JP3479233B2 - 可変容量斜板式圧縮機のカム機構 - Google Patents
可変容量斜板式圧縮機のカム機構Info
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Description
式のピストン型可変容量圧縮機において、斜板を傾角す
るためのカム機構に関する。
路には、斜板又は片斜板式のピストン型可変容量圧縮機
(以下、纏めて可変容量斜板式圧縮機と呼ぶ)が用いら
れている。
一例を示す断面図である。図22に示すように、可変容
量斜板式圧縮機100は、一軸の周囲に同心円状に併設
された複数のシリンダボア101を備えるとともに、圧
縮機の外郭をなすハウジング102と一体に形成された
シリンダブロック103と、シリンダブロック103の
一端開口側を封じて、シリンダブロック103の内部に
クランク室104を形成するフロントハウジング105
と、シリンダブロック103の他端側にバルブプレート
部106を介して設けられたシリンダヘッド107とを
備えている。
たボス部105aを外部から貫通して、クランク室10
4を通り、シリンダブロック102の内部に至るよう
に、主軸110が設けられている。主軸110の一端側
は、フロントハウジング105のボス部105a内部に
設けられた軸受け108に回転可能に支持され、主軸1
10の他端側は、シリンダブロック103の中心部を、
この主軸と同様な方向に貫通する貫通穴103a内部に
設けられた軸受け109に支持されている。
は、円筒状のスリーブ111が設けられ、その周囲にピ
ン111bを介して斜板部112が設けられている。
主軸110とともに傾斜角可変な回転運動を行う。斜板
部112の周囲には、斜板部112に対して軸受け14
1,142を介して回転可能に収容された揺動板113
が設けられている。この揺動板113は、軸回りの回転
が、回転阻止機構によって阻止されている。
の間の主軸110の周囲には、バネ146が設けられて
いる。主軸110の回転運動は、ロータ116及び斜板
部112を介して揺動板113の回転を阻止された揺動
運動に変換される。
は、ピストン114が設けられている。ピストン114
は、その内側の収容部114aに両端に球体を備えたピ
ストンロッド115の一端115aを収容し、このピス
トンロッド115を介して揺動板113の一面の収容部
113aに、他端115bを収容することで連結されて
いる。
113の回転を阻止するとともに、クランク室104内
を主軸方向に横断して設けられたガイド部144にガイ
ド可能なように、ガイド溝が設けられた回転阻止部材1
43が設けられている。
りには、ロータ116が設けられている。ロータ116
は、他端に主軸110を含む面内に沿って突出したアー
ム部116aと、アーム部116aの突出方向と交差す
る方向に突出したピボットピン116bとを備えてい
る。
グ145を介してフロントハウジング105の内壁10
5bに支持されている。一方、斜板部112は、ロータ
116側に突出した、耳部112aを備え、この耳部1
12aには、ピボットピン116bと係合する長孔11
2bが形成されている。
力源からの駆動力を主軸110に伝達又は遮断するため
の電磁クラッチ120が設けられている。電磁クラッチ
120は、ボス部105aの周囲にベアリング121を
介して設けられたプーリー部122の内部に配置された
電磁石装置123と、プーリー部122の一端に対向し
て設けられたクラッチ板125と、クラッチ板125を
主軸110の一端に固定するための固定部材126とを
備えている。
ルブプレート部106に一端を封じられたシリンダヘッ
ド107の内部には、外壁131a、底壁131b及び
内壁131cによって、吐出室132及び吸入室133
が夫々区画形成されている。吐出室132はシリンダヘ
ッドの外壁に形成された吐出ポート134及びバルブプ
レート部106に設けられた吐出孔106aに連絡し、
一方、吸入室133は、同じくシリンダヘッドの外壁に
形成された吸入ポート135及びバルブプレート部10
6に設けられた吸入孔106bに連絡している。吸入孔
106bには、これを覆うように、図示しない吸入弁が
設けられている。また、吐出室132内に、吐出孔10
6aを覆うように、図示しない吐出弁とリテーナ106
cが設けられている。
圧力を調節することによって、斜板部112の傾斜角度
を調節し、それによって、ピストンの往復動距離を制御
することで、流体の圧縮容量を制御するコントロールバ
ルブ117である。
において、主軸110が回転すると、ロータ116が回
転し、斜板部112は、主軸110を含む面内の揺動運
動を含む軸周りの回転運動を行う。この斜板部112の
揺動運動を含む回転運動は、揺動板113の主軸110
を含む面内の揺動運動に変換される。この揺動運動は、
ピストンロッド115を介したピストン114の主軸方
向に沿った往復運動に変換される。ここで、ピストン1
14が図22に示される位置から、クランク室(左側)
に移動すると、流体は、吸入ポート135及び吸入室1
33を通り、更に、吸入孔106bからボア内に吸入さ
れる。次に、ピストン114が、シリンダヘッド107
側(右側)に移動すると、ボア101内の流体は圧縮さ
れ、吐出孔106aを通り、吐出室132に吐出され、
更に、吐出ポート134から、図示しない外部冷媒回路
へと送り出される。
カム機構を示す組み立て分解図、図24は図23のカム
機構の平面図、図25及び図26は図23及び図24に
示したカム機構の動作を示す断面図である。
116が固着されている。また、スリーブ111の内側
からピン111b、111bは、夫々互いに逆方向に突
出するように、矢印に示されるように挿入され、斜板部
112の中心部の貫通孔112cに設けられた孔部11
2dに夫々挿入されるように、形成されている。
111が固定された状態で、このスリーブ111が主軸
110の他端側に挿通される。
ム部116a間に、斜板部112の耳部112aが挿入
され、アーム部116aと耳部112aとの間に、ワッ
シャー112e,112eが夫々挿入され、これら孔部
116c、長孔112b、及びワッシャー112eによ
って形成される一連の孔部に、ピボットピン116bに
貫通され、アーム部116aの貫通孔116cからはみ
出したこのピボットピン116bの両端部にスナップリ
ング116dが夫々設けられて、カム機構の完成とな
る。
式圧縮機のカム機構において、斜板部112の長孔11
2b(カム)、及びロータ116に孔部116cを設
け、両穴に通したピボットピン116bにより結合し、
また、このピボットピン116bは、抜け防止として穴
に圧入するか、挿入の後両端部または片側にスナップリ
ング116dを使用して固定していた。
とが逆の関係、即ち、斜板部112側に孔部があり、ロ
ータ116側に長穴があるタイプも知られている。
θmin(即ち、主軸に対して垂直な軸と、斜板の成す角
度の最小値)の状態を示す図であり、この場合、可変容
量斜板式圧縮機の圧縮容量は、最小となる場合を示して
いる。一方、図26は図24のカム機構の最大カム角θ
max(主軸に対して垂直な軸方向と、斜板の成す角度の
最大値)の状態を示す図であり、可変容量斜板式圧縮機
の圧縮容量が最大となる場合を示している。
斜板式圧縮機のカム機構において、回転力は、ロータ1
16のアーム部116aと斜板部112の耳部112a
との面接触によって受けとめられ、圧縮反力は、耳部1
12aの長孔112b内面とピボットピン116bの外
周面との線接触で受けとめられている。
術による可変容量斜板式圧縮機のカム機構140におい
て、ピボットピン116bの圧入やスナップリング11
6dなど、部品点数が多く、その組み立てが複雑であ
り、したがって誤った組み立てを行う可能性があった。
さらに、また、その部品や組み立て管理も容易ではなか
った。
いて、長穴112bなどの倣い加工が必要であり、加工
が困難で、部品点数も多く、コストが高くつくという欠
点を有した。
のカムのクリアランスによって、圧縮機動作中にノイズ
が発生することがあり、シムのランク化や部品の加工精
度を上げる必要があった。
ボットピンの圧入やスナップリングを廃止し、組み立て
の簡略化による誤組の防止と管理の容易化を図った可変
容量斜板式圧縮機のカム機構を提供することにある。
機構において、長穴などの倣い加工を不要とし、加工の
容易化・部品点数削減によるコスト削減を図った可変容
量斜板式圧縮機のカム機構を提供することにある。
ム機構のクリアランスを縮小するには、シムのランク化
や部品の加工精度を上げる必要があったが、簡単な構造
で、カムのクリアランスを吸収して圧縮機動作中のノイ
ズを低減することができる可変容量斜板式圧縮機のカム
機構を提供することにある。
回転をロータを介して斜板に伝達し、前記斜板を揺動運
動をさせると共に、前記斜板を前記主軸に対して連続的
に傾角するための斜板式または片斜板式のピストン式可
変容量圧縮機のカム機構において、前記カム機構は、前
記ロータと前記斜板との結合をボールを介して行う構造
を備えていることを特徴とする可変容量斜板式圧縮機の
カム機構が得られる。
機のカム機構において、前記斜板と前記ロータとは、前
記斜板及びロータに夫々対応して設けられた少なくとも
一つの溝と少なくとも一つの孔部とを備え、前記少なく
とも一つの孔部に夫々収容され前記溝内を可動な独立し
た球体を介して前記溝及び前記孔部が係合することによ
って前記結合が構成されていることを特徴とする可変容
量斜板式圧縮機のカム機構が得られる。
式圧縮機のカム機構において、前記溝は断面半円形状を
備え、前記孔部は半球状であることを特徴とする可変容
量斜板式圧縮機のカム機構が得られる。
式圧縮機のカム機構において、前記断面半円状の溝の半
径が前記球体の半径よりも僅かに大きく設定されている
ことを特徴とする可変容量斜板式圧縮機のカム機構が得
られる。
式圧縮機のカム機構において、前記溝は断面四角形状で
あり、前記孔部は円筒形状を備えていることを特徴とす
る可変容量斜板式圧縮機のカム機構が得られる。
式圧縮機のカム機構において、前記溝は断面三角形状で
あり、前記孔部は円錐形であることを特徴とする可変容
量斜板式圧縮機のカム機構が得られる。
可変容量斜板式圧縮機のカム機構において、前記溝及び
孔部の内の少なくとも一方は、油潤滑孔を備えているこ
とを特徴とする可変容量斜板式圧縮機のカム機構が得ら
れる。
機構において、前記溝及び孔部の各々の形状は、上記夫
々に記載の溝及び孔部の形状のものを互いに組み替えて
構成することも可能である。
て、図面を参照して説明する。以下に説明する本発明の
各実施の形態による可変容量斜板式圧縮機は、カム機構
を除いて図22に示す従来技術による可変容量斜板式圧
縮機と同様の構成を有するので、カム機構についてのみ
詳細に説明する。
変容量斜板式圧縮機のカム機構を示す分解組立斜視図で
ある。図2は図1のカム機構の組み立て方法を示す断面
図である。図3は図1のカム機構の組み立て状態を示す
平面図である。また、図4及び図5は図1のカム機構の
動作を夫々示す断面図である。
形態によるカム機構10は、主軸110に固着して設け
られたロータ1と、主軸110にロータ1に隣接して設
けられる斜板2とを備えている。ロータ1には、主軸1
10と所定の角度なして突出した2本のアーム部3が同
じ方向に並んで設けられており、夫々の先端の外側部分
の対応する位置には、半球状の孔部4が設けられてい
る。
いに並んで主軸110と所定の角度をなして突出した突
起部5,5を備えている。突起部5,5の互いに対向す
る内側部分には、互いに対向する部分に断面半円状の溝
6,6が設けられている。
3,3の各孔部4に球体7を装着し、斜板2の貫通孔8
を主軸110に挿通した状態で、孔部4からはみ出して
突出した球体7の部分を溝6に挿入するように、溝6の
一端から装着する。すると、図3に示すように、球体7
を介してアーム部3と突起部5が互いにかみ合わさり係
合することによって、軸方向に離脱不可能となり、組み
立て完了状態となる。尚、図3においては、主軸110
の図示は省略されている。
0の動作について説明する。
となる位置に合わせて、スナップリング9を主軸110
に装着し、斜板2の突起部5が形成された端面と反対側
の端面に突き当てる。これにより、斜板2は、スナップ
リング9により、最小カム角θminが規定されるととも
に、その位置で、球体7は、溝6から外れない。
主軸110と、斜板2の内周面(8の一部)とが互いに
当接することで、最大カム角θmaxが規定され、この場
合においても、溝6の主軸110寄りの側から球体7は
外れない。
斜板2のセンター支持を鞍型穴9を用いたが、従来のよ
うに、スリーブ式でも良い。
球体7は断面半円状の溝6に沿って移動する。よって、
斜板2は、溝6位置とセンター部支持によって決まるピ
ストン上死点が概略一定なカム運動をしながら傾角す
る。断面半円状の溝6と、半球状の孔部4との半径は、
嵌合する球体7の半径よりもわずかに大きく形成するこ
とで、球体7は嵌合状態でもわずかに移動できる。よっ
て、カム機構10が回転力や圧縮反力を受けた時、球体
7は斜板2とロータ1の夫々に密着し、これらの間のク
リアランスを吸収するため振動によるノイズを低減する
ことができる。
に嵌めて斜板2とロータ1とを結合する。この結合によ
りロータ1から斜板2への回転伝達がなされる。
4と、斜板2の溝6との結合状態を示す断面図で、図6
は無負荷状態、図7は負荷時の状態を示す図である。
の半径Rを球体7の半径rよりも僅かに大きくなる(R
>r)ように形成されている。斜板2とロータ1との結
合の際には、孔部4及び溝6の内面と球体7の表面との
間にクリアランス19が生じる。したがって、球体7
は、溝6及び孔部4の各内面から独立しているために、
孔部4と溝6とによって形成された空間内を自在に移動
することができる。
示される回転力Ftは、図7では、上方から加わり、白
抜きの矢印17bで示される圧縮反力Fpは図7では、
水平方向から加わる。この2つの力、Ft及びFpを受
けたときに、球体7は移動できるために、半球状の孔部
4と、溝6の両方に、図7において丸によって囲まれた
Aで示されるように、密着し、クリアランス19はゼロ
となると同時に抵抗が減少される。
機構を示す分解組立平面図である。
す平面図である。図10及び図11は図8のカム機構の
動作を説明するための図である。
るカム機構20は、ロータ11及び斜板12とを備えて
いるが、第1の実施の形態とは、その溝及び孔部の位置
関係が逆である。ロータ11には、一対の突起部13、
13が並んで設けられ、その対向面に溝14,14が夫
々形成されている。一方、斜板12には、一対のアーム
部15,15が形成され、それらの外側の互いに背反す
る対応面には、半球状の孔部16,16が形成されてい
る。この孔部16に、球体7が挿入され、その孔部16
から突出した部分が溝14内に挿入されて、球体7を介
して係合し、図9に示すような嵌合状態となり、組み立
てが完了する。
のカム角最小状態を示している。この状態において、球
体7は、溝14の軸寄りの位置にある。また、斜板12
の中心には、貫通孔18が設けられて、主軸に沿うよう
に設けられた第1の内周面18aと、これに対して鋭角
をなして傾斜した第2の内周面18bとを備えている。
図10の状態においては、スナップリング111bに斜
板12の一端面が当接することによって、最小カム角の
規制が成される。尚、第1の内周面18aは、主軸11
0の外周面に対して僅かに傾斜しているが、これは、斜
板12とロータ11との組み立てに用いるために、第1
の内周面18aは、最小カム角度よりもさらに小さくす
る必要があるからである。従って、この第1の内周面1
8aは、カム角規制には用いられない。
のカム角最大の状態を示している。この状態において
は、球体7は、溝14の主軸110から最も離れた位置
にある。
主軸110に接触することによって、最大カム角の規制
がなされる。
カム機構を示す分解組立平面図である。図12に示すよ
うに、第3の実施の形態によるカム機構30のロータ2
1のアーム部23は、1本であり、その対向側面に夫々
対称的に断面半円状の溝24、24が夫々形成されてい
る。一方、斜板22には、2本の突起部25、25が夫
々形成されており、これらの突起部25,25の対向す
る内側面に夫々半球状の孔部26、26が夫々形成され
ている。組み立ての際には、孔部26に球体7,7を夫
々挿入した後、ロータ21の溝24を球体7の孔部26
から突出した部分に図では、紙面に垂直方向から挿入す
ることによって、孔部26及び溝24が係合うして離脱
を防止することで組み立てられる。この実施の形態にお
いては、ロータ21のアーム部23は、1本であるが、
複数本であっても、その効果は変わらない。
30も、第1の実施の形態及び第2の実施の形態による
カム機構と同様な作用・効果を有する。
るカム機構を示す分解組立平面図である。図13に示す
ように、第4の実施の形態によるカム機構40は、ロー
タ31と、斜板32とを備えている。ロータ31の突出
した2本のアーム部33の対向する内側面に半球状の孔
部34,34が夫々形成されている。一方、斜板32に
は、一つ又は複数の突起部35が設けられ互いに対向す
る外面に断面半円状の溝36,36が夫々形成されてい
る。組み立ての際には、孔部34に球体7を挿入した
後、突起部35を図の紙面に交差する方向に移動させ
て、孔部34から突出した球体7を溝36,36と嵌合
させることによって、球体7を介して孔部34及び溝3
6とを係合させることによって組み立てる。この実施の
形態においては、斜板の突起部35は、一つであるが、
複数形成されても良い。
カム機構を示す分解組立平面図、図15は、図14の組
立状態を示す平面図である。図14を参照すると、第5
の実施の形態によるカム機構50は、ロータ41と、斜
板42とを備えている。ロータ41に一本の突出したア
ーム部43を備え、このアーム部43の中心軸47から
最も離れた側の一面に断面半円形状の溝44が設けられ
ている。一方、斜板42には、中心軸47に対して突出
した突起部45が設けられている。この突起部45の一
方の内側面には、半球状の孔部46が設けられている。
組み立ての際には、ア−ム部43の片側の孔部46に球
体7を装着した後、図14において、紙面に交差する方
向から球体7の突出した部分に、溝44を嵌合させるよ
うに、突起部45,45間にアーム部43を挿入して、
図15に示すように組み立て完了状態となる。
43及び突起部45は、偏心位置及び非対称に夫々設け
られているように見えるが、アーム部43及び突起部4
5は、中心軸位置及び対称位置に夫々設けられても良い
ことは、勿論である。
カム機構を示す分解組立平面図、図17は、図16のカ
ム機構の組み立て状態を示す平面図である。図16に示
すように、第6の実施の形態によるカム機構60は、ロ
ータ51と斜板52とを備えている。ロータ51には、
2本のアーム部53が形成され、夫々のアーム部53に
は、対向方向に貫通する貫通孔54が形成されている。
一方、斜板52には、3本の突起部55,55,55
が、並んで形成され、夫々の対向面に断面半円状の溝5
6が形成されている。
装着の後、球体7の貫通孔54の外部に突出した部分を
図16において紙面と交差する方向に、溝56に装着し
て係合させて、組み立て状態となる。
19(a),(b),(c),及び(d)及び図20
(a),(b),(c),及び(d)は、図18のB−
B線に沿う断面図であり、図19はロータ側を主に示
し、図20は斜板側を主に示している。
及び孔部16の種々の例について、説明する。
実施の形態と同様のロータ11のアーム部13の溝14
を主に示しており、半円形状である。また、斜板12側
の突起部に形成された孔部16は半球形状である。
(a)及び図20(a)のカム機構の第1の変形例であ
り、ロータ11側の溝61は、断面が矩形状をなしてい
る。一方、斜板側の孔部65は円筒形状である。
(a)及び図20(a)のカム機構の第2の変形例であ
り、ロータ11側の溝62は、断面が三角形状をなして
いる。一方、斜板12側の突起部15の孔部66は、円
錐形状に形成されている。
(a)及び図20(b)のカム機構の第3の変形例であ
り、ロータ11側には、断面が三角形の溝62に通じる
ように、溝62の裏面側から潤滑油の注入及び溜めるた
めの貫通孔63を部分的に設けた構造である。
6の底部に、裏面に通じる貫通孔67を設けたものであ
る。この貫通孔67も、貫通孔63と同様に、潤滑油注
入及び溜めるために設けられている。
は、第2の実施の形態の変形例として説明したが、第1
及び第3乃至第6の実施の形態によるカム機構及びこれ
から述べる第7の実施の形態によるカム機構の溝及び孔
部の形状にも適用できることは、勿論である。
は、断面半円状、球状、三角形状、四角形状に限らず、
上記以外の角形多角形状、楕円形状等の球体を保持可能
である他の形状としても良い。
カム機構の平面断面図である。図21を参照すると、第
7の実施の形態によるカム機構70は、ロータ71と、
斜板72とを備えている。ロータ71は、中心部に突出
して設けられたアーム部73と、アーム部73の突出方
向と交差する方向に貫通した貫通孔74が設けられてい
る。一方、斜板72には、2本の突起部75が設けられ
ており、これらの突起部75の内側の対向位置に夫々断
面半円形状の溝76が設けられている。この第7の実施
の形態によるカム機構70を組み立てるには、ロータ7
1の孔部74内に球体7を挿入の後、斜板の溝76に球
体の孔部74からはみだした部分を収容するように、図
21では、紙面に交差する方向に装着して係合すれば良
い。
るカム機構も、第1乃至第6の実施の形態と同様な作用
効果を有していることは、言うまでもない。
組立が簡単なため誤組防止と管理の容易化が可能な可変
容量斜板式圧縮機のカム機構を提供することができる。
品点数削減のためコスト低減が可能な可変容量斜板式圧
縮機のカム機構を提供することができる。
ンスが吸収できるためコンプレッサ動作中のノイズを低
減できる可変容量斜板式圧縮機のカム機構を提供するこ
とができる。
は、球体がころがり運動するので、抵抗が少なく制御性
が向上する可変容量斜板式圧縮機のカム機構を提供する
ことができる。
式圧縮機のカム機構を示す分解組立斜視図である。
ある。
ある。
の結合状態を示す断面図で、無負荷状態を示す図であ
る。
の結合状態を示す断面図で、負荷時の状態を示す図であ
る。
分解組立平面図である。
ある。
ある。
ある。
示す分解組立平面図である。
示す分解組立平面図である。
示す分解組立平面図である。
示す分解組立平面図である。
図である。
18のB−B線に沿う断面図であり、ロータ側を主に示
している。
18のB−B線に沿う断面図であり、斜板側を主に示し
ている。
平面断面図である。
を示す断面図である。
示す組み立て分解図である。
示す断面図である。
示す断面図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 主軸の回転をロータを介して斜板に伝達
し、前記斜板を揺動運動をさせると共に、前記斜板を前
記主軸に対して連続的に傾角するための斜板式または片
斜板式のピストン式可変容量圧縮機のカム機構におい
て、前記カム機構は、前記ロータと前記斜板との結合を
ボールを介して行う構造を備えていることを特徴とする
可変容量斜板式圧縮機のカム機構。 - 【請求項2】 請求項1記載の可変容量圧縮機のカム機
構において、前記斜板と前記ロータとは、前記斜板及び
ロータに夫々対応して設けられた少なくとも一つの溝と
少なくとも一つの孔部とを備え、前記少なくとも一つの
孔部に夫々収容され前記溝内を可動な独立した球体を介
して前記溝及び前記孔部が係合することによって前記結
合が構成されていることを特徴とする可変容量斜板式圧
縮機のカム機構。 - 【請求項3】 請求項2記載の可変容量斜板式圧縮機の
カム機構において、前記溝は断面半円形状を備え、前記
孔部は半球状であることを特徴とする可変容量斜板式圧
縮機のカム機構。 - 【請求項4】 請求項3記載の可変容量斜板式圧縮機の
カム機構において、前記断面半円状の溝の半径が前記球
体の半径よりも僅かに大きく設定されていることを特徴
とする可変容量斜板式圧縮機のカム機構。 - 【請求項5】 請求項2記載の可変容量斜板式圧縮機の
カム機構において、前記溝は断面四角形状であり、前記
孔部は円筒形状を備えていることを特徴とする可変容量
斜板式圧縮機のカム機構。 - 【請求項6】 請求項2記載の可変容量斜板式圧縮機の
カム機構において、前記溝は断面三角形状であり、前記
孔部は円錐形であることを特徴とする可変容量斜板式圧
縮機のカム機構。 - 【請求項7】 請求項2乃至6のうちのいずれかに記載
の可変容量斜板式圧縮機のカム機構において、前記溝及
び孔部の内の少なくとも一方は、油潤滑孔を備えている
ことを特徴とする可変容量斜板式圧縮機のカム機構。
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