JPH0314463Y2 - - Google Patents

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JPH0314463Y2
JPH0314463Y2 JP6727186U JP6727186U JPH0314463Y2 JP H0314463 Y2 JPH0314463 Y2 JP H0314463Y2 JP 6727186 U JP6727186 U JP 6727186U JP 6727186 U JP6727186 U JP 6727186U JP H0314463 Y2 JPH0314463 Y2 JP H0314463Y2
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brake
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はブレーキの片利きを防止するようにし
た自転車用センタープル式ブレーキの改良に関す
る。
(従来の技術) センタープル式ブレーキは、実公昭50−22436
号公報にその一例が開示されているように一般に
アーチ形ホーク受上に相対向状に枢着された左右
1対のブレーキアームの上端部同志間に吊ワイヤ
をかけ、該吊ワイヤをブレーキ操作用ケーブルの
ブレーキ側端部に結合した千鳥形吊具に引掛け、
これを上方に引上げることにより、ブレーキアー
ムをこの枢支部を支点にして枢支部上に巻装した
スプリングの弾発力に抗し回動させたブレーキア
ーム下端のブレーキシユをリムに接触させて制動
するように構成されている。
ところで、上記左右ブレーキアームに夫々装着
したスプリングは共に等しい弾発力を有すること
が望まれるが、往々にしてそのスプリングは加工
上ばらつきがよくあり、この場合、吊ワイヤを引
上げたさい弾発力の弱い方のブレーキアーム上の
シユーが強い方のブレーキアーム上のシユよりも
先にリムに接触して所謂、ブレーキの片利きを惹
起するという欠点があつた。
そこで、この欠点を解決するためのものとして
本出願人は先に特公昭53−6414号公報に開示のブ
レーキを提案した。このブレーキの構造は第6図
に示す通りであり、その概略を説明すると、ホー
ク受51の中央部で相対向するブレーキアーム5
3,53の各上端部に摺動ピン54,54を設け
ると共に該摺動ピン54,54間のホーク受51
上の中央部に案内突起52を設け、その中央縦方
向の案内長孔60を且つ該案内長孔60の両側に
傾斜孔61,61を対称に設けた引上板59の案
内長孔60を前記案内突起52に、一方傾斜孔6
1,61を摺動ピン54,54に夫々嵌合させ
て、引上板59をこの案内長孔60に嵌合した案
内突起52の案内の下で上方に牽引することによ
り摺動ピン54,54を傾斜孔61,61内に摺
動させて左右ブレーキアーム53,53を各枢支
軸56,56を支点としてスプリング57,57
の弾発力に抗し回動させ左右ブレーキシユ55,
55間の間隔を縮少するように構成されている。
即ち、ブレーキ操作用のケーブル62の牽引操
作による引上げ力を左右のブレーキアーム53,
53に均等な力で強制的に加える吊上げ手段を講
じることにより、左右のスプリングの力に少々ば
らつきがある場合でもブレーキの片利きを可及的
に防止したものである。
(考案が解決しようとする問題点) 上記特公昭53−6414号公報に開示のブレーキは
ブレーキの片利き防止ができて常時リムの両側を
均等な力で制動できるが、引上板59にはホーク
受51に設けた案内突起52に嵌合する案内長孔
60、更にはブレーキアーム53,53の先端に
設けた摺動ピン54,54を嵌合する傾斜孔6
1,61が設けられており、これらの孔60,6
1,61は長期の使用により摩損してその結果、
案内突起52や摺動ピン54,54との間にガタ
が生じ、その結果左右のブレーキアーム53,5
3の動きが同調せずブレーキの片利きが生ずるよ
うになる。また、ブレーキ操作時において摺動ピ
ン54,54には大きな力が作用するのである
が、該ピン54はブレーキアーム51の先端に一
体又は別体として細径のものとして立設されてお
り、これが折損する結果、安全性の点からも大き
な問題がある。
(問題点を解決するための手段) 本考案は上記の問題点を解決し、長期の使用に
よつても確実に且つ片利き防止可能なブレーキを
提供することを目的とし、更には安全性の優れた
ブレーキを提供することを目的としてもので、こ
れらの目的を達成する手段として、その下端にブ
レーキシユ7を備えた左右1対のブレーキアーム
6,6の各中途部をセンターボルト2で支持され
るホーク受1の左右両側端部に枢支軸8,8で回
動自在に枢支し、かつ同ブレーキアーム6の下端
部を常時外方へ拡開されるスプリング9を装着し
たものにおいて; 前記ホーク受1の上方へ案内板3を延設すると
共に該案内板3にセンターボルト2を通る中心線
4に沿つて案内長孔5を設け、前記左右ブレーキ
アーム6,6の上部は八の字対称状に屈曲される
と共に、上部内縁6′,6′にはコの字の溝10の
底部に歯11を刻設した左右ラツク12,12を
形成し、一方その表面上部側にあつて縦方向中心
線14上に位置して操作ケーブル固定金具16を
設けると共にその表面下部側にあつて前記中心線
14と対称的に配置され且つ相互に噛合する同径
のピニオン17,17が回動自在に軸支され、更
にその裏面側にあつて前記中心線14上に位置し
て案内突起18を設けた引上げ板13を設け、こ
の引上げ板13を、その中心線14と案内板3の
中心線4とを一致させ;左右ピニオン17,17
を左右ブレーキアーム6,6のラツク12,12
と噛合させると共に案内突起18を案内板3の案
内長孔5に嵌合させた構成を採用した。
(作用) 第1図においてブレーキ操作用ケーブル15を
上方に牽引して引上げ板13を案内突起18を介
してホーク受1から延設した案内板3の案内長孔
5に沿つて真上に引上げると、左右ピニオン1
7,17は相互に噛合して矢示方向Pに回動し、
このピニオン17,17と噛合している左右ブレ
ーキアーム6,6のラツク12,12により該ア
ーム6,6は、スプリング9,9の弾力に抗して
その上部が枢支軸8,8を支点として矢示方向Q
に回動すると共にその下端のブレーキシユ7,7
がリム23の両側に同時に相接触して制動を加え
る。
次にブレーキ操作用ケーブル15の牽引を解除
すると左右ブレーキアーム6,6はスプリング
9,9の弾発力により原状位置に戻され、これと
同時に前記とは逆にピニオン17,17が回動し
て引上げ板13を原位置の高さまで引下げられ
る。
(実施例) 以下、図示の実施例に基き、本考案を詳述す
る。第1図は本考案ブレーキの正面図でブレーキ
制動状態を示すものであり、第2図はその側面図
である。1は自転車の前ホークなどに取付けられ
るアーチ形状のホーク受で、この中央には前ホー
クに取付けるセンターボルト2が設けられてい
る。このホーク受1の中央部には上方へ案内板3
が一体又は別体に延設され、前記センターボルト
2を通る中心線4に沿つて溝形状の案内長孔5が
凹設されている。この案内長孔5は貫通状の孔で
あつても良い。6,6は左右ブレーキアームで、
各下端部にブレーキシユ7,7を相対向して装着
してあり、各上部は八の字対称状に屈曲されてお
り、各中途部はホーク受1の左右両側端部に枢支
軸8,8を以つて回動自在に枢着している。9,
9は左右ブレーキアーム6,6の各枢支軸8,8
上に巻付けたスプリングで、各一端を左右ブレー
キアーム6,6に、各他端をホーク受1に掛止さ
れて、アーム6,6の各下端部を常時外方へ拡開
させる弾発力を加えている。なお9′はスプリン
グカバーで合成樹脂で形成され水密状とされてい
る。
またブレーキアーム6,6の上部内縁6′,
6′にはコの字部材の溝10の底部に歯11を刻
設したラツク12を形成している。前記コの字部
材は本実施例では耐磨鋼等の硬質材を用いた別体
部材であり、その厚さはアーム6の厚さと同厚
か、若しくは厚肉とされている。なお、ラツク1
2はアーム6の材質が鋼材の場合は一体に設けて
も良い。
13は引上げ板で、その表面上部側にあつて縦
方向(図では上下方向)中心線14上に位置して
ブレーキ操作用ケーブル15の固定金具16を設
けると共に、その表面下部側にあつて前記中心線
14と対称的に左右に配置され且つ相互に噛合す
る同径のピニオン17,17が回動自在に軸支さ
れ、更にその裏面側にあつて前記中心線14上に
位置して案内突起18が設けられている。前記ピ
ニオン17の歯はアーム6のラツク12と噛合
し、かつ溝10内を転動する厚さに形成されると
共に案内突起18は引上げ板13の案内長孔5と
嵌合摺動すべく縦に長い長方形状のものとされて
いる。またピニオン17は第3図に詳細に示され
るように軸受19上に両側から座金20,20で
挟持状に回動自在に支持され、ボルト21にて前
記軸受19を貫通状として引上げ板13にナツト
22で固定されている。
前記引上げ板13は、その中心線14と案内板
3の中心線4とを一致させ、左右ピニオン17,
17を左右ブレーキアーム6,6のラツク12,
12と噛合させると共に案内突起18を案内板3
の案内長孔5に嵌合させて組立てられている。
なお、本実施例においてブレーキ操作用ケーブ
ル15はインナワイヤのみを示しており、図示省
略のホークに同じく図示省略のアウタワイヤ受け
金具及びアウタワイヤを設けられたものを示した
が、案内板3の上部にアウタ受け金具及びアウタ
ワイヤを設けるようにしても良い。
(効果) 本考案によれば、ブレーキ操作用ケーブル15
により引上げられる引上げ板13はその裏面側に
設けた案内突起18で案内板3の案内長孔5内を
摺動すると共に、また表面側に設けた相互に噛合
する左右1対のピニオン17,17、更にはこれ
ら両ピニオン17,17と噛合するラツク12,
12によつて左右ブレーキアーム6,6は同時に
同調して作動し、ブレーキの片利きを確実に防止
できる。
特に本考案は、ラツク12とピニオン17によ
るものであるため、制動時にピニオン17の歯で
アーム6の上部下縁に設けたラツク12の歯と噛
合しつつアーム6に対し制動力を作用させるた
め、極めて強固であり、長期の使用によるもがた
つきが生ぜず均等な力で制動できる。
また、ピニオン17はラツク12の溝10内を
噛合しつつ転動するものであるから、引上げ板1
3の前後のがたつきも生ぜず、その上下作動が円
滑に行なわれる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の好適な実施例を示すもので、第
1図は本考案の制動時における正面図、第2図は
第1図の側面図、第3図はピニオン取付部の構造
詳細図、第4図はラツクをA部より見た図面、第
5図は第4図のB−B断面図、第6図は従来のブ
レーキの正面図である。 1……ホーク受、2……センターボルト、3…
…案内板、4……中心線、5……案内長孔、6…
…ブレーキアーム、6′……上部内縁、7……ブ
レーキシユ、8……枢支軸、9……スプリング、
10……溝、11……歯、12……ラツク、13
……引上げ板、14……中心線、15……ブレー
キ操作用ケーブル、16……操作ケーブル固定金
具、17……ピニオン、18……案内突起。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 その下端にブレーキシユ7を備えた左右1対の
    ブレーキアーム6,6の各中途部をセンターボル
    ト2で支持されるホーク受1の左右両側端部に枢
    支軸8,8で回動自在に枢支し、かつ同ブレーキ
    アーム6の下端部を常時外方へ拡開されるスプリ
    ング9を装着したものにおいて; 前記ホーク受1の上方へ案内板3を延設すると
    共に該案内板3にセンターボルト2を通る中心線
    4に沿つて案内長孔5を設け、前記左右ブレーキ
    アーム6,6の上部は八の字対称状に屈曲される
    と共に、上部内縁6′,6′にはコの字の溝10の
    底部に歯11を刻設した左右ラツク12,12を
    形成し、一方その表面上部側にあつて縦方向中心
    線14上に位置して操作ケーブル固定金具16を
    設けると共にその表面下部側にあつて前記中心線
    14と対称的に配置され且つ相互に噛合する同径
    のピニオン17,17が回動自在に軸支され、更
    にその裏面側にあつて前記中心線14上に位置し
    て案内突起18を設けた引上げ板13を設け、こ
    の引上げ板13を、その中心線14と案内板3の
    中心線4とを一致させ;左右ピニオン17,17
    を左右ブレーキアーム6,6のラツク12,12
    と噛合させると共に案内突起18を案内板3の案
    内長孔5に嵌合させたことを特徴とする自転車用
    センタープル式ブレーキ。
JP6727186U 1986-05-01 1986-05-01 Expired JPH0314463Y2 (ja)

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