JPH03101928A - 防曇プラスチック - Google Patents

防曇プラスチック

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Publication number
JPH03101928A
JPH03101928A JP12794990A JP12794990A JPH03101928A JP H03101928 A JPH03101928 A JP H03101928A JP 12794990 A JP12794990 A JP 12794990A JP 12794990 A JP12794990 A JP 12794990A JP H03101928 A JPH03101928 A JP H03101928A
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JP
Japan
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plastic
treatment
oxide layer
fog
layer
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Pending
Application number
JP12794990A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Noguchi
和裕 野口
Motokazu Yuasa
基和 湯浅
Takeshi Uehara
剛 上原
Tomoshige Tsutao
友重 蔦尾
Yoshiyuki Fukumoto
福本 義行
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、耐擦傷性を有する防曇プラスチックに関する
(従来の技術) 一aに、プラスチックやガラスの表面温度が、露点以下
になった場合には、それらの表面に微小な水滴が付着し
て曇りを生しる。例えば、眼鏡レンズ、ゴーグル、車の
窓ガラスなどでは、その周囲の温度が急激に低下した場
合に曇りが生しることは良く知られているところである
。このような透明部材に曇りが生じた場合には、先を見
通すことができないので、不快に感じるだけでなく、大
事故につながる危険性もある。このため、従来から透明
部材の曇りを防止するために種々の防曇技術が提案され
ている。
例えば、特開昭60−147446号公報には、アルカ
リ水溶液およびベンジルアルコールを含む溶液を、セル
ローストリアセテートプラスチックシ一トに処理する技
術が提案され、また特開昭60− 141727号公報
にはプラスチックの表面を低温プラズマ処理した後、強
アルカリ性水溶液でケン化処理し、さらに界面活性剤を
塗布する技術が提案されている. (発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記したいずれの方法も防曇性、耐擦傷
性の両者を実用レベル付与するまでには至っていない. 本発明は上記の実情に着目してなされたものであり、そ
の目的は、防曇性と耐擦傷性を共に有する防曇プラスチ
ックを提供することにある。本発明の他の目的はプラス
チックやガラス等の透明部材に貼り付けるだけで簡単に
防曇性を付与することができる防曇プラスチックを提供
することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明の防曇プラスチックは、プラスチック基材の一方
の面に設けられた金属酸化物層が、水酸基を一個以上有
し、かつ水酸基以外の官能基を有する芳香族炭化水素お
よび/または水酸基を二個以上有する芳香族炭化水素を
含有する処理液で処理され、プラスチック基材の他方の
面に粘着剤層設けられており、そのことにより上記目的
が達戒される。
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明において使用するプラスチック基材の一方の面に
は、金属酸化物層が形威されている.金属酸化物層を形
戒する手段は特に限定されるものではない。例えば、真
空蒸着法、スパッタリング?、イオンブレーティング法
などの物理的蒸着法や、プラズマCVD法などの化学的
蒸着法を用いることができる.金属酸化物層の膜厚は耐
擦傷性を上げるためには、厚いほど好ましいが、用途に
よって適宜設定することができる。プラスチック基材と
しては、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネー
ト、ポリメチルメタクリレート、塩化ビニル樹脂、ボリ
スチレン、ポリイミド、ポリプロピレン、ジエチレング
リコールジアリルカーボネート、ポリエチレン、ABS
樹脂、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルエーテルケ
トンなどが使用される.その形態は、戒形品であっても
フィルムであってもよい, 金属酸化物層を構戒する材料は、例えば、SiO■、 
SiO  S AlzOy  、 MgO  、 Zr
Oz、 CaO  ,  丁r(lx、 SnOt、I
nchs 、WOI 、Mo03、BaO 、ZnO 
、NiO SHfOz、TazOi等があげられる.金
属酸化物層は、これら材料にて形威される単層膜や、こ
れらの材料の2種以上の組戒にて形威される単N膜、あ
るいはこれらの単層膜を積層して形威される積層膜であ
ってもよい。特に、金属酸化物層の最上層がシリコン酸
化物またはシリコン酸化物を含む組或物で形威されてい
ることが好ましい。また上記金属酸化物層においては、
その表面が低温プラズマによって処理されていることが
好ましい,低温プラズマとは、減圧下で放電することに
よって発生されたプラズマであり、プラズマ中の電子温
度がイオン温度より、はるかに高い状態のプラズマのこ
とである。低温プラズマを発生方法は、特に限定される
ものではないが、例えば、真空層内を10−5Torr
以下に減圧後、酸素ガス、窒素ガスやアルゴン等の不活
性ガスを導入して真空層内のガス圧をlO〜1 0−”
Torrとし、真空槽内で放電を起こすことにより低温
プラズマを発生させる方法があげられる.放電を起こす
方法は、任意の方法が採用されてよく、例えば、直流放
電、交流放電、高周波放電、マイクロ波放電等による方
法があげられ、高周波放電による方法が好適に使用され
る。高周波放電を起こすための出力は、処理される金属
酸化?1層の種類、厚さ等に応じて適宜決定すればよく
、5〜300Wの範囲が好ましい。
低温プラズマによる金属酸化物層表面の処理時間は、金
属酸化物層の種類、厚さ等に応じて適宜決定すればよく
、10秒〜15分の範囲が好ましい。
本発明においてはプラスチック基材の一方の面の金属酸
化物層が、水酸基を一個以上有し、かつ水酸基以外の官
能基を有する芳香族炭化水素および/または水酸基を二
個以上有する芳香族炭化水素(以下「親水性有機物jと
いう。)を含有する処理液で処理される。ここで、水酸
基以外の官能基とは、例えば、ア主ノ基(−NHZ) 
、カルボキシル基(−COOH ) 、7JL,デヒド
基(−CIO) 、スルホ基(−SO3H ) 、二ト
ロ基(−NOx)等であり、したがって水酸基を一個有
し、かつ水酸基以外の官能恭を有する芳香族炭化水素に
は、例えば、アミノフェノール、ヒドロキシ安息香酸、
ヒドロキシヘンズアルデヒド、ニトロフェノール、フェ
ノールスルホン酸等があげられる.また、水酸基を二個
以上有する芳香族炭化水素には、例えば、ハイドロキノ
ン、レゾルシン、ビロカテキン等があげられる。これら
は、単独で用いてもよく、あるいは複数種のものを併用
してもよい。この処理液は、上記親水性有機物と有機溶
剤とを含有する溶液、あるいは親水性有機物と多量の水
とを含有する溶液、あるいは親水性有機物と水溶性無機
塩類と多量の水とを含有する溶液を用いることができる
.処理液を、親水性有機物と有機溶剤とを含有する溶液
で作製する場合には、親水性有機物の濃度は10重量%
以上が好ましく、防曇性能を考慮すると、30重量%以
上がさらに好ましい.また、処理液のpHは7〜l2が
好ましい。処理液のpH調整は、水酸化ナトリウムある
いはアンモニア等の塩基を用いた水溶液や、塩酸などの
酸を用いた水溶液を添加して行うことができる.処理液
のpHが低すぎると処理時間を長くする必要があり、処
理液のpHが高くなれば、処理時間を短くすることがで
きるが、プラスチック基材の表面に形威された金属酸化
物層の溶出、剥離を起こし易くなる。適正な処理温度お
よび処理時間は、処理液のpHおよびプラスチック基材
の耐熱性、金属酸化物層の種類によって異なる。例えば
、表面に真空蒸着法によってシリコン酸化物が形威され
たポリエチレンテレフタレートフィルムのプラスチック
基材を処理する際に、ハイドロキノン80重量%、エタ
ノール15重量%、水酸化ナトリウム水溶液5重量%か
らなるpH10の処理液を使用する場合は、処理温度5
0〜60℃で処理時間は5分以上とするのが好ましい。
この処理液で使用しうる有機溶剤としては、エタノール
、メタノール、プロパノール、ブタノール、ジエチルエ
ーテル等があげられる. なお、親水性有機物として、ヒドロキシ安息香酸を用い
る場合には、この物質は固体状であり有機溶剤には溶解
しないので、予めヒドロキシ安息香酸の粉末をlO規定
の水酸化ナトリウム水溶液に溶解させ、pHを所定の値
に調整した後、この溶液に有機溶剤を加えるのが好まし
い.処理液を、親水性有機物と多量の水とを含有する溶
液で作製する場合には、親水性有機物の濃度は、0.1
重量%以上が好ましく、処理時間を短縮するためには1
重量%以上がさらに好ましい.また、この処理液のpH
は7〜12が好ましい。
処理液のpH2N整は水酸化ナトリウムあるいはアンモ
ニア等の塩基を用いた水溶液や、塩酸などの酸を用いた
水溶液を添加して行うことができる.処理液のpHが低
すぎると処理時間を長くする必要があり、処理液のpH
が高くなれば、処理時間を短くすることができるが、プ
ラスチック基材の表面に形戒された金属酸化物層の溶出
、剥離を起こし易くなる。適正な処理温度および処理時
間は、上記したようにこの処理液のpHおよびプラスチ
ック基材の耐熱性、金属酸化物層の種類によって異なる
。例えば、表面に真空蒸着法によってシリコン酸化物が
形威されたポリエチレンテレフタレートフィルムのプラ
スチック基材を処理する際に、ハイドロキノンlO重景
%、水酸化ナトリウム水溶液90重量%からなるPHI
Oの処理液を使用する場合には、処理温度50〜60゜
Cで処理時間は5分以上とするのが好ましい。
処理液を、親水性有機物と水溶性無機塩類と多量の水と
を含有する溶液で作製した場合には、親水性有機物の濃
度は、0.1重量%以上が好ましく、処理時間を短縮す
るためは1重量%以上がさらに好ましい.使用しうる水
溶性無機塩類としては、例えば、KCI , NaCl
, LiC1, CaCIt 、Mgc!.、Li!S
O4、κ!SO4 、CaSO4、Na*SOa、Mg
SOn等のアルカリ金属およびアルカリ土類金属の塩化
物および硫酸塩があげられ、特にNaC1, LiCl
が好ましく、その添加量は飽和状態に近いほど好ましい
.また、この処理液のpHは7〜12が好ましい。
処理液のpH調整は水酸化ナトリウムあるいはアンモニ
ア等の塩基を用いた水溶液や、塩酸などの酸を用いた水
溶液を添加して行うことができる。
処理液のpHが低すぎると処理時間を長くする必要があ
り、処理液のpHが高くなれば、処理時間を短くするこ
とができるが、プラスチック基材の表面に形威された金
属酸化物層の溶出、剥離を起こし易くなる.適正な処理
温度および処理時間は、上記したようにこの処理液のp
Hおよびプラスチック基材の耐熱性、金属酸化物層の種
類によって異なる.例えば、表面に真空蒸着法によって
シリコン酸化物が形威されたポリエチレンテレフタレー
トフィルムのプラスチック基材を処理する際に、ハイド
ロキノン10重量%、NaCl15重量%、水酸化ナト
リウム水溶液75重量%からなるpHIOの処理液を使
用する場合は、処理温度50〜60゜Cで処理時間は5
分以上とするのが好ましい。
なお、上記処理液の処理条件においては親水性有機物と
してハイドロキノンについて説明したが、ハイドロキノ
ン以外の親水性有機物を含有する処理液で処理する場合
も、ハイドロキノンを用いた場合と同様の処理条件で行
うことができる。
処理方法としては、特に限定されるものではなく、上記
に示されたプラスチック基材を処理液中に浸漬する方法
以外に、例えば、、ブラスチ・ノク基材の表面に処理液
をスプレーする方法、プラスチック基材の表面に処理液
の蒸気を当てる方法、プラスチック基材の表面に処理液
を塗布した後80〜100%RHの高湿度下で保持する
方法等があげられる。
上記のいずれかの方法で処理されたプラスチック基材は
、処理後、高温下で保持して熱処理を施すことが好まし
い.熱処理条件については、金属酸化物層の種類、プラ
スチック基材の種類、処理液の種類等に応じて適宜決定
されればよいが、湿度30%RH以下、温度50〜15
0゜Cで5分〜3時間熱処理されるのが好ましい。但し
、熱処理温度については、金属酸化物層のプラスチック
基材からの剥離、金属酸化物層のクラック発生等を防ぐ
ためにプラスチック基材の熱変形温度以下であることが
望ましい。また、処理液のpHの強さが金属酸化物層の
プラスチック基材への密着性を損なう場合は、プラスチ
ック基材表面の処理液を中性の水で洗い流してから熱処
理されるのが望ましい. このようにして得られた防曇プラスチックの表面は、優
れた防曇性を発現する.これは、防曇処理された防曇プ
ラスチックの表面を分析した結果、プラスチック基材表
面の金属酸化物層と親水性有機物で形戒される有機物層
とが化学的に結合し、親水性の有機物層が防曇プラスチ
ック基材の表面全体に亘って均一に形威されているため
と思われる。また、有機物層は100入以下の極めて薄
い層であるため、外力によって有機物層に傷が付くこと
もなく、かつ有機物層は金属酸化物層と化学結合してい
るため剥離することもない。
プラスチック基材の他方の面に設けられた粘着剤層は、
アクリル系、ウレタン系、シリコン系、ゴム系等の粘着
剤をプラスチック基材の他方の面に塗布することにより
形或することができる。粘着剤層は透明で光透過率の高
いものが好ましいが、着色されていても光透過率が高い
ものであればよい。また、この粘着剤層の表面には剥離
可能な離型紙を張り付けてもよい. このようにして形威された防曇プラスチックは、その粘
着面層をガラスあるいはプラスチ・ンク表面に張り合わ
せて用いることができ、防曇プラスチックとガラスまた
は他のプラスチックを通して?部を見通すことができる
とともに、その表面に水滴が付着して曇りを生しること
がない。
(実施例) 以下に本発明を実施例に基づいて具体的に説明する. 笈施明』 ハイドロキノン80重量部とエタノール15重量部と少
量の水とを混合した後、1規定の水酸化ナトリウム水溶
液と水を加えて、pH10の処理液100重量部を得た
一方、プラスチック基材として厚さ100μmのポリエ
チレンテレフタレートフィルム(PETフィルム)を使
用し、このPETフイルム表面に真空蒸着法によって2
μm厚さのシリコン酸化物(StO■)の被膜を形威し
た。次に、このようにしてシリコン酸化物層で被覆され
たPETフイルムを、上記処理液中に浸漬し、60゜C
で30分間処理を行った後、処理液より取り出して乾燥
した。
次いで、PETフィルムの裏面にアクリル系粘着剤を塗
布・乾燥し、厚さ40μmのアクリル系粘着剤層を積層
して防曇プラスチックを得た。
次に、この防曇プラスチックの防曇性および耐擦傷性の
評価を行った。防曇性の評価方法は、防曇プラスチック
を15゜C、相対湿度40%の雰囲気中にIO分以上保
った後、防曇プラスチックを40゛C、相対湿度90%
の雰囲気中に放置し、防曇プラスチックの表面を濡らし
た後、布で拭き取る。この操作を繰り返して防曇プラス
チックの表面が曇り始める回数で評価した。耐擦傷性の
評価は、#000スチールウールを防曇プラスチック表
面に当て、このスチールウールを設定荷重で防曇プラス
チック表面押し当てた状態で20回回転させた後、防曇
プラスチックの表面に呼気を吹き付け、この呼気により
防曇プラスチック表面が曇らない最大荷重で示した.結
果を第1表に示す。
劃動組i二玉 第1表に示すように、処理液の組戒および処理条件を変
えた他は、実施例1と同様にして防曇プラスチックを得
た。なお、実施例6では、ヒドロキシ安息香酸25重量
部に対して、水酸化ナトリ?ム水溶液40重量部を加え
て混合した後、エタノール35重量部を加えて処理液を
調整した。
この防曇プラスチックの防曇性および耐擦傷性の評価を
実施例1と同様にして行った。結果を第1表に示す。
L施班ユ PETフィルム表面にSiOz/MgO=4/1 (重
量比)となる組成の金属酸化物層を厚さ2μmに真空蒸
着法により形威した。この金属酸化物層被覆PETフィ
ルムを、第1表に示すように処理液の組成および処理条
件を変えた他は、実施例lと同様にして防曇プラスチッ
クを得た。この防曇プラスチックの防曇性および耐擦傷
性の評価を実施例1と同様にして行った。結果を第1表
に示す.笈施別I PETフィルム表面に厚さ2μmのシリコン酸化物−(
SiO■)の被膜を真空蒸着法により形威し、さらにそ
の上に厚さ0.5μmの酸化チタン(TiO■)の被膜
を形成した。この金属酸化物層被覆PBTフィルムを、
第1表に示すように処理液の組戒および処理条件を変え
た他は、実施例lと同様にして防曇プラスチックを得た
。この防曇ブラスチンクの防曇性および耐擦傷性の評価
を実施例1と同様にして行った。結果を第1表に示す。
X庭葉』− PETフィルム表面に厚さ0.5μmのシリコン酸化物
(SiO )の被膜を真空蒸着法により形威し、さらに
その上に厚さ4μmのシリコン酸化物(SiO。)の被
膜を形威した。この金属酸化物N被覆PETフィルムを
、第l表に示すように処理液の組戒および処理条件を変
えた他は、実施例1と同様にして防曇プラスチックを得
た.この防曇プラスチックの防曇性および耐擦傷性の評
価を実施例1と同様にして行った。結果を第1表に示す
比木0組よ PETフィルム表面に厚さ2μmのシリコン酸化物(S
i02)の被膜を真空蒸着法により形威した。この金属
酸化物層被覆PETフィルムの防曇性および耐擦傷性の
評価を実施例1と同様にして行った。結果を第1表に示
す。
比較1 セルロースアセテートをケン化処理して得られた市販品
の防曇性および耐擦傷性の評価を実施例1と同様にして
行った。結果を第1表に示す。
L校班l PETフィルム上に、親水性樹脂がコーティングされた
市販品の防曇性および耐擦傷性の評価を実施例lと同様
にして行った。結果を第1表に示す。
(以下余白) ?1載LL立 ハイドロキノン30重量部と水を混合した後、水酸化ナ
トリウム水溶液と水を加えてp H 1 0の処理液1
00重量部を得た。
一方、プラスチック基材として厚さ100μmのポリエ
チレンテレフタレートフィルムCP ETフィルム)を
使用し、このPETフィルム表面に真空蒸着法によって
2μm厚さのシリコン酸化物(SiO■)の被膜を形成
した.次に、このようにしてシリコン酸化物層で被覆さ
れたPETフィルムを、上記処理液中に浸漬し、60゜
Cで30分間処理を行った後、処理液より取り出して乾
燥した。
次いで、PETフィルムのM面にアクリル系粘着剤を塗
布・乾燥し、厚さ40μmのアクリル系粘着剤層を積層
して防曇プラスチックを得た。
得られた防曇プラスチックの防曇性および耐擦傷性の評
価を実施例1と同様にして行った。結果を第2表に示す
. 見膨園上上二土ユ 第2表に示すように、処理液の組成および処理?件を変
えた他は、実施例10と同様にして防曇プラスチックを
得た。なお、実施例12では、ヒドロキシ安息香酸に1
0規定の水酸化ナトリウム水溶液を添加して溶解させた
後、水を加えて処理液を調整した。
この防曇プラスチックの防曇性および耐擦傷性の評価を
実施例1と同様にして行った。結果を第2表に示す。
髪搬置土1 PETフィルム表面にStO■/MgO・4/1(重量
比)となる組戒の金属酸化物層を厚さ2μmに真空蒸着
法により形威した。この金属酸化物層被覆PETフィル
ムを、第2表に示すように処理液のm或および処理条件
を変えた他は、実施例10と同様にして防曇プラスチッ
クを得た。この防曇プラスチックの防曇性および耐擦傷
性の評価を実施例lと同様にして行った。結果を第2表
に示す。
見朧斑土1 PETフィルム表面に厚さ2μmのシリコン酸化物(S
ing)の被膜を真空蒸着法により形威し、?らにその
上に厚さ0.5μmの酸化チタン(TrO■)の被膜を
形威した。この金属酸化物層被覆PETフィルムを、第
2表に示すように処理液の組戒および処理条件を変えた
他は、実施例1oと同様にして防曇プラスチックを得た
。この防曇プラスチックの防曇性および耐擦傷性の評価
を実施例lと同様にして行った。結果を第2表に示す。
丈胤班11 PETフィルム表面に厚さ0.5μmのシリコン酸化物
(SiO )の被膜を真空蒸着法により形威し、さらに
その上に、厚さ4μmのシリコン酸化物(Sing)の
被膜を形威した。この金属酸化物層被覆PETフィルム
を、実施例1oと同様にして防曇プラスチックを得た.
この防曇プラスチックの防曇性および耐擦傷性の評価を
実施例1と同様にして行った.結果を第2表に示す。
(以下余白) 実迦ば1と1 ハイドロキノン30重量部とNaC115重量部と水を
混合した後、水酸化ナトリウム水溶液と水を加えて、p
H10の処理液100重量部を得た。
一方、プラスチック基材として厚さ100μmのポリエ
チレンテレフタレートフィルム(PETフィルム)を使
用し、このPETフィルム表面に真空蒸着法によって2
μm厚さのシリコン酸化物(SiOz)の被膜を形威し
た.次に、このようにしてシリコン酸化物層で被覆され
たPETフィルムを、上記処理液中に浸漬し、60℃で
30分間処理を行った後、処理液より取り出して乾燥し
た。
次いで、PETフィルムの裏面にアクリル系粘着剤を塗
布・乾燥し、厚さ40μmのアクリル系粘着剤層を積層
して防曇プラスチックを得た。
得られた防曇プラスチックの防曇性および耐擦傷性の評
価を実施例1と同様にして行った。結果を第3表に示す
. 笈隨銖11二11 第3表に示すように、処理液の組或および処理条件を変
えた他は、実施例21と同様にして防曇プラスチックを
得た。なお、実施例23では、ヒドロキシ安息香酸に1
0規定の水酸化ナトリウム水溶液を添加して溶解させた
後、水を加えて処理液を調整した。
この防曇プラスチックの防曇性および耐擦傷性の評価を
実施例1と同様にして行った.結果を第3表に示す。
笈朧班lユ PETフィルム表面にSiOz/MgO=4/1. (
重量比)となる組戒の金属酸化物層を厚さ2μmに真空
蒸着法により形威した。この金属酸化物層被覆PETフ
ィルムを、第3表に示すように処理条件を変えた他は、
実施例2lと同様にして防曇プラスチックを得た。この
防曇プラスチックの防曇性および耐擦傷性の評価を実施
例1と同様にして行った。結果を第3表に示す。
寛胤明11 PETフィルム表面に厚さ2μmのシリコン酸化物(S
ing)の被膜を真空蒸着法により形成し、さらにその
上に厚さ0.5μmの酸化チタン(TiOX)の被膜を
形戒した.この金属酸化物層被覆PETフィルムを、第
3表に示すように処理条件を変えた他は、実施例2lと
同様にして防曇プラスチックを得た。この防曇プラスチ
ックの防曇性および耐擦傷性の評価を実施例1と同様に
して行った。結果を第3表に示す. 見隨班11 PETフィルム表面に厚さ0.5μmのシリコン酸化物
(SiO )の被膜を真空蒸着法により形成し、さらに
その上に、厚さ4μmのシリコン酸化物(Sing)の
被膜を形威した。この金属酸化物層被覆PETフィルム
を、実施例21と同様にして防曇プラスチックを得た。
この防曇プラスチックの防曇性および耐擦傷性の評価を
実施例lと同様にして行った.結果を第3表に示す。
(以下余白〉 ?遊−1と立 ハイドロキノン30重量部とNaC115重量部と水を
混合した後、水酸化ナトリウム水溶液と水を加えて、p
}IIOの処理液100重量部を得た.一方、プラスチ
ック基材として厚さ1 0 0 amのポリエチレンテ
レフタレートフィルム(PETフィルム)を使用し、こ
のPETフィルム表面に真空蒸着法によって2μm厚さ
のシリコン酸化物(SiO■)の被膜を形威した.次に
、このようにしてシリコン酸化物層で被覆されたPET
フィルムを高周波スパッタリング装置( 13.56M
Hz)に供給し、4 X 1 0−’Torrに減圧し
た後、Arガスを導入してI X 1 0−”Torr
とし、その状態を保ちつつ高周波電力25Wでプラズマ
を発生させて、シリコン酸化物被膜表面を30秒間低温
プラズマ処理した.次に、低温プラズマ処理が施された
シリコン酸化物層で被覆されたPETフィルムを、上記
処理液中に浸漬し、60’Cで30分間処理を行った後
、処理液より取り出し、蒸留水を用いて洗浄してから乾
燥した。
次いで、PETフィルムの裏面にアクリル系粘着剤を塗
布・乾燥し、厚さ40μmのアクリル系粘着剤層を積層
して防曇プラスチックを得た。
得られた防曇プラスチックの防曇性および耐擦傷性の評
価を実施例1と同様にして行ったところ、防曇性は30
0回以上であり、耐擦傷性は500〜600gであった
支胤員1ユ PETフィルム表面に厚さ2μmのシリコン酸化物(S
ing)の被膜を真空蒸着法により形威した.次に、こ
のようにしてシリコン酸化物層で被覆されたPETフィ
ルムを実施例30で用いたのと同様の処理液中に浸漬し
、60℃で30分間処理を行った後、処理液より取り出
し、蒸留水を用いて洗浄してから乾燥した. 次いで、表面が親水化処理されたシリコン酸化物層で被
覆されたPETフイルムを、雰囲気温度が75゜Cに保
持された乾燥機に供給し1時間熱処理した. 次いで、PETフィルムの裏面にアクリル系粘着剤を塗
布・乾燥し、厚さ40μmのアクリル系粘着剤層を積層
して防曇プラスチックを得た。
得られた防曇プラスチックの防曇性および耐擦傷性の評
価を実施例1と同様にして行ったところ、防曇性は30
0回以上であり、耐擦傷性は500〜600gであった
見駈健11 実施例30と同様にして得られた表面が親水化処理され
たシリコン酸化物層で被覆されたPETフィルムを、雰
囲気温度が75゜Cに保持された乾燥機に供給し1時間
熱処理した。
次いで,PETフィルムの裏面にアクリル系粘着剤を塗
布・乾燥し、厚さ40μmのアクリル系粘着剤層を積層
して防曇プラスチックを得た。
得られた防曇プラスチックの防曇性および耐擦傷性の評
価を実施例1と同様にして行ったところ、防曇性は30
0回以上であり、耐擦傷性は500〜600gであった
(発明の効果) このように、本発明によれば、防曇性と耐擦傷性が共に
優れた防曇プラスチックを得ることができる。したがっ
て、この防曇プラスチックを、例えば、眼鏡レンズ、ゴ
ーグル、窓ガラスなどに張り付けることにより、周囲の
急激な温度変化によっても曇りの生じ難い防曇透明部材
を簡単に得ることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.プラスチック基材の一方の面に設けられた金属酸化
    物層が、水酸基を一個以上有し、かつ水酸基以外の官能
    基を有する芳香族炭化水素および/または水酸基を二個
    以上有する芳香族炭化水素を含有する処理液で処理され
    、プラスチック基材の他方の面に粘着剤層が設けられて
    いる防曇プラスチック。
JP12794990A 1989-06-14 1990-05-17 防曇プラスチック Pending JPH03101928A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15098489 1989-06-14
JP1-150984 1989-06-14

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH03101928A true JPH03101928A (ja) 1991-04-26

Family

ID=15508747

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12794990A Pending JPH03101928A (ja) 1989-06-14 1990-05-17 防曇プラスチック

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JP (1) JPH03101928A (ja)

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