JPH03130094A - 光学活性含トリフルオロメチルプロパルギルアルコール - Google Patents

光学活性含トリフルオロメチルプロパルギルアルコール

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JPH03130094A
JPH03130094A JP26631889A JP26631889A JPH03130094A JP H03130094 A JPH03130094 A JP H03130094A JP 26631889 A JP26631889 A JP 26631889A JP 26631889 A JP26631889 A JP 26631889A JP H03130094 A JPH03130094 A JP H03130094A
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JP
Japan
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benzyloxy
trifluoro
optically active
pentyn
alcohol
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JP26631889A
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Tomoya Kitatsume
智哉 北爪
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Showa Shell Sekiyu KK
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Showa Shell Sekiyu KK
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Publication date
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は光学活性台トリフルオロメチルプロパルギルア
ルコールおよびそのアセトキシまたはイソブトキシ誘導
体の製法に関するものである。
び  が”しよ゛とする フッ素化合物は炭化水素化合物に比較して特異性を有し
ている。この特異性はフッ素原子が他の原子に比べて電
気陰性度が大きいこと、立体的には水素についで分子容
が小さいことおよび炭素−フッ素結合エネルギーが大き
いことに由来するものと考えられている。
フッ素原子が他の原子に比べて電気陰性度が大きいこと
は、C−F結合のα位およびβ位などの炭素の電子密度
を小さくすることを意味し、例えばα位にアミノ基を有
する場合にはアミノ基の塩基性が著しく減少し、またβ
位に水酸基を有する場合には水酸基はより酸性に作用す
る。
従って、化合物をフッ素原子特にトリフルオロメチル基
で修飾した場合には化合物自体の化学的性質および反応
性などに著しい変化をもたらし通常の有機合成法が駆使
できない場合がある。従来、化合物へのフッ素原子ある
いは含フッ素基の導入はフッ素化剤を用いる直接フツ素
化法が大部分を占めている。例えばアルコールに対する
フッ素化剤としては、HPDA試薬(ヘキサフルオロプ
ロベンジアルキルアごン付加体) 、DAST試薬(ジ
アルキルアミノサルファートリフルオリド)などの有機
試薬が用いられている。
またアルコールから誘導したトシラート、メジラードお
よびハロゲン化物に対しては金属フッ化物(CsF 、
 KF 、 AgFなど)またはTBAF (テトラブ
チルアンモニウムフルオリド〉などによるハロゲン交換
法がよく知られている。その他、オキシランの開環によ
るフッ素化、二重結合へのフン素付加反応およびカルボ
ニル化合物へのフッ素化などがある。
以上にのべたように、種々の光学活性な含トリフルオロ
メチル化合物の合或は比較的簡便になったが、この光学
活性な物質を基盤として生物活性物質を分子設計してい
くには分子内に複数個の炭素原子への不斉増殖が必要と
なってくる。かかる場合、上記したようにフッ素原子、
特にトリフルオロメチル基で分子を修飾した場合にとも
なうフッ素原子の特異性から光学活性なトリフルオロメ
チル系化合物の分子内炭素への不斉誘導には困難があり
また限界がある。本発明は多くの炭素原子への不斉誘導
可能な中間体として重要な化合物の合成法を安価で入手
しやすい原料であるプロパルギルアルコールを用いて確
立したものである。
量 を”ン るための (1)  プロパルギルアルコールとクロロメチルペン
ジエーテルとを反応させて1−ベンジルオキシ−2−プ
ロピン(1)を得、次にこれにグリニヤール試薬とトリ
フルオロ酢酸エステルとを作用させて5−ベンジルオキ
シ−Ll、1トリフルオロ−3−ペンチン−2−オン(
2)を得、次にこれにホウ素またはアルミニウム水素化
物を作用させて5−ベンジルオキシ−1、Ll l−リ
フルオロ−3−ペンチン−2−オール(3)を得、これ
をアセチル化又はイソブチル化した後、リパーゼまたは
リパーゼ産生菌を作用させて光学活性(R)−5−ベン
ジルオキシ−1,1,1−1−リフルオロ−3−ペンチ
ン−2−オール((R)−3)と光学活性(S)−5−
ベンジル−オキシ−LL、1−)リフルオロ−2−アセ
トキシ(又はブトキシ)−3−ペンチン((S)−4)
を得た。
さらに必要に応じ、上記(S)−4のアセタート(又は
イソブトキシレート)の加水分解により(S)−5−ベ
ンジルオキシ−1,Ll−トリフルオロ−2−ヒドロキ
シ−3−ペンチルを得ることもできる。
(2)本発明方法を反応式で示すと次のようである。
(S) (4ン (Rはメチル基またはイソブチル基である)実旌班 以下に実施例を示し、本発明を詳述する。
実施例 (111−ベンジルオキシ−2−プロピン(1)のム戒 100mAの側管付滴下ロートを備えた200mfの3
つ目フラスコに水素化ナトリウム4.6 g (192
m+aojnを加え、窒素気流下で減圧乾燥した。次に
これにテトラヒドロフラン100m1!を加え、0℃に
冷却し、さらにプロパルギルアルコール11.2mj!
(192mmo/)をテトラヒドロフランio。
mlで希釈して徐々に加えた。30分間この温度で攪拌
した後、クロロメチルベンジルエーテル22.3 mj
! (160mmo4)を20mj+のテトラヒドロフ
ランにて希釈して滴下し、さらに30分攪拌した。さら
に1時室温で攪拌後、塩化アンモニウム飽和水溶液で反
応を停止させ、3規定の塩酸水溶液で反応液を弱酸性と
し、塩化メチレンで抽出した。有機層を無水硫酸マグネ
シウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した後、減圧蒸留によ
り上記エーテル(11を得た。(沸点80〜83℃/ 
0.5 n+Hg)収率90% ’H−NMR:2.28(t、LH,J=3.0Hz、
  CI(−C−)4.28(d、2H,J=3.OH
z  CHaC−CHz)4.63(s、2tl、 C
H2Ph)4.83(s、2H,0−CHzO) 7.58(s、51(、Ph) IR(nea t) : 3300 (C−C) 、 
3050.2900 (CHz) 、 1500 (P
h)ジムロート冷却管と100mj+の側管付き滴下ロ
ートを備えた200mt!の3つ目フラスコにマグネシ
ウム4゜2 g (172mg −atm)を加え、ア
ルゴン気流下で減圧乾燥した。これに乾燥テトラヒドロ
フラン20mj2と臭化エチル0.84+nj?を加え
、反応開始後、臭化エチル12.OOm l (全量1
2.84m il 、 172mmo 1 )をテトラ
ヒドロフラン140mj?に溶解して徐々に添加し、1
.5時間攪拌してグリニヤール試薬を得た。次に上記(
1)の方法にて台底したエーテル(11(143moj
2)を201111のテトラヒドロフランで希釈したも
のを30分かけて添加した。その後1時間40 ’Cで
攪拌した。次に別個に容量300IIllの3つ目フラ
スコにアルゴン気流中でトリフルオロ酢酸エチル28.
4 g (200mmof)およびテトラヒドロフラン
80mfを加え一98℃に冷却した。これに上記のよう
にして調整したグリニヤール試薬を1時間をかけて添加
し、この温度で1.5時間攪拌した後、さらにO′Cで
1時間攪拌した。
次に1規定塩酸水溶液を加え、反応液を弱酸性にした後
、塩化メチレンで抽出した。有機層を硫酸マグネシウム
で乾燥し、溶媒を留去して粗生成物のケトン(2)を得
た。この化合物は蒸留により分解しやすいので精製する
ことなくそのまま次工程で使用した。
5−ベンジルオキシ−1,11−ト1フルオ内容200
mj’のナス型フラスコに水素化ホウ素ナトリウム1.
85 g  (48,9mmof)および無水エタノー
ル100m7!を加え、次に水冷下上記(2)で得られ
た粗製ケトンを60m1のエタノールに溶解して1時間
をかけて加えた。さらに室温で一夜攪拌した。エタノー
ルを減圧留去した後、塩化アンモニウムの飽和水溶液を
加えて反応を停止させた。次に1規定塩酸水溶液を加え
て弱酸性にした後塩化メチレンにて抽出し、有機層を無
水硫酸マグネシウムで乾燥後溶媒を留去して粗生成物を
得た。得られた粗製物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーで精製し、上記アルコール(3)を得た。収率8
8% ’H−NMR:3.63(bs、IH,0H)4.30
(d、2H,J=1.5Hz  Cl1=C−CH20
−)4.62 (m、LH,CF2Cl(OR))4.
63(s、2H,CHzPh) 4.82(5,2)1. 0−CH20)7.38(s
、5H,Ph) ’ ”F−NMR:1.00(d、JH−F=5.6H
z)IR(neat) :3400(OH) 、305
0.2900(CHz)、成。
窒素気流下減圧でよく乾燥させた内容50m1の3つロ
フラスコに塩化メチレン20m6、上記アルコール(3
13,57g (13,0mmoj2)および塩化アセ
チル1.20−(16,9mmojりを加え、水冷下に
てピリジン1.37w1(16,9mmol)を加え、
室温にて一夜攪拌した。1規定の塩酸水溶液を加えて反
応を停止させ、塩化メチレンで抽出後、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥させ、溶媒を留去し得られた粗生成物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、上記ア
セタート(4)を得た。
収率96% ’H−NMR:2.17(s、3H,CIhC0)4.
30(d、2H,J=1.5t(z、  CH@C−C
Hz)4、63 (s、 2H,CHzPh)4.80
(s、2H,0−CI(zO)5.92 (tq、LH
+J=1.5.6.4Hz。
CF2Cl(OCOCHi) ) 7.38(s、5H,Ph) I9F−NMRニー1.17(d、JH−F=6.4H
z)IR(neat) :2950,2900(CH2
) 、 1770(C=O)なお対応するイソブチラー
ドについてもアセテートの場合と全く同様にして 5−ベンジルオキシ−2−イソブチリルオキシ−2−イ
ソブチリルオキシ−LL、1− トルフルオロ−3−ペ
ンチンヲ得り。
’H−NMR:1.23 (d、6H,J=7.1H2
,)(CH3)zcH,)2.67 [sep、LH,
J=7.1Hz、)(CH3)zCH,)4.32(d
、2H,J=2.0Hz) CH=C−CHz4.65
(s、2H,cHzPh) 4.82(s、2tl、0−CHzO)5.95(tq
、LH,J=2.0.6.011z  CF3C且)7
.40(s、5H,Ph) ”F−NMRニー1.58(d、JH−F=6.0Hz
)IR(neat) :3000,2950(C1lz
) 、 1760(C=0)(5)  アセーート(4
)の 内容200+/2のナス型フラスコに上記(4)項で得
られたアセタート4.3 g(13,7mmolにリパ
ーゼMYを2.3 g (135470単位)および蒸
留水130mj!を加え、温度40〜41℃に保ちなが
ら攪拌を続けた。反応が進むにつれて系内に生成する酢
酸を1規定の水酸化ナトリウム水溶液で滴定し、加水分
解の進行度をチエツクした。適当な加水分解率が得られ
たところで反応溶液をセライトにて濾過した後、濾液を
酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、溶媒を減圧留去し、得られた粗生成物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、対応する光
学活性アルコール(R) −[311,50g (5,
50IIIIIlol)と、光学活性アセタート (S
)−(4)1、90 g (6,OOmmof)とを得
た(回収率84%)。
出発物質として、イソブチラードを用いた場合も全く同
様におこなった。結果は表−1に示した。
発1R畳爽果 1)安価に入手できる原料であるプロパルギルアルコー
ルを用い、トリフルオロメチル基を含むプロパルギルア
ルコールおよびその誘導体を収率よく合成した。
2) 得られた含トリフルオロメチルプロパルギルアル
コールを酵素(リパーゼ)を用いて光学分割をおこない
光学純度の高い光学活性体を得た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. プロパルギルアルコールとクロロメチルベンジルエーテ
    ルとを反応させて1−ベンジルオキシ−2−プロピンを
    得、次にこれにグリニャール試薬とトリフルオロ酢酸エ
    ステルとを作用させて5−ベンジルオキシ−1、1、1
    −トリフルオロ−3−ペンチン−2−オンを得、次にこ
    れにホウ素またはアルミニウム水素化物を作用させて5
    −ベンジルオキシ−1、1、1−トリフルオロ−3−ペ
    ンチン−2−オールを得、これをアセチル化又はイソブ
    チル化した後リパーゼまたはリパーゼ産生菌を作用させ
    て光学活性(R)−5−ベンジルオキシ−1、1、1−
    トリフルオロ−3−ペンチン−2−オールと光学活性(
    S)−5−ベンジルオキシ−1、1、1−トリフルオロ
    −2−アセトキシ−3−ペンチンとを得る光学活性含ト
    リフルオロメチルプロパルギルアルコールおよびその誘
    導体の製法。
JP26631889A 1989-10-16 1989-10-16 光学活性含トリフルオロメチルプロパルギルアルコール Pending JPH03130094A (ja)

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EP90310930A EP0423992B1 (en) 1989-10-16 1990-10-04 1,1,1-Trifluoro-2-hydroxy compound
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