JPH0314707Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、ゴンドラエンドと陳列商品との間、
あるいは陳列商品相互間等に嵌挿するポスター掲
示板に関する。

〈従来の技術〉 今日、スーパーマーケツト等においてゴンドラ
（陳列台）のハジの場所、即ちゴンドラエンドに
特売商品等が数多く陳列してある。あるいは、特
別に設置された売場に該商品等が積載されてい
る。

そこで、該商品を宣伝する掲示板として従来よ
り、広告ポスター等を貼着した板を天井から吊着
したもの、あるいはボール紙等の前面にテープ等
を用いて広告ポスターを貼着し、且つ該ボール紙
等の下方部分をＬ字型に折り曲げて底面とし、積
み上げられた商品等の上に載置しているもの等が
ある。

〈考案の解決すべき問題点〉 しかしながら前者の如き掲示板は、吊着の為の
労力を必要とする。又、後者の如き掲示板は、Ｌ
字型に成型した掲示板の底面部に商品等を載置し
安定性を保持している為、商品陳列の際少なくと
も該底面部のスペースを必要とする。その上、上
記の如き掲示板に、広告ポスター等を貼着する際
テープ等を用いる為、該ポスターを何度も貼着し
直した場合掲示板が汚れたり、また掲示板自体に
広告画等が描かれている場合には、広告画等のペ
ンキが剥脱する虞がある等の問題点がある。

本考案者等は、この点に着目し該掲示板を設置
する際、ムダな労力を費さない、スペースを取ら
ない、更にポスターを剥いだ後も掲示板の美感が
損われない等の特徴を有するポスター掲示板につ
いて検討した結果、本考案を完成した。

〈問題を解決するための手段〉 以上のようにして完成された本考案の要旨は、
適宜箇所に、小孔が配設されているポスター掲示
板と該掲示板の下方部に挿着片を添着せしめてな
るポスター掲示板である。

以下、本考案を図面に則つて具体的に説明して
いく。

第１図は、本考案の一実施例を示す斜視図であ
り、第２図は第１図の正面図、第３図は第１図の
ａ−ａによる断面図である。又、第４図は、ゴン
ドラエンドと陳列商品との間に本考案を嵌挿した
場合における一使用例を示す斜視図であり、第５
図は第４図の正面図、第６図は第４図の側面図で
ある。

本考案において掲示板１０には、掲示板本体１
２と該掲示板本体１２の下方部にゴンドラエンド
と該ゴンドラエンドに陳列した商品との間、ある
いは陳列商品相互間等に嵌挿する為の挿着片１４
が設けられている。

上記した掲示板１０を設置する場所としては、
上記した如くゴンドラエンドと該ゴンドラエンド
に陳列した商品の間、あるいは陳列商品相互間等
が一般的である。しかしながら、該掲示板１０を
嵌挿し得る場所であるならば、上記した場所に限
定されるものでないことは元より当然のことであ
る。

次に、上記した掲示板本体１２には適宜箇所に
広告ポスター等の係止用小孔１６が配設してあ
る。該小孔１６は、広告ポスターを割ピン等の係
止具を用いることによつて容易にしかも迅速に取
り付け、あるいは取り外しができるように設置し
たものである。従つて、該小孔１６を設けること
により、テープ等を用いる必要がない為、掲示板
の汚れの心配、または掲示板に描かれている広告
画のペンキが剥脱する心配等がない為、常に掲示
板の美感が損われない。

又、掲示板本体１２はポスター等を係止するこ
とのみに使用するのではなく、ポスター等を係止
していない場合にも宣伝広告ができるように該掲
示板本体１２自体に広告画等を描くことができ
る。又、広範な宣伝広告をする為に掲示板の両面
に広告画等を描いておくこともできる。

上記した掲示板本体１２の形状は、ポスター等
を貼着し得るスペースを有していれば特に限定し
ない。

上記した掲示板本体１２の材質としては、紙
材、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレ
ン等があり、なかでもコスト面等を考慮した場合
には紙材が最も好ましい。更に、上記材質を用い
た掲示板本体１２の表面にポリエチレンテレフタ
レート、ポリ塩化ビニル、アルミ箔、セロハン、
ナイロン、布材等を被覆することにより、より良
好な掲示板になる。

次に、本考案は上記掲示板本体１２の横両側に
扉の如く折曲可能な側板１８を連設することがで
きる。該側板１８の連設手段としては、別途連設
しても、または掲示板に折曲用切り込みを入れた
り、あるいは折曲用凹凸部を設ける等の手段によ
つて、掲示板の両側を均等に折曲してもよい。

又、上記した側板１８を連設し、更に折曲させ
ることによつて、第４図の如くゴンドラエンド２
２側に陳列された商品２４の上に該側板１８を載
置することができる為、後述する挿着片１４の作
用と相俟つて掲示板１０をより安定に保つことが
できる。

更に、側板１８自体にも掲示板本体１２と同
様、広告画等を描くことにより、該画を立体的に
表現することができる。

又、連設された側板１８においても掲示板本体
１２と同様、適宜箇所に小孔１６を配設すること
が望ましい。

上記した側板１８の材質としては、上記掲示板
本体１２と同様であることが好ましい。なかで
も、容易に掲示板の両側を折曲し得るもの、更に
コスト面等も考慮すれば紙材が最も好ましい。

次に、本考案における挿着片１４は第３図の如
く該挿着片１４上面と掲示板本体１２底面とが重
合するようにして添着されている。その結果、掲
示板本体１２表面と挿着片１４表面には掲示板本
体１２の厚さと同様の段差βが生じる。即ち、第
６図に示すように掲示板１０は、該段差β、即ち
掲示板本体１２の底辺１３を陳列商品の端部ある
いはゴンドラの端部等に掛合した状態で該商品と
ゴンドラエンドの間、あるいは陳列商品相互間等
に嵌挿される。

又、上記挿着片１４を掲示板本体１２に添着す
るに当たつては、掲示板本体１２におけるどちら
の面に添着してもよく、特に限定しない。しかし
ながら、例えば第６図の如く掲示板１０を嵌挿す
る位置、即ちゴンドラ２０とゴンドラエンドに陳
列した商品２４において高さの段差がある場合に
は、低い側即ち該商品２４側に上記した掲示板本
体１２底辺１３を掛合した状態にすること、換言
するならば高い側即ちゴンドラ２０側に挿着片１
４を添着すことが、安定性も保持できると共に、
見栄えも向上することから最も好ましい。

又、上記した挿着片１４における掲示板本体１
２と重合しない部分の長さαは、より長い方が好
ましいが、掲示板１０の安定性が保持できれば特
に限定する必要はない。

又、挿着片１４における長手方向の幅γは、外
観あるいは安定性等を考慮して掲示板本体１２の
底辺と略同一の長さであることが最も好ましい。

更に、挿着片１４の材質としては、上記した掲
示板本体１２と同様であることが好ましいが、挿
着機能が発揮できれば特に限定する必要はない。

〈考案の効果〉 上記した本考案は、天井等から吊着する必要が
ない為、ムダな労力を費さず、また陳列商品とゴ
ンドラエンドとの間、あるいは陳列商品相互間等
に嵌挿し得るだけのスペースのみあれば至極容易
に嵌挿でき、しかも商品陳列の障害にもならな
い、という利点がある。

更には、広告ポスター等の係止用小孔を適宜箇
所に配設していることから、広告ポスター等の係
止時にテープ等を用いる必要がない為、掲示板の
美感が損われない、又該ポスター等を容易にしか
も迅速に取り付けあるいは取り外しが出来る、と
いう利点も併せて持つている。

【図面の簡単な説明】

図面は、本考案の実施例及び使用例を示したも
のであり、第１図は、本考案において掲示板の横
両側に扉の如く折曲可能な側板を添着した場合の
一実施例を示す斜視図であり、第２図は第１図の
正面図、第３図は第１図のａ−ａによる断面図で
ある。又、第４図は、ゴンドラエンドと陳列商品
との間に本考案を嵌挿した場合における一使用例
を示す斜視図であり、第５図は第４図の正面図、
第６図は第４図の側面図である。 １０……掲示板、１２……掲示板本体、１３…
…掲示板本体１２の底辺、１４……挿着片、１６
……小孔、１８……側板、２０……ゴンドラ、２
２……ゴンドラエンド、２４……ゴンドラエンド
に陳列した商品、２６……一般商品、α……挿着
片が掲示板と重合していない部分の長さ、β……
掲示板と挿着片が重合することによつて生じる段
差、γ……挿着片における長手方向の幅。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 適宜箇所に、小孔が配設されているポスター
   掲示板と該掲示板の下方部に挿着片を重合する
   ようにして添着せしめてなるポスター掲示板。 (2) 挿着片の長手方向の幅が、ポスター掲示板の
   底辺と略同一の長さである実用新案登録請求の
   範囲第１項記載のポスター掲示板。