JPH0789171A - プリンタ - Google Patents

プリンタ

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JPH0789171A
JPH0789171A JP23684493A JP23684493A JPH0789171A JP H0789171 A JPH0789171 A JP H0789171A JP 23684493 A JP23684493 A JP 23684493A JP 23684493 A JP23684493 A JP 23684493A JP H0789171 A JPH0789171 A JP H0789171A
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JP
Japan
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ink ribbon
printer
reel base
gear
spool shaft
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Application number
JP23684493A
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English (en)
Inventor
Shin Iima
伸 飯間
Koji Yui
康二 油井
Tomohiro Maekawa
友宏 前川
Hitoshi Kamoda
仁 鴨田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型化、省スペース化を可能としかつ、スプ
ール軸の乗り上げを簡単な機構により回避できるように
したリール台を備えたプリンタを得る。 【構成】 Tリール台111のトルクリミッタ機能を同
心円状の内外2重の圧縮コイルばね113a,113b
で構成した。Tリール台111の逆転防止機構が、Tリ
ール台111のインクリボン巻き取り方向の回転ではフ
リーに回転し、インクリボン巻戻し方向の回転ではTリ
ール台111のギア部111aに爪車114が噛み合い
ロック状態にした。インクリボンカセットのスプール1
3,14が挿着されるTリール台111及びSリール台
146のかみ合い部111b,146bにそれぞれ1つ
の凸部111d,146dを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、昇華型及び溶融型等の
インクリボンカセットを使用するカラービデオ方式のプ
リンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術とその問題点】従来、この種プリンタにお
いてインクリボンカセットの駆動リール台としては、巻
取り側リール台(以下、Tリール台という)と供給側リ
ール台(以下、Sリール台という)を有し、それぞれの
リール台にはトルクリミッタ機構を備えている。
【0003】また、Tリール台及びSリール台にはそれ
ぞれのトルクリミット値が設定されており、構造として
は通常、フェライト材を使用した摩擦によるクラッチ機
構を用いることが多く、その摩擦圧力を得るために1つ
の圧縮コイルばねを使用している。
【0004】また、Sリール台にはブレーキとしてクラ
ッチ機構を用いトルクリミット力を得るためにロック形
状若しくは固定を必要とする。このロック形状としては
三角歯、鋸歯等を使用することが知られている。
【0005】しかしながら、インクリボンカセットの駆
動リール台は、Tリール台とSリール台とは使用目的に
合わせて別々な構造を取ることちなり、また、Tリール
台においてはリミッタトルク値を高く設定する必要性か
ら圧縮コイルばね1つではばねの作成上不利なことが多
く、かつ摩擦に用いるフェルト材面積も大きくなり、こ
の結果、リール台自体の小型化や省スペース化には不向
きであった。
【0006】一方、Tリール台には巻取り側のスプール
軸に一旦巻き取られたインクリボンの巻戻し方向の回転
を防止するための逆転防止機構が備えられている。この
逆転防止機構はリール台の回転に関係なくカムやリン
ク、あるいはレバー等の手段を用いて行われているが、
この場合は機構自体が複雑となりスペースの確保にも不
利なことが多かった。
【0007】また、逆転防止機構として市販のワンウェ
イクラッチギアを用いることもあるが、これは大きさ等
の制約及び高価であるという問題があった。
【0008】また、リール台のロック形状として鋸歯部
材を用い、これを常時ねじりコイルばね等を用いて逆転
防止爪を鋸歯部材に当てておくという方法もある。しか
し、この場合はリール台の回転に伴って1歯づつの振動
が発生し、このため、プリンタの高画質化への制約が生
じるという問題がある。
【0009】さらに、インクリボンカセットのスプール
軸を回転駆動するリール台のかみ合い部には該スプール
軸と係合する凸部が3つあるいはそれ以上備えられてい
る。このスプール軸はリール台かみ合い部の凸部への乗
り上げ時には、リール台が凸部と共にスラスト方向へ押
し戻されて上述したスプール軸の乗り上げを解消するよ
うにしている。
【0010】しかし、リール台にはスラスト方向への移
動機構が必要となるため、リール台自体が複雑な構成と
なりその分リール台の小型化が制約されていた。また、
かみ合い部の凸部が3つあるいはそれ以上備えられてい
ることは、バランスと強度からきているが逆にスプール
軸が凸部に乗り上げる可能性としては大きくなる。
【0011】本発明は、上述したような問題点を解消す
るためになされたもので、小型化、省スペース化を可能
としかつ、スプール軸の乗り上げを簡単な機構により回
避できるようにしたリール台を備えたプリンタを得るこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明によるプリンタは、インクリボンカセット内
に収容したインクリボンと印画紙とを印画ヘッドとプラ
テンとにより挟み込み、印画ヘッドによる熱圧着動作と
共にインクリボン及び印画紙を移動動作して印画紙への
印画処理を行うプリンタにおいて、インクリボンカセッ
トのスプール軸を回転駆動するリール台のトルクリミッ
タ機構であって、トルクリミッタ力を加える圧縮コイル
ばねを同心円上に2重若しくはそれ以上に配置したもの
である。
【0013】また、本発明の好ましい実施例によるプリ
ンタは、インクリボンカセットのスプール軸を回転駆動
するリール台の回転を固定させるためのロック形状を平
歯ギアにしたものである。
【0014】また、本発明の好ましい実施例によるプリ
ンタは、インクリボンカセットのスプール軸を回転駆動
するリール台の巻取り側と供給側の形状を同一にしたも
のである。
【0015】また、本発明によるプリンタは、インクリ
ボンカセット内に収容したインクリボンと印画紙とを印
画ヘッドとプラテンとにより挟み込み、印画ヘッドによ
る熱圧着動作と共にインクリボン及び印画紙を移動動作
して印画紙への印画処理を行うプリンタにおいて、イン
クリボンカセットのスプール軸を回転駆動するリール台
が巻取り側リール台と供給側リール台とを備え、巻取り
側リール台のギアに係脱する爪車を有し、巻取りリール
台はインクリボン巻き取り回転方向ではフリーに回転
し、インクリボン巻戻し回転方向ではギアに爪車が噛み
合い、巻取りリール台の回転をロックする逆転防止機構
を備えたものである。
【0016】また、本発明によるプリンタは、インクリ
ボンカセット内に収容したインクリボンと印画紙とを印
画ヘッドとプラテンとにより挟み込み、印画ヘッドによ
る熱圧着動作と共に上記インクリボン及び印画紙を移動
動作して印画紙への印画処理を行うプリンタにおいて、
インクリボンカセットのスプール軸を回転駆動するリー
ル台のかみ合い部にスプール軸と係合する1つの凸部と
この凸部先端部に曲面部を設け、凸部への上記スプール
軸の乗り上げをリール台の回転駆動により防止するよう
にしたリール台機構を備えたものである。
【0017】さらに、本発明の好ましい実施例によるプ
リンタは、リール台の凸部へのスプール軸の乗り上げが
インクリボンカセットの装着を検出するセンサにより検
出され、凸部へのスプール軸の乗り上げをインクリボン
のイニシャル動作時にリール台の回転駆動により防止す
るようにしたものである。
【0018】
【作用】上述したように構成した本発明のプリンタは、
トルクリミッタ力を加える圧縮コイルばねを同心円上に
2重若しくはそれ以上に配置したことによって、任意の
リミッタトルク値を設定することができる。
【0019】また、本発明のプリンタは、巻取りリール
台にインクリボン巻き取り回転方向ではフリーに回転
し、インクリボン巻戻し回転方向ではギアに爪車が噛み
合い、巻取りリール台の回転をロックする逆転防止機構
を備えたことで、機構が簡単で小型化を可能とした逆転
防止機構となる。
【0020】また、本発明によるプリンタは、インクリ
ボンカセットのスプール軸を回転駆動するリール台のか
み合い部にスプール軸と係合する1つの凸部とこの凸部
先端部に曲面部を設け、凸部への上記スプール軸の乗り
上げをリール台の回転駆動により防止するようにしたリ
ール台機構を備えたことで、リール台へのインクリボン
カセットのスプール軸の乗り上げを防止し、確実な回転
伝達を可能とする。
【0021】
【実施例】以下、本発明によるプリンタの実施例を昇華
型熱転写式のカラービデオプリンタを例にとって添付し
た図面を参照して説明する。始めに本例のビデオプリン
タの全体の構成について説明する。図1はビデオプリン
タの外観斜視図を示し、ビデオプリンタ(以下、単にプ
リンタという)は全体を符号Pで示し、このブリンタP
の筐体はプラスチック製の上ケース701と下ケース7
02とより構成され、そして、プリンタPの後部側部に
は後述するインクリボンカセット(以下、リボンカセッ
トという)をプリンタP内へ収容するインクリボンドア
420が開閉可能に設けられている。
【0022】また、プリンタPの前面側には給紙トレイ
200、印画紙の排紙口703、ビデオ信号の入力端子
704、電源スイッチ705、印画する画面を決定した
り印画枚数等を指定したりする各種スイッチ類706を
備えている。
【0023】給紙トレイ200は下ケース702のペー
パードア702aと、上ケース701の排紙カバー70
1aを開放することによって出し入れが可能である。
【0024】図2、3、4、はプリンタの切断部の異な
る側断面図であり、凵の字状に曲げられたシャーシ40
1と、このシャーシ401の上部開口部に天板404及
び側面にはブラケット100、背面ブラケット301が
取り付けられている。図中、シャーシ401の側面開口
部401aにはリボンカセット1が収容され、正面開口
部401bには上述した給紙トレイ200が着脱自在に
装着される。
【0025】この給紙トレイ200の底面の角穴には給
紙プレート201と左右一対の押さえ爪203の各々の
爪201a,203aが差し込まれ、後述するカムによ
って回動される給紙アーム204(図4参照)により給
紙プレート201及び一対の押さえ爪203はそれぞれ
の爪201a,203aを支点として回動し、給紙トレ
イ200内の印画紙202の端部を給紙ローラー213
に圧着する。また、給紙トレイ200はレール(図示せ
ず)にガイドされプリンタの所定位置に装着される。
【0026】給紙動作中は、後述するカムの働きにより
ロック爪209が回動するが、ロック爪209は給紙ト
レイ200の図示しない穴に係合し給紙トレイ200が
抜かれるのを防止する。
【0027】上述したようなプリンタPは大別してリボ
ンカセット1内のインクリボンの頭出しや印画動作中に
インクリボンを巻取り及び巻戻し動作等を行うDCモー
タを駆動源とするインクリボン機構Aと、トレー200
内の印画紙を印画位置へ送給及び印画処理後の印画紙を
排紙口703から取出す動作を行うステッピングモータ
を駆動源とする印画紙給排機構Bと、ライン型のサーマ
ルヘッド(以下、単にヘッドという)による印画処理を
行うDCモータを駆動源とするヘッド機構Cとから構成
されている。
【0028】以下、本発明の要部を包含するインクリボ
ン機構Aについて説明する。図5〜7に本発明に使用す
るリボンカセット1の詳細を説明する。リボンカセット
1のカセット本体2は合成樹脂製の下ケース3と合成樹
脂製の上ケース4の中央が矩形に開口し、この開口部4
aからインクリボン10の使用部インクリボン10aを
露出させる筐型に形成してある。これら下ケース3と上
ケース4とで形成される一方の一対の軸受部5a、5b
には未使用のインクリボン10bを巻き付けてある供給
スプール13の軸部としての一端部15及び軸端17を
回転自在に支持してあると共に、他方の一対の軸受部6
a、6bには使用済みのインクリボン10cを巻き取る
巻き取りスプール14の端部16及び軸端18を回転自
在に支持してある。
【0029】また、上記供給スプール13、巻き取りス
プール14は各圧縮コイルばね7、8により一方の各軸
受部5a、6a側にそれぞれ付勢されている。供給スプ
ール13にはコードリング21が供給スプール13と同
軸に回転可能に取り付けてある。コードリング21は外
周にギア部22とインクリボン10の種類、感度、枚数
等の情報を示す情報コード23を有し、コードリング2
1は供給スプール13が停止状態においてもリボンカセ
ット1外からのギア部22を駆動されることにより回転
可能である。
【0030】一方コードリング21はリボンカセット1
外から力を受けていない場合は、供給スプール13とコ
ードリング21間の摩擦力により供給スプール13の回
転と同様に回転する。インクリボン10には印画の際の
リボンの書き出し位置を示すヘッダーマーク11がイン
クリボン10の幅全体に亘って印刷され、また、多色リ
ボンの場合の各色のリボン10dの書き出し位置を示す
パッチマーク12がインクリボン10の半分の幅に亘っ
て印刷されている。また、カセット本体2は穴19、お
よび穴20を備え、プリンタへの装着の際、カセットピ
ン402,403に係合されて位置決めされる。このと
き、カセット本体2はシャーシ401の背面に設けたス
イッチ428をON動作しプリンタ内にカセット本体2
が装着されたことを検出する。
【0031】リボンドア420の説明 リボンカセット1のプリンタへの着脱部を図8及び図9
について説明すると、プリンタ前面開口部401aには
入口ガイド426が設けられ、入口ガイド426にはリ
ボンドア420が軸425を支点として回動可能に取り
付けられている。リボンドア420にはロック爪421
が設けられ、爪421はリボンドアホルダー422の穴
422aに係合することによりリボンドア420は閉じ
られ、ばね430で爪が外れないよう付勢されている。
ロック爪421の凸部421aを押し下げることにより
ロック爪421と穴422aとの係合は解除されリボン
ドア420は開かれる。
【0032】リボンカセット1はガイド426にガイド
され挿入されカセット収容部405に装着される。この
状態でリボンドア420を閉じれば、ロック爪421に
よりリボンドア420はロックされ、リボンドア420
の裏面側に突出するばね424で付勢されているリボン
押さえ423によって、装着されたリボンカセット1は
プリンタ内側方向へ付勢される。
【0033】リボンドア420のロックレバーの説明 また、印画中はリボンカセット1の取り出しを禁止する
ためにリボンドア420に取り付けられたロックレバー
332がカムの働きによりロック爪421の下部側へ位
置しロック爪421の下方への移動を規制する。よって
印画中はロック爪の凸部421aを押し下げることがで
きず、ロック爪421が解除されないのでリボンドア4
20を開けることができず、リボンカセット1の取り出
しは不可能である。
【0034】次にインクリボン機構の駆動源としてのD
Cモータによる動作を説明する。まず、モーター101
の回転により駆動される部分について説明する。モータ
ー101は正逆回転可能であり、振り子ギア107の働
きにより正転と逆転で回転の伝達経路を切り換えられ、
一方の回転により巻取り側リール台111(以下、Tリ
ール台111という)を介してリボンカセット1の巻き
取りスプール14に、もう一方の回転で印画紙の搬送機
構のカムに回転を伝達する。
【0035】巻き取りスプール14への回転伝達の説明 モーター101の回転はモーター101の軸に圧入され
たウォーム台103を介してウォーム104に伝達され
2段ギア105、2段ギア106により減速される。振
り子ギア107と振り子ギアアーム108間にはばね等
(図示せず)により摩擦力が発生している。このため2
段ギア106が図中時計方向に回転すると、振り子ギア
アーム108も同方向に回転し振り子ギア107はギア
109にかみ合い、ギア110に回転を伝達される。ギ
ア110はトルクリミット機能を有するTリール台11
1の構成部品である。
【0036】Tリール台111の平面面を図10に示
す。ギア110の表裏面にはフェルト110a、110
bが貼り付けられており、圧力板112と共に中空の軸
111cを軸とし回転可能である。ギア部111aとリ
ボンカセット1の巻き取りスプール14とのトルク伝達
部であるかみ合い部111bは軸111cに圧入されギ
ア部111a、かみ合い部111b、軸111cは一体
となって回転する。圧力板112はかみ合い部111b
とのそれぞれの凹凸部の係合により、かみ合い部111
bと同方向に回転する。
【0037】Tリール台111の斜視図及び分解図斜視
図を図11及び図12に示す。圧縮コイルばね113
a,113bは同心円状の内外2重構造からなり、かみ
合い部111bと圧力板112間に配置され、フェルト
110aと圧力板112、フェルト110bとギア部1
11aに圧接力を与え摩擦力を発生させる。ギア110
が回転すると摩擦力から生じたトクルをかみ合い部11
1bに伝達するが、この摩擦力により発生するトクル以
上のトルクをかみ合い部111bに伝達しようとしても
フェルト110a、フェルト110bと各相手部品とに
は滑りが生じ、摩擦力によるトルク以上のトルクは伝達
できない。
【0038】また、かみ合い部111bの外径は巻き取
りスプール14のかみ合い部14aの内径に嵌合し、巻
き取りスプール14の回転軸を位置出しし、かみ合い部
111bに設けた1つの凸部111dがかみ合い部14
aに係合し巻き取りスプール14に回転を伝達する。ま
た、かみ合い部111bの凸部111dの先端部はアー
ル状または鋭角状の曲面111eに形成してある。
【0039】Tリール台111の逆転防止爪の説明 また、ギア109には爪車114がギア部111aと同
一平面上に回転自在に取り付けられている。爪車114
には図10に示すようにフェルト114aが貼り付けら
れ、圧縮コイルばね115の付勢によりフェルト114
aとギア109間には摩擦力が発生し、ギア109の回
転方向と同方向に爪車114も回転する。2段ギア10
6が図中時計方向に回転した場合、振り子ギア107を
介してギア109は図中時計方向に回転し、爪車114
も同方向に回転する。爪車114はブラケット100の
穴100aにより回転量を規制され不必要な回転をしな
い。爪車114の機能については後述する。
【0040】ペーパーポジションへの回転伝達の説明 2段ギア106が図中時計方向と逆に回転した場合、振
り子ギアアーム108は2段ギア106と同方向に回転
し振り子ギア107はギア116とかみ合う。
【0041】逆回転防止爪の説明 この時、プリンタの振動や静電気等でリボンカセット1
の巻き取りスプール14が逆転しリボンに弛みが生じよ
うとすると、Tリール台111も逆転し、ギア109も
図中反時計方向へ回転とようとする。しかし、爪車11
4も同様にギア109と同方向に回転するので、爪車1
14がTリール台111のギア部111aと係合しTリ
ール台111の回転を阻止しリボンの弛みを防止する。
(振り子ギア107がギア109にかみ合っている場合
は、Tリール台111の逆転は各ギアを伝達しウォーム
104を回転させようとする。しかしウォーム104は
一条ウォームなので2段ギア105の回転ではウォーム
104は回転しない。よってTリール台111は逆転で
きず、リボンの弛みも生じない。)
【0042】インクリボン巻き戻しの説明 次に振り子ギア124の働きについて説明する。
【0043】振り子ギア124と振り子アーム125間
にはばね等(図示せず)により摩擦力が発生している。
このため2段ギア122の回転方向と同一方向に振り子
アーム125は回転するが、振り子アーム125の回転
範囲は振り子アームの軸125aがブラケット100の
穴100b内側でのみ移動可能なことにより規制されて
いる。2段ギア122が図中時計方向に回転した場合、
振り子アーム125は反時計方向に回転し、穴100b
により回転を規制され、振り子ギア124は空回りす
る。次に2段ギア122が図中反時計方向に回転した場
合、振り子アーム125は時計方向に回転し、振り子ギ
ア124は供給側リール台146(以下、Sリール台と
いう)のギア145とかみ合う。
【0044】Sリール台146の説明 ここでSリール台146の平面図を図16にて説明す
る。Sリール台146はトルクリミット機能を有し、ギ
ア145の表裏面にはフェルト145a、145bが貼
り付けられており、圧力板147と共に中空の軸146
cを回転軸として回転可能である。ギア部146aとリ
ボンカセット1の供給スプール13とのトルク伝達部で
あるかみ合い部146bは軸146cに圧入されギア部
146a、かみ合い部146b、軸146cは一体とな
って回転する。
【0045】圧力板147はかみ合い部146bとそれ
ぞれの凹凸部の係合により、かみ合い部146bと同方
向に回転する。圧縮コイルばね148はかみ合い部14
6bと圧力板117間に配置され、フェルト145aと
圧力板147、フェルト145bとギア部146aに圧
力を与え、摩擦力を発生させる。ギア145が回転する
と摩擦力から生じたトクルをかみ合い部146bに伝達
するが、この摩擦力によるトクル以上のトルクをかみ合
い部146bに伝達しようとしてもフェルト145a、
フェルト145bと各相手部品とには滑りが生じ、摩擦
力により発生するトルク以上のトルクは伝達できない。
【0046】Sリール台146の斜視図を図15に示
す。かみ合い部146bの外径は供給スプール13のか
み合い部13aの内径に嵌合し供給スプール13の回転
軸を位置出しし、かみ合い部146bに設けた1つの凸
部146dとかみ合い部13aが係合し回転を伝達す
る。また、かみ合い部146bの凸部146dの先端部
はアール状または鋭角状の曲面146eに形成してあ
る。
【0047】このSリール台146の場合にはTリール
台111の回転によってかみ合い部146bに回転が伝
達されるが、ギア145をロックしておくとギア部14
6aとの間にフェルト145aによって摩擦力が発生し
ブレーキ的な作用を果たす。
【0048】また、いずれの場合も、ギア部146aを
駆動すればトルクリミットのかからないダイレクトな回
転伝達が可能であり、ギア部146aをロックすればか
み合い部146bのロックすなわちスプール軸の回転を
ロックすることが可能となる。
【0049】リボン巻き戻しの説明の続き 前述した動作により振り子ギア124はギア145に回
転を伝えSリール台146を回転させ供給スプール13
を回転させることにより、リボン10を供給スプール1
3に巻き取る(巻き戻す)ことができる。しかし、リン
ク149が移動しリンク149の先端部が振り子アーム
の軸125aの移動可能範囲を狭め、振り子ギア124
をギア145とかみ合いを不可能とすることにより振り
子ギア124は空回りする。
【0050】尚、印画紙給排機構B及びヘッド機構Cは
本発明の要部ではないので、ここでは一連の動作を簡単
に説明すると、給紙トレイ200から給紙された印画紙
202は給紙ローラー212及び分離ローラー214の
回転によりプリンタ内に搬送されると共に、キャプスタ
ン410及びピンチローラー411により印画紙202
を印画位置へ搬送する。ここで、図示しないモーターを
駆動源としてカム308の回転動作によりヘッドアーム
312を介してヘッド323の移動動作により印画紙2
02とリボンカセット1内のインクリボン10とがプラ
テン412に押し付けられ、印画動作が行われる。この
印画動作はカラー印画の場合、各色の印画動作が繰り返
される。そして、印画動作の終了した印画紙は排紙ロー
ラー225によりプリンタ外に排紙される。
【0051】本発明によるプリンタは以上のように構成
され、特にTリール台111のリミッタトルク機能とし
て同心円状の内外2重の圧縮コイルばね113a,11
3bを使用したことにより、リミッタトルク値を高く設
定することができる。
【0052】また、ギア部111aは回転方向による差
がないため、圧縮コイルばねを2重に配置し必要なばね
圧を設定すればTリール台111及びSリール台146
のいずれにも使用可能となる。
【0053】一方、Tリール台111に爪車114によ
って巻取りスプール14に巻き取られたインクリボンが
巻戻される回転方向にはロックされる逆転防止機構を設
けたことにより、逆転防止機構自体が簡単となり小型化
を可能にできるため、小さなスペースの確保でワンウェ
イクラッチの作用を果たすことができる。
【0054】また、Tリール台111及びSリール台1
46は、それぞれのかみ合い部111b,146bに1
つの凸部111d,146dを設け、さらに、各凸部1
11d,146dの先端部をアール状または鋭角状の曲
面111e,146eに形成したことで、Tリール台1
11及びSリール台146のかみ合い部111b,14
6bへのリボンカセット1の装着時、供給スプール13
及び巻き取りスプール14の乗り上げの確率を低くする
ことができる。
【0055】もし、かみ合い部111b,146bの凸
部111d,146dへ供給スプール13,巻き取りス
プール14が乗り上げた状態でリボンドア420を閉止
しドアスイッチをオン状態にしたとき、リボンカセット
1はプリンタ内に正常に装着されない状態となる。この
際、リボンカセット1の装着を検出するスイッチ428
がオフ状態となってリボンカセット1が正常に装着され
てないことが検出できる。すなわち、このスイッチ42
8のオフ状態を検出してモーター101を駆動してリボ
ン巻き取り方向に回転させれば、上述したスプール1
3,14の乗り上げを解除することができる。ただし、
この状態はリボンカセット1が装着されてないままリボ
ンドア420を閉止状態と同じなので、回転を時間的に
制御してやる必要がある。
【0056】本発明は、上述しかつ図面に示した実施例
に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲内
で種々の変形実施が可能である。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるプリ
ンタは、インクリボンカセットのスプール軸を回転駆動
するリール台のトルクリミッタ機構のトルクリミッタ力
を加える圧縮コイルばねを同心円上に2重若しくはそれ
以上に配置したことで、限られたスペースで高いリミッ
タトルク値を任意に設定することができると共に、装置
の小型化及び省スペース化が可能となる。また、圧縮コ
イルばねのばね力を選択することでTリール台及びSリ
ール台のいずれにも使用可能となるという効果がある。
【0058】また、本発明によるプリンタは、Tリール
台のギアに係脱する爪車を有し、Tリール台はインクリ
ボン巻き取り回転方向ではフリーに回転し、インクリボ
ン巻戻し回転方向ではギアに爪車が噛み合い、Tリール
台の回転をロックする逆転防止機構を備えたことによ
り、逆転防止機構自体が簡単となり小型化を可能にでき
るため、小さなスペースの確保でワンウェイクラッチの
作用を果たすことができ、かつ低コスト化を図ることが
できる。
【0059】さらに、本発明によるプリンタは、インク
リボンカセットのスプール軸を回転駆動するリール台の
かみ合い部にスプール軸と係合する1つの凸部とこの凸
部先端部に曲面部を設け、凸部への上記スプール軸の乗
り上げをリール台の回転駆動により防止するようにした
リール台機構を備えたことで、供給スプール及び巻き取
りスプールの乗り上げの確率を低くすることができる。
また、リール台自体の構造の簡素化が可能となり、さら
に、部品点数の削減及び省スペース化、小型化をも可能
にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本例のプリンタの斜視図である。
【図2】本例のプリンタの一部破断側面図である。
【図3】本例のプリンタの全体の側断面図である。
【図4】Tリール台及びSリール台への伝達機構系の側
面図である。
【図5】リボンカセットの斜視図である。
【図6】リボンカセットの部分破断平面図である。
【図7】インクリボンの斜視図である。
【図8】リボンドアの分解斜視図である。
【図9】リボンドアの断面図である。
【図10】Tリール台の平面図である。
【図11】Tリール台の斜視図である。
【図12】Tリール台の分解斜視図である。
【図13】爪車の平面図である。
【図14】Sリール台の平面図である。
【図15】Sリール台の斜視図である。
【符号の説明】
1 リボンカセット 2 カセット本体 3 下ケース 4 上ケース 10 インクリボン 11 ヘッダーマーク 12 パッチマーク 13 供給スプール 14 巻き取りスプール 21 コードリング 23 情報コード 101 モーター 109 ギア 110 ギア 110a,110b フェルト 111 Tリール台 111a ギア部 111b かみ合い部 111d 凸部 111e 曲面 113a,113b 圧縮コイルばね 114 爪車 145 ギア 145a,145b フェルト 146 Sリール台 146a ギア部 146b かみ合い部 146d 凸部 146e 曲面
フロントページの続き (72)発明者 鴨田 仁 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクリボンカセット内に収容したイン
    クリボンと印画紙とを印画ヘッドとプラテンとにより挟
    み込み、上記印画ヘッドによる熱圧着動作と共に上記イ
    ンクリボン及び印画紙を移動動作して上記印画紙への印
    画処理を行うプリンタにおいて、 上記インクリボンカセットのスプール軸を回転駆動する
    リール台のトルクリミッタ機構であって、トルクリミッ
    タ力を加える圧縮コイルばねを同心円上に2重若しくは
    それ以上に配置したことを特徴とするトルクリミッタ機
    構を備えたプリンタ。
  2. 【請求項2】 上記インクリボンカセットのスプール軸
    を回転駆動するリール台の回転を固定させるためのロッ
    ク形状を平歯ギアにしたことを特徴とする請求項1記載
    のプリンタ。
  3. 【請求項3】 上記インクリボンカセットのスプール軸
    を回転駆動するリール台の巻取り側と供給側の形状を同
    一にしたことを特徴とする請求項1記載のプリンタ。
  4. 【請求項4】 インクリボンカセット内に収容したイン
    クリボンと印画紙とを印画ヘッドとプラテンとにより挟
    み込み、上記印画ヘッドによる熱圧着動作と共に上記イ
    ンクリボン及び印画紙を移動動作して上記印画紙への印
    画処理を行うプリンタにおいて、 上記インクリボンカセットのスプール軸を回転駆動する
    リール台が巻取り側リール台と供給側リール台とを備
    え、上記巻取り側リール台のギアに係脱する爪車を有
    し、上記巻取りリール台は上記インクリボン巻き取り回
    転方向ではフリーに回転し、インクリボン巻戻し回転方
    向では上記ギアに爪車が噛み合い、上記巻取りリール台
    の回転をロックする逆転防止機構を備えたことを特徴と
    するプリンタ。
  5. 【請求項5】 インクリボンカセット内に収容したイン
    クリボンと印画紙とを印画ヘッドとプラテンとにより挟
    み込み、上記印画ヘッドによる熱圧着動作と共に上記イ
    ンクリボン及び印画紙を移動動作して上記印画紙への印
    画処理を行うプリンタにおいて、 上記インクリボンカセットのスプール軸を回転駆動する
    リール台のかみ合い部に上記スプール軸と係合する1つ
    の凸部とこの凸部先端部に曲面部を設け、上記凸部への
    上記スプール軸の乗り上げを上記リール台の回転駆動に
    より防止するようにしたリール台機構を備えたことを特
    徴とするプリンタ。
  6. 【請求項6】 上記リール台の凸部への上記スプール軸
    の乗り上げが上記インクリボンカセットの装着を検出す
    るセンサにより検出され、上記凸部への上記スプール軸
    の乗り上げをインクリボンのイニシャル動作時にリール
    台の回転駆動により防止するようにしたことを特徴とす
    る請求項5記載のプリンタ。
JP23684493A 1993-09-22 1993-09-22 プリンタ Pending JPH0789171A (ja)

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JP23684493A JPH0789171A (ja) 1993-09-22 1993-09-22 プリンタ

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JPH0789171A true JPH0789171A (ja) 1995-04-04

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JP (1) JPH0789171A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6457885B1 (en) * 1996-10-31 2002-10-01 Minolta Co., Ltd. Thermal transfer recording apparatus, ink film cassette and ink film reel
JP2007230028A (ja) * 2006-02-28 2007-09-13 Sato Corp リボン巻き取り装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6457885B1 (en) * 1996-10-31 2002-10-01 Minolta Co., Ltd. Thermal transfer recording apparatus, ink film cassette and ink film reel
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