JPH0723424Y2 - ヘッダ−付き商品包装帯 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は商品包装用に用いるヘッダー付き包装帯に関す
るものである。

［従来の技術］ 現在、比較的寸法の小さい商品の包装、陳列用として、
ヘッダーを付けた商品包装袋は広く使用されている。

スーパ等では、売り場面積の節約のため小型商品はヘッ
ダー部分を壁に吊り下げて陳列する。このヘッダーは商
品を陳列するときの吊り下げ部分として役立つ以外に、
袋体部上の印刷と異なり、ヘッダー部分の上の印刷はヘ
ッダーの地色（多くは白色）で印刷が鮮明に映えるた
め、広告、宣伝用の文字、模様等を着ける部分としても
有用である。

また、ヘッダーのこのような利点を活用するため、既に
紙箱又はプラスチックケースの中に商品が収納されてい
る場合も、これをさらに商品包装袋に入れて販売してい
るものが多くある。

このようなヘッダー付き商品包装袋を使用する場合は、
箱入り商品を袋に挿入して封口するのに手間がかかる。
また、商品包装後の袋体部分の大きさが商品の箱の大き
さより相当大きくなるので、実際の商品より倍程度かさ
張り、運送の梱包及び販売空間の効率が悪いという欠点
がある。

［考案が解決しょうとする問題点］ 本考案は簡単にヘッダーを取り付けることができて、し
かも、かさ張らない状態で梱包、販売空間の効率のよい
ヘッダー取り付け具を提供するものである。

［問題点を解決するための手段］ 本考案者は、上記問題を解決するため、箱入り商品にお
いては、その上に２重に袋体部を設けることは必要でな
いことに着目し、袋体部を省略して帯状としてこれにヘ
ッダーを取り付けることに想到して本考案をなすに至っ
た。

すなわち、本考案は、包装すべき箱型商品の寸法に対応
した幅と長さを持つ薄手の帯フイルム１の上端に連続的
に延設したヘッダーフイルム８と厚手のヘッダーシート
２を融着し、ヘッダー部の下縁部分又は該ヘッダー部の
下縁部分が商品包装時に当接する帯フイルム１の該当部
分に、接着剤層３及び剥離紙４を設け、さらに、薄手帯
フイルム１の先端に接着剤層10及び剥離紙11を設けたヘ
ッダー付き商品包装帯を提供するものである。

本考案を実施例の図面により、さらに詳細に説明する。

第１図の実施例において、帯フイルム１は長方形のプラ
スチックフイルムからなり、その一端に厚手のヘッダー
シート２が取り付けてある。この取り付け方は、どのよ
うな方法でも使用できるが、本実施例においては、帯フ
イルム１から連続して延設されたヘッダーフイルム８が
ヘッダーシート２の上縁５の所で折り返してその先端縁
６がヘッダーシート２の裏面の下縁まで、ヘッダーフイ
ルム２を包むように設けてある。

そして、本実施例では帯フイルム１とヘッダーシート２
は両側縁部７及びヘッダーシート２の下縁の表裏におい
て融着している。

本考案においては、この取り付けかたはこのようにヘッ
ダーフイルム２の両面に帯フイルム１からの延設された
ヘッダーフイルム８を設ける必要はなくヘッダーシート
２の表面だけにヘッダーフイルム８を設けることができ
る。この場合はヘッダーフイルム８の先端はヘッダーシ
ート２の上縁で固定する必要がある。

本考案においては、この実施例の融着の内のヘッダーシ
ート２の下縁の表及び裏の融着の両方又はいずれか一方
は適宜省略することができる。

本実施例のヘッダー部には吊り下げ穴13が設けてありこ
れにより商品を吊り下げて売り場に陳列することができ
る。

帯フイルム１の寸法は包むべき商品の箱の大きさ及び包
装形態の仕様に応じて選定する。

本実施例においては、ヘッダーフイルム２の下縁に沿っ
て接着剤層３が設けてあり、その接着剤層の上に剥離紙
４が貼付してある。さらに該接着剤層３を設けた面と同
じ側の面であって、帯フイルム１の先端部９の近辺に同
じく接着剤層10と剥離紙11が設けてある。

本実施例のヘッダー付き包装帯は第３図の使用状態の斜
視図のように商品を帯フイルムで巻いて包装して使用す
る。

本実施例のヘッダー付き包装帯を使用する場合は、ま
ず、接着剤層10の上の剥離紙11を剥がし、接着剤層10に
より商品箱の所定の位置に帯フイルム１の先端部９を固
定する。ついで、第４図のように、商品箱を帯フイルム
１によって、一周巻いてから接着剤層３の上の剥離紙４
を剥がし、これにより帯フイルムの上縁を固定する。

このように帯フイルム１によって商品箱を巻き、あらか
じめ設けてある接着剤層３により接着するだけでヘッダ
ー部をしっかりと商品箱に固定することができる。

本考案における接着剤層３は本実施例のように必ずしも
ヘッダーシート２の下縁付近に設ける必要はなく、第５
図のように、帯フイルムが商品を巻くときに、このヘッ
ダーシート２の下縁部付近が当接する帯フイルム２の一
巻き下の面に接着剤層３及び剥離紙４を設けておくこと
ができる。

また、接着剤層３をいずれの側に設けた場合でも、これ
をヘッダーシート２の下縁より上にすることができる。

例えば、接着剤３による固定をヘッダーシート２の上で
実施して、第６図のように、商品箱の縁より下に、腰の
あるヘッダーシート２の下縁が来るように包装すると、
商品箱の裏側面とヘッダーシート２が一体的固定され、
ヘッダーシート２が、あたかも商品の台紙のようにな
り、吊り下げるのに便利になり、商品によっては非常に
好まれる陳列形態となる。

一方、第４図のように、ヘッダーシート２を商品箱の縁
の上に出して包装すれば、ヘッダー部は陳列時に固定さ
れずぶらぶらしているが、商品を梱包するときにはヘッ
ダーシート２を商品箱の裏側に折り曲げることができる
ので梱包の効率からは便利である利点がある。

本実施例のヘッダー付き包装帯において、用いた接着剤
層11は必ずしも必須ではないが、これによりまず商品箱
の所定の位置に帯フイルム１の先端を固定すれば巻き付
け操作も行いやすく、ヘッダーをしっかりと商品箱に取
り付けることができる。

本考案の商品包装帯により商品を包装したときは、商品
包装箱の側面部は外に剥き出しのままであるが、これは
商品箱の側面があるので商品そのものは露出しないので
差し支えはない。

［考案の効果］ 本考案によって、箱入り商品、例えば、カセットテープ
等の商品にヘッダーを付けて、吊り下げを可能にした
り、公告宣伝用印刷スペースを設けたりできて便利であ
り、さらに、袋体部を省略できたので、従来の商品包装
袋の場合よりかさ張らないので梱包、陳列に便利であ
る。

また、例えば、乾電池のようなものを包装する場合、本
考案のヘッダー付き商品包装帯を使用すれば簡単に３
個、４個を固定して包装することができ、しかもこのヘ
ッダーにより、吊り下げ陳列及び商品の情報を印刷して
記載できる利点も付与できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のヘッダー付き商品包装帯の実施例の正
面図であり、第２図はその縦断面図であり、第３図はそ
の使用形態の斜視図であり、第４図はその使用形態の一
例の断面図である。第５図他の実施例の使用形態の断面
図であり、第６図はさらに他の実施例の使用形態の断面
図である。図中の符号は、1;帯フイルム、2;ヘッダーシ
ート、3;接着剤層、4;剥離紙、5;ヘッダーシート上縁、
6;ヘッダーフイルム先端縁、7;ヘッダーシート側縁部、
8;ヘッダーフイルム、9;帯フイルムの先端縁、10;先端
接着剤層、11;先端接着剤層剥離紙、12;商品箱、13;吊
り下げ穴である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】包装すべき箱型商品の寸法に対応した幅と
   長さを持つ薄手の帯フイルム１の上端に連続的に延設し
   たヘッダーフイルム８と厚手のヘッダーシート２を融着
   し、ヘッダー部の下縁部分又は該ヘッダー部の下縁部分
   が商品包装時に当接する帯フイルム１の該当部分に、接
   着剤層３及び剥離紙４を設け、さらに、薄手帯フイルム
   １の先端に接着剤層10及び剥離紙11を設けたことを特徴
   とするヘッダー付き商品包装帯。