JPH03115091A - クレーンの安全装置 - Google Patents

クレーンの安全装置

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JPH03115091A
JPH03115091A JP25124989A JP25124989A JPH03115091A JP H03115091 A JPH03115091 A JP H03115091A JP 25124989 A JP25124989 A JP 25124989A JP 25124989 A JP25124989 A JP 25124989A JP H03115091 A JPH03115091 A JP H03115091A
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英昭 吉松
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憲彦 林
Hideki Kinukawa
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、旋回可能なブームを備えたクレーンにおいて
、吊り荷の重量に応じて限界作業領域を設定し、これに
基づき強制的な駆動停止や警報等の安全動作を行わせる
安全装置に関するものである。
〔従来の技術〕
一般に、旋回可能なブームを備えたクレーンでは、その
座屈、転倒等を防ぐため、作業状態が安全領域を超えた
場合に強制的にクレーンを自動停止させるといった安全
装置が備えられている。
従来、このような装置では、許容条件が旋回角に拘らず
360Q全域に亘って同等に設定されていたが、クレー
ンに備えられるアウトリガジャッキは常に完全に張出さ
れるとは限らず、小幅の道路等、作業場所によっては一
部のアウトリガジヤツキの張出し量が各々異なることが
あるため、この場合には旋回角によっても許容条件を変
える必要がある。
そこで、特開昭57−27893号公報には、クレーン
の作業状態を時々刻々検出し、その検出値と各状態に対
応して記憶された吊上げ能力の設定値からクレーンの定
格荷重を定め、この定格荷重と実荷重との比較に基づい
て安全動作を行うようにしたものが示されている。
また、実開昭62−89289号公報には、各アウトリ
ガジヤツキの張出し量に応じてブームの旋回許容範囲を
記憶しておき、実際の作業状態がこの範囲を超えた場合
に旋回駆動およびブーム駆動を停止させるようにしたも
のが示されている。
上記旋回許容範囲としては、左右でアウトリガジヤツキ
の張出し量が異なる場合、ブームの旋回方向について安
定区間と不安定区間とに分け、安定区間には最大作業領
域を設定し、不安定区間には上記最大作業領域よりも小
さい中間作業領域を設定している。
〔発明が解決しようとする課題〕
特開昭57−27893号公報の装置では、算出された
定格荷重と実荷重とを比較するものであるため、ブーム
長および作業半径が固定された状態で現在の荷重を吊上
げられるか否かを判断するには都合がよいが、この荷重
を吊上げた状態でどの位置まで旋回できるかといった限
界作業領域を把握するのは困難である。
また、実開昭62−89289号公報に示される装置で
は、安定区間から不安定区間に移行する際に許容作業範
囲が急激に減少するため、この時点で強制的にクレーン
が自動停止される確率が高い。しかし、現実の許容作業
領域はクレーンの旋回角に応じて連続的に変化するもの
であり、上記のようにある旋回角を境に断続的に減少す
るものではないので、クレーンの運転者に違和感を与え
るとともに、作業可能領域を必要以上に狭めてしまう不
都合がある。
本発明は、このような事情に鑑み、作業者にとって限界
作業領域が把握し易く、かつこの限界作業領域を安全な
範囲で広く確保することができるクレーンの安全装置を
提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、旋回可能なブームとアウトリガジヤツキとを
備え、上記ブームの所定位置に吊り荷が吊下げられるク
レーンの安全装置であって、ブームの作業半径を検出す
る作業半径検出手段と、旋回角を検出する旋回角検出手
段と、各アウトリガジヤツキの張出し量を検出するアウ
トリガジヤツキ検出手段と、上記吊り荷の重量および各
アウトリガジヤツキの張出し量に応じたブームの限界作
業領域を設定する限界作業領域設定手段と、この算出さ
れた限界作業領域と実際のブームの作業半径および旋回
角とに基づいて安全動作を行わせる作動手段とを備える
とともに、上記限界作業領域を周方向について安定区間
と不安定区間とに分け、安定区間には第1の許容作業半
径を設定し、不安定区間中の最不安定区間には上記第1
の許容作業半径よりも小さい第2の許容作業半径を設定
し、それ以外の区間には旋回角に応じて上記第1の許容
作業半径から第2の許容作業半径まで連続的に減少する
ような許容作業半径を設定するように上記限界作業領域
設定手段を構成したものである。
〔作 用〕
上記構成によれば、第1の許容作業半径をもつ円弧、第
2の許容作業半径をもつ円弧、およびこれらの円弧をつ
なぐ直線または曲線からなる、連続した線で囲まれた限
界作業領域が設定されるとともに、この限界作業領域に
基づいて安全動作が行われる。
〔実施例〕
本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
第9図に示されるクレーン10は、鉛直方向の旋回軸1
01回りに旋回可能なブームフット102を備え、この
ブームフット102に、N個のブーム部材81〜BNか
らなる伸縮可能なブームBが取付けられている。このブ
ームBは、水平方向の回動軸103を中心に回動可能(
起伏可能)に構成され、その先端部(ブームポイント)
にロープ104で吊り荷Cが吊下げられている。なお、
以下の説明でBn  (n=1.2.−、N)はブーム
フット102側から数えてn番目のブーム部材を示すも
のとする。
また、このクレーン10のロアフレームの前後左右の4
隅には、側方に張出されるアウトリガジヤツキ105が
配設されている。
このクレーン10には、第1図に示されるようなブーム
長センサ11、ブーム角センサ12、シリンダ圧力セン
サ13、アウトリガジヤツキ張出し量センサ14、旋回
角センサ15、角速度センサ16、およびロープ長セン
サ17が配設され、各センサの検出信号が演算制御装置
20に入力されるとともに、この演算制御装置20から
は、警報器31、デイスプレィ画面をもつ表示装置32
、および旋回駆動用の油圧システム33に制御信号が出
力されるようになっている。
第2図は、上記演算制御装置20の機能構成を示したも
のである。この演算制御装置20は、大別して、 1)負荷率に関する演算制御 2)限界作業領域に関する演算制御 の2つを行うように構成されている。
1)負荷率の演算制御に関する機能構成図において、作
業半径算出手段21は、ブーム長センサ11およびブー
ム角センサ12により各々検出されたブーム長LBおよ
びブーム角ψから吊り荷Cの作業半径Rを算出するもの
である。吊上げ荷重算出手段22は、上記ブーム長LB
、ブーム角φ、およびシリンダ圧力センサ13により検
出されたブームアッパのシリンダ圧力pにより、実際に
吊上げられた吊り荷Cの荷重Wを算出するものである。
負荷率算出手段23は、上記作業半径R1ブーム長LB
、安全係数α、旋回角センサ15により検出された旋回
角θ、およびアウトリガジヤツキ張出し量センサ14に
より検出された各張出し量d1 、d2*  d3 、
d4に基づいて定格荷重WOを算出するとともに、この
定格荷重Woに対する実際の吊上げ荷重Wの比、すなわ
ち、負荷率W/Woを算出するものである。
第1警告制御手段291は、上記負荷率算出手段23に
より算出された負荷率W / W oが90%以上とな
った時点で警報器31へ制御信号を出力し、警報を行わ
せるものである。第1停止制御手段は、上記負荷率W 
/ W oが100%を超えた時点で油圧システム30
に制御信号を出方し、クレーン動作を強制的に停止させ
るものである。
以上の手段によって、負荷率W / W oが算出され
、この負荷率W / W oに基づいて安全動作が制御
される。
2)限界作業領域の演算制御に関する機能構成限界作業
領域設定手段24は、上記吊上げ荷重W1および上記ア
ウトリガジヤツキ張出し量センサ14で検出された各ア
ウトリガジヤツキ105の張出し量d1〜d4に基づき
、クレーン1oの限界作業領域、すなわち安全な範囲で
ブームBの先端が移動できる領域を算出するものである
。この領域は、作業半径Rと旋回角θとの関係式R=f
(θ)で与えられる。また、残り角度算出手段25は、
ブームBが現在の位置から上記限界作業領域を超えるま
でに旋回できる残り角度θCを算出するものである。
一方、制動角加速度算出手段26は、上記作業半径R1
ブーム長LB、ブーム角φ、および角速度センサ16と
ロープ長センサ17により各々検出される角速度Ω0お
よび吊り荷の振れ径lに基づき、実際の制動角加速度β
を算出するものである。具体的には、第3図に示される
ようなブーム慣性モーメント算出手段261、許容角加
速度算出手段262、および実際角加速度算出手段26
3を備え、吊り荷Cの振れを生じさせず、かつ強制停止
時の慣性力に対するブームBの横曲げ強度を考慮した制
動角加速度βを算出する。
所要角度算出手段27は、旋回制動開始前の角速度Ω0
に基づき、上記制動角加速度βで制動を開始してから停
止するまでにブームBが旋回する角度(所要角度)θr
を算出するものである。余裕角度算出手段28は、上記
残り角度θCと所要角度θrの差である余裕角度Δθを
算出するものである。
第2警告制御手段293は、算出された余裕角度Δθが
所定値以下となった時点で警報器31に制御信号を出力
し、警報を行わせるものである。
第2停止制御手段294は、上記余裕角度Δθが0とな
った時点で油圧システム33内のモータへ制御信号を出
力し、上記制動角加速度βでブームBの旋回を停止させ
るとともに、他のクレーン動作を強制的に停止させるも
のである。
以上の手段によって、限界作業領域が設定され、この領
域と現在の作業状態との比較により安全動作が制御され
るようになっている。
次に、この演算制御装置20が実際に行う演算内容およ
び制御内容を説明する。
1)負荷率に関する演算制御 作業半径算出手段21は、まず、ブーム長LBおよびブ
ーム角φによってブームBの撓みを考慮に入れない作業
半径R′およびブームBの撓みによる誤差ΔRを求め、
両者から作業半径Rを算出する。吊上げ荷重算出手段2
2は、算出された作業半径R1ブーム長LB、およびシ
リンダ圧力pから、実際に吊上げられた吊り荷Cの荷重
Wを算出する。負荷率算出手段23は、上記作業半径R
1ブーム長LB、アウトリガジヤツキ105の張出し量
d1〜d4、および予め定められた安全係数αに基づき
、現在の旋回角θに対応する定格荷重Woを算出し、負
荷率W / W oを算出する。
この負荷率W / W oが90%以上の場合には、第
1警告制御手段291の出力信号を受けた警報器31か
ら警報が発せられるため、作業者は、吊上げた荷Cによ
る荷重Wが定格荷重WOに近いことを知ることができる
。また、負荷率W / W oが100%を超える場合
、すなわち、実荷重Wが定格荷重Woを上回る場合には
、危険防止のため、第1停止制御手段292の出力信号
によりクレーン10の作動が強制的に停止される。
2)限界作業領域に関する演算制御 限界作業領域設定手段24は、上記吊上げ荷重W1およ
び各アウトリガジヤツキ105の張出し量d1〜d4に
応じた限界作業領域を設定する。
その設定要領を第4図に示す。まず、クレーン10の旋
回中心0から各アウトリガジヤツキ105の張出し位置
FL、FR,RL、RRへ直線を引き、アウトリガジヤ
ツキ105の張出し量が少ない側(この図ではクレーン
10の左側)に引いた直線から予め定められた一定の角
度ψだけ中心側にずらした線を境界線41.42とする
。そして、この境界線41.42を境としてクレーン1
0の右側の領域を安定区間とし、この区間には、実際の
吊上げ荷重Wに応じた最大の許容作業半径(第1の許容
作業半径)r工を設定する。すなわち、この区間の限界
作業領域は、上記半径r1をもつ円弧43で囲まれた扇
形になる。
これに対し、上記境界線41.42を境にしてクレーン
10の左側の領域は不安定区間とする。
従来、この不安定区間には上記第1の許容作業半径r1
よりも小さな第2の許容作業半径r2をもつ円弧44か
らなる限界作業領域が設定されていたが(第4図の二点
鎖線参照)、この装置では、第5図にも示されるように
、各境界線41.42上の境界点P1.P2から上記円
弧44に接線し0.L2を引き、これらの接線L1.L
2、および上記円弧44の一部で囲まれる領域を限界作
業領域として設定する。
従って、この限界作業領域設定手段24で設定される限
界作業領域の境界線は、一般に作業半径Rと旋回角θと
の関係式R=f(θ)で表される。
具体的に、安定区間ではR=r1(一定)、不安定区間
中の最不安定区間(円弧44の部分)ではR== r2
≦r□ (一定)となる。また、これ以外の領域、すな
わち接線L1.L2の部分については、第5図に示され
るように、円弧44から直線L1へ移行するときの旋回
角をθ0とすると、Rcos(θ〇−θ)=r2 が成立するので、接線L1は、 R= r2 / cos (θ0−θ)の直線式で表さ
れる。
なお、上記許容作業半径r工、r2は、吊上げ荷重Wに
応じて逐次算出するようにしてもよいし、吊上げ荷重W
を何段階かに分けて各段階別にメモリに記憶させておい
てもよい。例えば、各アウトリガジヤツキ105の張出
し量d1〜d4が一定の場合には、第6図に示されるよ
うに、各吊上げ荷重Wに応じた限界作業領域は全て略相
似形になる(実線62、二点鎖線61.63.64参照
)。
残り角度算出手段25は、現在の作業半径Rおよび旋回
角θに基づき、旋回によって上記限界作業領域を超える
までの残り角度θCを算出する。
例えば、第6図において現在のブームポイントの位置を
Aとし、この位置Aを通る円弧と限界作業領域の領域線
との交点をCとすると、直線OA。
OCのなす角度が残り角度θCとなる。
一方、制動角加速度算出手段26は、次の手順を経るこ
とにより、ブームBの横まげ強度を考慮し、かつ荷振れ
を生じさせない制動角加速度βを算出する。
まず、ブーム慣性モーメント算出手段261は、各ブー
ム部材Bnの慣性モーメントInを次式に基づいて算出
する。
I n  = I IIO+  (Wn  /g)6 
 Rn  2ここで、Inoは各ブーム部材Bnの重心
回りの慣性モーメント(定数)を示し、Wnは各ブーム
部材Bnの自重、gは重力加速度、Rnは各ブーム部材
Bnの重心の旋回半径を示す。
許容角加速度算出手段262は、次のようにして許容角
加速度β1を求める。
一般に、クレーン10のブームBおよびブームフット1
02は十分な強度を有しているが、ブーム長LBが長く
なると、旋回制動時に発生する慣性力に起因してブーム
Bに大きな横曲げ力が作用する。この横曲げ力による強
度的な負担はブームフット102付近で最大となるので
、ここでは、旋回軸101回りのモーメントに基づいて
強度評価を行うようにしている。
具体的に、旋回制動時の角加速度をβ′ とすると、ブ
ームBの旋回に起因してその旋回中心に作用するモーメ
ントNBは次式で表される。
NB = (W/l R2β′+ΣInβ′・・・■−
1 ここで、Wは上記吊上げ荷重算出手段22で算出された
吊上げ荷重である。また、ブームBの横曲げ強度に関す
る定格荷重をWo’ とすると、この強度についての許
容条件は次の0式で表される。
NO/RB≦Wo ・・・■ ただし、RB =LB cos φ この0式に0式を代入すると、 (W/l R2β’ /RB+ΣInβ’ /RB−1 ≦WO’ ・・・■ 従って、この■式を満たす最大の角加速度β′を許容角
加速度β1に設定すればよい。なお、上記定格荷重Wo
’ は一定の値に定めてもよいが、ブー4Bの撓みなど
を考慮して、ブーム長LBや作業半径Rが大きくなるほ
ど小さい値に設定するようにしてもよい。
実際角加速度算出手段263は、このようにして算出さ
れた許容角加速度β1と、角速度センサ16およびロー
プ長センサ17の検出結果から求められるブーム角速度
(減速前の角速度)Ω0および荷振れ径lとに基づいて
、実際の制動角加速度βを算出する。
その算出要領を説明する。まず、クレーン1゜に吊下げ
られた吊り荷Cについて、第7図に示されるような単振
り子のモデルを考える。この系の微分方程式は次式で与
えられる。
η+<(j/l)η=−V/A’  ・・・■V=Vo
 +a t  ・・・■ ここで、ηは吊り荷Cの振れ角、■は時間tとともに変
化するブームポイントの旋回速度、V。
は同ブームポイントの旋回停止開始前の旋回速度(=R
Ωo)、aはその加速度を示す。■式の両辺を時間tで
微分して0式の右辺に代入し、かっ0式の両辺にdη/
dtを掛け、初期条件(1=0でη=0.77=O)の
下で積分すると、次の0式が得られる。
(η十a/9) 2+(う/ω)2=(37g)2・・
・■ ただし、ω=v’T77 この式をηとう/ωに関する位相平面上に表すと、第8
図に示されるように、点A(−37g。
0)を中心として原点0 (0,0)を通る円を描くこ
とになる。この円を1周するための時間、すなわち単振
り子の状態が原点Oから変化して同状態に復帰する周期
Tは、T=2π/ω で与えられるため、クレーンの旋
回停止を開始した時点(点O)から時間nT(nは自然
数)後に完全停止するように角加速度βを設定すれば、
吊り荷の振れなくクレーンを停止させることができる。
方、上記ωは重力加速度qおよび振れ径!で決定される
一定値であるため、荷振れのない旋回停止が可能な角加
速度βは次式より求めることができる。
β=−Ωo/nT =−ωΩo / 2 nπ  (nは自然数)また、ブ
ームBの横曲げ強度に関しては1β≦β□が条件である
ため、この条件を満たす範囲内で最小の自然数nを選択
することにより、必要最小時間で荷振れなくクレーンを
停止させるための実際の制動角加速度βを得ることがで
きる。
所要角度算出手段27は、現在の角速度(すなわち制動
前の角速度)Ω0に基づき、上記制動角加速度βで旋回
停止を行う場合に制動を開始してから完全に停止するま
でに必要な旋回角度(所要角度)θrを算出する。具体
的に、制動を開始してから完全停止するまでの所要時間
をtとすると、Ω0+β1=0 θr=βt2/2+Ωot の2式が成立するので、両式からtを消去することによ
り、所要角度θrが得られる。
余裕角度算出手段28は、制動を開始するまでに現在の
角速度Ω0で旋回できる角度、すなわち余裕角度Δθ(
=θC−θr)を算出する。例えば第6図において、位
置Cで完全停止するために制動を開始しなければならな
い位置をDとすると、上記余裕角度Δθは直線OA、O
Dのなす角度となる。
第2停止制御手段294は、この算出された余裕角度Δ
θが0となった時点、例えば第6図ではブームBが位置
りに到達した時点で、油圧システム33に制御信号を出
力することにより、ブームBの旋回制動および他のクレ
ーン動作の強制停止を行う。このとき、吊り荷Cの振れ
を防ぐため、上記制動角加速度βで停止するように油圧
モータ圧力PBを設定する。
この油圧モータ圧力PBの算出要領の一例を示す。いま
、ブームB以外の旋回部材に関する慣性モーメントの総
和をIuとすると、旋回制動に必要なトルクTBは、 TB = l  (W/l R2β+ΣIn β+Iu
 βn騨1 ・・・■ となる。一方、このトルクTBは油圧モータ側の条件と
次式の関係にある。
TB = (PB QH/ 200π)  ・io/ 
rrm・・・■ QH:モータ容量 tO:絶減速比 6m :機械効率 従って、この■式を上記0式に代入することにより、実
際の油圧モータ圧力PRを得ることができる。
これに対し、第2警告制御手段293は、上記余裕角度
Δθが0でなく所定値以下になった時点で警報器31に
制御信号を出力し、警報を行わせる。これによって作業
者は、あと残り僅かな旋回で、自動的に制動がかけられ
ることを知ることができる。
さらに、この演算制御装置20は、多値に関する情報信
号を表示装置32に出力し、第6図に示されるような画
面表示を行わせる。すなわち表示装置32は、その画面
上に、クレーン10のロアフレームの位置、各アウトリ
ガジヤツキ105の張出し位置FL、FR,RL、RR
,限界作業領域(例えば吊上げ荷重WがLotの場合に
は実線62)、さらには作業半径Rおよび旋回角θの双
方を示す線分60を表示する。これによって作業者は、
現在の作業状態と限界作業領域との関係を一目で把握す
ることができる。
以上のように、この装置では、限界作業領域の設定に関
し、第4図に示されるような境界線41゜42で安定区
間と不安定区間とに分けるとともに、不安定区間につい
ては、−律に第2の許容作業半径r2をもつ限界作業領
域を設定するのではなく、この第2の許容作業半径r2
から第1の許容作業半径まで連続的に変化するような限
界作業領域を設定するので、従来のように境界線41.
42で断続的に許容作業半径が変化するものに比べ、作
業者は違和感を感じることなく容易に限界作業領域を把
握することができ、また実際にクレーン10で作業でき
る範囲も大幅に拡大することができる。具体的に、第4
図の場合にはノ1ツチングで示された分だけ領域が拡大
される。
また、同図における破線45は、各作業半径および旋回
角から算出される定格荷重Woから逆算して求められた
限界作業領域を示したものであるが、この破線45の領
域に比べ、本装置で設定される領域は非常に把握し易く
、しかもその作業可能範囲がほとんど変らないことが良
く分かる。特に、この装置のように限界作業領域が表示
装置32に表示されるものでは、作業者が受けるイメー
ジの差はより顕著となる。
さらに、ブームBの旋回によるロアフレームの捩り変形
は、ブームBがアウトリガジヤツキ105のほぼ上方に
位置する点で最大となるため、上記破線45で示される
長方形状の領域の4隅の部分の実際の作業能力は計算で
求められた値よりも小さくなるので、この装置のように
安定区間全体を単一の円弧で設定した領域は、より現実
に即しているといえる。
なお、上記実施例では円弧43から円弧44へ移るまで
の領域を、円弧44への接線L1.L2で決めるように
しているが、本発明では第1の作業半径r1から第2の
作業半径r2まで連続的に変化するものであればよく、
例えばR=bθ(bは定数)で示される曲線等、他の直
線や曲線で決めるようにしてもよい。
また、本発明は限界作業領域に基づいて安全動作が制御
されるものであれば適用が可能であり、その具体的な制
御内容は問わない。本発明が適用されるクレーンの種類
も問わず、旋回可能なブームを備え、その所定位置に荷
が吊り下げられるものであればよい。
〔発明の効果〕
以上のように本発明は、吊上げ荷重およびアウトリガジ
ヤツキの張出し量に基づいて設定される限界作業領域に
ついて、安定区間には第1の許容作業半径を設定し、不
安定区間中の最不安定区間には第2の許容作業半径を設
定し、それ以外の領域では上記第1の許容作業半径から
第2の作業半径まで連続的に変化するような許容作業半
径を設定するようにしたものであるので、従来に比べ、
作業者にとって限界作業領域が把握し易く、またより広
い作業可能範囲を確保することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例におけるクレーンに備えられ
た演算制御装置の入出力関係を示した図、第2図は同演
算制御装置の機能構成図、第3図は同演算制御装置にお
ける制動角加速度算出手段の機能構成図、第4図は上記
演算制御装置により設定される限界作業領域を示すR−
θ平面図、第5図は同限界作業領域の要部を示すR−θ
平面図、第6図は表示装置により表示される画像を示す
R−θ平面図、第7図は吊り荷の状態を単振り子として
表わした説明図、第8図は同吊り荷の振れ角と振れ速度
に関する式を位相空間上に表わしたグラフ、第9図は上
記クレーンの側面図である。 10・・・クレーン、105・・・アウトリガジヤツキ
、11・・・ブーム長センサ(作業半径検出手段を構成
)12・・・ブーム角センサ(作業半径検出手段を構成
)、14・・・アウトリガジヤツキ張出し量センサ(ア
ウトリガジヤツキ検出手段)、20・・・演算制御装置
、21・・・作業半径算出手段(作業半径検出手段を構
成)、24・・・限界作業領域算出手段、293・・・
第2警告制御手段(作動手段)、294・・・第2停止
制御手段(作動手段)、B・・・ブーム、C・・・吊り
荷、R・・・作業半径、rl・・・第1の許容作業半径
、r2・・・第2の許容作業半径、WO・・・定格荷重

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、旋回可能なブームとアウトリガジャッキとを備え、
    上記ブームの所定位置に吊り荷が吊下げられるクレーン
    の安全装置であって、ブームの作業半径を検出する作業
    半径検出手段と、旋回角を検出する旋回角検出手段と、
    各アウトリガジャッキの張出し量を検出するアウトリガ
    ジャッキ検出手段と、上記吊り荷の重量および各アウト
    リガジャッキの張出し量に応じたブームの限界作業領域
    を設定する限界作業領域設定手段と、この算出された限
    界作業領域と実際のブームの作業半径および旋回角とに
    基づいて安全動作を行わせる作動手段とを備えるととも
    に、上記限界作業領域を周方向について安定区間と不安
    定区間とに分け、安定区間には第1の許容作業半径を設
    定し、不安定区間中の最不安定区間には上記第1の許容
    作業半径よりも小さい第2の許容作業半径を設定し、そ
    れ以外の区間には旋回角に応じて上記第1の許容作業半
    径から第2の許容作業半径まで連続的に減少するような
    許容作業半径を設定するように上記限界作業領域設定手
    段を構成したことを特徴とするクレーンの安全装置。
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