JPS63174960A - 酪酸誘導体 - Google Patents

酪酸誘導体

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JPS63174960A
JPS63174960A JP726187A JP726187A JPS63174960A JP S63174960 A JPS63174960 A JP S63174960A JP 726187 A JP726187 A JP 726187A JP 726187 A JP726187 A JP 726187A JP S63174960 A JPS63174960 A JP S63174960A
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JP
Japan
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acid
reaction
optically active
formula
compound
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JP726187A
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English (en)
Inventor
Seiichi Takano
誠一 高野
Kuniro Ogasawara
国郎 小笠原
Yoshiisa Sekiguchi
喜功 関口
Naoya Kasai
尚哉 笠井
Kazuhiko Sakaguchi
和彦 坂口
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Osaka Soda Co Ltd
Original Assignee
Osaka Soda Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は4−アミノ−3−ヒドロキシ酪酸の前駆体であ
る新規な酪酸誘導体に関する。
4−アミノ−3−ヒドロキシ醋酸は、その薬効として脳
代謝改善作用、脳血流量増加作用、血圧降下作用、鎮静
作用などがあり、生物活性を示すのはその光学異性体の
うち(R)体である。現在4−アミノ−3−ヒドロキシ
醋酸はラセミ体で使用されており、従って(R)体のみ
を高純度で得ることは重要なことでおる。
(従来技術) 従来、(R)−4−アミノ−3−ヒドロキシ酪酸の合成
法としては下記の方法が知られている。
(1) L−アスコルビン酸を出発原料とし、(R)−
4−アミノ−3−ヒドロキシブチロニトリルを経由する
方法(J、 Am、 chem、 soc、 、第10
2巻。
6304頁(1980) )。
(2)し−アラビノースを出発原料として、(R)−4
−アミノ−3−ヒドロキシ酪酸メチルを経由する方法(
Acta、 Chem、 5cand、 B、第37巻
、344頁。
(1983) )。
(3)シャープレス酸化により不斉合成して、(R)−
3,4−エポキシ酪酸を経由する方法(J、 Org。
Chem、 、第49巻、 3707頁、 (1984
))。
(4)酵素又は微生物を利用してβ−ケトエステルの不
斉還元ヤシエステルの不斉加水分解で不斉炭素を導入す
る方法(Tetrahedron Lett、 、第2
5巻。
5235頁(1984)、Tetrahedron L
ett、 、第26巻。
101頁(1985))。
(5)  (2S、4R) −N−アセチル−4−ヒド
ロキシプロリンを出発原料とする方法(5ynthes
is。
424頁、 (1986))。
(発明が解決しようとする問題点) 上記いずれの方法も本発明の醋酸誘導体を経由しておら
ず、上記方法のうち、(1)、(2)は非常に工程数が
多いという不利があり、(3)は得られた(R)−4−
アミノ−3−ヒドロキシ酪酸の光学純度が低い、(4)
は反応濃度が低いが、あるいは生成物の光学純度が低い
、また(5)は出発原料が高価である、というそれぞれ
の問題点がある。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、上記の如き問題がなく、反応操作が簡便
でしかも光学純度の高い光学活性(R)−4−アミノ−
3−ヒドロキシ酪酸を高収率で製造する方法として、本
出願人の出願に係る特開昭61−132196号公報及
び特願昭60−147065号明細書記載の光学活性(
R)−エピクロルヒドリンを出発原料とする方法を検討
した。その結果目的とする(R)−4−アミノ−3−ヒ
ドロキシ酪酸の前駆体である従来文献未記載の光学活性
酪酸誘導体を経由する方法で目的を達成することができ
たものでおり、本発明はその中間体としての新規な光学
活性酪酸誘導体を提供するものである。
本発明は下記一般式(I)で表わされる酪II導体であ
る。
但し、上記(工)式において、Rは水素原子、 t−ブ
トキシカルボニル基及び−COR2基(但し、R2は低
級アルキル基又はフェニル基)より選ばれる原子又は基
である。
光学活性エピクロルヒドリンを原料とする本発明の一般
式(I)に相当する光学活性醋酸誘導体(下式E及びF
)は、下記のような光学活性アジド誘導体(C及びD)
を経由する反応工程を経て合成されたものが収率もよく
光学純度が高いので有利である。次いで光学活性醋酸誘
導体(F)は還元工程を経て最終化合物(R)−14−
アミノ−3−ヒドロキシ酪酸(G)に変換される。
HHH A          B            C
アジド誘導体 H D            E アジド誘導体       醋酸誘導体HH F               G 醋酸誘導体 本発明の光学活性醋酸誘導体を経由して光学活性4−ア
ミノ−3−ヒドロキシ酪酸を得る方法は以下のように有
利である。
即ち、光学活性4−アミノ−3−ヒドロキシ酪酸製造の
際の問題点としては、アミノ基とカルボキシル基が水溶
性官能基であることによりその中間体の単離の困難さが
挙げられる。従って中間体としては単離を容易にするた
め疎水性物質を経由することが望ましいわけである。そ
こで本発明者らは鋭意研究の結果、本発明の如きカルボ
キシル基等価体として上記R1のような容易にカルボン
酸に変換可能な疎水性官能基を、アミン基等価体として
アジド基を導入した光学活性アジド誘導体を経由しさら
に光学活性酪酸誘導体を経由せしめる方法により、収率
を大幅に向上せしめ光学純度の高い目的物を得ることが
できたものである。
本発明において原料として用いられる光学活性エピクロ
ルヒドリンは、本出願人の出願に係る特開昭61−13
2196号公報及び特願昭60−147065@明細書
記載の微生物処理による光学縛度の高い光学活性エピク
ロルヒドリンを用いると有利でおる。勿論本発明におい
ては原料としてラセミ体のエピクロルヒドリンを用いて
ラセミ体の酪酸誘導体を得ることもできる。本発明にお
いては、原料として上記先願の発明によって得られた光
学活性(R)−エピクロルヒドリンを用いた例で以下説
明するが、(S)体のエピクロルヒドリンを用いた場合
も同様であり、この場合は(S)−酪酸誘導体が得られ
る。
本発明の酪酸誘導体の製造法を前記反応式に従って説明
する。
(イ〉AからBを得る反応 この反応は、 (R)−エピクロルヒドリン(A>に−
価銅化合物、例えばシアン化第−銅、ヨウ化第−銅の存
在下で前記BのR1に相当する有機アルカリ金属化合物
R1)1を作用させることによって行われる。
R1)1のHは、好ましくはリチウム、ナトリウムであ
り、R1の有機基、例えば芳香環の炭素に直結おるいは
二重結合の炭素に結合したアルカリ金属化合物が用いら
れる。R1はフェニル基の如き芳香族炭化水素残基、ビ
ニル基の如きオレフィン残塁あるいはシクロペンタジェ
ニル基等の如き容易にカルボン酸に変換しうる疎水性置
換基を表わし、通常下記RI Mに示されるような有機
基が用いられる。
即ち、RIHの具体例としては、芳香族化合物アルカリ
金属誘導体として、フェニルリチウム、2−メチルフェ
ニルリチウム、2,3−ジメチルフェニルリチウム、2
−メトキシフェニルリチウム等のメチル基、メトキシル
基を1〜5個有するフェニルリチウム、1−ナフチルリ
チウム、2−ナフチルリチウム等が挙げられ、オレフィ
ンアルカリ金属誘導体として、CH2=CHL!、 C
H3CH=C(CH3) L!、  n −Cv  H
+5CH=CHL!があり、シクロペンタジェン又は置
換シクロペンタジェンアルカリ金属誘導体として が挙げられる。これらR1)lのうち入手の容易さや収
率からみて最も好ましいのはフェニルリチウムでおる。
本反応において、原料エピクロルヒドリンに対する一価
銅化合物の使用量は1〜1.1当量がよく、R1)lの
使用量は2〜2.2当量が最適である。反応は溶媒とし
て通常無水のエーテル類、例えばエチルエーテル、テト
ラヒドロフラン等を用いて反応温度−90〜−45°C
の範囲で2〜3時間反応させることによって達成される
(ロ)BからCを得る反応 この反応はB化合物にアルカリ金属アジド塩、例えばナ
トリウムアジドあるいはカリウムアジドを作用させる方
法によって行われる。溶媒はジメチルホルムアミド、ジ
オキサン、アセトニトリル−水(混合系)が用いられ、
60〜100°C15〜20時間で達成される。アルカ
リ金属アジド塩はB化合物に対して2〜10当量用いら
れる。特にナトリウムアジド2当量を用い、溶媒として
ジメチルホルムアミド、80’C114時間の反応条件
が最適である。この反応によって前記光学活性(R)−
アジド誘導体(C)を入手することができる。
(ハ)CからDを得る反応 この反応は上記光学活性(R)−アジド誘導体(C)に
酸無水物類もしくは酸ハロゲン化物類と塩基類を作用さ
せてRがt−ブトキシカルボニル基あるいはアシル基で
ある光学活性(R)−アジド誘導体(D>を得る反応で
ある。t−ブトキシカルボニル基の導入は、上記酸無水
物類としてt−ブトキシカルボン酸無水物を用いればよ
く、アシル基の場合は酸無水物類として無水酢酸、無水
プロピオン酸、無水安息香酸なと、あるいは酸ハロゲン
化物類として塩化アセチル、臭化アセチル。
塩化プロピオニル、臭化プロピオニル、塩化ベンゾイル
、臭化ベンゾイルなどのアシル基(−C0R2)のR2
が低級アルキル基又はフェニル基に相当するものが用い
られる。塩基類としてはピリジン、トリエチルアミンな
どが好ましい。
上記酸無水物類又は酸ハロゲン化物類の使用量は、アジ
ド誘導体(C)に対して1〜6当量の範囲がよく、塩基
類の使用量は2〜20当量の範囲が適当である。反応は
室!(20〜25℃)下で24〜100時間行うことに
よって達成される。溶媒は、ピリジンあるいは塩基とし
てトリエチルアミンを用いる場合は、塩化メチレン、ク
ロロホルム、四塩化炭素の使用がよい。
(ニ)DからEを得る反応 この反応は光学活性(R)−アジド誘導体(D)の酸化
反応であり、この反応によって本発明の目的物であるR
がt−ブトキシカルボニル基及びアシル基である光学活
性(R)−酪酸誘導体が得られる。この反応は通常過ヨ
ウ素酸アリカリ金属塩と塩化ルテニウムの共存下で行わ
れる。これらの反応剤はアジド誘導体(、D>に対して
過ヨウ素酸アルカリ金属塩2〜18当量、塩化ルテニウ
ム0.022当量が好ましい。反応条件はシャープレス
の条件(J、 Org、 Chem、 、第46轡、 
3936頁、 (1981))によるが、通常溶媒とし
て四塩化炭素二アセトニトリル:水=2: 2: 3(
容量)を用いて空温(25℃)で0.5〜120時間行
うことによって達成される。
(ホ)EからFを得る反応 この反応によって本発明の目的物で必るRが水素原子で
ある光学活性(R)−酪酸誘導体(F)を得ることがで
きるもので、光学活性(R)−酪酸誘導体(E)のRf
fi t−ブトキシカルボニル基の場合は、酸類、例え
ば塩酸、蟻酸、酢酸、トリフルオロ酢酸などを作用させ
ることによって行われる。
また上記EのRがアシル基の場合は、塩基類、例えば炭
酸カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化
ナトリウムなどを作用させることによって行われる。酸
類を用いる場合はトリフルオロ酢酸の使用が反応後の減
圧留去の容易さ及び収率の点で好ましい。
以上のようにして本発明の光学活性(R)−酪酸誘導体
は合成される。上記説明においては主に光学活性体のも
のについて述べたがラセミ体のエピクロルヒドリンを用
いてラセミ体の酪酸誘導体も同様にして得られる。
前記反応式で示したように上記光学活性(R)−酪酸誘
導体は更に還元工程を経て最終化合物でおる光学活性(
R)−4−アミノ−3〜ヒドロキシ酪酸に変換される。
(実施例) 合成例1 B化合物((R)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−
フェニルプロパン)の合成 200m容量の反応器にシアン化第−銅5.32g(5
9,40m mol >を含む乾燥テトラヒドロフラン
溶液50dを加え、アルゴン気流下、−90℃でフェニ
ルリチウム溶液45.73dl (シクロヘキサン:エ
ーテル=70:30(容量)の2.60モル溶液、フェ
ニルリチウム0.1189mol )を滴下し、同温度
で30分間攪拌した。次いで一45℃で光学純度99%
以上の(R)−エピクロルヒドリン4.23rIJl(
54,05m mol )を滴下し同温度で1.5時間
攪拌した。反応後反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液
を加えた後エーテルで抽出した。このエーテル層を飽和
重曹水。
飽和食塩水で順次洗浄し硫酸マグネシウムで乾燥後、溶
媒を減圧下で留去し淡黄色油状物10.40gを得た。
これをシリカゲル300(Jを充填したカラムクロマト
グラフィに付し、エーテル:ヘキサン=1: 9(容量
)流分から無色油状の(R)−1−クロロ−2−ヒドロ
キシ−3−フェニルプロパン(B)8.39CI(収率
93%)を得た。
上記B化合物の性状は以下のとおりである。
沸点 94℃(18mm Hg 、クーゲルロール(K
ugelrOhr)装置による) [α]o  −3,72° (C=1.02. CHα
3)IRvmaxcm−13400(OH)NMR(C
DCf13 ) δ:2.22(IH,d、  J= 5.2Hz。
exchangeable with  020 、0
ff)2.90(2H,d、  J= 6.6H2,a
romatic−CH2−) 3.47〜3.62 (2H,m、 −CjQ2−CJ
り3.90〜4.20 (IH,m、 −C!! (O
H) −)7.29 (5N、 m 、 aromat
ic  H)MS(m/e)、  170 (M  )
 、 91 (100%)元素分析 CqHttOC1理論値C:  63.35. H:6
.50゜(J:  20.78 測定値C: 63.04. I−1:6.54゜C1:
  20.28 合成例2 C化合物((R)−1−アジド−2−ヒドロキシ−3−
フェニルプロパン)の合成 200m容量の反応器に上記合成例1で得られた(R)
−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−フェニルプロパン
(B)  5.00g(29,30m mof)を含む
ジメチルホルムアミド溶液70dを加え、0℃でナトリ
ウムアジド3.81a (58,60m mol)を加
えてアルゴン気流下同温度で30分間、次いで80℃で
14時間攪拌反応せしめた。反発後水を加えてエーテル
で抽出し、エーテル層を水、飽和食塩水で順次洗浄し硫
酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で留去し褐
色油状物6.24gを得た。これをシリカゲル200g
を充填したカラムクロマトグラフィに付し、エーテル:
ヘキサン=1ニア(容量)流分より(R)−1−アジド
−2−ヒドロキシ−3−フェニルプロパン(C)  4
.84(7(収率93%)を得た。
上記C化合物の性状は以下のとおりでおる。
沸点 145℃(18mm Hg 、クーゲルロール装
置)[α] D+2.76’  (C=2.10. C
H(u3)I Rνmax cm−13420(OH)
 、 2120 (N3 )NMR(CDC1’3) δ:2.02(lti、  d、  J= 5.2Hz
exchangeable  with   C20、
DH,ン2.80 (2H、d、  J= 6.6H2
,aromatic−C卦−) 3.28〜3.37 (2H,m 、 −CH2−N3
 )3.86〜4.08 (IH,m、 −CH(01
(> −)7.26(5N、  m、 aromati
c  H)MS(m/e)、  149 (M  −8
2) 、 91 (100%)合成例3 D−(イ)化合物((R)−1−アジド−2−t−ブト
キシカルボキシ−3−フェニルプロパン)の合成 合成例2により得られた(R)−1−アジド−2−ヒド
ロキシ−3−フェニルプロパン(C)  101m1l
l (0,56m ll1ot )を含むジクロロメタ
ン溶液1mlを容量10dの反応器に入れ、ジ−t−ブ
トキシカルボン酸無水物739mq(3,38m mo
l )及びトリエチルアミン1.41m1(10,15
m mol )を加えてアルゴン気流下室温で90時間
攪拌し反応せしめた。反応後ジクロロメタンを加え、有
機層を5%塩酸、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄し
硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下で留去して褐
色油状の残留物を得た。これをシリカゲル59を充填し
たカラムクロマトグラフィに付し、エーテル:ヘキサン
=1:20(容量)流分より無色油状の(R)−1−ア
ジド−2−t−ブトキシカルボキシ−3−フェニルプロ
パン(D−(イ) )  137m!IJ (収率88
%)を得た。
上記D−(イ)化合物の性状は以下のとおりである。
沸点 125℃(1,0mm Hg、クーゲルロール装
置)[α] D+ 18.28° (C=2.22. 
CHCl3)I Rv wax cmj  2120 
(N3 )NMR(CDC13) δ: 1.46 (9N、  S、  0CO2−C(
C1h ) 3)2.89〜3.03 (2H,dd、
 aromatic  −CH2−)3.32〜3.4
3 (2H,m、 −CH2−N3 )4.82〜5.
10 (IH,m、 −CH−0CO2[−81)γ、
25 (5H,m、 aromatic  H)MS(
m/e)、  160(M  −OCO−t−Bu) 
103 (100%) 元素分析 Cl4H1903N3理論値C: 60.63. H:
6.91゜N:15.15 測定値C: 61.00. H:6.65゜N:15.
15 合成例4 D−(ロ)化合物((R11−アジド−2−アセトキシ
−3−フェニルプロパン)の合成合成例2により得られ
た(R)−1−アジド−2−ヒドロキシ−3−フェニル
プロパン(C)1.23g (6,94m mof )
を含むピリジン溶液1.23mf!(ピリジン15.2
7m mof )を容f110mlの反応器に入れ、ア
ルゴン気流下Wlで無水酢酸0.72d (7,63m
mol)を滴下し同温度で24時間攪拌しながら反応せ
しめた。反応後溶媒を減圧下で留去した後エーテルを加
え、有機層を5%塩酸、飽和重曹水。
飽和食塩水で順次洗浄し硫酸マグネシウムで乾燥後、溶
媒を減圧下で留去して得られる残留物1 、4930の
一部0.1815gを蒸留に付し、無色油状の(R)−
1−アジド−2−アセトキシ−3−フェニルプロパン(
D−(ロ) )  0,1710(1(収率93%)を
得た。
上記D−(ロ)化合物の性状は以下の通りでおる。
沸点 84℃(0,85mm H(J 、クーゲルロー
ル装置)[α]D+7.12° (C=2.13. C
HCb )IRνmax cm−12120(N3 )
、 1740(C= 0)NMR(CDα3) δ : 2.10  (3H,s、   0COC旦3
 )2.88〜2.99 (2H,In、 aroma
tic  −CH2−)3.27〜3.38 (2H,
m、 −CH2−N3 )5.05〜5.30 (IH
,m、 −CM (0Ac) −)7.21 (5H,
m、 aromatic  H)MS(m/e)、  
219 (M+) 、 91 (100%)元素分析 C11H1302N3理論値C: 60.26. H:
5.98゜N:19.15 測定値C: 59.98. H:5.82゜N:19.
28 合成例5 D−(ハ)化合物((R)−1−アジド−2−ベンゾキ
シ−3−フェニルプロパン)の合成合成例2により得ら
れた(R)−1−アジド−2−ヒドロキシ−3−フェニ
ルプロパン(C)291.7mg (1,648m m
ol )を含むジクロロメタン3ml溶液を容量1om
iの反応器に入れ、ピリジン0.29m1(3,621
m mof )及び塩化ベンゾイル0.21d(1,8
11m mol >を加えてアルゴン気流下室温で46
時間攪拌しながら反応せしめた。反応後溶媒を減圧下で
留去した後エーテルを加え、有機層を5%塩酸、飽和重
曹水、飽和食塩水で順次洗浄し硫酸マグネシウムで乾燥
後、溶媒を減圧下で留去して淡黄色油状の残留物を得た
。これをシリカゲル100qを充填したカラムクロマト
グラフィに付し、エーテル:ヘキサン=1:30(容量
)流分より無色油状の(R)−1−アジド−2−ベンゾ
キシ−3−フェニルプロパン(D−(ハ’) >  0
.4052CI (収率87.6%)を得た。
上記D−(ハ)化合物の性状は以下のとおりでおる。
IRνmaxcm−12120(N3 )、 1720
(C= 0)NMR(CDCj!3) δ :3.04〜3.16 (2H,m、aromat
ic  −C!j2−)3.4(h−3,52(2H,
m、 −CH2−N3 )5.29〜5.56 (IH
,m、 −CH(0COPh) −)7.27(5N、
  rn、 aromatic  tf )7.43〜
7.60(3H,m、 aromatic  H>8.
00〜8.13(2H,m、 aromatic  H
)実施例1 上記合成例3によって得られた(R)−1−アジド−2
−t−ブトキシカルボキシ−3−フェニルプロパン(D
−(イ))123.5mg (0,445m mol 
)を含ムCCl4 :C)+3 CN: N20 = 
2: 2: 3 (容量)溶液3.5mlを容量10m
の反応器に入れ、RUCj23・3H202,56m(
1(0,0098m mol>及びNal0a  2.
28(]  (110,68mmol )を加えてアル
ゴン気流下室温で120時間攪拌しながら反応させた。
反応q910%塩酸を加えてからジクロロメタンで抽出
し硫酸マグネシウムで乾燥させた後、減圧下で溶媒を留
去させた残留物にエーテルを加えてセライト濾過した。
濾液のエーテル層を飽和重曹水で抽出し、次いで水層を
濃塩酸で酸性にして再びエーテルで抽出し硫酸マグネシ
ウムで乾燥させた。
溶媒を減圧上留去して得られる褐色油状物をメタノール
で洗浄したシリカゲル4.4gを充填したカラムクロマ
トグラフィに付し、クロロホルム:メタノール=3:1
(容量)流分より(R)−4−アジド−3−t−ブトキ
シカルボキシ酪酸(E−(イ)) 63.5mg (収
率58%)とこれの脱アシル化によって(R)−4−ア
ジド−3−ヒドロキシ酪酸(F)14.9mg (収率
23%)をそれぞれ得た。(E−(イ)及びF全敗率8
1%)。
1qられた(R)−4−アジド−3−t−ブトキシカル
ボキシ酸! (E−(イ))の性状は以下のとおりでお
る。また該E−(イ)化合物の赤外線吸収スペクトルを
第1図に示した。
[α]o  +13.12° (C=0.442 、 
CMC13)I Rνmax cm−13400〜28
00 (OH) 。
2110 (N3 ) 、 1730 (C= 0)N
MR(CDC13) δ: 1.50 (9H,S、 0COC(Cμ3)3
)2.76(2H,d、  J= 6.4Hz、 −C
違−COON )3.52〜3.57 (2H,m、 
−CH2−N3 )5.07〜5.28 (1)1. 
 m、 −Ctl (OCOOt −80> >8.0
9 (IH,br、s、 exchangeable 
withD20 、−COOH) MS(m/e)、  217 (M  −N2 ) 、
 83 (100%)実施例2 上記合成例4によって得られた蒸留による精製前の粗製
物、(R)−1−アジド−2−アセトキシ−3−フェニ
ルプロパン(D−(ロ) )  1.3093(1(5
,56m mol )を含むC(j!a : CH3C
N : N20 =2: 2: 3(容量)溶液18m
1を容量5Mの反応器に入れ、これにRu(j!3・3
H2032,OfIlg(0,122mmol)とNa
l0a  34.5(J  (0,61mol)を加え
アルゴン気流下室温で120時間攪拌しながら反応させ
た。反応後の精製処理は実施例1と同様にして油状物の
(R)−4−アジド−3−アセトキシ酪酸(E−(ロ)
 ) 0.9071gを得た。この一部0.2115g
をメタノールで洗浄したシリカゲル10gを充填したカ
ラムクロマトグラフィにイ寸し、クロロホルム:メタノ
ール=99:1(容量)流分より精製(R)−4−アジ
ド−3−アセトキシ酸1 (E−(ロ) )  0.2
007g(収率83%)を得た。
精製されたE−(ロ)化合物の性状は以下のとおりであ
る。またこのE−(ロ)の赤外線吸収スペクトルを第2
図に示した。
[α] 、  +4.69”  (C= 0.940.
 CHCJ!3)IRνmaxcm−13500〜28
00(OR)。
2120 (N3 ) 、 1740 (C= O)N
MR(CD(13) δ: 2.10 (3H,S、  0COCjj3 )
2.74 (2M、  d、  J= 6.7Hz、 
−CH2−C00H)3.47〜3.55 (2H,m
、 −CH−2−N3 )5.20〜5.45 (IH
,m、 −CH(OCOCH3) −)9.89 (I
H,br、s、 exchangeable with
02 0  、 −COO旦) MS(m/e)、  170(M  −1>、  10
9(100%)実施例3 上記合成例5によって得られた(R)−1−アジド−2
−ベンゾキシ−3−フェニルプロパン(D−(ハ) )
  232.2mg(0,826m mol>を含むC
Cj!a:CH3CN: N20 =12: 2: 3
(容量)溶液10.5mlを容130dの反応器に入れ
、これにRLI(173・3820 4.75mg(0
,0182m mol)とNal0a  4.59(1
(21,48m mol )を加えてアルゴン気流下室
温で34時間攪拌しながら反応させた。反応後の処理は
実施例1と同様にして淡黄色油状物の(R)−4−アジ
ド−3−ベンゾキシ酪酸(E−(ハ))176.3ma
 (収率85.6%)を得た。このものはカラムクロマ
トグラフィによる精製を要しない程純度の高いものであ
った。
得られた(R)−4−アジド−3−ベンゾキシ酸1(E
−(ハ))の性状は以下のとおりである。
またこの化合物E−(ハ)の赤外線スペクトルを第3図
に示した。
IR17maxcm−13500〜2800(OH)。
2120 (N3 ) 、 1720 (C= 0)N
MR(CDC13) δ:2.90 (21,dd、  J= 6.7H2,
−CH2−COOH)3.60〜3.72 (2H,m
、 −CH2−N3 )5.50〜5.65 (IH,
m、 −CH(0COph) −>6.61 (IH,
br、s、 exchangeable with02
0 、 COO且) 7.45〜7.60 (3H,m、 aromatic
 H)7.98〜8.11 (2H,m、 aroma
tic H)実施例4 実施例1によって得られた(R) −4−アジド−3−
t−ブトキシカルボキシ酪酸(E−(イ))798m(
J (3,26m mol )を含むジクロロメタン溶
液6rIIIlを実施例1と同様な反応器に入れ、アル
ゴン気流下O℃でCF3COOH2,57m1を滴下し
同温度で17時間攪拌しながら反応させた。反発後溶媒
を減圧下に留去し残留物として油状の(R)−4−アジ
ド−3−ヒドロキシ酸m(F)  472ma(収率1
00%)を得た。
上記(R)−4−アジド−3−ヒドロキシ醋酸(F)の
性状は以下のとおりである。またこの化合物(F)の赤
外線吸収スペクトルを第4図に示した。
[α]ロ +19.93° (C= 2.408. C
HCf13)l Rv max cm−13500〜2
800 (OH) 。
2120 (N3 ) 、 1740 (C−0)NM
R(CDCJ3 ) δ:2.60 (2H,d、  J= 6.4Hz、 
−CH2−COOH)3.40 (2H,m、 −Ct
j2−83 )4.10〜4.38 (1M、  m、
 −Cij(OH) −)6.90 (2N、 br、
s、 exchangeable with020 、
−ORand  =coo旦)MS(m/e)、  1
28(M  −0H) 、 42(100%)実施例5 実施例2によって得られたカラムクロマトグラフィによ
る精製前の粗製物(R)−4−アジド−3一アセトキシ
酪M(E−(0) >  0.6010(] (3,0
5mmol)を含む水:メタノール=1:9(@但)溶
液10mを実施例1と同様な反応器に入れ、これにNa
OH0,244g  (6,10mof>を加えてアル
ゴン気流下室温で1時間攪拌しながら反応させた。反応
後メタノールを留去させ、濃塩酸で酸性とした後エーテ
ルで抽出した。溶媒を減圧下留去し淡黄色油状物484
.4mgを得た。これをメタノールで洗浄したシリカゲ
ル15(]を充填したカラムクロマトグラフィに付し、
クロロホルム流分より油状の(R)−4−アジド−3−
ヒドロキシ酪酸(F)  427mg(収率 96.5
%)を得た。このものの性状は実施例4によって1得ら
れた化合物(F)と一致した。
実施例6 実施例3によって得られた(R)−4−アジド−3−ベ
ンゾキシ酪酸(E −(ハ) > 56.0mg (0
,22mmol)を含むメタノール溶液2rniを実施
例1と同様な反応容器に入れ、これにに2C0348,
5m(1(0,35m mol )を加えてアルゴン気
流下室温で144時間攪拌しながら反応させた。反応後
溶媒を減圧下で留去しエーテルを加えて飽和重曹水で抽
出し、水層を濃塩酸で酸性にし再びエーテルで抽出した
侵硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧下留去し
残留物をメタノールで洗浄したシリカゲルi、ogを充
填したカラムクロマトグラフィに付し、ジクロロメタン
流分より油状の(R)−4−アジド−3−ヒドロキシ酸
@ (F ) 32.8ma (実施例3を含めた全収
率86%)を得た。このものの性状は実施例4によって
得られた化合物(F)と一致した。
上記各実施例により得られた光学活性(R)−酪酸誘導
体を用いて前記反応工程で製造された(R)−4−アミ
ノ−3−ヒドロキシ酪酸の融点は212℃であり、[α
] o −23,17° (C= 0.492.水)で
おることが確認された。因みに既知の上記化合物の融点
は212℃であり、[α] D−21,06°である。
(発明の効果) 本発明の酪酸誘導体は4−アミノ−3−ヒドロキシ酪酸
を得る中間体として重要であり、特に光学活性(R)−
4〜アミノ−3−1ニトロキシ醋酸の製法において該誘
導体を経由する方法は従来法に比べて工程数、収率、光
学純度のいずれにおいても優れている。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図はそれぞれ実施例1〜4によって得られ
た光学活性(R)−酪酸誘導体の赤外線吸収スペクトル
である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記一般式( I )で表わされる酪酸誘導体。 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) 上記( I )式中、Rは水素原子、t−ブトキシカルボ
    ニル基及び−COR^2基(但し、R^2は低級アルキ
    ル基又はフェニル基)より選ばれる原子又は基である。
  2. (2)酪酸誘導体が光学異性体である特許請求の範囲第
    1項記載の化合物。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5580999A (en) * 1989-12-11 1996-12-03 Hoffmann-La Roche Inc. Alcohols

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6163639A (ja) * 1984-07-12 1986-04-01 スクラ−ボ・エセ・ピ・ア L−カルニチンの製法

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