JPH03128072A

JPH03128072A - 改良されたカバーを有するゴルフボール

Info

Publication number: JPH03128072A
Application number: JP2268271A
Authority: JP
Inventors: Francisco M Llort; フランシスコ　エム　ロート; Jr Manuel R Jerome; マニュエル　アール　ジェローム　ジュニア
Original assignee: Acushnet Co
Current assignee: Acushnet Co
Priority date: 1989-10-11
Filing date: 1990-10-05
Publication date: 1991-05-31
Also published as: AU6380790A; DE69020845T2; ZA908132B; CA2026704C; DE69020845D1; ES2074136T3; US4984803A; NZ235550A; EP0422826A1; EP0422826B1; CA2026704A1

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明はゴルフボールに関し、より詳細には、カバーを
形成するのに使用されるバラタの３０％までがシス１，
４ポリブタジエンで代替されたバラタカバーのゴルフボ
ールに関する。

（従来の技術）通常、ゴルフボールは、コアのまわりにカバーを形成す
ることによって作られる。コアは糸まきあるいは固体で
あり、通常、約１．４〜１．８インチ（３，６〜４．１
ｏｎ）の直径を有する。このコアのまわりにカバーが形
成されて、約１．６８インチ（４，２７ｃｍ’）の直径
と約１．６２オンス（４５，９３’Ｊ）の重量を有する
ゴルフボールができあがる。これらの直径および重量は
、米国ゴルフ協会（Ｕ　Ｓ　ＧＡ）によって定められて
いる。

通常、固体コアは、ポリブタジェンなどをジアクリレー
ト亜鉛またはジメタクリレート亜鉛などと混合し、この
混合物に遊離基開始剤を加えてポリブタジェンとジアク
リレート／ジメタクリレー、ト間に架橋を生じさせるこ
とによって作られる。

この混合物固体から硬いコアがモールドされる。

糸まきコアは、通常、中心のまわりに長い靭性糸を巻く
ことによって作られる。中心は、固体または液体充填バ
ルーンである。中心は通常、約１．０−１．３インチ（
２，５〜３．３　ｃｍ）の直径を有し、前記糸を中心の
まわりに巻いて、約１．４〜１．６インチ（３，６〜４
．１ｃｍ＞の直径を有する最終コアが得られる。

ゴルフボールのカバーは、デュポン社が５ＵＲＬＹＮ■
（メタクリル酸とエチレンのイオンコポリマー）を世に
送り出した１９６０年代まで、バラタ（トランス　ポリ
イソプレンの一般名）のみから作られていた。５ＵＲＬ
ＹＮは、バラタの大部分を代替した。というのは、５Ｕ
ＲＬＹＮカバーのボールは優れた耐久性を有し、バラタ
より安価で手に入りやすいためである。バラタは、制限
された量で製造される特殊ポリマーであるため、５ＵＲ
ＬＹＮより高価である。

バラタの方がコントロールが良いこと、さらに、バラタ
の方が“打球音”や“感触”が良いことなどから、５Ｕ
ＲＬＹＮよりバラタを好むゴルファ−が多数いる。

“打球音”とは、クラブがボールに当った瞬間の音であ
り、“感触”とはボールが打たれた時にゴルファ−が感
じる全体的な感じのことである。

“打球音”や“感触″は数値化できないが、これらはあ
らゆるゴルフボールの現実的な特性であり、これらの理
由からバラタカバーのボールを好むプロゴルファ−がい
る。言うまでもなく、バラタは今だにカバー材料として
使用されている。

ＵＳＧＡによって定められたゴルフボールの基準には、
大きさと重量の他に、初速度がある。初速度は、ＵＳＧ
Ａに許可された装置で測定して最大が秒速２５０フイー
）　（７８，２ｍ）に決められている。ゴルフボールの
製造業者は、この規準を超えずにできるだけその最大値
に近づける努力をしており、この数値（２５０フイート
）により近づけるような改善が望まれている。

（発明の構成）シス１，４ポリブタジエンは、バラタと混合して、ゴル
フボールのカバーに有害作用を与えることなくこのカバ
ーを形成するのに用いるバラタの全体量を減らすことが
できることがわかった。事実、バラタと共にシス１，４
ポリブタジエンを使用すると、使用するバラタの量を減
らせる他に、種々の利点が得られることがわかった。そ
の１つは、カバーの耐久性が向上することである。もう
１つの利点は、カバー中のバラタの量が減っても、“打
球音“および“感触”はバラタカバーのボールと同等と
なることである。さらに、本発明によるゴルフボールに
おいては、初速度が同じかわずかに向上する。

好ましくは、本発明によるゴルフボールのカバーを形成
するに際して、４０％を超えるシス含有率を有するシス
１，４ポリブタジエンが使用され、より好ましくは約９
０％以上のシス含有率を有するシス１，４ポリブタジエ
ンが使用される。約９Ｂ％のシス含有率を有するポリブ
タジェンによって極めて好ましい結果が得られた。シス
１，４ポリブタジエンは市販されている。

シス１，４ポリブタジエンは、ゴルフボールのカバーに
組み入れて使用されるバラタの量を減らし、モしてシス
１，４ポリブタジエンを加えることによって典型的なバ
ラタカバーのゴルフボールを形成するのに使用される他
の成分に対してなんら悪影響が出ないことがわかった。

本発明のゴルフボールは、組成中の１００重量部のゴム
を基準にして約９５〜約７０重量部（ｐｈｒ）のバラタ
と約５〜約３０ｐｈｒのシス１，４ポリブタジエンとを
含む組成から成るカバーと、コアとから作られる。本発
明のゴルフボールは、より好ましくは、約９５〜約８０
ｐｈｒのバラタと約５〜約２０ｐｈｒのシス１，４ポリ
ブタジエンを含む組成から成るカバーと、コアとから作
られる。本発明のゴルフボールは、最も好ましくは、約
９２〜約９０ｐｈｒのバラタと約８〜約１０ｐｈｒのシ
ス１，４ポリブタジエンを含む組成から成るカバーと、
コアとから作られる。

本発明の好ましい実施態様においては　−／＋１″″Ｉ
ボールは、約９５〜約７０ｐｈｒのバラタと約５〜約３
０ｐｈｒのシス１，４ポリブタジエンと約３０ｐｈｒま
での無機充填剤と約２０ｐｈｒまでの硫黄とを含む組成
から成るカバーと、コアとから作られる。ゴルフボール
のカバーに含まれ得る付加的材料には、バラタやシス１
，４ポリブタジエン以外のポリマーのようなゴム、染料
、紫外線吸収剤、そして他の公知の添加剤がある。通常
、硬化を助けるため、促進剤が組成に加えられる。

硫黄は加硫剤として使用され、無機充填剤はゴルフボー
ルに重さを加えるために使用される。典型的無機充填剤
は、二酸化チタン、硫酸バリウムおよび酸化亜鉛等であ
る。組成に加えることのできるバラタおよびシス１，４
ポリブタジエン以外のポリマーには、ポリウレタン、５
ＵＲＬＴＮ［Ｆ］ポリスチレンおよび天然ゴム等がある
。好ましくは、バラタとシス１，４ポリブタジエンのみ
を使用し、付加的ポリマーを用いない。他のポリマーを
組成に加える場合、それらの量は、組成の流れ特性に悪
影響を与えない程度にすることが必要である。

約３０ｐｈｒを超える量のシス１，４ポリブタジエンを
使用すると、有害作用が生じることがわかった。約３ｐ
ｈｒまたは４ｐｈｒなどの少ない量は、カバーに有害作
用を与えることなく使用できる。

本明細書に使用するｐｈｒ″とは、カバーを形成するの
に使用する組成中のゴム１００重量部を基準にした重量
部のことである。ここでゴムとは、カバーを形成するの
に使用する組成に加えられる全てのポリマー（例えば、
バラタ、ポリオクテニレンゴム、天然ゴム、ポリスチレ
ン、ポリブタジェン、ポリウレタンおよび５ＵＲＬＴＮ
＠等）のことである。

本発明による組成から形成されたカバーを有するゴルフ
ボールを作るために、バラタカバーのゴルフボールを作
るための従来の混合工程およびモールディング工程が使
用される。通常、組成の成分は、ツーロールミルなどの
ミルで互いに混合される。次にこの混合された組成は、
スラブにされる。ゴルフボールがモールドされるべく準
備される時までこのスラブ状態が維持される。ボールが
モールドされる際、このスラブからストリップが切断さ
れ、混合された組成のカップまたは半シェルがコアのま
わりに形成される。コアは糸まきであっても固体であっ
てもよい。本発明には糸まきコアが好ましい。ゴルフボ
ールコアのまわりに混合された組成をフォーミングする
モールディング工程は公知であり、業者によってわずか
ずつ変えられている。

（実　施　例）本発明を以下の実施例に基づいてさらに詳細に説明する
。

実施例１本実施例は本発明による組成を用いて１ダースのゴルフ
ボールを作ることに関する。従来のバラタカバーのボー
ル１ダースを比較のために作った。

１２個のボールの各セットを、糸まきコアのまわりに表
１の組成をモールディングすることによって作った。

表　　　１或　　分　　　本発明の（ｐｈｒ）　　対照サンプルバ
ラタ　　　　　　　９２　　　　　　　１００シス１，
４ポリブタジェン　　　　８Ｔｌ　ｏ２１８．１　　　　　　　１Ｂ、ＩＺｎ　Ｏ１
３，３１３Ｊ硫黄　　　　　　　　１．３１　　　　　　　１ＪＩス
テタリニ酸　　　　０．２５　　　　　　　０．２５チ
オタツクス（Ｔｈｌｏｔａｘ）　　　　　　０．０Ｂ　　　　　　
　　０．０Ｂ青色染料　　　　　　０．０１Ｂ　　　　
　　　０．０１８使用したシス１，４ポリブタジエンは
９６％のシス含有率を有し、商標名Ｃａｒｌｔｌｅ　Ｘ
ＢＲ（２２０（Ｓｈｅｌ１社）のものであった。

チオタックスとは、２−メルカプトベンゾチアゾールで
ある。

糸まきコアは凍結液体中心を有し、そのまわりに弾性糸
が巻かれて約１．６１インチ（４，０９ｃｍ）の最終コ
アサイズとされたものであった。これらのコアのまわり
に表１の組成を従来の方法でモールドしてカバーとし、
約１．６８インチ（４，２７ｃｍ）の直径を有する最終
ゴルフボール（デインプルを備えた）とした。これらの
ボールはカバーのまわりに均一に分布された３８４のデ
インプルを有していた。

実施例２実施例１のゴルフボールの全てを、ボックスグループ（
ｂｏｘ　ｇｒｏｏｖｅ）を有するクラブで実施例１のボ
ールを生身のゴルファ−が打つことによって、テストし
た。本発明のゴルフボールは、バラタのみから作られた
カバーを有するゴルフボールより耐久性があることがわ
かった。

耐久性は、通常、耐切断性および耐剪断性の両方によっ
て測定される。耐剪断性とは、ボールがまともに打たれ
る度にカバーに加えられる衝撃に耐えるカバーの能力で
ある。耐切断性とは、ボールが正確に打たれなかった際
にカバーに加えられる衝撃に耐えるカバーの能力である
。

クラブでくり返し打った後、ゴルフボールは剪断損害を
検査された。剪断は、表面のクリンピング、およびある
場合にはカバーの一部の実際的もち上りによって定義し
た。

本発明によるゴルフボールのうち、２個だけが剪断損害
を有していた。一方、対照のゴルフボールでは、１０個
が剪断損害を有していた。ボールのこの格付けは、経験
豊かなゴルファ−によってなされた。彼等は、どのボー
ルが本発明によるものか、そしてどのボールが対照ボー
ルであるかを知らされていなかった。

この実施例は、本発明のゴルフボールがより優れた耐久
性を有していることを示している。

実施例３本発明によるゴルフボールの“打球音”および“感触”
を調べるため、生身のゴルファ−によって実施例１のゴ
ルフボールが打たれた。各ゴルファ−は対照ボールと本
発明のボールの両方を打った。これらのボールを打った
後のゴルファ−へのインタビューは、本発明のボールの
“打球音″および“感触“が従来のバラタボールに匹敵
するものであることを確認せしめた。

このような結果は、実際驚くべきものであり、予期しな
かったものである。ゴルファ−が要求する従来のバラタ
ボールの″打球音″および“感触″を与え、かつより優
れた耐剪断性（実施例２参照）を有するボールが、カバ
ー中のバラタの量を減らして製造できる。

特許請求の範囲に記載された数値の前に“約”がついて
いなくても、“約”がついているものとして解釈される
べきであることは理解されよう。

上記実施例の記載は例示であって、本発明を限定するも
のではなく、また、種々の変更および変形が、本発明の
精神および範囲を外れない限り、可能であることは理解
されよう。

本発明の実施態様を以下に積分は記載する。

■　コアおよびカバーを有するゴルフボー　ルであって
、前記カバーが、約７０〜約９５ｐｈｒのバラタと約５〜
約３０ｐｈｒのシス１，４ポリブタジエンを含む組成か
ら形成されることを特徴とするゴルフボール。

■　前記シス１，４ポリブタジエンが約５〜約２０ｐｈ
ｒの量で存在することを特徴とする実施態様１記載のゴ
ルフボール。

■　前記シス１，４ポリブタジエンが約８〜約１０ｐｈ
ｒの量で存在することを特徴とする実施態様１記載のゴ
ルフボール。

■　前記カバーが約３０ｐｈｒまでの無機充填剤と約２
ｐｈｒまでの硫黄を含むことを特徴とする実施態様１，
２または３記載のゴルフボール。

■　前記カバーが、染料、紫外線吸収剤および他のポリ
マーから成る群より選択される１以上の添加剤を含むこ
とを特徴とする実施態様４記載のゴルフボール。

■　前記シス１，４ポリブタジエンが４０％を超えるシ
スの含有率を有することを特徴とする実施態様１．　２
．３．４または５記載のゴルフボール。

■　前記シス１，４ポリブタジエンが９０％以上のシス
含有率を有することを特徴とする実施態様１、　２．　
３．４または５記載のゴルフボール。

Claims

【特許請求の範囲】１）コアおよびカバーを有するゴルフボールであって、前記カバーが、約７０〜約９５ｐｈｒのバラタと約５〜
約３０ｐｈｒのシス１，４ポリブタジエンを含む組成か
ら形成されることを特徴とするゴルフボール。２）前記カバーが約３０ｐｈｒまでの無機充填剤と約２
ｐｈｒまでの硫黄を含むことを特徴とする請求項１記載
のゴルフボール。３）前記シス１，４ポリブタジエンが４０％を超えるシ
ス含有率を有することを特徴とする請求項１記載のゴル
フボール。