのキノン系色素;β−カロチン、β−アポ−8
−カロチノイド、カブサンチン、リコビン、ビキシン、
クロシン、カンタキサンチンなどのカロチノイド系色素
;シソニン、ラフアニン、エツジアニン、サンロールイ
エロー、ルチン、クエルセチン、カカオ色素などのフラ
ボノイド系色素;リボフラビンなどのフラビン系色素;
クロロフィルなどのポルフィリン系色素;クルクミンな
どのジケトン系色素;ベタニンなどのベタシアニジン系
色素等が挙げられ、必要に応じてこれらを混合して用い
ることも出来る。
油溶性染料としては、例えば、赤色215号、赤色21
8号、赤色223号、だいだい色201号、だいだい色
206号、黄色201号、黄色204号、緑色202号
、紫色201号、赤色501号、赤色505号、だいだ
い色403号、黄色404号、黄色405号、青色40
3号等が挙げられ、必要に応じ混合して用いることも出
来る。
吸着工程は、前記のように調製された薄片状活性アルミ
ナ担体に上記有機色素の0.001〜10wt%、好ま
しくは0.01〜3wt%溶液を接触・作用せしめるこ
とにより行われる。
色素溶液としては、酸性染料又は天然色素の場合は水溶
液が、油溶性染料の場合は有機溶媒溶液が好ましいが、
場合によっては水と有機溶媒の混合溶液も用いることが
できる。また、建染染料を製造する場合には還元体の水
溶液が用いられる。
色素溶液には、必要に応じて染着性向上のため界面活性
剤、無機塩類等を加えてもよい。
薄片状活性アルミナ担体と色素溶液との接触・作用操作
は、浸漬、滴下混合又は流動床混合等の方法により行う
ことができるが、いずれの方法の場合も接触・作用時間
は、1〜60分、色素溶液の液温は80℃以下とするこ
とが好ましい。この接触・作用操作により有機色素を担
体中に重量比でo、oot〜Ig/g担体、特に0.0
5〜0.8g/g担体を包蔵せしめたものが顔料とした
際に好ましい性質を有する。
有機色素を包蔵した活性アルミナ担体は、更に水熱処理
を行う事によって部分的に水和物を生せしめることがで
きる。この水和反応により、有機色素の溶出が防止され
る。
水熱処理は70〜180℃の熱水による処理で良いが、
特に100〜180℃の加圧水蒸気を用いると水熱処理
は一層充分となるため好ましい。
しかし、有機色素によっては150℃を超えると変色す
るものがあるため、留意が必要である。また、水熱処理
に要する時間は高温であるほど短時間で良く、温度に応
じて決定されるが、5分〜2時間が好ましい。
水熱処理の後、最終的に粉体を洗浄、濾過し、120℃
以下で乾燥する。この際に濾過物の乾燥を早め、二次凝
集を防ぐためアセトン、エタノール等の有機溶剤を用い
て洗浄すると粉体物性の良いものが得られる。
斯くして得られた本発明の複合顔料は、色調、着色力、
使用感、耐水性、耐溶剤性、且つ安全性に優れたもので
あり、これを配合した化粧料は、色分かれのない鮮明な
外観色と良好な使用感を兼ね備えたものとなる。
また、これを配合した塗料は、鮮明な外観色と良好な耐
候性、耐水性、耐溶剤性を兼ね備えたものとなる。
〔作用〕
本発明のアルミナ担体は、薄片状で、かつ比表面積が大
きく活性であって、水熱処理により水和させる事も可能
である。このため高い色素吸着性を有すると共に、色素
溶出をなくすことができ、優れた色調、耐水性、耐溶剤
性、耐候性、及び、安全性を有し、かつ良好な伸展性の
、使用感に優れた顔料を得ることができる。
〔発明の効果〕
本発明の薄片状活性アルミナ担体は、使用感に優れ、か
つ大きな比表面積を有し、吸着特性に優れるため、吸湿
性、吸油性、保香性及び薬効成分を保持する等の機能性
をも持ち合わせた体質顔料として有用である。
また、斯かる本発明の薄片状活性アルミナ担体を用いた
複合顔料は、使用時の色分かれがなく、外観色の鮮明性
及び耐水性、耐溶剤性に優れ、種々の化粧料、塗料、プ
ラスチック、インキ、絵の具、日用雑貨、装飾品などに
有用である。
〔実施例〕
次に実施例を挙げて本発明を説明する。
参考例1 金属アルミニウムのTトマイズ粉をステアリン酸、及び
ミネラルスピリットと共に、ボールミルで一定の粒径に
なるまで粉砕した後、湿式振動篩により分級し、濾過し
て比表面積4 m’ / g、アスペクト比70.19
. OLlmの平均粒径を有する薄片状ノ金属アルミニ
ウムを得た。
実施例1 上記薄片状金属アルミニウムio、Ogを、0.1%ア
ンモニア水200g、及びエタノール160gの混合溶
液に添加した。この時の懸濁液のpHは、10.0であ
った。80℃で1時間攪拌して反応を完全に終結させた
。吸引濾過後、90tで2時間乾燥し16.3gの白色
粉末を得た。更に窒素雰囲気中400℃で2時間焼成し
、比表面積268rn’/g。
アスペクト比50、平均粒径20.0μmの薄片状粉末
11.5gを得た。
実施例2 実施例1で得た同様の薄片状金属アルミニウム10゜O
gを、エタノール160g、水200gの混合溶液に添
加した。更に、特殊ポリカルボン酸型高分子界面活性剤
(花王製デモールBP)を0.1g添加して、30分間
攪拌した。更に、モノエタノールアミン069gを添加
した。この時の25℃でのpuは、10.0であった。
80℃で2時間攪拌し、反応は完全に終結した。吸引濾
過後90℃で2時間乾燥し、16.5gの白色粉末(薄
片状粉末A)を得た。更に窒素雰囲気中400℃で2時
間焼成し、比表面積278m’/g、アスペクト比50
、平均粒径20.0μmの薄片状粉末11.8g (薄
片状粉末B)を得た。
実施例3 実施例2で得た粉末A10.0gに水170gを加えて
攪拌した。この時の25℃でのpHは、7.1であった
。これに、INの塩酸を4艷加えpHを3.60にした
後、2時間攪拌した。最終pHは4.21で平衡に達し
た。濾過し、90℃で2時間乾燥した。
更に、窒素雰囲気中、400℃にて2時間焼成し、7.
5gの薄片状粉末(薄片状粉末C)を得た。
このものは、比表面積270m’/g、アスペクト比5
0、平均粒径20.0μmであった。また、この薄片状
粉末の5%水懸濁液における25℃でのp++は、4.
0であった。
実施例4 実施例2で得た薄片状粉末[11,Ogを水50gに懸
濁させ、更に天然色素コチニール(カルミン酸、三栄化
学製)0.35gを水40gに溶解したものを徐々に攪
拌しながら加えた。60℃、20分間攪拌し、濾過洗浄
し着色された薄片状粉末を得た。更に、この着色粉末を
水100gで洟騰処理した後、濾過、水洗、次いでエタ
ノール洗浄し、80℃で乾燥すると粉体色の鮮明な暗褐
色を示す複合顔料(本発明品1)が得られた。
得られた複合顔料の513M像を図1に示す。この色素
濃度を堀場製カーボンアナライf −8MIA−110
型による炭素分析の結果をもとに計算したところ、14
.8%の色素を含んでいた。また、顔料の粉体色を色差
計(日本重色社製、Σ80)で測定し、色相(H) =
 3.55R1明度m = 2.64、彩度(C)10
.05で あ っ プこ。
また、複合顔料の化粧料として必要性能である皮膚表面
での伸展性(のび、すべりの良さ)について、実用テス
ト(専門パネラ−10人)により調べた結果良好であっ
た。
実施例5 実施例3で得た薄片状粉末B 1.ogを水50gに懸
濁させ、更に天然色素コチニール(カルミン酸、三栄化
学製)OJ5gを水40gに溶解したものを徐々に攪拌
しながら加えた。60℃、20分間攪拌し、濾過洗浄し
着色された薄片状粉末を得た。更に、この着色粉末を水
100gで15Ili@処理した後、濾過、水洗、次い
でエタノール洗浄をし、80℃で乾燥すると粉体色の鮮
明な暗赤色を示す複合顔料(本発明品2)が得られた。
得られた複合顔料は、色素を23.3%含むものであり
、)l=3.51R,V=2.54、C= 10.25
テあった。
また、複合顔料の化粧料として必要性能である皮膚表面
での伸展性(のび、すべりの良さ)について、実用テス
トにより調べた結果良好であった。
実施例6 実施例3で得た薄片状粉末B1.Ogを水50gに!!
濁させ、更にフロキシンB(赤色104号の(1)、臭
巳化成製)0.15gを水40gに溶解したものを徐々
に攪拌しながら加えた。60℃、20分間攪拌し、次い
で濾過洗浄して着色された薄片状粉末を得た。この薄片
状粉末をオートクレーブに入れ、水100gを加えた懸
濁液を30分で130℃まで昇温し、そのまま1時間保
持後、30分で70℃まで放冷した。更にこれを洗浄、
乾燥して粉体色の鮮明な赤色を示す複合顔料(本発明品
3)が得られた。
得られた複合顔料は、色素を10.5%含むものであり
、++= 5.18RSV= 3.80、C= 14.
30テあった。
また、複合顔料の化粧料として必要性能である皮膚表面
での伸展性(のび、すべりの良さ)について、実用テス
トにより調べた結果良好であった。
実施例7 実施例3で得た薄片状粉末B1.Ogを水50gに懸濁
させ、更にタートラジン(黄色4号、発巳化成製)0.
15gを水40gに溶解したものを徐々に攪拌しながら
加えた。60℃、20分間攪拌し、次いで濾過洗浄して
着色された薄片状粉末を得た。
この薄片状粉末をオートクレーブに入れ、水100gを
加えた懸濁液を30分で130℃まで昇温し、そのまま
1時間保持後、30分で70℃まで放冷した。更にこれ
を洗浄、乾燥して粉体色の鮮明な黄色を示す複合顔料(
本発明品4)が得られた。
得られた複合顔料は、色素を1O94%含むものでアリ
、H= 2.61YSV= 6.46、C= 14.5
0テあった。
また、複合顔料の化粧料として必要性能である皮膚表面
での伸展性(のび、すべりの良さ)について、実用テス
トにより調べた結果良好であった。
実施例8 実施例3で得た薄片状粉末B1.Ogを水50gにu濁
させ、更にブIJ IJ 7ントブルー(青色1号、臭
巳化成製)0.15gを水40gに溶解し、たものを徐
々に攪拌しながら加えた。60℃、20分間攪拌し、次
いで濾過洗浄して着色された薄片状粉末を得た。この薄
片状粉末をオートクレーブに入れ、水100gを加えた
懸濁液を30分で130℃まで昇温し、そのまま1時間
保持後、30分で70℃まで放冷した。更にこれを洗浄
、乾煙して粉体色の1明な青色を示す複合顔料(本発明
品5)が得られた。
得られた複合顔料は、色素をto、 0%含むものであ
り、l+= 5.348. V= 1.24、C= 9
.857’あった。
また、複合顔料の化粧料として必要性能である皮膚表面
での伸展性(のび、すべりの良さ)について、実用テス
トにより調べた結果良好であった。
比較例工 参考例1で得た同様の薄片成金[フルミニラム10.0
gを、交換水200gに添加した。この時の25℃での
pt+は、5.3であった。90℃で10時間攪拌した
が、反応は完全に終結せず黒灰色であった。X線回折の
測定結果より、大部分はAl金属のままであり、一部し
かアルミナ水和物は、得られなかった。
比較例2 参考例1で得た薄片状金属アルミニウムlO,Ogを、
塩酸水溶液200gに添加した。この時の25℃でのp
++は、4.0であった。90℃で10時間攪拌したが
、反応は完全に終結せず黒灰色であった。X線回折の測
定結果より、大部分はAl金属のままであり、一部しか
アルミナ水和物は、得られなかった。
試験例1 実施例4〜8で得られた本発明品1〜5について、市販
品との耐溶水性、耐溶剤性の比較を行つた。すなわち、
上記実施例で得られた本発明品1〜5及び下記の比較品
1〜3の各0.2gを水、エタノール、または、0.3
%食塩水に懸濁させ、40℃で1時間振とう後、濾過し
、濾液中の染料濃度を分光光度法(高滓製、UV−20
0)により定量し、染料の溶出量を調べた。その結果を
第1表に示す(単位はppb)。
比較品1: レーキ顔料R104(赤色104−1号を19,4wt
%含有) 比較品2: レーキ顔料Y4  (黄色4号を38.6wt%含有)
比較品3: レーキ顔料81  (青色1号を12.5%含有)以下
余白 第1表 第1表から明らかなように、本発明複合顔料は、耐水性
、耐溶剤性に優れたものであった。
試験例2 皮膚表面での、粉体の伸展性(のび、すべり)を数値化
するために、その代用特性として相関の高い、摩擦係数
を測定した。すなわち、実施例6で得られた本発明品3
の粉末を2枚のアルミニウム製の円盤に挟み込み、10
0gの荷重を円盤の片方から垂直方向に印加し、もう片
方の円盤を300 rpmで回転しトルクを検出する事
により粉体の摩擦係数を算出した。伸展性の良い雲母(
比較品5)を対照物質として選択し、摩擦係数を比較測
定した。また、薄片状でない粒状のアルミナ顔料(比較
品4)の摩擦係数と比較した。その結果を第2表に示す
比較品4: 市販の活性アルミナ(平均粒径3.4μm、比表面積2
70m’/g、細孔容積0.3mf!/ g ) 6.
0gに水54.0gを加えて攪拌し、0.INの塩酸を
32証加え、1時間攪拌した。最1t−pHは25℃で
4.66で平衡に達した。濾過し、90℃で2時間乾燥
した。
更に、窒素雲間気中400℃、2時間焼成した。
この粉末の5%水懸濁液における25℃でのpl+は、
4.6であった。
上記焼成粉末1.0gを水50gに懸濁させ、更にフロ
キシンB(赤色104号の(1)、会巳化成製)O,1
5gを水40gに溶解したものを徐々1こ攪拌しながら
加えた。60℃、20分間攪拌し、濾過洗浄し着色され
た粉末を得た。更に、この着色粉末を水100gで沸騰
処理した。濾過、水洗、エタノール洗浄し、80℃で乾
燥し平均粒径4.5μmの粒状の顔料を得た。
比較品5: 市販の雲母(平均粒径15.0μm) 第2表 第2表から明らかなように、本発明複合顔料は雲母ど同
様の低い摩擦係数を示した。
【図面の簡単な説明】
図1は、実施例4で得られた、本発明複合顔料の68M
像による粒子構造を示す写真である。 以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、平均粒径が0.1〜50μmで、アスペクト比が1
    0〜100であり、かつ比表面積が 30〜350m^2/gである薄片状活性アルミナ担体
    。 2、懸濁液にした際のpHが3.0〜5.0である請求
    項1記載の薄片状活性アルミナ担体。 3、平均粒径が0.1〜50μmで、アスペクト比が1
    0〜100であり、かつ比表面積が2〜20m^2/g
    の薄片状金属アルミニウムをpH7.1〜11.0にて
    アルカリ処理した後、乾燥及び/又は焼成することを特
    徴とする請求項1記載の薄片状活性アルミナ担体の製造
    方法。 4、請求項3記載の方法により得られた薄片状活性アル
    ミナ担体を更に酸処理した後、乾燥及び/又は焼成する
    ことを特徴とする請求項2記載の薄片状活性アルミナ担
    体の製造方法。 5、請求項1又は2記載の薄片状活性アルミナ担体に有
    機色素が包蔵され、該薄片状活性アルミナ担体表面が水
    熱処理されていることを特徴とする複合顔料。
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