JP3892094B2 - 往復ピストン圧縮機 - Google Patents

往復ピストン圧縮機 Download PDF

Info

Publication number
JP3892094B2
JP3892094B2 JP00429697A JP429697A JP3892094B2 JP 3892094 B2 JP3892094 B2 JP 3892094B2 JP 00429697 A JP00429697 A JP 00429697A JP 429697 A JP429697 A JP 429697A JP 3892094 B2 JP3892094 B2 JP 3892094B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hole
rod
locking
large end
cylindrical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP00429697A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10196537A (ja
Inventor
一朗 喜多
泰彦 田中
郁友 梅岡
Original Assignee
松下冷機株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 松下冷機株式会社 filed Critical 松下冷機株式会社
Priority to JP00429697A priority Critical patent/JP3892094B2/ja
Priority to US09/297,922 priority patent/US6382081B2/en
Priority to TW086117661A priority patent/TW400414B/zh
Priority to CN97180038A priority patent/CN1104562C/zh
Priority to CN03101673.1A priority patent/CN100520094C/zh
Priority to PCT/JP1997/004275 priority patent/WO1998023862A1/en
Publication of JPH10196537A publication Critical patent/JPH10196537A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3892094B2 publication Critical patent/JP3892094B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Compressor (AREA)
  • Snaps, Bayonet Connections, Set Pins, And Snap Rings (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、家庭用冷蔵庫等に用いられる比較的小型の往復ピストン圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、往復ピストン圧縮機は、小型化ならびに組立性の向上をねらい種々の改良がなされ、一方、市場からは高効率化および低騒音化を要求されている。
【0003】
従来のこの種の往復ピストン圧縮機としては、特開平4−164174号公報や特公平5−84837号公報に示されているものがある。
【0004】
特公平5−84837号公報に示されている従来の往復ピストン圧縮機は、図19に示すように圧縮機本体1は、スプリング2によりハウジング3内に懸垂支持されている。クランクケース4は、モータ固定子5の据え付け部4aとモータ回転子6を嵌着したクランク軸7を支持する軸受部4bおよびピストン8を往復動させるシリンダ4cを一体に形成している。7aはクランク軸7の偏芯軸である。つぎに、組立工程では図20に示すように、ピストン8をピストンピン9で連結させたコンロッド10の小端部11をシリンダ4c内に外側面より嵌入した後、バルブプレート12とシリンダヘッド13を取り付ける。一方、クランク軸7の偏芯軸7aにはコンロッド10の大端部14を嵌入する。その後、小端部11と大端部14を熔接等で連結している。
【0005】
コンロッド10の細部構造については、図21に示すように、小端部11は小端孔11aの中心から半径方向にのびる断面四角形のロッド部11bを一体に形成し、そのロッド部11bの先端部11cは断面四角形の一対の平行面11dとその平行面先端をV字型に加工されており、片方大端部14は大端孔14aの中心から半径方向に突出部14bを一体に形成し、その突出部14b中央部に小端部11のロッド部11bの先端部11cを嵌着させるための嵌合孔部14cを形成している。
【0006】
したがって、このようにコンロッド10の小端部11と大端部14を連結させることにより、クランク軸7の回転をピストン8の往復動に変換してシリンダ4c内に吸入される冷媒を圧縮する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成では、コンロッド10の小端部11と大端部14の接合は、小端部11のロッド部11bの先端部11cと大端部14の嵌合孔部14cとの嵌合によって行われるが、ロッド部11bの先端部11cと大端部14の嵌合孔部14cは、非常に高精度な面仕上げが必要であるという難点があった。
【0008】
また、大端孔14aの軸心と嵌合孔部14cの軸心、あるいは小端孔11aの軸心とロッド部11bの先端部11cの平行面11dの平行が少しでもずれるとコンロッド10の大端孔14aと小端孔11aの軸がねじれ、クランク軸7の回転に伴う圧縮,吸入過程における回転負荷を増大し効率低下を生ずる虞れがあった。
【0009】
本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、部品加工が容易でしかもコンロッドの大端孔軸,小端孔軸のねじれにより発生する回転負荷を低減し、高効率な往復ピストン圧縮機を提供することを目的とする。
【0010】
さらに上記従来の構成では、ピストン8,ピストンピン9,小端部11で発生する振動が直接大端部14に伝達し、大端部14と偏芯軸7a間で異常騒音を発生させるという虞れもあった。
【0011】
本発明の他の目的は、このような従来の課題を解決するもので、異常騒音の発生しない往復ピストン圧縮機を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、小端孔にピストンピンを介してピストンを取り付ける小端部と、大端孔にクランク軸の偏芯軸を遊嵌させた大端部とを連結して構成するコンロッドを備えた往復ピストン圧縮機であって、前記大端部は前記大端孔の中心に対向する円筒状孔部と前記円筒状孔部に連通する固定孔を一体に形成し、前記小端部は前記小端孔の中心に対向して延長形成したロッド部と前記ロッド部の端部に円筒状係止部を一体に形成させ、前記円筒状孔部に前記ロッド部の端部を遊嵌または軽圧入させ、ロッキングピンにより前記ロッド部の軸回りにわずかなねじり自由度をもたせながら前記係止部と前記円筒状孔部を係止し、かつ前記コンロッドの前記小端孔と前記大端孔の幾何学的軸の配置を同一平面上に維持するようにしたので、クランク軸の回転に伴う圧縮,吸入過程における回転負荷の増大とそれによる効率低下をなくすことができ、また部品の加工性が良化でき、かつ製造,組立てが容易にすることができる。
【0013】
また、ロッド部の端部の円筒状係止部に係止孔を形成し、前記ロッド部の前記係止部を大端部の円筒状孔部に遊嵌または軽圧入すると共にロッキングピンにより前記ロッド部の軸回りにわずかなねじり自由度をもたせながら前記係止部と前記円柱状孔部を係止し、かつ前記コンロッドの前記小端孔と前記大端孔の幾何学的軸の配置を同一平面上に維持させるようにしたので、組立てが容易でしかも寸法精度が確保しやすく、回転負荷の増大とそれによる効率低下を防止することができる。
【0014】
また、ロッド部の端部の円筒状係止部の側面にキー溝を形成し、前記ロッド部の前記係止部を大端部の円筒状孔部に遊嵌または軽圧入すると共に、ロッキングピンにより前記ロッド部の軸回りにわずかなねじり自由度をもたせながら前記係止部と前記円筒状孔部を係止し、コンロッドの小端孔と大端孔の幾何学的軸の配置を同一平面上に維持するようにしたので、組立てが容易でかつ寸法精度が出やすく、回転負荷の増大とそれによる効率低下を防止することができる。
【0015】
また、ロッド部の端部の円筒状係止部の円周に円周溝を形成し、前記ロッド部の前記係止部を大端部の円筒状孔部に遊嵌または軽圧入すると共に、固定孔にロッキングピンを挿入し、前記円周溝に嵌め込むことで、前記ロッド部の軸回りにわずかなねじり自由度をもたせながら前記係止部と前記円筒状孔部を係止し、コンロッドの小端孔と大端孔の幾何学的軸の配置を同一平面上に維持するようにしたので、組立てが容易でかつ寸法精度が出やすく、回転負荷の増大とそれによる効率低下を防止することができる。
【0016】
また、ロッド部の端部の円筒状係止部の円周に円周溝あるいはキー溝を形成し、前記ロッド部の前記係止部を大端部の円筒状孔部に遊嵌または軽圧入すると共に、固定孔に二股ピンを挿入し、前記円周溝またはキー溝に嵌め込むことで、前記ロッド部の軸回りにわずかなねじり自由度をもたせながら前記係止部と前記円筒状孔部を係止し、コンロッドの小端孔と大端孔の幾何学的軸の配置を同一平面上に維持するようにしたので、組立てが容易でかつ寸法精度が出やすく、回転負荷の増大とそれによる効率低下を防止することができる。
【0017】
さらに、小端孔にピストンピンを介してピストンを取り付ける小端部と、大端孔にクランク軸の偏芯軸を遊嵌させた大端部とを連結して構成するコンロッドを備えた往復ピストン圧縮機であって、前記大端部は前記大端孔の中心に対向する円筒状孔部と溝部と前記溝部に連通する固定孔を一体に形成し、前記小端部は前記小端孔の中心に対向して延長形成したロッド部と前記ロッド部の端部に円周溝を有する係止部を一体に形成させ、前記円筒状孔部に前記ロッド部の端部を遊嵌または軽圧入し、かつ前記固定孔を介して少なくとも1個以上のボールを前記溝部と前記円周溝により形成される係止空間部に挿入すると共に、前記固定孔にロッキングピンを挿着することにより前記ロッド部の軸回りにねじり自由度をもたせながら前記係止部と前記円筒状孔部を係止し、前記コンロッドの前記小端孔と前記大端孔の幾何学的軸の配置を同一平面上に維持させるようにしたので、組立てが容易でかつ寸法精度が出やすく、回転負荷の増大とそれによる効率低下を防止することができる。
【0018】
またさらに、小端孔にピストンピンを介してピストンを取り付ける小端部と、大端孔にクランク軸の偏芯軸を遊嵌させた大端部とを連結して構成するコンロッドを備えた往復ピストン圧縮機であって、前記大端部は前記大端孔の中心に対向する円筒状孔部を一体に形成し、前記円筒状孔部にベアリングを圧入等により係止させ、前記小端部は前記小端孔の中心に対向して延長形成したロッド部と前記ロッド部の端部を前記ベアリングの内周部に圧入等で固定させることにより前記ロッド部の軸回りにねじり自由度をもたせながら前記コンロッドの前記小端孔と前記大端孔の幾何学的軸の配置を同一平面上に維持するようにしたので、組立てが容易でかつ寸法精度が出やすく、回転負荷の増大とそれによる効率低下を防止することができる。
【0019】
またさらに、小端孔にピストンピンを介してピストンを取り付ける小端部と、大端孔にクランク軸の偏芯軸を遊嵌させた大端部とを連結して構成するコンロッドを備えた往復ピストン圧縮機であって、前記大端部は前記大端孔の中心に対向する円筒状孔部と前記円筒状孔部に連通する固定孔を一体に形成し、前記小端部は前記小端孔の中心に対向して延長形成したロッド部と前記ロッド部の端部の円筒状係止部と前記円筒状孔部の底面との間に緩衝材を介して遊嵌または軽圧入し、かつ前記固定孔にロッキングピンを挿着することにより前記コンロッドの前記小端孔と前記大端孔の幾何学的軸の配置を同一平面上に維持するようにしたので、組立性を良化でき、しかも異常騒音を低減することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
上記の課題を解決するために本発明は、小端孔にピストンピンを介してピストンを取り付ける小端部と、大端孔にクランク軸の偏芯軸を遊嵌させた大端部とを連結して構成するコンロッドを備えた往復ピストン圧縮機において、前記大端部は前記大端孔の中心に対向する円筒状孔部と前記円筒状孔部に連通する固定孔を一体に形成し、前記小端部は前記小端孔の中心に対向して延長形成したロッド部と前記ロッド部の端部に円筒状係止部を一体に形成させ前記円筒状孔部に前記ロッド部の端部を遊嵌または軽圧入させロッキングピンにより前記ロッド部の軸回りにわずかなねじり自由度をもたせながら前記係止部と前記円筒状孔部を係止し、かつ前記コンロッドの前記小端孔と前記大端孔の幾何学的軸の配置を同一平面上に維持するようにしたものである。
【0021】
また、ロッド部の端部の円筒状係止部に係止孔を形成し、この係止部を大端部の円柱状孔部に遊嵌または軽圧入すると共に、ロッキングピンを固定孔と前記係止孔に連通させて挿入してロッド部の軸回りにわずかなねじり自由度をもたせながら、ロッドの係止部と円筒状孔部を係止し、コンロッドの小端孔と大端孔の幾何学的軸の配置を同一平面上に維持するようにしたものである。
【0022】
また、ロッド部の端部の円筒状係止部の側面にキー溝を形成し、この係止部を大端部の円筒状孔部に遊嵌または軽圧入すると共に、固定孔にロッキングピンを前記キー溝に嵌め込むことにより前記ロッド部の軸回りにわずかなねじり自由度をもたせながら前記係止部と前記円筒状孔部を係止し、コンロッドの小端孔と大端孔の幾何学的軸の配置を同一平面上に維持するようにしたものである。
【0023】
また、ロッド部の端部の円筒状係止部の円周に円周溝を形成し、この係止部を大端部の円筒状孔部に遊嵌または軽圧入すると共に、固定孔を介してロッキングピンを前記円周溝に嵌め込むことで、前記ロッド部の軸回りにわずかなねじり自由度をもたせながら前記係止部と前記円筒状孔部を係止し、コンロッドの小端孔と大端孔の幾何学的軸の配置を同一平面上に維持するようにしたものである。
【0024】
また、ロッド部の端部の円筒状係止部の円周に円周溝あるいはキー溝を形成し、この係止部を大端部の円筒状孔部に遊嵌または軽圧入すると共に、固定孔に二股ピンを挿入し、前記円周溝またはキー溝に嵌め込むことで、前記ロッド部の軸回りにわずかなねじり自由度をもたせながら前記係止部と前記円筒状孔部を係止し、コンロッドの小端孔と大端孔の幾何学的軸の配置を同一平面上に維持するようにしたものである。
【0025】
また本発明は、小端孔にピストンピンを介してピストンを取り付ける小端部と、大端孔にクランク軸の偏芯軸を遊嵌させた大端部とを連結して構成するコンロッドを備えた往復ピストン圧縮機であって、大端部は大端孔の中心に対向する円筒状孔部と溝部とこの溝部に連通する固定孔を一体に形成し、小端部はその小端孔の中心に延長形成したロッド部とこのロッド部の端部に円周溝を有する係止部を一体に形成させ、大端部の円筒状孔部にこの係止部を遊嵌または軽圧入し、かつ前記固定孔を介して少なくとも1個以上のボールを前記溝部と前記円周溝により形成される係止空間部に挿入すると共に、前記固定孔にロッキングピンを挿入することにより、前記ロッド部の軸回りにねじり自由度をもたせながら前記係止部と前記円筒状孔部を係止し、コンロッドの小端孔と大端孔の幾何学的軸の配置を同一平面上に維持するようにしたものである。
【0026】
また本発明は、小端孔にピストンピンを介してピストンを取り付ける小端部と、大端孔にクランク軸の偏芯軸を遊嵌させた大端部とを連結して構成するコンロッドを備えた往復ピストン圧縮機であって、大端部は大端孔の中心に対向する円筒状孔部を一体に形成し、この円筒状孔部にベアリングを圧入等により係止させ、小端部は小端孔の中心に対向して延長形成したロッド部とこのロッド部の端部をベアリングの内周部に圧入等で固定させることによりロッド部の軸回りにねじり自由度をもたせながらコンロッドの小端孔と大端孔の幾何学的軸の配置を同一平面上に維持するようにしたものである。
【0027】
またさらに本発明は、小端孔にピストンピンを介してピストンを取り付ける小端部と、大端孔にクランク軸の偏芯軸を遊嵌させた大端部とを連結して構成するコンロッドを備えた往復ピストン圧縮機であって、大端部は大端孔の中心に対向する円筒状孔部とこの円筒状孔部に連通する固定孔を一体に形成し、小端部は小端孔の中心に対向して延長形成したロッド部とこのロッド部の端部の円筒状係止部と前記円筒状孔部の底面との間に緩衝材を介して遊嵌または軽圧入し、かつ前記固定孔にロッキングピンを挿着することによりコンロッドの小端孔と大端孔の幾何学的軸の配置を同一平面上に維持するようにしたものである。
【0028】
このように、クランク軸の偏芯軸を遊嵌させた大端部と、ピストンを取り付けてしかもロッド部と一体に形成した小端部を組立工程で連結させ、コンロッドを機能させる場合、大端部と小端部の連結部、すなわち大端部の円筒状孔部と小端部のロッド部の端部の係止部を円筒状にしたものでは、それぞれの部品の加工が容易で、しかも寸法精度が出やすく組立もロッキングピンを挿着するだけで簡素化される。同時にロッド部の軸回りには、そのねじりについても自由度が高く、またロッキングピンによる固定は、ピン自体の弾性力により小端孔と大端孔のわずかな軸振れがあっても、それを吸収し、常に軸を一致させるよう自己補正機能を発揮し、軸のねじれに起因する回転負荷の増大を防止することができる。
【0029】
また、ロッド部の係止部に円周溝を、そしてこの円周溝に対向して大端部の円筒状孔部内面に溝部とこれに連通する固定孔を形成させ、係止部と円筒状孔部を嵌合する。そして、金属製等のボールを固定孔から挿入した後、ロッキングピンを固定孔に挿着させる。ボールは係止部の円周溝と円筒状孔部の溝部で形成される係止空間部に遊嵌されているので、ロッド部は円筒状孔部から外れることはなく、ロッド部の軸回りにはボールを介して回転のねじり自由度をもつことになり、小端孔と大端孔とのわずかな軸振れがあっても、それを吸収し小端孔と大端孔の軸が一致するよう自己補正するため、軸のねじれに起因する回転負荷の増大を防止することができる。
【0030】
また、大端部の円筒状孔部にベアリングを嵌着させ、ロッド部の係止部をそのベアリングの内輪に嵌着させているので、ロッド部は軸回りには回転の自由度をもっており小端孔および大端孔の円筒軸間のわずかな軸振れでも吸収して、小端孔と大端孔の軸が一致するように自己補正するため、軸のねじれに起因する回転負荷の増大とそれによる効率低下を防止することができる。
【0031】
さらに、大端部の円筒状孔部底面とロッドの係止部先端面間に緩衝材を装着し、それを介して係止部を円筒状孔部に遊嵌させた後、固定孔にロッキングピンを挿着することにより大端部と小端部を連結させているので、ロッド部が受ける負荷振動は緩衝材を介して大端部や偏芯部に伝わるので振動伝達は大幅に減少し、大端部と偏芯部間で発生する異常騒音を低減できる。
【0032】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照して説明する。なお、従来と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0033】
(実施例1)
図1において、21はコンロッドで、この小端部22の小端孔22aに遊嵌されるピストンピン23を介してピストン24と連結され、一方、大端部25の大端孔25aはクランク軸7の偏芯軸7aに遊嵌されている。
【0034】
図2は、小端部22に組み込まれたピストン24をシリンダ4cの反クランク軸7側から挿入し、大端部25は、クランク軸7の偏芯軸7aに鉛直上方から挿入する組立方法を示している。
【0035】
大端部25には、大端孔25aの中心に対向して円筒状孔部25bとこれに貫通する固定孔25cを一体に形成されている。小端部22は、小端孔22aと直角にロッド部22bを一体に形成し、その端部が係止部22cとなっている。
【0036】
図3および図4において、係止部22cを円筒状孔部25bに挿入した後、固定孔25cを介してロッキングピン26を小端部22の係止部22cに設けた係止孔22dに挿入し、コンロッド21の小端部22と大端部25が連結される。
【0037】
上記の構成において、大端部25の円筒状孔部25bと小端部22の連結部である係止部22cは、いずれも円筒形であるので加工が簡単でしかも寸法精度が出やすい。
【0038】
図5は、図4に示すA矢視による図で、線Cは、大端孔25aの中心軸を示し、線Dおよび線Eは、小端孔22aの中心線を示している。ここで、大端部25と小端部22の連結部である係止部22cは、いずれも円筒形であるのでロッキングピン26を挿着する前は、ロッド部22bの軸回りで線Dから線Eまた線Eから線Dのように振らせることができるが、ロッキングピン26を挿着した後は、ロッキングピン26自体の弾性力で線Cとほぼ一致するように固定される。
【0039】
したがって、往復ピストン圧縮機の圧縮,吸入工程で、小端孔22aと大端孔25aの軸が線Cで完全に一致せず、軸のねじれがあると小端孔22aとピストンピン23、あるいは大端孔25aとクランク偏芯軸7a間で異常な接触を起こし回転負荷の増大とそれによる効率低下を招くことになるが、上記の通りロッキングピン26が線Dから線Eに示すわずかな軸の振れ(図5の線Dと線Eの振れは誇張して示しているが、実際には鉛直軸100mmに対して振れが100ミクロン程度のわずかなものである)を吸収して小端孔22aと大端孔25aの軸が一致するように自己補正して安定するので、軸のねじれに起因する回転負荷の増大とそれによる効率低下を防止することができる。
【0040】
(実施例2)
この実施例は実施例1を基本としており、図6,図7に示すように、小端部22のロッド部22bの係止部22cの端部に小端孔22aと平行に係止孔27を貫通して形成し、一方、大端部25の円筒状孔部25bに係止孔27と連通する固定孔28を形成しロッキングピン26を挿入してコンロッド21が組立てられる。
【0041】
したがって、組立工程において小端部22と大端部25を連結する時、ロッド部22bの係止孔27と大端部25の係止孔27が連通しているのでロッキングピン26を両側面どちらからでも嵌入することができ、加工が簡単で寸法精度が出しやすいことは勿論、組立性もさらに向上できる。また、軸のねじれに起因する回転負荷の増大とそれによる効率低下を防止することができる。
【0042】
(実施例3)
この実施例は実施例1を基本としており、図8,図9に示すように、小端部22のロッド部22bの係止部22cの側面に小端孔22aと平行にキー溝29がきられ、一方、大端部25の円筒状孔部25bにキー溝29に対向して連通する固定孔30を形成し、ロッキングピン26を挿入してコンロッド21が組立てられる。
【0043】
したがって、組立工程において小端部22と大端部25を連結する時、ロッド部22bのキー溝29と大端部25の固定孔30が連通しているため、両側面どちらからでも嵌入することができ組立性が向上する。しかも、キー溝加工であるため機械加工はより簡単となる。勿論、軸のねじれに起因する回転負荷の増大とそれによる効率低下を防止することができる。
【0044】
(実施例4)
この実施例は実施例1を基本としており、図10,図11に示すように、小端部22のロッド部22bの係止部22cに、その全周に円周溝31がきられ、一方、大端部25の円筒状孔部25bにその円周溝31に対向して貫通する固定孔32を形成し、ロッキングピン26を挿入してコンロッド21が組立てられる。
【0045】
したがって、組立工程において小端部22と大端部25を連結する時、ロッド部22bの円周溝31と大端部25の固定孔32が相互に係止できるように貫通されているので組立性が向上する。しかも、係止部22cが円筒形であるため、円周溝31の断面形状が円弧状,台形,三角形等の加工も簡単で寸法精度を確保しやすい。また、ロッキングピン26は円周溝31を押し付けるように係止するが、円周溝31は全周にわたるので、ロッド部22bのわずかな回転でも可能とし、一方、ロッキングピン26自体も弾性力があるため、これらが小端孔22aと大端孔25aの両円筒軸間のわずかな軸振れを吸収して軸のねじれに起因する回転負荷の増大とそれによる効率低下を防止することができる。
【0046】
(実施例5)
この実施例は実施例4を基本としており、図12,図13に示すように、小端部22のロッド部22bの係止部22cに全周に円周溝またはキー溝33がきられ、一方、大端部25の円筒状孔部25bに大端孔25aと平行に円周溝またはキー溝33と対向する固定孔34、2個を貫通してこの固定孔34にコ字状二股ピン35を挿入してコンロッド21が組立てられる。
【0047】
したがって、組立工程において小端部22と大端部25を連結する時、ロッド部22bの円周溝またはキー溝33と大端部25の2個の固定孔34とを二股ピン35で係止するので組立性の向上は勿論、より安定した軸振れ調整機能を発揮し、軸のねじれに起因する回転負荷の増大とそれによる効率低下を防止することができる。
【0048】
なお、二股ピン35の材質は円周溝またはキー溝33の深さや固定孔34の孔径を適切に設定することにより鋼材の他にバネ材を用いる等、ロッド部22bの軸回りの強さを調整することも可能である。
【0049】
(実施例6)
図14,図15において、小端部22の係止部22cには、円筒の全周に円周溝36がきられている。大端部25の円筒状孔部25bの内側には、溝部37がロッド部22bの係止部22cを挿入した時に円周溝36と相対する位置に設けられており、これら溝部37と円周溝36によって、略円筒形部38が形成される。また、大端部25には溝部37に連通する固定孔39があけられている。
【0050】
上記の構成において、組立工程で大端部25の円筒状孔部25bにロッド部22bの係止部22cを挿入した後、固定孔39からボール40を少なくとも1個以上挿入して、略円筒形部38に入れ込み、固定孔39をロッキングピン41によって封止されコンロッド21が形成される。
【0051】
したがって、ロッキングピン26の代りにボール40が略円筒形部38内に保持されることにより係止機能をもち、しかもボール40であるのでロッド部22bの軸回りの回転自由度はさらに高くなり、小端孔22aの円筒軸と大端孔25aの円筒軸とのわずかな軸の振れを吸収して小端孔22aと大端孔25aの軸が一致するように自己補正により安定するので、軸のねじれに起因する回転負荷の増大とそれによる効率低下を防止することができる。
【0052】
(実施例7)
図16,図17において、大端部25の円筒状孔部25bにベアリング42の外周部42aを圧入等の方法で係止し、ベアリング42の内周部42bにロッド部22bの係止部22cを圧入等の方法で固定することでコンロッド21が組立てられる。
【0053】
上記の構成のように、コンロッド21の小端部22はロッド部22bの係止部22cをベアリング42を介して大端部25の円筒状孔部25bと連結させているので、ロッド部22bは軸回りの回転自由度を高くもっており、小端孔22aの円筒軸と大端孔25aとの円筒軸とのわずかな軸の振れを吸収して小端孔22aと大端孔25aの軸が一致するように自己補正して安定するので、軸のねじれに起因する回転負荷の増大とそれによる効率低下を防止することができる。
【0054】
また、ベアリング42は、往復ピストン圧縮機の機種によって大きさや仕様を適切に選択することが可能で様々なモデルへの組立て対応も容易である。
【0055】
(実施例8)
図18において、小端部22のロッド部22bの端面22eと円筒状孔部25bの底面25dとの間に間隙を設け、その間隙に緩衝材43を装着し、ロッド部22bの係止部22cを円筒状孔部25bに嵌入後、固定孔25cにロッキングピン26を挿入してコンロッド19が形成される。
【0056】
上記のような構成であるので圧縮機が駆動中、ロッド部22bが受ける負荷振動は、緩衝材43を介して大端部25や、さらにはクランク偏芯部7aへと伝わるので、振動伝達は大幅に減少し、大端部25と偏芯部7a間で発生する異常騒音を低減することができる。
【0057】
なお、緩衝材43は、プラスチック系部材,ゴム系部材,プラスチックと金属等の複合部材等があり、ロッド部22bの係止部22cと円筒状孔部25bの間の条件により適切な材料を設定し、異常騒音を低減することができる。
【0058】
【発明の効果】
上記説明から明らかなように、請求項1記載の発明によれば、コンロッドの大端部は大端孔の中心に対向する円筒状孔部とこの円筒状孔部に連通する固定孔を一体に形成し、一方、小端部は小端孔の中心に対向して延長するロッド部とこのロッド部の端部に円筒状係止部を一体に形成し、大端部の円筒状孔部にロッド部の円筒状係止部を遊嵌または軽圧入した後、固定孔にロッキングピンを挿入して、ロッド部の軸回りにわずかな自由度を確保しながらロッド部の係止部と大端部の円筒状孔部を係止し、コンロッドの小端孔と大端孔の幾何学的軸の配置を同一平面上に維持するようにしたので、軸のねじれに起因する回転負荷の増大とそれによる効率低下を防止することができ、また大端部と小端部の連結部である係止部は、いずれも円筒形であるので加工が簡単でしかも加工寸法精度が出やすく、製造,組立てが容易となる。
【0059】
請求項2記載の発明によれば、大端部の円筒状孔部と小端部の係止部を嵌着させた後、ロッキングピンを円筒状孔部の固定孔とロッド部の係止部の係止孔を連通して挿入して固定させるが、ロッキングピンを連通させた固定孔のいずれの方向からでも挿入が可能で組立てがより容易となる。
【0060】
請求項3記載の発明によれば、ロッド部の円筒状係止部の側面にキー溝を形成し、そのキー溝に対向させて大端部の円筒状孔部に固定孔を形成し、この固定孔を介して小端部と大端部を連結するものであるが、キー溝加工であるため加工性がより良化される。
【0061】
請求項4記載の発明によれば、ロッド部の円筒状係止部の円周に円周溝を形成し、この円周溝に対向させて大端部の円筒状孔部に固定孔を形成し、この固定孔を介して小端部と大端部を連結するものであるが、円筒形の係止部であるため同心でより効率よく機械加工ができる。
【0062】
請求項5記載の発明によれば、ロッド部の円筒状係止部の円周に円周溝あるいはキー溝を形成し、この円周溝またはキー溝に対向して、しかもそれらを挟着するように大端部の円筒状孔部に形成した固定孔に二股ピンを挿入して、小端部と大端部を連結するものであるため、より安定してロッド部の軸回りの軸のねじれに起因する回転負荷の増大とそれによる効率低下を防止することができる。
【0063】
また、請求項6記載の発明によれば、ロッド部の円筒状係止部の円周に円周溝を形成し、大端部の円筒状孔部に円周溝に対向して固定孔を設け、小端部と大端部を連結後、固定孔から少なくとも1個以上のボールを溝部と円周溝により形成される略円筒形部に挿入すると共に固定孔にロッキングピンを挿入してコンロッドを組立てるので、ロッド部の軸回りのねじり自由度をより高め、軸のねじれに起因する回転負荷の増大とそれによる効率低下を防止することができる。
【0064】
また、請求項7記載の発明によると、大端部の円筒状孔部にベアリングの外周部を圧入等の方法で係止しロッド部の円筒状係止部はベアリングの内周部に圧入等の方法で固定することでコンロッドを組立てるので、ロッド部の軸回りのねじり自由度をより高め軸のねじれに起因する回転負荷の増大とそれによる効率低下を防止することができる。
【0065】
さらに、請求項8記載の発明によれば、ロッド部の端面と大端部の円筒状孔部の底面との間に間隙を設け、その間隙に緩衝材を装着し、ロッド部の係止部を円筒状孔部に嵌入後、大端部の固定孔にロッキングピンを挿入してコンロッドを形成しているので、圧縮機の駆動中、ロッド部が受ける負荷振動は緩衝材を介して大端部や、さらにはクランク偏芯部へと伝わるので振動伝達は大幅に減少し、軸のねじれに起因する回転負荷の増大と効率低下の防止と共に、大端部と偏芯部間で発生する異常騒音を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における往復ピストン圧縮機の要部縦断面図
【図2】同、圧縮機組立前のコンロッドとピストンの分解斜視図
【図3】同、コンロッド組立前の平面図
【図4】同、コンロッド組立時の部分縦断面図
【図5】同、圧縮機駆動時におけるコンロッドの状態図
【図6】本発明の実施例2における往復ピストン圧縮機のコンロッド組立前の平面図
【図7】同、コンロッドの組立時の部分縦断面図
【図8】本発明の実施例3における往復ピストン圧縮機のコンロッド組立前の平面図
【図9】同、コンロッド組立時の部分縦断面図
【図10】本発明の実施例4における往復ピストン圧縮機のコンロッド組立前の平面図
【図11】同、コンロッド組立時の部分縦断面図
【図12】本発明の実施例5における往復ピストン圧縮機のコンロッド組立前の分解斜視図
【図13】同、コンロッド組立時の要部縦断面図
【図14】本発明の実施例6における往復ピストン圧縮機のコンロッド組立時の平面図
【図15】同、コンロッド組立時の要部縦断面図
【図16】本発明の実施例7における往復ピストン圧縮機のコンロッド組立前の平面図
【図17】同、コンロッド組立時の要部縦断面図
【図18】本発明の実施例8における往復ピストン圧縮機のコンロッド組立時の要部縦断面図
【図19】従来の往復ピストン圧縮機の縦断面図
【図20】同、組立前のコンロッドとピストンの分解断面図
【図21】同、コンロッド大端部と小端部の分解組立平面図
【符号の説明】
7 クランク軸
7a 偏芯軸
8,24 ピストン
9,23 ピストンピン
10,21 コンロッド
11,22 小端部
11a,22a 小端孔
14,25 大端部
14a,25a 大端孔
22b ロッド部
22c 係止部
22d,27 係止孔
22e 端面
25b 円筒状孔部
25c,28,30,32,34,39 固定孔
25d 円筒状孔部底面
26,41 ロッキングピン
29 キー溝
31,36 円周溝
33 円周溝またはキー溝
35 二股ピン
37 溝部
38 略円筒形部
40 ボール
42 ベアリング
42a 外周部
42b 内周部
43 緩衝材

Claims (8)

  1. 小端孔にピストンピンを介してピストンを取り付ける小端部と、大端孔にクランク軸の偏芯軸を遊嵌させた大端部とを連結して構成するコンロッドを備えた往復ピストン圧縮機であって、前記大端部は前記大端孔の中心に対向する円筒状孔部と前記円筒状孔部に連通する固定孔を一体に形成し、一方、前記小端部は前記小端孔の中心に対向して延長形成したロッド部と前記ロッド部の端部に円筒状係止部を一体に形成し、前記円筒状孔部に前記ロッド部の端部を遊嵌または軽圧入させた後、前記固定孔を介してロッキングピンにより前記ロッド部の軸回りにわずかなねじり自由度をもたせながら前記係止部と前記円筒状孔部を係止し、かつ前記コンロッドの前記小端孔と前記大端孔の幾何学的軸の配置を同一平面上に維持させたことを特徴とする往復ピストン圧縮機。
  2. ロッド部の端部の円筒状係止部に係止孔を形成し、前記ロッド部の前記係止部を大端部の円筒状孔部に遊嵌または軽圧入すると共に、ロッキングピンにより前記ロッド部の軸回りにわずかなねじり自由度をもたせながら固定孔と前記係止孔を連通させて前記係止部と前記円筒状孔部を係止したことを特徴とする請求項1記載の往復ピストン圧縮機。
  3. ロッド部の端部の円筒状係止部の側面にキー溝を形成し、前記ロッド部の前記係止部を大端部の円筒状孔部に遊嵌または軽圧入すると共に、固定孔にロッキングピンを前記キー溝に嵌め込むことにより前記ロッド部の軸回りにわずかなねじり自由度をもたせながら前記係止部と前記円筒状孔部を係止したことを特徴とする請求項1記載の往復ピストン圧縮機。
  4. ロッド部の端部の円筒状係止部の円周に円周溝を形成し、前記ロッド部の前記係止部を大端部の円筒状孔部に遊嵌または軽圧入すると共に、固定孔にロッキングピンを挿入し、前記円周溝に嵌め込むことで、前記ロッド部の軸回りにわずかなねじり自由度をもたせながら前記係止部と前記円筒状孔部を係止したことを特徴とする請求項1記載の往復ピストン圧縮機。
  5. ロッド部の端部の円筒状係止部の円周に円周溝あるいはキー溝を形成し、前記ロッド部の前記係止部を大端部の円筒状孔部に遊嵌または軽圧入すると共に、固定孔に二股ピンを挿入し、前記円周溝またはキー溝に嵌め込むことで、前記ロッド部の軸回りにわずかなねじり自由度をもたせながら前記係止部と前記円筒状孔部を係止したことを特徴とする請求項1記載の往復ピストン圧縮機。
  6. 小端孔にピストンピンを介してピストンを取り付ける小端部と、大端孔にクランク軸の偏芯軸を遊嵌させた大端部とを連結して構成するコンロッドを備えた往復ピストン圧縮機であって、前記大端部は前記大端孔の中心に対向する円筒状孔部と溝部と前記溝部に連通する固定孔を一体に形成し、前記小端部は前記小端孔の中心に対向して延長形成したロッド部と前記ロッド部の端部に円周溝を有する係止部を一体に形成させ、前記円筒状孔部に前記ロッド部の端部を遊嵌または軽圧入し、かつ前記固定孔を介して少なくとも1個以上のボールを前記溝部と前記円周溝により形成される係止空間部に挿入すると共に、前記固定孔にロッキングピンを挿着することにより前記ロッド部の軸回りにねじり自由度をもたせながら前記係止部と前記円筒状孔部を係止し、前記コンロッドの前記小端孔と前記大端孔の幾何学的軸の配置を同一平面上に維持させたことを特徴とする往復ピストン圧縮機。
  7. 小端孔にピストンピンを介してピストンを取り付ける小端部と、大端孔にクランク軸の偏芯軸を遊嵌させた大端部とを連結して構成するコンロッドを備えた往復ピストン圧縮機であって、前記大端部は前記大端孔の中心に対向する円筒状孔部を一体に形成し、前記円筒状孔部にベアリングを圧入等により係止させ、前記小端部は前記小端孔の中心に対向して延長形成したロッド部と前記ロッド部の端部を前記ベアリングの内周部に圧入等で固定させることにより前記ロッド部の軸回りにねじり自由度をもたせながら前記コンロッドの前記小端孔と前記大端孔の幾何学的軸の配置を同一平面上に維持させたことを特徴とする往復ピストン圧縮機。
  8. 小端孔にピストンピンを介してピストンを取り付ける小端部と、大端孔にクランク軸の偏芯軸を遊嵌させた大端部とを連結して構成するコンロッドを備えた往復ピストン圧縮機であって、前記大端部は前記大端孔の中心に対向する円筒状孔部と前記円筒状孔部に連通する固定孔を一体に形成し、前記小端部は前記小端孔の中心に対向して延長形成したロッド部と前記ロッド部の端部の円筒状係止部と前記円筒状孔部の底面との間に緩衝材を介して遊嵌または軽圧入し、かつ前記固定孔にロッキングピンを挿着することにより前記コンロッドの前記小端孔と前記大端孔の幾何学的軸の配置を同一平面上に維持させたことを特徴とする往復ピストン圧縮機。
JP00429697A 1996-11-26 1997-01-14 往復ピストン圧縮機 Expired - Fee Related JP3892094B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00429697A JP3892094B2 (ja) 1997-01-14 1997-01-14 往復ピストン圧縮機
US09/297,922 US6382081B2 (en) 1996-11-26 1997-11-25 Reciprocating compressor
TW086117661A TW400414B (en) 1996-11-26 1997-11-25 Reciprocating compressor
CN97180038A CN1104562C (zh) 1996-11-26 1997-11-25 往复式压缩机
CN03101673.1A CN100520094C (zh) 1996-11-26 1997-11-25 往复式压缩机
PCT/JP1997/004275 WO1998023862A1 (en) 1996-11-26 1997-11-25 Reciprocating compressor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00429697A JP3892094B2 (ja) 1997-01-14 1997-01-14 往復ピストン圧縮機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10196537A JPH10196537A (ja) 1998-07-31
JP3892094B2 true JP3892094B2 (ja) 2007-03-14

Family

ID=11580563

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP00429697A Expired - Fee Related JP3892094B2 (ja) 1996-11-26 1997-01-14 往復ピストン圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3892094B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018187715A1 (en) * 2017-04-06 2018-10-11 Maras Stephan Rod connector and method

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5451661B2 (ja) * 2011-02-15 2014-03-26 三明電機株式会社 ソレノイド

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3111947A1 (de) * 1981-03-26 1982-10-28 Danfoss A/S, 6430 Nordborg Schubkolbenverdichter, insbesondere fuer gekapselte kleinkaeltemaschinen
BR8501182A (pt) * 1985-03-08 1986-10-14 Brasil Compressores Sa Compressor de pistao alternativo para pequenas maquinas de refrigeracao e seu processo de montagem
JPH0772536B2 (ja) * 1986-05-19 1995-08-02 三洋電機株式会社 ボ−ルジヨイントピストン式圧縮機の組立方法
JPS62190878U (ja) * 1986-05-27 1987-12-04
BR8707047A (pt) * 1987-12-17 1989-07-18 Brasil Compressores Sa Aperfeicoamento em compressor de pistao alternativo para pequenas maquinas de refrigeracao e seu processo de montagem
JPH03153912A (ja) * 1989-11-13 1991-07-01 Hitachi Ltd ピストン装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018187715A1 (en) * 2017-04-06 2018-10-11 Maras Stephan Rod connector and method
US11560883B2 (en) 2017-04-06 2023-01-24 American Block Rod connector and method

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10196537A (ja) 1998-07-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4713293B2 (ja) 圧縮機
JP6107691B2 (ja) エンジンのピストン構造
JP2009068358A (ja) 容量可変型斜板式圧縮機
US6254365B1 (en) Compressor
KR0172676B1 (ko) 왕복 피스톤식 압축기
US5556261A (en) Piston type compressor
JP2001502772A (ja) 取外し可能な連接棒接続構造を有する冷凍圧縮機用ピストン
KR102081566B1 (ko) 모터 샤프트 베어링을 구비한 차량 브레이크 시스템의 유압 어셈블리
JP3892094B2 (ja) 往復ピストン圧縮機
JP3479233B2 (ja) 可変容量斜板式圧縮機のカム機構
CN209943101U (zh) 压缩机
JPS608479A (ja) ラジアルコンプレツサ
JP4632792B2 (ja) ダンパ機能を備えたプーリ
JP2001304111A (ja) 往復動圧縮機
JPH10205451A (ja) 往復ピストン圧縮機
EP1163445B1 (en) A connecting rod-piston mounting arrangement for a reciprocating compressor of small refrigeration systems
JP3886186B2 (ja) 往復ピストン圧縮機
JP3941809B2 (ja) 圧縮機のマフラー取付構造
JP2001082336A (ja) 往復動圧縮機
JPH08109878A (ja) 往復動型圧縮機
KR100872428B1 (ko) 왕복동식 압축기
KR200230842Y1 (ko) 압축기의메인프레임구조
JP3182486B2 (ja) コネクティングロッドの連結方法
JPS61108887A (ja) ロ−タリ圧縮機
KR100275194B1 (ko) 밀폐형 왕복동식 압축기

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040113

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20040213

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050622

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061114

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061206

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091215

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091215

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091215

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101215

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101215

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111215

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees