JPH0447427Y2 - - Google Patents

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JPH0447427Y2
JPH0447427Y2 JP19576087U JP19576087U JPH0447427Y2 JP H0447427 Y2 JPH0447427 Y2 JP H0447427Y2 JP 19576087 U JP19576087 U JP 19576087U JP 19576087 U JP19576087 U JP 19576087U JP H0447427 Y2 JPH0447427 Y2 JP H0447427Y2
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swash plate
ball
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guide pin
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は、容量可変斜板式コンプレツサの改良
に関し、特に案内ピンに嵌合したボールとシユー
との耐久性を向上させるようにしたものである。
(従来の技術) 最近の自動車用空気調和装置に使用されるコン
プレツサには、第3図に示すような容量可変斜板
式コンプレツサが提案されている(例えば、特開
昭58−158382号公報参照)。
この容量可変斜板式コンプレツサは、シリンダ
における圧縮室内容積を、このコンプレツサに帰
還する冷媒の吸入圧に応じて変化させ、該コンプ
レツサの吐出冷媒量を調節し、このコンプレツサ
の吸入圧が一定になるようにしたものである。
このように吸入圧を一定にすると、ある程度エ
バポレータの出口における冷媒圧力(すなわち、
エバポレータにおける冷媒の蒸発圧力)が一定に
なり、いわゆる低負荷時のエバポレータの凍結を
避けることができる。
この容量可変斜板式コンプレツサ3は、エンジ
ンによりベルト、プーリ、マグネツトクラツチを
介して回転駆動される駆動軸11を有している。
この駆動軸11には、駆動棒11aが駆動軸11
と直角方向に突設され、クランク室12内で駆動
軸11と共に回転するようになつている。
この駆動棒11aには、ピン11bを支点とし
て駆動斜板13が駆動軸11に対して傾斜して揺
動し得るように連結され、駆動軸11の回転力が
駆動棒11a及びピン11bを介して駆動斜板1
3に伝達するようになつている。この駆動斜板1
3には、スラスト軸受14及びラジアル軸受15
を介して非回転のウオブル板16を摺動自在に取
付けている。
前記ウオブル板16は、クランク室12のケー
シング17に固定された案内ピン18に対して摺
動自在に連結されたシユー19を有し、このシユ
ー19により回転が防止される一方、軸線方向の
往復動が許容されている。このウオブル板16に
は、球面軸受22aを介して複数のピストンロツ
ド22が円周方向等間隔に取付けられており、こ
のピストンロツド22の他端には球面軸受22b
を介してピストン23が連結されている。
そして駆動斜板13の回転により、ウオブル板
16がいわゆるみそすり的動作をして軸線方向に
往復動することになり、これによりピストンロツ
ド22を介してピストン23を往復動させるよう
になつており、このピストン23が嵌挿されたシ
リンダ25のピストン23の前面側部分は圧縮室
となり、背面側部分は前記クランク室12と連通
している。
シリンダヘツド30には吸入ポート29及び吐
出ポート33とが設けられ、この吸入ポート29
には、エバポレータからの帰還冷媒が流入し、こ
の冷媒はバルブプレート20に開設された吸入口
27を閉鎖する吸入弁34の閉鎖弾撥力に抗して
シリンダボア26に流入するようになつている。
また、この冷媒はシリンダヘツド30に形成さ
れた前記吸入ポート29と連通する連通路32a
を介して吸入側圧力室32に導かれるようになつ
ている。
一方、前記吐出ポート33は圧縮された冷媒が
流出する部分であり、前記バルブプレート20に
開設された吐出口28から吐出された冷媒をコン
デンサに送り込む配管(いずれも図示せず)と連
通され、更に連通路35aを介して吐出側圧力室
35とも連通している。
前記吸入側圧力室32と吐出側圧力室35との
間には、コントロールバルブCVが設けられ、こ
のコントロールバルブCVは下部に第1制御弁3
6を、頂部に第2制御弁39を有しており、前記
第1制御弁36は、前記吸入側圧力室32の内部
圧力に応じて伸縮するベローズ37と、このベロ
ーズ37内に設けられたばね38との力の均衡に
より第1弁口40の開度を調整し、前記吸入側圧
力室32内の冷媒を第1弁口40より通路41、
通孔42、通路43、シリンダ25の中心孔44
及び駆動軸11の中心通路45を通つてクランク
室12に導くようになつている。
また、第1制御弁36には、作動ロツド46が
設けられ、この作動ロツド46により第2制御弁
39が開放されるようになつている。そしてこの
両制御弁36,39は連動して動作するようにな
つており、前述のように第1制御弁36が第1弁
口40の開度を大きくする場合には、この第2制
御弁39は、第2弁口47の開度を小さくするよ
うに作動するようになつている。
したがつて、冷房サイクルにおける熱負荷が小
さい場合には、帰還冷媒の圧力は十分スーパーヒ
ート量が得られず低圧で帰還するため、吸入側圧
力室32内の圧力(以下吸入圧力Ps)が低くな
り、ベローズ37は上方に伸び第2弁口47を大
きく開き、吐出口28から圧縮工程にあるピスト
ン23によつて圧縮された高圧冷媒(以下吐出圧
力Pd)の一部を、この第2弁口47より通路4
8,49を通つてクランク室12に導入し、この
クランク室12の内部圧力(以下コンプレツサ内
圧Pc)を高めることになる。
このため、ウオブル板16の傾斜角は複数のピ
ストン23に対して加わる前後の圧力バランスに
よつてコントロールされることとなる。つまり、
クランク室12内の圧力が吸入側の圧力より少し
でも大きくなると、複数のピストン23の背面に
加わる力の合成力は、ウオブル板16にピン11
bを中心とするモーメントとして働き、このウオ
ブル板16の傾斜角度を減少させるように作用す
る。
このため、吸入工程にあるピストン23は、十
分大きなストロークとなるように後退できず、次
に圧縮工程に入る時に僅かな圧縮ストロークしか
行なうことができない。これにより、冷媒の圧縮
量は少なくなり、吐出冷媒量も少なく、冷房サイ
クル内を循環する冷媒流量が減少し、低い熱負荷
に応じた適正な冷媒量となる。この冷媒量の減少
により、コンプレツサの吸入圧が次第に上昇し結
果的に一定な吸入圧に保たれる。
また、冷房サイクルにおける熱負荷が大きい場
合には、吸入圧力Psが高くなり、ベローズ37
が縮小して第1制御弁36が下方に移動し、第1
弁口40の開度を大きく、第2弁口47の開度は
小さくなるので、高圧の吐出圧はクランク室12
内に導入されず、吸入圧力Psを吸入側圧力室3
2→第1弁口40→通路41→通孔42→通孔4
3→通路中心孔44→中心通路45を通つてクラ
ンク室12に導入し、コンプレツサ内圧Pcが吸
入圧にほぼ等しくなる。
このため、前述したモーメントの作用によりウ
オブル板16及び駆動斜板13が駆動軸11に対
して最大に傾斜することになり、ピストン23の
往復動ストロークが長くなる。
したがつてこの状態で圧縮を行なうと、吐出冷
媒量は増大し、冷房サイクル内を循環する冷媒流
量が増大し、高い熱負荷に応じた適正な冷媒流量
となり、コンプレツサの吸入圧が次第に下降し、
その結果一定の吸入圧に保たれることになる。
(考案が解決しようとする問題点) このような従来の容量可変斜板式コンプレツサ
のウオブル板16と案内ピン18との連結は第4
〜5図のようになつている。第4図は、上記部分
の分解斜視図を示し、第5図は、同部分の連結後
の縦断面図を示す。このウオブル板16と案内ピ
ン18との間には、第4図に示すように、嵌合孔
51を有し外周面が球面形状となつたボール50
と、ウオブル板16の一端16aに形成された球
面形状の内面16bに接触する球面形状の外周面
と前記ボール50の外周面に接触する球面形状の
内周面とを有するシユー19,19とが取付けら
れている。そして、これらはコンプレツサの組立
工程において組付けられるようになつている。
しかし、このように都合5部品(ウオブル板1
6,2つのシユー19、ボール50、ピン18)
を組付けるには、その組付け作業性の点から鑑
み、第5図に示すように各部品間にはある程度の
隙間S1,S2,S3が必要となる。この中でも特に
シユーとボールとは、球面同士の接触であり、製
造加工が困難で、しかも前記隙間は大きくなる傾
向があつた。そしてこの隙間によつてコンプレツ
サ作動時にガタつきが生じ、各部品の耐久性を著
しく低下させていた。また、コンプレツサ作動時
に、シユーがピンに接触してこの接触部が磨耗し
たり欠けが生じたりする虞れがあつた。
本考案は、上記従来技術の問題点、欠点に鑑み
なされたもので、容量可変斜板式コンプレツサの
耐久性を向上させることを目的とする。
[考案の構成] (問題点を解決するための手段) 本考案にあつては、シリンダに複数のピストン
を往復動自在に設け、前記シリンダに回転自在に
取付けられた駆動軸に傾斜角度を可変に駆動斜板
を設け、前記ピストンが連結された非回転ウオブ
ル板を前記駆動斜板に対して当該駆動斜板により
揺動自在に装着し、前記ピストンに固定され前記
ウオブル板を揺動自在に支持する案内ピンに前記
ウオブル板を係合してなる容量可変斜板式コンプ
レツサにおいて、前記案内ピンに対して摺動自在
に嵌合する嵌合孔を有すると共に外周面が球面形
状となつたボールを、当該ボールの外周面に周設
する内周面と上下面にかしめフランジとを有する
シユーに圧入して、前記かしめフランジをかしめ
加工した後、前記ボールの嵌合孔を前記案内ピン
に取付ける一方、前記シユーの側壁に突出して形
成した突出部と、前記ウオブル板の端部に前記突
出部の形状に対応するように形成した凹部とを摺
動自在に嵌合したことを特徴とする容量可変斜板
式コンプレツサによつて上記目的を達成するもの
である。
(作用) このように構成した本考案に係る容量可変斜板
式コンプレツサにあつては、ボールとシユーとを
圧入してかしめることによつて両者間のガタつき
がなくなり、容量可変斜板式コンプレツサの耐久
性を向上させると共に、製造工程における両者間
の隙間管理が緩和される。
(実施例) 以下、図示する本考案の実施例に基づいて説明
する。
第1図は、本考案の実施例を示す分解斜視図、
第2図は、同じく縦断面図であり、第3〜5図に
示す従来の容量可変斜板式コンプレツサと共通す
る部分には同一の符号を付し、その説明は省略す
る。
第1〜2図は本考案の容量可変斜板式コンプレ
ツサのうち、シリンダ25に固定された案内ピン
18と、非回転ウオブル板16との連結部分を拡
大し、分解して示す図である。ボール50は、案
内ピン18に対して摺動自在に嵌合される嵌合孔
51を有すると共に、その外周面は球面形状に形
成されている。また、シユー本体57は、その内
壁に前記ボール50の外周面が周設するように形
成された内周面58を有すると共に、その上下面
にかしめ加工するためのかしめフランジ57a,
57bがそれぞれ形成されている。このシユー本
体57と前記ボール50とは、ボール50をシユ
ー本体57の内周面58に圧入した後、前記かし
めフランジ57a,57bをかしめ加工すること
によつて、コンプレツサの組立工程前に予め組付
けられるようになつている。
一方、前記シユー本体57の側壁には、この側
壁から突出した円筒形状の突出部59が設けられ
ると共に、ウオブル板16の端部55には、前記
突出部59に対して摺動自在に嵌合する凹部56
が穿設されている。
このような構成とした本考案に係る容量可変斜
板式コンプレツサを組付ける場合は、前述したよ
うに予め圧入及びかしめ加工されたボール50と
シユー本体57との突出部59をウオブル板16
の凹部56に嵌合し、次に案内ピン18を前記ボ
ール50の嵌合孔51に嵌合するようにしてい
る。また場合によつては、案内ピン18を先にボ
ール50の嵌合孔51に嵌合し、その後シユー本
体57の突出部59をウオブル板16の凹部56
に嵌合してもよい。
このようにすれば、案内ピン18と、ボール5
0と、シユー57と、ウオブル板16との各部品
間の隙間は、第2図に示すように、案内ピン18
とボール50との隙間S1及び、図示しない突出
部59と凹部56との隙間の2つに減少すること
となり、この隙間が引き起こすガタによるコンプ
レツサの耐久性の低下は、従来のものと比して格
段に改善されることになる。つまり、従来の容量
可変斜板式コンプレツサにあつては、シユーとボ
ールとの接触面が球面接触であつたため、その製
造加工において難点があつたが、本考案において
は、この部分の隙間を前述のように構成すること
により抹消し、これにより、全体のガタつきを大
幅に減少させたものである。
[考案の効果] 以上のように、本考案にあつては、ボールとシ
ユーとを圧入してかしめるように構成したことに
よつて両者間のガタつきがなくなり、これにより
容量可変斜板式コンプレツサの耐久性を向上させ
ると共に、製造工程における両者間の隙間管理も
緩和されるという実用上多大な効果を得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係る容量可変斜板式
コンプレツサのウオブル板と案内ピンとの連結部
分を示す分解斜視図、第2図は同部分の縦断面
図、第3〜5図は従来の容量可変斜板式コンプレ
ツサを示す要部縦断面図及び分解斜視図である。 11……駆動軸、13……駆動斜板、16……
ウオブル板、18……案内ピン、23……ピスト
ン、25……シリンダ、50……ボール、51…
…嵌合孔、55……端部、56……凹部、57…
…シユー本体、57a,57b……かしめフラン
ジ、58……内周面、59……突出部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シリンダ25に複数のピストン23を往復動自
    在に設け、前記シリンダ25に回転自在に取付け
    られた駆動軸11に傾斜角度を可変に駆動斜板1
    3を設け、前記ピストン23が連結された非回転
    ウオブル板16を前記駆動斜板13に対して当該
    駆動斜板13により揺動自在に装着し、前記ピス
    トン23に固定され前記ウオブル板16を揺動自
    在に支持する案内ピン18に前記ウオブル板16
    を係合してなる容量可変斜板式コンプレツサにお
    いて、前記案内ピン18に対して摺動自在に嵌合
    する嵌合孔51を有すると共に外周面が球面形状
    となつたボール50を、当該ボール50の外周面
    に周設する内周面58と上下面にかしめフランジ
    57a,57bとを有するシユー本体57に圧入
    して、前記かしめフランジ57a,57bをかし
    め加工した後、前記ボール50の嵌合孔51を前
    記案内ピン18に取付ける一方、前記シユー本体
    57の側壁に突出して形成した突出部59と、前
    記ウオブル板16の端部55に前記突出部59の
    形状に対応するように形成した凹部56とを摺動
    自在に嵌合したことを特徴とする容量可変斜板式
    コンプレツサ。
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