JPH0632588A - 建設機械の作業状態表示装置 - Google Patents

建設機械の作業状態表示装置

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JPH0632588A
JPH0632588A JP27771691A JP27771691A JPH0632588A JP H0632588 A JPH0632588 A JP H0632588A JP 27771691 A JP27771691 A JP 27771691A JP 27771691 A JP27771691 A JP 27771691A JP H0632588 A JPH0632588 A JP H0632588A
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JP
Japan
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load
rated load
boom
angle
rated
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JP27771691A
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English (en)
Inventor
Norihiko Hayashi
憲彦 林
Hideaki Yoshimatsu
英昭 吉松
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 現在の作業状態と定格荷重との関係を容易か
つ的確に表示する。 【構成】 全周定格荷重算出手段24において全周にわ
たる定格荷重曲線DLを設定し、この定格荷重曲線DL
と、ブームBの吊上げ荷重W及び旋回角θを示す線分4
0とを表示装置32において同一画面上に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、旋回可能なブーム等の
上部旋回体を備えたクレーン等の建設機械において、そ
のアウトリガジャッキの張出し状態に応じた定格荷重を
設定し、これを有効に表示する作業状態表示装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、上記のような建設機械では、そ
の旋回作業中での座屈や転倒等を防ぐことが重要であ
り、このため、作業状態が安全領域を超えた場合に強制
的にブーム等の動作を自動停止させるといった安全装置
が種々提案されている。従来、このような装置では、許
容条件が旋回角にかかわらず360°全域にわたって同
等に設定されていたが、クレーンに備えられるアウトリ
ガジャッキは常に完全に水平に張り出されるとは限ら
ず、小幅の道路など、作業場所によっては一部のアウト
リガジャッキの水平張出し量が各々異なることがあるた
め、この場合には旋回角によっても許容条件を変える必
要がある。このため、運転者が、現在、建設機械をどの
ような条件下で運転しているのかを的確に把握すること
ができる作業状態の表示装置の開発が求められている。
【0003】例えば特開平3−73795号公報では、
ブーム姿勢及びブーム負荷に基づいて全周にわたり負荷
率を演算し、これを負荷率画像として負荷率スケール上
に表示する装置が提案されている。
【0004】また、特開平3−177299号公報に
は、各アウトリガジャッキの水平張出し量に応じてブー
ムの限界作業領域を設定し、この限界作業領域と、ブー
ムの作業半径及び旋回角とを同一画面上に表示するよう
にしたものが示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開平3−73795
号公報の装置は、ディスプレイ上に負荷率を表示するの
みで、実際に作業が可能な領域を直接表示するものでは
ないため、利用者にとっては安全に運転できる領域が一
目で把握しにくい不都合がある。例えば、ブームを起立
させて作業半径を小さくさせると負荷率画像は中心点に
向かって収縮するといった現象が生じることになり、利
用者に違和感を与える。また、現在の吊上げ状態が定格
荷重に対してどれほど余裕があるのかを直感的に把握す
ることも困難である。
【0006】特開平3−115091号公報に示される
装置では、吊り荷を吊ってはじめて作業可能な領域が表
示されるため、実際に荷を吊り上げた状態からの可動範
囲は的確に把握することができるが、荷を実際に吊る前
に、現在位置でどれほどの荷を吊ることができるか、あ
るいはどれほどの荷を追加することができるかといった
判断を行うことが困難であり、荷を吊り上げた後も、現
在の吊上げ荷重が定格荷重に対してどれほど余裕がある
のかを把握することができない。また、クレーン等の建
設機械では、負荷率(定格荷重に対する実際の吊上げ荷
重の比率)が一定値を超えた場合に警報等の処置を行う
ことが強く要望されているが、このような警報装置を備
えたクレーンにおいて、どの位置まで旋回すれば警報が
発せられるかを把握することができない。
【0007】本発明は、このような事情に鑑み、現在の
作業状態と定格荷重との関係を容易かつ的確に把握でき
る情報を表示するクレーン等の建設機械におけ作業状態
表示装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、旋回可能な上
部旋回体と張出し可能な支持部材とを備え、上記上部旋
回体の所定位置に吊り荷が吊り下げられる建設機械の作
業状態表示装置であって、上記旋回体の吊上げ荷重を検
出する吊上げ荷重検出手段と、上記上部旋回体の作業半
径を検出する作業半径検出手段と、上部旋回体の旋回角
を検出する旋回角検出手段と、各支持部材の張出し量を
検出する支持部材検出手段と、上記作業半径及び各支持
部材の張出し量に応じた定格荷重を各旋回角について算
出して全周にわたる定格荷重曲線を設定する全周定格荷
重算出手段と、この全周定格荷重算出手段で設定された
定格荷重曲線と現在の吊上げ荷重及び旋回角とを同一画
面上に表示する表示手段とを備えたものである(請求項
1)。
【0009】ここで、上部旋回体の旋回中心点から上記
定格荷重曲線までの距離及び旋回中心点から現在の吊上
げ荷重の表示点までの距離は、最大定格荷重に対する各
旋回角における定格荷重の比に基づいて設定することが
好ましい(請求項2)。
【0010】さらに、上記定格荷重曲線の内側に一定の
負荷率に対応する位置を結ぶ等負荷率曲線を表示するこ
とにより、後述のようなより優れた効果が得られる(請
求項3)。
【0011】
【作用】まず、請求項1記載の装置によれば、全周定格
荷重算出手段で設定された定格荷重曲線により上部旋回
体の可動範囲が吊荷の有無に関係なく明確に示されると
ともに、この定格荷重曲線と同一の画面上に上部旋回体
の吊上げ荷重及び旋回角が表示されることにより、作業
者は定格荷重と現在の作業状態との関係を一目で把握す
ることができる。
【0012】さらに、請求項2記載の装置によれば、上
部旋回体の旋回中心点から上記定格荷重曲線までの距離
等が、実際の定格荷重そのものに基づいて設定されるの
ではなく、最大定格荷重に対する各旋回角における定格
荷重の比に基づいて設定されるので、運転中に作業半径
が変化する等して定格荷重が増減しても定格荷重曲線の
大きさはほとんど変動せず、表示画面を有効に利用でき
る。しかも、定格荷重曲線と現在の作業状態との関係は
常時安定して表示される。
【0013】また、請求項3記載の装置によれば、上記
定格荷重曲線に加えて等負荷率曲線が表示されることに
より、運転者は各位置での負荷率をより容易に把握する
ことが可能となる。
【0014】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基づいて説明す
る。なお、ここでは建設機械の一例としてクレーンを開
示するが、本発明は上部旋回体を備えた様々な建設機械
について適用が可能なものである。
【0015】図15に示されるクレーン10は、鉛直方
向の旋回軸101周りに旋回可能なブームフット(上部
旋回体を構成)102を備え、このブームフット102
に、N個のブーム部材B1〜BNからなる伸縮可能なブー
ムBが取付けられている。このブームBは、水平方向の
回動軸103を中心に回動可能(起伏可能)に構成さ
れ、その先端部(ブームポイント)にロープ104で吊
り荷Cが吊り下げられている。なお、以下の説明でBn
(n=1,2,…,N)は、ブームフット102側から
数えてn番目のブーム部材を示すものとする。
【0016】このクレーン10のロアフレームの前後左
右の4隅には、側方に張り出されるアウトリガジャッキ
105が配設されている。各アウトリガジャッキ105
の水平張出し量は個別に設定可能となっている。
【0017】このクレーン10には、図1に示されるよ
うなブーム長センサ11、ブーム角センサ12、シリン
ダ圧力センサ13、アウトリガジャッキ水平張出し量セ
ンサ14、旋回角センサ15、旋回角速度センサ16、
及びロープ長センサ17が配設され、各センサの検出信
号が演算制御装置20に入力されるとともに、この演算
制御装置20からは、警報器31、ディスプレイ画面を
もつ表示装置32、及び旋回駆動用の油圧システム33
に制御信号が出力されるようになっている。
【0018】図2は、上記演算制御装置20の機能構成
を示したものである。この演算制御装置20は、大別し
て、 1)負荷率に関する演算制御 2)ブームの旋回に関する演算制御 の2つを行うように構成されている。
【0019】1)負荷率の演算制御に関する機能構成 図において、作業半径算出手段21は、ブーム長センサ
11及びブーム角センサ12により各々検出されたブー
ム長LB及びブーム角φから吊り荷Cの作業半径Rを算
出するものである。吊上げ荷重算出手段22は、上記ブ
ーム長LB、ブーム角φ、及びシリンダ圧力センサ13
により検出されたブームアッパのシリンダ圧力pによ
り、実際に吊り上げられた吊り荷Cによる荷重Wを算出
するものである。
【0020】負荷率算出手段23は、吊上げ荷重算出手
段22で算出されたブームBの吊上げ荷重Wと、旋回角
センサ15で検出された旋回角θと、後述の全周定格荷
重算出手段24で演算された各旋回角θについての定格
荷重Woとに基づき、この定格荷重Woに対する実際の
吊上げ荷重Wの比、すなわち、負荷率W/Woを算出す
るものである。
【0021】第1警告制御手段(第1の作動手段)29
1は、上記負荷率算出手段23により算出された負荷率
W/Woが90%以上となった時点で警報器31へ制御
信号を出力し、警報を行わせるものである。第1停止制
御手段(第1の作動手段)292は、上記負荷率W/W
oが100%を超えた時点で油圧システム30に制御信
号を出力し、旋回動作を除くクレーン動作を強制的に停
止させるものである。
【0022】以上の手段によって、負荷率W/Woの算
出、及びこの負荷率W/Woに基づく安全動作の制御が
なされる。
【0023】 2)ブーム旋回の演算制御に関する機能構成 全周定格荷重算出手段24は、上記作業半径R、及び上
記アウトリガジャッキ水平張出し量センサ14で検出さ
れた各アウトリガジャッキ105の水平張出し量d1
4に基づき、クレーン10の全周定格荷重、すなわ
ち、その時の作業半径Rで安全な範囲の荷重(定格荷
重)Woを全ての旋回角θについて算出するものであ
る。具体的には、図3に示されるような前方能力算出手
段241、アウトリガジャッキモード判別手段242、
側方能力算出手段243、扁平率算出手段244、変曲
角算出手段245、補間演算手段246、曲線設定手段
247とを備え、ここで設定される定格荷重Wo は、旋
回角θとの関係式Wo=f(θ)で与えられる。
【0024】残り角度算出手段25は、ブームBが現在
の位置から定格荷重曲線上に達するまでに旋回できる残
り角度θcを算出するものである。
【0025】制動角加速度算出手段26は、上記作業半
径R、ブーム長LB、ブーム角φ、及び角速度センサ1
6とロープ長センサ17とにより各々検出される角速度
Ωo及び吊り荷の振れ径l(エル)に基づき、実際の制
動角加速度βを算出するものである。具体的には、図3
に示されるようなブーム慣性モーメント算出手段26
1、許容角加速度算出手段262、及び実際角加速度算
出手段263を備え、クレーン停止時に吊り荷Cの振れ
を生じさせず、かつ強制停止時の慣性力に対するブーム
Bの横曲げ強度を考慮した制動角加速度βを算出する。
【0026】所要角度算出手段27は、旋回制動開始前
の角速度Ωoに基づき、上記制動角加速度βで制動を開
始してから停止するまでにブームBが旋回する角度(所
要角度)θrを算出するものである。余裕角度算出手段
28は、上記残り角度θcと所要角度θrの差である余
裕角度Δθを算出するものである。
【0027】第2警告制御手段293は、算出された余
裕角度Δθが所定値以下となった時点で警報器31に制
御信号を出力し、警報を行わせるものである。第2停止
制御手段(第2の作動手段)294は、上記余裕角度Δ
θが0となった時点で油圧システム33内のモータの制
御信号を出力し、上記制動角加速度βでブームBの旋回
を制動、停止させるとともに、この時点からさらに作業
半径Rが大きくなる動作を強制的に停止させるものであ
る。
【0028】以上の手段によって、全周にわたる定格荷
重曲線が設定され、これと現在の作業状態との比較によ
り安全動作が制御されるようになっている。
【0029】次に、この演算制御装置20が実際に行う
演算内容及び制御内容を説明する。
【0030】1)負荷率に関する演算制御 作業半径算出手段21は、まず、ブーム長LB及びブー
ム角φによってブームBのたわみを考慮に入れない作業
半径R′及びブームBのたわみによる誤差ΔRを求め、
両者から作業半径Rを算出する。吊上げ荷重算出手段2
2は、算出された作業半径R、ブーム長LB、及びシリ
ンダ圧力pから、実際に吊り上げられた吊り荷Cの荷重
Wを算出する。全周定格荷重算出手段24は、後述の要
領により、現在の作業半径Rやアウトリガジャッキ10
5の水平張出し量d1〜d4等に基づき、定格荷重Woを
旋回角の関数f(θ)という形で全周にわたって算出す
る。さらに、負荷率算出手段23は、現在の旋回角θに
対応する定格荷重Wo及び吊上げ荷重Wに基づいて負荷
率W/Woを算出する。
【0031】この負荷率W/Woが90%以上の場合に
は、第1警告制御手段291の出力信号を受けた警報器
31から警報が発せられるため、作業者は、吊り上げた
荷Cによる荷重Wが定格荷重Woに近いことを知ること
ができる。また、負荷率W/Woが100%を超える場
合、すなわち、実荷重Wが定格荷重Woを上回る場合に
は、危険防止のため、第1停止制御手段292の出力信
号により、旋回を除くクレーン動作(ブームBの伸長・
倒伏、吊り荷Cの巻上げ等)が強制的に停止される。
【0032】2)ブームの旋回に関する演算制御 全周定格荷重算出手段24は、上記作業半径R、及び各
アウトリガジャッキ105の水平張出し量d1〜d4に応
じた定格荷重曲線を設定する。
【0033】その設定動作を、前記図3、図5のフロー
チャート、さらには図6〜図11の説明図を参照しなが
ら説明する。
【0034】上記作業半径算出手段21により作業半径
Rが算出された(図5のステップS1)後、まず、図3
に示される前方能力算出手段241は、上記作業半径R
に基づいて、前方能力を示すパラメータである、ブーム
Bが前後方向にある場合の定格荷重(第1の定格荷重)
01を演算する(ステップS2)。なお、どこまでの領
域をクレーンの前方(及び後方)とし、どこまでの領域
をクレーンの側方とするかは、後述の変曲角の演算で決
定される。
【0035】この前方能力を決定する第1の定格荷重W
01は、各アウトリガジャッキ105の水平張出し量に関
係なく定められる。この実施例では、上記前方能力算出
手段241が、図6に示されるように4種類のブーム長
LBについて、作業半径Rに対応する定格荷重W01を記
憶しており、このデータに基づいて、現在のブーム長L
B及び定格荷重Rに適した第1の定格荷重W01が算出さ
れる。なお、実際のブーム長LBが上記4つのブーム長
に該当せず、その間の値である場合には、その値を挾む
2つのブーム長にそれぞれ対応する値から直線補間演算
により適当な値W01が求められる。
【0036】一方、アウトリガジャッキモード判別手段
242においては、各アウトリガジャッキ105の水平
張出し量に基づいて、現在のアウトリガジャッキモード
(アウトリガジャッキ張出し状態)の判別がクレーンの
左右両側について個別に行われる(ステップS3)。各
アウトリガジャッキ105の水平張出し量は、図8にも
示されるように、その場(張出さず)、中間1(小さめ
の中間張出し)、中間2(大きめの中間張出し)、及び
全張出しの4つに切替可能とされており、従って、上記
アウトリガジャッキモードは次の表1に示す10種類の
モードのいずれかに該当することになる。
【0037】
【表1】
【0038】次に、側方能力算出手段243は、上記作
業半径Rとアウトリガジャッキモードとにより、側方能
力のパラメータである、ブームBが左右方向にある場合
の定格荷重(第2の定格荷重)W02を算出する(ステッ
プS4)。具体的に、この側方能力算出手段243は、
上記10種類のアウトリガジャッキモードについて個別
に、前記図6に示されるグラフと同様のデータ、すなわ
ち作業半径Rに対応する定格荷重W02に関するデータを
記憶し、これに基づいて、第2の定格荷重W02を設定す
る。この第2の定格荷重W02は、当然に、上記第1の定
格荷重W01よりも小さくなるが、この第2の定格荷重W
02は、これ以上吊上げ荷重Wが大きいと安全性を損なう
といった最大限の荷重ではなく、少なくともこれだけの
吊上げ荷重には安全を保証できるという最小限の荷重を
意味し、従って、この第2の定格荷重W02よりも大きな
吊上げ荷重WがブームBに作用しても、安全性を損なわ
ない場合がある。
【0039】次に、上記2つの許容半径W02,W01に基
づき、これらの比W02/W01である扁平率λが扁平率算
出手段244により算出される(ステップS5)。そし
て、この扁平率λと上記アウトリガジャッキモードとに
より、定格荷重曲線の変曲角が求められる(ステップS
6)。
【0040】この変曲角とは、定格荷重曲線を設定する
場合に、この曲線が、定格荷重を半径にもつ円弧から直
線、あるいは直線から円弧に変化する旋回角度を意味す
る。ここで設定される変曲角は、クレーンの前後方向領
域と左右方向領域との境界となる、前後左右4つの第1
の変曲角θF1,θR1(必ず設定される)と、前後の第1
の変曲角同士の間に設定される第2の変曲角θF2,θR2
(設定される場合と設定されない場合とがある)とに大
別される。
【0041】まず、前側の第1の変曲角θF1及び後側の
第1の変曲角θR1は、図8に示されるように、それぞ
れ、前側のアウトリガジャッキ水平張出し量及び後側の
アウトリガジャッキ水平張出し量に応じてこれらとの単
純なる一対一対応により決定される。例えば、クレーン
の前方をθ=0°とし、前側のアウトリガジャッキ10
5の水平張出し量が「その場」で、後側のアウトリガジ
ャッキ105の水平張出し量が「中間2」であるとする
と、前側の第1の変曲角θF1は5°に、後側の第1の変
曲角θR1は180°−30°=150°にそれぞれ設定
される。
【0042】なお、アウトリガジャッキ水平張出し量が
アナログ的に調節可能な機械においては、図9に示され
るように、クレーンの中央Oから各アウトリガジャッキ
の張出し点PF,PRに引いた直線の角度を基準にして、
これよりもある一定の調節角度ψだけずらした角度を第
1の変曲角とするようにしてもよい。
【0043】この第1の変曲角θF1,θR1によって、作
業領域が前後の領域と左右の領域とに分けられ、前後の
領域については、上記第1の定格荷重W01をもつ円弧が
そのまま定格荷重曲線となる。
【0044】次に、左右の領域については、まず、この
領域において第2の変曲角θF2,θR2を設定するか否か
の判別が行われる。
【0045】その判別基準を説明する。上記第1の定格
荷重W01を半径をもつ円弧上において、上記第1の変曲
角θF1,θR1に対応する点同士を直線で結んだ場合、こ
の直線が図10(a)に示されるように第2の定格荷重
02を半径にもつ円弧と交わらない場合と、交わる場合
とが存在するが、交わらない場合には、上記直線がその
まま左右領域における境界線として設定される。これに
対し、上記直線が上記第2の定格荷重W02を半径にもつ
円弧と交わる場合には、この円弧に対して図10(b)
に示されるように各第1の変曲角θF1,θR1に対応する
点から引いた接線の接点に対応する角度が第2の変曲角
θF2,θR2として設定される。
【0046】各変曲角の設定の考え方は以上の通りであ
るが、実際に演算を行うに際しては、上記変曲角演算手
段245に、上記図10(a)のような境界線になるか
同図(b)のような境界線になるかの境となる扁平率λ
oを記憶させるとともに、この境界扁平率λo以上の扁
平率については、各扁平率λ及びアウトリガジャッキモ
ードに対応する第2の変曲角を記憶させておくようにす
ればよい。
【0047】このようにして変曲角が設定された後は、
補間演算手段246により、境界線が直線である領域に
おける定格荷重Woと第1の定格荷重W01との比Wo/W
01、すなわち中間扁平率が、第1の定格荷重W01と第2
の定格荷重W02とに基づき補間演算で求められる(ステ
ップS7)。これにより、図11のグラフに示されるよ
うな全周にわたっての扁平率Wo/W01が求められるこ
ととなる。この全周扁平率に基づき、曲線設定手段24
7により、全周についての定格荷重が設定され(ステッ
プS8)、これにより定格荷重曲線の設定動作が完了す
る。
【0048】この作業半径Rに基づく全周定格荷重の設
定は、図7に示すようなR−θ−Woの円筒座標上に描
いた3次元グラフにより理解することが可能である。こ
のグラフに示される立体面SFは、各作業半径R、旋回
角θに対する定格荷重Woを示しており、この立体面S
Fにおいて車体側方の不安定な領域は、例えば左前、左
後のアウトリガジャッキ105が中間2の状態とする
と、図の正面に描かれるような凹み面SSとなる。従っ
て、この立体面SFと、現在の作業半径Rを半径にもつ
円筒CYとの交線(閉曲線)RPが求めるべき定格荷重
曲線となる。
【0049】図12は、上記のようにして設定された定
格荷重曲線の一例を示したものであり、極座標系のWo
−θ平面で定義される。図において、DLが定格荷重曲
線であり、この定格荷重曲線DLで囲まれた領域、すな
わち斜線で示された領域が安全作業領域となるが、この
図から分かるように、本実施例装置では定格荷重曲線D
Lが左右両側について個別に設定され、かつ前後のアウ
トリガジャッキの水平張出し量の差をも考慮した設定が
なされている。しかも、定格荷重曲線DLは全周にわた
って連続し、かつ使用者にとって把握し易い円弧及び直
線からなる形状となっている。また、A点は、その時点
の実際の荷重と旋回角とを示しており、線分OA(線分
40)により、作業領域内で実際の作業状態が一目で理
解できるようになっている。
【0050】一方、制動角加速度算出手段26は、次の
手順を経ることにより、ブームBの横曲げ強度を考慮
し、かつ荷振れを生じさせない制動角加速度βを算出す
る。
【0051】まず、ブーム慣性モーメント算出手段26
1は、各ブーム部材Bnの慣性モーメントInを次式に
基づいて算出する。
【0052】 In=Ino・cos2φ+(Wn/g)・Rn2 ここで、Inoは各ブーム部材Bnの重心周りの慣性モー
メント(定数)を示し、Wnは各ブーム部材Bnの自
重、gは重力加速度、Rnは各ブーム部材Bnの重心の
旋回半径を示す。
【0053】許容角加速度算出手段262は、次のよう
にして許容角加速度β1を求める。
【0054】一般に、クレーン10のブームB及びブー
ムフット102は十分な強度を有しているが、ブーム長
LBが長くなると、旋回制動時に発生する慣性力に起因
してブームBに大きな横曲げ力が作用する。この横曲げ
力による強度的な負担は、ブームフット102付近で最
大となるので、ここでは、旋回軸101周りのモーメン
トに基づいて強度評価を行うようにしている。
【0055】具体的に、旋回制動時の角加速度をβ′と
すると、ブームBの旋回に起因してその旋回中心に作用
するモーメントNBは、次式「数1」で表される。
【0056】
【数1】
【0057】ここで、Wは上記吊上げ荷重算出手段22
で算出された吊上げ荷重である。また、ブームBの横曲
げ強度に関する定格荷重をWo′(Woα′:α′は安
全係数)とすると、この強度についての許容条件は次式
「数2」で表される。
【0058】
【数2】
【0059】この数2に前記数1を代入すると、次式
「数3」となる。
【0060】
【数3】
【0061】従って、この式「数3」を満たす最大の角
加速度β′を許容角加速度β1に設定すればよい。な
お、上記定格荷重Wo′は一定の値に定めてもよいが、
ブームBのたわみ等を考慮して、ブーム長LBや作業半
径Rが大きくなるほど小さい値に設定するようにしても
よい。
【0062】実際角加速度算出手段263は、このよう
にして算出された許容角加速度β1と、角速度センサ1
6及びロープ長センサ17の検出結果から求められるブ
ーム角速度(減速前の角速度)Ωo及び荷振れ径lとに
基づいて、実際の制動角加速度βを算出する。
【0063】その算出要領を説明する。まず、クレーン
10に吊り下げられた吊り荷Cについて、図13に示さ
れるような単振り子のモデルを考える。この系の微分方
程式は次式「数4」及び「数5」で与えられる。
【0064】
【数4】
【0065】
【数5】V=Vo+at ここで、ηは吊り荷Cの振れ角、Vは時間tとともに変
化するブームポイントの旋回速度、Voは同ブームポイ
ントの旋回停止開始前の旋回速度(=RΩo)、aはそ
の加速度を示す。上記式「数5」の両辺を時間tで微分
して式「数4」の右辺に代入し、初期条件(t=0でη
=0、dη/dt=0)の下で積分すると、次式「数
6」が得られる。
【0066】
【数6】
【0067】この式をηと(dη/dt)/ωに関する
位相平面上に表すと、図14に示されるように、点A
(−a/g,0)を中心として原点O(0,0)を通る
円を描くことになる。この円を一周するための時間、す
なわち単振り子の状態が原点Oから変化して同状態に復
帰する周期Tは、T=2π/ωで与えられるため、クレ
ーンの旋回停止を開始した時点(点O)から時間nT
(nは自然数)後に完全停止するように角加速度βを設
定すれば、旋回停止時に吊り荷の振れを残すことなくク
レーンを停止させることができる。一方、上記ωは重力
加速度g及び振れ径lで決定される一定値であるため、
荷振れのない旋回停止が可能な角加速度βは次式より求
めることができる。
【0068】β=−Ωo/nT=−ωΩo/2nπ
(nは自然数) また、ブームBの横曲げ強度に関しては|β|≦β1
条件であるため、この条件を満たす範囲内で最小の自然
数nを選択することにより、必要最小時間で荷振れなく
クレーンを停止させるための実際の制動角加速度βを得
ることができる。 所要角度算出手段27は、現在の角
速度(すなわち、制動前の角速度)Ωoに基づき、上記
制動角加速度βで旋回停止を行う場合に制動を開始して
から完全に停止するまでに必要な旋回角度(所要角度)
θrを算出する。具体的に、制動を開始してから完全停
止するまでの所要時間をtとすると、 Ωo+βt=0,θr=βt2/2+Ωot の2式が成立するので、両式からtを消去することによ
り、所要角度θrを得ることができる。
【0069】余裕角度算出手段28は、制動を開始する
までに現在の角速度Ωoで旋回できる角度、すなわち余
裕角度Δθ(=θc−θr)を算出する。例えば前記図
12において、位置Cで完全停止するために制動を開始
しなければならない位置をDとすると、上記余裕角度Δ
θは直線OA,ODのなす角度となる。
【0070】第2停止制御手段294は、この算出され
た余裕角度Δθが0となった時点、例えば図12ではブ
ームBが位置Dに到達した時点で、油圧システム33に
制御信号を出力することにより、ブームBの旋回制動及
び現時点から作業半径が大きくなる動作の強制停止を行
う。この時、吊り荷Cの振れを防ぐため、上記制動角加
速度βで停止するように油圧モータ圧力PBを設定す
る。
【0071】この油圧モータ圧力PBの算出要領の一例
を示す。いま、ブームB以外の上部旋回体の部材に関す
る慣性モーメントの総和をIuとすると、旋回制動に必
要なトルクTBは、次式「数7」となる。
【0072】
【数7】
【0073】ここで、吊荷の加速度β″は式「数3」と
式「数5」を初期条件t=0でη=0かつdη/dt=
0で解くと、ここでは詳細を述べないが次式で表され
る。
【0074】β″=(1−cosωt)・β 一方、このトルクTBは、油圧モータ側の条件とね詳細
はここでは述べないが概略次式「数8」の関係にある。
【0075】
【数8】
【0076】従って、この式「数8」を上記式「数7」
に代入することにより、実際の油圧モータ圧力PBを得
ることができる。
【0077】これに対し、第2警告制御手段293は、
上記余裕角度Δθが0でなく所定値以下になった時点で
警報器31に制御信号を出力し、警報を行わせる。これ
によって作業者は、あと残りわずかな旋回で、自動的に
制動がかけられることを知ることができる。
【0078】さらに、この演算制御装置20は、各値に
関する情報信号を表示装置32に出力し、図12に示さ
れるような定格荷重曲線DL、現在の荷重Wと旋回角θ
の双方を示す線分40のほか、クレーン10のロアフレ
ームの位置、各アウトリガジャッキ105の張出し位
置、一定の負荷率(図では90%)の位置を結ぶ等負荷
率曲線AL等を表示する。これによって作業者は、現在
の作業状態が定格荷重Wo に対してどれほど余裕がある
のかを一目で把握することができる。
【0079】ここで、クレーンの旋回中心点Oから上記
定格荷重曲線DLまでの距離は、実際の定格荷重Woそ
のものの値に基づいて設定するのではなく、最大定格荷
重(すなわち第1の定格荷重W01)に対する各旋回角θ
での定格荷重Woの比Wo/W01(すなわち扁平率λ)に
基づいて設定するように全周定格荷重算出手段24を構
成すれば、より安定した見易い画像を運転者に提供する
ことができる。すなわち、クレーンの旋回中心点Oから
上記定格荷重曲線DLまでの距離を定格荷重Woそのも
のの値に基づいて設定した場合には、運転中に作業半径
Rが変化する等して定格荷重Woが増減すると定格荷重
曲線DLの大きさまで頻繁に変わることになり、運転者
にとって非常に見づらい画像となるが、上記距離を最大
定格荷重(すなわち第1の定格荷重Wo)に対する各旋回
角θでの定格荷重Woの比率に基づいて設定する(すな
わち上記距離を無次元化する)ことにより、定格荷重W
oが多少変動しても定格荷重曲線DLの大きさがほとん
ど変化しなくなり(特に前方領域では必ずWo/W01
1となる。)、よって運転者に常時見易い画像を提供す
ることができる。また、表示画面の大きさを有効に利用
できることになる。この場合、線分40の長さも、定格
荷重Woそのものの値に基づいて設定するのではなく、
荷重比率Wo/W01に基づいて設定することにより、定
格荷重Woと実際の吊上げ荷重Wとの関係は的確に表示
することができる。
【0080】さらに、この装置では、上記定格荷重曲線
DLに加え、その内側に等負荷率曲線ALを表示してい
るので、各位置での負荷率をより容易に把握することが
可能である。
【0081】また、この実施例装置では、上記定格荷重
曲線DLは全周にわたって連続する規則的な閉曲線に設
定されているので、従来のように作業者にとって予測の
つかない不規則な定格荷重曲線が設定されるものに比
べ、作業者は違和感を感じることなく容易に運転可能領
域を把握することができる。しかも、前後のアウトリガ
ジャッキ105の水平張出し量を考慮した定格荷重設定
を行っているので、機械の安全性は確実に確保される。
【0082】さらに、この装置では、吊り荷Cの振れを
残さずに旋回を制動、停止させるための所要角度|θr
|と、定格荷重曲線に到達するまでに旋回できる残り角
度θcとを算出し、両角度の比較によって旋回制動を開
始するようにしているので、定格荷重を超えない領域に
安全かつ確実に上部旋回体を停止させることができる。
具体的には、両角度が一致する前の時点で警報を行うこ
とにより、作業者に旋回速度の抑制を促し、さらに両角
度が一致する点からは荷振れが残らない制動角加速度で
自動的に旋回制動を行うことができる。ここで、余裕角
度Δθが0となった時点から制動を開始するのではな
く、余裕をみて上記角度Δθが所定値以下になったとき
に制動をかけるようにしてもよいし、上記余裕角度Δθ
を角速度Ωoで除した余裕時間Δtを基準に旋回制動や
警告のタイミングを図るようにしてもよい。
【0083】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、例として次のような態様を採ることも可能
である。
【0084】(1) 上記実施例装置において、定格荷重曲
線DL及び線分40に加え、旋回制動を開始しなければ
ならない点(図12では点D)も表示するようにすれ
ば、より効果的である。
【0085】(2) 本発明では、定格荷重曲線の具体的な
形状は問わず、上部旋回体の作業半径やアウトリガジャ
ッキの張出し状態に応じて自由に設定すればよい。ただ
し、前記実施例のように、前方能力のパラメータである
第1の定格荷重W01及び側方能力のバロメータである第
2の定格荷重W02に基づいて全周にわたって連続する定
格荷重曲線を設定するようにすれば、作業者が運転可能
領域を容易に把握することが可能となり、しかもアウト
リガジャッキの異張出しを的確に考慮した制御を実現す
ることが可能になる。
【0086】(3) 上記実施例では、本発明における「張
出し可能な支持部材」として左右に張り出されるアウト
リガジャッキを備えたものを示したが、その他、アウト
リガジャッキが車体の左右に旋回中心軸方向から斜めに
張り出されるものや、車体の幅方向に張出し可能なクロ
ーラを備えたクローラクレーンについても本発明を適用
することができる。すなわち、このようなクローラクレ
ーンにおいても、左右のクローラの張出し幅が異なる状
態で使用する場合には、旋回方向によって吊り上げ能力
が変化するので、本発明の適用によって上記と同様の優
れた効果を得ることができる。
【0087】(4) 本発明において、負荷率に基づく安全
動作の制御は特に要しないが、このような制御を行う場
合、負荷率W/Woを算出する際に改めて定格荷重Woを
演算する必要がなく、全周定格荷重算出手段24で算出
した定格荷重をそのまま利用することができる利点があ
る。ここで負荷率に基づく安全動作としては、上記警告
や強制停止動作の他、注意を促すための表示等、例えば
負荷率をそのまま表示する動作であっても有効である。
【0088】
【発明の効果】以上のように本発明は、定格荷重曲線と
上部旋回体の旋回状況とを同一画面上に表示するように
したものであるので、クレーンの作業者は両者の一目で
正確に把握することができ、これに基づいて安全性を考
慮した的確な旋回運転を行うことができる効果がある。
特に、荷を吊る前にどれだけの重量の荷を吊ることがで
きるかの予測や、運転中における定格荷重に対する実際
の吊上げ荷重の余裕の把握を直感的に行うことが可能と
なる。
【0089】さらに、請求項2記載の装置によれば、上
部旋回体の旋回中心点から定格荷重曲線までの距離等
が、最大定格荷重に対する各旋回角における定格荷重の
比に基づいて設定されているので、運転中に定格荷重が
増減しても定格荷重曲線の大きさがほとんど変わらない
安定した画像を提供することができる効果がある。
【0090】また、請求項3記載の装置によれば、定格
荷重曲線に加えて等負荷率曲線が表示されることによ
り、運転者が各位値での負荷率をより容易に把握するこ
とができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるクレーンに備えられ
た演算制御装置の入出力関係を示すハード構成図であ
る。
【図2】上記演算制御装置の機能構成図である。
【図3】上記演算制御装置における全周定格荷重算出手
段の機能構成図である。
【図4】上記演算制御装置における制動角加速度算出手
段の機能構成図である。
【図5】上記全周定格荷重算出手段の演算動作を示すフ
ローチャートである。
【図6】上記全周定格荷重算出手段において記憶される
作業半径と吊上げ荷重との関係を示すグラフである。
【図7】上記全周定格荷重算出手段において行われる定
格荷重の補間演算動作を説明するためのグラフである。
【図8】各アウトリガジャッキの水平張出し量と第1の
変曲角との関係を示すR−θ平面図である。
【図9】第1の変曲角の設定方法の他の例を示すWo−
θ平面図である。
【図10】(a)は第2の変曲角が設定されない場合の
定格荷重曲線を示すWo−θ平面図、(b)は第2の変
曲角が設定される場合の定格荷重曲線を示すWo−θ平
面図である。
【図11】全周にわたって設定された扁平率の一例を示
すグラフである。
【図12】設定される定格荷重曲線の一例を示すWo−
θ平面図である。
【図13】吊り荷の状態を単振り子として表した説明図
である。
【図14】上記吊り荷の振れ角と振れ速度に関する式を
位相空間上に表したグラフである。
【図15】上記クレーンの側面図である。
【符号の説明】
10 クレーン 105 アウトリガジャッキ(支持部材) 11 ブーム長センサ(作業半径検出手段を構成) 12 ブーム角センサ(作業半径検出手段を構成) 13 シリンダ圧力センサ(吊上げ荷重検出手段を構
成) 14 アウトリガジャッキ水平張出し量センサ(アウト
リガジャッキ検出手段) 15 旋回角センサ(旋回角
検出手段) 20 演算制御装置 21 作業半径算出手段(作業半径検出手段を構成) 22 吊上げ荷重算出手段(吊上げ荷重検出手段を構
成) 24 全周定格荷重算出手段 32 表示装置(表示手段) B ブーム C 吊り荷 DL 定格荷重曲線 R 作業半径 W 吊上げ荷重 Wo 定格荷重

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 旋回可能な上部旋回体と張出し可能な支
    持部材とを備え、上記上部旋回体の所定位置に吊り荷が
    吊り下げられる建設機械の作業状態表示装置であって、
    上記旋回体の吊上げ荷重を検出する吊上げ荷重検出手段
    と、上記上部旋回体の作業半径を検出する作業半径検出
    手段と、上部旋回体の旋回角を検出する旋回角検出手段
    と、各支持部材の張出し量を検出する支持部材検出手段
    と、上記作業半径及び各支持部材の張出し量に応じた定
    格荷重を各旋回角について算出して全周にわたる定格荷
    重曲線を設定する全周定格荷重算出手段と、この全周定
    格荷重算出手段で設定された定格荷重曲線と現在の吊上
    げ荷重及び旋回角とを同一画面上に表示する表示手段と
    を備えたことを特徴とする建設機械の作業状態表示装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の建設機械の作業状態表示
    装置において、上部旋回体の旋回中心点から上記定格荷
    重曲線までの距離及び旋回中心点から現在の吊上げ荷重
    の表示点までの距離を最大定格荷重に対する各旋回角に
    おける定格荷重の比に基づいて設定するように上記全周
    定格荷重算出手段を構成したことを特徴とする建設機械
    の作業状態表示装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の建設機械の作業
    状態表示装置において、上記定格荷重曲線の内側に一定
    の負荷率に対応する位置を結ぶ等負荷率曲線を表示する
    ように上記表示手段を構成したことを特徴とする建設機
    械の作業状態表示装置。
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