JPH0297524A - ポリエステルの製造方法 - Google Patents

ポリエステルの製造方法

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JPH0297524A
JPH0297524A JP24870988A JP24870988A JPH0297524A JP H0297524 A JPH0297524 A JP H0297524A JP 24870988 A JP24870988 A JP 24870988A JP 24870988 A JP24870988 A JP 24870988A JP H0297524 A JPH0297524 A JP H0297524A
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glycol
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JP24870988A
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Toru Morita
森田 融
Tomoaki Ueda
智昭 上田
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本願発明は金属化合物を多量に含有したポリエステルの
製造方法であり、更に詳しくは本願発明により得られた
ポリエステルをポリエステルに配合することにより溶融
製膜時に優れた電気伝導性を付与し得るポリエステルの
製造方法に関する。
[従来の技術] ポリエチレンテレフタレートで代表されるポリエステル
は、優れた物理的、化学的性質を有するため、磁気テー
プ、電絶、コンデンサ、写真材料などの用途でフィルム
として、広く使用されている。
該ポリエステルは得られるフィルム厚みの均一性や透明
性を改良する目的で、または製膜時の生産性を向上させ
ろ目的で未固化のシート状物上面に高電圧を印加し、シ
ート状物を回転冷却ドラムに密着させる方法(以下静電
印加キャスト法という)が特公昭37−6142号公報
により公知である。
また本願出願人は静電印加キャスト性を改良する目的で
マグネシウム、マンガン化合物、アルカリ金属化合物、
リン化合物を特定量比添加する方法を特開昭55−84
322号公報で提案した。
かかる従来技術において、静電印加キャスト性を改良す
る目的でポリエステルの製造過程でマグネシウムやマン
ガン化合物の添加量を増加させると、静電印加えャスト
性は確かに改良されるが、これらの金属化合物を多量に
添加すると得られるポリエステルの透明性が低下したり
、重縮合反応中に熱分解反応を促進し、カルボキシル末
端基(以下CQ○)−I末端基という)が増加するとい
う欠点を有する。
また更には金属化合物を多量に添加したポリエステルを
工業的規模で連続的に製造した場合、添加した化合物に
由来した粒子が生成しやすいだけでなくポリエステル中
に異物が生成しやすくなる。当然のことながら該異物を
含有したポリエステルをフィルムとして成形し、例えば
磁気材料として用いた場合にはドロップアウトの問題を
、またコンデンサとして用いた場合には絶縁破壊電圧の
低下を引き起す。
一方、触媒残渣に基づく粒子を析出させてフィルムとし
た時の易滑性の向上を図ったポリエステルであっても静
電印加キャスト性は不十分なものであった。かかるポリ
エステルの静電印加キャスト性を改良するにはポリエス
テルの製造過程でマグネシウムやマンガン化合物を適当
量併用添加することが考えられる。
しかしながら、このように静電印加キャスト性を向上さ
せる目的でマグネシウム、マンガン化合物を添加して得
られるポリエステルはポリエステルの製造過程で不溶性
の粒子として析出してしまうため、静電印加キャスト性
の改良効果はほとんど認められないばかりか、析出した
粒子によって得られるフィルムの表面欠点を生じる。ま
た、熱安定性の低下をひきおこす。
更には従来技術においての配合用ポリエステルは金属化
合物の含有量が少ないなめ、静電印加キャスト性を付i
−するのには配合量を増やす必要があり、最終製品の易
滑性を損う他、工業的な機能が低下するなどの問題があ
った。
[発明が解決しようとする課M] 本願発明の目的は、工業的規模で連続的に生産した場合
においても、最終的に得られるポリエステル中に実質的
に粒子が存在せずに軟化点の低下およびC0OH末端基
の副生を抑制し、更には異物の生成を抑制した金属化合
物を多量に含有した配合用ポリエステルの製造方法を提
供することにある。
[課題を解決するための手段] 前記した本願発明の目的は芳香族ジカルボン酸とグリコ
ールとからポリエステルを製造するに際し、エステル化
反応が雪質的に終了した後、下記一般弐Tを満足するグ
リコール可溶性アルカリ金属化合物と、該アルカリ金属
化合物の添加と同時又は添加直後にポリエステルを構成
する全酸成分に対して、0.05〜0.8倍モルのグリ
コールを添加した後、下記一般式IIおよびIIIを満
足するマグネシウム又はマンガン化合物の少くとも一種
とリン化合物を添加し、引き続き重縮合反応を完結させ
ることを特徴とするポリエステルの製造方法 1≦A≦40・・・・・・・・・・・・・・・・・・工
20≦M≦150・・・・・・・・・・・・■5≦M+
1/2A−P≦70・III [式中Aはアルカリ金属化合物のポリエステル106g
当りの総モル数、Mはマグネシウム、マンガン化合物か
ら選ばれた少くとも一種の金属化合物のポリエステル1
06g当りの総モル数、Pはリン化合物のポリエステル
106g当りの総モル数を示ずコによって達成できる。
本願発明はポリエステルの溶融時の電気伝導性を改良す
るため、重縮合反応系で多量の金属化合物を添加したポ
リエステルの製造方法に関する。一般に金属化合物は反
応系への溶解性を高めるため、グリコールのスラリまた
は溶液の形で添加されるが、本願発明のような金属化合
物を多量に添加した場合、添加した金属化合物が反応系
で十分に溶けきらず、最終的に得られるポリエステル中
に異物として存在しやすい。
また工業的規模で本願発明のポリエステルを連続的に製
造した場合、ポリエステル中のC0OH末端基含有量の
改良が十分とはいえなかった。
これらの問題を解決するため鋭意検討した結果、エステ
ル化反応を実質的に完結させた反応生成物にアルカリ金
属化合物の添加と同時又は添加直後にグリコール成分を
添加した後、マグネシウム又はマンガン化合物およびリ
ン化合物を添加することによって、得られるポリエステ
ルの異物生成防止とC0OH末端基の生成抑制効果およ
び軟化点低下防止が可能になることを見い出した。
以下、本願発明を詳述する。
本願発明で使用するグリコール可溶性のアルカリ金属化
合物としては酢酸塩、プロピオン酸塩、ハロゲン化物、
水酸化物、アルコラードを挙げることができ、具体的に
は酢酸リチウム、酢酸カリウム、酢酸ナトリウム、プロ
ピオン酸リチウム、プロピオン酸カリウム、塩化リチウ
ム、臭化リチウム、臭化ナトリウム、水酸化リチウム、
水酸化ナトリウム、リチウムメチラート、リチウムグリ
コラート、ブチルカリウムなどを挙げることができ、こ
れらの2種以上を併用してもよい。
上記したアルカリ金属化合物を反応系に添加するに際し
、グリコールのスラリまたは溶液の形で添加されるが、
同時に添加されるグリコル成分の量は、ポリエステルを
構成する酸成分に対して0.05〜0,8倍モルとする
必要がある。より好ましくは0.1〜0.4倍モルであ
る。
グリコール成分の添加量がポリエステルを構成する酸成
分に対して0.05倍モルに満たない場合には、アルカ
リ金属化合物を添加した直後に酸成分に対して0.05
倍モル以上になるようにグリコール成分を追加して添加
する必要がある。また更にはアルカリ金属化合物と同時
に添加するグリコール成分の1が酸成分に対して0,0
5倍モル以上の場合においても、0゜8倍モル以下であ
ればアルカリ金属化合物を添加した直後にグリコール成
分を添加することができる。
グリコール成分の添加量が0.05倍モルに満たない場
合には得られるポリエステルに異物が生成しやすく、ま
たカルボキシル末端基量が高いポリエステルになる。
一方グリコール成分の添加量が0.8倍モルを越えて添
加してもカルボキシル末端基の改良効果がそれ以上改良
されず、むしろジエチレングリコールの副生によって得
られるポリエステルの軟化点が低下するため好ましくな
い。
グリコール成分の添加時期が本願発明以外の場合、例え
ばエステル化反応が実質的に終了した後グリコール成分
を添加し、次いでアルカリ金属化合物を添加した場合に
は得られるポリエステルに異物が生成したり、C○○H
末端基の高いポリマになる。またエステル化反応終了以
前にグリコール成分を添加した場合にはジエチレングリ
コールが生成しポリエステルの軟化点の低下をひきおこ
す。
本願発明で言う、グリコール成分の添加時期で、アルカ
リ金属化合物を添加した直後とは5分以内をいう。また
更にグリコール成分の添加時期が引き続き添加するマグ
ネシウム化合物の添加と同時又はそれ以降の場合はポリ
エステルに異物が生成したり、C0OH末端基が高いポ
リエステルになる。
前記したアルカリ金属化合物の添加量はポリエステル1
06gあたり1〜40モルである。
更に好ましくは2〜30モルである。1モル未満では得
られるポリエステルのC0OH末端基の改良効果が十分
でなく、また異物が生成しやすくなり、更にはジエチレ
ングリコールの副生を抑制することも困難になる。一方
、40モルを越えるとC0OH末端基やジエチレングリ
コールの減少効果はなく、むしろヘイズが上昇し、本願
発明の目的とする透明性を損い好ましくない。最も好ま
しいアルカリ金属化合物の添加量は引き続き添加するマ
グネシウムおよびマンガン化合物1モルに対して0.0
1〜1,0モルである。
本願発明のマグネシウム、マンガン化合物の添加時期は
グリコール成分を添加した後、3〜30分、より好まし
くは5〜15分である。
本願発明で使用するマグネシウム、マンガン化合物とし
ては酢酸塩プロピオン酸塩などの脂肪族カルボン酸塩、
塩化物や臭化物などのハロゲン化物、水酸化物、メチラ
ート、エチラート、エチレングリコラートなどのアルコ
ラードを挙げることができ、具体的には酢酸マグネシウ
ム、酢酸マンガン、プロピオン酸マグネシウム、プロピ
オン酸マンガン、塩化マグネシウム、臭化マンガン、水
酸化マグネシウム、マグネシウノ\グリコラートなどを
挙げることができる。
また本願発明で使用するマグネシウム、マンガン化合物
の添加量は最終的に得られるポリマ106g当り20モ
ル以上150モル以下であり、より好ましくは20モル
以上100モル以下である。マグネシウム、マンガン化
合物の添加量が20モル未満では静電印加キャスト性が
不十分であり、配合用ポリエステルとしての工業的機能
が薄れる他、場合によっては得られるフィルムが平坦に
なり易滑性を損う。
一方、150モルを越えると、重縮合反応中に熱分解が
促進され、高重合度を有したポリマを得ることが困難に
なる他、得られるポリエステルのC0OH末端基が増加
するなどの欠点を有する。
更に本願発明で使用するリン化合物としてはリン酸、亜
リン酸、およびそれらのエステルから選ばれた少なくと
も1種類を用いることができる。具体的にはリン酸、リ
ン酸トリエステル、酸性リン酸エステル、亜リン酸、亜
リン酸エステルなどを挙げることができる。それらリン
化合物の添加量はポリエステル106g当りのマグネシ
ウムおよびマンガン化合物の総モル数(M)、アルカリ
金属化合物の総モル数(A)およびリン化合物の総モル
数(P)が次式の範囲内である必要がある。
5≦M十%・A−P≦70 より好ましくは10〜50モル/ 106gであり、更
に好ましくは10〜40モル/106゜である。
従来、ポリエステルの静電印加キャスト性は金属化合物
とリン化合物の添加量比を特定化することによってその
目的をある程度果してきた。
しかしながら本願発明者らの検討によれば必ずも金属化
合物とリン化合物の比では目的を達し得ないことを見い
出した。特に本願発明の目的としている配合用ポリエス
テルの場合は殆んど活用でき得ないのが実情である。添
加した金属化合物が静電印加キャスト性に対して有効に
作用するには次の2点が必要である。
■添加した金属化合物がリン化合物によって不活性化し
ないこと。
■添加した金属化合物がポリエステルに粒子として析出
しないこと。
即ち、前者については静電印加キャスト・性能に対して
の効果は、活性のある金属量、すなわちM十%・A−P
が大きい程有効となり、必ずしも金属化合物とリン化合
物の比では問題解決に至らない。また後者についても添
加した金属化合物がポリエステルの製造過程で粒子とし
て析出した場合には、静電印加キャスト性に対してほと
んど効果は認められず本願発明の構成であるポリエステ
ル中に粒子を析出させない方法によってはじめて達成で
きるのである。
本M発明の方法においてM+1/2A−Pが5未満では
ポリエステルに配合した場合、溶融製膜時の電気伝導性
の改良効果が不十分であり、配合用ポリエステルとして
は工業的機能が薄れる他、場合によっては得られるフィ
ルムが平坦になり、易滑性を損なう。更に軟化点の低下
をひきおこす等の問題を生じる。
一方1M十%・A−Pが70を越えると、重縮合反応中
に熱分解が促進され、C0OH末端基が増加したり高重
合度のポソマを得ることが困難になる。
本願発明において、アルカリ金属化合物などの添加は反
応系のエステル化反応率が95%以上より好ましくは9
8%以上に達してからが好ましい。
また、リン化合物の添加時期は特に規制がないが、好ま
しくは前記金属化合物を添加した後から重縮合反応を開
始する以前が好ましい。
本願発明で使用する重縮合反応触媒は、三酸化アンチモ
ン、五酸化アンチモン、酢酸アンチモン、アンチモング
リコラート、二酸化ゲルマニウム、有機チタン化合物な
どの一種または二種以上を用いることができる。中でも
得られるポリエステルの透明性および入手性の面から三
酸化アンチモン、二酸化ゲルマニウムが好ましい。
本願発明はポリエステルに金属化合物を多量に含有せし
めても、粗大な粒子が生成せず、実質的に粒子が存在し
ない配合用ポリエステルを得ることが目的であるが、用
途に応じて、二酸化ケイ素、三酸化アルミニウム、二酸
化マグネシウム、炭酸カルシウム、二酸化チタン、顔料
などの滑剤、艶消し剤を添加することができる。
本願発明でポリエステルの原料として用いるジカルボン
酸成分としてはテレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸
、1,2−ビス(2−クロルフェノキシ)エタン−4,
4′ジカルボン酸が主成分であるが、20モル%以下の
範囲で他のジカルボン酸およびこれらのエステル形成性
誘導体で置き変えることができる。
またグリコールとしてはエチレングリコールが主成分で
あるが、その一部をプロピレングリコール、トリメチレ
ングリコール、ネオペンチルグリコール、1,4−シク
ロヘキサンジメタツールなど他のジオール類で置き換え
てもよい。
さらに本願発明で得られるポリエステル類にトリメリッ
ト酸、トリメシン酸などの鎖分岐剤や5−スルホイソフ
タル酸、その他の第3成分を本願発明の目的を達成し得
る範囲で共重合させることもできる。
上記によって得られた本願発明のポリエステルは静電印
加キャスト性の好ましくないポリエステルに配合できる
。静電印加キャスト性の好ましくないポリエステルとし
てはアルカリ金属化合物、アルカリ土類金属化合物を含
まないか、その含有量が極めて少なくリン化合物を含む
ポリエステル、アルカリ金属化合物およびアルカリ土類
金属化合物の少なくとも1種とリン化合物からなる析出
粒子を含むポリエステルが挙げられる。また、本願発明
のポリエステルの配合量は静電印加キャスト性の改良効
果およびフィルムとしたときの表面の平坦性、易滑性の
点で、ポリエステル100部に対して1〜20部が好ま
しく、更に好ましくは2〜10部である。
また本願発明のポリエステルをポリエステルに配合する
に際し、溶融製膜時に均一ブレンドする方式でもよいし
、本願発明のポリエステルをポリエステルの少くとも片
面に積層する複合製膜方式でもよい。
[実施例] 以下実施例を挙げて本願発明を詳述する。
なお実施例中の部とは重量部であり、また各特性の測定
法は次のとおりである。
(固有粘度) 0−クロロフェノールを溶媒として25℃で測定し、I
V値で示した。
(軟化点) ベネトロメータで測定しSP (’C)値で示した。
(溶液ヘイズ) ASTM−D−4003−52により測定した。
(色調) 直読式色差計(スガ試験機社製)を用いb値で示した。
(カルボキシル末端基) +aurice法U、J Haurice、F、Hui
jinga。
Anai、Chim、Acta、 22 (1960)
 363−368)によって測定しCOOH(e q/
 106g )で示した。
(異物数〉 ポリニス100g中に存在する50部以上の異物数を数
えた。
(静電印加キャスト性) 溶融押出しフィルムの上部に設置した電極とキャスティ
ングドラム間に6KVの電圧を印加し、キャスト速度4
5m/minで安定して製膜できるか否を判定した。
実施例1 エステル化反応缶に250℃で溶融貯留したテレフタル
酸に対するエチレングリコールのモル比が1.15のビ
ス−(β−ヒドロキシエチル)テレフタレートおよびそ
の低重合体に、テレフタル酸86.5部、エチレングリ
コール37.1部(モル比1.15)を混練して得たス
ラリを3.5時間を要して連続的に供給して250℃で
エステル化反応を行ない、生成する水を精留塔頂から留
出させた。スラリ供給が終了した後、エステル化反応温
度を255℃に昇温し、さらに1.5時間エステル化反
応を続け、実質的に反応を完結しな。反応率は98.5
%であった9ついで、得られた反応混合物104.8部
(ポリエステル100部相当)を重縮合反応缶に移行し
た後、酢酸リチウム0.1部(A=9.8>とエチレン
グリコール5部からなる溶液を添加し、引き続きエチレ
ングリコールを5部(酸成分1モルに対して合計0.3
倍モル)添加した。5分後、酢酸マグネシウム1.0部
(M=46.6>、三酸化アンチモン0.03部、エチ
レングリコール5部のスラリを添加し、10分経過後に
トリメチルホスフェート0.3部(P=21.4)を添
加し反応系を10分間保持した後、常法により3時間の
重縮合反応を完結させた。次いで重縮合反応缶を2 Q
g、7 iのN2加圧下においてポリマを吐出し、チッ
プ化しな。引き続き、重縮合缶ヘエステル化反応混合物
を移行し、同様な操作で重縮合を10バツチ連続に行っ
た。
10バツチロのポリマ特性はIVo、615.5P25
9.2°C1溶液ヘイズ1.0%、C00H末端基34
.3、異物数0であり、透明性、熱安定性、異物ともに
良好であった。
実施例2〜3 比較実施例1〜2 実施例1と同様にしてエステル化反応を完結して得られ
た反応混合物を重縮合反応缶に移行した後、酢酸リチウ
ムと同時または直後に添加するエチレングリコールの量
を変えた以外は実施例1と同様にして10バッチ連続操
作を行った。
10バツチ目のポリマ特性を表1に示す。
アルカリ金属化合物と同時又は直後に添加するエチレン
グリコールの量が本願発明の範囲に満たない場合(比較
実施例1)には得られるポリエステルのヘイズやC0O
H末端基量が上昇したり異物が生成する一方、本願発明
の範囲を越えた場合には(比較実施例2)軟化点の低下
をひきおこす。
実施例4〜6 比較実施例3.4 実施例1と同様にしてエステル化反応を完結して得られ
た反応混合物を重縮合反応缶に移行した後、添加する酢
酸リチウムの添加量を変えた以外は実施例1と同様にし
て10バツチ連続運転を行った。
10バツチ目のポリマ特性を表2に示す。
酢酸リチウムの添加量が本願発明の範囲に満たない場合
には(比較実施例3)異物の発生や軟化点の低下、カル
ボキシル末端基が増加したポリマであった。
一方、酢酸リチウムの添加量が本願発明の範囲を越える
と溶液ヘイズの高いポリマであった(比較実施例4)。
実施例7〜11 比較実施例5〜9 酢酸マグネシウム、トリメチルホスフェート、酢酸リチ
ウムの添加量を変えた他は実施例1と全く同様にして1
0バツチ目のポリエステルを得な。ポリマ特性を表3に
示す。M、A、M+y2A−Pが本願発明の範囲を外れ
た場合にはカルボキシ末端基量が増加したり、軟化点が
低下したポリマであった。
比較実施例10 実施例1と全く同様にしてエステル化反応を完結させた
後、反応混合物104.8部を重縮合反応缶に移行した
次いで酢酸マグネシウム1.0部(M=46.6)、二
酸化アンチモン0,03部、エチレングリコール5部の
スラリを添加し、5分後に酢酸リチウム0.1部(A−
9,8)とエチレングリコール10部からなる溶液を添
加した。更に10分後1〜リメチルホスフエート0.3
部(P=21.4)を添加した後実施例1と同様に重縮
合反応を行い10バツチ目のポリマを得た。
ポリマの異物数は350個であった。
比較実施例11 実施例1と全く同様にしてエステル化反応を完結させた
反応混合物104.8部を重縮合反応缶に移行した直後
、エチレングリコール9部を添加し、5分経過後に酢酸
リチウム0,1部をエチレングリコール1部からなる溶
液を添加した。引き続き添加する添加物および操作は実
施例1と全く同様にして10バツチ目のポリマを得た。
異物数53.C0OH末端基量51゜1で異物数の多い
ポリマであった。
比較実施例12 エチレングリコール9部の添加時期を酢酸マグネシウム
などの添加後とした以外は比較実施例10と全く同様に
して10バツチ目のポリマを得た。この場合においても
異物数48.C0OH末端基53.8で異物数、CO0
1−1末端基の高いポリマであった。
実施例12 実施例1と全く同様にしてエステル化反応を完結させた
反応混合物104.8部を重縮合反応缶に移行した後、
酢酸リチウム0.15部(A=14.7)とエチレング
リコール5部からなる溶液を添加し、引き続きエチレン
グリコールを5部(酸成分1モルに対して0.3倍モル
)添加しな。5背後酢酸マンガンン1.1部(M=50
.1>、二酸化ゲルマニウム0.015部(テトラエチ
ルアンモニウムヒドロキサイt−0,015部で溶液化
)エチレングリコール5部の溶液を添加し、10分経過
後にリン酸0.3部(P=26.1>添加した後、実施
例1と同様な操作で10バツチ目のポリマを得な。
ポリマ特性はIVO1621,5P257.9℃、溶液
ヘイズ0.5%、C○0H31,6、異物数0であった
実施例13 比較実施例13 テレフタル酸ジメチル100部、エチレングリコール7
0重量部、酢酸カルシウム0.09部を用い、常法によ
りエステル交換反応を行ない、その生成物に二酸化アン
チモン0.03部、酢酸リチウム0.18部を添加した
後トリメチルホスフェート0.11部、亜すン三〇、0
2部を添加した後常法により重合し、触媒残有による析
出粒子0.5重量%含有するポリエステルを得な。
該ポリエステルに実施例1で得たポリエステルを5%配
合しくMとして2.33モル/106g相当)静電印加
キャスト法で製膜した。
配合前の製膜速度35m/minが50m/minに改
良され静電印加ムラも全く認められず、得られたフィル
ムの表面欠点もなく、フィルムの滑り性も良好であった
一方、該ポリエステルに比較実施例7で得たポリエステ
ルを配合した場合、50m/minの製膜速度を得るに
は35%配合する必要があり、得られたフィルムが平坦
となり、滑り性が悪化した。
比較実施例14 実施例13のカルシウム、リチウムおよびリンで構成さ
れている析出粒子を含むポリエステルを製造するに際し
、酢酸リチウムの添加と同時に酢酸マグネシウムを0.
05部(M=2゜33モル/ 106g相当〉添加した
以外は実施例13と全く同様にしてポリエステルを得た
該ポリエステルを静電印加キャスト法で製膜したところ
、製膜速度を35m/minから38m / m i 
nに増速した段階で静電印加ムラが発生し、得られたフ
ィルム表面に多くの欠点が認められた。
(以下余白) [発明の効果コ 本願発明の方法で得られたポリエステルは、次の優れた
特性を有しており、写真用フィルム、磁気テープ用フィ
ルムなどを得るための配合用ポリエステルとして極めて
有用である。
■本願発明のポリエステルは、金属化合物を多量に含有
しているため、静電印加キャスト性の好ましくないポリ
エステルに配合することにより、製膜時の静電印加キャ
スト性を著しく改良でき生産性が向上し、得られるフィ
ルムの厚みムラも解消できる。
■本願発明のポリエステルは実質的に粒子が存在しない
ため、ポリエステルに配合しても得られるフィルムの平
坦性が維持できる。
■本願発明のポリエステルは金属化合物を多量に含有し
ているため、触媒残渣に基づく析出粒子を含有している
ポリエステルに少量配合することによって静電印加キャ
スト性を付与できる。また、得られるフィルムの易滑性
を維持できる。
■本願発明のポリエステルはカルボキシル末端基含有量
が少なく、熱安定性に優れているため、ポリエステルに
配合しても高品位のフィルムを安定して得ることができ
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 芳香族ジカルボン酸とグリコールとからポリエステルを
    製造するに際し、エステル化反応が実質的に終了した後
    、下記一般式 I を満足するグリコール可溶性アルカリ
    金属化合物と、該アルカリ金属化合物の添加と同時又は
    添加直後にポリエステルを構成する全酸成分に対して、
    0.05〜0.8倍モルのグリコールを添加した後、下
    記一般式IIおよびIIIを満足するマグネシウム又はマン
    ガン化合物の少くとも1種とリン化合物を添加し、引き
    続き重縮合反応を完結させることを特徴とするポリエス
    テルの製造方法。 1≦A≦40・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    ・・ I 20≦M≦150・・・・・・・・・・・・・
    ・・II5≦M+1/2A−P≦70・・・・・・III[
    式中Aはアルカリ金属化合物のポリエステル10^6g
    当りの総モル数、Mはマグネシウム、マンガン化合物か
    ら選ばれた少くとも1種の金属化合物のポリエステル1
    0^6当りの総モル数、Pはリン化合物のポリエステル
    10^6g当りの総モル数を示す]
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