JPH03124477A - リボンカセット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、印字装置に装着されるリボンカセットに関し
、特には文字の印字時に動作される機構部を備えた印字
装置の誤動作を防止することができるリボンカセットに
関するものである。

［従来技術］ 従来、リボンカセットの装着の有無を検出するための検
出器には電気信号を用いる検出器が用いられておりリボ
ンカセットに形成された作動突起によりその検出器を動
作していた。リボンカセットの作動突起により検出器が
動作されないとき、すなわちリボンカセットが装着され
ていないことが検出された場合には、印字動作を禁止す
る信号を発生するような制御が行われていた。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、リボンカセットを装着したキャリッジは
用紙の印字行に沿って往復移動するものであり、また印
字装置を制御する制御部は本体フレームに固定された回
路基板上に実装されている。

そのため、移動可能なキャリッジ上に装着された検出器
と回路基板とを導線で接続しなければならず、信号線の
配線が複雑になっていた。また、制御部は検出器が出力
する検出信号を入力するための入力ポートが必要となり
、制御部が実行できる機能の数に制約が加えられる。さ
らに、制御部は検出信号が入力される人力ポートの状態
を常時、もしくは割込み処理で監視しなければならず、
制御プログラムが複雑になるとともに制御部の仕事量を
増大させ、プログラム容量をも増大させるものであった
。従って、検出信号を出力するための検出器を備えた印
字装置に適用できるリボンカセットはそのリボンカセッ
トの構成はともかくとして、印字装置本体に、設計の難
しさおよびそれに基づくコスト高など、多大の影響を及
ぼすものであった。

本発明は、上述した課題を解決するためになされたもの
であり、印字装置本体にほとんど負担をかけることなく
、簡単な構成で印字機構の動作を機械的に禁止させ、あ
るいはその禁止を解除させるリボンカセットを提供する
ことを目的とする。

［課題を解決するための手段］ この目的を達成するために、本発明のリボンカセットは
、印字機構を印字不能状態に錠止する錠止機構を備えた
印字装置に装着されるリボンカセットであって、そのリ
ボンカセットは印字装置に装着されたとき、前記錠止機
構を作動する錠上部材を有するとともに、前記錠止部材
の前記リリース位置への付勢力に抗してリリース位置に
保持するだめの保持部とを備えている。

［作用］ 上記の構成を有する本発明のリボンカセットは、印字装
置に装着されたときリボンカセットの作動部が、前記錠
止機構を作動する錠止部材を錠止位置からリリース位置
へ移動する。

［実施例］ 以下、本発明を具体化した実施例について第１図から第
８図を用いて説明する。

タイプライタの図示しないフレームにはプラテン２が回
転可能に支持されると共に、そのプラテン２と平行に延
びるガイド軸３及びガイドレール４が架設されている。

ガイド軸３及びガイドレール４にはキャリッジ５がプラ
テン２に沿って移動可能に支持され、ステッピングモー
タよりなるキャリッジ駆動モータによって駆動される。

キャリッジ５の上部には第３図に示すように軸７により
リボンホルダ６が揺動可能に支持されている。リボンホ
ルダ６は、第６図に示すように平面形状をしており、リ
ボンホルダ６上には印字リボン８ａを収納したーリボン
カセット８が装着され、印字リボン８ａの一部がプラテ
ン２に沿って走行可能に露出されている。リボンホルダ
６の両側には未使用の訂正リボン９を巻回した供給スプ
ール１０ａ及び使用済みの訂正リボン９を巻取るための
巻取りスプール１０ｂがそれぞれ回転可能に支持され、
両スプール１０ａ、ｂ間における訂正リボン９の走行部
分が前記印字リボン８ａの露出部分の下方に配置されて
いる。

第３図に示すように、キャリッジ５に架設された軸１１
にはリボンリフトカム１２が回転可能に支持され、その
リボンリフトカム１２の一側面には小径部１３ａ及び大
径部１３ｂを備えた溝カム１３が形成されている。一方
、リボンホルダ６には前記溝カム１３に係合する追従ビ
ン６ａが突設され、追従ビン６ａが小径部１３ａに係合
している時、リボンホルダ６は第１図の実線で示す第１
リフト位置に配置され、大径部１３ｂに係合している時
、第１図の一点鎖線で示す第２リフト位置に配置される
。

外周に多数の活字素子１４ａを有する花弁型活字ホイー
ル１４はプラテン２に近接してキャリッジ５上に配設さ
れ、その中央部にて活字選択モータ１５（第１図参照）
のモータ軸１５ａに連結されている。そして、活字選択
モータ１５の回転に伴って１個の活字素子１４ａがプラ
テン２に対向する印字位置に選択配置され、その活字素
子１４ａが印字ハンマ４４によって殴打されることによ
り、印字リボン８ａを介してプラテン２上の印字用紙に
文字が印字されたり、訂正リボン９を介して誤印字文字
が消去されたりする。

又、前述したリボンリフトカム１２の回転軸である軸１
１には、第５図に示すようにハンマ駆動カム１８及び被
動ギア１９が、それぞれ回転可能に支持されている。被
動ギア１９は、キャリッジ５上に固定されたハンマ駆動
モータ（以下、モータという）２０により、その回転軸
上の駆動ギア２１を介して回転される。

又、軸１１上にはモータ２０により回転される波動ギア
１９の回動力を、リボンリフトカム１２とハンマ駆動カ
ム１８へ伝達あるいは遮断するためのクラッチ機構が設
けられている。このクラッチ機構は波動ギア１９と２つ
のカム１２．１８との間にそれぞれ備えられた係止回転
体２２．２３と、その係止回転体２２．２３内側に備え
られた周知のクラッチスプリング２４．２５により構成
されている。

この２つの係止回転体２２．２３の内、リボンリフトカ
ム１２に隣接する係止回転体２２の外周には、等角度間
隔をおいて突出する一対の係止突起２６が突設されてい
る。又、ハンマ駆動カム１８と隣接する係止回転体２３
の外周には、係止突起２７が突設されると共に、外周面
の接線上にはその外周面から係止突起２７の中間部に向
って傾斜する傾斜案内面が形成されている。そして、２
つのクラッチ機構は、係止回転体２２．２３の回転が拘
束された時、クラッチ機構のクラッチスプリング２４．
２５の作用により波動ギア１９と各カム１２．１８との
動力伝達が遮断され、係止回転体２２．２３の回転拘束
が解除された時、クラッチスプリング２４．２５の作用
により、波動ギア１９の回転が各カム１２．１８に伝達
される。

そしてカム１２．１８が図において時計方向へ回転され
る。

一方、第１図から第４図において、カム１２゜１８の左
側下方におけるキャリッジ５上にはそれぞれのカム１２
．１８に対する２つのトリガソレノイド２８．２９が並
列に装着されている。又、その各ソレノイド２８．２９
の近傍には２つのアーマチャ３０，３１が回動可能に支
持され、２つのアーマチャ３０．３１は各ソレノイド２
８，２９上に設けられた圧縮ばね３２，３３によって第
１図から第４図の各図において時計方向へそれぞれ回動
付勢されている。そして、ソレノイド２８゜２９への通
電により、ばね３２，３３の付勢力に抗してアーマチャ
３０，３１が吸引された時、そのアーマチャ３０．３１
の先端折曲部が前記各係止突起２６．２７の回動軌跡よ
り外方へ移動すると共に、ソレノイド２８．２９への通
電が停止された時、ばね３２．３３の付勢力によってア
ーマチャ３０．３１が係止突起２６．２７の回動軌跡内
へ移動して各係止突起２６．２７に係合し得るようにな
っている。

そして、前述のクラッチ機構においては、このアーマチ
ャ３０，３１が係止突起２６．２７に係合すると、前述
の係止回転体２２．２３の回転が拘束され、前述の波動
ギア１９から各カム１２゜１８への動力伝達が遮断され
る。又、アーマチャ３０．３１の係止突起２６．２７に
対する係合が解除されると、係止回転体２２．２３の回
転の拘束が解除され、波動ギア１９から各カム１２．１
８への動力伝達が行われる。

一方、第４図に示すように印字ハンマ４４は、活字ホイ
ール１４に近接して、軸４５により揺動可能に支持され
、常にはプラテン２から離間する退避位置に配置される
と共に、印字動作時には活字素子１４ａをプラテン２に
向って叩打する印字位置まで移動されるようになってい
る。又、印字ハンマ４４は図示しないばねにより常に退
避位置側へ回動付勢されている。

印字ハンマ４４とハンマ駆動カム１８との間においてキ
ャリッジ５上には作動部材としての二腕状のクランク３
４がその中間部にて軸３５により回動可能に支持され、
第４図に示すようにその第１の腕部３６にはカム１８に
係合するカムフォロワ３７が突設されると共に、第２の
腕部３８には印字ハンマ４４の連係部３９に下方から係
合する係合部４０が設けられている。

そして、カムフォロワ３７がカム１８の等半径部４１に
係合された状態においては、クランク３４が第４図に示
す待機位置に配置され、連係部３９との係合を介して印
字ハンマ４４が退避位置に配置される。又、カム１８の
時計方向の回転に伴い、カムフォロワ３７がカム１８の
凹所４２に相対した時には、引張ばね４３の付勢力に基
くクランク３４の矢印Ａ方向への回動が許容される。す
なわち、印字ハンマ４４の連係部３９はクランク３４の
係合部４０により上方へ蹴り上げられ、印字ハンマ４４
は矢印Ｂ方向へ回動される。

又、第１図、第２図に示すようにハンマ駆動カム１８に
隣接する係止回転体２３の上方には、キャリッジ５上に
固定された軸４７によりロックレバ−４９が回転可能に
支持されている。このロックレバ−４９は、係止回転体
２３の上部を覆う半円状に湾曲したアーム部５１と軸４
７に対しアーム部５１とは反対側へ延びる操作部５３に
より形成され、常には操作部５３とキャリッジ５の右側
端部との間に固定された圧縮ばね５５により反時計方向
へ付勢されている。この圧縮ばね５５は後述するように
トリガソレノイド２９が作動されたときのアーマチャ３
１の動きを十分抑えるだけのばね力を有している。

又、リボンホルダ６には、操作部５３の先端上方の位置
に開口５７が設けられており、このリボンホルダ６に装
着されるリボンカセット８の下面には作動突起５９が配
設されている。この作動突起５９は、リボンカセット８
がリボンホルダに装着されるとリボンホルダ６の開口５
７へ挿通され、操作部５３と係合する。

しかし、リボンホルダ６にリボンカセット８が装着され
ていない時は、第２図に示すようにロックレバ−４９は
ばね５５により反時計方向へ付勢され、アーム部５１の
先端部がアーマチャ３１と当接する錠止位置に保持され
る。アーム部５１の先端部の移動し得る方向（すなわち
上下方向）に対してアーマチャ３１の上端部の移動方向
は直交する方向である。従って、この状態ではアーマチ
ャ３１は、ソレノイド２９の通電により吸引されたとし
ても、ロックレバ−４９によりアーマチャ３１のソレノ
イド２９方向への移動は禁止されるため、係止回転体２
３を含むクラッチ機構が連結されず、印字ハンマ４４は
動作されない。

しかし、リボンホルダ６にリボンカセット８が装着され
ると、第１図に示すように、ロックレバ−４９は圧縮ば
ね５５の付勢力に抗してリボンカセット８の作動突起５
９により時計方向に回動付勢される。すると、アーマチ
ャ３１は前述のロックレバ−４９による移動の禁止が解
除され、ソレノイド２９の通電時にアーマチャ３１はソ
レノイド２９による吸引が可能となる。このためリボン
ホルダ６にリボンカセット８が装着されると、印字装置
は印字可能状態になる。

一方、リボンホルダ６には、第２図に示すようにその中
間部に起立部が屈曲した板ばね６１が取付けられており
、この板ばね６１はリボンカセット８をリボンホルダ６
に保持するのに十分なばね力を有するものである。また
、リボンホルダ６の右端にはリボンホルダ６の底面に対
し直角に曲げられた保持片６３が形成されている。保持
片６３の下端部側側には係止口６７が形成されており、
この係止口６７にはリボンカセット８の側壁から前方（
第１図において右方）へ突出形成された突起６５が挿通
されるように構成されている。

本発明のリボンカセット８をリボンホルダ６に装着する
時は、リボンカセット８の突起６５を保持片６３の係止
口６７に挿通し、その突起６５を中心にリボンカセット
８をリボンホルダ６に向って押圧すると、板ばね６１が
その弾性力によりリボンカセット８に設けられた切欠口
６９に係合される。これによりリボンカセット８はリボ
ンホルダ６に保持される。この時、同時に、リボンカセ
ット８の作動突起５９はロックレバ−４９の操作部５３
をばね５５に抗して押下し、それによってロックレバ−
４９は前述のように錠止位置からリリース位置へ移動さ
れる。

言い換えれば、リボンカセットは、ロックレバ−４９に
より常に上方への力が加えられているが、ロックレバ−
４９の操作部５３をリボンホルダ６の保持片６３付近に
配置し、更にリボンカセット８の作動突起５９も保持片
６３と近接する位置に配置されているため、リボンカセ
ット８がリボンホルダ６から外れることはない。

次に本発明の他の実施例について第７図を用いて説明す
る。但しこれまでに説明した実施例と同等の部材につい
ては同一符号を付し、その動作の説明は省略する。

この第２の実施例では、回転可能に支持されたロックレ
バ−７１の操作部７２が図面右方へさらに延ばされてい
る。また、リボンカセット７５の保持片７７も、図面右
方へ延ばされて作動突起部７９を形成している。このロ
ックレバ−７１の操作部７２とリボンカセット７５の保
持片７７は、リボンカセット１５がリボンホルダ７３に
装着され互いに係合することにより、ロックレバ−７１
は時計方向へ回動される。このためロックレバ−７１は
、この係合によりアーマチャ３１の移動の禁止を解除す
る。

このように第２の実施例では、作動突起部７９が保持片
７７から延長されているため、この作動突起部７９に圧
縮ばね５５による上方への押圧力が加わったとしても、
リボンカセット７５がリボンホルダ７３から外れること
はない。

尚、第１の実施例ではリボンカセット８の下面に作動突
起５９が一体形成されているが、第８図のように作動突
起８３は、着脱可能であってもよい。このため第７図の
リボンカセット８１の下面には、着脱可能な作動突起８
３を装着するための装４１部８５が形成されている。作
動突起８３の装石部８５と接触する下面には、外表面が
剥離紙で覆われた両面テープが貼り付けられており、作
動突起８３は剥離紙を剥すことにより装着部８５にその
両面テープを介して貼着可能になっている。

このように、作動突起８３を、装着可能にし、輸送・梱
包時に作動突起８３をリボンカセット８１から分離して
おけば梱包容積を小さくすることができ、輸送・梱包費
用を低減でき、また部品貯蔵スペースを少なくすること
ができる。

［発明の効果］ 以上詳述したことから明らかなように、本発明のリボン
カセットには、前記作動部と前記保持部とが形成され、
その作動部は、印字装置側に備えられた前記錠止機＋１
■と係合し、錠止機構を操作する。このため本発明にお
いては錠止機構を簡単な機構で構成することができ、印
字装置に従来のように高価で複雑な錠止機（１４を設け
なくてもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明のリボンカセットが印字装置に装着さ
れた状態を示す側断面図、第２図はこの発明のリボンカ
セットを印字装置から取外した状態を示す側断面図、第
３図と第４図はこの発明に関した印字装置の動作を示す
側断面図、第５図は、クラッチ機構を示す分解斜視図、
第６図はリボンカセットとリボンホルダの上面図、第７
図はさらに他の実施例を示す側断面図、第８図は他のリ
ボンカセットの例を示す斜視図である。 図中、５はキャリッジ、６はリボンホルダ、８゜７５．
８１はリボンカセット、１２はリボンリフトカム、１８
はハンマ駆動カム、２８．２９はトリガソレノイド、３
０．３１はアーマチャ、３２゜３３は圧縮ばね、４２は
凹所、４９はロックレバ、５１はアーム部、５３．８３
は操作部、５５はばね、５７は開口穴、５９は操作突起
、６１は屈曲片、６３はは保持片、６７は係止口である
。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、用紙の印字行に沿って移動可能なキャリッジ上に支
   持された印字機構を印字不能状態に錠止する錠止機構を
   備えた印字装置に装着されるリボンカセットであって、
   そのリボンカセットは印字装置に装着されたとき前記錠
   止機構を作動する錠止部材を錠止位置からリリース位置
   へ移動させる作動部を有するとともに、前記錠止部材の
   前記リリース位置への付勢力に抗してリリース位置に保
   持するための保持部とを備えたことを特徴とするリボン
   カセット。