JPH03122127A - 架橋ポリオレフィンの製造方法 - Google Patents

架橋ポリオレフィンの製造方法

Info

Publication number
JPH03122127A
JPH03122127A JP26020189A JP26020189A JPH03122127A JP H03122127 A JPH03122127 A JP H03122127A JP 26020189 A JP26020189 A JP 26020189A JP 26020189 A JP26020189 A JP 26020189A JP H03122127 A JPH03122127 A JP H03122127A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alkenylalkylsilane
polyolefin
copolymer
radiation
olefin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26020189A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Asanuma
正 浅沼
Kazuhiko Yamamoto
一彦 山本
Kaoru Kawanishi
薫 川西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Toatsu Chemicals Inc filed Critical Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Priority to JP26020189A priority Critical patent/JPH03122127A/ja
Publication of JPH03122127A publication Critical patent/JPH03122127A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、架橋ポリオレフィンの製造方法に関する。詳
しくは、主鎖にアルケニルアルキルシランとオレフィン
の重合体を含有するものに放射線を照射する架橋ポリオ
レフィンの製造方法に関する。
〔従来の技術〕
ポリオレフィンの物性を改良する目的で架橋反応が行わ
れている。しかしながら、ポリプロピレンなどのα−オ
レフィンは元来、架橋反応に比較して主鎖の解重合が優
先する為、パーオキサイドの分解とか、放射線の照射に
より単純にラジカルを発生させるだけでは架橋反応が起
こらず、むしろ分解が進行し分子量が低下するだけであ
る。この為、通常はアルコキシビニルシラン等の加水分
解によって架橋反応が生ずる単量体をポリオレフィンに
グラフトし、ついで架橋することが行われている(例え
ば、特開昭58−117244)。
〔発明が解決しようとする課題〕
ポリオレフィンにアルコキシビニルシランをグラフトし
た重合体はポリオレフィンの架橋による物性改良に一定
の効果を有するが、グラフト重合体を合成する工程が複
雑であり、また反応の本質的な問題から主鎖の切断によ
る物性の低下は避けがたく、また主鎖に種々のコモノマ
ーを導入することも困難である。これに対しては、主鎖
にビニルシランを導入し、ついで水で架橋することが知
られているが(例えば米国特許第3,644,306号
)、水による架橋反応は比較的進行しにくく時間がかか
るとか、成型物を高温にさらすため成型物が変形すると
かの問題があるうえに、操作が繁雑であるという問題が
あった。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは上記問題を解決して架橋ポリオレフィンを
製造する方法について鋭意探索し、本発明を完成した。
即ち、本発明は、アルケニルアルキルシランとオレフィ
ンの共重合体に放射線を照射することを特徴とする架橋
ポリオレフィンの製造方法である。
本発明はまた、アルケニルアルキルシランとオレフィン
の共重合体とポリオレフィンの混合物に放射線を照射す
ることを特徴とする架橋ポリオレフィンの製造方法であ
る。
本発明においてアルケニルアルキルシランとオレフィン
の共重合体は通常オレフィンとアルケニルアルキルシラ
ンを遷移金属触媒と有機金属化合物からなるいわゆるチ
ーグラー・ナンタ触媒を用いて重合することができ例え
ば、米国特許第3.223.686号にその例が開示さ
れている。さらにポリオレフィンをパーオキサイドなど
のラジカル重合開始剤の存在下にアルケニルアルキルシ
ランと加熱処理することによってグラフト重合して得た
グラフト共重合体であっても良い、アルケニルアルキル
シランとしては、例えば、一般弐 〇2G、CH−(C
Hz)n−3iRs (式中nは0〜12、Rは炭素数
1〜12の炭化水素残基、)で表される化合物が例示で
き、具体的にはトリメチルとニルシラン、アリルトリメ
チルシラン、ブテニルトリメチルシラン、ペンテニルト
リメチルシラン、あるいはこれらの七ツマ−の1〜3個
のメチル基がエチル、プロピル、ペンチル、ヘキシル、
ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ド
デシルなどに置換した化合物などが例示できる。またオ
レフィンとしては一般式 HzC−CI−R(式中Pは
炭素数1〜12の炭化水素残基、)で示される化合物が
例示でき、具体的にはエチレン、プロピレン、ブテン−
1、ペンテン−1、ヘキセン−1,2〜メチルペンテン
、ヘプテン−1、オクテン−1などのα−オレフィンの
他にスチレンまたはその誘導体も例示される。
本発明においてオレフィンとフルケニルアリルシランの
共重合体は、上記米国特許に記載された、TiChとト
リエチルアルミニウムからなる触媒も使用できるがより
好ましくはその後、開発された種々の高活性でポリオレ
フィンを与える触媒が利用される。
重合法としても不活性溶媒を使用する溶媒法の他に塊状
重合法、気相重合法も採用できる。ここで遷移金属化合
物と有機金属化合物からなる触媒としては、遷移金属化
合物としてはハロゲン化チタンが、有機金属化合物とし
ては有機アルミニウム化合物が好ましく用いられる。例
えば四塩化チタンを金属アルミニウム、水素或いは有機
アルミニウムで還元して得た三塩化チタンを電子供与性
化合物で変性処理したものと有機アルミニウム化合物、
さらに必要に応じ含酸素有機化合物などの電子供与性化
合物からなる触媒系、或いはハロゲン化マグネシウム等
の担体或いはそれらを電子供与性化合物で処理したもの
にハロゲン化チタンを担持して得た遷移金属化合物触媒
と有機アルミニウム化合物、必要に応じ含酸素有機化合
物などの電子供与性化合物からなる触媒系、あるいは塩
化マグネシウムとアルコールの反応物を炭化水素溶媒中
に溶解し、ついで四塩化チタンなどの沈澱剤で処理する
ことで炭化水素溶媒に不溶化し、必要に応じエステル、
エーテルなどの電子供与性の化合物で処理し、ついでハ
ロゲン化チタンで処理する方法などによって得られる遷
移金属化合物触媒と有機アルミニウム化合物、必要に応
じ含酸素有機化合物などの電子供与性化合物からなる触
媒系等が例示される(例えば、以下の文献に種々の例が
記載されている。 Ziegler−Natta Ca
talysts and Po1ya+erizati
on by John Boor Jr(Academ
ic Press) Journal of Macr
omorecular 5ience Reviews
  in  Macromolecular  Che
mistry  and  Physics、C24(
3) 355−385(1984)、同C25(1) 
578−597(1985))。或いは炭化水素溶剤に
可溶な遷移金属触媒とアルミノキサンからなる触媒を用
いて重合することもできる。
ここで電子供与性化合物としては通常エーテル、エステ
ル、オルソエステル、アルコキシ硅素化合物などの含酸
素化合物が好ましく例示でき、さらにアルコール、アル
デヒド、水なども使用可能である。
有機アルミニウム化合物としては、トリアルキルアルミ
ニウム、ジアルキルアルミニウムハライド、アルキルア
ルミニウムセスキハライド、アルキルアルミニウムシバ
ライドが使用でき、アルキル基としてはメチル基、エチ
ル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基などが例示さ
れ、ハライドとしては塩素、臭素、沃素が例示される。
またアルミノキサンとしては上記有機アルミニウムと水
または結晶水とを反応することで得られるオリゴマール
ポリマーである。
ここでアルケニルアルキルシランとオレフィンの重合割
合としては特に制限は無いが、ポリオレフィンとの混合
する場合も考慮すると、通常アルケニルアルキルシラン
がo、ooi〜30モルχ程度、好ましくは0.1〜1
0モルχである。
重合体の分子量としては特に制限はないが、混合して物
性の向上を計ろうとするポリオレフィンの分子量と同程
度あるいはそれ以下とするのが好ましい、場合によって
は、アルケニルアルキルシランを含有しない他はポリオ
レフィンと同様の重合(組成、分子量等)を行って用い
ても良い。
ポリオレフィンにアルケニルアルキルシランをグラフト
する方法としては特に制限はなく、通常のグラフト共重
合に用いる方法及び条件が利用でき、通常は用いるポリ
オレフィンとアルケニルアルキルシランの存在下にラジ
カル開始剤の分解温度以上に加熱することで簡単にグラ
フト共重合することができる。
本発明において用いるポリオレフィンとしては上記−殺
減 HオC=CH−R(式中Rは炭素数1〜12の炭化
水素残基、)で示されるオレフィン、具体的にはエチレ
ン、プロピレン、ブテン−11ペンテン1、ヘキセン−
1,2−メチルペンテン、ヘプテン−1、オクテン−1
などのα−オレフィンの他にスチレンまたはその誘導体
の単独重合体のみならず相互のランダム共重合体、或い
は始めに成るオレフィン単独、或いは少量の他のオレフ
ィンと共重合し、ついで2種以上のオレフィンを共重合
することによって製造される所謂ブロック共重合体など
が例示される。特に単独では架橋しにくいプロピレンな
どのα−オレフィンまたはその共重合体に本発明の方法
を適用すると効果的である。これらのポリオレフィンの
製造法については既に公知であり種々の銘柄のものが市
場で人手可能である。またアルケニルアルキルシランを
用いない他は上記オレフィンとアルケニルアルキルシラ
ンの重合体の製造法と同様に行うことで製造可能である
本発明においては上記アルケニルアルキルシランとオレ
フィンの共重合体は、通常、アルケニルアルキルシラン
を含有しないポリオレフィンと混合するか、あるいはア
ルケニルアルキルシランを含有しないポリオレフィンを
混合せずにアルケニルアルキルシランの共重合体のみを
用いることができる。混合して用いる際のアルケニルア
ルキルシランとオレフィンの共重合体の使用割合として
は共重合体中のアルケニルアルキルシラン含量にもよる
が、通常混合物中の共重合体の割合はO,111t%以
上であるのが好ましく、放射線を照射する際のポリオレ
フィン中にアルケニルアルキルシランが0.005wt
%以上存在するようにするのが好ましい。混合に際し、
公知の種々の添加剤を用いることは可能であり特に制限
はない。
放射線の照射による架橋反応は通常所望の形状に成形し
た後行われるが、比較的架橋度の低い場合には架橋反応
の後に成形することもできる。
架橋反応を行う際には、不活性ガス雰囲気であれ、酸素
の存在下であれ可能であり、目的に応じその環境を選ぶ
ことができる。
本発明において利用する放射線としては、α線、β線、
γ線、電子線、波長が365nm以下の紫外線が好まし
く利用できる。照射量としてはアルケニルアルキルシラ
ンの含量、放射線のエネルギーなどによって特定できな
いが通常0.IJ/Kg〜IKJ/Kg程度とするのが
一般的である。照射時の温度としては特に制限は無いが
、ポリオレフィンの分解温度以下で行えば良く、通常常
温〜それ以下で行われるが、特に、低温に冷却して行う
必要はない、紫外線を照射した後、ポリオレフィンは必
要に応じ加熱して反応を完結することが好ましい。
加熱温度としては、通常30°C以上、好ましくは50
°C以上〜ポリオレフィンの耐熱温度以下であり、成形
物に放射線を照射した場合には、通常は融点以下の温度
、放射線を照射した後に成形する場合には、成形のため
の加熱溶融操作を加熱処理と兼ねることが可能である。
加熱処理の時間は加熱温度によって異なるが、通常数分
〜数時間である。
〔実施例〕
以下に実施例を示しさらに本発明を説明する。
実施例1 直径12鵡の鋼球9kgの入った内容積4!の粉砕用ポ
ットを4個装備した振動ミルを用意する。各ポットに窒
素雰囲気下で塩化マグネシウム300g、テトラエトキ
シシラン60dおよびα、α、α−トリクロロトルエン
45W1を入れ、40時間粉砕した、こうして得た共粉
砕物300gを52のフラスコに入れ、四塩化チタン1
.5fおよびトルエン1.51を加え、100°Cで3
0分間撹拌処理し、次いで上澄液を除いた。再び四塩化
チタン1.4Mおよびトルエン1.52を加え、100
″Cで30分間撹拌処理し、次いで上澄液を除いた。そ
の後固形分をn−へキサンで繰り返し洗浄して遷移金属
触媒スラリーを得た。一部をサンプリングしてチタン分
を分析したところチタン分は1.9wt%であった。
内容積200mの耐圧ガラスオートクレーブに窒素雰囲
気下トルエン40M1、上記遷移金属触媒50■、ジエ
チルアルミニウムクロライド0.128d、pトルイル
酸メチル0.06mおよびトリエチルアルミニウム0.
20−を入れ、ついでアリルトリメチルシラン10.O
gを圧入した後、プロピレンを2 kg / ctAに
なるまで装入し、70°Cで圧カ一定で2時間重合した
。その後スラリーを取り出し、濾過乾燥して12gのパ
ウダーを得た。  135’Cのテトラリン溶液で測定
した極限粘度(以下ηと略記する)が1.61であり、
沸騰n−へブタン抽出残率(沸11In−へブタンで6
時間抽出、以下11と略記する。)は94.8%であっ
た。尚、元素分析によればアリルトリメチルシラン単位
を1.1wt%含有していた。
得られた共重合体に中圧水銀灯(東芝■製11400P
、HLS4002型)を用い10cmの距離から4時間
紫外線を照射した。得られたパウダーを沸騰キシレンで
12時間抽出したところ不溶分は25w tχであった
比較例1 アリルトリメチルシランを共重合することな〈実施例1
と同様に重合してηが1.60であり、IIが96.8
%のポリプロピレンを得、実施例1と同様にした。沸騰
キシレンで12時間抽出したところ不溶分はl、jl!
wtχであった。
実施例2 実施例で得たプロピレンとアリルトリメチルシランの共
重合体にフェノール系の酸化防止剤を0゜1wtχ加え
厚さ1m11のシートとした後、T線を2Mrad照射
した。沸騰キシレンで12時間抽出したところ不溶分は
56−tχであった。
実施例3 アリルトリメチルシランに変えビニルトリメチルシラン
を用いて重合してビニルトリメチルシラン含!0.4h
tχの共重合体を得、実施例2と同様にシートとし、7
50にeVの電子線を2 Mrad照射したところ沸騰
キシレンで12時間抽出した不溶分は32w t%であ
った。
〔発明の効果〕
本発明の方法を実施することによりポリオレフィンの架
橋反応を極めて簡便に進行させることが可能であり、工
業的に極めて意義がある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、アルケニルアルキルシランとオレフィンの共重合体
    に放射線を照射することを特徴とする架橋ポリオレフィ
    ンの製造方法。 2、アルケニルアルキルシランとオレフィンの共重合体
    とポリオレフィンの混合物に放射線を照射することを特
    徴とする架橋ポリオレフィンの製造方法。
JP26020189A 1989-10-06 1989-10-06 架橋ポリオレフィンの製造方法 Pending JPH03122127A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26020189A JPH03122127A (ja) 1989-10-06 1989-10-06 架橋ポリオレフィンの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26020189A JPH03122127A (ja) 1989-10-06 1989-10-06 架橋ポリオレフィンの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH03122127A true JPH03122127A (ja) 1991-05-24

Family

ID=17344740

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26020189A Pending JPH03122127A (ja) 1989-10-06 1989-10-06 架橋ポリオレフィンの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH03122127A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2880725B2 (ja) 架橋ポリオレフィンの製造方法
JP2988942B2 (ja) 架橋ポリオレフィンの製造方法
JPH03122127A (ja) 架橋ポリオレフィンの製造方法
JP2880732B2 (ja) ポリオレフィン樹脂組成物の製造方法
JPH0393836A (ja) 架橋ポリオレフィンの製造方法
JP3034059B2 (ja) 架橋ポリオレフィン成形物の製造方法
JP2764148B2 (ja) ポリオレフィンの延伸フイルム
JP2775704B2 (ja) 発泡ポリオレフィンの製造方法
JPH0774295B2 (ja) ポリプロピレン樹脂組成物の製造方法
JP2809703B2 (ja) ポリオレフィン樹脂組成物
JP3034058B2 (ja) 架橋ポリオレフィン成形物の製造方法
JP3176140B2 (ja) 架橋ポリオレフィンの製造方法
JP2988672B2 (ja) 球状の架橋ポリオレフィンおよびその製造方法
JP2981273B2 (ja) 架橋ポリオレフィンの製造方法
JP2880736B2 (ja) 架橋ポリオレフィンの製造方法
JP2710806B2 (ja) ポリオレフィン樹脂組成物の製造方法
JPH0725957B2 (ja) ポリプロピレン樹脂組成物の製造方法
JP3171697B2 (ja) 架橋ポリオレフィンの製造方法
JP3176141B2 (ja) 架橋ポリオレフィンの製造方法
JP3174407B2 (ja) 架橋ポリオレフィンの製造方法
JP3193765B2 (ja) 架橋ポリオレフィン成形体の製造方法
JP2710796B2 (ja) ポリオレフィン樹脂組成物の製造方法
JP3025324B2 (ja) 架橋ポリオレフィンの製造方法
JP2916166B2 (ja) ポリオレフィンの繊維
JPH01311104A (ja) 架橋ポリプロピレンの製造方法