JPH0313432B2 - - Google Patents

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JPH0313432B2
JPH0313432B2 JP62035910A JP3591087A JPH0313432B2 JP H0313432 B2 JPH0313432 B2 JP H0313432B2 JP 62035910 A JP62035910 A JP 62035910A JP 3591087 A JP3591087 A JP 3591087A JP H0313432 B2 JPH0313432 B2 JP H0313432B2
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chamber
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compressor
crank chamber
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Kyoshi Terauchi
Kazuhiko Takai
Teruo Higuchi
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Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は容量可変型斜板式圧縮機に関し、特
に、クランク室圧力を調整して、斜板の傾斜角を
変化する容量可変型斜板式圧縮機に関する。
（従来の技術） 従来から、主軸に連結され、クランク室に配設
された斜板の回転運動を揺動板の揺動運動に変換
して、この揺動運動によつてピストンを往復動さ
せ、さらにクランク室圧力を調整して斜板の主軸
に対する傾斜角を変化させることで、ピストンス
トロークを変化させ、これによつて圧縮容量を変
化させるようにした容量可変型斜板式圧縮機が知
られている。
ここで第２図ａ及びｂを参照して、従来の容量
可変型斜板式圧縮機について説明する。
圧縮機ケーシング１にはその中央部において貫
通孔が形成され、この貫通孔には主軸２が挿通さ
れて、圧縮機ケーシングに回転可能に支持されて
いる。主軸２の右端面側において、上述の貫通孔
にはアジヤストスクリユー３が配設されている。
圧縮機ケーシング１に形成されているクランク室
４にはロータ５が配置され、主軸２に取り付けら
れている。このロータ５にはヒンジ機構５１を介
してそて斜板６が取り付けられ、この斜板６の内
壁面は主軸２に当接して、摺動可能となつてい
る。そして、斜板６はヒンジ機構５１によつて主
軸２に対する傾斜角が変化するようになつてい
る。この斜板６にはベアリング６１を介して揺動
板７が配置されており、この揺動板７には球連接
によつて複数のピストンロツド８が連結されてい
る。圧縮機ケーシング１には、主軸２を取り囲む
ようにして、複数のシリンダー９が所定の間隔を
おいて形成されている。ピストンロツド８はシリ
ンダー９内に配置されたピストン１０に連結され
ている。クランク室４内において、圧縮機ケーシ
ング１には主軸２と平行にガイド棒１１が固定さ
れており、このガイド棒１１は揺動板７の一端部
によつて挟持され、これによつて揺動板６の一端
部はガイド棒１１に対して主軸方向に摺動可能と
なつている。
圧縮機ケーシング１の右端面には弁板１２を介
してシリンダーヘツド１３が配設され、圧縮機ケ
ーシング１が閉塞される。シリンダーヘツド１３
には吸入室１４及び吐出室１５が形成されてお
り、この吸入室１４及び吐出室１５はそれぞれ吸
入ポート１４ａ及び吐出ポート１５ａに連結され
ている。弁板１２には吸入口１２ａ及び吐出口１
２ｂが形成され、吸入室１４及び吐出室１５はそ
れぞれ吸入口１２ａ及び吐出口１２ｂを介してシ
リンダー９に連通している。
一方、圧縮機ケーシング１には吸入室１４とク
ランク室４とを連通するバイパス路１６が形成さ
れており、このバイパス路１６は連通路１６ａ、
連通室１６ｂ、及び連通孔１６ｃにより構成され
ている。連通室１６ｂには台座１６ｄが形成され
ており、この台座１６ｄに所定のガス圧でガスが
封入されたベローズ１７が装着されている。そし
て、ベローズ１７のニードル弁１７ａによつて連
通孔１６ｃに対応しており、このニードル弁１７
ａによつて連通孔１６ｃが開閉される。
主軸２にエンジン等（図示せず）によつて、回
転運動を与えると、主軸２に嵌合しているロータ
５に回転運動が伝達され、さらにこの回転運動が
斜板部６に取り付けられている揺動板７に伝達さ
れる。ところが揺動板７の一端部はガイド棒１１
に対して摺動するから、ロータ５の回転方向に対
する揺動板７の運動は阻止される。よつてロータ
５によつて揺動板７に伝達された回転運動は揺動
運動に変換される。
揺動板７が揺動すると、揺動板７に連通してい
るピストンロツド８を介してピストン１０が往復
運動を行う。その結果、吸入ポート１４ａから吸
入された冷媒ガスは吸入室１４を通り、シリンダ
９で圧縮されて、吐出室１５に吐出される。そし
てこの高圧圧縮ガスは吐出ポート１５ａから冷媒
回路（図示せず）に送り出される。
ベローズ１７が配設されている連通室１６ｂは
連通路１６ａによつてクランク室４と連通されて
いるから、クランク室４の圧力がシリンダ９から
のブローバイガスによりベローズ１７の封入圧よ
りも高くなるとベローズ１７が縮んで連通孔１６
ｃがニードル弁１７ａによつて開かれ、クランク
室４内のガスは吸入室１４へ逃げ、クランク室４
の圧力は低下する。一方、クランク室４の圧力が
ベローズ１７の封入圧よりも低くなると、ベロー
ズ１７が伸長して、ニードル弁１７ａによつて連
通孔１６ｃが閉じられ、シリンダ９からのブロー
バイガスによつてクランク室４の圧力は上昇す
る。
このようにして、クランク室４の圧力を調整
（制御）して、斜板６をヒンジ機構５１のまわり
に回動させて、斜板６の主軸２に対する傾斜角を
変化させて、ピストンストロークを変化させてい
る。即ち、圧縮容量を変化させている。
なお、第２図ｃに示すようにニードル弁１７ａ
が連通路１６ａを開閉するように連通室１６ｂに
ベローズ１７を配置し、吸入圧の変化により、連
通路１６ａを開閉しクランク室４の圧力を調整し
てもよい。
（発明が解決しようとする問題点） ところで、上述の容量可変型斜板式圧縮機の場
合、ケーシングにベローズ等の圧力制御装置を収
納するための室を形成しなければならない。ま
た、ケーシングには複数のシリンダーが形成され
ているから、圧力制御装置を収納する室を形成す
るとなると、第２図ｂに示すようにシリンダーの
間隔（ピツチ）が不等ピツチとなるばかりでな
く、圧縮機ケーシングが径方向に出張つてしまう
という問題点がある。つまり、圧縮機ケーシング
が径方向に大きくなつてしまう。
また、シリンダヘツドに圧力制御装置を収納し
た場合、シリンダーヘツドに形成される吸入室及
び吐出室容積が小さくなつて、冷媒の圧力変動
（脈動）が増大してしまうという問題点がある。
（問題を解決するための手段） 本発明によれば、クランク室が形成されたケー
シングと、吐出室及び吸入室が形成されたシリン
ダーヘツドと、上記ケーシングに回転可能に支持
された主軸と、クランク室に配置され、主軸の回
転により回転する斜板と、この斜板の傾斜面に配
設され、斜板の回転に応じて揺動する揺動板と、
主軸の回転を斜板に伝達するとともに斜板を主軸
に対して傾斜角可変に支持するヒンジ機構と、上
記主軸の径方向外側でケーシングに主軸心に対し
て略平行に形成された複数のシリンダーと、この
シリンダーに往復動可能に配置されて、上記揺動
板に連結されたピストンと、クランク室と吸入室
との連通を制御する制御機構とを備える容量可変
型斜板式圧縮機において、上記の制御機構はケー
シング内で主軸心の略延長線上に配設されている
ことを特徴とする容量可変型斜板式圧縮機が得ら
れる。
（実施例） 以下本発明について実施例によつて説明する。
なお、ここでは、従来の圧縮機と同様の構成につ
いて説明を省略する。
第１図ａ及びｂを参照して、主軸２の一端（右
端）近傍はベアリング１８を介して圧縮機ケーシ
ング１に支持されており、主軸２の右端側の貫通
孔は後述するように弁室１９として用いられる。
この弁室１９は圧縮機ケーシング１に形成された
連通路１９ａ及び弁板１２に形成された連通孔１
９ｂを介して吸入室１４に連結されている。
弁室１９には脚部２０ａを備える箱体２０が配
置され、脚部２０ａが弁板１２に固定されるとと
もに、弁室１９の内壁面との間がシールされてい
る。箱体２０の脚部２０ａ、底面部２０ｂ、及び
上面部２０ｃにはそれぞれ連通孔２０ｄ，２０
ｅ、及び２０ｆが形成されている。上面部２０ｃ
の内面には台座２０ｇが形成されており、この台
座２０ｇに所定のガス圧でガスが封入されたベロ
ーズ２１が装着されている。そして、ベローズ２
１のニードル弁２１ａが連通孔２０ｅに対応して
おり、このニードル弁２１ａによつて連通孔２０
ｅが開閉される。
シリンダー９からのブローバイガスは破線矢印
で示すようにベアリング１８のすきまを通つて弁
室１９に流れ、連通孔２０ｆを通つて箱体２０へ
はいる。
従つて、クランク室４の圧力がベローズ２１の
封入圧よりも高くなると、ベローズ２１が縮んで
連通孔２０ｅがニードル弁２１ａによつて開か
れ、クランク室４内のガスは吸入室１４へ逃げ、
クランク室４の圧力は低下する。一方、クランク
室４の圧力がベローズ２１の封入圧よりも低くな
ると、ベローズ２１が伸長して、ニードル弁２１
ａによつて連通孔２０ｅが閉じられて、シリンダ
ー９からのブローバイガスによつてクランク室４
の圧力が上昇する。
なお、第１図ｃに示すように、箱体２０の上面
部２０ｃ及び側面部２０ｈにそれぞれ連通孔２０
ｆ及び連通孔２０ｉを形成し、ニードル弁２１ａ
が連通孔２０ｆを開閉するようにベローズ２１を
箱体２０内に配設すれば、吸入圧変化により連通
孔２０ｆが開閉され、クランク室の圧力が調整さ
れる。
上述の実施例では、ベローズを用いた圧力制御
装置について示したが、圧力センサ等によりクラ
ンク室圧力、あるいは吸入室圧力を検知して電磁
弁等を用いて、クランク室と吸入室との連通を制
御してもよい。
このように、主軸心の略延長線上に圧力制御装
置が備えられているから、第２図ｂに示すように
径方向への出張りがなくなり、しかも圧縮機の駆
動時、クランク室内のオイルは径方向に飛ばされ
るから、即ち、クランク室底面に集まるから、吸
入室への流出が極めて少なくなる。また、吸入室
へ漏れるオイルによりベアリング１８の潤滑がで
きる。
（発明の効果） 以上説明したように、本発明では主軸を挿通す
るために形成する貫通孔にベローズ等の圧力制御
装置を配置してたいるから、即ち、主軸心の略延
長線上に圧力制御装置を配設したから、従来のよ
うに圧力制御装置を収納するための室を新たにケ
ーシングに形成する必要がなく、従つて、圧縮機
ケーシングが径方向に出張ることがない。即ち、
圧縮機の小型化が可能となるばかりでなく、圧縮
機の製造組立てが容易となる。
【図面の簡単な説明】
第１図ａは本発明による容量可変型斜板式圧縮
機の一実施例を示す断面図、第１図ｂは第１図ａ
のＡ−Ａ線断面図、第１図ｃは本発明による容量
可変型斜板式圧縮機の他の実施例を示す断面図、
第２図ａは従来の容量可変型斜板式圧縮機の一例
を示す断面図、第２図ｂは第２図ａのＡ−Ａ線断
面図、第２図ｃは従来の容量可変型斜板式圧縮機
の他の例を示す断面図である。 １……圧縮機ケーシング、２……主軸、３……
アジヤストスクリユー、４……クランク室、５…
…ロータ、５１……ヒンジ機構、６……斜板、７
……揺動板、８……ピストンロツド、９……シリ
ンダー、１０……ピストン、１１……ガイド棒、
１２……弁板、１３……シリンダーヘツド、１４
……吸入室、１５……吐出室、１６……バイパス
路、１７……ベローズ、１８……ベアリング、１
９……弁室、２０……箱体、２１……ベローズ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. １ クランク室が形成されたケーシングと、吐出
    室及び吸入室が形成されたシリンダーヘツドと、
    該ケーシングに回転可能に支持された主軸と、前
    記クランク室に配置され、前記主軸の回転により
    回転する斜板と、該斜板の傾斜面に配設され、斜
    板の回転に応じて揺動する揺動板と、前記主軸の
    回転を前記斜板に伝達するとともに前記斜板を前
    記主軸に対して傾斜角可変に支持するヒンジ機構
    と、前記主軸の径方向外側で前記ケーシングに前
    記主軸心に略平行に形成された複数のシリンダー
    ヘツドと、該シリンダーに往復動可能に配置され
    て、前記揺動板に連結されたピストンと、前記ク
    ランク室と前記吸入室との連通を制御する制御機
    構とを備える容量可変型斜板式圧縮機において、
    前記制御機構は前記ケーシング内で前記主軸心の
    略延長線上に配設されていることを特徴とする容
    量可変型斜板式圧縮機。
JP62035910A 1987-02-20 1987-02-20 容量可変型斜板式圧縮機 Granted JPS63205469A (ja)

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EP (1) EP0281824B1 (ja)
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